1. 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
男はつらいよが好きで もう3周以上してますが、マイベストは本作です。 「もうお金なんか要らない」で半泣き、「絶対売らない」で号泣。何回見てもそう。私的ツボに はまりまくりです。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2019-02-09 22:55:40)(良:3票) |
2. ウエストワールド
《ネタバレ》 これが約50年前の作品なんて信じられないぐらい素晴らしい映画。なんならIT/AI技術が発達した今観たほうが、より深く考えさせられるとさえ言える。そんな映画はあまり思いつかない。 発達したとは言っても、未だに使用者はおろか開発者・管理者さえ、IT/AIを思い通りに動かせないことも多いのは 多くの人が実感していると思う。自律ロボットやシンギュラリティを超えたAIの危険性を、分かりやすく示してくれている。 生身の人間より強い快感をもたらすセックスボットは必ず出てくるだろうし、暴力衝動のはけ口・警察/軍人の訓練相手としての戦闘ボットも出てくるだろう。細部の違いはあれど、時代はこの映画で描かれている方向に向かっていると強く思う。 そして過去を模倣した娯楽施設という設定が秀逸。この設定のおかげで、現在見ても違和感のない映像になっている。他の作品のように 頑張って未来世界を描こうとすると、年数が経った時 どうしても的はずれな部分が目立ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-03-09 22:56:57)(良:3票) |
3. トゥルー・ロマンス
「行き当たりばったり、やけのやんぱち」ってのを映像化したら、こんなん出ましたけどーみたいな作品。 有名俳優たくさん出ていて 最後まで飽きずに見られるけど、特に心動かされることもなく 終わってなんにも残らない感じ。 娯楽作はそれでいいんだよって人もいるだろうけど、やっぱり私はなにか引っかかるものがあって欲しい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-16 23:55:29)(良:2票) |
4. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
このボンド ちょっとバカじゃありませんか? 隙をもたせることと、リアリティをもたせることは違うと思うのですが。ポーカーもブラフで勝つのが007的だと思うのですが、手の高さで勝っても何も面白くありません。後半ダレダレで長いし。何故、こんなに点数が高いんだろう? [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-21 12:25:25)(良:2票) |
5. 黄金(1948)
《ネタバレ》 人の心理など普遍的なテーマを扱っていて、それがうまく描写されており、いわゆる名画という範囲に入っている作品だと思う。 ただドッブスの悪いところばかりが描かれ、それに比して残り二人の悪い側面はあまり描かれないところは、ちょっと不満。 山師なんて、大概は悪い部分を持ち合わせているはず。それを濃淡で描き分けていれば、もっと納得感があったかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-23 14:42:50)(良:1票) |
6. リバー・ランズ・スルー・イット
私のベスト・オブ・ベスト映画。 まず映像がきれい。釣りの場面は、フライフィッシングやりたくなっちゃうほど。 キャストもはまってる。別の役者がやったら、かなり違う印象になるだろうなあと思ってしまう。 話がリアル。脚色しすぎたり、ありきたりなストーリーではなく、現実が目の前で展開してるように感じられる。 何度見ても、私の心を洗ってくれる宝物のような映画です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2018-12-23 18:04:53)(良:1票) |
7. ムトゥ 踊るマハラジャ
ミュージカル映画にアレルギーがある私でも楽しく見られる理由は、テーマ性の無さ・バカバカしさなのかなあと思う。洋物のミュージカル映画を見ていると かっこよさとかスタイリッシュさを出そうとしているように見えるのだが、本題のテーマと関係ないじゃん と冷めてしまう。 対して、この映画はテーマなんて ほぼ無いに等しくて、ひたすら踊って、女を取り合って、喧嘩してるだけである。しいて言えば「かっこよくパワフルに生きていこうぜ」みたいなのがテーマのように思えるので、踊ることが理にかなっているように思われる。 「映画には2種類ある。インド映画とそれ以外だ」って言葉を思い出した・・・ってか本当にそんな言葉あるか? [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-25 09:12:41)(良:1票) |
8. 霧の旗(1965)
倍賞千恵子が「男はつらいよ」の「さくら」という役に出会わなかったら、もっと幅の広い女優になっていただろうなあと思わせる、見事な演技をしています。 あとこれは原作へのケチになるのかも知れませんが(未読なので分かりません)、何故一人の弁護士にああまで こだわるかの説明が不十分。本当に兄のことを思えば、必死になって他の有能な弁護士を探すんじゃないでしょうか? 若いから「思い込んだらまっしぐら?」とすると、その後の計算高い復讐と合わない気がします。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2007-12-29 13:13:52)(良:1票) |
9. さびしんぼう
今観るからノスタルジックに感じるのではなく、公開当初から 観た人の中にはノスタルジーを感じたの人もいたのではないかと思われる。登場人物のそれぞれが幻影を持っているとして、それの集合体みたいなものが さびしんぼうということか。で、それは観客にも共有可能なものなのかも知れない。 尾道を昭和の日本風景として、きれいに残していただいたという事にプラス1点。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-06-29 22:26:56)(良:1票) |
10. バベル
こういうオムニバスっていう形式でよい作品に出会った試しがありません。能力のない製作陣が、それでも評論家・観客に高く評価して欲しいと言うセコイ気持ちから作っているように思えて仕方ありません。無理やりつなげて、2時間以上の作品にするなら一つのまともな1時間半の作品を作って欲しい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-24 23:30:25)(良:1票) |
11. ソウ3
2よりは楽しめました。ストーリー的にもシリーズに更に深みをもたせるような内容で、続編を見たい気持ちにさせられました。単体では楽しめません、あくまでこのシリーズが好きな人向けです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-19 23:58:47)(良:1票) |
12. カプリコン・1
映画の面白さとしては6に近い7点、この映画を世に出せたという意義も含めると7に近い8点かなあ。 アポロ11号が月面着陸した(と言われているのが)1969年。アポロ・ソユーズテスト計画(アポロ18号?)が1975年。それから2年後の作品。宇宙開発競争の最中に、こういう映画を出せちゃうのがアメリカの強さかなあと思う。ソ連ではおそらく出せなかった。 当時の状況は知らないが、莫大なコストがかかる宇宙開発に歯止めをかける一助になったりしたんだろうか? とにかく、こういう政府批判・陰謀論みたいな内容の映画を公に出せちゃうというのがすごい。日本でも出せるけど、未だに出せない国って まだたくさんあると思う。そういうのを考えさせられるということで、8点。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-05-18 21:52:53)(良:1票) |
13. 心中天網島
こういうのをシュールっていうんでしょうね。ストーリーはたいしたことはないですが、こういう作品が陥りがちな難解過ぎるという欠点につながっていないと思います。映像でここまで引き込むというのはすごいです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-03 11:30:23)(良:1票) |
14. グリーンブック
最初に based onではなく inspired byとあったので、製作者は「演出も加えていますよ」という意味を込めているのだと思う。制作年から50年以上前の話なので、当時を知る人も減り、記憶も鮮明では無くなっているということもある。それを「真実に基づく」と訳してしまうと誤解が生じると思う。「事実を元にしたフィクションである」ぐらいにしておいた方が、良いのではないか。 とはいえ、内容的にはとても良かった。直近でも Black lives matterが大きな社会現象になるぐらい、未だに人種差別問題が歴然と残るアメリカでは特に意義深い作品なのだろう。ドンが「暴力では何も勝ち取れない。威厳を持ち続けることだけが勝つための方法だ。」と言うが、それが用心棒兼ドライバーに向けられたものというのが、問題の複雑さを示している。最初は距離のあった二人がお互いから学んでいく姿は、見ていて微笑ましいものだし、見習いたいと思う。 実話モノ、人種を超えた友情モノとして「最強のふたり」を思い出した。あちらもいい映画。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-01 08:01:17)(良:1票) |
15. インサイド・マン
《ネタバレ》 私も一見した後では疑問が残りました。ここのレビューと他サイトをいくつか見た結果、大体下記のような内容なのではないかと思いました。 首謀者:銀行内に隠れていた犯人を迎えに来た車に乗っている老人が首謀者(インサイド・マン)、おそらく会長が銀行を創業する前からの片腕的存在ではないでしょうか?(だから会長の過去を知っている。) 狙いはダイヤのみ、書類と指輪は会長に事件を追及させないための保険。但し、何故 今更なのかという点が疑問(証拠の隠し場所が最近ようやく分かった?、最近仲違いをした?) 弁護士:会長に雇われたが、犯人から会長の過去を聞かされ 逆に会長をゆする。(会長は忌々しげに小切手を渡し、イラつく。) 会長:証拠を握られているので犯人を追わせる事が出来ず、警察に事件を埋めさせる様 圧力をかけざるを得ない。 刑事:犯人からは結婚資金用のダイヤ、会長・弁護士からは過去の事件(濡れ衣?)のもみ消しと昇進を得て、会長告発を強く訴える気を削がれる。 大体納得はいきましたが、何故今更という点と会長は何故証拠を破棄してしまわなかったのかという重大な点の説明がなく物語として弱いと感じました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-20 21:39:39)(良:1票) |
16. 何がジェーンに起ったか?
《ネタバレ》 ベティ・デイヴィスの怪演で、長い映画もすんなり見られました。 ジェーンは自分が姉を轢いていないことに 実は薄々気づいていたのかも、とも思いました。でないと、あそこまで姉に残酷な仕打ちをするのが道理に合わないような。 事故を自分のせいにした姉に対する復讐、そして自発的な告白を求めるための行動だったと考えると、納得しやすいかなと。そしてラストで姉がやっと自白したことで、心が晴れ あのダンスに結び付く。あの性格なら気づいた時点で 姉に言うだろうという見方もあるけど、ネチネチやる方を選んだのかも。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-19 16:19:48)(良:1票) |
17. 愛人ジュリエット
記憶喪失を扱った映画は腐るほどありますが、自分以外全員が記憶喪失という設定はめずらしいと思います。その設定を生かせる脚本を書くには高い力量を求められるからかも知れません。登場人物のセリフに含蓄があって、味わい深いです。舞台にしたら面白いかも。 私が映画に求める「想像力を掻き立てて欲しい」という要望に見事に答えてくれた映画です。単に「記憶喪失になる、あるいは身近な人が記憶喪失になるってどんなことだろう」だけではなく、「カルトのマインドコントロールってこんな感じなのかな」とか「天国とか地獄ってこんな感じなのかな」という想像をさせてくれました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-12-28 15:11:34)(良:1票) |
18. エスター
《ネタバレ》 途中ネタバレが早すぎて「その後 恐怖半減」という見方もあるけど、私的にはずっと「9歳でここまで しでかすのは無理でしょ」って冷めかけてたので、納得感が増した状態で その後を見られたから タイミング的には良かった。 あと世の中にはロリおじさんなんて結構いるので、彼女が望みさえすれば簡単に見つかると思う。それをあえて妻のいる男を狙うっていうのは、やはり自分の容姿にコンプレックスがあって「ノーマルな男に妻を捨てさせ、自分を『女』として認めさせる」のを目的にしてるってことなんでしょうねえ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-02-12 18:29:43)(良:1票) |
19. チャイナタウン
《ネタバレ》 古い映画のわりに展開が予想できず、最後まで面白く観られた。オチは現代ではよくあるかも知れないが、当時は目新しかったかも。「チャイナタウン、怠け者の町」ってセリフは今ならアウトっぽいなあ。 ニコルソンもダナウェイも貫禄の演技で楽しませてくれました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-09 15:24:48)(良:1票) |
20. 白銀に燃えて
題材、映像は8点くらい付けたいんですが、いかんせん演出が過剰です。「盛り上げるぞー」という小細工が見え見えで辟易してしまいました。もっとストレートな作りでも十分感動を呼べる気がします。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-11 14:59:47)(良:1票) |