41. 雨に唄えば
歌や踊りは頑張っているとは思うが、ストーリーが雑過ぎる。ミュージカルにストーリーを求めるのが間違いなのかもしれないが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-07-26 02:26:47) |
42. アキレスと亀
《ネタバレ》 売れない芸術家問題を自虐的に描く様はコメディなのか?単なるイタイ人を嘲笑しているのか?中盤は単調でややダレルし、夫婦愛というオチは平凡にも思える。しかしながら、「理解者は1人いればよい」というある種の人生の真実を語っているとも思われ、芸術家に限らず「人生とはなにか」という普遍的なテーマに見事に落とし込んだとも言えるのかもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-07-14 11:22:10)(良:1票) |
43. 天城越え(1978)<TVM>
映画版は子供の頃に見た記憶があり結構衝撃を受けた覚えがある。今見ると、ミステリーってわけでもなくて、ストーリーとしてはたいした話でもないようにも思えるが、それはオチを知っているからだろうか。ドラマ版は映画版とは内容が多少異なるように思えるが、大谷直子の妖艶さ、佐藤慶の怪演、鶴見辰吾の瑞々しさ等、その他演者も皆素晴らしい。松本清張本人出演はちょっとヤリスギかなとは思うが。で、なんかこのドラマの雰囲気ってどこかで見たような気がするなと思ったら、演出が和田勉だったとは。製作から40年以上が経過しているわけだが、昔のドラマは重厚感があり、見応えがあるとあらためて思う。いくら撮影技術が進化しても追いつけないものがあるのが文芸なのかもしれない。 尚、最近は広島選挙区でやらかした政治家夫婦で話題の「天城越え」だが、数年前に天城トンネルは車で通った事がある。昔と殆ど変わらない姿を留めているのが印象的だった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-06-28 13:54:10) |
44. 愛を積むひと
佐藤浩市が演じる役のキャラがイマイチ掴み所がなく、全体的にわかりにくかった。頑固なのか優柔不断なのかわからないし、不器用って感じもあまりしないし、成長・変化も感じられないし。設定の拙さとミスキャストの問題か。樋口可南子のキャラはしっかりしていたと思うが、病気も犯罪も隠し通す妻の行動には疑問も感じるし、あまり夫婦ぽくないのも気になった。少なくとも、苦労を重ねて長年連れ添ったようには見えない。手紙作戦もご都合主義で、映画だからと割り切るのも無理がある。若者2人のキャスティングはよくて、演技にも葛藤が感じられるし中々よかった。逆に言えば、若者2人の瑞々しい活躍と存在感があった分、肝心の夫婦の物語が薄まってしまったようにも思える。もっと娘を絡ませて、家族の物語としてしっかり構成した方がよかったんじゃないのかと。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2020-06-20 18:06:46) |
45. ある日どこかで
《ネタバレ》 どこで感動すればいいのか全くわからなかったが、別離によって廃人になってしまうのは妙にリアリティーがあったかな。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-05-18 11:43:53) |
46. アドレナリンドライブ
《ネタバレ》 逃走始めるまで50分もかかるし、逃走劇としてもテンポが悪いし緊張感もない。逃げてるのに周囲に行き先連絡したりしてコメディとは言え言動がオカシイ。が、この2人はどうなるんだろうという興味から飽きる事なくは見られるが、オチがかなり弱いので最後にシラケル。石田ひかりは悪くはないんだが、安藤政信が魅力に欠ける。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-02-09 11:16:04) |
47. あん
《ネタバレ》 期待を持たせる前半だったが後半失速した印象。問題が何も解決していない。戦う事もしていない。ドラマがない。「世間って怖いよ。でも世間よりヒドイのは俺だ。守れなかったんだ」という自責の念に駆られるシーンは胸を打つのだが、ならそこから具体的な行動をして欲しかった。でもこれが実際には行動できない人間の弱さの実情なのかもしれないが。慰謝料を肩代わりしてもらっている弱味もあるだろうし、正義を貫く難しさもある。その辺の葛藤の描き方が弱い。 療養所訪ねてアレコレ説明するだけじゃ「差別はいけません」という視聴者への啓蒙作品にしかなっていない。ならドキュメンタリーを見た方がよいわけで。ハンセン病は過去にいくつかドキュメンタリーは見たが、こういう説明的描写では映画は負ける。もう法廃止から20年経過しているわけだから世間との対立や融和を物語にして、現代的な新しい視点が欲しかった。これじゃ昭和の物語にしか思えない。役者の演技は総じてよかった。特に永瀬の演技は沈んだ中での喜怒哀楽表現の使い分けが非常によかった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-02-02 15:20:27) |
48. 青い体験(1973)
おバカ映画だけど、そもそも人間がバカだしね。死んだ妻・母の事は葬式当日にどうでもよくなってしまって、新しい若い家政婦に夢中になる4人の男達。やっぱエロのパワーってスゴイな。セラヴィ!(って仏語らしいけど)。ただし、冷静になって見ると、これは立場の弱い家政婦に対するセクハラでしかないけど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-01-19 11:23:27) |
49. あさひるばん
《ネタバレ》 まず3人の年齢がバラバラだし、48にも見えないのでそこに終始違和感があった。ストーリーもベタベタで何のヒネリもなく、ただのオッサンドタバタ劇。同じ高校・同じ部活をやっていても30年後には全く違う人生を歩んでいるわけで、そこに軋轢がないわけがない。3人の間で葛藤や諍いが全くないのが不思議。50前にもなれば通常は死を意識して人生の総決算をしなければならない時期だというのに、3人には病弱マドンナを見てもこれまでの後悔や明日は我が身という焦りもない。よって、人生の過程とか経緯を感じる事ができない。父娘の確執も弱い。もっと激しい言い争いがあってもいいのでは。全てが予定調和で退屈だったが、宮崎の風景だけは楽しめた。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2017-01-03 13:05:23) |
50. 赤穂浪士
《ネタバレ》 架空の人物の描写でメインの話が蔑ろになっているような。演技も仰々しいし。時代的に仕方ないのか。でも、脇坂淡路守や上杉家の視点はこれまで気にした事はなかったので少々勉強にはなったかな。史実と違う所もあるようだが。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-12-25 16:47:53) |
51. あの子を探して
昔の作品なので現状がどうなのかわからないが、国民性が垣間見れて興味深い。先生の無謀さにも少々呆れるが、若さとある種の情熱故と思えば許容範囲。今はどこに行っても中国人だらけで、あの大声で早口でまくし立て、マナーお構いなしな態度には辟易しているが、当時で100万人の児童が貧困で退学しているという国内事情はどうなのだろうと思ってしまう。ちなみに90年代に中国でホテルでコーラを飲んだときは30元ぐらいしたかな。作中の10倍。たぶんボッタクリで店員が懐に入れてたんだろうけど。タクシーも怒鳴り散らして因縁付けて割り増し料金要求するし。そういう「カネ・カネ・カネ」の雰囲気はよく伝わってきた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-10-21 11:07:37) |
52. アイアンマン3
《ネタバレ》 スーツ依存の不安神経症となり、開発に没頭する主人公がどのように成長し克服するのか?が底流にあるハズなのだが、そこが蔑ろにされてハデなドンパチでいつのまにか克服してしまった。敵はターミネーターもどきで手ごわいし、確かに娯楽作品としては見応えはあるのだが、折角の中年ヒーローモノとするのであれば、その内面にもうちょっと切り込んで欲しかった。前作の政治的テーマが不完全燃焼のまま、政府・軍とは個人的友好で大統領救助という、テロとの戦いに双方協力の形で曖昧な決着になってしまったのも、ヒーローモノの限界を感じた。世界の警察であるアメリカの是非を問うて欲しかったがこれで終了らしいので残念。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-07-26 18:45:51) |
53. アイアンマン2
《ネタバレ》 「世界平和の民営化(但し、武力による)」一番の見所は公聴会シーンで、ここに反応できるか否かでこの作品のテーマ性の理解の有無が問われる。もうアクションいらないから延々と公聴会や裁判をやって欲しいぐらい。不完全な人間の操る武器(補助装置?)と無人ロボットはどっちがマシなのか?というサブテーマも中々考えさせらるところではある。難しいテーマをアレコレ考えているウチにドンパチアクションで終わってしまうのだが、最後に軍人と一緒に勲章もらって笑顔で終了。ってはどうなのよ。なんだか消化不良でスッキリしないなあ。これじゃあ、結局、アイアンマンは国家の犬って事になりはしないか?どうしても「アメリカ=正義」で終わらせたいんだろうか・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-25 13:33:53) |
54. アイアンマン
「武器輸出止めて戦います!」と言った所で、結局「アメリカは正義」って事に変わりはないからなあ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-07-19 10:55:48) |
55. 悪名(1961)
東映任侠に比べると、見劣りするな。役者に魅力を感じない。女優は悪くは無いけど、男優がダメだな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-05-27 12:09:22) |
56. アウト・オブ・サイト
ジェニファー・ロペスは驚くほど美人なんだけどな。でも、見るべき点はそれだけの作品かな。 [地上波(吹替)] 4点(2016-05-17 17:56:39) |
57. アルゴ
話としては地味な救出劇で、実話だから仕方ないとしてもこれでも脚色は結構あるようで。派手なドンパチがあるわけでもなく、何か感動があるわけでもなく(命令に逆らって救出しちゃう所はヒーローモノ的要素はありますが)、それが返って静かな緊張感の持続に繋がったような。役者陣もヘタではないが、皆地味で存在感もないところも作戦に焦点を当てるにはシンプルで逆によかったのかな。ベンはミスキャストだとは思うが。他方、人質の苦悩の描写がもうちょっとあってもよかったのではないのかと思ったり。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-10 17:46:36) |
58. アメイジング・スパイダーマン2
《ネタバレ》 悪役2人の孤独についてもっと深堀してもよかったんじゃないですかね。それに主人公が共感して苦悩すればそれなりの人間ドラマになったような。一応「孤独と希望」がテーマの青春映画の体裁を取っているわけだし。単純にやっつければいいというものではないでしょう。ウルトラマンだって相手怪獣に対する共感はあるわけだし。そもそもアクションなのでそういう事に期待する方がオカシイのかもしれませんが。回を重ねる毎に背景の説明は不要になってくるわけなので、次作への期待はそれなりにもたせる展開にはなってますけど。 [地上波(吹替)] 5点(2016-05-06 10:59:05) |
59. アルゼンチンババア
《ネタバレ》 プロットは悪くないし、テーマは家族の崩壊と再生なのだろうが、各々の心情の描き方が浅いので淡々を話が進んで終わってしまった。これだけのキャスト揃えといて勿体ない。肝心の父娘の確執→和解もあっさりしてるし、ババアと娘もいつのまにか仲良くなってるし。鈴木京香は当時40ぐらいなので、子供からみたら充分ババアじゃないですかね。また、奥さんの死に耐え切れず、他の女に走るのは別に悪くはないんですけど、ここは役所の意思・ババアの魅力というよりハチミツ(秘薬?)効果という事なのかなと。子供が生まれて、女は死んで、メデタシメデタシってのもどうも腑に落ちないですね。掘北がカワイイので最後までどうにか見れましたけど。「死ぬときは小さくキタナクなっている」という台詞は印象的でした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-03-22 12:01:16) |
60. アメイジング・スパイダーマン
《ネタバレ》 スパイダーマンってのび太がドラエもんを手に入れるようなモノという印象だったのですが、これはデキスギ君がドラエもんを手に入れてしまったような感じなので、パワーアップしただけで変化のギャップが感じられない。だから寄り添う静香ちゃんの存在もイマイチで、結果、優等生カップル2人にあまり魅力が感じられない。悪役先生の怨念・悲哀の描き方も中途半端かな。映像的な仕掛けは豊富なので3Dで見れば、それなりに楽しめるのでしょうけど。 [地上波(吹替)] 5点(2016-03-18 13:29:10) |