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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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101.  愛の嵐 《ネタバレ》 
実は復讐でしたとか罠にハメられたのでしたとかいう裏のあるハナシか、それとも違うのか、最後までずーっと考えながら見続けて、結局最後の最後でウラなんてありませんでした、って。こういうのってなかなか自分の心の中で納得して消化できなくて。起点が恐怖による支配であるならば、これも戦争が巻き起こした悲劇の物語なのか、あるいは戦後にまで及んだナチスの狂気の物語なのか、って言えば、どちらもどう見ても違いますしね。鉛色の闇の中で静かに進行する、光の下で生きられなかった二人の話は、そういう生き方に堕ちるコトにキモチ良さを感じる人もいるんだ、と自分に言い聞かせるしかないのですなぁ。この映画の闇の空気や静寂は独特な雰囲気があって好きですが。それにしてもDVDタイトルに「無修正ノーカット完全版」とか入れるの、やめてくれませんかねぇ。コレが入ると途端に下衆なイメージになっちゃう。『シンドラーのリスト』に入れたりしないでしょ?
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-28 23:18:59)
102.  赤ちゃん教育 《ネタバレ》 
70年前のバカ映画。女ベルーシか女ジム・キャリーか、はたまた女ドレピン警部か女ラサール校長か、いやもうそれすら遙かに上回る超迷惑キャラなキャサリン・ヘップバーンが巻き起こすメチャクチャに大笑いさせて頂きました。最初こそヘップバーンのあまりの酷さにイラつきましたが、もう突き抜けちゃってるんで見ているうちに、いっそ清々しいと感じるほどの毒々キャラっぷり。一難去ってまた一難ではなくって、一難の上に一難を重ね続け、発端から延々と事件が事件を呼び続け混乱させまくった上で、最後の最後に全てを1つところに集めて落とすというスタイルは今見ても十分に個性的で魅きつけられます。全編疾走感があって次から次へと笑いを繰り出してくる状態は、現代のヘタなコメディよりもよっぽどノリが良いくらい。オシャレさやセクシーさもいいカンジに散りばめられて、自分の好みにピッタリのちょうど良さ!って映画が70年も前に作られてたんだぁ、って。好きだわぁ、これ。
[DVD(字幕)] 9点(2009-03-28 00:37:42)
103.  或る夜の出来事 《ネタバレ》 
社会的なメッセージとか、その時代の人の営みとか、そういうのが全然ないただのラブコメなので正直、今これを真正面から見るのはツラいなぁ、と。ここからどれだけのラブコメが脈々と現代まで重ねられたことでしょう、という歴史的価値の観点から評価する事は可能なのですが、今の時代の目から見たら、これアカデミー賞どころかラジー賞レベルの世界だったりして。ヒロインの父ちゃんが飛行機乗りを毛嫌いしつつ、どこの馬の骨とも判らない新聞記者は無条件で肯定してしまうのが判らんし、ヒロインがそもそもあんなニヤけた横暴な、だけど「俺ってば気が利いてる男でしょ?」みたいなオーラをわざとらしく発しまくってる男にさっさと惚れる理由も判らん、って。今ならヒロインはさしずめパリス・ヒルトンってところですか・・・余計見たくねえ・・・。ゲーブルがズボン脱ごうとするところの編集、ミスってるしね・・・。残念ながら今回は当時の人の心にまで到達する事ができませんでした。クラシックを楽しみましょうって広い心構えがあってこそですかねぇ。ってこれじゃ控え目か? あにやん、キャプラをノーラ・エフロンのできそこない扱い、ってくらいのレビューの方が良かったですかね?
[DVD(字幕)] 4点(2009-03-27 22:03:36)(良:1票)
104.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 
シリーズ中で、一番好きな映画。色々な要素が賑やかに盛り込まれた『犬神家』から一転、寒々しくも落ち着いたトーンの中に展開する物語、岸恵子の魅力(フランス臭なし)、そしてやっぱりラストシーンの悲しさ、渋さ全開な若山富三郎の存在感にとどめを刺す、と。細かいところをよ~く考えると「ん?」っていう部分もないことはないですけれど(いくら相手の目が悪いからって、変装して騙せるモンなのかなぁ? 金田一さんもあんなにも怪しい存在にすれ違っていながらスルーしちゃってるし)、確かな演出と演技によって、おどろおどろしさよりも、しっとりとした深い味わいが後に残る映画になりました。
[映画館(邦画)] 9点(2009-01-15 01:22:00)
105.  アフタースクール 《ネタバレ》 
人のココロのウラオモテ。そんなモノに弄ばれ続けて、だけど見終わって心地よく騙されたぁ!といい気分。いや、正直なところ、激しく騙されてはいないんですよね。自分の中で「この人、そんなに悪くない、あれって絶対○してない」みたいなのがいちいち働いてるんで、どういう動機から動いてるのだろう?ってパズルを、見えて来るそばからアタマの中にどんどん組み立ててゆくようなカンジで、そう来たか!だけどやっぱりそうか!みたいな・・・判りづらいレビューだな、どうも。かなり巧妙に組み立ててあって、インチキくさい、そりゃないでしょ!ってミスリードもなく、だから各キャラクターの辿る道も筋が通っていて、終わってみれば「ああ、ステキな物語だねぇ」ってじんわり感動すらできちゃう。なかなか気持ちいい騙され方ってないのですが、これは秀逸。「なぜにスクール? 学校あんまり物語に絡んでこないじゃん?」ってカンジですが、先生が探偵に投げかけた言葉を思うと、実は学校は小さな社会であるように、社会は大きな学校なのかもしれませんね。
[映画館(邦画)] 10点(2008-06-13 15:47:25)(良:3票)
106.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》 
テレビを殆ど見なくなって久しく、この基となるドラマも、この間スペシャルをチラリと見ただけだったりするのですが、ドラマの知識がなくても問題なく楽しめました。テレビドラマの劇場版となると、前例からどうしても、どうせこの程度、ってモノサシができてたりしますが、途中までは、そのモノサシを大きく越えて、日本映画でもここまで出来るんだねぇ、ってレベルまで高まった、硬派な社会派娯楽サスペンスになっていました。脚本に難アリで、途中で醒めてしまったのが残念です。事件の核心に迫ってゆくサスペンスの糸が、やたら都合のいい電話によって唐突に解決に向かうという展開によってプッツリ切れてしまうんですよね。それまでの積み重ねがほぼ無意味、「なんじゃそりゃ!」みたいな。犯人の掌で踊っていたにしても、せっかくの時限サスペンスの緊迫感が台無し。後から思い返すと、おかしな部分も多々ありますし。犯人の動機と、実際の犯行内容の嗜虐状態とが結びつかないとか。犯人に寄り過ぎて被害者が殺されたのが当然みたいな状態になっていたりとか。でも、映画が描いていた、マスコミやネットが政治に対する抑止力として機能せず、無自覚なままにいいように利用されコントロールされ、世論形成の増幅装置となっているという面は、現実にあると思いますし、それをハッキリ打ち出してみせる点、評価します。基となった事件の真実と違う!ってヘンなツッコミする人もいるようですが。何はともあれ、魅力的な登場人物と、がっしりとした演出で見終わって結構面白かったなぁ、と。ちょっとテレビシリーズの方も見てみたいと思ったり。
[映画館(邦画)] 7点(2008-05-02 23:24:36)
107.  アース
一部の映像を物語風にしてしまっているため、オチはどうなった~!みたいな部分はあります。あと、大自然を描いているのに加工して作り出したニセモノ映像を入れるのはどうかと(紅葉部分は単に画像に着色してますね、あれ)。微速度撮影が頻出しますが、そういう「ドキュメンタリーのお約束事」に頼ってしまっている感あり。本来は不自然な状態な訳で。更に音楽とナレーションが過剰。そんなの一切なくたっていいくらいの映像の力。そう、大自然の持つ力、美しさ、実はそれだけで充分な映画。実は小さなこの星に内包された世界の、その素晴らしさを堪能し、そして他のどこにもない、ただこの星だけにあるものを実感し、そこから何かを学び取る、そんな大切な1時間半。難しい事を考えなくても、何十人という人々が記録した映像の集大成を見られる事だけでも、とっても貴重な体験だと思います。それにしても自然は美しく、力強く、厳しく、つまり私は自然から最も遠い存在だわ・・・。
[映画館(字幕)] 7点(2008-01-14 15:28:19)
108.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
平日、六本木のガラガラなシネコン、日本人の方が少ないよ!って状況で見ましたが、エンドクレジットが始まった瞬間に外国人の皆様、一斉に笑い出しまして、それが「あーあ」って笑いで妙に連帯感を抱いたりして。なんと言うか『復活の日』ミーツ『続・猿の惑星』みたいな。穴だらけの腑抜けた脚本で、中学生が書いたような代物。ウィルスが低温では感染しませんって、そんなのシロウトだって考え付く事でしょ。そこに3年間、全く考えが至らない主人公は一体何者なの?と。「たまたま免疫体質」という都合のいい設定の彼の行動は全てにおいて浅はかで、共感できません。大体、太陽光、特に紫外線に弱い人達を相手にするのならば、ピカピカ紫外線マンとして武装できるでしょ? なんでしないのよ? 人類の存亡を賭けた、って映画のクライマックスの舞台が一軒家。ラストにかけての投槍な展開には呆然だわよ。どこかで見た映画を寄せ集めて、お金かけて外観はそれなりに仕上がったけれど、中身は酷く空疎な映画に仕上がったって感じ。映画を作る人達にディティールに対する拘りがないようで、それが反映されて主人公の見せる拘りが効果薄くて、終わってみれば非常に淡白な印象なのでした。人類イムホテップ化計画の映画が見たい人にお薦め。
[映画館(字幕)] 4点(2007-12-18 16:49:55)
109.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 
ワリと最近引っ越したので、ちょいとこの感覚って恐かったり。でも住んで無事に28日は越えました。さて、オリジナル版は遠い昔にテレビで見た記憶があって、でも断片的にしか思い出せず、アレはそんなに恐いと思う映画ではなかったなぁ、なんだかホラー映画入門編みたいなヌルい映画だったなぁ、なんて思い出しながら見ていたのですが、今回の映画化はどっきりびっくりこわっ!みたいな。ただのおばけ屋敷風こけおどし以外のナニモノでもありませんけど。「ホーンティング」とか「シャイニング」とか「チェンジリング」「ポルターガイスト」「ヘルハウス」と、連想される映画はいろいろありますが、結局物語に全然ケリが付いてないままに放り出して終了、って展開にはフラストレーション溜まりました。虐殺された原住民と悪の教祖と殺しちゃった長男と殺されちゃった家族の、一体誰の霊がどういう意思を持って現われてきてるのか、ワケワカラン。思わせぶりな背景を設定しただけで、なーんにも考えてないのかいな?って状態。これはホラーの形を借りながら、実は家族というシステムの崩壊の危機を象徴した映画なのだよ、みたいなコトを考えられなくもなさそうですが(テリー・ガー主演の「家族の絆」って映画にも似てます、あれは一応ホラーじゃないですけど)、偏頭痛に悩む私にゃ、深く考えるだけの気力もありゃしないのでした。
[DVD(字幕)] 5点(2006-10-14 00:02:18)
110.  アイス・エイジ2 《ネタバレ》 
前作とキャラクターの土台は同じでも、格段にCG技術が進歩して大々的に衣替えした、って感じでしたねぇ。前作は毛の表現が板を貼り付けた状態でしたが、今回はちゃんとフサフサしてます。自然の表現も、ぺかぺかした板の組み合わせから、ちゃんと自然の造形をきっちり表現するようになって。氷や水の表現は美しいし、動物の動作が種類やサイズによって様々なバリエーションで表現されてて。ただ、絵としては綺麗になりましたが、話として良くなったという訳ではないですねぇ。前作は滅びゆく動物の儚い命の灯、みたいな感じが背景にあったのですが、今回は地球温暖化という今日的テーマを持ちつつも、みんなで頑張って生き延びましょう、っていうワリと類型的な物語になってて。今回は人間が登場せず、動物だけで物語が展開するので閉じた世界のファンタジーという感じですし、洪水による絶滅の危機も事態が収拾する形でハッピーエンド。温暖化を持ってきた事の意味はあんまり感じない物語になっていました。もう少し深刻な側面を描いてくれても良かったかな。でも、相変わらず「ヤツ」が楽しませてくれたからイイや。
[DVD(吹替)] 6点(2006-10-11 01:06:47)
111.  あらしのよるに 《ネタバレ》 
声優はもっと上手な人達にして欲しかったですねぇ。メイン二人はともかく、脇がひどいや。CGはきちんとマッチさせてなくて動きが不自然な箇所があったり、手描きと合ってなかったり。まあ、でも退屈かなぁ?と思ってましたけど、そうでもなかったです。弱肉強食の世界で異端となってしまったメイとガブが、何よりも友情を大切にする物語。ツッコミどころはあれこれあれど(設定のためのご都合主義的展開のオンパレード)、友情物語に絞られているので二匹のやりとりだけで楽しませて貰えました。自然のルール上、世界そのものを覆す訳にはいきませんから、逃避オチしか選択の余地はないのでしょうけれど(それ以外は悲劇オチですね)。でも、新たな土地でも彼等はあくまで異端であって、お互い以外に受け入れられる事はないのでしょうねぇ。子供向け映画で、そこまでシビアに語る必要はないかな。ガブのキャラクターデザインは類型的でどうなんだろ?って感じましたが、メイは可愛くてイイや。ショタのメイは受に見えて総攻、とか考えるような大人になっちゃダメ。
[DVD(邦画)] 5点(2006-10-07 00:50:28)
112.  あゝひめゆりの塔 《ネタバレ》 
沖縄は原色の世界で、リゾート気分を思う存分満喫できる楽園のような地です。が、ひめゆりの塔と平和祈念資料館へ足へ運ぶと、そんな浮かれ気分はぶっ飛びます。この地を襲った悲劇に完全に打ちのめされ、まともに展示品を直視する事すら困難な状態になります。この映画は、従軍看護婦として学徒動員され、散っていったひめゆり学徒隊の悲劇を事実に基づいて映像化しています。60年代に製作された映画だけに、ちょっとシニカルなオープニングから始まって、その反戦の主張はやかまし気味。切り取られ、更に吹き飛んだ手足によって作られたグロテスクなオブジェを象徴的に見せるのも、マジメとは思えず悪趣味。あまり上手とは言えない吉永小百合のオーバーアクトが、映画の温度を下げてしまったりもします。それでも、悲劇は十分に伝わってきます。家族を次々と失い、追い詰められてどんどんと命の灯が小さくなっていっても、それでも明るさを失わない娘達、それゆえにその最期は深く胸を刺します。ただ、同時に胸に刻まないといけないのは、こんな悲劇がここだけではなくて沖縄全土、そして日本のあちこちで引き起こされていたという事実。沖縄でひめゆり学徒隊同様の大勢の娘達がやはり命を落としていたのも事実。今、私の立場で誰のせい、何が悪かったと問うのは無意味でしょう。ただ、今の繁栄の影には、決して切り捨てる事のできない沢山の犠牲が存在していた事を認識しておかねばなりませんね。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-16 01:00:27)(良:2票)
113.  秋日和 《ネタバレ》 
見ていてこれは小津版のキャンディーズの『微笑がえし』と言うかレベッカの『スーパーガール』なのだぁ!と思いました。ああ、判りづらい喩え・・・。『晩秋』の設定を父娘から母娘に変えて、小津映画オールスターキャストで贈る(杉村春子が登場しないのが残念)セルフパロディ映画状態。トリスバー、LUNA、BAR ARROW等のお馴染みの店、修善寺のホテルの鯉の話、天気の会話等、これまでの小津作品へのリンクがいっぱい。『東京物語』のその後のような設定もあり、これまで脇役として登場していた人々の、それぞれの家庭が描かれたりもして、一応他の映画とは別のキャラクターだけれども、同じキャラクターとして見て下さって結構ですよ、みたいな感じ。なので一つ一つのエピソード、キャラクターのリアクション、台詞が楽しくて嬉しくて、『小津祭り』映画を存分に楽しみました。これまで時代の流れによる家庭の変容を、かなりシビアにシニカルに描いてきた小津監督(カラー時代になってからは少し傾向が変わってきた感じもしますが)が、自作のキャラクター達みんなに優しく平和を与えた、みたいな映画でした。ラストの原節子ひとりぼっちはやっぱり淋しい終わりになってますけど、『晩秋』の笠智衆ほどの重さが感じられないのは、母娘を心配してるんですよ、って人々がいっぱい描かれているからでしょうね。特に岡田茉莉子の存在が大きくて。この映画の彼女は本当に魅力的で、ゆったりと時の流れる小津ワールドに現われた旋風のようなインパクトがありました。それにしても見る順番って大切。諸作を見た上でこの映画を見たからこそ、こんなにもウキウキ楽しめて、だからこの点数を付けちゃうワケで。
[DVD(邦画)] 10点(2006-07-15 01:27:11)
114.  アルプスの少女ハイジ(1979)
テレビの再編集ものですが、オープニングとエンディングはまんまテレビと同じなので映画らしい感覚は薄いかな。長いテレビシリーズを1本の、そう長くない映画にまとめているために、あれよあれよという間に物語が進み、おじいさんとの山の暮らしも、ゼーゼマンさんの家での暮らしもそんなに長くない印象のまま(ナレーションですっ飛ばしつつ)エンディングまで突っ走ります。それでも元の映像素材の良さゆえに、ハイジの世界を堪能できるのも事実なのです。
[映画館(邦画)] 6点(2006-05-23 22:45:20)
115.  アザーズ 《ネタバレ》 
途中で「まさか、あ、でも、そうか、やっぱり」と仕掛けに気付いてしまったので(ダンナが戻ってくるあたり)、後はもどかしさが募るばかり。その設定をどんでん返しの道具として隠すものだから、本来もっと描かれていい、じゃないや、描かれなくちゃいけない部分がキチンと描けない状態で、それじゃ本末転倒でしょう、と。何故ニコールが子供達を? そして、その思いがニコールの存在、子供達の存在に、どんな影を落としたの?って、そここそがしっかり見たかった部分なんですけれどねぇ。オチのために映画全体のドラマを犠牲にしちゃいけません。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-12 01:02:42)
116.  アンカーウーマン 《ネタバレ》 
「エースをねらえ!」みたいな物語でした。でもまー、コーチとイイ仲になっちゃイカンでしょ。都合のいい展開や、現実問題を娯楽映画の要素程度に扱って、そりゃどーなのよ?みたいな箇所もあって、だけどそこそこ楽しめる、と。個人的には恋愛要素バッサリ切り落として30分短くしたら、かなり面白い映画になったんじゃないかなぁ、と思ったのですが、レッドフォード出しておいて恋愛要素なしなんて、ダメに決まってんだろ!とゆー判断なんでしょうねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-10 23:52:46)(笑:1票)
117.  赤ちゃんはトップレディがお好き 《ネタバレ》 
80年代当時には、この映画の描いた事がとっても自然に思えたんですけれど、今思い返すと、果たしてここまで単純に答えを出していいのかな?という疑問にぶち当たってしまったりして。企業のシステムの一部として生きるよりは自然と人の優しさの中で生きてゆく方が幸せ、人間性の復権を!という映画なのですが、それはごくごく小さな、映画的ファンタジーとしての結論でしかないよね、って。シングルマザー、フェミニズム、男女同権、そういう問題が描かれてる以上、その結末は逃げになっちゃうような気がしないでもないです。描かれた問題はエッセンスで、要は単なるラブコメディ、として割り切るべきなのかもしれませんけれど。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-10 23:51:49)
118.  アイコ十六歳
キモになるクライマックスのエピソードに対してのアイコのリアクションが、映画と原作とで全く違っていて、まー確かに原作通りの描写をしたら観客もヒキまくるだろうなぁ、とは思うのですが、そこに、この映画が「少女のファンタジー」になってしまっている事の象徴があるようで、ちょっと違うかな、と。映画のアイコの方が客観的に見るとイタいコ、みたいな印象がしてしまって。オトコが思い描く少女の世界へと変換された事は、この物語にとって幸せな事だったのでしょうか?
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-02 23:59:40)
119.  アルタード・ステーツ/未知への挑戦 《ネタバレ》 
「ええ~?なんで~?」とツッコミどころ満載な映画ではあります。原初的な記憶を遡り、と、そこまではいい感じ。でも、実際にお猿になってうっほうほ、とか、それより前のもげもげしてた時代のモノになったりとか、んなアホな、って感じで。しかもクスリキメて液体にぷかぁ、と浮かんでるだけで。細胞単位で刻まれている記憶情報がいちいち退行を呼んでたら、ちょっとしたハズミで街のあちこちでもげもげしちゃってそう。設定では別にDNA単位で操作しちゃってるワケじゃないですしねぇ。しかも、もげもげした状態の人に触れただけでそれが感染しちゃう、ってのはどーなのかしらねぇ? だけど、「そーゆーモンなの!」という確固たる信念で作られているんで、こちらも「ああ、そうですか」と割り切って見られるワケですけどもね。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-02 00:21:02)(笑:1票)
120.  悪霊島
原作の大切な、ドラマチックな要素を削除してまで、自分の奥さん見せたかったんですか、監督。この原作のドラマの最も重要な部分は磯川警部についてのエピソードだと思うのですが、丸々割愛されちゃってて。シリーズ中でも「病院坂の~」あたりに比べたら、ずっとまとまりのある方の原作なのに、映画は他の金田一映画よりもまとまりがなくて、せっかく市川監督がシリーズごとに研ぎ澄ませていった魅力を、グロなホラー趣味に引き戻してしまった罪深い作品。『鵺の鳴く夜は恐ろしい』は上手いキャッチフレーズでしたが、実際には何がどう恐ろしいのよ?ってカンジになっちゃってましたし。この原作こそ、市川石坂コンビ、そして若山富三郎の磯川警部で見たかったなぁ。
[映画館(字幕)] 4点(2005-12-02 00:08:14)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

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