1. ANNA/アナ(2019)
いかにもリュックベッソンな女暗殺者物。 自身が監督してないものも含めれば似たような映画は何本目なんでしょうか、と。 評判がいいから観たんですが、既視感バリバリで、正直たとえば「ニキータ」「コロンビアーナ」あたりと比べて本質的な差はほとんど感じませんでした。「さすがにワンパターなので今回恋愛要素減らしてみました」とかはありますが、でも本質的に一緒ですよね。 まぁ逆に言えば「こういうのが好き」という点で監督に全くブレがないという事なんでしょうが。 彼の映画をほとんど観た事がないような状態なら高評価してもいいのかもしれませんが、これだけ既視感バリバリだと「またこのパターンか」としか思えないです。安定はしてますけどね。ヒロインにあまり魅力を感じないのも個人的にはマイナスです。この監督とはほんとに女性の好みが合わないんですよねぇ笑 [インターネット(吹替)] 6点(2022-08-02 10:01:20) |
2. 赤ずきん
こういう「真面目に作ってるんだろうけど、ただつまらない」映画ほど困るものはありません。 確信犯的なB級映画とか、悪ふざけが透けて見える映画とか、何かを狙ってるんだけどそれが失敗してる映画とか、作家の主義主張が透けて見える映画とか、そういうのはそれなりに評価のしようがあります。 しかし本映画のように「多分真摯に娯楽映画を撮ってるんだろうけど、それがただつまらない」映画ってどうしていいかわからないんですよね。 なんかあまり悪くも言えないし…でもつまんないし。 そういう意味で非常に評価がしづらい映画なんですが、でもつまらない事実だけは覆しようがなく点数は低くしかなりません。 これでセクシー要素でもあれば個人的に加点してもいいんですが、セクシーに限らずほんとに何の加点要素もなくてですね…困った困った [インターネット(字幕)] 4点(2022-06-26 19:47:31)(良:1票) |
3. アルキメデスの大戦
《ネタバレ》 このラストシーンだと、歴史に詳しくない人だとそのまま冒頭のシーンに繋がって沈んだと思う人もいるような作りになってるなぁ…とちょっと疑問に思ったんですが、実際の大和の戦歴を考えれば就航→中略→沖縄特攻しかないので、その理解でも実は大筋で正解だな…と思いなおしました。 それくらい大和は実戦で何もしてませんからね。 (映画冒頭で旧式化扱いされる金剛級が大戦中に一番活躍したのは皮肉なところです) 原作は未読なので細かい違いはわからないんですが、映画用シナリオとしてうまくまとめていて手堅い娯楽映画になってると思います。 細かい事なんですが、山本五十六などは実在の人名が使われている一方で、ライバル側の造船技師の人が(おそらく平賀造船局長をモデルにした)平なんとかというフィクションの人物になっていたり、そのあたりのリアルとフィクションのバランスが終始不自然で気になりました。 大人の事情?? [インターネット(邦画)] 7点(2022-01-08 21:30:36)(良:1票) |
4. アフターショック
この悪ふざけのような作りをどう評価するかで明白に好き嫌いが別れそうな映画。 観ていて展開が全く読めない点については、想像通りの展開をみせる凡百の映画よりはよほど評価していいのかもしれません。 善行や悪行なんて人間のチンケな価値観は大災害の前では意味がないんだよ、という哲学的なテーマを語ってるんだと思います、多分。 [インターネット(吹替)] 5点(2021-10-22 20:31:33)(良:1票) |
5. アメイジング・スパイダーマン
《ネタバレ》 スパイダーマンホームカミングが予想外に面白かったので、未見だったリブート版も試しに観てみたのですが…全然ダメ。 まったく面白くありません。 何が違うか…と考えてみたのですが、そもそもストーリーが凡庸で何の面白みがない、とかいう当たり前の事をさておくと…「主人公に魅力がない」これにつきると思います。 サムライミ版とホームカミングの主人公はもっとオタク寄りで童貞感丸出し、恋するヒロインになかなか声もかけられない…のび太感満載なのに、この映画の主人公はシュっとしててチンピラやんちゃすぎるのです。めちゃくちゃ頭がいい設定のはずなのに、とんがったヤンキーにしか見えません。明らかに設定ミスです。 しかもヤンチャなので当然ヒロインにもアプローチできちゃうわけで、そういうやきもきもない。 主人公というのは視聴者が感情移入する対象なわけですからこんな魅力がない主人公を設定しちゃった時点で完全アウト。 主人公以外の登場人物も総じて好感度が低く、たとえばホームカミングの「座ってる人希望」のような魅力的なキャラがどこにも存在しないのが、この映画の致命的な弱点ではないか、とそう思います。 もうひとつ、スパイダーマンってビルの谷間とか広い空間を糸で飛びまくりヒャッハーするあの解放感が見せ場だと思うのですが、このスパイダーマン、やたらと狭いところで近接戦闘ばっかやってます。 それスパイダーマンの強みも魅力もないんじゃね??と根本的な疑問がぬぐえません。 要するに話は平凡、キャラは魅力無し、映画としての見せ場はどこにもない…これがB級映画ならいいんでしょうが、腐っても大作なんですから、その評価は厳しくならざるを得ません。 [インターネット(吹替)] 4点(2021-09-07 03:49:36)(良:1票) |
6. アンダー・ザ・シルバーレイク
《ネタバレ》 海外のレビューを観ていて、ハマる人とハマらない人の差が激しい印象を受けたこの映画。 日本でもそんな感じで語られてますし、これは実際観てみるしかないと思って観たんですが… まずよく言われているポップカルチャー満載オタク満載という件について。 その感想だけ聞くと例えばレディプレイヤー1と同じような印象を受けますが、実際に映画で観ると全然気になりません。 なぜならば、私、洋楽とか全然わかんないからです。 「ヒッチコックぽい音楽+実際に名前出てるし!」的な映画系のネタはわかりますし、任天堂ももちろんわかりますが、しかし例えば音楽に関する話は全然わかりません。 わからないものは興味もなくただスルーするみなのでポップカルチャー要素はただ(かなりうざい)雑音レベル。 そうなるとこれって内容はシンプルな陰謀論映画にすぎません。 印象で言えば、カートヴォネガッドジュニアの小説を読んだときの印象に近いものを感じました。(ってこの例え自体がマニアックですが) という事でこれはシンプルな古典的な陰謀論を扱った映画。 そしてもう一つ、世の中に陰謀を感じ暗号解読なんかをしてたオタクでニートな主人公が、実際にそれにふれて卒業して大人になる成長の話。 そう捉えるとシンプルな映画だと思います。 ただ、これが面白いかと聞かれると全然おもしろくないと答えるしかないんですが… あ、映画の中で伏線のように犬殺しが出てきますが(そして何も解決してませんが)、あの犬殺しの正体ってきっと主人公ですよね…でも動物を殺す人はいずれ人を殺すっていうし、そう考えると結局主人公の将来は暗いんじゃないかなぁ… [インターネット(字幕)] 3点(2020-09-01 14:54:54)(良:1票) |
7. アンロック 陰謀のコード
《ネタバレ》 2020年夏の今観ると、この映画の「客はロンドンからアメリカへウイルスを持ち帰り広めるんだ」「アメリカはウイルスへの対応が脆弱すぎる」というクライマックスでの犯人サイドの主張がリアリティありすぎて怖いくらいです。 むしろこのバイオテロが成功した方がよかったんじゃないか、とすらちょっと思わなくもない説得力。 ワクチンだって実際に不活性のウイルスを入れて抗体を作る行為わけで、結局人間って実際に何か起きないと真剣に対策って行われないんだろうな、と。 さて、マイケルダグラス、ヒロインが最初に頼っていって助けてもらうわけですが、この手の映画でこの立ち位置の人間はだいたいにおいて黒幕と相場が決まってます。この映画でも当然のようにそうなんですが、しかしこれ、もはや定番のお約束という事でこれはこれでいいんじゃないでしょうか。 そういう意味でオーランドブルーム、一周回って実は味方…という展開がありそうなのにそれはなくあっさり退場。おいおい…そこは定番じゃないのかよ、と。 そしてノオミラパス。この人、パッとしないのであまり好きな女優ではないんですが、しかし出演する映画は自分のキャラによくあっている役が選ばれていて毎回見事だな、と思います。 この映画でも泥臭いCIA局員を熱演。行動も泥臭ければアクションシーンなんかも泥臭くいかにも彼女だからこそ。配役の妙ここにあり、です。 [地上波(吹替)] 7点(2020-08-19 15:58:02) |
8. アメリカン・スナイパー
イーストウッド監督の作品っていつも重くて遊びがないんですよね。 だからとにかく圧が強い。 もう少しユーモアとか余裕とかそういうのがないと観てる側はきついわけですが、しかし扱うテーマが毎回重めなのでそうそう遊ぶわけにもいかず… とにかく真面目に作ってるのはわかるので一定以下の評価にはできないですが、すごく面白い!とはとても言えません。 そもそも冒頭の女房ほっといて浮気されてるところからして、主人公の好感度がとてつもなく低いんですよ。 非は明らかに自分にあるのに女房に一方的に責める、いやいや… アメリカ南部的な男は嫌いです、はい。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-07 13:25:04) |
9. アス
《ネタバレ》 前作が黒人差別、今作は貧困層問題…というテーマはいいと思いますが、それを描く上で、毎回設定が荒唐無稽すぎます。 ゲットアウトでも「田舎の一般人がそんな高等科学もってるわけないだろ」という根本的に無茶な設定でシラケさせてくれたわけですが、しかしまだギリギリ我慢できました。 しかし本作はもうダメです。 なんだよ地下でクローンって…しかもアメリカ人みんなだよ(いやみんなではないけど) 設定が雑すぎていろんな事が気になってしょうがありません。 例えば、うさぎしか食べさせてもらえなかったーとか言ってるけどうさぎは食用にするにはコストかかるんだから(だからフレンチとかでしか食べない)普通はうさぎ以外のもの食わせるだろ、とか。 タイトルのUS(アス)ってUSAとのダブルミーニングなのね…とわかっても何も楽しくないっていう。 これならまだ何も考えずに済む悪霊とかの方がマシです。 ヒューマンドラマより単純な娯楽作が大好きな僕ですが、ここまでシラケる荒唐無稽な映画をヨシとするほどお人よしでもないので評価は厳しくならざるを得ません。 多分、この監督とは映画で重視するポイントが違うんだと思います。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-06-27 16:31:48) |
10. アデライン、100年目の恋
《ネタバレ》 ラスト20分前まで、この映画はどこに着地させるんだろう…とワクワクしてたわけですが、…しかしアデラインが夜の道を疾走して「もう逃げない」と事故フラグをたてたところで、あそっちに落とすんだ、とほぼラストまで読めました。 ハッピーエンド…とはいえ考えうる一番安直なラストに持ち込んでくれて、正直ちょっとがっかり。 そりゃ恋愛映画はハッピーエンドがいいに決まってますが…しかしこの映画の場合もっと別のラストを選ぶ手もあったんじゃない?…とどうしても思ってしまいます。 さて個人的がっかり女優ブレイクライブリーですが、なんとこの映画の彼女はよかったんです。 はじめてブレイクライブリーをいいと思いました。 いままで観た彼女、たとえばビキニでサメと戦ったり、悪党一味のヒロインやってたりするような役が地味な彼女に全く合ってなかっただけで、ちゃんと彼女に合う役あるんじゃん、とこの映画で思いました。 それからハリソンフォードも味があってよかったな、と。 若い時を演じてる役者さんの口元がハリソンフォードに似てて「お、これは若い時役で納得できるな」と。 全然似てなかったリヴァーフェニックスの悪夢はもう繰り返しませんよ、ええ! [インターネット(字幕)] 7点(2020-06-17 21:12:09) |
11. アンセイン ~狂気の真実~
《ネタバレ》 なんとも評価の難しいサイコホラー。 最初からヒロインが神経質でちょっとやばい感じで、お前がサイコだろ?感が全開。 で、そのヒロイン主観で映画が進むもんだから典型的な「信頼できない語り手」手法になっていて、怪しいストーカーとか出てきてもそれがほんとなのかどうかわからない状態がずっと続いちゃうわけです。 だからもう観ててもなんか落ち着かないしずっと不愉快なんですよね。 第3者視点のシーンが出てはじめて「あ、これはヒロイン言ってる事がほんとで追い詰められてあんな性格になっちゃってるんだな」と思えてくるわけですが、しかしその客観シーンすら主人公の妄想の可能性がありうるわけで、こうなるともう映画の相当後半までいかないと「これ確実にこのストーカーがやばい奴だ」という確証が得られないわけです(この手法の映画を見慣れている人ほどそうなる)。 「信頼できない語り手」技法を使ったものとしては映画「ユージュアルサスペクツ」とか「メメント」同人ノベル「ひぐらしのなく頃に」なんかが有名ですが(wiki参照)、この映画は漠然とした不安感、不快感が「ひぐらし」のノリに近く、しかも「ひぐらし」と違って緩い日常シーンが存在しないために、常時きついシーンばかりでぶっちゃけ観ててつらい。 そのくせ話のオチ的な物は意外とあっさりシンプルで、途中で我慢してた不快感を解消するには至らないという。 そして6か月後のラストまで含めて結局最後まで危うい映画となっています。 少し捻った(しかし逆に王道の)サイコホラーとしてなかなかよくできているとは思いますが、でも個人的にはあまり好きな映画ではありません。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-06-05 10:47:49) |
12. アウトロー(2012)
《ネタバレ》 原題と邦題が気になる方が多いようですが、これ小説の「ジャックリーチャー」シリーズ第9作の映画化なんです。 で、小説の第9作は向こうのタイトルは「One Shot」なんですが、小説の邦題が「アウトロー」なんですよ。 という事で、すでに出版されている原作小説の邦題タイトルにあわせて映画も「アウトロー」。 …という経緯を知らないと「なぜアウトローなんだよ」という疑問が出るのは当然かもしれません。 なぜ第9作から映画化したんだよ…と思っちゃうわけですが、当然のようにジャックリーチャー本人の説明が薄く「何を考えて何を行動指針としてるのかわからない」結構謎なキャラになってしまっています。 まぁ主人公については「よくわからないけどありがちなスーパーキャラ」と認識して観ていればなんとかなるのでこれでいいような気も。 ラストも「ジャックリーチャーシリーズ」としてこれから映画作っていきますよ!という匂わせがすごいですし。 で、映画本編、前半は面白かったです。 特に狙撃のシーンね。 いまだにタワーからの無差別乱射事件みたいな報道がちょいちょい聞こえてくるアメリカですので、日本人が観ても「あぁアメリカの乱射事件だな」と想像上のリアリティを感じてしまう。 で、ヒロインが被害者にも接触する事を指示されて、それが実は「被害者側に秘密があるぞ」という意味だった…みたいな流れも面白いんですが…結局最後はただの撃ち合いですべて解決。 黒幕にはびっくり。囚人人間?いやおまえ誰だよ!トムクルーズの疑問は観客全部の疑問だよ!しかもその回答は無し!ある意味すごい! というか途中にあった風呂場のバッドとバールのシーンは、あれは面白いと思って撮ってるの?映画の雰囲気とあってる? 結局のところ良くも悪くもアメリカ的なトムクルーズ的な映画…という感じの映画でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-06-04 14:59:15)(良:1票) |
13. アップグレード
《ネタバレ》 評判がよく尺も短かったのでジャンルすら見ずに鑑賞 先に結論をシンプルに書くと設定やシナリオに穴が多くていいとこ6点。 以下、観てる途中に思った事を箇条書きで。 〇ありがちな復讐劇のバリエーション…と思いきやこれもありがちなAI反逆物のバリエーション。違うのはAI側勝利ってとこですかね。 〇主人公が保守的で頑固で性格も悪い、そのくせあまちゃんという事で好感度が大変低い。主人公に感情移入できないのは致命的。 〇つかそもそもこの主人公が対象に選ばれた理由がほとんどない。あの理由ならほとんど誰でもいいわけで、もっと自由になる人いくらでもいたでしょ。 〇ステムが万能すぎる。てかステムがフィクサーなら手下のはずの天才科学者にシャットダウン権限があったりするのおかしいでしょ。 〇そもそもシャットダウンできるなら天才科学者が言いなりのわけながなくこの話自体成立しない。とにかく設定アラだらけで矛盾バリバリ。 〇デジタル機器のシャットダウンがあんなアナログにゆっくり起きるわけがない。操作されてるときのわざとらしい動き等も含めて映画的な誇張が鼻につく。 〇ナノマシンで殺されるバーの親父、最近のコロナの飛沫感染を思わせます。 〇嫁役の女優がアンハサウィに似てます。 そんなとこですかね。まぁツッコミながら観てると退屈はしません。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-05-30 14:41:30) |
14. ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション
《ネタバレ》 エウレカセブンは放送当時観ていました。 序盤はわりと面白そうだったんですが、話が進むにつれて悪い意味でのセカイ系のお話が全開。さらに無駄に厨二病じみた設定と謎の宗教じみた感じに嫌気がさしたのをよく覚えています。 そのあとのAOも何も変わらず「相変わらずだなぁ」と思ったりしたわけです。 で、本映画ですが、後半まるで宮崎アニメのような展開を見せるガールミーツガールな話は悪くないですし、過去のエウレカセブンを「エウレカが作った複数の話」としてまるっと取り込んで全部アリにしたところは評価できると思います。 「アバターとして…」これは過去の話をまるっと取り込めるナイスアイディアだと思いました。というか「アバター」の話が出たときに過去の映像を使うんだな…と誰しもすぐ気付いてしまったわけですが笑 が、しかし一本の映画として観たとき、冒頭から搭乗人物に設定や状況をだらだら説明させるのはもはや素人の仕事ですし、わけのわからない厨二病宗教的な部分は相変わらず。エウレカセブンを知らないとほんとに意味不明でしょう、これ。(まぁ知らない人はそもそも観ないでしょうけど) もっと素直なガールミーツガールなアドベンチャーにすれば面白いんだろうけどねぇ…ただただそう思わせる残念な映画だと思います、はい。 [インターネット(邦画)] 5点(2019-12-16 18:08:12) |
15. アトラクション 制圧
《ネタバレ》 ロシアを舞台にしているので映像は「やや斬新」 「やや」がつくのは、「ダーケストアワー 消滅」とかすでにモスクワ舞台の侵略映画って他にあるから。 てか「スカイライン 征服」とか「ダーケストアワー 消滅」あたりにそろえた感のある邦題、なんなん?? ヒロインのバカ娘とその元(笑)彼(こいつもバカ)がもうひどすぎてどうしていいかわからない。 そもそもこいつらが何もしなければ問題は起きてないわけで、そういえばロンドンを舞台にした宇宙人侵略物「アタックザブロック」も同じなんだけど、「お前らが問題おこしてるんだぞ」と。 「お前らが何もしなければそもそもこんな問題にはなってなかったんだぞ」と。 それでストーリーを進められましてもね…なんていうかね… [インターネット(吹替)] 3点(2019-09-10 11:24:17) |
16. アトミック・ブロンド
名のあるサブカル系の人や映画評論家の人が2017年のベスト10に入れたり入れなかったりしてる(どっちなんだよ)本映画ですが、確かにアクションシーンはスタイリッシュで特にスパイグラスを亡命させようとする一連のシーケンスは目を奪われます。 が、逆に言えばちょっとスタイリッシュなのと、あの頃の空気感がちょっと懐かしいだけであって、それ以外はとりたてて目を引く要素もないかな…と個人的には思います。 「ソルト」なんかもそうですが、女性のスパイものって「結局、こいつはどこの陣営なの?」って感じで正体がなかなかわからない系が多いわけですが、これってよく言われる「男にとって女は不可思議で理解できない生き物だ」…っていう男性心理からそんな話が多くなるのかなと思ったりしますです、はい。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-05-23 15:23:41) |
17. あさひなぐ
個人的に原作はかなり好きです。 この原作、小学館漫画賞なども受賞している良質でオーソドックスなスポーツ青春物で、映像向きの作品だと思うのですが、しかし一向にアニメ化の声も映画化の声も聞こえてこないのを不思議に思っていました。 そんなときに届いた映画化の話。 お、やっと映画化か!!と思ってよく見ると…まさかの乃木坂アイドル映画じゃないですか。 「そりゃないぜベイベー」 私の世代の場合、アイドル映画と聞くとどうしても「チェッカーズINたんたんたぬき」のようなものを想像してしまうわけで、なんか非常にガッカリしたのを覚えています。 当然映画を観る事もなかったわけですが、ふと見るとアマゾンプライムで配信されています。 まぁタダだしとりあえず観てみるか…と実際に見てみると、いやいや、これがそれほど悪くない。 確かに乃木坂のアイドル映画ではあるのですが、原作の癖の無さやオーソドックスさがいい方向に出ていて、アイドル青春映画としてはなかなか手堅くまとまった良質なものになってるじゃありませんか。 まぁびっくり。 期待してなかった分、いい意味で裏切られました。 逆に言えばとりたてて褒めるところもないのですが、しかしけなすところもないというのは立派なもので、アイドル青春物としてはほとんど満点の出来だと思うのです。 まぁアイドル青春映画として満点でも、ここで点つけると6点程度…というところがアイドル映画の限界だとは思いますが、しかし悪い映画ではないと思います、うん。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-05-22 15:51:07) |
18. アバウト・タイム 愛おしい時間について
《ネタバレ》 人生のあの瞬間をやりなおせたら…とは誰しも思う事であって、それを解決するためにタイムトラベルというのもまぁちょくちょくあるパターン。 この映画は、タイムトラベルについての難しい要素をあえてスルーして恋を成就させるための小道具に使ったラブコメ映画…だと途中まで思ってたんですが、あにはからんや、まさかの家族愛物、そして「毎日を全力で楽しんでいくことが真のタイムトラベルだ」的な偽善的ありふれたオチには正直鼻白みました。 そんなありがちで小奇麗にまとめた偽善映画を観たかったんじゃないんだよ!という思いが強くてかなりのがっかり感。 タイムトラベルがなぜできるかという理由付けが全くないため、その運用も自由自在。真面目に見ているとツッコミどころしかありません。 お父さんが何回目かの過去帰りの中で生きてる人生の中にその息子がタイムトラベルして帰ってくる…とか、それ絶対破綻するよね、としか思えないシーンなどが安易に成立するわけで、軽いラブコメであればそれでもいいかもしれませんが、真面目な家族愛映画であればもうちょっときっちり仕様を整理しておかないとダメなんじゃないでしょうか…なんでもありじゃ観てられません。 あと内容に対して時間が長すぎます。100分でまとめられますよね、この内容なら。 [インターネット(字幕)] 4点(2018-10-15 17:13:13)(良:1票) |
19. IAM A HERO アイアムアヒーロー
《ネタバレ》 原作は最終話まで読んでるんですが、この映画版は未見でした。 とはいえ評判がいいのは聞いていたので楽しみにしてたんですが、いやこれはなかなか素晴らしい出来です。 映画化するにあたり一部のキャラ設定を変えあるいはキャラごと削除、イベント削除あるいはかなり変更し…と、実は原作から大きく違ってる映画なんですが、トータルで原作の空気感が(少なくともあのショッピングモールまでの空気感が)きっちりと描かれているのは、これは製作スタッフに拍手、というところでしょう。原作を大事にしてるのが観ていてびんびんに伝わってきます。 邦画のゾンビ物なんかしょぼいに決まってるだろう…という先入観が我々にはあるわけですが、この映画は見事にその先入観を打ち破ってくれてやりきってるのもお見事。 なんだよ、やればできるんじゃん! まさか邦画で海外のもの以上のゾンビ映画にお目にかかれるとは… ちなみに劇中、伊浦が駐車場でZQN化するときに、藪(小田つぐみ)に対し「セックスしよう」「嫌がってるふりしてたけどお前も喜んでたろ」みたいな事を突然言いだし、映画しか知らない人には「うわ、キモイ男」と思わせるわけですが、これ原作も読んでると、藪がZQN化するときに「伊浦〇ンポいい」と連呼するのを知ってるわけで、原作を知ってるかどうかであのシーンの解釈は違ってきたりします(笑) というか、もしこの映画の続編が作られる事になれば長澤まさみがそのセリフを言う事になるわけで、そうなるとさらなる日本映画の金字塔としての地位を確立すること間違いなしなんじゃないでしょうか。ドキドキがとまりません。 [インターネット(邦画)] 8点(2018-09-01 17:27:37)(良:1票) |
20. アンフレンデッド
終始スカイプのチャット画面のみでストーリーが進行するこの映画は「映画は劇場で観るもの」という常識を覆すインターネット世代の新しいモキュメンタリー映画です。 映画を映画館ではなく「PC画面で観るのが正解」にしてしまったこの企画はすごいと思います。 友達とスカイプでパーティチャットをしたことがある人なら、あるいはスカイプの呼び出し音ってなんであんなに怖いんだろうと普段から思ってるような人なら間違いなくハマれる映画です。 ただ、そうでない人はイマイチピンとこないかもしれません。 PCでこの映画を観たときのリアリティは、いままでのモキュメンタリーではありえないレベル。 だって普段見慣れたスカイプの画面がそのまま画面に表示されてるんですから。 あのこわい(間抜けな)「ポワポワ」という変なエコーがかかった呼び出し音もそのままで、あぁなんというリアリティなんでしょう。 と、とにかく今の時代の新モキュメンタリー映画としては素晴らしい本映画なのですが、逆に言えば評価できるのはその点だけで、残念ながらホラーとしての出来自体はイマイチ。 なんとなくそれっぽい話が進行して最後もまぁ予想通りのオチでオオハズレではないのですが、しかしほんとそれだけ。 ストーリー単体を評価すればせいぜい5点といった映画なのですが、しかし、画期的な「スカイプ画面を使ったモキュメンタリー映画」を実現したその企画にプラス2点です。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-04-17 21:04:41) |