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TANTOさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 900
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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1.  CUBE 《ネタバレ》 
邦画版cubeがもうすぐ公開されるからか、こちらのオリジナル『cube』もプライムビデオで無料で公開されてました。過去に何回も観ているのですが、意外にもレビューはまだしていなかったので、あらためて感想を綴ろうと思います。  変な表現ですが、今この2021年に見ても全然色褪せない、設定も見せ方も秀逸な映画だと思いました。まずやはり設定が興味を掻きたてます。突如謎の立方体の中で目覚め、一面に付き一つずつ扉があることに気づく。「ここはどこだろう」「なんでこんなところに」と色々疑問が浮かぶがとりあえず動いてみようと適当な扉を開いて次の部屋に行くと、ズドン!!とサイコロカットされてしまうという冒頭のシーンは有名です。こういう映画だ、と全く予備知識の無い状態だからこその驚きですよね。これが続編となってしまうともう、既知の期待感とでも言うのか、ある程度予想通りになってしまって何か起こっても予想通りだし起こらなければ肩透かしのようになってしまうし。と、なんだか続編に対するツッコミみたいになってしまってすみません。ですが、それくらいこの一作目で完成されていると感じます。  謎解き、罠、人間不信、そこからさらに突如追加される六人目。ドキドキしながら見入ってしまう時間しかない、超濃厚な90分を味わえます。有名すぎて今更感がありますが、やはりオススメの一作です。
[インターネット(吹替)] 10点(2021-10-04 18:04:31)(良:1票)
2.  君と100回目の恋 《ネタバレ》 
恋愛映画としては正直よくあるものだなーという印象を受けました。が、ラストの歌と「このレコード、食べちゃっていいからね」が最後の最後でこの作品を深く、彩りのあるものにしてくれたと感じました。  まずは歌。個人的な好みですが、歌詞で聴かせる歌というのが大好きです。時かけの実写版みたいだなぁとなんとなく二番煎じ感で見ていたのですが、陸のノートで葵海を何度も死なせてしまっているのがわかった時、時間を戻せるレコードがあるのに陸の母は早くに亡くなっていることに気づいた時、そして葵海はやはり助からないという結末を迎えた時、とっくに二番煎じ感は無くなっていました。そういったストーリーを全て含んだ上でのラストのあの歌の歌詞は反則です。少し若者向けにラブコメ感やご都合主義がありましたがあえて深くは突っ込みますまい。ひとつのヒューマンドラマとして楽しめました。  そして「このレコード、食べちゃっていいからね」。最初このレコードもチョコレートで出来ていると分からなかったのですが、そのセリフでそうなんだと。かつて陸がやったチョコレートレコードのオマージュなのですが、亡くなった最愛の人からのメッセージなんて針で擦り切れるまで何度も何度も聞きたい、まして食べてしまうなんて出来るわけがない。そんなものをチョコレートで作るなんて、すごく残酷で、でもはっきり毅然とした「前を向け」というメッセージなんだなと思いました。 思えば今の世の中ってこれと全く真逆だと感じます。昔からある卒業アルバムや現像された写真などはいざ知らず、今は身の回りには途方もない容量の記録媒体やクラウドサービス、SNSなどが溢れ返り、人々は少しでも気になるものはすぐ写真や動画に撮りそれを保存し、誰かと共有する。きっと探せばかなり古いメールや写真のデータなどみなさん結構あるんではないでしょうか。 私たちはそういうものを保存して、所有して、なんだか財産が増えたような気になって安心する傾向があるように感じます。別にそれ自体が悪いことだとは思いません。そういう私もすぐ何かを写真で撮ったりするタイプなので。ですがこの映画はそうではなく、次々現れる出来事や人との出会いを、何十年も保管できるハードディスクに保存しておしまいにするのではなく、すぐ消えるチョコレートだと思って今すぐ全力で楽しみなさいと言っているように感じました。  本当にそんな意図で作られた映画かはわかりませんが、私はそんな意味で捉えて楽しむことができました。もし製作された監督さんなどの意図と違っていましたらすみません。あしからずご了承のほど。
[インターネット(邦画)] 9点(2022-07-04 21:58:39)
3.  きみの瞳(め)が問いかけている 《ネタバレ》 
体にジーンとくる映画でした。人と人との出会いって本当にかけがえがなくて、あとで思うとあり得ないくらい幸福な出会いってあるよなぁと思わせる映画。もちろん出会いなんて人それぞれで、幸せな出会いがあればその逆もあるだろうし、この映画のように幸せな出会いがただ幸せのみの平坦なものではなく、その途中にあり得ないほどの谷底や壁がある時もあるでしょう。映画なので出来すぎた展開と言えばそれまでですが、それでも私はこの映画が好きだと言いたいです。 出来過ぎというか、一言だけ、いやそれはさすがに、と言いたくなったのは、明香里が男性に無警戒過ぎること。職場の上司に付きまとわれるような女性が、元々駐車場で働いていた年配の男性と2人でテレビを見たり、ちょっと仲良くなった「おじさん」を部屋まで呼んだりってちょっとあり得ない。明るい良い子だなとは思うが、家族や付き合ってる男性はこんな奔放な女の子、気が気じゃないだろうな(苦笑)  ラスト、明香里は声と触覚でしか塁を知らず、塁は声で明香里に伝えられず、すくは自分の鼻でわかることを2人に伝えられず。当たり前のことだけど、目で見、耳で聞き、声を出し、直接触れたりにおいをかいだり、そういったコミュニケーションを取ることで人は人を知れるんだなと思いました(犬もいますが)。zoomなどでももちろん実際のコミュニケーションよりは難しく感じますし、LINEとかの文字だけのコミュニケーションなら尚更ですよね。改めて実感させられた気がしました。  シーガラスのくだり、とても好きです。 「ガラスもここまで削れたら誰も傷つけない。傷ついたことがある人は優しくなれる」
[インターネット(邦画)] 9点(2022-04-15 23:03:21)
4.  今日も嫌がらせ弁当 《ネタバレ》 
底抜けに幸せになる映画ですね。それはやはり底抜けに明るく振る舞う篠原涼子さん演じる母の存在が大きい。夜10時をかなり過ぎてからの鑑賞だったにもかかわらず、ほとんど眠さも感じずどんどん見入ってしまいました。ちょこちょこフェイントのエンドロール入れたりとか、本当なら自分はそういう遊びを効かせた映画は好きなほうではないんですが、この映画では何の抵抗もなくそんな遊びまで純粋に楽しめました。そもそもが子供にキャラ弁作りまくるという遊び満載のコンセプトのおかげでしょうか、演出までが丸ごと楽しめる内容となっていました。  キャラバンを作ることを「遊び」とは言ったものの、キャラ弁。。。いや、めっちゃ大変ですよね。キャラ弁ではないですが、自分もビーズアートをしていたことがあり、夜8時から始めたのに気づいたら外が明るくなっていたことがあります。特に最初のころは夢中なくせに手慣れていないもんだから、気づいたらすごい時間経ってるんですよね。 自分にも子供がいて、ちょうど作中のように「パパと結婚するー」とか「ずっといっしょー」とか今でこそ言ってくれてますが、じきに双葉ちゃんみたいにろくに喋ってくれなくなるんでしょうか。そうすっとオレもキャラ弁か!?などと自分とも重ねながら楽しんでみていました。  八丈島、めっちゃ行ってみたいですねー!!冒頭、島の説明もしっかり入れてくれて、八丈島の観光PRムービーとしても大成功だったと思います。キャラ弁というだけなら八丈島じゃなくてもできた映画だろうに(原作があるのか?)、しっかり八丈島にも魅せられてしまいました。  主役ではないですが、母と次女をつなぐ長女はずっとファインプレーでしたね。母の心情も理解しつつ、常に妹の拠り所であり続ける、理想の姉だと思います。彼女いなくてはこの話も成立しなかったでしょう。隠れた名プレイヤーでした。逆に、佐藤隆太さんの父と息子の話はそんなにいらなかったかな。弁当捨てて、ケンカして、仲直りするまでがちょっと無理矢理な感じもしました。  ですが全編を通し、スッキリと爽やかな気分で見られるお話。これから誰かに聞かれたらオススメしたい映画です。心の洗浄をしたい方にぜひ。
[インターネット(邦画)] 9点(2021-05-07 00:59:30)
5.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 
個人的には難破後の無人島暮らしより、それにより影響を受けた彼の環境の方に強く心が動きました。そして生還後のストーリーが奥さんを責める内容じゃなくて本当に良かった。もしそうだったらこの映画の評価はかなり低かったでしょう。 死んだと思っていた夫が数年後に帰ってきたことで生じる奥さんの戸惑い、自分の妻の新しい夫や暮らしを目の当たりにして呆然とするチャック(=トム・ハンクスさん)の心情が絶妙なタッチで描写されていたと感じました。映画を観て感情移入するかぎりでは、奥さんが新しい旦那を持ったのも仕方ないと思いますし、それを非難もできないと感じました。チャックも奥さんもどっちも何も悪くないのに、とてもやりきれない、切ない気持ちになるストーリーです。 そしてそんな複雑な感情が絡み合う中、しっかりと区切りを付けて「おまえは家に戻るべきだ」と奥さん(元)を諭すチャックは格好良かったです。奥さんも、思い出の車をチャックに返すことで彼が夫だったと言う過去にけじめを付けたのではないでしょうか。 人情が感じられて心にしみる映画でした。  無人島暮らしの前半と後半でチャックの自然に対する姿勢が変わったのも興味深かったです。前半ではやはり文明社会で育った影響からか足に布を巻いて靴代わりにしたり、懐中電灯に頼ったりというシーンが多かったですが、後半はほぼ全裸で自然に調和しまくりな感じが彼の無人島生活の長さを物語っているようで、そういう意味で興味深いものでした。 しかしFeDexの包みはもっと先に開けるでしょう、ふつう。彼の行動でそれだけが不可解と言うか、疑問です。自分なら無人島に漂流したと分かった時点で何か使えるものは無いかと、それこそ何でも利用してやろうと思いますが、彼はFeDex社員のプライドが邪魔をするのかなかなかそれに手を付けませんでした。死体から財布やら何やら取っておいて何をいまさらと思いました。  しかしこれだけの限定されたロケーションにおいて、これだけの尺の映画で、それでなおかつ時間を忘れて楽しめたと言うのはやはりとても面白かったからだと思います。是非チャックの気持ちになって観て欲しい映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2011-01-19 11:40:34)
6.  96時間 《ネタバレ》 
これはあまり『24』と関連させて観ない方がいいですね。というのも、そんなのなくても充分に痛快で面白い。おそらく娘の名前がキムだったり、父親の職業的にも『24』と合わせてキャンペーン張りたかったんだろうけど、これは日本の制作会社の完全な蛇足。大きなお世話ってやつでした。タイトルも原題は全然違うしねー。  とは言いつつも少しはテレビCMに影響されて観に行った『96時間』。冒頭はリーアムパパに対して、生活はくたびれてるし母娘からの扱いも相当ひどいし、大変ヘタレな父親という印象でした。そんな視聴者の見方が徐々に変わってくるのは、リーアムパパが有名歌手を悪漢から見事に守ったあたりから。「おい、けっこう武闘派じゃねーか」と多くの観客は思ったはず。  そして冒頭の印象は、誘拐の危機に娘から電話を受けたあたりから徐々に変化を見せ始めます。それが180度変わるのはピーター君という具体的なターゲットを捕らえたその時から。リーアムパパはジェットコースターばりに攻撃的に変貌していきます。そこからの展開の早いこと早いこと。これがジェイソン・ボーンシリーズとか、『レオン』とかならあいまあいまに女優とのラブストーリーを絡めてきたりするんですが、そんなの一切無し!!追い詰めて、殺す。追い詰めて、殺す。それが娘を助け出すまで続きます。  ほんとう、こんなパパを敵に回して犯罪組織のほうがお気の毒って感じですね。窃盗、脅迫は当たり前。知人の嫁さんは撃つわ、拷問はするわ。件のエッフェル塔破壊宣言はブラフではなかったようです。  この事件の後、家庭内でのリーアムパパの地位は不動のものになったんでしょうね(笑)。自分が正しかったことが証明されても傲慢にならずに、家庭に大してはあくまで紳士であったリーアムパパが好きになりました。
[映画館(字幕)] 9点(2009-08-31 16:26:29)(良:1票)
7.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 
刑事と詐欺師という全く正反対の立場にある二人が展開する壮大な規模の追いかけっこがなんとも面白い! カール(=トム・ハンクス)に追い詰められるたびに次にフランクJr(=レオナルド・ディカプリオ)がどんなふうに逃げていくかが楽しみになる。特によかったのは南国のホテルでカールが部屋に踏み込んだときに、落ち着きはらってトイレから出てきてぬけぬけと自分も刑事だと偽称してフランクが逃げたシーンです。 この映画は完成度と言う意味ではかなり出来上がってると言えるでしょう。 いちいち一つひとつの演出がいいんですねきっと。 フランクが詐欺を始め出したときにパナム航空会社のシールを手に入れるためにその会社のおもちゃの飛行機を大量に風呂桶に入れてるところなんかおもわずちょっと笑いました。 個人的にスピルバーグムービーの多くは、完成度と言う点ではかなり高いものばかりだと感じます。この作品もそうですが、「なにか足りない」っていうのがあんまりないんです。他の映画とかだと「ああ、ここもっとこうして欲しい・・」ってのがあるんですけどね。 「ET」とか「A.I」みたいな超常的なものじゃなくてもスピルバーグは面白いですね☆これからにもまた期待。
9点(2004-10-04 20:06:06)
8.  去年の冬、きみと別れ 《ネタバレ》 
ずっと観たかったのだがなぜかNetflixでダウンロードができない作品で、家で観る時間がなかなか取れずしかし今回ようやく鑑賞することができました。  前半は猟奇的な写真家=木原坂雄大を取材しながら追い詰められる記者=耶雲恭介というストーリー展開だったのが、耶雲の素性が怪しくなってきたところから話の方向が変わってきたのを感じました。あの白い文庫本の破壊力たるや。序章から第三章までの組み立ても見事でした。いきなり第二章から始まるから何か間違ったかなと心配しましたが、なんてことはない、見事な演出でした。  結局出てくる主要人物のほぼ全員どっか異常な人物しかいなかったので、なかなか誰かに感情移入しながら見ることは難しかった。強いて言えば耶雲(中園)に共感を覚えるが、心配とは言え盲目の彼女=吉岡へのつきまとい行為は度が過ぎていると感じる。普通に話しかければいいのに、仕事休んでつきまとったり、そもそもやましいことの自覚はあるようでだから話しかけないことも怪しさを倍増させる。耶雲に異常性を持たせたかったのかもしれませんが、あのへんはなんだか過剰演出な気がしました。  シンプルに目に焼き付いたのは、蝶の写真と、蝶の標本。蝶の写真は、耶雲が評していた内容がそのまま突き刺さった。あの蝶が何を隠しているのか、その奥が見たいと、確かにそう思える写真だった。実際にああいう作品があるのかはわかりません。映画のために用意したただの一枚絵なのかもしれませんが、それでも自分には何か感じるところがあった写真です。 次に蝶の標本。標本のどれかというと目玉模様のやつ。一匹だけならまだしも、あれを何匹も同時に見ると流石に薄寒いものを感じました。その感想とは裏腹に、ちょっと見続けたいという不思議な気持ちにもなりました。  いろいろ心が揺さぶられ、楽しめた映画でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-09 01:48:07)
9.  記憶にございません! 《ネタバレ》 
どんでん返しとかそういうのではなく、ただただ記憶を失った総理大臣がどうやって総理としてやり切るか、やり切らせるかということを描いた映画でした。また総理の周辺の人間模様も面白く、いい意味で期待通りの展開で私としてはとても良い映画だと思いました。  史上最低支持率の総理大臣が記憶喪失をきっかけに新しく人生をやり直す、という話。途中、おそらくフライパンで殴られたところで記憶が戻ったと思われますが、記憶が戻ってからもあえて記憶喪失後の自分であり続けたというのが面白かったです。人間誰でも一度は「やり直したいな」と思う時があって、実は記憶を失う前の黒田総理もふと自分の今の状態を振り返った時にそう思ったのかもしれない。そんな時に幸運?にも頭に石が当たり記憶を失って新しく人生をやり直すチャンスを得た。とても夢のある話だと思います。当然、現実にそんなことをまあ起こらないだろうし、記憶がなくなったフリというのもなかなか出来ないでしょう。映画だからこそ極端に描いて面白かったわけですが、このようなやり方でなくても、何か大事なものに対して「やり直すきっかけ」を模索する良いチャンスになりました。良かったです。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-10-24 10:53:02)
10.  巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 
『Q』のレビューをしようとふとHPを見たら・・・、おやあの上映前に観たショートムービーもレビューされているではないか。ということでこちらもレビュー。  「また何かの広告だろう」くらいに思ってボケーっと頭空っぽ状態で観てましたが、けっこう面白かった。ただよくよく後で思い出してみると、どうにも安っぽい小説感が気になってきました。 「不幸の前には必ず予兆や警告がある」とか「いびつに生きながらえようとする人間を滅ぼすためにやってきたのだ」とか別にそんなナレーション要らないのだが。  最初これは今から観る『エヴァンゲリオン劇場版:Q』のための布石かなんかだと思いました。巨神兵の槍とか、口から出るレーザーとか、あまりに符号点が多すぎるし。完全にそうだとは言いませんが、ちょっとそんな風に作ってやろうというスタッフの意図は感じる。事実、本編の『Q』に入っても脳内で巨神兵がちらついてしまってた。 だから何ってワケでもありませんが、とりあえずインパクトに圧倒されてたのは確かです。同時に『ナウシカ』のことも考えたり、脳が疲れた一日でした。  「火の七日間」の説明は面白かったですね。ただ、地球を滅ぼすのに七日かかるのに、太陽と月は一日で消せるんですか??そこだけ突っ込んでしまった。
[映画館(邦画)] 8点(2012-11-24 15:55:37)
11.  紀元前1万年 《ネタバレ》 
誰も実際は知りもしない「紀元前1万年」っぽいかどうかは別として、ストーリー自体にはとても興味を惹かれました。部族には必ずいる「長老」の存在や、最も優れた狩人に与えられるWhite Spear、今まで見たこともない大きな帆船のことをGreat Bird(巨鳥)と例えることなどそういった要素が「紀元前1万年」の世界観をとても興味深くしていました。何度も言うように実際そうだったかは別として。  確かにこの時代の人間の感性や考え方が現代と比べても遜色無いほど、近代的だということはこういった舞台の映画としては違和感でしたが、ほんとのところどうだったかは誰も知らないわけで、そういった認識で深く考えずに観れば、とても面白い作品です。中盤サーベルタイガーを助けるか殺すかというシーンで、助けるほうを選んだのは個人的にポイント高かったです♪あそこですぐさま殺すようならこの評価はなかったでしょう。まあ、普通なら殺して食料にするんでしょうけどね。しかし、狩の対象のマンモスに対しても敬意を表したりするのだから、古代の人は単純に生き物を殺して食料にするっていうのも、いかにも現代的な間違った認識かもしれませんね。  この映画を観て思ったのは、あれぐらいの古代ではやはり土地によって文明の差が顕著に出たりするんだなということでした。少し土地を離れれば全く知らない文化があり、新しい世界を知ることが出来るというのは、現代にはない冒険心をくすぐられ、うらやましくも思いました。  マンモスの肉、食べてみたいなぁ♪
[DVD(字幕)] 8点(2009-09-29 11:43:43)
12.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
アーニー(=レオナルド・ディカプリオ)をお風呂に入れたままにしてしまったギルバート(=ジョニー・デップ)を家族全員で非難するシーンとアーニーを殴って家を出て翌日のアーニーの誕生日に帰ってきたギルバートがボロクソ言われるシーンに正直腹が立ちました。 「こいつら全然ギルバートのありがたみをわかってねえ。」って思いました。ギルバート以外の家族は特にアーニーの面倒なんかほとんど見ないのに、そういう時だけ好き放題言う身勝手さがとても見苦しかったです。できればグレイプ家の両姉妹に何か天罰みたいなのが下って欲しかった。と、それぐらい無心に家族に尽くすギルバートに強く感銘を受けました。 絶対見てるほど簡単なものじゃないですよ、あそこまで太ってしまった母親と精神障害の弟の面倒を見るのは。 ギルバートぐらい家族に尽くしながら暮らしている若者がもし自分の家のそばに住んでいたら絶対「大変ねえ」って言われてると思う。現にまともに世話をしていたのはあの家ではギルバートのみ。もっと評価してあげて欲しかった。 ベッキー(=ジュリエット・ルイス)はそんなギルバートに「道」を示してあげる役割だったんだろう。まさにアーニーと一緒にトレーラーを待つあの道のように、先を示すものとして。 それにしてもこの時点で完全に「子役」のディカプリオとその2年後の「バスケットボール・ダイアリーズ」でのディカプリオの姿はやはりというか完全に別モノですね。たまげました。デップは今と違ってひげとかなくて妙に端正な顔立ちだし。一昔前の映画ってこういう俳優の変化を見るのが楽しいです☆
8点(2004-09-23 22:49:04)
13.  きみの鳥はうたえる 《ネタバレ》 
ゆっっっっ…たりと流れる、「ぼく」「佐知子」「静雄」の物語。はじめはぼくと静雄が二人でルームシェアしていたところに、ぼくと付き合い始めた佐知子が加わって三人で遊ぶようになる。はじめはただ三人で遊ぶだけだったのが、次第に三人の距離感が変化して…。 BGMらしいBGMはほとんどない、ただ三人の関わりやバイト先での出来事などが淡々と流れていきます。淡々と、しかし確実に何かが変わっていくのが分かります。 「ぼく」は感情の起伏がとても乏しくて、バイト先や普段の生活でも無表情に対応する毎日。楽しそうな表情を出すのは三人の誰かといる時だけ。そんな彼が、佐知子と静雄が付き合うと知った時に「好きだ!別れたくない!」と言ってくれて良かったと、心の底から思いました。あそこのラストで、それまでの生活と同じように淡々と別れを受け入れていたら、これはまったく理解できない映画になるところでした。 好きな人と一緒にいたい、失いたくない、そんなシンプルな感情を確認できた映画でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-04 22:15:44)(良:1票)
14.  消えた天使 《ネタバレ》 
とりあえずサスペンスが観たいという軽い気持ちから選んだタイトルが、観てみると相当重かった。。。 日本でも性犯罪者のリストを公開するとかしないとかいう報道が時々耳に入りますが、した場合どんなことが起こるかというのを具体的に映画として見せてくれたのは勉強になりました。リストを公開すれば周囲の人が警戒できるシステムくらいにしか思ってなかったのですが、リストに載ってる人同士が徒党を組むというのは「なるほど、そんなこともあるのか」と思いました。そういう意味ではこういったシステムを先駆けて導入した国の、その経験則から語ってくれたこの映画はとても貴重だと思います。  それにしてもバベッジ(=リチャード・ギアさん)の扱いはひどかったですね。あそこまで職務に忠実な素晴らしい公務員なのに、同僚から疎まれてクビだなんて。彼が悪者に徹してるおかげで周りはだいぶ助かってると思うのですが・・・。いいじゃないですか、性犯罪者たちから恐れられる公務員!!彼らになめられるよりはよっぽどいいと思いますし、リスト関係者以外の人間にはとてもありがたい存在だと思います。てか他の職員は仕事してんのか?? まあ同僚の家に侵入したりとかは確かにやりすぎですけどね。しかも女性の家ですから(汗)。一歩間違えばあなたが性犯罪者扱い受けますよってレベルの空気の読めなさで、そこは常識持ってくれって思いました。まあそれもずっと性犯罪者たちと関わっていく中で彼が失った人間性の一端なのかもしれません。なんか彼、退職後にバーンアウト症候群に陥らないだろうか、心配だ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-09 11:41:54)(良:1票)
15.  今日も僕は殺される 《ネタバレ》 
”ハーベスター”の手が『ARMS』というマンガのキャラの手にそっくりだったので個人的にそこでちょっとテンション↑ ストーリーの世界観も好きな感じでした。最初は夢の夢のそのまた夢の・・・って感じに死ぬ(起きる)度に徐々に目が覚めていって、最終的に現実世界に到達する的なラストを想像したのですが、実際は死ぬ度に別世界が作られるという結構そのまんまな展開でした。その世界も敵方のメディアさんが作ったって言ってましたが、それならもっとハーベスターの都合の良いふうに作れなかったのかなとか疑問に思いましたが。 あとはイアンとジェニーの特殊性が最後までぼんやりしていたのが少し残念。イアンはハーベスターの中でどんな立場にあってどういうふうに強かったのかとか、ジェニーがどういった点で特別だったのかとか、漠然と「愛」とか言われても視聴者には伝わらない。 単品モノの80分映画なので詰め込む余地も無かったのかもしれませんが。  どうでもいいですが”死ねないけど痛い”とかサザンアイズの尤とか思い出したり、腕の剣は冒頭のマンガのこと思い出したり、個人的にはそういうマンガみたいな設定が面白かったです。逆に気になる人もいるかもしれませんが、見てて面白かったので私的には◎でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-07 11:47:47)
16.  キス・オブ・ザ・ドラゴン 《ネタバレ》 
「キス・オブ・ザ・ドラゴン」。あっ、そういう意味ね。意味がわかってすっきりはしたんだけど、それをタイトルに持ってくる意味はあったんだろうか?それにしてもこの映画、アクションがたくさんはいっててうれしいのはもちろんやけど、それと同時にはじめてアクション以外に針術を使うジェット・リーがなにかいつもと違う感じがして妙な高揚感があった。ってゆーかかっこいいわあジェット・リーは。すごく彼はお気に入りの役者なんだけど、彼のでてる映画で高い評価が出せるものはなぜか無いんだよねぇ・・。ほんっとに好きなんだけどね彼のキャラは。監督がダメなのか?ストーリーがダメなのか?この映画は他のジェット・リーが出てる映画より比較的多くアクションがあって楽しめたので他より断然おすすめですね。一番お気に入りのシーンは警察署内でリチャード(チェッキー・カリョ)の部下の双子とリュウが対決するとこですね。あのマトリックスばりのカンフー的緊張感、大好きです♪
7点(2004-03-31 00:32:25)(良:1票)
17.  君がいた夏 《ネタバレ》 
この映画、オレがDVD集めだしてかなり最初の方に買った映画なんです。理由はただ安かったから。で、その時まだDVD市場というものを理解してなかったオレは「安いものはおもしろくない」という勝手な固定観念を持っていました。ですがこの映画を見て考えが改まりました。この映画見てめっちゃ昔を思い出しました。てか、大体の男性は年上の女の人(近所のお姉さんでもこの映画のように従姉妹でも学校の先生でも)に恋愛感情を覚えたことがあると思う。そういうのを思い出してノスタルジーに浸るような映画ですね。   オレにとってこの映画は色んなきっかけをくれた映画でした。これを機に古い映画に興味を持つ様になったし、前述のようにDVDに対する考えも改まりました。なのでこの映画には感謝です。
7点(2004-03-10 11:08:49)
18.  漁港の肉子ちゃん 《ネタバレ》 
とても美味しそうなお肉の一枚絵ではじまる美味しそうなおはなし、、、かと思いきやお肉の赤みが太ったおばちゃんになって踊り出す。 「あ、これ違うわ」 その時そう思った。  しばらくは喜久子の話す肉子のそれまでの経緯。その後喜久子の学校生活になり二宮の話になりが繰り返ししばらく続く。最後に肉子の彼氏疑惑からの喜久子の本当の親の話になり、それで終わり。ざっとあらすじを語ればこんなもんだろう。 タイトルにある漁港よりも肉子よりも、ずっと喜久子の話だった。そんな彼女を包む環境が漁港であり肉子だったわけだが。どっちかと言うと喜久子の外的環境より、彼女が友人や肉子に対して思う内的環境に焦点が置かれていたように思う。だって、映画の大半は彼女の気持ちや心の声を追っていた。仲が良いようで内心不満に思っていた友人だったり、大好きな母だが友達には肉子が母親とバレたくないと思ってみたり、そんな母に彼氏ができたと思って気を遣ったり。  肉子がどういう女性かは全部見た後でもよく分からない。喜久子曰く、「肉子ちゃんみたいには絶対なりたくない、だけど肉子ちゃんのことは大好き」というのが一番わかりやすいセリフかも知れない。彼女を見ていて楽しそうだし幸せそうだが彼女みたいになりたいとは思われない。それは彼女の外見なのか、立ち居振る舞いなのか、はたまたその両方なのか。。。私の立場でいうなら、「友人としては楽しいがそれ以外の付き合い方はわからない」と言ったところか。そんな女性を母として持つ年ごろの女の子の苦悩がよく見える映画だった。  明石家さんまプロデュース、とかは別に要らない情報だったな。隠してくれればいいのに、見えてしまうとそちらに何かが引っ張られてしまう。本人がクレジットしてくれって言ったのかな。それけ周りが忖度したのか。いずれにせよ、余計な情報だった。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-11-28 22:10:36)(良:1票)
19.  きみと、波にのれたら 《ネタバレ》 
恋人の影を追って水筒を持ち歩いたり、巨大スナメリビニール人形に水を詰めて町に出たり。私はそういう子、嫌いではない。むしろ興味津々に話しかけたりするかもしれない。自分が周りからどう見えるかほとんど考えていないところは、少し怖いですが。でも周りからどう思われようが、気持ちが走って隠しようがなくなるのはとても理解できる。笑顔で会話なんてできなくなるし、仕事も手につかなくなるし、常に塞ぎ込んで楽しい気持ちになんて一ミリもなれない。様子がおかしいと励まされたり声をかけてもらっても、頭の中はそのことしかなくて。愛想笑いくらいしても心は全然別のところにあって、そんな状態が何年も続く。 ずっと一緒にいる、何年経っても何十年経っても、というセリフに縛られながら、でもミナトとの訣別を迫られるし、なんなら自分でもそうしなければいけないということを理性ではわかっている。でも感情がそうはいかない。そんな葛藤を感じられる映画でした。  アニメだから成立していることがたくさんありました。死んだ恋人が水に投影されるだけならともかく、落とした携帯がエレベーターのように水に持ち上げられたり、ビル一棟がまるまる水に囲まれてその屋上からサーフィンとか、アニメじゃないとあり得ないですね。上述したスナメリ人形の持ち歩きなども、情景としてリアルならおそらく見れたもんじゃないだろう。良くも悪くも、アニメだなと実感しました。  水の前で特定の歌を口ずさむとミナトの姿が現れる、逆に言うと歌わないと現れない。その設定のせいで少し歌が耳タコでした。例えば歌によってひな子のおじいちゃんが出てくるとか、顔も知らない誰かが出てくるとか、バリエーションがあったらまた違う面白さがあったかも。少し話が一本槍すぎたかな。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-08-07 11:07:42)
20.  9人の翻訳家 囚われたベストセラー 《ネタバレ》 
最近ずっと邦画ばかり見ていたので、久しぶりに洋の感じが見たくなって鑑賞。作品はまあ普通で、設定に引かれて見た映画、という域は出ませんでした。  作品そのものより、実際こういうことがあるのかなということと、実際こういうことがあったとしてどんな方法があるだろうということは結構考えました。まず実際あるとしたら全世界で話題になる超大作ということになりますよね。ハリーポッターシリーズとかどうだったんでしょうね。ひょっとすると村上春樹さんの著書なんかもこういうことがあったのかも?少しワクワクしました。 あと実際にあったとしたらこういうやり方もまああり得そうですよね。インターネットが普及して、誰でもカメラ(付きの携帯)を持っていて、その場でいくらでも送信できる。メールのタイマー設定だっていくらでも可能だし、情報セキュリティの難しさというものを改めて感じます。9カ国語まで同時にリリースするような世界的な超大作なんてまあ滅多にないだろうし、管理する側もノウハウ無いでしょうしね。作中のような設定もある意味当然と思いましたけどね。むしろ完全監禁ではなく仕事が終われば外に出られるって、普通に漏洩するわなと思いました。じゃあどんな方法がいいかと言われるとなかなか難しいですけどね。ここまで話題になってるんであれば普通に原語版をリリースして、その後公に翻訳家に依頼するというのもアリだと思う。9ヶ国語同時リリースというのがなんとも難しいですね。ここまで考えると、オリジナルの漏洩リスクを負ってまで同時リリースはそんなにメリットのある話では無いと感じました。今どきは、「漏洩した」ということにしたステルスマーケットみたいな手法もありますし。  あと作家>翻訳家問題もありますね。国によって職の価値も違ってくるんでしょうが、個人的には翻訳家も立派なクリエイティビティが要求される仕事だと思います。特に日本語のそれはかなり技術が要求されると思います。要所の和訳本とか結構苦手なタイプなのですが、その分読みやすい本にあたるとそれだけでその作品の評価も上がったりしますし。作品の良いところをスポイルせずに、わかりやすい表現に落とし込むって面白いと思いますけどね。  、、、と全然映画のレビューじゃなくてすみません。でもそういうことを考える良い機会になりました。そういう意味では面白かったかな。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-11-14 13:31:48)(良:1票)
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49010.00%
511212.44%
617319.22%
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