1. 黄色い星の子供たち
子供の目を通して描かれたフランス黒歴史ヴェルディブ事件。史実の重みはあっても淡々と観終わりました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-11 16:54:58) |
2. ギリシャに消えた嘘
目元が若きアル様似のオスカー・アイザック、独特の雰囲気を感じさせるキルスティン・ダンスト、少ないアクションシーンで持ち味の狂犬ぶりを見せるお目当てヴィゴ・モーテンセン。それぞれの好演は目を惹くのですが、結末の追跡劇を初めとする脚本演出が今一つ切れ味に欠けたもどかしい作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-20 16:42:30) |
3. THE GUILTY ギルティ(2018)
《ネタバレ》 イーベンとアスガーのやりとりを聞くうちに「この女はもしかして」と感じた通りの展開に、ワンシチュエーション室内劇の良さを見ました。製作費と時間をかけなくてもアイデア一つで良作になるところに+1点。内容は協調性ゼロの仕事運びに白けまくりでした。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-11 16:29:24) |
4. 恐怖ノ黒電波
エルドアン体制への批判のような、「1984」ディストピアの世界観が感じられはするのですが。よさそうな題材を演出が台無しにしています。黒電波の怖さは皆無で全編に亘る黒液体のヒタヒタ感も怖さは最初だけ。単調さもさることながら個々のシーンのトロ臭さが堪らない。長過ぎた115分間ハズレ感をイやと言うほど味わった愚作です。 [DVD(字幕)] 2点(2021-08-15 21:15:01) |
5. 9人の翻訳家 囚われたベストセラー
翻訳家と言いますとフレデリック・フォーサイス作品での格調高い文章に毎回惚れ惚れさせられた篠原慎さんが浮かびます。 オルガ・キュリレンコはこの手の物語で犯人と相場が決まっている(いませんか?)のですが・・・魅力を感じるものが無く、他の8人も推して知るべし。中盤からのちゃぶ台返しのような展開から結末は余韻も何もあったものでは無く、安っぽい邦題に比例した作品。 [DVD(字幕)] 5点(2021-04-19 16:20:16)(良:1票) |
6. 恐怖ノ黒電話
復縁を迫ってくるDV夫と過去からのストーキング電話を受けるダブルパンチ。なかなか考えられた脚本でグロさが無くとも神経に障る怖さはありました。ただ、パンチに欠けると言うか、本サイト基準そのままの作品でありました。 [DVD(字幕)] 6点(2020-11-14 20:22:34) |
7. キャビン・イン・ザ・ウッズ
《ネタバレ》 お金がかかっていない作りに比例した安い物語。不穏な気配は単に思わせぶりなだけだった結末。好評を得ている「キャビン」(未見)の原題を邦題にしているあざとさにに見合った愚作。 [インターネット(字幕)] 3点(2020-10-05 12:07:35) |
8. 危険なメソッド
冒頭でのキーラ・ナイトレイのキャリアにプラスになるかマイナスになるか考えさせられた役者魂炸裂の演技に圧倒されます。そんな彼女とクローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン、マイケル・ファスベンダーの組み合わせに寝落ちしないだろうか不安を持っての鑑賞。完走出来たものの、そっち方面の知識が無い身にとっては高尚ぶった下ネタ話に白けてしまいました。お目当てヴィゴ・モーテンセンは印象薄く物足りないところです。 [DVD(字幕)] 5点(2020-04-27 03:04:14) |
9. 希望の灯り
《ネタバレ》 「街のあかり」「希望のかなた」を意識したかのような邦題に釣られて鑑賞。東西ドイツ再統一後のライプチヒにある会員制巨大業務スーパー(コストコの様な)閉店後業務で描かれる人間模様での色彩と淡々とした展開はカウリスマキテイストを思わせるもの。しかしながら、心の拠り所となるような希望もあかりも感じられなかった。時代の変化で生甲斐でもある仕事を毟り取られて食べるためだけの仕事をこなし、夜中に誰もいない家路につくブルーノの姿は身につまされてしまう。しかし、マネージャーが毎日退勤時に一人一人に声をかけながら握手を交わすという羨ましい限りの職場(映画の中だけなのだろうか、ドイツ標準の光景なのだろうか)で仲間との結束も固い。だからこそ、彼の選択が残念でならない。原題の「通路にて」がしっくりくる作品。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-06 12:35:57) |
10. 92歳のパリジェンヌ
ジョスパン仏元首相の母がモデルで脚色された本作。身につまされる内容で考えさせられました。自分が尊厳死を選ぶなら子供達には告げません。 [DVD(字幕)] 6点(2019-03-25 12:34:12) |
11. 喜望峰の風に乗せて
《ネタバレ》 レースに臨む準備のあまりのお粗末さに呆れてしまい、大海原での孤独や恐怖の感情がお目当てコリン・ファースをもってしてもかき消されてしまいます。ただ、陸地での皆の無邪気な喜びようが示す、進む事も退く事も出来ない苦しみは感じ取れました。一文無しになっても後ろ指指されても、妻と子供は父に戻ってきてもらいたかったのだろうと思うと胸が塞がります。勝者が賞金を遺族に寄付した話に挑戦の目的の違いを思いました。実話だという事で抑えた語り口の地味な作品。 [映画館(字幕)] 4点(2019-01-16 21:30:03) |
12. キル・ザ・ギャング 36回の爆破でも死ななかった男
《ネタバレ》 70年代オハイオ州クリーブランドに於いてイタリアンマフィアと抗争を繰り広げたアイリッシュ・ギャング、ダニー・グリーンの生涯が描かれた実録もの。時折挿入されるニュース映像に爆殺に次ぐ爆殺事件が絵空事でない怖さを感じます。 どんなに分の悪い相手にも恐れることなく喧嘩を売る姿、老女を巻き添えから守る姿に、強調されるケルト人の矜持「闘争心と優しさ」を見ますが、それを真っ当に生きる事に使えなかったのかと醒めた思いにも。 クリストファー・ウォーケン、ヴィンセント・ドノフリオ、トニー・ロー・ビアンコ、ポール・ソルヴィノと濃い面々がレイ・スティーヴンソンを盛り立てています。お目当てクリストファー・ウォーケンの退場シーンは結末と重なる印象深いものでした。 本件をきっかけに司法取引からマフィアが衰退していったというのは、義理も人情もへったくれも無い者たちならではでしょう。 ポッテリとしたヴァル・キルマーの傍観者ぶりが-1点。盛り過ぎの邦題はご愛嬌。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-19 09:23:38) |
13. 希望のかなた
《ネタバレ》 登場するワンコの名前がコイスティネンというのに、今も私の心の拠り所になっている「街のあかり」が思い浮かび、ラストショットに狂おしい思いにさせられました。 「何としても生きて、死なんといて、お願いやから・・・」 個の力ではどうにもし難い状況の中での一人一人のほんの少しの思い遣りと静かな意志が身に沁みる監督ならではの秀作。 日本贔屓の監督がいかりや長介さんの「もしものコーナー」を見たのかもしれないと感じた寿司屋の件は、笑いより痛々しさを感じてしまうもので、だめだこりゃの-1点。惜しい。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-14 00:59:24) |
14. キングスマン: ゴールデン・サークル
《ネタバレ》 予備知識無しでの初日初回の鑑賞。お目当てコリン・ファースの回想シーンで胸がキューン。待ってましたの登場シーンの冴えないオッチャン姿にショボーン。 マーク・ストロングとの別れの場面(・・・Country roads take me home To the place I belong West Virginia mountain mamma Take me home country roads・・・・ 熱唱は本作一番の名場面で左隣の人と一緒に小声で歌いながら胸がジーン)後の活躍にウットリ。 特筆すべきはエルトン・ジョンでコリンと共にロボット犬と戦う姿に笑わされ、「今日は水曜日だろ」のWednesday night's Alright for fightingに懐かしさを覚えました。 折角出演してくれたジュリアン・ムーアの悪党としての淡白さが(大女優にはこれが精一杯か)惜しい。 コリン・ファースのファンの方には楽しめると思われる快作。 [映画館(字幕)] 8点(2018-01-05 16:46:17)(良:2票) |
15. 奇蹟がくれた数式
《ネタバレ》 夭折は数学界にとって計り知れない損失だった天才数学者ラマヌジャン。インドに残した妻との通信を妨げられ、第一次大戦下の英国でヴェジタリアンが栄養を摂れず病に侵される過程はやるせない。一方、敬虔なヒンドゥー教徒としての信仰心が発想の根底をなしていたのは天才らしい。彼を見出し支え友情を育んだハーディ教授は彼とは対照的な妻を娶らず学問一筋で無神論者の偏屈者。ジェレミー・アイアンズの貫録の演技が作品の品格を高めている。 [DVD(字幕)] 7点(2017-04-16 20:39:40)(良:1票) |
16. キャプテン・フィリップス
マースクのコンテナ船がいとも容易く占拠されるのが信じられない。大した護衛策を持たずに危険個所を航行するのは時間とコストが優先される為なのか。たらい舟のような救命艇と大層な艦船、顔は骸骨体は洗濯板の海賊と大胸筋ムキムキの隊員。天と地ほどの差がありながら制圧まで時間がかかり過ぎで、ひたすらに喚き散らす救命艇の模様がいたたまれない。「もう、限界だ!」と泣きわめく船長に同情する。返り血を浴びたままの船長に対する女医の診察には心情の欠片も察するものがなく、豊かな漁場を壊滅させられて働く場所がない海賊への対応と共通していた。トム・ハンクスお疲れ様の作品。 [DVD(字幕)] 7点(2017-02-19 23:18:01) |
17. キングスマン
《ネタバレ》 コリン・ファース。ビシッと決めたスーツ姿は何時もながらの渋さで魅了されます。何十人も殺した教会での大乱闘は「何故?」と唖然茫然ながらも、初めてお目にかかるキレッキレッのアクションにメロメロ状態。このシーン何度も見直しちゃいました。最後まで登場願いたかったものです。選ばれし者だけ生き、庶民は殺し合わせて削除するという企みは何だか現実味を感じました。見応えのある掘り出し物の作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2016-04-30 23:27:54) |
18. 96時間 リベンジ
最後まで疑問であった96時間とは?の答えを本サイトで知りました。モッサリしたリーアム・ニーソンのご意見無用の暴れっぷりでサクサクと都合よく事が進む本作に、ヒットしたらしい前作を観たいとは思えません。敵方がマヌケなアクションものはいけません。胡散臭さ漂うイスタンブールの街並みに加点。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-01 00:30:07) |
19. キラー・エリート(2011)
ど突き合い、撃ち合いの渋さはなかなかのものですが、ストーリーは2日経過して忘れました。お目当てのデ・ニーロの健在ぶりにホッとし、彼に歳相応のアクションをさせている製作者に好感が持てました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-03 23:21:33) |
20. キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争
ストーリーの他愛の無さは想定内。ビジュアルはハイテク化が進んでいるも、小賢しさばかり感じて全然楽しめないのは想定外。永らくの希望が叶った続編でしたが、期待外れにガッカリします。 [DVD(字幕)] 3点(2011-06-26 01:49:10) |