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1.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
黒人の奴隷解放に命をかけた夫婦が、輪廻転生を繰り返し、ネオソウルの未来では、再び、恋愛関係になり、クローン解放に命を捧げる。男女が落した命はしょせん大海の一滴、しかしその一滴がやがて大海となると言ったメッセージは、私には強烈に印象に残りました。マイノリティの奴隷黒人、ゲイの音楽家、病院に監禁されていたクソじじいたち、みんな負け組ですが、彼らは権力者や支配者たちに果敢に戦いを挑みました。ソンミも同じ。どの時代も弱肉強食です。弱者たちの負け戦が繰り広げられ、殺されたり自殺したり切ない。ですが、彼らは活きていました。けっきょく、この映画で一番感じたことは、来世のことや転生のことではなく、自分らしく、今を活きることの大切さでした。ソンミが他人との接触で、人形から、心を持った人間に生まれ変わった瞬間こそ、真の転生なのです。ただ、不細工なメキシコおばはんが、輪廻転生して、超美人のソンミちゃんになったことには驚いた。今、ブサイクな男女は絶望するな。来世まで少し持て。トムハンクスの輪廻転生は因果応報もへったくれもない。悪→悪→善→悪→善と転生している。特に、悪党の医者として黒人と殺し合いの喧嘩をしていますが、その黒人が生き残って、生まれた子供がハルベリー娘。けっきょく、トムハンクスはその娘と転生を繰り返して結婚というオチも見事。哲学的と言われますがやはり娯楽作です。あっという間の3時間でした。
[DVD(字幕)] 9点(2014-01-27 22:56:21)
2.  黒く濁る村 《ネタバレ》 
私がすべての謎を解説します。けっこう核心をついた感想を書いている人もいて驚きました。レイプされ続けてきた幸薄の女性について。ヨンジは、村長一派に心から屈したわけではなかった。彼女が、毎夜、変態村の住民たちから、レイプされ続けていた理由は、岸谷五郎似のパパが、村長一派の、実質的な人質になっていたからです。村長一派が、ユンジの前で言う「俺はユ氏の味方だから」という言葉は脅迫です。もし、お前が逃げ出したりすれば、いつでもパパを殺すという意味なのです。そのため、彼女は村から脱出せずにレイプを受け入れていた。こういうクズ男たち、みているだけで吐き気がする。パパの死因は自殺です。パパは自殺することによって、ヨンジを解放し、村長一派と戦う決意したのです。パパは村長とズブズブな関係だったために、もはや離れたり、戦うことはできなかったのですね。息子を呼ぶように、彼女に指示を出したのもパパでしょう。サムドク祈祷院事件の犯人は、村長かもしれないし、パパかもしれないし、パパの信仰者であるヨンジかもしれない。村長ならば利己心から、パパならば狂気の善から、ヨンジならば揺るがない愛情から、殺す動機は三者三様。それだけの話で、だれが犯人でも、それを探すことが、本作品の目的ではないと考える。パパが長いあいだ、自殺を、ためらっていた理由は、やはり自殺は大罪だという思いがあったからでしょう。しかし、罪が人を救うこともある、という考えから、時間はかかったが、ようやくそれを実行した。問題のラストシーン。主人公は村を訪れる。村はまったく変わっていた。公園では子供が元気よく遊びまわり、村人たちからは笑顔が戻っている。そして歓喜にあふれる村の中心にいるヨンジを見上げて、主人公は、はじめて気が付くのだ。村を救ったのは彼女だった、と。主人公が、勝手に弱者で、村長の手先だと思い込んでいた彼女が助けてくれたんだ。最後の彼女の笑みは、「ようやくいまごろ気が付いたの?」という意味でしょう。レイプに耐えてきた女性の強さを表現しています。最後に主人公が、彼女に、ほんの少しだけ、頭を下げて、お礼したように見えました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-08 15:56:53)
3.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
洪水のように氾濫した台詞のオンパレードをユーモアだと褒める寛容さは私にはありません。一言で言えば下品。低俗な言葉ばかりで非常に不愉快です。見ての通りカメラはひたすらイーストウッドのいかつい顔のズームアップばかりを捉えている。そのせいか外面描写やメタファーがまったく無視され、奥深さが決定的に不足している。これは映画の映像じゃない。テレビドラマの映像だ。挙句の果てにカメラはただ動いている人間を追うだけでそこに何かしらの意図が微塵も感じられない。かと思ったらカメラは突然意味不明な方向にパンし、呆気にとられていたら、動作の途中でカットが切り替わる。このいい加減さ、この横着さ、このでたらめさ。もはやイーストウッドの耄碌ここに極まり。 しかもラストの決着のつけ方は、イーストウッド自身がこれまで大切にしてきた己の哲学に対する背信行為だ。この老人監督は「法律なんて関係がない。やられたら自分の手で復讐する」というブッシュアメリカが標榜してきた偽善の思想をそのまま引き継いできた。ちなみにアメリカという国はいつも何かに対して「許さねえ!やっつけてやる」と叫んでいる。この怒りの源泉は「義憤」である。義憤でアメリカ人は攻撃性を発揮する。しかもそれは自己陶酔をおびた義憤だから始末に終えない。この思想をイーストウッド自身が持ち続けてきたことは、彼の過去の作品を観ればもはや疑いようがない事実である。それゆえにミスターアメリカと揶揄されてきた老人だ。しかしである、許されざる者には何の躊躇もなく、死を与えてきた監督が、今度は今までさんざん無視してきた法律に縋っているではないか。人間は老いたらここまで恥も外聞を無くなるのだろうか。アウトローよろしく、そういう肩書きで、肩で風を切って歩いてきたイーストウッドが、今になっておまわりさん、助けてくださいですか。これがひたすら己の強さを誇示してきた男の末路なのか。私は悲しい。「長期刑になるぞ」というセンスの片鱗も伺えない最後の台詞だけが空しく胸にからからと響く。信念を失い枯れ果てた老人に心から同情したい。しかし私は彼の映画に対する姿勢だけは絶対に許さない。 
[DVD(字幕)] 0点(2009-12-04 22:42:23)(笑:1票) (良:2票)
4.  ぐるりのこと。 《ネタバレ》 
生きる技術を教えますという感じの映画でした。観ればきっと苦境から脱出するヒントを見つけることができるでしょう。夫は負け組みの亭主です。優しい男なのかもしれませんが、貧乏のオーラが体から漂っていました。まるで貧乏神の化身。まさに甲斐性の無い夫の象徴でした。こういう男の妻にだけはなりたくない。しかし世の中には、DV夫や、ギャンブル狂の夫が星の数ほど存在し、妻を苦しめています。それに比べたら、屁のツッパリでもないかもしれません。妻は家庭内で暴力をふるわれたり、社内でセクハラを受けていたわけではありません。しかし彼女がだんだん傷ついて壊れていく様子が、丁重に描かれており、うつに陥る人のことがよくわかりました。人によってはこの程度の不幸だったら、もっとがんばりなさい、と言うかもしれません。しかし借金地獄だったら納得できるのでしょうか。地雷で足を失えばいいのでしょうか?エイズを抱えて生きている人が本当の不幸を抱えているのでしょうか。人が感じる不幸というのは相対的だと思います。人生は素晴らしいとよく言われますが、あれは半分は嘘です。人生の本質はつらいのです。そういう前提で、先の見えない海の向こうを泳ぐときのように、人生を完走しなくてはいけません。それは簡単ではありません。生きる技術が必要です。ヘタレ亭主でもたまには名言を吐くようです。「おまえはみんなに好かれようとするからだめになる」 ・・・・。妻のように、ちょっと自分を否定されたら、すぐに落ち込む人は多い。こういうときは我が国の総理大臣を見習ってください。政治家というのは、選挙で当選して政治家になります。しかし誰1人として、満票で当選した人はいません。全員から好かれることは不可能なのです。必ず自分の存在を否定する他人が存在します。だからムリに人間関係を修復しようと、もがくのではなく、そういう事実を受け入れたうえで、自分を信頼してくれる人を大切にしたほうがいいですね。法廷を通して、人と人との関係性を丁重に描いたヒューマンドラマでした。  
[DVD(字幕)] 9点(2009-05-15 21:42:00)(良:2票)
5.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
酔いやすいなら観るな、と言われれば観たくなるのが人間心理だ。しかしまさか酔い止め薬のアネロンも効かないとは予想外だった。観終えたあとに鏡を観たら顔に死相が出てた。率直に言わせてもらうと、これは映像という名の凶器である。もし映画館で観ていたら廃人になっていた。またハンディカメラを持った男には最後まで共感できなかった。こいつのクレイジーな手ぶれカメラのせいで観ているこっちが狂死しそうだった。恋人を救うために決死の覚悟で倒壊したビルに向かった主人公の後ろからカメラを持って追いかけまわす奴の姿についに嫌悪感が爆発してしまう。しかもこの男はトンネルでザコモンスターに襲われたときに、女の子に救ってもらっているヘタレだし、そのうえ卑しいし、あげくのはてにKYだし、そんな三三七拍子がピンポイントに揃ったカメラ男を救ったがために、女性は感染して死んでしまうのはいかがなものか?なぜ立派な女性が馬鹿な男のために死ななくてはいけないのか?そういうわけで怪獣よりもカメラ男に敵意を持ってしまった私は、予想外の爽快なラストに面食らってしまった。まさか男がこれほど痛快にぶち殺されるとは思っていなかったのでおもわず怪獣にむかって「グッジョブ!」と叫んでしまった。ガッツポーズもしたかもしれない。くたばる瞬間までカメラを持っていた男の根性には敬意を払う。どうか安らかに地獄に堕ちてくれ。とにかくおまえは、おまえを守って死んだ女性に謝れ。 
[DVD(字幕)] 1点(2008-10-01 20:05:57)(笑:3票) (良:2票)
6.  クィーン 《ネタバレ》 
一般的に王室というのは、理想的な家庭の模範として存在すべきだ、という暗黙のルールがあるのかもしれません。それだけにそこにギャップが生まれると非難の的になる。善の仮面をかぶったパパラッチはダイアナを追撃し、最後に抹殺した─。しかし一転して今度は亡くなったダイアナを持ち上げ、国民の怒りの対象を王室へと向かわせる。究極の偽善者とはどこの国でもマスコミなのです。このバッシング騒動によってクイーンの価値観は揺らぎ、彼女は「感情を抑圧することがずっと正しいことだと教えられてきた」という台詞を漏らす。つまりこの時期のエリザベス二世は、クイーンとして矜持を保ってきた「品格」すらも、冷淡だというレッテルを貼られ批判されたのでした。面白いのは、エディンバラというエリザベス二世の夫なる人物。いくら彼女が女王といえども、妻なのだから、夫の言動に少なからず影響を受けているのではないかと思いましたが全然そんなことがなかった。女王が寝ている寝室でおどける夫と、女王の命令に、うなだれて従う夫の対比が鮮明に印象に残ります。鹿と対面したエリザベスがその美しさに見惚れるシーンがあります。彼女が鹿に感じた感情は共感でした。夫のいる寝室ですら、妻として涙を見せられない女王が誰もいない水辺でようやく泣く事ができた。そのときにその鹿は現れたのです。しかし「孤独」の境地に共感したのではありません。鹿には気高さと威厳があった。彼女は鹿に孤高の影を感じて共感したのです。孤独と孤高は全然違います。彼女は妻であり、母親という肩書きも持つが、それよりもイギリスの女王として生きてきた。一切の「私」をすべて捨て去った人間でした。孤独になると分かっていながらも、あえて自分でその道を選んで進んできた─。エリザベス二世は孤高の人だったのです。このようにクイーンの本質を、言葉で説明するのではなく、一匹の美しく気高い鹿を見せることによって表現してしまう。まさに映画の持つ素晴らしさを充分生かした作品でした。 
[DVD(字幕)] 9点(2008-02-06 19:48:33)(良:2票)
7.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 
グエムルがどんな殺され方をしたかというと、アメリカ軍が散布した枯葉剤をイメージさせるオレンジ色の毒性のガスをかけられて、もがき苦しみ、そのあとに頭上に灯油をかけられて、アーチェリーの火の矢で目を射抜かれ丸焼けにされ、最後は口の中に鉄の棒を突っ込まれてお陀仏(おだぶつ)である。これじゃ集団リンチだ。私は素直にカタルシスを得ることができなかった。 家族愛よりむしろ憎悪だけが目立つ。家族は娘を救出しようとして失敗した。したがってグエムル退治は単なる復讐劇であり、娘を救うための戦いではなかった。 やはり映画の中で娘のヒョンソを殺したことは許しがたい。「君たち、ヒョンソが死んで意外だったでしょ?」と、監督はさぞかし得意げに笑っていることだろう。さすが社会派監督。冗談じゃない。激しい憤りを覚える。 ヒョンソの魅力は母性だと思う。小さな女の子であるにもかかわらず、駄目オヤジを見るまなざしや、男の子をぎゅっと抱きしめる姿は聖母のような神々しさを感じる。彼女は母親から見捨てられ、駄目パパ1人に育てられた。しかしぐれる事もなく、まっすぐに育つ。いつかは実の母親とも対面したいと願っている(と、想像する・・)たぶん結婚願望も強いだろう。 そう思うと娘1人守れないソン・ガンホのへたれオヤジぶりにも怒りがわいてくる。ヒョンソが生きていることを説明するのに携帯電話を口の中にいれるパフォーマンスをしたときはイライラも最高潮に達する。いくら無垢な男でもあまりにも脳みそが足りない馬鹿だ。別な見方をすれば観客にそう思わせるだけソン・ガンホは見事にヘタレオヤジ役を演じきったとも言えるのだが、今回はそれを褒める気力もわかない。あげくのはてに、わけの分からない身寄りのいないガキを、死んだ娘の代替品として育てようとする・・・・。このオヤジ・・お前が一番最初にくたばれや!と素直に思った・・・。グエムルが怪物ならソン・ガンホは怪優。演技とわかっていてもそれが許せない。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-02-06 21:20:41)
8.  空中庭園 《ネタバレ》 
家族に翻弄される子供たちがいました。隠し事をしないという家族は一見理想的な家族のようにみえて、話しが進むにつれて、異常なところが露出されていく。 むしろ主役の小泉今日子よりも、子供たちのほうが、「家族ってなんだろか?」と必死になにか答えを探し出そうとしていたように思います。この家族を作り上げたのは妻役の小泉今日子。 「わたしは母親のせいで、苦しい子供時代をおくってきた。だから自分は理想の家庭を作って良い母親になろう」と考えていた。あの計画妊娠なんてスゴイですね。 それから母と娘の確執はあまりにも強烈。娘である小泉が母親に「死ねよ」という言葉でそれを表現していましたが、回想シーンでは小泉の母親が泣いていたシーンがありましたよね。母親は子供の前では泣くべきではないのです。あの母親は泣くことによって自分を守ったのは一目瞭然。本来は我が娘を守るべき母親が子供よりも自分を守ることを優先した様子に、娘である小泉は怒りに・・いや恐怖に震えたのだと思う。別にこの映画は最後に母娘を氷解させる必要などないのである。永遠に和解できないほど傷つけあった親子は実際に存在するのだから。 一般的にみても私は、母親と娘ほど親子関係で難しいものはないと思う。母が同じ同性の娘よりも異性の息子を強く愛してしまうのは仕方のないことかもしれません。もちろん母親はそのことに無自覚です。しかし愛を受ける子供は敏感にそれを感じ取っている。 通常、母から受けた仕打ちに娘は自分が母親になったとき、絶対に繰り返さないようにしようと決意する。しかしその決意はかなり高い確率で失敗する。小泉今日子はそういう難しい役を見事に演じていたと思います。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-10-09 18:44:08)(良:1票)
9.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 
救いと希望を感じました・・。修理屋の黒人の娘が射殺されそうになったときや黒人の妻が事故死しそうになったときは本当にもう駄目かと思って息がつまりそうになりました。なぜなら、ああいう場面では「差別は残酷なんだ」と伝えがたいために、彼らを不幸にして死なせてしまう映画が非常に多いからです。そしてそれがリアルなんだ、と製作者サイドはうそぶくわけです。だから黒人の娘が救われたときなどは、子供のように素直に嬉しかった。 差別というのは、ただ単にコミニケーション不足が偏見を生み、そして憎悪へと変化していくだけのことかもしれません。 とくに差別主義者の白人ライアン巡査がひどい差別をした黒人女性のことを、命をかけて救った場面にはあるメッセージが込められていたと考えます。 人を殺した人間には殺したかった理由があるはずですが、人を救った人間には救うための理由なんてありません・・・それは本能なのですね。 肌の色や国籍が違っていても、死にそうな人間を見かければ、とっさに人間は人間を救う・・よく人間の心の奥には誰もが差別を持っていると言われます。しかしもっと奥をのぞけば、同類である人間同士の共感が見えてきます。この映画の根本的なメッセージは差別問題ではないと思う。私には人間賛歌の物語にさえ感じました。
[DVD(字幕)] 10点(2006-08-13 18:01:07)(良:1票)
10.  クローサー(2004)
男が女に比べて恋愛下手なのがよく分かった気がします。男2人は好きな女から愛情ばかり求めるばかりで自分から愛情を与えることを忘れてしまっている。しかも終始いじいじしている。めそめそするなよって感じですね。1つの嘘も許せない男たちが女にしつこく求めていたものは、「本当に自分だけを愛しているのか??」という真実。つーか愛されることに執着するから他人を愛することを忘れてしまうのです!女性がなんのために嘘をついたのか考えようともせずに労わりもしない。ただひたすら自分だけが愛されたいだけである。もう一度言いましょう・・。自分だけが愛されたいだけなのです!こういう人たちがいずれストーカーになるのでしょう。また宇梶剛士に似た俳優がいましたが、名前など知りたくもないので、あえて宇梶剛士といっておきますが、彼の粘着質さは凄まじいですね。しかも宇梶剛士!顔が暑苦しいんだよ。濃すぎます。そしてキレのあるヘタれっぷりを見せてくれたジュドー!あなたをぼんやりと眺めていたら、男ってつくづく馬鹿だと思ってきました。実際に男は馬鹿なのでしょう、クソガキなのでしょう、わがままなのでしょう。これじゃ女に勝てるわけがない。女は頭が良い。女は人を好きになる天才だ。男はそれが下手だ。そういうことがよ~く分かる映画です。
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-18 20:07:33)(笑:1票)
11.  クジラの島の少女 《ネタバレ》 
お、おじいちゃん・・・・。 あなたが戦闘中にベロを出すと、ドラゴンクエストのモンスターのようです。
[映画館(字幕)] 5点(2005-03-27 20:43:20)
12.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
この映画はとても切なかった。 「せつない」という言葉は英語には存在しない言葉だといいます。 日本語でもかなり微妙な言葉です。それは涙がぼろぼろ出るほど悲しいという感情ではなく、どこか甘さがあって、涙は数粒しか流れないような、なんとも表現しにくい感情です。その「せつない」という感情を充分に味わうことができるのが、この作品でした。 母親はあとわずかな命だという事は分かっていました。それで息子は「母さんの死ぬときまで、騙しきってやる」と考えます。 この「嘘」がこの映画の最高の見所になります。 友人と2人でニュースを作ってまで、母親を騙そうとする姿は、とても笑えるのだけど、切なさが漂ってくる笑いがあるのです(泣) 最後に母親がその嘘に気がついたにもかかわらず、知らんふりをして言った「素晴らしいわ」という言葉のなんと素晴らしいことでしょうか? それを息子は、嘘のニュースを見て、母親が信じていた共産主義が勝利したことに喜んでいるのだと思って得意顔になっていました。 しかし実は、息子のついた一世一代の嘘に対して「素晴らしいわ」と言ったのだと思うともう本当に切なくなってきます。 この映画に登場するすべての人間のつく嘘の切なさに強く共感しました。 ちなみにこの母親の設定は、作家三浦綾子の自伝小説「道ありき」と、とても似ていました。
[映画館(字幕)] 7点(2005-03-12 13:13:32)
13.  クレイマー、クレイマー
悪評の高い母親役を演じたのがメリルストリープ。メリルはいつも「完璧ではない駄目な母親」を演じることが多い。 それにしても「社会は極端に母親にモラルを求めすぎている」そんな気がする。 メリルが演じる母親は、「神聖化された母親」ではなくて、もっとそこらじゅうにいるような、いろんな悩みや欲求を持った等身大の母親なんだと思う。 母親だけが家族の守護神のように、いつも完璧なわけじゃないはずです。 いろんな間違いをおかしても、それに気がつき、最後に真実にたどり着けば、それでいいのでは? 失ってはじめて見えるものだってあります。 それとこの映画で素晴らしい演技をみせた子役。だけど私は「物分りが良すぎる子」だと思う。 私も父親に育てられたけど、感謝する気持ちなど、あまりなかった。それどころか父親を軽蔑していた。愛されていると分かっていても、「これからは母親がいないのだから自分のできることは自分でしろ」と言われて、食器洗いなどをさせられると、「ふざけるな」という気分になる。母親がいないのは、父親のせいではないと分かっていても、そばにいる父親に不満をぶつけるしかできなかった。 この映画の子役のように「パパ愛しているよ!」「パパ、さっきはごめんね!」なんて口が裂けても言えなかった。 言いたくなかった。 たしかに子役は名演技です、しかしあれじゃまるで天使。家族崩壊前の子供の様子には見えなかった。 世の中にはクレイマーな父親は大勢いると思うけど、不和を抱える両親の愛情をあれほど素直に受けられるクレイマーな子供は、そんなにいないのでは? ラストは、「家族の再生か?」と思わせる場面もあるけど、母親のほうは現在恋人がいるわけだし、そもそもこの映画の冒頭で「もうあなたを愛していないのよ」と言い切っているのだから、再びやり直すのは難しいはずです。 ただし男と女の絆は切れても、親と子供の縁は永遠に切れないと思うのでした。 最後に母親の無償の愛情をみられて良かった。
[DVD(字幕)] 8点(2005-03-07 21:22:44)
14.  グッドナイト・ムーン
主人公はスーザンだろう。 彼女は、夫を若い女に奪い取られ、挙句の果てに不治の病に罹ってしまう役だ。 彼女の最後の心の支えは子供である。 とくに印象的なのは、子供に自分の病気を伝える場面だ。 娘は泣き叫ぶが、母親のスーザンは、娘を必死で説得する、 これぞ親だ。「泣かなければいけないのは、死が迫る母親だろ!」と思ったよ。 自分の死の恐怖よりも、子供を想う気持ちがあふれ出ている場面である。  普通なら!こういう状態になれば、絶望して自殺するかもしれないよ。 人間というのは、親になれば、強くなれるものだよな・・・   スーザン・サラドンに9点を献上しよう。
9点(2003-11-11 13:39:51)
15.  クリムゾン・タイド
潜水艦ものN01。 デンゼルの中でも特にお気に入りの映画。 潜水艦の主権争いが緊迫感があっていい。
[DVD(字幕)] 7点(2003-10-16 18:38:20)
16.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
映画素人だったマット・デイモンが脚本を自ら持ち込んだという映画だが、彼はこの映画の主人公同様、ハーバード大学の超天才だし、そのうち監督としても徐々に才能を魅せ付けて行くだろう
9点(2003-10-15 13:45:32)
17.  靴をなくした天使
駄目駄目男を演じてくれました、だけど駄目でした
3点(2003-10-15 04:09:01)
18.  クロコダイル・ダンディー
いやぁ面白かった!原始人がタイムスリップして現代にやってきたという感じ。最期の駅の場面は拍手
8点(2003-10-14 23:25:31)
19.  紅の豚
音楽はシリーズで一番良くないが、映像は魔女の宅配と匹敵するくらいに素晴らしい。豚には興味が無かった。
6点(2003-10-14 23:17:27)(笑:1票)
20.  狂っちゃいないぜ!
狂っちゃいないぜ!でも面白くないぜ!
[映画館(字幕)] 4点(2003-10-14 23:14:34)
0304.66%
1426.52%
2172.64%
3324.97%
4132.02%
5426.52%
6477.30%
710716.61%
811417.70%
913721.27%
10639.78%

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