Menu
 > レビュワー
 > Balrog さんの口コミ一覧
Balrogさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 730
性別 男性
年齢 34歳
自己紹介 初心者です。7点を中心に見事な二次曲線を描く点数分布。しかし映画の評価は点数に還元しきれぬもの。点数と心中の差をいかにレビューで表現できるか。とはいえ適当なレビューも多数(笑

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
 これはシナリオ自体が映像化できないと言われていたので、製作するにもものすごく勇気が要る映画(実際ハリウッドはほとんど出資しておらず、中国香港系の会社がほぼ出資)です。そして一方でレビューするのにも勇気が必要です。というのも、手塚「火の鳥」を読んだことがある人(しかも何冊か)には「火の鳥みたいな映画」というとイメージが沸き易いと思いますが、あれを同時進行でしかも映像化するという困難もまた容易に想像可能でしょう。だから失敗すると無残なことになります。  しかし、この映画はそこそこ上手くいっているのです。それぞれの登場人物に焦点をあてながら一つのストーリーを描くいわゆる「グランドホテル」型の映画はこれまでもありましたが、時代をまたぐこの斬新なアイディアは意外とうまくいっています。その点を私は評価したい。もちろんアイディア自体がそれなりに実現されていたとしても、それ以上の「感動」とか「メッセージ性」をうまく表現できているかは別です。(例えば映像もそうです。「マトリックス」の斬新さは全くありません。それどころかネオ・ソウルは「ブレードランナー」と基本的にイメージが変わっておらず、少しがっかりしました。東京からソウルへ、という移行は時代の趨勢を感じさせるものではありましたが)ただ、トム・ハンクスに注目していくと、彼が演じているキャラクターは最初は悪徳医師から始まり、最後は人類を救う英雄となります。これらは全て同一の魂なのであり、輪廻しているのです。ウォシャウスキーはマトリックスのときにも話題になりましたが「禅」など東洋哲学に関心を持っているので、このような魂の輪廻転生を描いているわけです。これは他のキャラクターも同様です。私の基準をまとめるとこうです。この途方もないスケールの物語を成立させたことを評価、そしてそこから監督が表現したかったことを読み取ることができたことを評価。この点数をつけます。エンドロールの役者のねたばらし的なところは面白かったですね。役者としてはペ・ドゥナが最高でした。ただアジア人的な特殊メイクはやや差別的でしょう。違和感ありすぎでした。
[DVD(字幕)] 8点(2013-03-16 12:20:12)(良:2票)
2.  苦役列車 《ネタバレ》 
原作未読。とにかく「痛い」映画だった。肉体的にではなく、精神的に。いわゆる中2病の「痛さ」など及びもしない、圧倒的痛み。青春映画と呼ばれる所以はそのイタさにあるだろう。安易な共感を許さないほどの主人公の卑屈さ、どうしようもなさは、彼が糊口をしのぐために使うまさに肉体そのものであり、単純な精神論に陥ることはない。友人との交流によって人間を深めたり、ヒロインとの出会いによって愛という真実を見つけたりすることはない。どこまでいってもいわば地(自)である肉体が前面に出る。彼に観客は憐憫すら覚えるだろうが、彼らとの出会いで、北町が変わらなかったわけではない。むしろ口先だけ変わることを徹底的に拒否し、肉体そのものの変革まで彼は至らなければならなかった。人はこれほどまでもがき苦しんでようやくほんの少し変われるのかもしれない。森山、高良は非常に良い演技だったし、前田敦子も思ったほど悪くない、というのが印象(出番は少なめだったが)。ただMVPはマキタスポーツにあげたい。時代、題材など山下監督向きの映画だと思った。山下ファンはぜひ。ただ近藤、向井が参加していないのはやや不満が残るかもしれない。彼らが居ればもっと面白かったかも、と思わせる実績を彼らは持っているから。
[映画館(邦画)] 7点(2012-07-15 01:59:26)(良:1票)
3.  グローリー
アメリカにおける歴史として必須。黒人ではなく人としての尊厳を守るための戦いである。
[DVD(字幕)] 9点(2012-07-08 01:07:11)
4.  グッドフェローズ 《ネタバレ》 
怒涛の勢いで進むスコセッシの真骨頂。初期の頃と比べて、さらにテンポが良くなったような気がする。彼の趣味である音楽の使い方と省略の巧みさが素晴らしい。特にラストのレイ・リオッタが薬漬けになって下手を打つところは投げやりになっているのではないかと思わんばかりのテンポ。完全に「後日談」の扱いである。とするとやはり見所はジョー・ペシ演じるトミーが殺されるまでだろう。彼とデ・ニーロのギャング役はやはり迫力がある。ストーリーに独創性はないが、各役者の個性を十分に引き出し、マフィアの多分に寓話的で象徴的な暴力性と実態を描き、満足できる作品になった。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-22 08:56:21)
5.  空中庭園 《ネタバレ》 
「人は誰でも泣きながら産まれてくる。血まみれでね」ちょっとしか出てこないテヅカのセリフがこの作品の核である。ラストの小泉今日子は血の雨を受けながら泣き叫ぶ。そこから家族の再生もまた始まる。このモチーフは非常に面白く、血の激流は「シャイニング」を思わせる。しかし、崩壊と再生というテーマにしては、家族が崩壊しきっていない。夫の浮気がばれ、娘の投稿写真疑惑が強まり、自らの母親に「死ねば?」を連発して完全にぶっ飛んだ母(とはいえケーキなどはちゃんと準備しており、まだ彼女の神話は続いている)という夕食会の次の日に、娘と笑顔で「あまり遅くならないようにね」と電話しているのは解せない。崩壊しきったところに再生が見えるはずである。また、再生の過程も、今まで思い込みによって気付かなかった母の愛に気付くという古典的な物語構造であり、新しい家族像や新鮮な感動を提示するには至らない。役者陣の熱演は素晴らしい(特に小泉今日子は「トウキョウソナタ」でも母親役での素晴らしさを示す)が、作品としては平凡であるといえる。
[DVD(邦画)] 6点(2011-03-26 12:25:42)
6.  ぐるりのこと。
ここぞというとこの長回しと、他愛もない描写に注がれる暖かい視線は素晴らしい。構図も一つ一つ工夫していていい画でした。ストーリー自体はハッシュに比べるとオリジナリティには欠けますが、似て(?)非なるものであったハッシュと違い、夫婦を正面から扱っているあたり、監督の成長というか意識の向くところからすると必然の題材選択だったのかもしれません。最初はだめだめに見えるリリーフランキーのダメさ加減が段々いい感じになっていきます。木村多江の堅さと溶け合っていくかのようでした。いい映画でした。
[DVD(邦画)] 8点(2010-11-17 23:36:30)
7.  グリーンマイル
全てが誇張か謙抑に過ぎない。そして何よりも長すぎる。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-19 00:53:07)
8.  クローバーフィールド/HAKAISHA
つまらない。単純に何も心躍らせるものが無かった。映像も意外なくらいちゃちい。手法もそんな目新しいものじゃないし、特に加点要素が無い。ハッドが映画の集中の妨げになるくらいウザくて空気が読めない人間なのが気に掛かった。なんであんな人間として描かれているのだろう?
[DVD(字幕)] 3点(2010-09-01 02:16:56)
9.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
テーマ性が面白い。勧善懲悪でもないのね。それだけにケンとかの方の背景を丁寧に描いてほしかったかな。全体として飽きることもなく面白かったです。アニメで飽きさせたら終わりだけど。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-22 18:07:18)
10.  グッドナイト&グッドラック
マッカーシズムの大体を把握してないと少しきついかもしれないですね。抑えられた脚本というか、無理に見せ場をつくろうとしていないところがこぢんまりとして好感を持てます。いやー、かっこよかったなぁ。モノクロが渋い。省略シーンや暗転が多く、90分にまとめるための苦労が感じられたような…。あっさりしすぎたきらいもあるかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-17 21:32:56)
11.  空気人形 《ネタバレ》 
前半の意外なほどベタな展開から、後半の展開は驚き。きっと前半が予告編の全て。後半からがこの映画の真骨頂。 空気を抜いて、また入れて、というシーンにものすごく官能を感じました。 特に関わり合いの無い人物たちが出てくるのだけれど、きっと彼らは何か満たされないものを持っていて、それを代用している象徴が空気人形なのです。 空気人形が息絶えた時、その人たちは本当の自分を直視できたのかもしれません。 それにしても空気人形が腹を裂いて空気を口から入れるシーンや、ポリ袋に死体を入れるシーンなんかはぞっとするほど良かった。哀しいほどの愛情。  ちょっと雑な観は否めないけど、ペ・ドゥナがそれを補ったかな。 詩がかなり重要なファクターのようです。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-30 23:41:55)(良:1票)
12.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 
とりあえず巧いってのが先にくるけど、マット・ディロンには全く共感できず……。なんであんな感動的に描くのかわかりません。全くの悪人ではないというのは判るけど、許されないことをしたと思います。むしろ黒人を射殺してしまうエピソードのほうがなんか同情できました。あの辺かなり巧いです。人種差別といえばスパイク・リーの専門分野みたいな感じがありましたが、作品賞をとるほどのクオリティは十分です。
[DVD(字幕)] 7点(2009-06-30 01:24:05)
13.  グラディエーター 《ネタバレ》 
命を見せ物にするという非情さとそれに興奮する民衆の愚劣さ、そしてそれを覚悟しているグラディエーターたちの哀しさというのを感じました。ただガス抜きとしてのいわゆる「パンとサーカス」というものは当時の為政者にとって必須のものでありました。結局は時代の産物です。とかローマのことを色々調べたことがあるので必要以上に考えてしまいます。 ストーリー自体は単純(でもないか?)なのですが、一応ちゃんと矛盾無く成り立ってます。でも陳腐。それと戦闘シーンやコロセウムのシーンなど、肝心なところで明らかなCGは萎えます。その戦闘シーンもめまぐるしく視点が動いて何が何だかわからん。一つ一つの戦闘も別に特別なわけではなく、音楽や勢いで凄く見せているだけじゃないか? 別にジャッキー・チェンみたいなことをやれとは言わないけど。 なんといっても皇帝が出てくるのはいくらなんでも有り得ない。ストーリーをまとめるためとはいえ、きつい。既視感もすごい。  ただ屈折した愛情を表現したホアキン・フェニックスと、マキシマス役のラッセル・クロウは上手い。ラッセル・クロウなんて最高だった。道理でオスカー取ったわけですね。作品賞は微妙。悪くはない映画だけど。にしても「I am a GLADIATOR」は鳥肌。
[DVD(字幕)] 5点(2009-06-29 10:56:49)
14.  グラン・トリノ
一言でいうと巧い。うまい。万人受けする映画でした。そういう意味では置きにいってる感じがする。でもこれは批判のための批判(笑) 全面的に褒めたくないっていう自分のあまのじゃくな所です。    ただ、もともとイーストウッドはどこか人を信じられないような厭世観というか、無常観というか、皮肉で暗い感じがあって、「ミスティックリバー」や「ミリオンダラーベイビー」はそこが好きだったのに、これは意外とどストレートにきましたね。実際ちょっとうるっときちゃったしなぁ。自然に感動させられるのはすごい。      何より全編にちりばめられたユーモアとかっこよさ、「わかってんなぁ」と唸らされます。イタリア人の床屋とのやりとりとか、おばあちゃんとのやりとりとかね。あの辺も観客というものを知っているし、下手なコメディ映画より数段上。    タオとの交流もほんと今思えば「あるある」という感じで、特にラストの閉じこめるシーンなんて「うわっ」っていうくらい既視感がすごいんだけど、しかしそれを自然にやってのけるのがイーストウッドの手腕なんでしょうね。ラストもきれいだし。    でもイーストウッドが銃を持ってにらんだりするのはずるいよなぁ(笑) ダーティハリーらへんのイメージをそのまま持って来ちゃってて。これがかっこいいし迫力あるんだもん。    矛盾した表現かもしれないけど、これは普通の傑作です。また私見ではあるけれど、隣の家族が中国系移民である必然性は全くありませんね。ただこれが普通のアメリカ人だったらこの作品はここまで評価されなかったでしょう。その辺も「うまい」と唸ってしまう一つの要因ではあります。  この完成度、正にイーストウッド監督の集大成といっても過言ではない傑作だと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2009-06-03 14:12:44)
15.  暗いところで待ち合わせ
原作のイメージを何とか出そうとしている印象を受けました。そつなく出来ていると思います。可もなく不可もなく。
[映画館(邦画)] 5点(2009-06-02 00:26:23)
16.  クィーン
なまじっか実際の映像とかを使って、事実を題材にしている(しかも最近の)のだから、もう少し工夫があっても良かったと思います。テレビドラマみたいな安っぽさはここからくるのでしょう。 正直つまんないです。ヘレン・ミレンの演技もこのストーリーでは説得力に欠ける。
[DVD(字幕)] 4点(2009-03-01 19:49:19)
17.  蜘蛛巣城 《ネタバレ》 
山田五十鈴の演技は鳥肌が立つくらいのものでしたし、矢がささるシーンも迫力があったと思います(繰り返しはくどい)。 ただ森が動くシーンやおどろおどろしい描写には斬新さがなく、特に「森が動く」時というのは一番の見せ所でもあり、期待していた部分だけにちょっと残念です。 「血がとれないぃ!」の山田五十鈴だけで5点分くらいあげたいです。 
[DVD(字幕)] 6点(2008-12-08 00:12:06)
18.  クレイマー、クレイマー
ダスティンホフマンとメリルストリープの名演。無駄がなく飽きることのない脚本。端正な映画ですね。親子を描いた映画では白眉。
[DVD(字幕)] 8点(2008-11-17 00:15:26)
19.  紅の豚
あんまりハマりませんでした。世界観の構築がいまいち。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-16 01:13:04)
20.  グッバイ、レーニン!
あふれる親子愛とそれを支える周りの人々。佳作です。でももっとコンパクトにできたはず。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-20 23:57:03)
010.14%
130.41%
240.55%
3202.74%
4304.11%
5689.32%
618024.66%
719126.16%
814019.18%
9638.63%
10304.11%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS