1. 皇帝のいない八月
子供の頃に見た時は題名が印象的で重厚な作品だなあという感想を持った記憶があるが、大人になってから見るとクーデターとしては準備不足で稚拙だし、オマケに作戦が早々にバレてしまうし、殆どがさっさと鎮圧されてしまってこんな小さな話だったっけ?という印象に変化。まあ、自身の成長?は感じられたかな。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-08-26 01:36:44) |
2. ゴーストライター
《ネタバレ》 過去を暴かれたら困るのに自伝を出そうとするとか、借りた車でカーナビ使っちゃうとか(で、殺したのに消去もしてないとか)、監視されまくりの別荘で奥さんとデキちゃうとか、部屋には鍵もなく誰でも出入り自由とか、ネットの検索で陰謀が暴かれるとか、設定にマヌケな部分が多々あるものの、それなりの緊迫感はあり飽きずに最後まで見られる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-08-21 13:14:53) |
3. 告発のとき
《ネタバレ》 自分は戦争に行った事がないので、どんだけヒドイ環境なのか、そして精神を病むのか?というのが想像し難い。だから、断片的な情報の組み合わせで想像しろと言われても、その過程を映像的に描いてもらわないと中々共感しにくい部分はある。その補助ツールが携帯メディアなのだが、この存在キーアイテムであると同時にややご都合主義的かつ安直で終始違和感があった。ラストの反旗もこれ見よがしで少々ヤリスギかな。で、皆さんおっしゃるように「軍の不正を暴く!」系の臭いがプンプンするのが、良くも悪くも拍子抜けしていまうというギャップもあるし、内容的には色々と粗は多いのだが、実話をベースとし訴えたい事はわかるので、作品としての「告発」の価値はあるとは思う。主演男女の演技もよかったし。結論としては、病んでる兵士を放置して遊ばせないで、ちゃんと病院に収容しろよって話だけどね。なんでそれをしないのか?というのが疑問としては残る。この事件を受けて現在は改善されているのかもしれないが。 [地上波(字幕)] 6点(2023-07-16 11:55:17) |
4. コーダ あいのうた
24時間テレビのドラマ的な所謂「障害者モノ」の感動作に位置付けられるんだろうが、最初から展開と結末が見える予定調和的作品ではある。もうちょっとヒネリやペーソスが欲しかった。 [地上波(吹替)] 5点(2023-06-17 23:38:05)(良:1票) |
5. 恍惚の人
現代となっては認知症もポピュラーとなり、様々なメディアで取り上げられるので内容的な新鮮味はない。歴史的記録として、昔はこうだったんだなあという意味での価値はあるが。役者陣の演技は概ね良い。孫が妙に親切なのが少々違和感。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-15 12:06:21) |
6. 幸福なラザロ
ドイツ統一後には東ドイツの人々は前の方がよかったと嘆いたという話を聞いたことがある。どんな社会が「幸福」かなんてのは相対的なものでしかないのかもしれない。描き方が極端ではあるが、実話をベースに寓話的に資本主義批判をしている展開には興味深いものがある。ただし、オチは少々ヤリスギかなと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-04-26 11:55:24) |
7. 恋をしましょう
結局はカネにモノを言わせて、好き放題やってるだけで、コメディとして笑えるレベルにはない。マリリン・モンローもそんなに魅力的ではない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-16 15:21:07) |
8. GOEMON
荒唐無稽ながらも、映像・脚本・役者等々各々それなりに頑張ってはいたのかなと。期待しないで見ればそれほどヒドイということもない。ただし、広末はミスキャストかな。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-02-21 16:22:31) |
9. 子ぎつねヘレン
少年は常にマイペースに我を通しただけでそんなに成長は感じられない。成長というか変化したのは周囲の方ではないのかと。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-11-10 13:44:40) |
10. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
ちょっと期待しすぎたせいか、イガイとあっさりしていていた印象。もっと各々の葛藤を深く描いてもよかったのではないかと思うが、80年代テイストだとこうなってしまうのかもしれない。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-11-02 21:53:45) |
11. コネクテッド
オリジナルよりもアクション度は高いような。とはいえ、あらすじは既知なので緊迫感は下がるが。主演女優は榮倉奈々に似ているね。 [地上波(吹替)] 6点(2022-08-18 10:00:45) |
12. 恋妻家宮本
人生は選択の連続だが、個々の選択が正しかったのかどうかというのは中々わからないものである。本作は子供の結婚に伴う、ある種の中年クライシスものと言えなくもないが、やや学園モノのテイストが強く、肝心の夫婦の物語が疎かになってしまった印象はあるし、原作は未読だがかなりの長編のようで映画化に伴いかなり端折っているようにも思われる。とはいえ、多少クサイ部分はあるものの、重松清らしいホノボノ&シミジミとした展開で訴えてくるものがある。人生の選択の「答え」は死ぬ時までわからないかもしれないが、自分自身で如何様にも導き出す事ができるのだろう。それが「生きる」ということなのかもしれない。エンディングにはちょっとビックリしたが、これはこれで作品のテーマをよく表しており、締めくくりとしてはよくできていると感じた。 [DVD(邦画)] 6点(2022-06-24 01:00:43) |
13. 恋のためらい/フランキー&ジョニー
いい年してずいぶん子供っぽいなあと思っていたのだが、設定は30代と40そこそこか。30年前の作品だが、昔の映画ってついつい時間がスライドしちゃっていつまでも役者と自分の年齢差が変わらないように思えてしまうんだが、当たり前だけど作品内の役者の年齢は永遠に固定されていて、いつのまにか自分が追い越しちゃうってことにあらためて気が付かされた。それにしても、もうちょっと成熟していてもいいようにも思えるが、吹替だと軽くなってしまうのかも。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2022-05-27 12:26:27) |
14. 今度は愛妻家
《ネタバレ》 失ってからその人の大切さに気付くなんてのは使い古された設定だし、この夫婦関係も昭和の夫婦みたいで共感も理解もできなかった。全体的な作り方も視聴者を惑わすようなで雑。若者2人のエピソードも余計。さんざん引っ張って、最後の立ち直り方も唐突。薬師丸ひろ子はカワイイ妻を好演していたとは思うが、実際にこういう奥さんがいるとそれはそれで疲れるだろうなとは思う。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-04-26 12:50:05) |
15. ゴッドファーザー PART Ⅲ
因果応報の殺戮が只管展開されていくだけなので、あとは「見せ方」が問題となるわけだが、ちょっと過剰演出かなという印象。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-03-09 01:23:59) |
16. ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
プロットや世界観は中々よくて、単なる「怪獣勢ぞろい」ではなく大人が見られる作品に仕上がっていてそれなりに楽しめた。特に昨今話題の環境保護団体系のある種の「異常性」を描いたのは皮肉が効いているように思えた。難点は田中圭の吹き替えとゴジラがキングコングに見えてしまうことだが、これも洋モノだから仕方ないのか。ちなみに動物行動学ってのは人間が勝手に意味づけして解釈しているだけなので、女王蜂とか働きアリとか、キング・オブ・モンスターズなんてのは本人達にそんな自覚があるかどうかは全く不明であるという事は理解しておいた方がよいかも。 [地上波(吹替)] 6点(2021-05-30 17:14:16)(良:1票) |
17. 荒野のストレンジャー
「正義」なき世界のリアリズムを表現した作品と言えるのかもしれないが、とは言っても近代社会はそれなりの法秩序や行政機能があるわけで、昔の小さな田舎町だからこそ成立する物語であるとも言える。「力」がものをいう時代を批判的に描いているとも言えなくもないが、スッキリはしないし後味が良くない作品ではある。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-26 11:11:34) |
18. こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話
障害者が図々しくて我侭である(ように見える)のは関わりのある人なら常識だろう。基本的人権は万人に与えられている権利であるし、それを主張する事も当然である。ただし、その事と「自分の気持ちに正直に生きる(それを言動や態度で示す)」というのは別問題であり、それが生きることの難しさなのかもしれない。そもそも本当に「自分の気持ちに正直に生きる」事は可能なのか?(本当に主人公は自分の気持ちに正直に生きたのか?)という疑問や、果たしてそれは「善い事」なのか?という疑問や沸き起こるし、さらには「自分の気持ち」とは何なのか?(「自分の気持ち」を認識する事は可能なのか?)という疑問も生じる。という意味では意義深い作品ではあるが、作品全体としては平凡でありきたりで盛り上がりに欠ける。 [地上波(邦画)] 5点(2020-12-06 01:04:45) |
19. コララインとボタンの魔女
《ネタバレ》 親も大変なんだからワガママ言うなって事なんだろうか。さもなければ魔女に目玉取られて殺されるってのもどうかと思うが。こういう罰や恐怖よって子供が成長していくってのはキリスト教的価値観なのかもしれないが、日本人ウケするのかは疑問。ただし、不思議ワールドの映像世界はそれなりに楽しめる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-08-19 13:36:28) |
20. 心の旅路
過去とは記憶であり、時間論的に鑑賞すると結構面白い部分もあるのだが、古い映画だからなのが設定が少々いい加減というかご都合主義なので、安っぽいラブストーリーになってしまって勿体ないような。記憶喪失男の「過去に縛られるな」という台詞は中々興味深くて、「そりゃあオマエには縛るもの(過去・記憶)がないんだからさあ」とツッコミたくなるが。 それにしても、こういう戦前の映画を見てしまうと、日本はこういう国と戦争していたんだなあと余計な事を常に考えながら見てしまい、作品に入り込めないというマイナス効果があるのが難点。敵国は第ニ次世界大戦中に第一次世界大戦をネタに富豪とダンサー&秘書の恋愛映画作っちゃって、他方日本は「せいたくは敵」「欲しがりません勝つまでは」ってやってるんだから。たしか、日本人捕虜は『風と共に去りぬ』を収容所で見せられて、こんな国と戦争しても勝てるわけないと精神的に凹ませるように仕向けられたとか。そういう効果は十分にあるよなあ。現代にこの映画を違和感なく見られるのも我々が西洋的な価値観にどっぷり浸かっているからであり、その最たるツールが映画なんだよなと考え込んでしまうが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-06 12:05:49) |