1. サヨナラの代わりに
《ネタバレ》 順風満帆なセレブが、ある日突然 不治の病(ALS)に侵されてからの云々・・・ 『最強のふたり』辺りに似た設定だったけれども、変にお涙ちょうだい的な演出ではなく素直にジーンと来ました。 野球界の野村克也氏の『うまくいってるときは、周りにたくさん集まる。だが、一番大切なのは、どん底のとき誰がそばにいてくれたかや』の言葉の通り、 最後に心通じあえる友が出来て良かったなぁ~と。果たして自分にどれだけ心通じあえる友がいるのだろう?という自問自答の余韻にしばし包まれ鑑賞し終えました。 [映画館(字幕)] 6点(2015-12-03 16:20:55) |
2. ザ・チャイルド(1976)
《ネタバレ》 むか~し観て内容はおぼろげながら怖かった思いがあり、今回改めて観てもやはりインパクトがあった。 序盤は若干間延び感があるが、杖を持った爺さんがヤラれる辺りからジワジワと。 本来、子供の笑顔は無邪気で可愛い筈なのに、こんなにも不気味に思えてしまうとは・・・ 印象的だったシーンは、生き残っていた大人の所に泣きじゃくった女の子がやって来たシーン・・・『娘なんだ』と言い残し付いて行って殺されてしまう。 自分も我が子に言われたら行ってしまうよな・・・と思ってしまった。ある意味、ゾンビなんかより質がわるいぞ、これ。 あと覚束ない手で銃を握り、妻を殺そうとした小さな男の子を撃ち殺してしまう場面は、 何とも遣る瀬無い気持ちに・・・ お腹の赤ちゃんまで伝染していたとこも怖かったです。 君らも、あと10年もしたら大人になるだろうとか、今は少子化だしとかの突っ込みは無しよ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-12-07 13:59:15) |
3. 殺人魚フライングキラー
《ネタバレ》 原題がピラニア2で監督がキャメロンであるならば、『エイリアン2』が“今度は戦争だ!!”だったのだから、こっちは“今度は飛んでくる!!というキャッチにするべきである。 さてB級ホラーの鉄則、エッチなカップルは殺されるファーストシーンで掴みはオッケーだったのだが、この映画の一番ショッキングなシーンは飛んでくる殺人魚でもなく、喰い散らされた死体でもなく、妻が他の男とベットを共にしている不倫現場を見てしまったシーンである。 しかも旦那さん最後は、その妻を助けるのである・・・渋い、カッコよすぎる。 とても私には真似できない・・・見習うべきなのか?? [DVD(字幕)] 5点(2013-11-24 15:40:42) |
4. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 淡々と家族を描いているのが良い。 岩下志麻さんが超絶に美しく、笠智衆さんのほのぼの感たら尋常じゃない。 嫁入り前のシーンでは、こっちまでフワ~っと胸にこみ上げて来るし、 お勝手で『あぁ~ひとりぼっちか・・・』なんてセリフが他人事には思えず、劇中の堀江氏のように若い嫁でも貰おうかしら・・・と。因みに、あっちの方の薬はまだ不要です。 小津作品は、そう多く観ている訳じゃないけど、何だろうこの見入ってしまう感覚は・・・と考えたら、小津作品は日本人にとってサザエさん的な安定感に近いのでは?と思えました。 [インターネット(字幕)] 8点(2013-11-18 14:32:09) |
5. 3-4X10月
《ネタバレ》 初監督の一作目がインパクトあったので、比較すると微妙な感じに思えるが、個人的に好きな作品の『ソナチネ』等、後々の北野作品独特のカットが垣間見える。 が、私はジェントルマンなんで(ホンマかいな?)、レディの頭を小突いたり蹴ったりするシーンがチョッと目に余ったのがマイナス点。 [インターネット(字幕)] 5点(2013-11-16 17:06:06) |
6. サイドカーに犬
《ネタバレ》 ひとつ間違えるとドロドロの昼ドラになりそうな話なのに、子供目線だから緩くなっている。 それも偏に薫役の松本花奈ちゃんが可愛くて素晴らしいから、それだけで点数アップ。 そしてチョイ役の樹木希林さん演ずる久々の“寺内貫太郎一家”ばりの老女っぷりに、更に点数アップ(ここは必見の場面です)。 それ程な大昔じゃなく、パックマン(茶店にあったテーブル型のゲーム)やら、テレビから流れる巨人VS阪神戦の巨人のエースが江川・・・辺りも個人的にノスタルジー。 そして幼少の時期に“見る”“聞く”“感じる”事って心に残るもので、薫にとってヨーコさんは相当強烈にインパクトに残ったと思う(良い意味で)。 それにしても、終盤の父の出っ張った腹に頭突きしてのワンワンはキュンとしたなぁ~。 何せ私は昔、娘が小学5、6年生の頃に、おはようってお尻小突いたら蹴りが飛んできたことありますからね・・・ワンワンされたかったよ。 [インターネット(字幕)] 7点(2013-11-12 15:11:40) |
7. 佐賀のがばいばあちゃん
《ネタバレ》 小説は未読ですが、島田洋七氏がよくテレビなどでエピソードを語っていたのは知っているので、それをおさらいするような映画でした。 鉄くずがお金になるのは、ギリギリ私もガキの頃に拾って小銭を貰って駄菓子屋に行って菓子を買った思い出もある(歳と貧乏ばれちゃうな、これ)。 ただ単純に、こんな婆ちゃん素敵だし、こんな婆ちゃんと居たら逞しくなるわな(てか、元々この時代の人は逞しいとも思うけど)。 お金があるないって事と心の豊かさは別もんて事を改めた感じました。 物が溢れる現代にドロップキック・・・ [インターネット(字幕)] 6点(2013-10-01 17:34:32) |
8. サンバーン
《ネタバレ》 何故だか、この映画の胸元の開いた水着姿のポスターが家にあり、部屋に貼って恍惚に浸ってた中学生位の頃の私・・・それがファラだと知り、恋したものでした。もしかしたら初めてポカ~ンとした外国の女優かも知れない(その後、ソフィ・マルソーや、フィービー・ケイツと続き、ちょっとした外人フェチの青春時代でした・・・)。 そんなこんなで、この作品も映画としてどうかとも思いますが貶せません。 ファラの大きく開いた口の笑顔からこぼれる白い歯が何よりも印象的で素敵。 [DVD(字幕)] 6点(2013-10-01 16:44:22) |
9. サンセット大通り
《ネタバレ》 グロリア・スワンソンの鬼気迫る演技が怖くもあり物悲しくもありました。 ハリウッドの光と影が描かれており、当時観た人達(一般人より関係者は特に)にはインパクトあったのではなかろうか? 劇中、ジョー(ウィリアム・ホールデン)の気を引く為にチャップリンの物真似をしたりするシーンが印象的。 それより、この映画を観たら最近姿を見なくなった往年の日本の女優さん達は元気にしているのだろうか?なんてことを思ってみたりもした次第です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-13 19:14:43) |
10. 叫
《ネタバレ》 こんな綺麗で怖くない幽霊(葉月里緒奈)だったら、飼って調教したい・・・ と、割とマジに思ったりした独り寂しく生活している私です。 [インターネット(字幕)] 3点(2013-05-28 16:29:30) |
11. 最強のふたり
《ネタバレ》 羨ましくも思える友情物語。 たまたま障害者とゴロツキの話だっただけで、人付き合いは趣味趣向が違おうが上辺だけじゃなく、如何にお互いに心通じ合える事が大事か(友人だけじゃなく、親子関係然り、男女間・夫婦関係然り)・・・という当たり前の事を気付かされる映画。 特に年を重ねれば重ねる程、心通じあえる友人ってなかなか出来るもんじゃない故に羨ましいと思った訳です。 この物語では、ドリスが良い意味で子供なんです。 そしてドリスに触発されてフィリップも子供に返る。 だから二人の笑顔は少年の笑顔そのもの・・・素敵でした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-22 15:14:46) |
12. 13ウォーリアーズ
《ネタバレ》 野球するのには9人必要ですが、この映画13人必要なんですかね・・・ 13人のキャラが描き切れていなく(仮に描こうとしたら映画の尺じゃなく連続ドラマにでもしないと無理か・・・)、誰が誰だか解らない私には3ウォーリアーズ位でよい感じでした。 聴くだけで覚えられる某英語教材のCMにでもなりそうな、シーンが印象的でした。 [インターネット(字幕)] 4点(2013-03-20 05:37:56) |
13. 櫻の園(1990)
《ネタバレ》 先生以外の男の登場には全く意味がないし、オープニングの彼氏とのやり取りが蛇足な感じ・・・ この部分で先行き怪しい、こりゃ最後まで観れんかな・・・と思った矢先のオバサンパーマ登場でチョッと興味出て(この頃、確かソバージュなんて髪型も流行ったんじゃなかったっけ?)、後は惰性で最後まで完走しました。 んで感想は・・・ 女子高の中を少し覗き見出来た様な感じと(実際こんな感じなのかは知る由もないが)、出演者が素人っぽいところが終わってみれば逆に良かったような・・・ 何だかんだで映像の見せ方が上手い気がしました。 最後は『櫻の園』が始まるとこで終わってしまいましたが・・・ 実際に、この娘等が演じる『櫻の園』を観てみたい気分にさせられました。 [インターネット(字幕)] 5点(2012-06-02 06:43:41) |
14. サスペリア(1977)
《ネタバレ》 公開後しばらく経った映画を、3本立て位で上映する場末の映画館で『決して一人では見ないで下さい』とのキャッチコピーにもかかわらず、ガキの頃一人で見ました。 当時は、そりゃビビりつつチビりましたよ・・・ 針金地獄でもがくシーンは何度か夢にも出てきた位、私にはトラウマで印象深いシーンでもあります。 今だとR15とかになるんかな?どうなの?と思う位のシーンもあるんだけど、今観る分には平気だしチビりません。 やはり全編を通してゴブリンの音楽で聴覚を、原色の色彩などで視覚を刺激され恐怖心を煽られますね。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-04-12 17:50:27)(良:1票) |
15. 最終絶叫計画
《ネタバレ》 バカバカしいけど、こういうの好き。 アメリカのコメディって、いまいち笑えなかったりするのあるんだけど、これはストレートだから笑える。 ただ単に私が単純バカなだけなのもある・・・(苦笑) もちろん元ネタを知っているか、いないかでも評価分かれるだろうけど。 まぁ、これだけ下ネタ満載で下品だから、低評価なのも納得。 寧ろ、低評価の人が多い方が至極当たり前であって、これからの日本が逆に安心だわ(大袈裟か) [インターネット(字幕)] 7点(2012-04-01 15:54:11) |
16. さや侍
《ネタバレ》 序盤、何だかなぁ~って感じで観てたんですけど・・・ 切腹当日の朝、娘と手を繋いだ時の娘の笑顔(この時だけ娘が子供らしく、主人公が父親らしく見えた)&切腹シーンは、それまでダメ親父だった主人公が男前で立派な侍に見えました。 そして、ラストの坊さんの手紙読みつつの歌も良かった。 ん?結構、見所あるじゃん・・・ 前2作より、だいぶ映画らしくなったんじゃないか・・・(褒め言葉になってないか) 首がぁ~ 戻ったって感じで、次回作に期待します。 [インターネット(字幕)] 5点(2012-03-28 14:03:46) |
17. サスペリアPART2
《ネタバレ》 先ずは、サスぺリアPART2となっておりますが、サスぺリアとは全く別物です。 ホラーというよりもサスペンスの要素が強いのですが、意外にもサスペンスとして秀逸です。 観終わって冒頭を観返すと、おお~と唸ります。 注意深く観ている人は気付くのかな・・・私は鈍感で全く気付かず。 劇中の殺害方法がエグいのと、音楽、そして意味もなく佇むカラクリ人形・・・このカラクリ人形の不気味な表情が、ガキの頃からのちょっとしたトラウマになっているヘタレなおっちゃんの私です。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-20 05:59:02) |
18. サンゲリア
《ネタバレ》 ゾンビの亜流としては最高傑作。 善し悪しは別として印象深いシーンが多い。 眼球串刺し(そこまで撮るか)、ゾンビvsサメ(戯れていると思っちゃダメ)等。 何よりゾンビ単体が生々しくグロい(蛆虫、ミミズだらけの腐敗感が凄い)。 そして一番衝撃だったのは・・・ 初見当時ガキだった私には、トップレス&透け透けTバックでのダイビングシーン(なんちゅう格好で海に潜るねん)、映倫ギリギリやろ・・・と。 まぁ~、いろんな意味で一見の価値がある映画だと思います。 [インターネット(字幕)] 8点(2012-03-20 05:26:52)(良:1票) |
19. 猿の惑星
《ネタバレ》 素晴らしい映画。 不時着した場所が猿の支配している世界で、人間が家畜のように扱われているのを目の当たりにした日にゃ、何てこったい何で我々人間が、エテ公に支配されなきゃいかんのよ・・・なんて思ってしまうのが、そもそも人間のエゴな訳で。 終盤の人間と猿のやりとり・・・ テイラー(人間)『人間は君らより優れていた』 ザイウス(猿)『それなら何故、人間は滅びてしまったのか?』 そして、人間は慰みや欲望のため、その土地を奪う為に同胞を殺す・・・などと猿側に言われた時には、すっかり猿の方に感情移入してしまったところの衝撃のラスト。 人間の愚かさが良く描かれていて、今観ても決して色褪せていない傑作だと思います。 [インターネット(字幕)] 9点(2012-02-12 05:27:52) |
20. 座頭市物語
《ネタバレ》 殺陣のシーンは少ないのですが、それが却ってクライマックスの迫力に繋がっていますね。 敵役の天知茂も良かったです。 やっぱり本家、勝新太郎の座頭市は凄いですし、この作品あってこその他の亜流・座頭市があるんだなと・・・ もし、武・座頭市と勝新・座頭市が鉢合わせしたら、武・座頭市は木陰に逃げ隠れしちゃうんじゃないか・・・ってくらい勝新にはオーラがある感じですね。 [DVD(邦画)] 8点(2011-04-13 16:41:56) |