1. シザーハンズ
《ネタバレ》 ああ、心が汚れ切っちゃってますな。と、彼女は僕に言い放ちながら杭を心臓にずけずけと打ち込んでいったのだった。だってさと理屈に基づいた反論をすればするだけそれは汚れの度合いの問題だねと更に強固なレッテルがすでに用意されているので、言い返す事は諦めた。 でも、それにしたってどこまで本気で幻想の住人になって良いのやら解らない事だってあるじゃないか。アイドルが大きい方はしないとか誰かが言ったら延々と酒のつまみに変人考察を続けるくせにとか、言いたい事がいっぱい作り出されたけど我慢する事にしたけどブーブーと言いながら夕食の準備にいそしむ。 じっくり煮込んだシチューをテーブルに載せながら、悔しいような気持ちを反撃に変えてぶつけようとしたけど先手を取られた。 「Imdbで八点とか、うん。世界も捨てたもんじゃありません、美しい美しい」 ハッハー、と満足げな揚げ足を彼女に取られながらその夜は楽しく過ぎていくのだった。 [地上波(吹替)] 6点(2013-01-05 04:06:52) |
2. シャロウ・グレイブ
《ネタバレ》 これくらいの社会的地位の人たちが、これくらいの事でこんなに狂うかな? っていう感じにしか感じず、消化試合的に見てしまった。こうやって狂っちゃうとどうしても感情移入できないんだけど、狙いなんだろうなぁ。 ラストはどんでん返さ無い方が印象に残ったようにも思えるけど、そうすると嫌悪感しか残らなかったかも。この監督の映画は性に合わない。 [DVD(字幕)] 6点(2012-11-29 11:56:50) |
3. ジュマンジ
《ネタバレ》 優しさと楽しさに溢れていて、子供と一緒にみたいなと切に思わせる。残念なことはその子供が私にはいないということだ。 [DVD(吹替)] 7点(2012-11-08 03:43:57) |
4. 新ポリス・ストーリー(1993)
《ネタバレ》 確かに相当面白い映画に仕上がっているし、雰囲気も良いし見終わった後の余韻もある。 けど、これは僕らのジャッキーじゃない。新天地を切り開こうとしていたジャッキーには大変申し訳ないけど、 これは僕らのジャッキーじゃないんだ。 [DVD(吹替)] 7点(2012-11-03 03:27:50) |
5. 七人のおたく cult seven
80年代の香りが色濃く残る。この香りを嗅ぐと何故か切なくなるのだ。 [地上波(邦画)] 5点(2012-11-01 03:56:23) |
6. ショーガール
《ネタバレ》 ヴァーホーベン。本気出しやがった。 後に「なぜSFや特殊効果を多用した映画を撮るかって?英語が苦手で会話劇が作れないからだ」 的な事をインタビューで語った。しかし、その割にはこの作品は非常に心情表現がうまくいっている。さもアメリカの象徴であるかのような世界はヴァーホーベンのいつものにおいがぷんぷんしているのが不思議ですらあった。 で、この映画の見所である「ちょっと勘違いが入ったアメリカ」だ。なんというか、セガールが撮った新宿のようなそこまで行くと経済的に成立しないだろ的なショービジネスになぜかリアリティを纏わせる。 ちょうど我々が「こんな日本は日本じゃない。ふざけてんのか」と日本を描くハリウッド映画に対して抱く感情に似た感情をアメリカ人も持ったらしい。 しかし、彼らの場合は敬意をもってヴァーホーベンをラズベリー賞グランドスラマーとして迎え、スピーチまでやってのけてしまう監督に拍手喝采を送った。 ここに合致度にしか目もくれない日本の観客と、映画そのものをどうとでも楽しむアメリカの観客の決定的な違いがある。作らせる側も観る側も底の深さが決定的に違うのである。 ここまでのことを書いておいてなんだが、褒めてはいない。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-04-27 17:04:47)(笑:2票) |
7. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 ストーリーとか何のことはないが、特殊効果ですよ特殊効果。 ザマーミロと思った。CGだからだめとか言ってる人に言ってやった。93年にはすでにこのクオリティの作品はあった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-09-26 00:07:31)(笑:1票) |
8. 死の標的
《ネタバレ》 セガール様が強すぎて盤石のいつも通りを楽しめる。 この時代のセガールはトラディショナルな武術を見せて下さるので大変ためになる。 セガール様ありがとうございました。 [地上波(吹替)] 6点(2011-05-31 22:05:35) |
9. JM
《ネタバレ》 子どもの頃、夜中に近所の映画館に映画を見に行くのがすきだった。そうやって見に行った映画の一本で、当時その着想のおもしろさにメッタ刺しにされた。 当時はHDDは数ギガの単位で、5万円くらいする世界。2010年のように1TBが5千円で買えてしまう世の中ではない。その単位の巨大さに想像力を刺激されたし、記憶するギミックや操作端末のような空想のガジェットに心躍った。 が、しかし。とは言え、である。ハードな世界観と、何となくチープな感じの作りがぎくしゃくしていたJMはすんごい面白い映画の一つにはならなかった。あそこが変だったとか、ここがもっと盛り上がってくれればとか、あの時点では凄いと言われても麻痺しちゃうであるとか。脳内JMをもったいないな、とか思いながら反芻したのを思いだす。 翌日、なんかもったいなかったので「JMってスゲー映画だったよ。観るべき」とか言ってたらしばらくしてJMを観に行った仲間内、少年少女のなかで「なんか変な映画好きだよね」とかいう短評をいただくことになった。 [映画館(字幕)] 5点(2010-09-23 13:50:10) |
10. シティーハンター(1993)
昔、テレビで初めて観たときあまりの出来事に驚いてしまったが、今この作品を考えるときimdbで6ポイント以上の点数を誇る本作とアメリカ人の懐の深さになんだか温かい気持ちになれたりもする。 [地上波(吹替)] 3点(2010-04-16 01:15:44) |
11. ZIPANG
《ネタバレ》 まあまあ可もなく不可もなく。 時代劇的なエッセンスを子供たちに楽しんでもらおうっていうのは伝わったと思う。子供の頃どういう訳か映画館でみて、面白かったと思ったから。今ストーリーを思い返すと結構詰め込んでんなぁ、と。手堅くまとまってるし、落ちも良いし。 おそらく、今見たらその特殊効果でびっくりするほど魅力がそがれることと思う。子供が見てもそれはねーだろっていう表現が多々あったので、現代の子供の関心を引けるかはわからない。ただし、ロボットアニメやアホ毛が飛び出した女とコメディするようなたぐいのアニメよりは、こういうのを楽しんだ方が子供のためには良いんじゃないかと思う。 [映画館(邦画)] 5点(2010-01-11 18:01:24) |
12. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 非常に良くできていたし、面白かったけど平均点がほぼ最高ランクっていうのに驚いた。誰が観ても面白く感じられるように作られてるっていうのが凄い。物語云々よりその技術に全くもって驚いた。 主人公の脱獄のエピソードより、刑務所内できちんと職務を行って自分の技能を鈍らせないように努力すると同時に、信頼も勝ち取り無罪を証明する機会をうかがいつつも、プランBとして穴も掘り続けるというプロットには結構痺れた。結局、使うつもりの無かったであろう穴を使うことになった落胆のような色が出ていて終盤のあの雰囲気は良かったと思う。 起承転結がじっくりと切り替わる話の巧さは、結構な満足感を与えてくれた。けど、平均点の高さから身構えていたけど、なんかこう、もっと面白い映画はあったような気がする。でも、本作品の出来をみるとでも、やっぱり多くの人が観て低い点数がつくことはないだろうな、っていう気もする。名作補正もあるんだろうけど、こういうオールラウンドな映画って作った人たち、ホントに凄いんだなって思う。 この映画で一番得したのはキングだろうなやっぱ。映画化された小説読んでみるとどれも映画のほうが確実に面白い。おいしいひと味を加えやすいんだろうな、そういう意味じゃ巧いと思った。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2009-08-02 19:59:08) |
13. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
《ネタバレ》 すべての生き物が溶けて無くなっちゃって混ざっちゃうと、一つになれて幸せですよ。 ・・・って作った人宗教ですかバカですか社会性ありますか?級の主張・・・っていうか考えてないから考えオチですか。 自殺願望でも無きゃこうはなりたくありません。取っつきやすいテレビアニメで病んだ子供に空っぽの病んだ宗教観を押しつけて、嘘の優越感を与えるいかにもなロボットアニメ商法いい加減やめてください。 脳天気な音楽に乗せて宗教勧誘ビデオを流さないでください。 気長に待ってますから金返してください。 [映画館(邦画)] 2点(2008-10-13 00:51:24)(笑:1票) |
14. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
《ネタバレ》 作った奴らバカじゃねえのか? テレビ放送をつなぎ合わせて2時間にしたら映画ですってあんた。知名度を利用した詐欺でしょ。 今でも待ってるから金返せ。 [映画館(邦画)] 1点(2008-10-13 00:45:51) |
15. シンドラーのリスト
日本製テレビアニメのような、具体的で説明的すぎる作りにせずこういった題材で作る手腕があったというところが凄い。映像面ではスタッフの力量による部分が大きいと思うが、元々映画は監督個人のモノではないのでそれも含めて凄い。 賞狙い、と揶揄去れがちな本作ですが、多くの関係者が狙っているわけです。元々。なにも悪いことではないです。それに93年に映画に触れたすべての人をがっかりさせる発言ではないかと思うので賞狙いという言葉はいかがなものかと思います。これ以外の作品も狙ってとれなかったわけです。お金を掛けて狙ってとれる賞ではないことを誰もが知っている海外では非常に評価が高いですし、実際精巧に作り込まれています。 少年少女をターゲットにした映画が得意とされ、その評価が固定してしまった監督が、娯楽作品をストップしてやりたかったこと、長年暖めてきたものを撮って良い立場を得るまでに大変な困難があったことは想像に難くありません。どうか日本独特のフィルタを通さず本作品を見てください。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-15 14:38:49)(良:4票) |