21. シネマチックな恋人
《ネタバレ》 鑑賞後、爽やかな充足感に満たされる心地よい作品。 登場人物たちが、クセがある割りになんとなく和んでしまうような人達で、映画全体が優しいオーラに包まれているのが特徴です。 いわゆるサクセスストーリーとラブストーリーをミックスさせたよくあるパターンの映画ですが、『嘘』から始まっちゃっているため、べたべたな展開ながらも楽しめる程度にイライラハラハラさせるのがうまいです。 わかりやすく、深みはないですがエンターテイメントとしては完成形。恋敵として成立しているのかどーかもわからないリッキーや、読者モデルの友人など、脇役の活躍ぶりも適材適所でストーリーを盛り上げます。 ストーリーの中、自然に笑わせる展開も楽しい。『すげー、リッキーをぶっちぎった!』の少年の一言がお気に入りです。 [DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 05:08:06) |
22. シャイン
《ネタバレ》 劇場予告の『誰があなたを輝かせるの。あなたは誰を輝かせるの。」というフレーズが最高に好きです。 あるピアニストの波乱万丈の人生を、リアルに、それでいてドラマチックに描いた作品ですね。実話ベースでありながら、おそらくは適度な脚色を加えることで、1本の映画としてのエンターテイメント性がきちんと存在しています。ですが決して軽い内容ではなく、深く味わい深い作品になっているところが素晴らしいんですよね。 音楽にはうとい私ですが、何故か音楽ものは心揺さぶられるものが多いです。今作も、少年デイヴィッドの演奏から始まり、ラスト直前のリサイタルまで、ピアノの演奏が主人公の人生を彩っているようで、そこには理屈ではない感動を覚えます。 今作のキーパーソンである父親は、家族に対する依存心、とりわけ息子に対する依存心が強いだけでなく、それに輪をかけて自己顕示欲の強い方のようです。その父親の存在あって、デイヴィッドのピアノの才能が幼少期に開花し、同時に父親の存在が彼の将来の可能性を摘もうかという皮肉な現実がやりきれないです。 父親と完全な和解をするには至りませんでしたが、切っても切れない家族の絆を、本作から確かに感じ取れます。そして精神に異常をきたしながらも、前向きに、ひたむきに人生を生きようとしているデイヴィッドには、『人生って本当に素晴らしいよね。』と言われているようでした。 本作は短い時間にすべてを詰め込んだためか、説明不足がある部分は否めません。まるで小説の行間を鑑賞者の想像力で補うような努力が必要かもしれません。ですがそれをふまえても、辛い現実と同じくらい訪れる幸せな瞬間を見せてくれる本作はオススメです。鑑賞後は、何とも言えない後味の良さが心に残ります。 [DVD(字幕)] 8点(2014-05-20 15:33:09) |
23. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 最初からスーパーマンであるアンディの快進撃に、刑務所ものでありながら爽快感を味わえるエンターテイメント性の高い作品です。 モーガン・フリーマン演じるレッドの評判が良いようですが、私はレッドの視点を通して描かれるアンディの人柄に魅力を感じます。言ってしまえばこれはきっと贖罪の物語なんでしょう。アンディがレッドに「妻を死なせたのは自分だ」と告白するシーンがあります。ノートン所長とハドリー主任にトミーを殺された直後です。レッドに告白したのは、公明正大なレッドに自分の罪を許して欲しかったからでしょう。そしてレッドの言葉が、きっとアンディに脱獄という選択肢、そして新しい人生を生きる後押しをさせたんじゃないでしょうか。 もしノートン所長がアンディにとって公平で中立な立場の人物であったなら、レッドの役割はノートンになっていたのかもしれません。再審請求をし、司法の力で自分の無実を証明すれば、妻殺しの犯人の再捜査が始まります。アンディにとってはそれが、妻のための罪滅ぼしになると考えていたのではないでしょうか。 ところが、ノートン所長もハドリーも、結局は私利私欲のことしか考えない卑小な人物でした。刑務所内での安全を確保し、やりがいのある仕事を与えてくれて、アンディに協力的だった二人ですが、結局はアンディの信頼を簡単に裏切ります。二人にとって、いや刑務所にとってアンディは「便利な囚人」以外の何者でもなく、道具に過ぎなかったのです。 ただアンディは二人を心底信じていたわけではありません。しっかり保険もかけていたのです。それが書類上でのみ存在する架空の人物であり、ノートン所長に作らせた口座であり、脱獄用の穴だったのです。それらを使うことになったのは結果論にすぎません。もしノートン所長達がアンディのために立ちあがるのであれば、私にとってこれはヒューマンドラマとして最高の作品になったかもしれません。 ですがストーリーは、かけていた保険を使うように展開していきます。散りばめられた伏線を一瞬で回収するラストは最高に面白いのです。やはりこの作品は、『娯楽作品』として一級品なのでしょう。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-01-13 13:47:55) |
24. 真実の瞬間(1991)
《ネタバレ》 このような映画が作成されること自体、今のアメリカは良い国になったのだろうなと思われます。 「赤狩り」。帰国したときのメリルにはまだ他人事。なぜなら共産党員ではない自分には関係のない話だと思っていたから。 ですがメリルの考えは甘かったようです。 密告の強要。自白の強要。事実の歪曲。仕事関係者への圧力。 メリルの想像もつかない国家権力の暴走がハリウッドを侵していました。 振り返れば、帰国時のラリーの様子は、これからメリルの身にふりかかる災難を予想させるうえで十分すぎる効果を発揮しています。 一人の無実の人間が、容疑をかけられ、仕事をうばわれ、友人関係を壊され、社会から強制的に排除され、何一つむくわれないままラストを迎えるので決して後味の良い映画ではありません。(ラストの友人の証言には少し救われますが) ですが「赤狩り」の歴史を知る映画としては、国家権力の暴走の恐ろしさを知る映画としては、とても良い映画だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-10 16:03:37) |
25. シティ・スリッカーズ
《ネタバレ》 笑いと感動がぎっしり詰まった最高のエンターテイメント映画です。 一番盛り上がるのは当然カウボーイ体験が始まってからですが、そこにいくまでのプロローグの出来が尋常ではないくらいに良くできています。 漠然とした不安や悩みを、序盤でしっかり見せてくれるので、ツアーが始まってからの期待と解放感が半端ないです。 また、カウボーイ体験ツアーで出会う人々も、脇役ながら個性をしっかり発揮していて、魅力的です。 中盤くらいまでは、特にミッチがやたらとトークで笑わせてくれます。 次第に、感動のエピソードの割合も増えてきて、けっこう目頭の熱くなる場面も。 ただ、おそらく年齢層によって共感の仕方が変わってくると思うので、やはりアラサー、アラフォーあたりの人が一番共感できるだろうし、映画を楽しめると思いますね。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 19:18:21) |
26. 死霊のえじき
序盤から中盤にかけての人間ドラマ。良かったんですけど、ちょっと長すぎました。途中で飽きてしまった・・・ ラストは良かったです。ラストだけでも良かったかも。 ああ、でも部屋をリゾート風にしていたのも良かったですね。混沌と無秩序な世界のなかにある健康で文化的な最低限度の生活。これもきっとラストには崩されちゃうんだろーなーって思ったりして・・・ それにしても研究所や地下道のシーンは、なんだかバイオハザードを連想します。やっぱり影響与えているのかなー。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-13 04:15:43) |
27. 新・死霊のはらわた
《ネタバレ》 とても良いです。僕にとってのゾンビ映画の醍醐味は、日常と非日常、秩序と無秩序、本来ならば同じ空間に存在するはずのないものが、同じ空間に同時に存在する、そのぎりぎりのバランスを楽しむことにあります。 よってこの映画は、登場人物があほばっかりでも、映像が粗くても、平均点が低くても、全然OK、僕が欲しかったものを満たしてくれる映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-07 03:15:24) |
28. 死霊の牙
《ネタバレ》 面白い!車椅子の弟をめぐる人間ドラマがある中での、狼男系ホラー。結構ありそうで意外と見たことがないテイストだったのでかなり面白かったです。 ミステリー調なのもすごく良かったと思います。 ミーガン・フォローズ最高です。でもどうしても「赤毛のアン」のイメージがぬぐえない・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-05 03:39:04) |
29. 潮風のいたずら
最初のうちは、カートラッセルもゴールディホーンも子供たちも誰一人として好きになれず、退屈だったのに、話が進むに連れて面白くなり、観終わった頃には登場人物みんな好きになっていました。古き良き映画って感じで良かったです。ってゆーか、身元引き受け人の確認適当ですね(笑) [DVD(字幕)] 8点(2011-07-05 17:02:40) |
30. 真実の行方
《ネタバレ》 ロイの一人勝ち [DVD(字幕)] 8点(2011-07-04 15:18:03) |
31. 人狼ゲーム ラヴァーズ
《ネタバレ》 ああ、また役職オープンにしちゃったか。 しかも人狼、恋人、キューピッド、重要な役職があっという間に判明。 消去法で佳奈が霊媒師、管すばるが予言者ということもわかってしまいます。 よって『プリズン・ブレイク』のときのような、推理ゲーム的面白さは弱い。 そのぶん処刑シーンや襲撃シーンを復活。過激な描写とスプラッタな映像に振り切っている感じ。 あとは人狼ゲームを楽しむというより、役職がわかっているうえでの、登場人物の駆け引きや人間ドラマをお楽しみくださいってことなんでしょう。 面白かったのは、恋人の二人が人狼側と村人側に分かれちゃっているところ。 人狼の2人は、本来協力関係であるはずなのに、この恋人システムのせいで仲間の人狼を信頼しきれない構図ができています。そのため、人狼が人狼を襲うというのもアリ、という解釈ができてしまうのです。これにより、今までにはない人間ドラマや緊張感を作ることに成功しています。 でも良かったのはそこぐらいかな。 後味の悪さは気になります。 今までで最悪の主人公と言っていいでしょう。良心のカケラもありません。 今作の主人公はシリーズ中はじめて、『自分の命が助かるため』でもなければ『大事な誰かを助けるため』でもなく、『お金のため』に動きます。 最悪だったのは、最後の投票。恋人陣営3人で勝ち残れるのに、賞金の分け前が減るという理由だけで、味方のキューピッドを吊ります。しかもこの吊られた八木ひなたは、もっとも主人公に協力的で、好意的で、そして余命いくばくもない薄幸の美少女。そんな少女を主人公に処刑させるっていう趣味の悪さ。 更には一緒に勝ち残ったもう一人の恋人は、ゲームと関係ないところで殺害。 すべては1億円を独り占めするため。 2人が不憫すぎて、この決着のさせかたはとても不愉快です。 あ、でもサスペンス映画としては、もちろん面白かったですよ。 [DVD(邦画)] 7点(2024-05-09 15:35:57)《新規》 |
32. シャザム!
《ネタバレ》 H→ヘラクレスの剛力 A→アキレスの勇気 S→ソロモンの知恵 ・・・・ん?・・・ソロモンの知恵? ・・・どうやら知恵の継承だけは失敗したようだ・・・ 子供のときより、大人の姿になったときのほうが明らかに知力が低下している主人公。ひ、ヒーローなのにそれでいいのか。 しかも中盤、フレディと仲違いしてからは、知力どころかモラルまで低下しちゃって、すげーヤなやつに。 フレディと二人でいろいろ実験したり、深夜の公園やコンビニで人助けをするところなんかは楽しかったんですけどねー。 強盗に銃を返して、『撃ってみて』なんて無邪気に言うシーンなんか好きなんですけどねー。 ちょっと中盤の主人公、あんま良いイメージ持てないなぁ。だからあんま楽しくない。むしろちょっとイライラしちゃう。 そして性格の悪い時間が長い。さっさと正義に目覚めてよ、ヒーロー。って思いながらずっと見てました。 やっぱ応援する気が失せるヒーローはだめですよ。 でもお母さんに会ったあと、グループホームのみんなを助けるために立ち上がってからは、またちょっと盛り返します。 ヒーローっぽくなってきます。 更には、他の子供たちもみんなヒーローに。 これは気分がアガります。 7つの大罪と子供ヒーローたちとのバトル。ちょっとコミカルな感じなのがまた楽しい。 主人公がちょっと難ありな性格ではありましたが、そのぶん義妹のダーラが魅力爆発の超キュートな女の子だったので、そこもまた良し。 スーパーパワーを手にしても、サンタのおじさんに目をキラキラさせながら『ダーラは良い子だよ』って言うシーン最高に好きです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-05-05 22:52:42) |
33. 人狼ゲーム クレイジーフォックス
《ネタバレ》 なかなか厳しい評価を受けているようですが、なんでだろう?ビーストサイドと同じくらいには面白かったです。 あっという間に退場した男3人が、ガンガン自分の意見を言っていたのが気持ち良かった。 そんなリーダーシップを見せるから、狼側が『強そうなのから減らしていこう』とまっさきにターゲットにしたのも至極納得。 今作の登場人物たちは、わりと合理的に真剣にゲームに取り組んでいる気がするから、3作のなかでは一番ストレスなく見られたかもしれない。 『狐』って、何の能力もないし、味方もいないしで、圧倒的に不利。貧乏くじもいいとこ・・・って思っていたのですが、『人狼ゲーム』ってゲームの性質上『村人と人狼が同数になって人狼側の勝利』っていうパターンが多そうな気がします。 だとしたら、『狐』は立ち回り方次第では今作のように最強のジョーカーになれるかも。なかなか面白い役職です。 人狼の最後のひとりが誰だかわからないってのは面白いかもしれませんが、前作まではカードに書かれていましたよね?前作までと同じルールのつもりで見ていたので、その辺はあまり変えないでほしかったかな。 人狼同士で3人目が誰かはわかっているけれど、視聴者にはそれが誰かは教えない、ぐらいのほうが良かったかも。 人狼の2人のやりとりで、3人目は誰だろうといろいろ考えることもできるし。 最後に有希が佐伯桃子を指して、芽亜里に『お前むかつく』と言い放ったのは最高にスカッとしました。 これには賛否両論あるかもしれませんが、私は彼女の決断を支持します。 何気に最高のツンデレキャラだった気がします。 [DVD(邦画)] 7点(2024-05-01 02:11:45)(良:1票) |
34. 人狼ゲーム ビーストサイド
《ネタバレ》 シリーズのなかでは一番評判の良い本作。確かに面白いです。 描写が少々過激になっているのも、人気の一因かもしれないですね。 う~ん、でも個人的な好みでいくと、1作目のほうが好きだったかなぁ・・・。 2作目なので、人狼視点でのストーリー展開は正解だったと思います。1作目と思い切り差別化を図れるし。 特に今回から『用心棒』という新しい役職が追加されたので、人狼視点はますます必要だったように思います。 前作と同じだったら、『用心棒はどうやって守ったんだろう?』ってどうでもいいことが気になりそう。 ですので、2作目としては至極正しい方向性だと思われるのです。 面白かったし。 ただねー、最初っから人狼がわかっちゃっているっていうのがねぇー。 人狼はやっぱ誰かわからないほうが面白い気がします。 小曽根が亜希子を好きなので、私情で恋敵の伊勢を吊ろうとしたり。美海がラストで、『あなたとは次のゲームで生き残れない』という理由で、人狼とわかっていながら由佳ではなく瞳を指したり。 こーゆーシンプルな人狼ゲームに、人間の感情という不確定要素をうまく織り交ぜたドラマは面白かった。 だから映画的には今作のほうが出来が良いのでしょう。実際人気も高いみたいだし。 こればっかりは好みの問題でしょうね。 ちなみに土屋太鳳の演技はとても良かったのですが、やたら歌うのがうっとうしかった。 ラスト、外に出てから、普通に駐車場や公道に車が走っているのが見えたのが、なんか空恐ろしかったです。 [DVD(邦画)] 7点(2024-04-30 15:31:15) |
35. 死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
《ネタバレ》 今回はどちらかと言えば生きている人間が相手。 ホラー要素はいつもより抑え気味。 とはいえ、『突然大きな音』『突然わぁっ!』は健在で、相変わらずひっくり返りそうになる自分・・・。そういった意味では十分ドキドキできたわけですが、好きなドキドキではない・・・。 どこかの神父の娘がなぜかオカルトにはまり、なぜか生贄を捧げて悪魔を召喚しようとしているらしいです。 その動機は不明。悪魔を召喚するのに各生贄にそれぞれ条件が設定されていて、なんだか大変そうです。 その割に、儀式の台座を破壊されるだけで召喚失敗、呪いが自分にはねかえってきて悪魔に魂とられちゃうなんて、リスキーすぎませんか?あまりにも割に合わないなぁ・・・。よくこんなことやるなぁ・・・。その情熱をもっと他のことに向けられんかったもんですかねぇ・・・。 ちなみにこのシリーズ、この作品、どこまで実話なんでしょうか。 実は悪魔なんていなくて、演技だけで司法を欺き、死刑の求刑を懲役5年に減刑させたのだとしたら、その事実のほうがよっぽど恐ろしい気がするのですが。 あ、デブゾンビ、お気に入りです。でも彼はいったいどこから湧いて出たのか・・・。謎は深まるばかり。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-01-26 22:58:41)(良:1票) |
36. 死霊館 エンフィールド事件
《ネタバレ》 前作同様、前半がとにかく怖い。ウォーレン夫妻がまだ事件にからんでいないからね。 ホラーは、ひとりのときに襲われちゃうシーンが一番怖い。子供たちだけで、しかも一人ずつ怖い思いをしていくのが見ていられない。小さいテントの中に、男の子が近づいていくシーンなんか、ほんとに怖い。・・・・ただそこから出てきた『へそ曲がり男』、アレは怖い・・のか・・? で、騒ぎが大きくなり、ウォーレン夫妻がやってきてからは、モンスター映画になってきます。 前作同様、中盤~後半にかけては怖さが緩やかに。特に今回の黒幕は霊ではなく悪魔。悪魔より霊のほうが個人的には怖い。だから悪魔の仕業だよって言われると、逆にちょっと安心しちゃう。だって、女の子が一人留守番してくるところに出てくるおじいちゃんの霊のほうが圧倒的に怖いから。まあ、そうは言っても今作のシスター風悪魔のビジュアルはなかなかでしたけど。 このシスター風の悪魔はウォーレン夫妻にとり憑いているものだとばかり思っていたので、『おじいちゃんの霊は悪魔に操られている』ってなって頭の中???に。 序盤で見ていたシスターデビルは、予知夢だったわけですね。 ・・・いや、でもシスターデビルはその予知夢のなかで自分の名前を教えちゃってるわけで・・・やっぱ本物? もうよーわからんです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-01-03 15:48:49) |
37. 死霊館
《ネタバレ》 映画用にだいぶ脚色はしてあるでしょうけど、実話ってのが驚きです。 序盤~中盤はかなり怖い。なにが怖いって、相手の正体がわからないのが怖いのです。 幽霊がどうにも複数いるっぽい。子供の霊。その母親だか家政婦だかの霊。で、一番邪悪な魔女の霊。 要はこの魔女の霊が、いままでもこの館に来たひとたちをとり殺して、他の霊は魔女の犠牲者ってわけです。 でもね、最初のうちはそんなことはわかりません。だからオルゴールが鳴っているときもびびるし、家政婦の霊にもびびります。だって敵か味方かわからないから。何されるかわからないから。 よって、今作の恐怖のピークは中盤くらいまででしょうか。母親が末っ子のエイプリルと目隠しかくれんぼしているときなんかマジで怖い。 そして中盤、母親が霊から地下室に閉じ込められるシーン。ここがもう最高潮。母親は真っ暗な地下室で霊に遭遇するし、その一方娘たちは洋服ダンスの部屋で魔女の霊に襲われる。ここはやばかったですね~。 相手の正体がわかってきてからは、映画のテイストがちょっと変わってきます。 なんだか真面目なゴーストバスターズを見ている感じ。 それはそれで面白い。もちろんホラー演出も継続はされるわけですが、なにしろ人がいっぱいいるので、こっから先はもうそんなにたいして怖くない。幽霊が苦手な自分にはそれぐらいがちょうど良かったです。 ずっと中盤のノリでいかれたら怖すぎてリタイアしたかもしんないです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-12-24 22:03:46)(良:2票) |
38. ジョン・カーター
《ネタバレ》 わかりやすいストーリー。きれいな映像。魅力的なキャラクターにクリーチャー。テンポの良いアクションも楽しい。 画的にはなんとなく『ナウシカ』っぽいんですが、やってることはスターウォーズって感じです。 ちょっと面白かったのが、地球人が火星に行くことで、めっちゃ軽い重力の恩恵を受けるという設定。そしてなぜか筋力も上がるみたいです。 なるほど、『地球でそこそこ名のある元軍人、火星で無双してみた』みたいな、最近よく目にする漫画チックな冒険譚になるのかな?とちょっと期待に胸躍ったのですが・・・・なんか無双したりしなかったり・・・。なんだかジョン・カーターの戦闘力ってふわふわしてます。普通なら普通、強いなら強いで、もう少し一貫してほしい。 そんでヒロイン。もうちょっとだけかわいい、あるいは美人さんはいなかったのでしょうか。巨額の製作費が投じられているようですが、だったらキャスティングももう少しなんとかならんかったものかと・・・。 オープニングとエンディングのつながりは最高に良かったです。ハッピーエンドかと思いきや、ハゲの神官に一瞬で地球に戻されちゃうとこめっちゃ好きです。そして10年かけて、はげ神官に一泡吹かせて火星に戻る。このオチが最高に良かったので、ここだけでプラス1点です。 ・・・・・バスルームって聞こえてたのが自分だけじゃなくて良かったww [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-12-01 01:51:10) |
39. ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
《ネタバレ》 やばい、見てからまだ数日しか経っていないのに、もう内容を忘れかけてきている気がする・・・。 えっと、ジャック・リーチャーが逮捕されそうになったけど、逆になんか捕まえて・・・。 で、ターナー少佐っていう女性軍人ナンパして・・・。 会いに行ったらターナー少佐スパイ容疑で捕まってて・・・。 で、ジャック・リーチャーには弁護士殺害の容疑がかかって・・・。 ジャック・リーチャー捕まって。でも脱獄して。ついでにターナー少佐も脱獄させて。 あ、そうだ。ジャック・リーチャーには実は娘がいましたみたいな。 この娘も殺されそうになったから保護して・・・。 3人で仲良く逃避行する物語だ~。良かった、思い出せて。 なんかターナー少佐とのバディものみたいになって、個人的にはその辺が前作より面白かったかなと。 ただミステリー要素は薄味。はっとするようなサプライズはありませんでしたね~。 要はアメリカと契約を打ち切られた軍事企業が、武器を横流ししたり、その証拠を掴もうとした人たちを暗殺したり、武器に麻薬仕込んで密輸したりとやりたい放題。それをジャック・リーチャーが成敗するってだけのお話。 軍事企業と、その企業が雇っている殺し屋と、軍の腐りきった上層部がみんなグル。なかなかの巨悪。そこは良かったかなと。 終始ウロチョロしていた娘もどきも、なかなかのハラハラ要員で良いスパイスになっていました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-10-23 03:09:48) |
40. シェイプ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 いつの時代のどの国のお話なんだろー? って感じではじまるおとぎ話。 おとぎ話というにはちょっと生々しくて、ちょっとグロくて、ちょっとサスペンス。 この妙な緊張感はなんなんでしょ。 なぜか捕獲された半魚人。 なぜかその半魚人を痛めつける人。いったいなんの目的があって痛めつけるのかは不明。詳しい説明はほとんどなく、一方的に映像という情報を与え、『そーゆー状況』というのをただただ受け入れないといけません。 でも面白い。なんか面白い。 なんでこの人がヒロイン?っていういまさんな人が主演なんだけど面白い。 言っちゃあなんだけど、不美人。カラダはキレイ。でも不美人。 この人のヌードやラブシーンがわんさか出てくる。 個人的にはそんなシーンよりも、卵や手話を使った心の交流みたいなものをもっと描いてほしかった気がします。 登場人物個性強し。『この人だれ?』みたいなことはまずないです。 そして誰が欠けてもこの物語は成立しない。みんな良いキャラしています。 まあちょっと博士の最期だけ悲惨すぎて、そこだけどーにかならなかったものかとは思ってしまいます。 隣人も、片思いの相手に冷たくされ仕事がうまくいかないから主人公のお手伝いをしただけ。なんか、そこは最初からヒロインのために動いてほしかった次第です。 純粋なラブストーリーとは言い難いけれど、妙な魅力のある作品。 それにしても指は痛そうだったなぁ…。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-26 03:32:50) |