1. シザーハンズ
もっとこういう映画はほかにないのか [映画館(字幕)] 10点(2004-02-23 01:31:28) |
2. 十二人の怒れる男(1957)
映画の終わり方に美を感じました。 10点(2003-12-20 12:39:44) |
3. シャイニング(1980)
一番怖い映画。驚かせたり怖がらせたりする映画はたくさんあるけど、怖い映画はシャイニングくらいでしょう。 10点(2003-12-12 09:46:20) |
4. 主戦場
《ネタバレ》 完全に拗れて修復不可能な問題を、論理的に解きほぐし、両論併記の様相を呈しつつ、徐々に右派の綻び、いい加減さが露呈しはじめ、逆に左派のまともさ、優しさ、誠実さが浮かび上がる構成は見事。両サイドの主張を2時間聞かされた最後、元慰安婦のおばあさんの会見の映像を見せるのも完璧。 杉田水脈におかれましては、助演女優賞を授けたい。次回作は団鬼六花と蛇の主演をぜひ。なんの落ち度もない令嬢が、親の不始末のために慰安婦にされ徹底的に糞尿凌辱されるバージョンがいいな。 [映画館(字幕)] 9点(2020-03-30 15:12:08) |
5. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 願わくば、以下の2点についてかな。 ひとつめは、破壊願望の成就について。自衛隊が引き金を引いたあの瞬間に、今のJAPANのかたちが破壊された。でも僕はもっともっとゴジラに暴れまわってもらいたかった。隅から隅までずずずいっと崩壊させるゴジラの活躍を、安らぎの音楽と共にもっと堪能したかったし、一夜あけた関東平野が見晴るかす限り焼野原になっているその真ん中にぽつっと立っているゴジラの光景を見たかった。 なんなら、国連による熱核攻撃すらほんとにやってほしかった。宇宙から俯瞰したアングルで、関東平野が吹き飛ぶくらいのきのこ雲を。まさにサードインパクト。 それが無茶なら、たとえば核爆弾発射へのカウントダウンとの並列により、ハラハラドキドキを盛り上げたりとか。で残り0.02秒のところで食い止めるみたいな。 ふたつめは、数十年前、『ゴジラ』という映画が公開されていた日本という設定での『シン・ゴジラ』。東京湾であの尻尾が姿を現したとき、市川実日子あたりが「この尻尾、もしかしてゴジラです!」それに対して総理あたりが「馬鹿な!映画の世界の話じゃなかったのか!」「まさか、現実になるとは・・・」などと言ってくれれば、よりゴジラの実在感が増したのではないか。 そしたら、ゴジラ退治の方法を、当時の映画を参考にすることも可能だ。「メカゴジラでも作りますか?」「三菱重工はMRJで忙しいから無理でしょう」などと冗談も言える。 いずれにせよ、『シン・ゴジラ』が描くJAPAN(虚構)と、僕たちが今暮らしている日本(現実)の隔たりが曖昧になってくると思う。どんな世界が広がるか興味深い。 あと、個人的に最も嬉しかったのは、山手線とか湘南新宿ラインとかがゴジラに突っ込んでいくあのシーン。 『無人在来線爆弾』 映画の最初からずーっと洪水のように示される明朝体の活字たちは、あの攻撃シーンでの「無人在来線爆弾」を成り立たせるための伏線だったのだろうとすら思えてくる。しかもこの無人在来線爆弾が、結構ゴジラに効いている。僕たちの山手線や湘南新宿ラインが、ゴジラにまとわりつくようにとびかかり、自爆していくその姿に僕はバンザイしたくなった。しなかったけど。 [映画館(邦画)] 9点(2016-09-19 21:28:46)(良:1票) |
6. 自転車泥棒
《ネタバレ》 ラストシーンがいい。やり場のない切なさ。貧乏が憎い。少年なりにおとうちゃんを励まそうとするけど、どうしてよいかわからなく、ただただ手をつないで歩くしかない。その二人の後ろ姿が、みじめでみじめで、だけども切なくいとおしい。 僕自身、どうもひとごとに感じられないのも痛切だ。僕もおやじと二人で、ああやって貧乏に街を歩いたことがあるような気がする。気持ちのいいもんじゃない。自転車を大事そうに整備する少年も泣ける。戻ってきて嬉しかったんだろうな。だけども映画は、自転車が戻ってきて喜ぶ少年のシーンを撮らない。そこがしぶい。 泥棒はよくない!とか、子供の愛は深い!とか、そういう表面的な感想を上回る、もっと大きな社会構造の矛盾、弱者と強者、貧困と幸福、そんなところまで言及している。 映画前半、職を得て、作業着(ダサいつなぎ)を支給され、家でそれを着て奥さんに見せていたときのやりとり、死ぬほどせつねぇよ。やめてくれよ。貧困映画の金字塔。 [DVD(字幕)] 9点(2014-09-23 00:37:45)(良:2票) |
7. 地獄でなぜ悪い
《ネタバレ》 久しぶりだ、先の展開が読めるんだけどもワクワクする体験は。なんでやねんと突っ込みたくなることばかりだったが、それを振り切って圧倒的に面白いと言わしめるエネルギーがある映画、明日を生きる勇気をもらえる映画。 人がバカスカ殺されてるのに、みんなでゲラゲラ笑いあえるのが映画館の良さ。このよさを「don't think, feeeeel!」 [映画館(邦画)] 9点(2013-09-29 00:47:10)(良:1票) |
8. 縞模様のパジャマの少年
《ネタバレ》 誰も正しいと思っていなかった。一番愛を求めた少年が最もドラマチックに殺される。それが戦争っていうもんなんだなと知った。 [映画館(字幕)] 9点(2009-08-26 01:26:19) |
9. 七人の侍
《ネタバレ》 久蔵に尽きます! [DVD(邦画)] 9点(2007-08-30 11:05:23) |
10. ジャンヌ・ダルク(1999)
《ネタバレ》 ヒステリックでイタい女を怒らせると、ああなってしまうのですな。気をつけましょう。でもイタい女を映画で観るのはとても面白い。 衣装や場所を完全に中世フランスでなくてもよかったのかなと思った。ていうことは別にジャンヌダルクの話でなくてもよかったのかなと。つまりイタ女であればそれで面白かったね。ジャンヌのメタファーとしてってことかな。 現代社会のほうが合ってる。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-27 22:22:05) |
11. JAWS/ジョーズ
《ネタバレ》 やっぱり、映画の本質は「いかにして隠すか」であるということを、きちんと実証してくれる、模範的映画。そのくせとてもおもしろい。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-10 23:03:26)(良:1票) |
12. 下妻物語
《ネタバレ》 土屋アンナがたまらなく素晴らしかった。最初の登場の時に、ようするにあのヤンキーの人生(田舎者でイジメの過去を持ち小池栄子に憧れ、やがて男に惚れていく)をすべて背負っている。なのでベル●ーチにすげーすげーと騒ぐ姿や、喫茶店で自らの理想を語る時の目線の仰角や、利根川河川敷での「花とアリス」での鈴木杏を凌駕する失恋泣きなど、絆創膏だらけの女の子を見事に誕生させた。皮肉にもロリータファッションは深田よりも土屋のほうが格段に似合っている。その様子から見ても、この映画は土屋が主役であった。 最後の後日談は説明しすぎですよ。 [DVD(字幕)] 9点(2005-09-19 00:40:39) |
13. ショーン・オブ・ザ・デッド
イギリス映画にでてくる人々はなんかタンパクで僕の肌に合わないのですが、やってることは面白かったです。必死さがないのがいいね! [DVD(字幕)] 9点(2005-08-11 00:26:05) |
14. 少林寺三十六房
誠実な強さに惹かれました。 [DVD(字幕)] 9点(2005-05-05 00:02:26) |
15. 情婦
なるほど、たしかにこれは面白い。法廷モノとはいえ、演技や展開がコミカルで笑いを誘います。最後はちょっぴり切なくて。 9点(2004-12-13 13:52:12) |
16. ショーシャンクの空に
アドレナリンが出まくります。まるでアクション映画を観ているようです。 9点(2004-09-17 01:19:29) |
17. ジョゼと虎と魚たち(2003)
ストロベリーショートケイクスに魅せられ、もう一度池脇のあのシーンを見たくなってまたレンタルしました。 これをみたのは2年前になります。そのときはツマブキの演技が嫌でした。あんなに女ったらしの男死んでしまえばいいと思って、そこで思考停止してしまいました。 そして今、再度見返すに至り、この映画の奥深さが分かり、とても感動しました。 けっきょくのところ、ジョゼは男とエッチがしたかっただけなんだということが分かりました。 詳しくは拙ブログにてhttp://app.blog.livedoor.jp/no_the_war/tb.cgi/50789502 [DVD(邦画)] 9点(2004-08-14 12:23:18) |
18. ジーア/悲劇のスーパーモデル<TVM>
親の愛の必要性を訴える。帰らなきゃいけない母に対する態度が全てを物語っている。それを余すことなく伝えきっているジョリーに拍手。毛が抜けてグチャグチャになったジアがかわいそうで切なくて哀れ。そしてラストの死の演出は見事。美しく死んでいった。これはいい映画っすよ!けれどもこの作品、TSUTAYAに行くと【洋画エロドラマ】の棚においてある。いかがなものか 9点(2004-04-02 00:32:03) |
19. 12人の優しい日本人
《ネタバレ》 12人の怒れる男=名作。そして、12人の優しい日本人=贋作。贋作は時として名作を超えて輝くときがある。しかし名作がなければ贋作は輝けない。最初全員無罪だったのをすぐに一人有罪にした落とし前が「ごめんなさい」というせりふ。また、無記名投票の結果が一枚多いのを高い音域でつっこむ豊川。名作のこれらのシーンを思い描きつつこれらのオマージュを観てこそ楽しい。われわれがあらかじめ抱いている名作の世界観にダヨーンのおじさんの顔とか豊川の熱のこもった「おばちゃんは、おばちゃんは、」の叫び、妙にハモって心地よいです。もし名作がこの世に生まれていなくて三谷が世界で始めてこれを書いたとしたら、やはり名作と呼ばれていただろうか???名作は10点に上げました。贋作を9点にするために。 9点(2004-02-09 23:52:48)(良:1票) |
20. シンドラーのリスト
モノクロはきっとすべて、赤いコートの女の子の為の効果なのだろう。ラストシーンの献石が胸打たれます。シンドラーにハグされた女の人がおばあさんになってて・・・石を置く時墓石を一撫でするんですよ。シンドラーの人柄がよく分かります。 9点(2004-02-04 23:16:39) |