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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2106
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  シンプル・プラン
雪深い森の中でたまたま見つけた墜落した飛行機。その中には440万ドルが残されていた・・・。 安月給だが真面目に働き、妻と、妻のお腹の中にはもうすぐ産まれくる子どももいる主人公の男。 冒頭はこの夫婦が一番まともに思える。あとは一緒にカネを見つけてしまった失業中の兄と、兄の友人。 ヤバいカネかもしれないが黙ってれば、うまくやりさえすれば目の前のカネは自分たちのもの。 あぶく銭を前に、普段は見えない人間の持つもう1つの顔を表面化させ、 あぶく銭を前に人間が豹変していく様を地味に、ひたすら地味に見せていく。 見る者に、ここに自分がいたらどうするだろう・・・?と考えさせる、登場人物を絞り地味ながらも設定が見事。 登場人物の冒頭の印象とは裏腹に、このシンプルプランに次第に精神的に耐えられなくなって壊れていく兄が印象的。 演じるビリー・ボブ・ソーントンがこの役に素晴らしくはまっています。 サム・ライミにはこういうスケールの映画ももっと撮ってもらいたいなと思いますね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-22 18:11:42)
2.  地獄の女囚コマンド
アメリカ映画でありながら、本国アメリカでは未公開だという。もうそれでどの程度の作品かは分かろうというものです。 B級臭がプンプン漂う邦題がついていますが、女囚とか、こういう邦題の映画ってちょっとしたお色気の方にも期待しちゃうわけですが、 そっちを期待して見る映画ではないです。作品自体は真面目にやってる敵中突破ものですが、それにしては何か緊張感が無いですね。 某中東の国に潜入し、ある人物を救出に向かうのですが、色々訳があって女を中心に救出チームを組まなければならない。 という訳で候補者探しに各地の刑務所をめぐるのですが、アメリカの犯罪映画でしばしばその名が出てくる、悪名高きサンクエンティン刑務所に、 「ミッドナイト・エクスプレス」でもおなじみ、、麻薬密輸でトルコの刑務所に収監中のお方に、 皆さんなかなかの強者揃いです。しかし、何ですか?その後の緊張感のない訓練は・・・。 CSの吹替版で見たのですが、女囚軍団を率いる男が訳があって使うオネエ言葉が寒い・・・。 (中盤のこの辺りで見る気を無くす人も多いかもしれない) 脇を固める超ベテラン俳優の皆さん。この何気に豪華なベテラン勢が妙に切なさを誘います。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2017-09-19 19:21:53)
3.  ジャガー
ヴェベールの作品としては、特に後半のアマゾンに乗り込んでからはコメディ色が薄い作品にしてかなり微妙な味わいがある作品。 しかし前半、アマゾン先住民の霊媒師の男がとある事情でパリにやって来て、 ほとんど裸の恰好でパリの高級ホテルやパリ市内をさまようシュールすぎる姿と、 そこで出会った借金まみれのいい加減な(そしてちょっと優しい)男とのかみ合わない交流は結構笑わせてくれます。 ですが後半のアマゾン編のアクション・アドベンチャーはなかなかのグダグダ具合で落差があまりにも大きい。 失われつつあるアマゾンの熱帯雨林への問題提起が含まれているようでもありますが中途半端です。 ジャン・レノ演じる霊媒師の付き人と共に、この借金まみれのパリ男がアマゾンに乗り込む。 そしてアマゾンのならず者と闘う。この男に霊媒師の魂が乗り移るとあり得ないパワーアップを果たし ならず者たちを次々なぎ倒す様は、B級香港カンフー映画でも見ているような感じです。 このアマゾンのアクションアドベンチャーに合流する、ある事情を抱えたヒロインが可愛い。彼女が本作で一番良かったです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-17 17:11:38)
4.  上海ルージュ
1930年代の上海。裏社会に生きる人間達の抗争と愛憎のドラマ。 日本や西洋諸国の思惑が交錯するこの時代の上海の混沌も、裏社会の抗争に付き物のドンパチもほとんど無い。 上海の裏社会を牛耳るドンの愛人にして上海の人々を魅了する歌姫。皆から"お嬢様"と呼ばれ栄華を極めるコン・リー演じるチンパオ。 この手の作品にしては静かなドラマですが、作品の視線を荒みきったこの世界の住人達に置くのではなく、 彼女の付き人を務めることになった、田舎から出てきたばかりの少年に置いたことで登場人物ぞれぞれの運命や結末が強烈な印象を残します。 チンパオがいなくなってしまっても何も変わらない。新たなチンパオの候補者を上海に連れて帰るだけ。 この少年もいずれは上海の裏社会の構成員に成長していくのか・・・。 こんな風に裏社会のシステムが受け継がれていくことを感じさせるラストが悲しすぎる。 チャン・イーモウが時折見せる映像美へのこだわり。本作でもそのこだわりが随所に感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-09 21:05:26)
5.  シザーハンズ 《ネタバレ》 
ティム・バートンのダークファンタジーの傑作。 周りの様子を伺うように目をキョロキョロさせる。Jデップはコミカルな演技の中にに孤独感のようなものを見事に両立させて見せる。 ダイアン・ウィーストも素晴らしい。彼女ならではの微笑をたたえた独特の演技、魅力を存分に見ることが出来ます。 作品の舞台となる町の家の外観に、朝いっせいに出勤するクルマの色に室内装飾に女性達の衣装。 淡いパステルカラーでまとめられ、エドワード作の奇抜な植木が家々の庭先を飾っている街並。 夜の暗闇の中、エドワードが降らせる雪の中をウィノナが舞うシーンも美しく印象的。 ファンタジーならではの架空の世界を思わせる町。しかしそんな町にいるエドワードはやはり徹底的に異質な存在。 まるでゴシックホラーの雰囲気を漂わす町外れの古城の雰囲気もやはり異質。 中盤まではハサミを活かした特技を発揮し町の人々との交流にも温かみを感じさせながらも、 噂話好きな町の住民達にウィノナ演じる娘のカレの存在には思いっきり現実感が漂う。 架空と現実のバランスもいいのですが、これらは確実に悲しい結末を予感させるものでもあります。 エドワードとキム、2人の純愛ラブストーリーでもあるのですが、”goodbye”そしてキスの後、"I Love You” 短い単語に込められた2人の思いが確実に伝わってくる悲しきラブストーリーの結末でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-07-18 22:39:44)
6.  シベリア超特急
ついに見てしまいました!シベ超! 映画が始まり、「ダメだこりゃ・・・」と思うまでにそう時間を要しなかった。 なかなか閣下が台詞を発しない。僕は早く閣下の伝説の棒読み台詞が聞きたくて仕方がない。 何でもいいから早く何か喋ってよ~!と思い始めた矢先に閣下が放った最初の台詞でまずは吹き出してしまいました。 「おおっ!これがあの閣下の棒読み台詞か!」「おおっ!これがあの揺れない列車か!」 そう、「ダメだこりゃ」と思いながらも気が付けば次々登場する迷シーンの数々にワクワクさせられっ放し、 水野さんの思惑とは全く別の次元で本作が愛され伝説となっている理由がよ~く分かりました。  列車を舞台にしたサスペンスの見せどころの定番、 命がけの窓づたいの客車の移動に疾走する列車の屋根の上での格闘シーン。 ここでも笑わせてもらえるとは思ってもみませんでした。見事なまでに緊張感も迫力もございません。  客室にずっと座ったまま。 作品の中でもはや置物状態の閣下が棒読み状態でズバズバ名推理を炸裂させるくだりにまたしても笑わされ・・・。 いやいや、本当に楽しいひと時を過ごさせてもらいました。  ヒッチコックの「バルカン超特急」のような、交換殺人のプロットを取り入れ「見知らぬ乗客」のような。 水野さん自らが手掛けた迷脚本。 映画監督も脚本家も俳優も大変な仕事なんだ。 映画を撮るということは誰にでも出来ることではないんだ! そんなことを身を持ってお示しになられたとすら思える。 水野さんの映画への熱い思い、平和への熱い思いを感じずにいられない。  これまでそれなりの数の映画を見てきました。 1度見ただけで忘れることなど出来ない衝撃を受けた映画が沢山ありました。 それらとは全く異次元の世界ですが、 僕にとっては「シベ超」も1度見ただけで忘れることなど出来ない衝撃を受けた迷画として記憶に刻み込まれることになりました。 何より楽しんでしまったこの映画にどうしても低得点が付けられません。 かと言って満点とかはダメだと思う。よって、本作にとっては変な点数ですが7点くらいでよろしくお願いします。
[DVD(邦画)] 7点(2015-05-01 17:17:35)(笑:1票) (良:2票)
7.  潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ 《ネタバレ》 
海辺の小さな町、老人2人のひと夏の心温まる友情のドラマ。 ユーモラス、それでいてどこか哀愁漂う。このバランスが実にいい。 作品の季節は夏真っ盛りの頃ですが、作品の空気はどこか夏の終わりの寂しさのようなものも感じます。  元船乗りで人生を豪快に生きてきたリチャード・ハリス演じる男と、 元床屋で人生を地味に生きてきたロバート・デュバル演じる男。 こんな場合、映画の中で圧倒的にオイシイのは豪快なじいさんを魅力いっぱいに演じたハリスの方なのですが、 ロバート・デュバルの静かで繊細な演技があってこその作品だと思います。 人生の黄昏時を感じるコメディですが、だからこそ若さが眩しいサンドラ・ブロックの存在も効いています。  2人それぞれに思いを寄せる女性がいるけど、1人暮らしの身。1人には息子がいる。 はっきりとはさせませんが、息子との関係は微妙なよう。 2人乗りの自転車、花火大会、釣りに来たはずが素っ裸で川に飛び込み大はしゃぎ。 などなど、性格は全く正反対ですが孤独で淋しげな2人が出会い友情を温めていく描写の1つ1つが素敵です。 2人の友情の終わりは実にあっけなかったけど、最後は友人の腕に抱かれてラストメッセージ・・・。 なんてことは現実にはなかなか無いもんな、とも思えるラストでした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-04-11 20:56:00)
8.  シンプルメン 《ネタバレ》 
ハル・ハートリー。僕にとってこれまで馴染みがなかった監督ですが、こういう作風、好きです。 作品に漂う空気に初期のヴェンダースや、あるいはカウリスマキの作品を思い出しました。 全編に響く乾いたギターの音色。作品にはほとんど笑顔が無い。 父親探しの旅に出た兄弟とその旅で出会う人々との、 ギターの音色のように、最初はちょっと乾いた感じもするのだけど、ちょっと可笑しな人間模様。 その父親は元メジャーリーグのスター選手にして国防省爆破事件の犯人であるという全くもって謎の人物像。 犯罪者の兄とちゃんとした学生の弟。そして彼らが出会う、いかにもひと癖ありそうな人々。そんな可笑しな設定がたまらない。 兄弟と彼らが出会う女とのロマンス。 孤独だった兄が最後に感じた確かな心の触れ合い。 そのラストシーンがとても印象に残ります。
[DVD(字幕)] 8点(2014-11-13 22:09:34)
9.  ジュマンジ
家族揃って楽しめるファンタジー・アドベンチャーの佳作です。(もうちょっと可愛い動物がいても良かったと思いますが…) 作品の舞台の町も、作品自体も、どう収拾をつけるんだろう?というくらいの混乱具合でしたが、 警官や謎のハンターのおじさんとの絡ませ方も楽しく、26年前と、今の人間関係、登場人物のつなげ方も最後はうまくまとまりました。 26年前のパパとハンターは同じ俳優さんが演じていたので、 ラストは父と息子のもう1つのつながりが分かりやすく明らかになる、といったドラマの挿入があっても良かったかな? ハンターが最後はアラン達を助けるとかね。 序盤、怪しさ満点の風貌でハイテンションで現れたロビン・ウィリアムス。こういうのはロビンの十八番でしたね。 僕はロビンがずっと大好きだったので、先日の訃報はショックでした。 これからもまだまだ面白いおじいちゃん役などを見たかったですが、 これまでいっぱい笑わせてもらいました。感動させてもらいました。ご冥福を心よりお祈りいたします。
[DVD(字幕)] 7点(2014-08-28 15:16:26)(良:1票)
10.  ジャック
ロビン・ウィリアムスはある時はおばあさん、またある時は小学生と本当に芸達者な人だと思う。それだけに、ロビンの演技は抑え気味でしたがもっと小学生らしい言動のロビンが見たかったです。  夜のバーでの同級生の母親との絡みや酔っ払いとの喧嘩、警察に拘留などの子どもらしからぬエピソードは不要だったと思います。全体的に切なさの方が目立ちましたが、もう少しロビンの言動の中に可笑しさがあってもよかったと思います。  それでもロビン演じる小学生ジャックの周りにいる友達の存在や、彼を愛する大人達、特にお母さんを演じたダイアン・レインが良かった。  人間誰しも限りある命。いつまでも夢を持って毎日を精一杯生きようという、日頃そんなことを全く忘れてしまっている自分に気付かされた作品でもありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-15 22:27:06)
11.  6デイズ/7ナイツ 《ネタバレ》 
ドタバタ・ラブコメin無人島。ちょっと変わったテイストの無人島遭難モノ。悲壮感が全く無く実にあっけらかんとしている。しかし、それが映画としては楽しかった。アン・ヘッシュのリアクションがいちいち可愛くていい。途中海賊に命を狙われるも、何とも間の抜けた海賊でここも安心して見ていられます。無事を祈って帰りを待つもう1組の男女もハリソン&アン以上にコメディタッチ。ラストはお決まりの落としドコロに行き着きますが、ラブコメとして見ればこれはこれで全然OKです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-20 21:10:00)(良:1票)
12.  幸せの向う側
ゴールディ・ホーンは僕のかなりお気に入りの女優さんです。ゴールディと言えばやっぱりコメディ。いつも映画の中で陽気に笑って感動して怒って泣いて・・・。そんな彼女が大好きなのですが、本作はそんないつもの彼女の姿がどこにも無いサイコサスペンスです。メイクの影響もあるのかもしれませんが、表情もいつもの彼女とかなり違って見えました。一方、サイコサスペンスの主役である正体不明の夫ジョン・ハードの、どこか冷たさを感じさせる目と視線がいい。しかしラストの彼の最期に関してはちょっと手抜きじゃないですか?本作はサスペンスとしてよりも「あの優しかった夫は一体何者だったのか、夫は一体悪か善なのか?」というゴールディ演じる妻のドラマとして良かったと思う。それだけにゴールディのファンとしては、自身の持ち味を封印するしかなかった彼女よりも、誰か別の人が演じた方が良かったのではないかという思いもあります。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-03 00:39:05)
13.  シャイン
前半の少年時代から青年時代、ロンドンに出るまでと比較すると、後半はいい出会いもあるのですが、人生の節目や人との出会いと関わり、デヴィッドの心に多大な影響を与えた父との関係などがあまりにも軽く流されてしまっており、納得のいかない部分が多かったのが惜しいですね。ただ、それでもジェフリー・ラッシュの素晴らしい演技には一見の価値がある作品だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-17 21:55:03)
14.  シベリアの理髪師 《ネタバレ》 
ロシアの巨匠ミハルコフがモスクワからシベリアへ、壮大なスケールで描く帝政ロシア時代の士官候補生の若者とロシアを訪れたアメリカ人女性の悲しき愛のドラマ。  海外から訪れた異国人の目に映るロシア。やはりこの人の映画は綺麗ですね。随所に挿入されるユーモアあふれる人間描写、ロシアに生きる人々の力強い人間描写も素晴らしい。  このような描写は時代も何もかも全く異なりますが、ミハルコフの名作「黒い瞳」を思い出します。「黒い瞳」では物語の後半、男が女を探してロシアを訪れる。本作は女が男を探して再びロシアを訪れる。両作品とも異国の異性に人生を変えられたロシア人の運命を描いたドラマでもありますが、特に本作はミハルコフの祖国を愛する強い思いと共に他国に対する複雑な思いを垣間見たような気がしました。  士官候補生を演じたオレグ・メンシコフの素晴らしい演技も強く印象に残ります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-08 23:15:30)
15.  詩人の大冒険
「少林サッカー」「カンフーハッスル」でお馴染みのチャウ・シンチー主演のラブコメ・アクション・ハイテンション・バカ時代劇。冒頭から人間を墨汁まみれにして筆にしてしまうバカバカしさ満点のギャグ、”手羽先の歌”の下らなさから大爆笑です。  チャウ・シンチーは勿論素晴らしいのですが、もう一つ特筆すべきは僕が大好きなコン・リーですよ!  この頃にはチャン・イーモウやチェン・カイコーといった巨匠の傑作に立て続けに出ていた彼女。本作前後の彼女の出演作を見ると本作が物凄く異様に際立っています。何故コン・リーが本作に出たのか?いや、なぜコン・リーを起用してしまったのか?しかし、結果的にこれが大正解で、コン・リーを見てキュートで可愛いと思ったのは初めてかもしれません。  アホな世界観を演出する音楽もイイ感じ。いやいや、笑わせてもらいました。それだけで十分の映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-27 21:12:37)
16.  シティ・オブ・エンジェル 《ネタバレ》 
僕の中では当たり外れが大きい監督、ヴィム・ヴェンダース。その中でも本作の元になっている「ベルリン天使の詩」は好きな作品です。ベルリンからロスへ。ラストまではそれを分かり易く巧くリメイクしていると感じました。  ニコラス・ケイジの天使像がいい。(「ベルリン~」はブルーノ・ガンツ)どちらも全然天使に見えないところがいい。先に地上に降りた元天使は、両作品とも「地上に降りた天使は結構沢山いる」と言う。だからこそ天使に見えず普通なのがいい。そして儚げでそこに存在しないはずの存在を演じるニコラスも良かったです。元天使の入院患者のおじさん。「ベルリン~」では元天使はピーター・フォークが演じていましたが、元天使の使い方は本作の方が良かったと思います。  冒頭から意識させる人間の「死」。しかし、地上に降りてからは生きることへの喜びにあふれている。だからこそ明日への希望や、限りある生命である人間賛歌を感じさせてくれた「ベルリン~」のラストと比較すると、本作のラストは無いと思う。元同僚天使との最後の会話「人間はいつか死ぬ」「君もいつか死ぬ」と、この結末は、それまでの良さが台無しになってしまった気がします。
[DVD(字幕)] 5点(2011-10-20 20:52:11)
17.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 
剣の達人にして詩人。まさに文武両道の誇り高き男シラノ。冒頭の決闘の中で装飾品も身に付けない田舎者と馬鹿にされたシラノの「私の飾りは心の中にある。私は心の手入れを怠らないのさ」という台詞がシラノをよく表しています。  そんな男にも容姿というコンプレックスがあり、愛する女への思いの丈を詩にしてもそれを告白する事ができない。もう一人容姿端麗な男クリスチャン。そんな男にも無学というコンプレックスがあり、愛する女に告白する事ができない。同じ女を愛した2人の男の心の機微を見事に描いた人間ドラマです。  クリスチャンの外見を借り、思いの丈を綴り続けるシラノのこの女への純情を演じるドパルデューが極上の素晴らしい演技をみせる。思いの丈を言葉にする滑らかなフランス語の響きが実に美しい。字幕でどれ程本作の台詞の美しさが理解できているのかという疑問も残りますが、本作の日本語字幕もまた素晴らしいと思いました。多様な表現方法を持つ日本語の美しさも再認識。  最後に手紙の主の正体を悟る女。以降ラストまでのドパルデューの演技は圧巻。なかなか味わえない哀しき余韻が残るシラノの人生のハッピーエンドでした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2011-08-06 22:06:50)(良:2票)
18.  シティ・スリッカーズ
40歳前後。仕事にも人生にもちょっと疲れがたまってきた冴えないシティ・スリッカー(都会のヘナチョコ)のオッサン3人組が人生リセットの牛追い体験ツアーの旅に出て、バカやったりしながらも元気を取り戻していくというとても単純なお話。  3人組と共にツアーに参加する顔ぶれもいいし、彼らがバカをやる度に大いに笑った。こういう映画は出てくる連中がみんないい奴らで話が単純なほどいいんじゃないかなと思います。  年はとったけど馬にまたがるカウボーイのジャック・パランスがカッコいいんですよ。彼らに多くの影響を与えていく台詞の一つ一つもとても良かったです。それだけに、いなくなるタイミングがちょっと早すぎたのが残念。  今、本作のシティスリッカー3人組と同世代になって見直したら、彼らの弾ける様な笑顔にも辛い思いをぶつける姿にもしんみりと人生を語り合う姿にも、全てに思いっきり感情移入してしまいました。音楽も素晴らしく、途中で挿入される歌の歌詞もとても良かったです。「どんな夢でも叶えられるよ。心さえ若ければ。さあ、105歳まで生きのびて、この世に生きる喜びを知ろう!」とこんな感じだったかな。出来る事なら今、彼らと一緒にこの牛追いツアーに参加したい!と感じながら見ていた僕もちょっと疲れがたまっているのかな・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2011-02-04 23:29:57)
19.  知らなすぎた男
これは「知らなすぎた男」というよりは「気付かなすぎた男」ですね。アホ丸出しの男を演じるビル・マーレイのとぼけたいい味が出まくりです。ビル・マーレイさえいなければフツーのスパイ映画かな?しかしここに一人乱入して場を乱しまくるビルが素晴らしすぎます。全く気付かない間に陰謀に巻き込まれる、というか陰謀に乱入していくのですが、全く噛み合っていないようでそれなりに辻褄が合っていく様子がとにかく可笑しいし作品のテンポもいいしよく笑わせてもらったし、ホントにくだらないんですが愛すべきコメディでした。ビル・マーレイを主演に選んだことが本作の最大の勝因でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-07 17:07:17)
20.  シンドラーのリスト
スピルバーグという現代の映画界において最も成功し、有名で注目を浴び続ける映画監督の一人である彼がこの作品を発表したことによって、世界中の多くの人々がこの作品を観て感想を語り合っただろう。多くのこの作品を観た人々がホロコースト、そして人間の尊厳、命の重みなどについて考えるきっかけとなっただろう。このスピルバーグの作品を今後も世界中で多くの人々が観て語り合ったり考えたりするきっかけとなっていくだろう。そういう意味においてスピルバーグのような映画監督が本作を発表した意義は非常に大きいと思うし、そんな本作の持つ意義の大きさを思うとスピルバーグが何を意図していたかとか、アカデミー賞狙いとかいう事はどうでもいいことのように思われた。長い間気になっていながら観る事が出来なかった本作ですが、観て良かったと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-14 18:37:00)
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