1. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
《ネタバレ》 恥ずかしながら若草物語に触れるのは初めて。想像以上に素晴らしいものだった。現在と過去を行き来しながら進み、時には対であったり重なる状況になっている構成は巧みで、グレタ・ガーウィグはますます上手い監督になっているなと痛感させられた。 冒頭、著者であることを偽って小説を出版社へ持ち込み、交渉の末売れた後喜びの表情で街中を疾走する、という導入から、主人公の性格や立場や状況などが分かりやすく、そこから最後までテンポよく駆け抜けてくので気持ちよく観ることができた。 べスとローレンスとの関係性が秀逸で、ベスがピアノを弾くのを階段でこっそり聴くローレンスが亡き娘に思いを馳せるシーンや、べスが亡くなったあとマーチ家の家に入るのをローレンスが躊躇するシーンは泣いてしまった。(こういうのを大げさでなく織り込むのが上手い) 四姉妹や彼女らを取り巻く男たちなど登場人物皆がとても人間らしく、いい面も悪い面も見せてくれる血の通ったキャラクターをしていて、とても魅力的だった。 原作は何度も映画化されているもはや古典ともいえる文学作品だが、原作者の人生を混入させることで現代的なメッセージ性も込められている。執筆、家族関係、妹の死、失恋などの人生を経て、最後、製本されていく自著を微笑みながら見つめる主人公に集約されるのは最高に胸が熱くなった。 ……映画を観終わってwikiを見るまで、シアーシャ・ローナンが長女、エマ・ワトソンが次女、フローレンス・ピューが三女、エリザ・スカンレンが四女だと思ってた(全部違う) ティモシー・シャラメがレディ・バードとは真逆の立場になっていて微笑ましい。 [映画館(字幕)] 9点(2020-07-19 18:44:39)(良:2票) |
2. スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
《ネタバレ》 さあ、あの最悪だった前作からどうやってまとめてくれるのでしょうか!という気持ちで鑑賞したからか……めっちゃ感動してしまった!ありがとうJJ! いや、オープニングの死者の口が開いた!からいきなりズッコケましたけども、JJはよくやってくれた。前作の血統主義の否定というのもパルパティーンの血統を否定し断ち切り、スカイウォーカーと名乗るという着地や、しょっぱなからレンのマスクを修復したり、ローズの出番がモブ並みに激減していたこと、ルークの「ジェダイの武器には敬意を払え」なんかはJJもライアン・ジョンソンの前作を気に入らなかったんだなと痛快な気持ちにさせられた。飛翔するXウィング、ピンチになったときに銀河中の支持者が集結し戦う展開、最後の名前を訊かれたレイがスカイウォーカーを名乗りタトゥイーンのふたつの太陽で〆、キャストクレジットのトップはキャリーフィッシャー(粋なことしてくれるじゃないの)。エンドロールはスターウォーズ名曲メドレー。これで感動しない理由がありますか!?(エンドロール中、観客が誰一人席立っていなかったよ) しかし勢いに騙されて感動してしまった感は否めない。後から思い返せばツッコミどころも満載なのだ。ウェイファインダーなんて初耳ですけど?ルークも探してたって?第2デス・スター跡形もなくなってた気がするけどあんな破片あったの?パルパティーンのクローンて!あのものすごい数の信者?何者?あの量のスターデストロイヤーを作れた技術はどこから?レイがパルパティーンの孫とか急すぎるだろ!てかもうこれスカイウォーカーサーガじゃなくパルパティーンサーガじゃん。民間機が集まったところで戦力になるの?あれ、これエンドゲームでも観たな…など。 改めて振り返れば、ムチャ過ぎる展開が多すぎて、「とりあえずこの三部作を終わらせた」という功績しかない。 やっぱリレー小説方式の制作方法とライアン・ジョンソンがいけなかった。本作なんて前作の尻ぬぐいに終始していて、ラストはこう!はい終わり!という感じで、なんかもうここまで7・8の伏線回収と話をまとめ上げて終わらせるのに必死だったら、この続三部作作らなくても良かったんじゃないの?作った意味あった?あのあらゆる可能性を秘めたエピソード7とはなんだったのか。 そしてスターウォーズもこれで終わりかという感慨はない。あのディズニーのことだ、これからも新シリーズ企画がスタートしてたんまり稼ごうと思っているところだろう。 [映画館(字幕)] 5点(2020-05-16 23:27:28)(良:1票) |
3. スパイダーマン:ホームカミング
《ネタバレ》 二度目のリブートであるにも関わらず、MCU参加に伴っての新作なので、スパイダーマンの新しい魅力をきちんと引き出しているのはさすが。 高校生の若々しい感じも新鮮だし、敵にも敵なりの道理がある点もきちんと見せているのも良かった。 ただ、アイアンマン=スタークとの親子のような上下関係により小物感がすごい。まぁ、高校生だから仕方ないか。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-05-03 14:40:53)(笑:1票) |
4. スター・ウォーズ/最後のジェダイ
《ネタバレ》 個人的に前作のエピソード7がオマージュ満載で楽しめたので今作は期待していた。監督が交代しどのようなスター・ウォーズの新作が観れるか楽しみだったが……。小学生当時に旧三部作を観て以来のシリーズの大ファン、エピソード2を劇場で観てもワクワクしていた自分がかなり落胆した。キャッチコピー通り「誰も見たことがない衝撃のスター・ウォーズ」であったことは間違いない。とにかく観客の予想や期待を裏切ることに終始しており、監督の「今までのスター・ウォーズシリーズ(1~7)をぶっ壊してやろう」という気概は感じるが、脚本までぶっ壊してどうする。結果としていらないシーンやツッコミどころが満載になってしまっている。しょっぱなのポーとハックスのコメディ的なやり取りからシリーズに似つかわしくない感じがし、嫌な予感がしていた。たびたび行われるフォースチャットやルークのリアルな幽体など今までにないフォースの使い方も違和感があるし、ハンソロの死に気づいてないルーク・レイアの宇宙遊泳・レイのぐずぐず修行・不細工ヒロインローズ・かわいいだけで出続ける無意味な鳥・レジスタンスのアホすぎる言動・フィンと天童よしみWithデルトロの茶番珍道中・有能過ぎるBB-8・出来るならなぜ今までやらなかったのか…ハイパードライブ特攻・初登場するジェダイの書・ヨーダサンダー・結局何者か分からないままスノークが退場・レンやレイと張り合うほど強すぎるレッドガード・ヨーダに諭されたのに結局師弟関係を結べないままルークがあっけなく退場…… 等々が引っ掛かってファンとして面白くなかった。 後日ネットで肯定派の意見を読み、吹き替えで二回目の鑑賞。 ただの飲んだくれから捨てられた娘である今シリーズの主人公レイやラストのフォース使いの少年など、今までの血統主義の否定や、ジェダイとシス、善と悪の対立構造の解体(シスの師匠スノークとジェダイの師匠ルークを葬った光と闇の間で揺れるレンとジェダイでもシスでもない自分なりの正義を貫こうとするレイ)と戦争の否定(仲間のための自己犠牲を否定)を試み、繰り返される「古いものは捨てろ、忘れろ」という旨の発言通り、エピソード1~6をぶっ壊す、新しいスター・ウォーズ世界の構築の第一歩的作品のように思った。多分最近になってスター・ウォーズを一気観したり、そこまでスター・ウォーズに思い入れがない数多く観た映画の一部、という感じの人には「次はこう来たか!」と楽しめたと思う。でもやっぱりスター・ウォーズが大好きだと今回のは受け入れられない。誉められるのは新たなる希望で使われたレイアのホログラムと旧作のパペットを完全再現したヨーダくらいだ。 監督であるライアン・ジョンソンの下、さらに新三部作の制作が決定している。今作での傾向を見る限り、エピソード9ではレイアはもちろんチューバッカやR2-D2、C3PO、ファルコン号すら退場、旧シリーズのものは全て捨て去り、新三部作ではさらにシスやジェダイといった概念すらなくなって第三のフォース使いの概念が登場するなど、全く新しいディズニー・スター・ウォーズが誕生するのではと予想している。 最後に監督であるライアン・ジョンソンに今作から引用したこの言葉を送りたい。 「素晴らしい。全て間違っている。」 [映画館(字幕)] 3点(2018-01-01 14:14:49)(良:5票) |
5. スプリング・ブレイカーズ
設定とシチュエーションが派手なだけで、刺激的かと言われるとそこまでなく…… 繰り返される「スプリングブレイクよ永遠に…」(だっけ?)もしつこい。 [DVD(字幕)] 3点(2017-07-02 15:11:07) |
6. スイートプールサイド
《ネタバレ》 須賀健太の怪演が素晴らしかった。毛をモグモグしちゃうところとかたまらない。明らかに原作よりも出来が良くて、個人的には「桐島~」ばりの傑作青春映画だった。そして落合モトキ、またお前か!! 坂下さんはなんで主人公のことが好きなのか分からないけど、あんな可愛い子から好き好きアピールされたら普通に好きになっちゃうでしょう…。とにかく坂下さん可愛い! [DVD(邦画)] 8点(2016-10-30 13:56:40) |
7. SUPER8/スーパーエイト(2011)
《ネタバレ》 監督J・J・エイブラムス、製作スティーヴン・スピルバーグで宇宙人モノときたらもう期待するしかないでしょう!しかし…な、なにこれ。結構シリアスで深刻な状況にも関わらず、「子供たちの冒険活劇」に終始しちゃってるのが納得いかない。 子供たちは映画撮影でドタバタ、軍は宇宙人を捕まえようとドタバタ、大人たちは怪奇現象にドタバタ、お父さんたちは軍の陰謀を疑いドタバタ、宇宙人は地元に帰ろうとドタバタ、好きな子を助けようと主人公がドタバタ、主人公が宇宙人をなだめ(説得力はない)宇宙船ができたから帰るわ、じゃあいろいろ経験したことだしお母さんの死を受け入れます、ってそりゃないわ。 成長を描くために誰かを死なせてそれを乗り越えるっていう映画は数多くあるけど、母親の死を最初と最後に取って付けたようなこの作品には説得力がない。 大人でもビビるようなシチュエーションを好きな女の子のため(!)に怖気づく素振りも見せずクールに助けちゃう主人公、勇敢すぎでしょう。きっとこの賢者タイムの裏では中学生男子のリビドーが爆発していたことだろう。 ヒロインのエル・ファニングちゃん、生まれたのが1998年って…さっきやん! [DVD(字幕)] 4点(2012-05-06 12:28:20)(笑:1票) (良:1票) |
8. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
《ネタバレ》 さすがエドガー・ライト。ゲームやコミックのような映像・演出、チップチューンやガレージロックの音楽、SE等の細かい小ネタなど、かなり秀逸な出来で自分好みなんだけど、肝心のストーリーや設定があまり面白くなく、さらにヒロインの二人に魅力がない(ラモーナはなんか・・・な女だし、ナイブスはいい子だけど正直不細工)。 でももし監督がエドガー・ライトじゃなかったら、ほんっとに面白くない映画になっていたと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-01 23:17:07)(良:1票) |
9. Strange Circus 奇妙なサーカス
《ネタバレ》 ストーリーは淡々としているが、無駄にエログロなので長い時間悪夢を見せられているような気分だった。 リンチや寺山修司のようなカルト・アングラっぽさを出したかったのだろうけど、それが見事にスベってる感じ。 終盤でどんでん返しがあるが、そのときにはすでに疲れきっていたので「へぇ、あーそう」ていう感じだった。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-09 14:44:28) |
10. スカーフェイス
《ネタバレ》 妹を溺愛し、女とガキは殺さない主義のトニー。死に様もかっこいい。 3時間もある長尺な映画なのにテンポがよかったおかげでとても観やすかった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-01-23 13:15:57) |
11. スター・トレック(2009)
これはすごい。初スター・トレックだったけど、めちゃくちゃはまった! ストーリーはもちろんいうことなし。だけど特に魅力を感じたのは映像。 レンズフレアの多用やハンディカムのようなブレ、そしてレンズの汚れ(埃・塵)等J.J.エイブラムスのこだわりがCGのリアリティを高め、今までに観たことがないほど臨場感のある映像のSF映画だった。続編が楽しみ! [DVD(字幕)] 9点(2010-10-16 01:21:05) |
12. スピーシーズ2
《ネタバレ》 前作よりエロくない。 [地上波(吹替)] 3点(2010-02-19 00:21:10) |
13. スピーシーズ/種の起源
中学生時代、これはエロ映画の代名詞的作品でした。エロい! [地上波(吹替)] 6点(2010-02-19 00:16:56) |
14. スターシップ・トゥルーパーズ
ギャー!悪趣味すぎ!皮肉ばっかり!グロい!気持ち悪い!最高! [DVD(字幕)] 9点(2010-02-17 10:50:52)(笑:1票) |
15. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 アカデミー賞総なめの話題作。確かに前半は面白かった。しかしあの後半の展開はなんなんだ・・・。恋愛はからめなくて良かった気がする。冷めました。 兄貴もいいやつなんだか悪いやつなんだか・・・。 最後のダンスは良かったです。ああいうの大好き。 [映画館(字幕)] 7点(2009-04-19 14:31:56) |
16. スティング
やられた!! これはネタバレされたら評価がかなり落ちますね。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-29 13:04:54) |
17. スタンド・バイ・ミー
本当に友人は時とともにコロコロ変わっていきますが、12歳のころほどいい友人はできませんね。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-20 23:22:27) |
18. スパイダーマン(2002)
ヒロインが不細工な映画として有名ですが、僕は言われるまで気づきませんでした。 [ビデオ(吹替)] 7点(2008-03-20 20:53:30) |
19. スパイダーマン2
観ていて退屈しないし、前作よりも出来がいい。 [DVD(吹替)] 8点(2008-03-20 20:51:05) |
20. スクール・オブ・ロック
こういう映画は観ていて気持ちがいい。 [DVD(吹替)] 7点(2008-03-20 20:49:22) |