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1.  宇宙人ポール 《ネタバレ》 
全体の話の流れは特に目新しさはないけど、ビーサン履きの宇宙人ポールのキャラがいいですね、大好きです。 観る前から「E.T.」のパロディだよね、たぶん。と思ってたけどスピルバーグ本人が出てくるとはね(声だけ)愉しいわぁ。 ポールのはいてるパンツがよかった、丈といいゆとりといい、たるみ具合といい腰の位置といい絶妙だわ。 そりゃ、シガニー・ウィーバーは宇宙人は大嫌いだろうなあ(笑) ブライス・ダナーは年とってもきれいで素敵だわ、娘のグウィネスより美人ですね。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-03-17 13:05:42)
2.  浮き雲(1996) 《ネタバレ》 
かなり厳しい状況なのに淡々とクールでユーモアもあり、全体的に優しさに溢れていると感じます。 どん底な状況でも人間関係が良いんですよね。仲間、信頼というものが確かにあって、やっぱり人間最後は人柄なのかなと思わされる。 室内の壁の色や配色が独特で、これも悲壮感をあまり感じない要因かもね。  オープニングは黒人がピアノでジャズ弾き語りだったんですが、レストラン閉店時は日本で言ったらムード歌謡曲って感じでして、 まだ小さかった頃の昭和を思い出した(笑)あんなような曲がよくTVから流れてきてたと思う。 あれ、ジャンルで言ったら何になるのかしら、タンゴ?ルンバ? 夫婦の部屋に子どもの写真が飾ってあってイロナが見つめるシーンがあるんですが、てっきり子どもを亡くした夫婦なのかと。ワンちゃんをすごく可愛がってるのもそんな経験があるからなのかと勝手に想像したんですが、あの写真は急死したマッティ・ペロンパーの子供の頃の写真だと鑑賞後に知りました。ラストにもクレジットが出ていましたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-10 12:00:11)
3.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 
タイトルは知っていたけど、まさかこんな内容だったとは・・・ これが長編デビュー作とはね、ソフィア・コッポラは繊細で鋭い人だなと改めて思う。 生まれて物心がつくかつかないかの頃から父親は「ゴッドファーザー」の監督でおばさんはコニーでエイドリアンだ。 自身も洗礼式のシーンでコニーの子として出演してる。一般的とは程遠い少女時代だったのは想像がつきます。 「ロスト・イン・トランスレーション」では家族もいて割と裕福、でも言いようのない、説明しようのない寂しさ、虚無感を抱えた冷めた男女を描いていた。 私、かなりきちゃいましたこの映画に。オープニングが特に良かった。 いわゆる毒親に育てられた5人の少女たち。年子で5人、私には気が遠くなるような子育ての毎日だ。しかしこの母親は自分流のルールに従って5人を育てた。幼いうちはそれが可能でも思春期にでもなったら完全に不可能なんですけれど、この母親のような人は自分のルールから出ることを許さない、自分のペースを乱す事や変化を嫌うものだと。そして学校も休ませ家に閉じ込めるという暴挙に出た。でも彼女たちはそこから脱出する術を知らないのね、反抗できない人間になっていてそれはあの父親を見て育ったからかなと。その父親の人物像がとても細やかで秀逸だと思いました。 家族全員友人のいない一家、訪ねて来るのは教区の神父とTVリポーターだけで、近所の住民は遠巻きに眺め、興味本位の噂話に花を咲かせ、弔問に訪れることもない。 医者に助言され、とりあえずパーティなんですけど、なぜか地下室でぎこちなく全然楽しくないパーティだ、セシリアはこれで完全に絶望したのかもしれない。 語り手によれば、リズボン家にとって最初で最後のパーティらしい。娘が5人いるアメリカの家庭でバースデイパーティもしたことがないってだけで、どれだけ特異な家庭かがわかり、どこか冷めていて周りの人間に無関心な姉妹の様子も理解できる。  死を選んだことを否定する人はいると思うけど、毒親とは疎遠、絶縁する人も多いので子をなくすことには変わりはないと思います。 25年前の謎に満ちたブロンドの美しい姉妹たちの思い出が美化されているような語りで、姉妹と同年代の女の子には危険な作品となり得ると思います。これは今まさに幼い子を育てている親世代の人に向けた映画のように感じました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-29 13:18:44)(良:1票)
4.  ヴィクトリア女王 最期の秘密 《ネタバレ》 
やっぱり英国王室モノは面白い。時代が19世紀なので権力争いの裏切りや暗殺、明日には誰が斬首刑になるかもしれないみたいなのが無いのがまた良いですね。 そしてジュディ・デンチが上手いのよ。特に前半はユーモアをしっかり感じられて、セットも衣装もすばらしく威厳があるけれど堅苦しくないし、登場人物もしっかり把握でき、誰が誰だかわからないということもないです。 21世紀になって明らかになったというヴィクトリア女王とインド人の従僕アブドゥルの親交を誠実に描いていると感じました、良作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-27 20:15:32)(良:1票)
5.  ウィッカーマン(2006) 《ネタバレ》 
やはりニコラス・ケイジが全力で演じている、それを観るのが面白いのです。 なんちゅう理不尽、酷過ぎるはなしですね。 最初のあの事故のことがよくわからないんですよね、カルトな集団なのはわかるけどシスターサマーズアイルはエスパーなの? 生贄は自分かもってわかってもいいんじゃないかと思ったんですけどね、エドワードがあまりにも「思い込んだら命がけ」っていう感じで面白味がないっていうか。・・・だからあんな手紙1通であんな所まで出掛けちゃうのか。 これくらい人が良くないと生贄に適さないってことですかね。親切が仇になってしまう話でした。リーリー・ソビエスキーの相手ジェームズ・フランコはどうなったんだろ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-06-06 13:17:33)
6.  裏切りのサーカス 《ネタバレ》 
観る前からかなり期待してしまう要素が多いんですよ、この映画。 「ザ・英国俳優」といった感じのキャストですし、スパイですし。 結局2回観ることになりました。1回じゃワケがわからないという理由で。  セリフでの説明が無さすぎでして、小道具で語っている部分があるってことが2回目で気付くんです。 観てるこっちもスパイのごとく細部に目を光らせてないといけないんでしょうか? スパイの正体を薄々わかっていたなんて言うんですけど、彼らはどこらへんでそう思ったんでしょう。 その根拠の部分も特に見せ場として描かれているわけじゃないのよ、 どこと言われればサーカスメンバーのファッションかな、キャラにあったスーツや小物使いが粋でした。 難解な映画だけど疲れるってことはないんです。 何度も観て確かめたくなる映画、それに応えてくれる映画であるということが評価できると思います。 「ダウントン・アビー」のレディ・イーディスが受付事務員役なんです、1回目はココがいちばんの発見になってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-06 18:33:13)
7.  ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
邦題から受けるイメージとはちょっと違ってました。 第二次世界大戦の初期の頃の半月くらいの期間のことですよね、 チャーチルという人をじっくり見せる映画でした。 焦点を絞ったことで成功してる映画だなと思います。  名前は知ってるけど話題になるような環境にもいなかったので、 チャーチルってこういう人だったのねとか、猫好きだったらしいこともわかり 最後まで退屈することなく面白く観れましたね。  ジョージ6世も吃音を克服した国王ってことで映画にもなってまして、 それがあるものだから個人的に好感度は上々なわけです。 しかし、あのゲイリー・オールドマンが一国の、しかもイギリスでは今も敬愛されているであろう 歴史上の人物を演じてオスカー受賞っていうのがいちばん感慨深いです。 だって若い頃はシド・ビシャスだのオズワルドでしたし、エキセントリックな悪役演じて魅力爆発の俳優だったもの。 鑑賞後なんか無性に「レオン」とか「トゥルー・ロマンス」が観たいなどと思ったのでした
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-03 16:20:35)
8.  ウインド・リバー 《ネタバレ》 
御贔屓のジェレミー・レナーだし、観る前はラストですっきり解決する雪の中のサスペンスかと思ってたんですが、しっかり社会派映画でした。 表には出てこない、アメリカ人でも知らない人が多いという、アメリカの抱える闇の部分といいますか、しかしなんでまだ先住民居留地なるものがあるのか、しかも人が生活するには厳しすぎる環境で、白人たちが利用価値無しとみなした土地なんじゃないかと思える地域なわけです。 管轄はFBI、やって来た捜査官は新人で女でひとりなんです、ここでも相当軽んじられてると思うんですが、殺人と認められなければFBIは動かない。これって無法地帯といってもいいんじゃないかと。行方不明者の数もはっきりしない、闇から闇という現実。 そんな中で事件の真相には辿り着くし、レナー扮するコリーの犯人への制裁も納得できるものだったけど、コリーの娘のことは想像するしかなく、やるせない思いが残ります。 地味で淡々とした雰囲気なんですが丁寧で訴えたいものが明確にストレートに伝わってくる映画でした、観てよかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-28 16:28:55)(良:1票)
9.  海街diary
有料チャンネルで放送してた時2回も観てしまいました。 私としては、今のところ邦画では是枝監督への信頼度は結構高いのです。  四姉妹の物語っていうと「若草物語」「細雪」あと大林宜彦監督のもあった気がする、 タイトルは全然思い出せないけど。  とにかくゆったりとさらさら~~と観れるとこがいい。 かなり複雑な家庭だけど、なんだかみんな大らかというかありのまま受け入れてる感じで こんな家庭家族もいいな、なんて思えてきたり 古いとはいえあれだけの土地家屋を維持していくのは相当大変だと思うけど現実的、経 済的なことも出てこないから余計にうらやましくなったりする。  佳乃がお風呂場にいた虫にギャーギャー騒いで、幸が「もう~~」とかいいながら その辺にある雑誌をクルクルと丸めて虫退治に行くとこが好き。 是枝監督の作品は「あーあるある」ていうようなことを演出するのが上手いなと思います。 コレ続編も作ってほしい。  四姉妹がみんなかわいいねぇ。 長澤まさみはデビューしたころに「この子はいいんじゃない?」と注目。 あれから何年か経ったけど、相変わらずいいねー。結婚なんてしないで雲の上の大女優になってほしい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-10-08 00:29:38)
10.  We Are X 《ネタバレ》 
イカ天が大好きでした、元気が出るTVのヘビメタコーナーも好きでした Xはハマることはなかったけど、メジャーデビューしたころから知ってたし、5人のメンバーの個性が それぞれはっきりしてて、「ENDLESS RAIN」「Voiceless Screaming」なんていう 思わず聴きこんでしまうバラードの名曲もあり、そしてショックな出来事もいろいろあって 常に危うさもあり。。。不世出のバンドだと思う。  でも本作は海外向けであることは確か。 アメリカで解散の理由を聞かれ「ボーカリストが洗脳された」とYOSHIKI なんかもう、ストレートすぎて笑ったとこです。音楽以外のことになるとすごく子供っぽい人という印象です  どっちかというとTAIJIとHIDEのいるX時代が好きな私としては、当時の映像とTAIJIのことも語ってくれていることが よかったなと。TAIJIは本当にかっこいいベーシストでした。 YOSHIKIとtoshlがTAIJIのお墓参りに行くシーンで 「こないだ来た時、風がブワーっときて、怒ってんじゃないかと思った」 というYOSHIKI。撮影だからじゃなくプライベートでも来てるんだなとなぜかホンワカしたのでした  しかし、90分の上映時間の中で父親、HIDE、TAIJIと3回も墓参りのシーンがあるのが切ない 自身も満身創痍の状態のうえ50代、体を大事にしながら元気でいてほしいな 来月「YOSHIKI復活の夜」というタイトルでライブの予定があるんですね
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-03-26 00:21:52)
11.  噂のモーガン夫妻
もうひとつのキャリーの物語みたいな感じ。キャリーでもメリルでもどっちも一緒、 どっちでもいいやみたいな。 びっくりするぐらいつまらない映画でした、虚しいくらいのドタバタラブコメ映画  主役の二人には全く魅力ないけど、脇役がクセがあったり面白いという珍しさはありました。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2015-03-11 16:31:58)
12.  ウディ・アレンの夢と犯罪 《ネタバレ》 
上手い映画です、前半でじっくり丹念に人物と背景を描いていて、叔父の登場でいよいよ本題へ。 犯罪に至るまでとその後が独特のイラつくセリフまわしと主要人物があっちこっち行ったり来たりする流れの中で、軽妙なタッチで描かれていき最後はあっさりとこれでいいのか?みたいな曖昧な終わり方、持続するハイテンション、見事なアレン流だし、曖昧だけど予想を裏切る結末というのがさすがです。 ギャンブルとか借金に罪悪感はみじんもなく、日常の普通のことになってしまっている兄弟。夢をみるのはいいけど足元がグラグラでオープニングのヨットを買うところからしてもう無謀で何にハラハラしたかって、この兄弟の全てだわね。 弟テリーの彼女ケイトは好き、でも兄イアンの彼女アンジェラはどうも好きになれなかったですー
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-24 23:57:04)
13.  ウェルカム トゥ コリンウッド
何これ!!好き好き、こういうの大好きです。こんなにゲラゲラ声出して笑った映画はほんとに久しぶりです。まずキャスティングがいい、みんなハマってる。 いつも赤ん坊を抱っこしてるウィリアム・H・メイシー、赤ん坊抱っこしなくなったら今度は石膏でがちがちに固められてやっぱり右腕がふさがってる、笑いました。 トト役のあの俳優さん、いい味出してましたねえ。 哀愁漂うダメダメ男たち、これでもかと続く絶妙のタイミングの悪さ、もう笑うしかありません。ふっとウディ・アレンの「おいしい生活」がよぎりました。 なんていうのかなあ、こういう男を見ると守ってあげたい癒してあげたいって思うんですよ、プライドとか変なミエのない一途さを感じるんでしょうか、良く言えば純情、悪く言えば単純?その境界線スレスレの感じ?なんか母性が湧いちゃいます。 「オーシャンと全く逆の泥棒たちなんてどう?」なんてソダーバーグとクルーニーが一杯飲みながら冗談半分で出た話が実現したのかなあ、なんて想像してしまいました。 ドタバタだけど粋でセンスのいいコメディでした、観た後も思い出し笑いしてしまったわ。 
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-02 00:52:58)
14.  ウインドトーカーズ
昨夜本当に何年かぶりで「フェイス・オフ」を観た流れでジョン・ウー作品の一覧を見ていて思い出しました。 一回観ただけだけど、つまらなかったです。ニコラス・ケイジはどの作品を観ても、パチンコのCMでさえもいつも全力だ。その必死の演技も救いにならないの。 ジョン・ウーはギャングVS警察、ギャング同士の派手なアクションが売りの娯楽作品じゃないとダメなのかも。 例えば「フェイス・オフ」の有り得ない設定は気になりません、しかし本作はどう説明していいのかわからないけど、その有り得ない強引な設定が気になるを通り越してシラけてしまうんです。 そしてアクションシーンもとうとう「バカの一つ覚え」と感じてしまったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-26 12:12:01)
15.  ウェイトレス おいしい人生のつくりかた 《ネタバレ》 
典型的なモラハラ亭主の束縛から解放され、自分の人生を取り戻すって感じなんですけど、シリアスでもありコメディぽくもありでどっちかに偏らないつくりがかえってリアル。産婦人科医とのw不倫なんですが、現実からの一時的な避難所であって根本から解決するものじゃない、というメッセージを感じ、これは必要なシチュエーションだと思う。 男はアテにするなってことでもあるかな? どうやってあの鬱陶しい亭主から逃れるのかと思ってたら、これまた極めて自然の成り行きでした。子供産んだ女は怖いもんナシ、世界最強になるってことです。産むまで本人も自分がそうなるとは予想できないのね、しかし産んだ直後、抱っこした途端っていうのはなかなか極端でした(笑) アメリカ人にとって、パイというのはおふくろの味であり、たぶん幼い頃から成長とともにいろんな場面に出てくる思い出にまつわる味、料理なんでしょうねえ。米映画を観てるとダイナーでパイを食べるシーンてかなりありますよね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-08 01:10:36)
16.  運命の逆転
かなり前に観ましたけど再見する気にならない法廷モノでした。キャストもいいし実話に基づいているということで期待したんですけどね。全然面白くなかったです、緊張感も盛り上がりもないしなんのために何してんだろ??そんな感じ。「逆転」なんてタイトルがついてるのに「逆転」しなかったように記憶してますが・・・それなりの結論に行き着いたってこともなくなんとなく終っちゃったような。いったい何がしたかったんだろ?見終わった後こう思いました。
[ビデオ(字幕)] 3点(2008-01-06 18:06:24)
17.  宇宙戦争(2005)
何年かぶりに見直しました コレやっぱり「ウルトラマン」を思い出します、あと父権回復ですかね。 それを語るためのタコ宇宙人の地球襲撃なんですね、スピルバーグらしいかもしれません トム演じるお父さん、やるときゃやる人でよかったですね、ジョン・マクレーンに代表される父親像って人気あると思います、私も好きです。  とにかくダコタ・ファニングがひたすらうるさくてムカツキます(笑)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-17 02:09:52)
18.  ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
かなり期待して観たんですけど、それほど面白くなかったというのが感想。こういった話は大好きだし、キャストもなにげに豪華。でもブラックジョークとしてお腹の底から笑えない、ノレない、そんな感じ。なんといいますか毒が足りないというかキレがよくないというかすごく中途半端でつまらん!バリー・レヴィンソンはわりと好きな監督なんですけど、「バグジー」あたりからハズれることが多くなったかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-09-24 13:07:47)
19.  裏窓(1954)
初見はいつだろう、中学生か高校生か。それ以来何回か観てます。そうですね、見せ方が斬新。オープニングあたり、アパートの一室のどこかにヒッチコックが出てくるはずだと目を凝らして観てたなあ。グレース・ケリーが窓をよじ登っていくシーンは彼女自身のアイデアらしい。とにかくハラハラしました。退屈しのぎで他人の部屋を覗いていて、ちょっとした変化だけでどうしてそこまで思うか?というところはあるけど、まあ新聞記者ならではの勘というところかな。ラストでまた怪我して動けなくなる主人公、覗くという行為はやっぱりよくないよという戒めでしょうか?でも「仕立て屋の恋」の主人公みたいにならなくてよかったね。
[地上波(吹替)] 9点(2006-02-19 17:35:44)
20.  運命の女(2002)
なんですかこれは。映像と音楽と全体の雰囲気はたしかにいいです。でもリチャード・ギアが「家庭に全てを捧げてきた」と涙ながらに訴えるとこは興ざめしました。恩着せがましいわよ。男のわりに一途すぎちゃって、だから奥さんはよけいに外の空気が吸いたくなったんじゃないの?ダイアン・レイン演じたコニーのとった行動はわからなくもない。しかし家にある思い出の品を浮気相手にあげるのはルール違反だ。調子に乗りすぎね。でもって旦那が嫉妬と絶望のあまりあんなことをしてしまったと知るや、今度はやたらお互いかばいあい、いたわりあうような雰囲気で家庭を守ろうとする。逃げるなり、自首するなりもう、二人で勝手にやっててくださいといった感じ。しつこく迫ったわけでもないのにマルティネスが気の毒すぎっ!なんか80年代を感じる作品だった。
4点(2004-10-31 19:54:21)
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