1. タリーと私の秘密の時間
《ネタバレ》 独り身の男としては、なんだか複雑な気分にはなる。女性版ファイトクラブ?個人的には、不思議な魅力を放つシッターのタリーよりも、主人公の兄夫婦のほうが、「こんな人たちが現実に存在するのか・・・」と思っちゃうくらい充実しまくってる人たちでした。 [映画館(字幕)] 7点(2018-09-19 22:16:18) |
2. ターミネーター:新起動/ジェニシス
「マッド・マックス」の監督ジョージ・ミラーはインタビューで「日本の観客にも字幕なしで楽しめる映画を作りたかった」と答えたとか。それを聞いた上で思い出すと、ターミネーターのシリーズ初期はまさしく「日本の観客にも字幕なしで楽しめる映画」だったと思います。で、本作はといえば・・・字幕読んでも楽しめるとは言いがたい映画になっちゃいました。ダラダラダラダラ・・・。頭でっかちなストーリーになってしまったのが残念。 [映画館(字幕)] 4点(2015-09-18 19:06:55) |
3. ダラス・バイヤーズクラブ
《ネタバレ》 難病モノ映画だと、元気だった人が段々憔悴していくという描写がよくあるけど、本作はそれとは真逆。ボロボロだった主人公がどんどん顔色が良くなっていく(笑)。ちょっといつもと違う新鮮な映画でした。南部の差別的で保守の男をただ批判的に描くだけでなく、カウボーイとしてのカッコよさを最後にキッチリ描いてくれたところが好きです。 [映画館(字幕)] 8点(2015-06-01 01:54:24)(良:1票) |
4. 大脱出(2013)
《ネタバレ》 二大アクションスター最強タッグが挑む脱獄アクション!・・・なのだけど、あまりに大味すぎて、ちょっぴり期待を外してしまいました・・・。「単純に楽しめばいいのであって、細かいディティールにツッコミを入れるのは野暮」という意見もあると思います。けど、かつて夢中で見た彼らの作品が大味なだけの映画だったかというと、そんなことないだろうと思うわけです。「ターミネーター」や「プレデター」が、銃をブぱなす爆破モリモリなだけの映画だったか!?「ロッキー」が単純なスポ根青春映画だったか!?否!断じて否!!と思っちゃうわけです。排水溝の渦巻きから刑務所の位置を推測したり(実際には無理らしいですが)、ありものの道具で六分儀を作ったり、そういうディティールは面白かったけれど、ああいう小ネタももっと楽しみたかったなあ。「96時間」シリーズの超絶推理力みたいな感じの(笑)。その積み重ねの末にド派手アクションがあればもっと楽しめたかも。けど、二人にはこれに懲りずに(?)、まだまだ映画作って欲しいですね。「この二人の映画なら、これくらいの出来でも別にいいだろ」とは思いたくないですよ~。 [映画館(字幕)] 5点(2014-01-23 10:21:43)(良:3票) |
5. 大脱走
《ネタバレ》 子供のころ、部屋に親の作ったジグソーパズルがなぜか飾られていて、それがこの映画のスティーブ・マックイーンでした。まだ小さかったので、「なんだろう、このシワクチャ顔のオッサンは」と思っていました(汗)。そして大人の今になってようやく「大脱走」鑑賞。いやー、こんなにもカッコイイお兄さんだったとは。大変失礼しました!最高の映画です!マックイーン以外の役者さんもみんな魅力的でした。リチャード・アッテンポローは「とべ!フェニックス」などとは正反対の役柄を演じていて、芸達者ですねえ。他の面々もみな「いい顔」をしていてシビレます。イケメンじゃないけどカッコイイ。収容所内は陽気と言ってもいい雰囲気が漂っていましたが、ひとたび脱走した途端、シビアで残酷な面が突きつけられるのもハラハラしました。そして結局収容所に戻ってくるマックイーン。しかしその晴れやかな気持ちよさったらないです。この男、まだあきらめていない!他のレビュアーさんのコメントで知りましたが、彼は架空のキャラクターなんですね。けどそれで納得。彼には「絶望」や「死」は似合いません。彼こそ希望の象徴なのだと思います。実際に命を落としてしまった人々への、作り手達が込めたリスペクトなんでしょう。 [映画館(字幕)] 9点(2013-12-26 07:03:23) |
6. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
かなり昔の映画だけれど、今見ても文句無しに面白い傑作。笑いあり涙ありの王道娯楽作品です。ここが良かった、あれが良かったと言い出せばキリがない!究極的に「ただただ面白い」映画です。大衆向けっていうのはこういう映画のことを言うんでしょうね。リバイバルの映画館で見ることができて本当に良かった~!個人的には「血煙高田馬場」と共に歴代時代劇No.1作品です。山中監督は戦地で病死、作品もほとんどが紛失、残された作品は3本のみ。さらにこの映画もクライマックスの一部がカットされ、それも行方不明。それでも、とことん苦難の道を経ても輝く宝石のよう。この映画をキッカケに日本の歴史、そして映画の歴史に触れてみるのも一興かと。 [映画館(邦画)] 10点(2013-12-25 09:59:01) |
7. 旅する映写機
デジタル上映の普及で失われつつある「フィルム映写機」を追ったドキュメンタリー。以前ミニシアターで働く映写技師さんから話を聞いたことがあるけれど、「ちゃんとやって当たり前で、誰からも褒められることのない仕事」と、ハニカミながらも笑顔で教えてくれたのが印象に残っています。たまにはこういう裏側にスポットあててみるのもいいですね。映写機が色んな事情で人から人へ渡っていく中で、ソーシャルネットワークならぬ映写機ネットワークが広がっていきます。映画の中で、「お客さんは減ったけど、ホームシアターを家に作るのはみんな映画館が特別な場所だと感じているからだ」というタッフさんの言葉にも目からウロコ。コスパだの原価だのが云々かんぬんされがちな今、効率だけでは得られない映画館の魅力を再発見できる作品です。中盤と最後に登場する大心劇場はもはや驚愕の域。北野武の短編「素晴らしき休日」で登場した映画館を地でいくような場所。シネコンの設備であーだこーだ言ってる人がセレブに見えます。もはや映写機がメインの話じゃなくなっていきましたが(笑)、映写機だけあってもしょうがない、映画を作る人、見る人、見る場所、そして見せる人を繋ぐ存在だと思います。この先フィルム映写機がいつまで使われるか分からないけれど、そこで働く人々からは悲壮感など微塵も感じず、「映画を楽しみつくしてやろう」という気分になる作品でした。 [映画館(邦画)] 8点(2013-12-16 11:22:16) |
8. ダークマン
さすがに今観るとチープなところもあるけれど、見応えたっぷりの楽しい映画でした。ヘリに宙釣りになるアクションシーンは今観ても迫力満点でしたよ。突き詰めれば深いテーマになりそうな題材ですが、暗すぎない暗さの内容で、いい塩梅に楽しめます。普通だったら悪役になりそうなキャラクターで、復讐に燃える主人公の姿にモヤモヤするところもありました。けど、ヒーローなんてみんな自分のダークサイドと向き合って葛藤するもの。ダークマンは「仮面」を剥ぎ取られたからこそ他のヒーローよりダークサイドが強かったんだろうな。リーアム・ニーソンの、善にもなれば悪にもなりそうなルックスも良かったと思います。ラストの展開も意味深でゾクゾクさせられました。内容は全然違うけど、邦画の「他人の顔」という作品を思い出しました。 難点を挙げると、ダニーエルフマンの音楽。「バットマン」にイメージが良くも悪くも強過ぎて、曲自体は悪くないのだけれど、「ダークマン」の個性は弱まってしまっているかなー。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-23 03:50:53) |
9. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
豪華な「2時間サスペンスドラマ」。けど映画として観ると物足りない。原作は読んだことないけれど、「小説→映画」の変換が巧くいってないんじゃなかろうか。それくらい「映画的な快感」がない。スキージャンプ台に連れて行かれる場面や、おっぱいくらいしか無い。そして物語には影響を全く与えていない。勿体ない映画だなあ。主人公は携帯を持たない男という設定なんだろうけど、それも物語になんの影響も与えていない。あっさり他人に借りて電話しちゃう。その設定無駄!こういうところを何故サスペンスに活かさないのだろう。相棒の存在価値も、都合良く車を持ってきて都合良く携帯を貸してくれて都合良く助けてくれる存在でしかない。ないないづくし、ないづくし~。大泉洋と松田龍平のコンビは嫌いじゃないし、続編も作られるとのこと。面白い「探偵はBARにいる」を観たい。 [映画館(字幕)] 5点(2013-06-01 19:44:02)(良:1票) |
10. ダークナイト ライジング
中盤は死ぬほどつまらないです。町中の警官全員が地下に閉じ込められるってシチュエーションもムチャクチャっすね(笑)。「学校の屋上でサボって昼寝していたら、テロリストが校舎を占拠してしまった!難を逃れたのは自分だけ。さあどうする!?」ってな中学生の妄想と大差ありません。シリーズ通してほとんど「流血」シーンが無かったのも印象的です。マシンガンで蜂の巣にされても、血はもちろん服さえ乱れない(笑)。。単にレイティング対策かもしれませんが。 クライマックスの怒濤のアクションと、アン・ハサウェイ扮するキャットウーマンがこの映画の見所であり魅力。とくにキャットウーマンの活躍はもっと見たいですね。 [映画館(字幕)] 6点(2013-04-12 03:02:25) |
11. ダイ・ハード4.0
中学生の妄想レベルと言ってもいいほど酷いストーリーとアクションでした。ジョン・マクレーンの性格が悪い意味で変わってしまっているのが一番残念。そして、イマイチ評価されていないパート3に一番影響を受けているのはどうしたことだろう。個人的にはパート3は結構好きな作品なんです。しかし、製作者たちの「この作品こそが一作目からの正当な続編だ」というような態度はかなり気に入りません。そのくせ、パート3がああいう内容でなければ絶対にできないような作りになっていて、「ほんとにダイハード好きなの?」と疑わざるをえないものでした。ハッカーのマットと、娘のルーシー、この二人のキャラクターだけは好きです。 [映画館(字幕)] 3点(2013-02-20 16:13:11)(良:1票) |
12. ダイ・ハード/ラスト・デイ
昔のダイハードシリーズが大好きで見に行ったけれど、正直言ってガッカリするようなシロモノでした。そもそも予告編の段階からイヤな予感は漂っていましたが。マクレーンのキャラクターが成長どころか劣化していて、それだけで作品の楽しさが半分以上は削がれてます。脇役キャラも魅力に乏しく、特に息子のジャックは良い歳して中学生レベルの反抗期。ストーリーが進んでも感情移入できませんでした。奥さん→娘→息子と、対立キャラを取っ替え引っ替えしているだけで、ワンパターンなのも退屈です。アクション自体は無骨ながらも、かなりド派手で迫力はあります。しかし「アクションシーンのためのアクション」といった感じ。ストーリーがその間は停滞してしまっているので、内容的にはつまらなくなっています。惜しい。不満点を言い出せばキリがないのは、自分が過去作に囚われてしまっているからでしょうか・・・。ちなみに、「娘役の女優さんは交代しちゃったのか?」と思って調べてみたら、前作から引き続き同じ人が演じてました。その割には見た目が随分変わっているように見えるんですが・・・・。前作の方が、正直チャーミングでした。 [映画館(字幕)] 4点(2013-02-16 02:44:04) |
13. タンポポ
最近の映画で、「世知辛い世の中だけど、美味しい食べ物で人を幸せにしよう。自分のすぐそばにある豊かさに気づこう」みたいな胸糞悪くなるような映画が多くて、食にまつわる映画というのは避けてました。1発ネタだけで勝負してる風に思えちゃうんですね。しかし、実際観てみるとこれがなかなかどうしてどうして(笑)。凄く楽しい映画でした。「食」が題材の映画ではあるんですが、様々なジャンル映画の魅力をこれでもか!と、この一本の映画にありったけブチ込んでいます。西部劇、アクション、友情、恋愛、親子愛、犯罪、美、シュール、生と死、そしてセックス!まるで「これが映画だ!」と言わんばかりです。「映画」で「食」の魅力を表現するのではなく、「食」を通して「映画」の魅力を表現しようとしているようにも思えてくるんです。このへんが、ただ「食」を題材にした「だけ」の映画にはない魅力だと思います。「威勢がいいだけで1ヶ月で抜かれる店」とは違うぜ!って気概を感じます。 [映画館(字幕)] 8点(2013-01-23 01:44:52) |
14. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 「カジノロワイヤル」「慰めの報酬」は、今までのボンドとは違うぜ!って感じが面白かった快作。 一方、今回は、「過去のボンド映画のココが好きなんだオレたちぁ!」という感じで、これはこれで楽しめました。むしろ、過去のボンド映画の価値を改めて引き上げた作品なんじゃないか、と思ったくらいです。 正直ショーン・コネリーがやってた頃の作品は、半笑いで観てました。ファンの方スミマセン。リアルタイムで見ていたら、また違うんでしょうか)。 しかし!かつてバカにしていたトンデモアイテムが、今 目の前で掛け値なしにカッコよく活躍しているではないですか!これだけで満足度ウナギ登りで冷静にレビューできません(笑)。途中のMの演説にもゾクゾクしたなあ。 確かに中だるみはハンパないし、クライマックスの「ちょっと上手いこと言ったろか」ってな具合のギャグ連発はどうかと思いますが、楽しくウキウキした気分で鑑賞することが出来ました。 [映画館(字幕)] 7点(2012-12-03 01:25:08)(良:1票) |
15. 007/ゴールドフィンガー
印象に残るエピソードやネタがいっぱい詰まった快作。例のレーザービームでの拷問シーンhsいろんな意味で見ものですな。クライマックスの展開は、個人的には後のアクション映画「ダイ・ハード3」を思い出しました。 [レーザーディスク(字幕)] 6点(2012-11-29 00:25:05) |
16. 大怪獣ガメラ
子供の頃以来久しぶりに再鑑賞。「大人は判ってくれないガメラ」でした。脊髄反射でガメラを「敵だ!危険だ!」と攻撃してしまう大人たちに、メッセージを感じ取れないわけでもないですが、多分に観客の 塩梅次第でしょうな。だってカメだし。終了。しかし、今でこそガメラというキャラクターが確立、認知されていますが、当時としてはどうだったんでしょう、このインパクト。でかいカメですよ。おまけに火吹いて飛ぶし。世界各地に現れるガメラはかなりシュールです。こんなキャラクター他にいますか。良い意味でも悪い意味でもよくやったなあと関心します。 [映画館(邦画)] 7点(2012-06-03 11:04:13) |
17. 大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
《ネタバレ》 ウルトラマンは小学生の時以来で、平成シリーズはほとんど知らずに見ましたが、とても面白かったです。子供のとき見て覚えているのは、子供時代のタロウがウルトラの父から厳しい特訓を受けて修行するシーンです。そこで俺の中に「厳しい修業を乗り越え強くなる→燃える!DNA」が刻み込まれたようです。そして今作。ウルトラマンゼロの修業シーンはその時を思い出し、胸が熱くなりました。修業を終える場面は、ヒーローとはどうあるべきか、ということを、アッサリと、しかし端的に描いてる点にとても好感がもてました。ただ、「彼ならなんとかしてくれるかもしれん!」的な助っ人キャラが続々登場するのはいかがなものかと思いました、気になるのはそこくらいですかね~。 [DVD(邦画)] 8点(2012-04-16 00:22:54) |
18. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
圧倒的な映像とアクションで、とてもすごいんですが、凄いシーンが延々と続いて朦朧とするくらいでした。バイクで街の坂道を一気に下るアクション長回しシーンは圧巻でした。 [映画館(字幕)] 6点(2011-12-11 13:47:05) |
19. 007/ドクター・ノオ
ダニエル・クレイグ版で007を好きになったので、あらためて過去作を観てみようということに。(ピアース・ブロスナン版は鼻くそホジリながら観てました。ガキだったので。)で、むしろこの作品がどうこうというより、最新作って結構このシリーズの原点に立ち返っていたのだな、と思いました。この作品では、とにかくジェームズ・ボンドというキャラクターがカッコイイので観てられますが、ストーリーはちょっと妙な感じですね。展開や映像は日本の特撮っぽくて、良くも悪くも親近感がわきました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-14 08:02:58) |
20. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 まずこの映画、オープニングシーンが素晴らしい!全面ガラス張りのビル街を全景からググーッとトラックイン。秩序立った風景の中で、一枚のガラスが破裂。ここから一気呵成にカオスの世界に突入していきます。ニューヨークでは、割れた窓ガラスや壁の落書きを修復することから始めて治安を回復しましたが、この映画ではまったく逆。街全体を恐怖のどん底に突き落とす壮大な劇場型犯罪は、たった1枚のガラスが割れるところからスタートしていた・・・。映画全体をも象徴する、ゾクッとするオープニングでした。 しかし、力作だと思うけれど、手放しで絶賛はできない箇所も多かったです。とくに、一般市民を衆愚として描きすぎじゃないか?と思いました。最後はトゥーフェイスの罪をバットマンが被るという道を選びます。これって結局一般市民のことを信用してないってことじゃないのか?と思ってしまいました。 [映画館(字幕)] 7点(2010-06-25 13:52:47) |