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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2266
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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61.  隣のヒットマン 《ネタバレ》 
 前半は誰が本当のことを言っているのか、誰が味方で誰が敵なのか全くわからなくて面白い。  後半、ある程度真相がわかってくると、オズ(マシュー・ペリー)がつっこみ役となり、コメディとして笑えるやりとりが増えてきます。今作のコメディ感覚は、日本のコントや漫才に通じるものがあると思います。それはずばり『ボケ』と『つっこみ』の温度差でしょう。  唯一まともな感覚のオズがマイノリティーで、裏社会に生きる人たちがマジョリティを占めているため、なぜかオズが浮いている感じになっているのが面白おかしい。なのになぜか、普通の人で一番本件と無関係で、唯一殺人願望がないオズが、気付けばマフィアからもジミーからも重要なポジションをおおせつかっているこのシュールさ。  『いったいこのストーリーでいったら、ラストはどーなんのさ?どーもなんなくね?もう無理じゃね?』と思っていたら、無理のない形でなぜか丸くおさまってしまってもうびっくり。とても上手い脚本でした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-22 15:24:03)(良:1票)
62.  トゥルー・クライム(1999) 《ネタバレ》 
 ちょっと軸がぶれているストーリー構成は賛否両論ありそうですが、はっきり言って面白いです。ともすれば重くなりそうなテーマを、ここまでエンターテイメント風味、いや、イーストウッド風味に仕上げてしまう手腕はさすがです。  エベレットのプライベートな問題に関する掘り下げ・描写に割いたウェイトが、大きすぎですね。ビーチャム親子とエベレット親子の対比を映し出したかったのかもしれませんが、今作においてはそれが上手く機能しているとは思えません。唯一のマイナスポイントと言えばそこくらいでしょうか。  ふたつの家族関係がうまく対比・リンクさせきれなかったため、『冤罪を晴らすストーリー』と『エベレット記者のプライベートなドラマ』の二本の軸ができてしまっています。プライベートパートも結構な力の入れ具合。そのため、ますます本筋のストーリーの邪魔に感じてしまうのかもしれません。いっそ添え物的に、もっとライトにポップに扱っても良かったんじゃないでしょーか。  ビーチャムとその家族の描写はパーフェクト!娘や奥さんに別れを言うシーンは、涙が止まらないです。個人的にはこの作品の一番の見所です。『涙活』です。奥さんの泣きの演技は終始胸を打ってしょうがないです。『涙活』です(笑)  この家族のシーンがエベレットの捜査と交互に映し出されるため、観ている私達は、完全にビーチャム親子の味方です。だからこそ、そこからの死刑執行シーン、そして、薬が減っていくときの映像・演出が、尋常ではない緊張感を生み出しているのでしょう。やはり冤罪を晴らすストーリー一本でいってほしかったなあ。  ハラハラドキドキ、それでいて涙をさそい、編集者とのかけ合いトークでは笑いもさそう、、、ラストは完璧。上質のエンタメムービーです。
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-03 20:18:50)(良:1票)
63.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
 サクセスストーリーとして爽快です。人間ドラマとしても、人との絆の大切さを感じさせてくれる傑作です。このクオリティ。これは評価が高くなってしまうのもうなずけます。  でも何故か、私自身は『感動』までには至りませんでした。素直に『面白かった』とは思うんですけどね。  おそらくはひっかかる部分が多少なりともあるからでしょう。  例えば、無断欠勤をしといて夢を語られても、更には感動的なBGM流されても、責任社会に生きる日本人の私にとっては少々違和感を感じてしまうわけです。また、ライリー先生の考え方がやや偏っているのも気になります。『炭鉱』=『かわいそう』みたいな図式が最初から彼女の頭の中にあるのが見え隠れしちゃって、それは教育者として間違っているのではないかと。  炭鉱の中で会話する父と子。誇らしげに子を見つめる父親。これはこれでひとつの幸せの形とも思えるんですけどね。もちろん、夢を諦めずに努力を続けることは素晴らしいことです。ただ、その一方で炭鉱の人生を否定してほしくはなかったです。  また、サクセスストーリーの中でも、具体的に頑張る姿や成長する姿が見られるっていうのは重要です。作中で、夜中にホーマーがクエンティンを訪ねて、『ここの三角関数を解いてくれ。』と頼むシーンがかなり好きです。数学が苦手なのに、独学で勉強して、火事の濡れ衣を晴らすシーンは最高です。こういったシーンがもっと盛り込まれていたら、最後の感動はより大きなものになったかもしれません。もちろん最優秀に選ばれるシーン、父親がロケットを見にくるシーンだって素直に良かったと思えます。こういったシーンがあるだけでも、この作品は見る価値があるかもしれないですね。  最後に、お母さん、そしてクエンティン。大変良かったです。ロケット作成を通してクエンティンとの友情が深まっていくのは本当に良かった。そして母親が素晴らしい。親の厳しさや優しさが伝わってくる映画は心に残りますね。 
[DVD(字幕)] 7点(2015-01-30 03:50:08)(良:1票)
64.  ドーベルマン(1997) 《ネタバレ》 
 個性的なアウトローキャラが次から次に出てきて楽しいです。脇役がキャラだちしている作品は大好きです。ムス、闘犬ことピットビュル、神父、ナット、マニュ(スナイパー)。願わくば、このメンバーにドーベルマンとソニアが加わって、もう一度くらい盛り上がって欲しかった。最後の局面が、やられる一方で、なし崩し的にラストまでいっちゃって、・・・終わり。少々味気ないですね。クリスティーが汚い花火で盛り上げてはくれますが、映像だけではなくストーリーでの盛り上がりが欲しいところです。  ソニアとクリスティー刑事のエピソードによって、それまで客観視していた観客は、間違いなくソニアやドーベルマンに肩入れすると思うんですよね。実際私がそうでして。そこで、今度は仲間のために立ち上がるのかと思っていたら、この結末です。ソニアの奥さんにいたっては、子供を取り返して撃たれちゃって、ひどいもんです。でももっとひどいのは、その後劇中でそのエピソードに全然触れないことでしょう。奥さん報われないですよ。  映画としては面白いし、飽きないし、良いと思うんですけど、この作品が万人に愛されないのもよくわかる作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2014-07-14 00:30:27)
65.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
 短いレビューが多くなりがちなアニメ作品やエンターテイメント作品において、同ジャンルにもかかわらず、これだけたくさんの方が長いレビューを書いていらっしゃる時点で、もはや驚愕の作品と言わざるを得ません。  ラストのアンディとおもちゃ達の別れのシーンが、今まで見たアニメの中では『風の谷のナウシカ』と同じくらい感動します。ただこちらは、現実世界で実際に起こりうる日常の1ページを切り取って、そこに感動があるというのが素晴らしいです。  感動は、映像の中の作られた世界の中にだけあるものではなく、現実世界の中にもたくさんあるようです。多忙な人生の中でそれに気づけないようになってしまった自分に、そのことを気づかせてくれた大事な作品となりました。  個人的には、おもちゃと同じくらい感動させてくれたのがお母さんです。『2』ではヤードセールでウッディを買おうとした客に、「それは息子の大事なもので、売り物ではないんです。」ときっぱり言うお母さん。今作では、荷造りの終わった息子の部屋を見て涙します。このシーンは、序盤でアンディとアンディの妹がおもちゃで遊んでいるところをお母さんが録画しているシーンがあって、これが完璧な伏線として効いています。  アンディがおもちゃを大切してきたという気持ちが、痛いほど伝わってくる本作。それは子供とその子供の人生を大切にしてきたという母親の気持ちでもあるみたいです。  トイ・ストーリーが1995年、そのときに7歳の人がリアルタイムで見ていたとしたら、トイ・ストーリー3と出会うのが22歳。もしそこまで計算して本作を作ったのだとしたら、この作品は『シリーズ』ではなく、1~3で、1つの壮大な、そうまさに『トイ・ストーリー』なのかもしれません。  観る人たちといっしょに歴史を刻んできたトイ・ストーリー。使い捨てが主流となり、壊れる事を想定した製品をメーカーが作っちゃうのが当たり前になってしまった現代において、この作品はそんな世界を変えてしまうかもしれないですね。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2014-07-07 01:22:26)(良:4票)
66.  トイ・ストーリー2 《ネタバレ》 
 前作の良さを引き継ぎながら、本作ならではの面白さが追加された上質のエンターテイメント作品。楽しさ、面白さの中に、やはり胸を打つシーンが用意されているのも前作同様。言わずもがなそれはジェシーの回想シーンです。前作ではバズが自分がおもちゃだと気づいちゃうシーンで切なくなったものですが、よもやあの気持ちを上回るエピソードを用意してくるとは思いませんでした。まじで切ないです。  人間にとっても不老不死ってのは永遠のテーマであるような気がします。それがおもちゃにとっての博物館。ですが今作ではその博物館へ行くことが本当に究極の幸せの形なのかという問題提起を、ストーリーの中に自然に浮上させている点が素晴らしいと思います。そしてその選択に葛藤するウッディは、まさに不老不死を夢見る人間を鏡写しにした姿かもしれません。死とは誰にとっても恐ろしいものなんでしょう。かと言って『いつか来る死にびくびくしながら人生を台無しにしちゃっていいの?』っていう問いかけが劇中バズから投げかけられます。その問いかけに対するひとつの答えをウッディは悩みながらも答えます。でもそれが、このポップで暖かいアニメだからすんなり心に入ってくるのが 嬉しいです。  そういえば前作ではほとんど活躍の場がなかったポテトヘッド、スリンキー、レックス、ハムがメインのストーリーに進出してくれたのはかなり盛り上がりました。特にスリンキーはお気に入りです。レックスは邪魔しすぎ。全員で、せーので自動ドアを開けるシーンが最高に好きです。  ラストのNG集の遊び心には感動すら覚えます。いや、本当に凄いです。このディズニーの『サービス』にかける情熱は右にでるものはいないんじゃないかとすら思います。その根底にあるのは、ただただ見る人に楽しんで欲しいという真心なんでしょうか。心が洗われるようです。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-06-30 17:30:32)(良:1票)
67.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 
 『面白い』や『かわいい』だけでなく、感動があるのがディズニーですね。CGの技術に頼りきっていないストーリーの面白さが素晴らしいと思います。  特に今作は、あくまで子供向け子供目線で作られているのでしょうが、台詞の一つ一つを吟味すると、大人目線でも楽しめる妙があります。例えば、現在の職場、『飽きっぽいアンディ』。もっと良い職場があるのではと、再就職先に選んだシド。ところがこの再就職先はとんでもないブラック企業。結局アンディの良さを再認識することになるっていうのは、現実世界でも日常的にありそうです。まあ本作ではウッディ達は再就職したくてしたわけじゃないんですけど。  また、子供には良い教訓映画になりそうです。『物にも命があると思って大切にしましょう。』『一度失った信頼は簡単には取り戻せない。』子供達に、理屈ではなく感覚で学んで欲しいことを感じてもらえそうですね。  私は個人的に、バズがCMを見るシーンでアイデンティティーについて考えさせられました。ってゆーか、バズは一瞬落ち込みましたが、じゃあ私達人間のアイデンティティーっていったい?そう考えると人間もおもちゃも大差ないのかもしれないです。  それにしてもこのアニメとしての安定した面白さはいったい何なんでしょう。オープニングのプレゼント偵察をラストにもう一回もってくるところなんか、お約束中のお約束ですが、こんな演出がたまらなく楽しいです。  ウッディが前半ちょっと嫌な奴だったり、自分をスペースレンジャーだと信じきっているはずのバズがおもちゃのふりをしたり、まあ正直マイナスな部分もあるっちゃああるんですけど、それでもさすがディズニー、そしてピクサーのアニメは夢があって楽しいですね。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-06-30 01:13:45)(良:1票)
68.  2 days トゥー・デイズ
 ばらばらの地点からスタートした複数の物語が、思いもかけないところでつながっていき、最終的に一つの物語を作り上げていくのが快感です。この手のタイプの映画にあまり免疫がなかったことも幸いして、大変新鮮な驚きと興奮を覚えました。一見無関係に思えたパズルのピースが、ゴールへ向けて次々と綺麗にはまり込んでいく様子は、気持ちが良いものですね。小さな感動すら感じます。  最後に一つの流れにいきつくまでの、それぞれの小さな物語の流れも、非常に完成度の高いものでした。役者さん達の演技も素晴らしく、いったいそれぞれにどんな結末が用意されているのか気になるところです。そしてそれぞれにふさわしいフィナーレは、小粒ながら私の価値観を十分に満足させてくれるものでした。  ただスキーのオリンピック選手のベッキー(テリーハッチャー)と、売春大嫌いのクビになっちゃった警官アルビン(ジェフ・ダニエルス)だけは、「え?それで終わり?」というまさかの結末でなんかすっきりしませんでしたね。ベッキーはまだ許せるとしてもアルビンはほんと蚊帳の外って感じで、じゃあなんで劇中クローズアップされたのか、いまだもってよくわからない謎の存在のまま終わっちゃいました。彼の存在意義って・・・?
[DVD(字幕)] 8点(2014-05-08 16:01:35)
69.  どこまでもいこう 《ネタバレ》 
 この作品はとにかくリアル。ノスタルジックな一面と、サスペンスな一面を併せ持っているのですが、振り返ってみれば小・中学生のときってそうだったかも。リアルに関して言うならば、映画であればクローズアップされるべきエピソードがどれもスルーされるという徹底ぶり。  例えば新聞に載った写真に盗まれたバックが映りこんでいたり、友人が母親と無理心中をしたりと、何気に衝撃的な事件が起こるにも関わらず、劇中ではそれら一連の出来事はあくまで「出来事」として処理されていくのです。  この映画を通して最も感じたことは本当にリアルすぎる時間の流れです。今日の衝撃的な出来事も、3日経てば過去の出来事となってしまうんです。  例えば、お金をぱちったバックが写真に写りこんでいるのを見たときに戦慄がはしるわけです。しかし、その事実には当事者以外、結局誰も気付きません。実際、現実もそんなもんですしね。そして、そんなことは無かったかのように、また日常を楽しむんです。野村君が亡くなってしまったときもそう。それはもう衝撃的な事件です。野村君と仲良くなっていたアキラはずっと下を向いているんです。でもその数日後、女の子からビスコをもらい、喜ぶアキラ君。どんなに衝撃的な出来事も、時の流れの中に風化していく、そんなことをわずかなシーンが示唆しているように感じるのです。  ひとつだけ難を言うならば、写真が新聞に載るとか、友人が無理心中をするとか、ありそうで実はそうそう無いことなんですよね。どうせリアルを追求するのであれば、もっとありそうで、それでいて衝撃的なエピソードを盛り込んでくれれば、忘れられない作品になったかもです。
[DVD(邦画)] 6点(2014-02-24 06:50:03)(良:1票)
70.  トゥルーライズ 《ネタバレ》 
 エンターテイメント性の高いアクションで個人的に大好きなのが、エスカレートするタイプです。本作においては、①雪中バトル→②街中での馬VSバイク→③孤島バトル→④橋落とし→⑤戦闘機、と5つのバトルフィールドを堪能できるわけですが、その中でも②のアクションが普通の娯楽映画であればクライマックスレベルの面白さ。決してつなぎアクションではないのです。序盤でこんなに見せちゃって大丈夫?と心配になるくらいです。ところがところが、③、④、⑤と立て続けに繰り広げられるアクションが、スケールを徐々にでっかくしていくという手法で、とにかくエスカレートしていくため、期待を裏切らない面白さ。いや、それでも②→③辺りでもしかすると食傷気味になってしまったかもしれませんが、ここで挿入されるのが浮気調査。もしかすると、箸休め的な意味をこめての浮気調査なのかもしれませんね。一度頭の中のアクションモードをリセットされるものですから、③からは第二幕として楽しめるんです。  だとすれば、あの浮気調査の一連の流れは、必要な中だるみコメディだと言えなくもないのかぁ。個人的には、あの浮気調査のところだけがしつこい上に好みに合わなくて興ざめしちゃったんですよねー。なにしろコメディとはいえ、奥さんを騙しまくって、怖い思いさせまくって、その上で奥さんの本心探ろうなんて見ていて気持ちの良いもんじゃないです。とても笑えません。品のなさを通り越して嫌悪感を抱くレベルなんです。正直この一連のシーンがなければ10点満点でも良いくらいの超娯楽大作。面白いけれど・・・惜しいなあ。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-02 08:40:03)
71.  トゥルー・ロマンス 《ネタバレ》 
 出所をごまかして、大量のヤクを売りつけようとするクラレンス(C・スレーター)。その現場を現行犯逮捕しようと罠をしかけて待ち構える警察。クラレンスとアラバマ(パトリシア・アークエット)の命とヤクを付け狙うマフィア。その包囲網が完璧なまでに狭まってきて、もうだめだ、これは完全なバッドエンディングだと思いきや、唐突に訪れるあのラスト。バカップル二人を完全に包囲していたしがらみや複雑な勢力図を、関係者全員を皆殺しにして白紙に戻すなんて、素敵すぎます。  バイオレンスに目がいきがちですが、この映画のメインはやはりラブストーリーなのでしょう。明らかに状況は悪くなる一方だし、この映画の場合むしろバッドエンディングが自然な流れだとも思うわけですが、あえて二人にハッピーエンドを用意したところに拍手を送りたいです。  こーゆーリセット系のストーリーって、予想もしないところで爽快感や解放感を感じることができちゃうので、えもいわれぬ余韻が残ってしまうのも魅力の一つかもです。 
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-19 01:33:52)
72.  逃亡者(1993) 《ネタバレ》 
 事前に期待感が大きくなりすぎていると、どうしても小さな粗が目についてしまうことってありませんか?普段なら娯楽作品見ているときは、「娯楽作品だから」ってスルーしちゃうんですけどね。  副作用を暴いたキンブルを殺すために、足のつかない殺し屋を雇って、でも殺し屋が間違って奥さん殺しちゃって、その濡れ衣がキンブルにかかったんで結果オーライってことなんでしょうけど、ただそれだけの背景が、最後まで見てもわかりにくい。あくまで「追いかけっこ」のスリルを楽しむサスペンスですから、背景はわかりやすほうが良いと思います。  また、ジェラード捜査官が、キンブルを追いかけながらも、再捜査を同時に始めたことにものすごい満足感と高揚感を覚えたものですが、「キンブルはもしかして白なんじゃ?」と思い始めているのに、後半刑務所でキンブルを追いかけたときに躊躇なく発砲したことにドン引きです。  ただ、ハリソンフォード演じるキンブルさんにはもう大満足。  この状況で黒人警察官助けた!そんで逃げた!また逃げた!またまた逃げ切った!真犯人探し始めた!真犯人探すためならって警官うじゃうじゃの病院や刑務所まで行っちゃう!・・・子供助けたー!追われているくせに、逆探知利用して警察に捜査の手がかりあげたー!すげえ!なんてすごい人だ!  と、スーパーマン好きな僕には最高の人物設定でした。  ニコルズさんも、「キンブルは頭が良いから絶対に捕まらない」って何度も警察に言っていましたしね。  でも本当に頭が良い人は、あんな状況で冤罪にはならんと思いますけどね。  そうそう!最初冤罪で死刑判決受けたときに、「んなアホな。それは強引すぎるやろ!」と思っちゃったのがそもそもの始まりでした。惜しいな~。 
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-07-07 11:19:38)
73.  トト・ザ・ヒーロー 《ネタバレ》 
 誰しも、特に劣等感に苛む男の子であれば、いわゆる「厨二病」みたいに憧れの自分や憧れの世界をイメージしては楽しむ期間が来るのでしょうか。  現実世界におけるトマ自身の人生と、メタファーとも言える「トト・ザ・ヒーロー」の空想部分とは、まるで逆のストーリーが進行し続けます。当たり前ですけど・・・  現実世界では、幼少期にみんなからばかにされ、愛する父を失い、自分のせいで溺愛していた姉を失い、青年期には愛する姉似のエヴリーヌと自らの意志で別れます。そしてそのほとんどに、アルフレッドが関わってくるわけです。  彼の精神状態は、「トト・ザ・ヒーロー」というもう一人の自分を空想の世界に創り上げることでバランスを保とうとします。普通は早い時期にこの精神状態から脱却するものですが、姉が死んでしまって、姉の成長があそこで止まってしまったことと、彼の恋愛に必ず一歩先をゆくアルフレッドが登場することで、彼はこの世界から全然脱却できません。  この映画の唯一の救いは、終盤、彼が真実を知り、現実の世界を生まれて初めて肯定するところにあるのでしょう。  アルフレッドの身代わりになって撃たれる瞬間と、「トト・ザ・ヒーロー」が撃たれる瞬間、今まで全く違う人生を歩んでいた二人の姿が完全に重なります。そう、この一瞬でずっと憧れていたもう一人の自分に、「トト・ザ・ヒーロー」になることができたのです。  なんかこうして書きながら整理していると、すごく良い映画のような気がしてきた・・・  ですが見ていたときは本当に面白くなかったのです。  いや、もうやばいくらいに。  ですので、勇気を出して、正直な気持ちを打ち明けます。  3点です。  周りを気にする「たきたて」は10点の評価をつけていますが、「タキタテ・ザ・ヒーロー」が3点の評価を出しています。
[DVD(字幕)] 3点(2013-05-26 15:38:42)(良:3票)
74.  ドクター 《ネタバレ》 
 病気になったとき、けがをしたとき、今までと同じはずの風景が、まるで違う景色に見えてくることは確かにあります。ですがその感覚っていうのは、当事者にしかわからないもので、非常に言葉にしづらい抽象的なもののはずなんです。その感覚をこんなにリアルに感じ取ることができるなんて、すごいことだと思います。  検査や診察の結果を妻に言い出せないでいるジャック(ウィリアム・ハート)。車椅子に乗ることを拒否するジャック。不安、プライド、孤独、焦燥感。ジャックの複雑な感情の起伏が、時にはジャックの目線で、時には妻や患者仲間のジューンや同僚の目線を通して画面から絶えず発信されてくるのです。  この映画では、1シーン、1シーンが、どれも重要なメッセージを伝えてきます。ものすごく丁寧で、ものすごくリアルで、ものすごくアツくて、それでいてものすごく静かなドラマです。心揺さぶられる物語です。  そして、ラストの屋上のシーン。  ジューンから届いた一通の手紙。  それをわざわざ屋上へ行って読むジャック。  そしてその手紙の内容が・・・。  うわー。やられたー。  この手紙・・・一生忘れることのない手紙になりそうです。  今まで見たことがある中でも、ベスト3に入るラストでした。   
[DVD(字幕)] 10点(2013-05-09 04:27:29)
75.  ドク・ハリウッド 《ネタバレ》 
 金銭欲にまみれ、自分中心の考え方で、職場の皆から嫌われるほど魅力の無い若き医師。そのどーしようもない医師が、不可抗力で田舎町のドクターをすることになり、街の人達と触れ合っていくうちに少しずつ彼の価値観が変わっていく、というお話。  そこに、若いシングルマザーとの恋愛もからんでくるわけですが、なんか、そのバランスが最高に良いんです。ラブコメなんですが、恋愛でストーリーの大部分を占めるようなことはせず、ヒロイン以外の人達との心の交流、エピソードをしっかりと見せてくれるわけです。こーゆー話、こーゆー作風、大好きです。  確かに、メインのストーリーは、真新しさもなければ、ひねりもありません。ですが、だからこそ、登場人物達の個性が光るのではないかと思いました。  この映画は、小さなエピソードがほんと良いタイミングで、良いテンポで、主人公の恋愛の合間に挟まれるんです。小さなエピソードをいっぱい積み重ね、いつの間にか見ているこちらまで街の住人のような気持ちになってきます。  主人公が夜中にこっそり街を旅立とうとするところから、ラストまで、特に良かったです。すごく感動しました。派手さはなくても、良い映画は良いですね!映画はバランスも大事ですよ!きっと。そう思える作品でした。
[DVD(字幕)] 8点(2013-04-24 04:50:04)
76.  逃亡者(1990) 《ネタバレ》 
 B級娯楽サスペンスアクション、というわけでもなく、わりと真面目路線で攻めている割には、ストーリーが粗いです。  裁判を抜け出し、仲間と合流し、車を乗り換え、コーネル一家を待ち合わせの場所として利用する。ここまでの流れは良かったし、「IQ130の天才犯罪者」の前置きも凄く良かった。それからの展開を凄く期待しました。  なのに中盤から後半にかけて、見れば見るほどストーリーは雑になるし、ボズワースの天才キャラは不発もいいとこだし、期待がどんどんしぼんでいきます。  まあそれでも多くのことは目をつむればまだ見られるのですが、2つだけどうしても納得いかないところが・・・!  まず不動産屋の死体が見つかるのがいくらなんでも早すぎ!それはないですって!  そして終盤、ボズワースたちが車に乗り込もうとして、ウォーリーが撃たれるシーン。 人質のティムが一緒なのに、協力者のナンシーもいるのに、あんな蜂の巣にする勢いで撃たないですって!FBIあほすぎでしょう。  ピンチをつくるためのわざとらしい演出はかえって面白さを損ないます。  最初から最後まで飽きはしなかったですけど、飽きなければ良いという問題でもないということをこの映画で知りました。
[DVD(字幕)] 5点(2013-04-15 16:36:36)
77.  トップガン 《ネタバレ》 
 こんなオシャレ映画だとは思いもしませんでした。アイドル出して表面だけ着飾っただけのドラマと変わりません。ものすごく期待して見たのに、最初の10分で飽きた。  第一、導入部分の「アメリカは空中戦のエリートを養成する機関をつくった・・・その名は『トップガン』。」という設定を全然活かさないので、見ているうちに忘れてしまいました。なにしろ、どこが『トップガン』で『エリート』なのか全然つたわってこないのです。  肝心の空中戦も、誰がどこにいて、何やってて、ゴールはどこなのか、正解は何なのか、・・・・ひとっつもわからない。がんばって理解しようと努めていると、急に終わって、「やったぜ!○○を倒したぜ!」なんて登場人物たちばっかり盛り上がっている。意味がわからない。  最後の実戦だけは何しているのかわかり、そこだけは楽しめました。
[ブルーレイ(字幕)] 3点(2013-02-10 18:30:33)
78.  怒霊界エニグマ 《ネタバレ》 
 雰囲気は「フェノミナ」に、設定は「着信アリFinal」に似ています。  美術館でメドゥーサの生首の彫刻と、キャシーの生首が入れ替わりますが、あれって幻覚のはずなのに、その直後のシーンでは背後にその生首が残ったまま。  そこは消しとかないと!まるで安っぽいお化け屋敷みたいですよ!
[DVD(字幕)] 3点(2012-07-02 00:26:30)
79.  飛べないアヒル 《ネタバレ》 
 「シューーートーーー!」  「よける!よける!よける!キーパーも・・・よけたー!」  「ネ、ネットを突き破ったぁ~!!!」  「またまたシューーートーーー!」  「よける!よける!よける!キーパー正面から受け止めたぁー・・・」  「!!・・キ、キーパーごとネットに押し込んだぁ~!!!」  こ、これは、「キャプ翼」だぁー!  ・・・まあ、それはそうと、リーグ規約とはいえ、それを利用してバンクスを無理やり引き抜くことはないでしょう。この映画のテーマから逸れているのではないでしょうか。  それから、弁護士クビもやりすぎですね。  個人的にはどうしてもその部分がひっかかってしまいます。  それでは、最後に。  「まわる、まわる、まわる、すごいスピードでまわっています!そして、シューーートーーー!決まったぁー!ゴォールゥー!」  映画って何でもありにできるから楽しいです☆   
[DVD(字幕)] 5点(2012-06-29 20:01:35)(良:1票)
80.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 
 人種差別。貧富の差。老い。  様々なテーマを抱きながら、デイジーとホークの人間関係の在り方は、そういった諸問題をあっけなく超越していきます。  二人の関係は、最も単純な人と人との関係。  その関係を象徴するデイジーの「あなたは友達よ。」のたった一言のせりふ。  泣きそうです。  難解になりそうなテーマに、起伏の穏やかなストーリー。  にもかかわらず、堅苦しくならないのは、ひとえに二人の役者さんの演技がすばらしいのと、脚本なのかなぁ、と素人ながらに感心。  お墓のシーンやラストシーンは特にぐっときます。  もはや運転手ではないホークに、「あなたはまだお給料をもらっているの?」と尋ねるデイジー。  真偽のほどはともかく「はい。」と答えるホーク。  ああ、この人はたとえ車を運転していなくても、ずっとずっとデイジーの運転手なんだと気づきました。  もし本当にお給料をもらっているのだとしたら、ブーリーもなんて素晴らしい息子なんだ!
[DVD(字幕)] 8点(2012-06-02 12:20:55)(良:1票)
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