1. ナイル殺人事件(1978)
《ネタバレ》 ストーカーよろしく付きまとう女の登場の仕方が、なんだか凄い。突然ピラミッドの上に現れ、実に気楽な感じて去っていく。危ない危ない。落ちますって。高さ考えなさいよ。さらには遺跡に風と共に現れる。演出過多というか、笑ってしまいそうになる。犯人も途中で分かってしまったので、真相にびっくりすることもなかった。大体死が妙に軽い。母親殺されてんのに、私達婚約しましたと嬉しそうに下船する女もどうかしているし、ポワロ自体も無駄な犠牲者の死に対して重く受け止めてる感じがない。もたもたやってる内に目撃者を二人も殺されて、最後は犯人の自殺も止められない。無駄な死を止められなさすぎです。エジプトでロケしているのに、ロケーションをうまいこと使えていないのも残念。もう少し観光気分も味合わせてくれてもよさそうだ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-06 19:58:04) |
2. ナバロンの要塞
かつて観た時は気にならなかったが、今観るとやはりややテンポがもったりとしている。現代に合うテンポでないのは事実。しかしテンポ以外は欠点らしい欠点も感じない。あれもこれもと色々な要素を詰め込んでいるが、二時間半強という長尺もあって殆どのものはちゃんと処理してあるので問題はなし。出演俳優陣もとても好みで、それだけでも嬉しい。古き良き冒険映画としてゆったりと楽しみたい映画。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-06 19:46:36) |
3. 夏の嵐(1954)
映画中、女の独白ナレーションがちょこちょこ入るが、この独白が説明的過ぎていて質が悪い。しかも映像で十分に伝わっていることを、重複して説明してしまうことが多々あり、折角の映像を殺してしまう結果になっている。また、男も女もキャラクターの一貫性に乏しく、心の痛みの重みも説得力も欠けます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-10 14:41:35) |
4. 夏目漱石の三四郎
やっぱりイメージがね。合っていたのは笠智衆さんくらいで、他は結構厳しい。一番酷いのが与次郎。この活気のなさはなんなんだ。もごもごとカツゼツが悪い。これでは折角のキャラクターも台無しである。内容もただストーリーをなぞっているだけで、まとまりに欠ける。原作にあったシーンがただ中途半端な形で映像化された印象。この短い尺では全てを描くのは土台無理というのは判るが、重要なシーンも間の抜けた演出で全く印象に残らないものにしてしまう手腕が恐ろしい。終盤になって突然オリジナリティを発揮し始めるが、これがまた宜しくない。妙な方向に捻じ曲げてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-11-30 19:50:01) |
5. 嘆きのテレーズ
《ネタバレ》 子供の頃に観て、ラストの展開が強烈に印象に残った映画。今回観直してみたら、座りながらの握りこぶしでの往復ビンタが印象強烈。凄いことをする。全体に良く出来ているものの、惚れ合う過程を素振りよりも台詞だけで済ましてしまっている箇所が目に付くのが難点。大体、逃げ出そうといいだした後に、女性がいかに虐げられているかということを聞かされるというのでは、逃げ出そうといったのが単に旦那から奪い去りたいというだけの意味になってしまいマイナス。虐げられているからこそ、二人で逃げ出し幸せになろうという流れにして欲しいところだった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-27 23:47:57) |
6. 渚にて
《ネタバレ》 既に核戦争後の世界からスタートするが、それをはっきりとは説明することはなく、何が起こったのかということを観る側がじわじわと察知させる作りが良い。市民の暴動などもなく、皆、非常に普通に生活をしている。置かれている状況に対して、ちょっと平然としすぎている感じはするが、逆にこの平静がやがて来る結末と相俟って、テーマの重さを強調させる効果も出ている。本当に静かに静かに訴えかけてくる映画ではあります。 [DVD(字幕)] 7点(2007-04-15 20:52:19)(良:1票) |
7. 茄子 アンダルシアの夏
《ネタバレ》 自転車ロードレースという、日本では非常にマイナーな題材をアニメにしたことに妙に感心。全体に画は綺麗な方だし、TVで観たことがある実際のレース画面そのものな感じのレースシーンはとても良く出来ている。ただ、台詞内容に対して口を必要以上に大げさにあけて喋る作画がやたら多く、違和感を強く感じます。ストーリーも特に目新しいところもなく拍子抜け。何かひとつもふたつも足りない感じ。50分弱という短さでは、これ以上人物の深みを作るのは難しかったのだろうか。 [DVD(邦画)] 5点(2007-03-12 18:49:20) |
8. 夏休みのレモネード
《ネタバレ》 大体の展開は大方予想出来るものの、意外性を求めるタイプの映画でもないのであまり気にならない。子供の純粋な目を通して宗教の素朴な疑問を投げかけてくると、大人はそれを真摯に対応しなくてはならなくなるため、大人の事情のくだらなさが浮き彫りになるという構図。多少、それをあざといと感じなくも無いが、この程度なら許容範囲。微妙な問題を抑えるべきところはしっかりと抑えつつも、テンポ良く、サラリと描いてみせる作風は好感が持てます。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-02 21:40:47) |
9. ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
《ネタバレ》 不思議なクローゼットを通して別世界へたどり着くというのは、目新しくはないけど、ファンタジーらしい面白みはある。しかし肝心の子供達に魅力を感じられないのが、そもそも問題。ストーリー展開もかなり無理矢理な部分が目立ちすぎます。その辺は子供向けファンタジーだからと大目にみるべきなのかも知れないが、それはちょっと子供を馬鹿にしすぎのような気もする。 [DVD(字幕)] 3点(2006-09-03 15:17:46) |
10. ナッシング・トゥ・ルーズ
全体にやりすぎ、作りすぎ感が目立つ気がする。ツボにはまれば面白いんだろうけどね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-06 23:16:24) |
11. ナインスゲート
映像は綺麗だし、過程も結構楽しんで見られる。しかし尻切れ感満載のラストに象徴されるように、全体に詰めが甘すぎます。 [DVD(字幕)] 5点(2006-06-29 14:58:10) |
12. ナショナル・トレジャー
期待して観ると物足りないけど、気楽に観ると満足できるという出来。娯楽映画としては十分に水準を満たしている映画だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-11 07:42:00)(良:1票) |
13. 殴られる男
《ネタバレ》 この映画に描かれてる業界の醜悪な実態。これに似たようなことは、現実社会でも当たり前のようにあったんでしょうかねぇ。たった一度だけ実力で取ったダウンのあとのボクサーの立ちカットが切ないです。主人公の男気が泣かせてくれる良い映画。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-09 11:26:06)(良:1票) |
14. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
何度も観る機会があったのに理由もなく敬遠していたんだけど、いざ観てみたらとても面白かった。かなり好み。1時間強という短さも良い。これ以上長いと、きっと感想もかなり違ったものになるだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-06 11:00:58) |