61. パニック・フライト
《ネタバレ》 前半にしても後半にしても、割とチマチマした空間で攻防が展開されるのであるが、手を拡げすぎず、単純なやりとりに徹しているのに好感を持った。心理戦の要素をもう少し入れてくれれば、まだ良くなったとは思うが・・・。レイチェル・マクアダムスは、久々に、「怯え顔が上手い女優」だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-25 03:07:47) |
62. 初雪の恋 ヴァージン・スノー
《ネタバレ》 序盤のところは、韓国のラブロマンスと日本のラブロマンスの違いが見事なくらい悪い方に作用しています。何であの2人がうまくいくのか、まったく説明も説得力もないですね。中盤以降も展開に何の工夫もありません。目標もポイントもなくずるずると最後まで続けているだけです。 [地上波(邦画)] 2点(2009-12-31 00:39:16) |
63. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
《ネタバレ》 所詮は単純ヒーローものなんだから悪どい敵とガンガンやりあっておけばいいのに、いきなり主人公が勝手に悩み出して違う方向に行ったり、そこで突然それまでなかった設定を重ねてきたりするものだから、何が何だかわけが分からなくなってしまっています。前作はヒーローものの枠組を外さなかったからこそ、細かい設定や各キャラの濃さが生きていたわけで、本作は前作の成功の要因を勘違いしたとしかいえませんね。オーランド・ブルームの演技の下手さは前からですが、デップやナイトレイの演技にもやる気が感じられません。最後に一瞬登場するジェフリー・ラッシュ御大だけが画面を引き締めているのが皮肉。ここに3点。 [DVD(字幕)] 3点(2009-11-03 01:11:39)(良:1票) |
64. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
私が一番驚いたのは、最初に出てくる少女時代のエリザベスが、顔のつくりも体型もしっかりキーラに似ていたこと。こういう細かいところでも手を抜かないのは偉い。そんな風に隅々まで親切に作ってある作品なのだから、あとは素直にワクワクドキドキしながら楽しめばいいわけです。単純エンターテインメントとしては十分です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-25 11:52:58) |
65. バガー・ヴァンスの伝説
《ネタバレ》 途中で「まさかこの試合を延々と最後までやって、それでおしまいってんじゃないだろうな」と思ってたら、本当にそうだったとは・・・。結局、コースを回っているのをカメラが延々と追いかけているだけであって、これほど図柄的に面白くないスポーツものというのも珍しいです。それと肝心のバガー・ヴァンスという人が、どうみても適当にその場の思いつきを喋っているだけであって、これのどこが「伝説」なんでしょうか(ウィル・スミスに合っていないことはもちろんです)。点数は色彩と風景の美しさに対して。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-04-30 04:21:39) |
66. 母と娘(2000)
素朴ないい話を期待していたのですが、何よりも肝心の母親がぎゃーぎゃーうるさいだけなのがよくない。また、軸となる母娘の対立にしても、作り手がそうさせたいからそうなっているという感じで、その背景に何があるのかが見えません。説明台詞も多いです。つまり、人物造形がまだまだということですね。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-11-07 00:47:28) |
67. パイラン
《ネタバレ》 田舎の海辺の町の寒々とした光景がよく似合っている、切ないラブロマンスの秀作。ゴミ溜めのような(物質的にも精神的にも)生活を送っていた下っ端ヤクザが、顔も見ていない、すでに生きてもいない相手との関係を通じて段々と変わっていく過程が良い。チェ・ミンシクの演技は、挫折と敗北を繰り返してきた駄目人間を全身のオーラで表現していて、なかなか見事。また、写真、歯ブラシ、戸籍謄本といった小道具もなかなか効果的に機能している。難点としては、前半のチンピラ生活の描写がやたら長いことで、あれは15分もあれば表現可能だと思う。また、ヒロインが主人公に会いに行く場面はちょっと唐突(かえって、顔を合わせないことによって発生する切なさを減殺している)。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-10 01:58:25) |
68. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 冒険系ファンタジーの割には話の規模としてはごく狭い範囲内に収まっているのだが、この作品が優れているのは、無意味に展開を拡げすぎずに、あくまでも現実の迫り来る危機と表裏一体のものとしてファンタジーの部分を位置づけていること、そして、中途半端にお約束的なハッピーエンドの方向に持っていかなかったこと。そのことが、全体に少女の生々しい息づかいを与え、地に足のついたファンタジーという難易度の高い世界を創り上げることに成功しています。それにしても、主演のイバナ・バケロの、気品と可愛らしさが完全に両立した存在感にはびっくり。演技も安定していて、今から次作が楽しみ。 [映画館(字幕)] 7点(2007-10-08 22:31:25) |
69. 背信の行方
戯曲用の台詞をきちんと映画としてアレンジできていない脚本がまず問題(したがって、聞いていてやたらまわりくどく感じる)。話が進むほどにどんどん間延びしてスリルが薄れていくのにも参った。ニック・ノルティとジェフ・ブリッジズも、終盤はほとんどキャラが重複してなかったか? [地上波(字幕)] 3点(2007-02-06 04:01:16) |
70. はつ恋(2000)
かなり期待外れでした。田中麗奈のボソボソ大根演技はもちろん、真田広之扮する母の初恋の相手も、年齢と経験から来るであろう年季や雰囲気がまったく伴っていない(つまり、「母の初恋の相手」になっていない)。大体、対面の初期段階からほいほいあんな馬鹿娘の相手をまともにしている時点で駄目です。終盤の15分の持ち直しがなかったら、救いようのない内容になっていたでしょう。 [地上波(邦画)] 4点(2007-01-27 02:32:54) |
71. 春の日は過ぎゆく
《ネタバレ》 紹介文には「離婚歴があるがゆえのヒロインの心の揺れ」みたいなことが書いてあったような気がしたのですが、そんなものは最後までかけらも出てくることはなく、単に男女の出会いと交際と別れを淡々と描いた作品でした。それはそれでよいのですが、この内容ならば120分近くもいらなかったはず。90分台でまとめられると思います。台詞を極力削り取ったホ・ジノならではの世界は相変わらず良い。 [DVD(字幕)] 6点(2006-07-08 02:53:41) |
72. バーティカル・リミット
突っ込みだしたらきりがないんですけどね。幸いなことに大画面と大音響で見られたし、見てる間は単純に興奮していたので、私にとっての印象はそんなに悪くないです。妹をもっと魅力ある役柄にしていたら、もう少し評判は良かったのでは?珍しく悪役になってもやっぱりヘタレで小人物なビル・パクストン(←ほめ言葉)も微笑ましい。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-07 14:58:13) |
73. ハリウッド・ゲーム
誰が何をしたい話なのかほとんど表現されていない上に、「これは予算足りなかったんだな」とすぐに分かるシーンが満載なのが悲しい。役者たちの、手抜きとしか思えない演技水準の低さにもびっくり。 1点(2005-02-06 01:07:22) |
74. バイオハザード(2001)
肝心のゾンビの攻撃が全部同じなので、話がいくら進んでも面白みがない。みんな演技下手だし。 4点(2004-09-05 00:06:40) |
75. ハッピー・フライト(2003)
「スチュワーデス物語」というスチュワーデスドラマの金字塔を知っている日本人に、このレベルのものを見せてはいけません。というか、グウィネスは何を考えてこんなものに出演したのだろうか。 2点(2004-05-07 20:58:25) |
76. パール・ハーバー
事前の覚悟(?)が異様に大きかったので、意外に途中までは何とか見ることができたが、終盤1時間はまったく何の意味もないし、しかもどさくさに紛れて高らかに侵略行為の讃美。やっぱり駄目じゃん。ヒロインのアホさと頭の悪さも論外です。 0点(2004-03-29 00:52:27)(良:1票) |
77. ハンニバル(2001)
前作の最大の見せ場だった息詰まるような心理合戦はまったくなし。ということは、当然のように前作よりはつまらないわけです。あと分からないところが(すでに指摘されていますが)、(1)冒頭の銃撃戦にはどのような意味が?(2)屈強の看守も簡単にねじ伏せるレクターが、なぜあんなにあっさり捕まる?(3)手首を切り落とすくらいだったら、手錠の鎖を切る方がはるかに簡単では? 4点(2003-10-12 01:05:26) |
78. ハート・オブ・ウーマン
設定もストーリーも非常に面白いのです。で、ありえない設定なんだから、普通に個々の関係を流していくだけで十分に面白くなるのに、何がいけないかというと、女性心理がどうとか女性独自の発想がどうとかいう一般論をそのまま登場人物に声高に言わせていること(特に前半)。これで一気に興醒めします。大体、そうやってその概念をステレオタイプ化することがすでに差別だということに気がつかないのかね。まあ、後半は大分ましでした。 5点(2003-09-19 23:53:11) |