1. シベリア超特急2
(1作目レヴューより続く) ハイ、またお逢いしましたね(キャラが変わってんな…)、今日の映画は皆さんお待ちかねの、大迷作シリーズ第2弾「シベリア超特急2」です。前作で「1作目だから1点」をつけたので今回は2点にしようと思ってたのに…ちょっと面白いぢゃないか! なぜか裏切られた気分が(笑)。心なしかキャストが豪華になってるし。まあそれでも、水野大先生の台詞回し(といっていいのか)は相変わらずだし、それがまた周囲の熱演から完全に孤立しているところはさすが。またかよ!のロープ投げといい、「ポチョムキン」の階段落ちといい、その階段の悲しいくらいの短さといい、今回もまた、恐らく先生の思惑とはまったく別の次元で堪能させてもらいました。第4弾まであるそうなので、また機会があったらお逢いしましょう。それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…… 4点(2003-05-17 01:16:20)(笑:3票) |
2. シベリア超特急
ついに観てしまった…あまり真面目に点数つけるのもアレなんで、1作目ってことでとりあえず1点にしときます(別に10点でもイイけど、この映画に点数をつけることに意味があるとは思えないんで…)。それにしても、水野先生には参りました。全編突っ込みどころ満載なんですが、まず何が凄いって、あの台詞回し。抑揚が完全に水野晴郎のまんまなんですもの(そのくせ棒読みって一体…)、キアヌ・リーヴスがオスカー級の名優に思えてきますぜ。それから存在理由がまったく不明の英語字幕。しかも戸田奈津子先生が! 英語圏の人々にまで観せようというのか? 国外持出し禁止にした方がいいと思いますけど…。そもそも、これまで何千、何万という映画を観てきた人が、どうして自分で撮ろうなんて思っちゃったんすかねぇ? 映画の難しさについては嫌というほど知っていたでしょうに。これもひとえに映画に対する愛の為せる業でしょうか? だとすればたしかに彼は、日本のエド・ウッドに違いない。マイクじゃなくてエド水野にすべきだったかも…その痛いほどの愛だけは強烈に伝わってきたから。いやぁ~「シベ超」って、ホンっトに、凄い映画ですね。それではまた、「シベ超2」のレヴューでお逢いしましょう…… 1点(2003-05-17 00:48:11)(笑:5票) (良:1票) |
3. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
凄い映画だった。これはかなりキリスト教的な話なのかな、と思った。ヘドウィグが客席にダイヴするシーンはキリストの磔。とするとトミーはユダ?といろいろ考えてみるものの、そこんところはイマイチ判らず。ベルリンの壁は崩壊しても、人間の前には性別、性差という高い壁が今も厳然と聳えているのか…なんて考えるも、難しくてよく判らず。そんな何も判らんアホな私にも、判ることがある…「これは凄い映画だ!」 そしていうまでもなく音楽が最高に素晴らしい。ヘドウィグの繰り出す名曲の数々に、小生の怒りの数インチ(泣)も大興奮!!すんません。 9点(2003-05-11 23:57:52)(笑:1票) |
4. ムーラン・ルージュ(2001)
序盤のめまぐるしいカメラワークに目が疲れて、観るのをやめようかとまで思ったけど、そこを過ぎれば限りなく悪趣味に近い、豪華絢爛の超・バズ・ラーマン・ワールド。エルトン・ジョンにキッス、クイーン、マドンナ・・・あまりにもベタな選曲も、「観客も一緒に歌って楽しむ」ことこそをミュージカルの醍醐味と考えれば、それはやむを得ないというより寧ろ必然でしょう。ニルヴァーナのカンカンにはひっくり返ったけど(笑)。皆さんも書かれているように、主演のふたりの意外なほどの歌唱力には驚いたし、今まであまり好きじゃなかったニコール・キッドマンに関しても、本作でだいぶ印象が変わったしで、作品の面白さ以外でも収穫多し。キッドマンは今どき稀有なクラシカルな美女だと思うので、今後よりいっそうの飛躍に期待! 8点(2003-05-11 23:11:08) |
5. 紳士協定
ご立派。ひねくれた見方をすれば、傲慢。つまり、差別する側の人間(主人公)が、被差別側(ユダヤ人)のふりをするというのは、結局上から見下ろしている、低いところへ下りていくという印象を禁じえない。「差別の実態を知る」なんていっても、そんなことはユダヤ人にしてみたら「何を今さら」だろうし、身をもって体験しないと分らないということ自体が問題。ユダヤ人のふりをすることによっていかに屈辱的な扱いを受けようと、正体を明かしてしまえば彼はまた以前の生活に戻れるのだから、所詮それは疑似体験に過ぎないわけで。なんだか動物愛護団体のような不遜な感じを受ける。乱獲するのも人間の傲慢、保護するのも人間の傲慢でしょ?それとも罪悪感? まあ、根が深い問題だけに、エリア・カザンのその後も含めていろいろ考えさせられる作品なのは間違いない。 6点(2003-05-02 12:21:42)(良:1票) |
6. IT/イット〈TVM〉
これまでの経験から、キング作品の映像化には期待しない体質になっているので、ショックは少ない。にもかかわらずやっぱり、あ~あ…な出来だった。ベヴァリーがあまり美人じゃない(好みの問題だけど)のもちょっと減点…。最後のバケモノは、ああやって現物を見せられちゃうと、覚悟していた以上にしょぼい。原作は個人的にはキング作品の中でもベストのひとつに入る傑作だと思うので、未読の方は是非、読んでいただきたい。評価が変わること請けあい。 4点(2003-05-02 11:25:24) |
7. クール・ワールド(1992)
つまらなかった、非常に。この頃のブラッド・ピットは、せいぜい「クラスのかっこいい男の子」という程度だし、キム・ベイシンガーはえらい安っぽいし。ガブリエル・バーンが真面目な顔で阿呆なことやってるのを観てると、それは「クール」を通り越して「コールド・ワールド」であった。もう観ることはあるまい。 3点(2003-04-19 23:36:48) |
8. ブリジット・ジョーンズの日記
「女性のための映画」みたいにいわれるけど、彼女のいない独身野郎としては、男も女も同じじゃーん、って感じで身につまされるモノが多々ありました。男だって「勝負パンツ」って程じゃないけど、なるべくきれいなヤツを…ということは、ままありますぜよ(笑)。CDに合わせて絶唱!なんてほぼ日課と化してるし(泣)。そんなワケでブリジットに思いっきり感情移入して観ちまいました。主役には当初、ヘレナ・ボナム・カーターやケイト・ウィンスレットなども候補だったらしいけど、ここは変にイギリス人に拘らなくて大正解。ゼルウィガーの綺麗なんだかブサイクなんだかよく分らない(失礼)、いい意味での「普通っぽい」魅力が最大限に活かされたナイス・キャスティングでしょう。 8点(2003-04-17 02:18:51) |
9. ウーマン・オン・トップ
ストーリーははっきり言ってどーでもいい。オカマの彼(彼女?)以外の脇役キャラが弱すぎて、ペネロペの引き立て役にすらならない(相手役の男の顔すら思い出せない)。ただひたすらペネロペが可愛い!に尽きる。特に彼女のファンというわけじゃなかったけど、これを観ればこれまでの共演者をことごとく虜にしてきたというのも大いに納得。一晩でいいからトム・クルーズになりたい…。 6点(2003-04-17 01:45:11) |
10. カタクリ家の幸福
メチャメチャ楽しかった。不可思議なくらい濃ゆいキャストも、ミュージカルとして観れば大いにアリ。ルックス的には完全に普通のオッサンと化してしまった沢田研二も、歌いだしたら紛れもなくジュリーに見えてくるからアラ不思議。そして美人女優の肩書きを捨てた(としか思えない)松坂慶子。「シリアル・ママ」を日本でリメイクするとしたら主演は彼女で決まりでしょう!とにかくここ数年の邦画で最高級の娯楽作品。三池作品は数が多すぎてあまり観てなかったけど、これを機会にガンガン観ていこうと思う次第。 9点(2003-03-16 01:51:24) |
11. シッピング・ニュース
豪華キャストに惹かれて観たものの、「結局、なんなの?」って感じで、あまり残るものがなかった。いかにもラッセ・ハルストレム作品らしく淡々と進んでいって、そのまま終わってしまった感じ。彼の作品は「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」は大好きだけど、アメリカに渡って以降はだんだん尻すぼみの感があるので、いつも通り、という印象で落胆はナシ。原作は未読なので、読後もう一度観てみる…かもしれない。どうしてピート・ポスルスウェイトがケヴィン・スペイシーをあれ程に目の敵にするのか釈然としなかったことだし。 5点(2003-03-02 01:27:31) |
12. ジュエルに気をつけろ!
う~んと、リヴ・タイラーって確かに綺麗だけど、まわりの男をことごとく惑わしてしまうほどの魔性の魅力みたいなものが感じられなかったので、イマイチ入り込めず。そんなにイイ女かなぁ~??この人、親父さん(スティーヴン・タイラー)に全然似てないってよく言われるけど、結構似てると思うのは私だけっすか? 4点(2003-01-30 13:52:54) |
13. ビルマの竪琴(1956)
カラー版は子供の頃に観たので、俳優の名前も全然知らず、余計な知識がなかった分、純粋に作品と向かい合えたような気がします。そしてそれなりに経験を積んで、確実にイヤな大人になりつつある今、モノクロ版を見てまず思ったのが、「佐藤浩市は、若い頃の父親にそっくりだなぁ~」という、しょうもない発見でした(泣)。それでもやっぱり、強烈な作品であることには変わりなく、なぜかモノクロの方が、屍体の臭いとかが伝わってくるような錯覚さえ覚えました。モノクロだと記録映画を見ているような気持ちになって、「リアル」を感じるからでしょうか。 8点(2003-01-28 17:11:18) |
14. ビルマの竪琴(1985)
小学生のときに観に行きました。定かではありませんが、ちょうどあの日航機墜落事故と同時期だったんじゃないでしょうか?。それで子供なりに、死ぬということ、命というものについて思いをめぐらせた記憶があります。そして、自分が水島だったらどうするだろうと……答はまだ出ていません。 8点(2003-01-28 16:57:52) |
15. ピンク・パンサー3
現在BSにてこのシリーズを放送しているので、遅ればせながら拝見中。koshiさんの書かれているオープニングのアニメですが、他には、ヒッチコックのシルエットに始まりバットマン、キングコング、ドラキュラと来て最後にバスター・キートンですよね?本編には関係ないこのアニメが、毎回とても楽しいっすね。たしか「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースって、ブレイク・エドワーズの奥さんだったんじゃないかと思うんですが。今回はクルーゾーよりもドレフュスのほうがイカレてて、そりゃもう憐れなくらいに可笑しい。いいオッサンたちが体を張ってアホなことするのは、非常にカッコイイし、尊敬の念すら抱きます(笑)。 8点(2003-01-28 16:42:52)(良:1票) |
16. スティング
まさに痛快。まさに傑作。これを観ると「はじめに脚本ありき」ということを痛感させられます。派手なCGがなくとも、極上のストーリーと適材適所のキャスティングで、こんなに楽しい映画が出来るんですから。主演の二人は言うまでもなく最高ですが、悪役(憎まれ役)であるはずのロバート・ショウやチャールズ・ダーニングも、どこかおかしみが滲んでいて憎めないところがあって、ヨイですね。ジョージ・ロイ・ヒルは、本当に素晴らしい宝物を遺していってくれました。あーまた観たくなってきた… 10点(2003-01-28 16:05:53)(良:1票) |
17. ミュージック・オブ・ハート
まさにメリル・ストリープのための映画、という感じ。ファンの方には申し訳ないけど、個人的にはちょっと苦手な女優なんです。確かに演技力、存在感ともに素晴らしいのは分かるんですけど、特に90年代以降の彼女の作品は、妙に激情型のものが多いように思えて、疲れちゃうというか。例えばかつての「マンハッタン」や「ディア・ハンター」などは、静かでいて力強さも感じさせるようなところがあって素直に凄いと思ってたんですけど、最近は何となくいわゆる「メリル・ストリープ像」を演じているように思えてしまうんですよね。この作品でも、巧いんだけど、「こなしてる」感が拭えなくてイマイチ感動できませんでした。あ、ちなみに最近の作品でも「激流」は結構好きです(フォローになってない?)。 4点(2003-01-28 14:02:56) |
18. エース・ベンチュラ
ジム・キャリーの相変わらずのハジケっぷりに、呆れながらも笑ってしまいました。アホなことばかりしてるけど、実はかなり有能な探偵ですよね、エースってば。 7点(2003-01-28 13:30:10) |
19. ジム・キャリーはMr.ダマー
しょうもないと思いつつ、つい笑っちまいました。そこそこ二枚目といってもいいルックスなのにねぇ…ジム・キャリーの自虐精神に脱帽っす。個人的にはこの路線で突っ走って欲しかったんすけど。あ、あと彼の陰に隠れてるけど、相棒のジェフ・ダニエルズの壊れっぷりもなかなか。 7点(2003-01-28 13:20:52) |
20. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
久しぶりに観たけど、面白い。「タイタニック」を観たときに「ポセイドン・アドベンチャー」の方が面白いな、と思ったのを思い出しました(まあ、あちらは恋愛に重きを置いている話なので、同列で比較するのも違和感がないではないけど)。主人公がちょっと型破りな牧師で、ヒーローというよりごく普通の(欲もありエゴもある)人間、というところが魅力的。それにしても、泳げない上に閉所恐怖症のケがある私にとって、後半は文字通りの「息詰まる」展開で大変でした。まさにパニック映画の最高峰ですな。おお、シリアス時代のレスリー・ニールセンが……!! 8点(2003-01-28 13:04:58) |