181. ジャッカルの日
《ネタバレ》 子どものころ見ておもしろかった覚えがあり、久しぶりに見ました。今だったらすぐにつかまりそうだなと時代を感じながらも、ジャッカルと警察の攻防に最後まで引き付けられるように見ました。もうストーリーも結末も知っているのに、目が離せませんでした。ジャッカルの内面はほとんど描かれず、淡々と職務を遂行していく姿に、冷酷な殺し屋ながらも、なぜかちょっと応援したくなります。おしゃれでハンサムだからでしょうか。 (1)あれだけ苦労したのに、ドゴール大統領の想定外の行動により、狙いを外してしまうという結末。(2)射殺された後の話がすごく短い。(3)それに射殺された後もジャッカルの正体がわからない、という3つの要因で、見終わった後も余韻が残ります。 折しも、このレビューを書く少し前(2015年11月)にパリでイスラム国による同時多発テロが起き、そして今パリではCOP21という国際会議が開かれて厳戒体制にあります。池上彰さんによると、テロを防げた事例はたくさんあるけれども、こうやって防ぎましたと報道するとテロリストに手の内を明かすことになるので、防げたテロは報道されないのだそうです。今もパリではテロリストとの攻防が水面下で激しく繰り広げられているのでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-12-01 15:17:27) |
182. マダガスカル2
《ネタバレ》 前作よりおもしろくなっている。笑いのツボを心得た感じ。前作はシマウマの妄想から始まったので、今回のオープニングはきっとアレックスの妄想なんだろうと思って見ていた。しかし、どうも妄想じゃない?? え~っ本当に動物が飛行機飛ばしちゃったわけ? しかも、ボロボロの飛行機で座席にガイコツが座ってる?! てことは墜落機?! すごいブラックユーモア。前作から出ているニューヨークのおばあちゃんもすごいね。飛行機を直すためにペンギンがジープを略奪するくだりもぶっとんでいる。ジープでおばあちゃんをはねちゃうのは教育的にどうかなあと思いながらも、子どもとガハガハ笑いながら見ました。でもキリンとカバのカップルっていうのは無理がありすぎ。 [インターネット(字幕)] 7点(2015-11-28 22:47:19) |
183. 戦火の馬
《ネタバレ》 長い、長すぎる。最後になって、こういうことだったのかとわかったが、それにしてももう少し短くまとめられなかったのか。あと、戦争に馬を使っていたというのがカルチャーショックでした。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-11-27 13:45:48) |
184. チャンス(1979)
《ネタバレ》 すごく不思議な話。チャンスの正体がいつばれるんだろうと冷や冷やしながら見ていたが、最後まで見終わると、正体がばれるばれないが問題の映画ではないとわかった。チャンスはこれからどうなるのか、チャンスは本当は何者なのか、そんなことを考える映画でもない。この映画がすべて。それ以上でもそれ以下でもない。でも正直、よく意味がわからなかった。また、チャンスは人間っぽくないなと思って見ていたのですが、最後のほうでチャンシー・ガーデナーでなく庭師のチャンスであることを医師に指摘されたときに、ちょっと戸惑ったような表情を見せたときだけ、人間に見えた。何であそこはああいう戸惑った演技をしたのだろう。 [地上波(字幕)] 6点(2015-11-26 12:42:47) |
185. マダガスカル
《ネタバレ》 途中に退屈なシーンがあったり、アメリカのジョークがいま一つわかりにくかったり、日本人にはかわいく感じられないキャラクターとか、いくらでもケチはつけられますが、安心して子どもに見せられる映画でした。テンポよく繰り出されるギャグの連発に9歳の息子は大ウケ。設定やストーリーに無理があるのはご愛嬌。細かいところに目くじら立てずに見る映画です。最初のほうで別れたペンギンたち、いつか出てくるだろうと思っていたけど、「そう来るか~」と意表をつかれました。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-11-26 09:03:20) |
186. ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島
《ネタバレ》 CGがきれいでよくできている。ネズミは毛並みや動きが本物のように生き生きしている。海や波もきれい。前作の山場は大勢の殺し合いだったので、見ていて気分が悪かったけれど、今度は大きな化け物にみんなで協力して戦うシーンだったので、落ち着いて見られた。ついに4人兄弟全員がこの作を最後に引退か。次からはユースチスの出番か。でも、4人は「いにしえの王」という設定だったと思うけど、ユースチスはどういう立場になるんだろう。次からはユースチス一人がナルニアに行くのか、それとも誰かが一緒に行くんだろうか。 私(女性)よりも夫と息子が夢中になって見ている。女性よりも男性の心をくすぐる映画らしい。女性にはいまひとつどこがよいかわからない。 [DVD(吹替)] 7点(2015-11-24 22:03:31) |
187. カサンドラ・クロス
《ネタバレ》 テレビで放送していたので、子どものころ以来久しぶりに見ました。昔はすごくおもしろいと思って見ていました。今見ると、ストーリーも特撮も無茶がありすぎ。最後の列車転落シーンの車内の様子とか、川に死体が浮いてるあたりはちょっと恐かったです。列車そのものが落ちるシーンは、ちゃちすぎますけどね。でもそこそこ楽しめます。そして、俳優陣がとにかく豪華。ソフィア・ローレン、なんて若くてかわいらしいの! リチャード・ハリスも最近はおじいさん役ばかり見ていたので、こんなに若くてかっこいいなんて! マーティン・シーンも若くてイケメンじゃないですか! そのほかの俳優もみんな若い! [地上波(吹替)] 7点(2015-11-15 16:02:20) |
188. 幸せのちから
《ネタバレ》 見るのがつらすぎる映画です。普通の映画ならば、いいことがあって悪いことがあってというふうにバランスをとりながら進んでいくものですが、この映画は、悪いことがあって悪いことがあって、ちょっぴりいいことがあって、悪いこと、悪いこと、というふうに悪いことの連続で、主人公親子がドン底に落ちていきます。最後に報われるわけですが、幸せなシーンはちょっとしかありません。先が気になるので、ついつい見てしまいますが、それでいて気持ちの半分では、つらいからもう見るのはよそうと思うような映画です。ホッとするようなシーンが途中に欲しかったです。 [地上波(吹替)] 5点(2015-11-15 14:15:11) |
189. ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
《ネタバレ》 やたら手間ひまかけて作ってるけど内容薄い。アスランが出てきて全部解決って...、それじゃ、これまでの戦いは何だったの? 水戸黄門かよ? 子ども向けなのに大勢の殺し合い...。しかも、ルーシーの持ってる「どんなケガでも治せる薬」をネズミにしか使わないのはどういうこと? 弓矢を使っている人は、何でいつまでたっても矢がなくならないの? つっこみどころ満載の映画。 [DVD(吹替)] 5点(2015-11-09 21:05:31) |
190. マスク・オブ・ゾロ
《ネタバレ》 よくできたアクション娯楽映画だと思います。ただ、私はアクションに興味がなく、ストーリーを重視するので、ストーリーにもう少し深みが欲しかったです。都合よく展開しすぎです。アンソニー・ホプキンス演ずるディエゴ・デ・ラ・ベガの最期はかわいそうすぎます。 にわか訓練で武術が身につくのはともかくとして、ほとんど訓練していない知的な会話やダンスができるのはなぜ??? わからないことだらけですが、そういう細かいところをつっこまずに見る娯楽映画なのでしょう。「恵まれない主人公が偶然出会った老人からあらゆることの訓練を受ける→大出世」という成り行きが、先日見た「モンテ・クリスト伯」とそっくり。西欧ではよくあるパターンの話なのかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-09 12:21:53) |
191. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 この映画が作られた当時には斬新な結末だったのだろうか。今見ると、ありふれた結末に思える。それよりも、もっと早く真実に気付けよ、警察、と思った。それに、事件の真相を調べるためとはいえ、死刑囚を家に帰すなどということが法律的に可能なのだろうかと思った。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-03 14:12:05) |
192. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 出演者がそれぞれ役によく合っていた。ヘレナ・ボナム=カーターを見たのは「眺めのいい部屋」以来だったが、あのかわいい女の子が貫祿ある女優になったものだと思った。実話に基づくストーリーもよかった。日本の皇室をあそこまで暴露する映画は考えられないと思った。登場人物たちのその後が知りたくなる映画だ。思わずWikipediaで調べた。エドワード8世(デイヴィッド)は、退位したからといって別にプータローになるわけでもなく、結構優雅に暮らしていたようだ。生真面目な弟のジョージ6世より長生きしたので、幸せな人生だったのかなと思う。ウォリスとはすぐに別れるのではと思ったが、死ぬまで愛し合っていたようだ。ジョージ6世は意に反して戦争中の国のリーダーを押しつけられ、兄より早く死んでしまい、幸せだったのだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-10-29 13:28:12) |
193. ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
《ネタバレ》 9歳の子どもと見ました。とても長い映画でしたが、退屈せずに、というより最後まで楽しんで見ることができました。最後の戦闘シーンは、小さいお子さんには刺激が強いかもしれません。 動物たちがCGっぽすぎるという意見がありましたが、私はよくできていると思いました(特にライオンが)。ストーリーは、子ども向けですからあんなものでしょう。あまりつっこまずに、楽しんで見る映画だと思います。 子どもたちに魅力がないということですが、私は「ダレン・シャン」を見てうんざりした直後だったので、ダレン・シャンに比べれば、この映画の子どもたちは十分魅力的です。 子どもたちに魅力がないというより、フツーの子どもたちです。フツーな俳優さんたちをキャスティングしたのは、観客に身近に感じてほしいからでは? 「自分たちにもこんなことが起きるかも」そんな気分にさせたかったからではないかと思います。 [DVD(吹替)] 8点(2015-10-21 21:58:11) |
194. モンテ・クリスト伯(2002)
《ネタバレ》 あれだけの長編を要領よくまとめて...、と感心して見ていましたが、あれっ?、結末が原作と全然違う。原作に忠実に描くにはほかにも登場人物を出す必要があり、そうすると話が複雑で長くなってしまうのでああなってしまったのかもしれませんが。原作未読の人はああいう結末の話だと思うでしょうね。おもしろいけど、単なるメロドラマになっています。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-10-13 12:26:38) |
195. ダレン・シャン
《ネタバレ》 私は原作未読です。ダレン・シャンとハリポタを熟読している息子に付き合って見ました。息子によると、原作と全然違うそうです。 私が思ったのは、「この俳優さんたち、ハリポタのような大ヒットになると信じて演じていたんだろうなあ。それなのに、こんなアメコミの実写版のようなB級作品に仕上がっちゃって。完成版を見たとき、『何だこりゃ』って思ったんだろうな。『この映画に出てることを誰にも知られなくない。』『出たことをなしにしてほしい』って思ってるだろうな。痛々しい」でした。 いったいハリポタと何が違うのか? 出演者に華がないというレビューがあったけれど、ハリポタだって主役はそもそも無名だったし...。唯一いい味出してるのはジョン・C・ライリーだけでした。 スティーブは毒グモにかまれたのは自業自得なのに、ダレンが彼を助けようとして人間であることを捨て、家族とも別れたのに、恩をあだで返すようなまねをして、見ていて不快です。原作未読なので、スティーブとダレンがどうして親しいのかわかりませんが、ダレンの親が言ったように、「友だちは選べ」と言いたいです。 それにしても、ダレン・シャンはこんな調子で1作目が失敗作だったので次回作の予定はなし。同じように子ども向け小説のベストセラーの『バーティミアス』は映画化が中止になった。ベストセラーでもシリーズものの制作はかくも難しいものか。こうしてみると、『ハリー・ポッター』シリーズがあれだけのクオリティで最終話まで作れたのは奇跡だったとしみじみ思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-12 21:31:54) |
196. 猿の惑星
《ネタバレ》 9歳の息子にもそろそろこの映画がわかるかと思い、自分も久しぶりに見てみました。でも息子にはちょっとまだよくわからなかったみたいです。自分の感想としては、今ならこういう作り方はしないなと思いました(延々と砂漠が続くシーンとか)が、やはり名作ですね。この映画が作られたころは、いつ核戦争が起きるかと人々が考えていたのですね。核シェルターを地下室に持っていたアメリカ人もいたと聞きましたが、本当でしょうか。もし大人の私がこの映画を結末を知らずに初めて見たとしたら、「何でほかの星に着いたのに、地球の言語である英語をしゃべっていて、英語を読み書きしているんだ。おかしいじゃないか」と思い、そこで見るのをやめてしまうか、そこで結末に気づいてしまうかもしれませんね。この作品はあまりにもラストシーンが有名で、そこしか覚えていない人とか、猿の惑星シリーズでこの作品しか見ていない人が多いと思います。でもこのシリーズの真の価値は「最後の猿の惑星」まで見て初めて理解できると思います。この作品を見た人には、これだけでやめずに、「最後の猿の惑星」まで見て、と言いたいです。「最後の猿の惑星」はこのサイトでは評価が低いですが、私は感動しました。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2015-10-04 22:11:07) |
197. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 このサイトのレビューを見て、大いに期待して見たのですが、私にはつまらなかったです。後半に行くほど引き込まれるようなレビューがありましたが、私の場合、前半はバカバカしくて、さらに後半に行くほど気持ちが冷えていきました。時間を行ったり来たりしすぎてよくわからなくなります。キャラクターの誰にも魅力が感じられず、感情移入できません。特に千昭のテンション低いしゃべりが苦手です。それに「絵が残っているように何とかしてみる」って? どうやって? 「未来で待ってる」「うん、すぐ行く。走って行く」って? どうやって? [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-09-27 22:37:44) |
198. ウエスト・サイド物語(1961)
チンピラの争いの映画です。映画史に残る名作として不動の地位を築いている理由が私にはわかりません。 [地上波(字幕)] 2点(2015-09-27 22:19:20) |
199. ヒックとドラゴン2
《ネタバレ》 ヒックが前作よりも成長して登場。そしてこの作品では、うれしい再会、悲しい出会い、そして情け容赦ない敵との戦いを経て、さらにたくましいリーダーに成長していきます。映像も前作よりパワーアップして迫力あり、もし劇場で見ていたらさぞかしすごかっただろうと思いました。父がヒックをかばって死んでしまい、しかも殺したのはほかならぬトゥースというシーンは、つらすぎて二度と見る気がしません。母がバーク島に戻れたのに戻らなかったのは納得いきません。夫に不満があったとしても、赤ちゃんのことが気になって普通は様子を見に戻るのではないかと思いました。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-09-21 20:45:02)(良:1票) |
200. ヒックとドラゴン
《ネタバレ》 この作品のことを知らずに偶然見たので、予想外のおもしろさにびっくりしました。子どもにつきあって見ていたのに、夫も私もぐいぐい引き込まれていきました。美しく、スピード感のある映像もすばらしいです。トゥースを捕らえたバイキングたちがドラゴンの巣の島に向かったときは、「ひどいことになっちゃったな」と思いましたが、そこからの展開が見事でした。そしてあのラスト! 大人にも子どもにもぜひ見てほしい作品です。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-09-06 22:02:50) |