2041. ミシシッピー・バーニング
ポパイ刑事復活って感じの後半の展開が好きです。それまでイライラしてた気持ちをすっきりさせてくれました。難しい問題を扱ってはいますが、決して悲惨で重苦しい展開ではなく、「映画」として見せてくれています。ウィレム・デフォーも映画の中ではまだ若造でした。6点献上。 6点(2001-10-19 18:44:12)(良:1票) |
2042. フェノミナン
今一。トラヴォルタにも恋人にも感情移入できぬまま終幕(特にヒゲ剃りシーンが嫌い)。なぜだろう?、と思ったらタートルトーブなのね、この映画って(↑見て気づきました)。だからという訳じゃないでしょうけど、私にとっては並以下だったので4点献上。 4点(2001-10-19 18:42:32) |
2043. バトルランナー
こりゃまったくのB級映画。だいたいスティーブン・キング原作物のほとんどは良くてB級、普通はC級に成り果てている(スミマセン、偏見で書いてます)。最後だってクーデター起こすのにテレビ局かい? そりゃ無いだろう、スケール縮小しすぎ。シュワちゃんの出演料だけで製作費無くなったか。どーでもいいけど2点献上。 2点(2001-10-19 18:41:45) |
2044. トワイライトゾーン/超次元の体験
私はジョン・リスゴーが熱演したジョージ・ミラーの4話目が一番好きです。そんなことより、この映画って何だったんでしょうね。スピルバーグのノスタルジーだけで作られていたのでしょうか? 題材的にもシリーズ化に向いていたような気がするのにこれっきりだし、特に「映画」として優れている訳でもないし、以後話題にもならないし…。しかし当時はワクワクしながら公開を待ったもんでした。ダン・エイクロイドの最後の台詞に6点献上。 6点(2001-10-19 18:40:48) |
2045. ツインズ
シュワちゃん入魂のコメディ第一作。ま、コメディなのでバカバカしいことには目をつぶるとして、最も印象的なのが巻頭早々から出てくるシュワちゃんの引きつった笑顔。あんな笑顔じゃ怖くて誰も寄ってこないよ。きっと演技が下手なんじゃなくて、シュワちゃんはこの笑顔しかできないんだね(以後のコメディもそうだもん)。無理してコメディやることないってことで4点献上。 4点(2001-10-19 18:39:55) |
2046. 沈黙の要塞
油田火災の消火プロフェッショナルが事件に巻き込まれ、追われて逃げ込んだ所がネイティヴ・アメリカンの居留地。なぜかそこから急にアクション映画から思想映画っぽくなっていく。「えっ」と思っている内に、追っ手はやっぱり返り討ちの憂き目にあってしまうのね。うーん、何だかなぁ。セガールらしいと言えばらしいし、らしくないと言えばらしくない。でも「セガール映画」としては3点献上。 3点(2001-10-19 18:39:09) |
2047. タンポポ
ウエスタン(というより昔の日活映画)のパロディを縦軸に、様々なエピソードで、思いっきりシニカルにグルメブーム批判を繰り広げる伊丹十三の食映画。思えば最もイキイキと撮られていたのではないでしょうか? これ以降は批判というより職業映画かマニュアル映画という感じになっていきました(それはそれで傑作だとは思いますが…)。日本では数少ない本物の娯楽映画を撮れる人だったのに残念です。7点献上。 7点(2001-10-19 18:38:10) |
2048. CUBE
もっとおどろおどろしいホラーを想像していたので、ちょっと肩すかし。理由もなく唐突に、罠だらけのある場所に閉じ込められた人々の脱出劇。しかし一番の罠は人間の心でしたというオチ。で……、お終い? オイオイ、これだけかよ。まあ、人間の心の醜さを訴えたい不条理劇なのかどうかは解らんけど、私的には納得できない。場末の前衛舞台劇レベル。この発想をした製作者には敬意を表して、4点献上。 4点(2001-10-19 18:37:16) |
2049. スプリガン
公開時は「何で今頃スプリガンなの?」と思いました(マガジンだと思うけど連載は随分昔だったし、さして人気も無かったような気が…)。舞台が中東でキリスト教がらみの背景もあるんだけど、地球規模の問題なのにやけにスケール小さいな、というのが感想。まあ主人公がただの日本の高校生じゃしょうがないか。ということで2点献上。 2点(2001-10-19 18:36:10) |
2050. ワイルドシングス
一番の問題点が配役。どいつもこいつも絶対いい人じゃないってのが解っちゃうし、オープニングのクレジットからも話の展開が予想できる。で、結局最初から最後まで予想通りの展開に…。しかしエンド・クレジットの最後に出てきた人には少し驚きましたが(そこまでやるかって感じだけど…)。驚きと言えばテレサ・ラッセルとロバート・ワグナーが出てるということの方に驚き(テレサの喘ぎっぷり、変わりません!)。関係ないけど、ポスター・デザインはワニをイメージしてたんですね。ということで大好きな女優の競演でも、3点献上。 3点(2001-10-19 18:35:16) |
2051. ハンニバル(2001)
(ちょっと長いよ!) 「2001年」と「2010年」が全くの別物のように、これも「羊たちの沈黙」とは全くの別物。確かにリドリー・スコットらしく雰囲気の完成度は前作よりも遙かに高いと思います(予算も高いし、地下牢とフィレンツェじゃだいぶハンデがあるけど…)。しかしこの映画には雰囲気だけで点数あげられないな、ちっとも「面白く」ないもん。「特殊メイクのしすぎで逆に存在感無くしてる人の復讐劇の返り討ち」という、どこかで聞いたことのあるようなストーリーではどこを面白がればいいのか? しかも今回の主役はレクターであってクラリスじゃないので(しかもクラリスはメロドラマの主役のような立場になってる)、「異常犯罪」「捜査」「推理」「プロファイリング」「深層心理」「逃走」といった「面白さ」のファクターがどこかに行ってしまっている(ハラハラもワクワクもなし。因みに原作未読です)。既に超人と化してしまっているレクターが主役ではとても感情移入など不可能(【十口水尺】さんに同じく「手錠」のシーンも大いに問題あり)。クラリスを主役に脚本を書き直せば、その心の葛藤を描くだけでもずっと「面白い」映画になる筈なのに…、残念。「羊」に10点献上した身なればこそ並の評価(少なくとも「2010年」より面白くないので)、5点献上。 5点(2001-10-18 20:54:56)(良:2票) |
2052. スモーク(1995)
ロバート・アルトマンのような辛辣な視線も、ポール・トーマス・アンダーソンのような溢れる激情もない、例えて言えば近所のスナックに来る常連客のような連中が織りなす日常の群像劇。なのに登場人物達それぞれのエピソードと人となりが脳細胞の一つ一つに染み入って、深く静かに感動させてくれる名作。ポール・オースターの生活者への愛情溢れる脚本とウェイン・ワンのオーソドックスで暖かみのある演出と映像、うまい役者達の、そこにいれば声をかけたくなるような演技。雑踏の効果音等もブルックリンの街角にいるような気にさせてくれる程のこだわり。人と人との繋がりの大切さを教えてくれる素晴らしき日常生活に、10点献上。 10点(2001-10-14 16:52:24)(良:3票) |
2053. マルコヴィッチの穴
ある種の偏執狂的愛情物語っていう理解でよろしいのでしょうか? 媒体という「物」扱いのジョン・マルコビッチは何の象徴なのか?(人間の持つあらゆる欲望の象徴っぽくはありますが…) 傑作か駄作かの判断はつきかねますが、「面白い」映画であるのは間違いないと思うので、おまけで7点献上。 7点(2001-10-14 11:05:06) |
2054. 6デイズ/7ナイツ
スーパー・ライト級映画。アイヴァン・ライトマンだって知らないで観たので、アクション映画だと思ってた私はオープニング・タイトルでびっくり。しかもコメディ映画としても今一歩(バカバカしい内容です)。アン・ヘッシュも好みじゃないので3点献上。 3点(2001-10-13 23:27:17) |
2055. ネクロマンティック【特別版】
皆さんの意見を聞き入れ、どんなに怖い映画かすっごく期待して観たのに…、ただのネクロフィリア向けのポルノ映画じゃん! 【まさ】さんへ、死体好きが高じて自分が死体になるんだから、そりゃ最高のエクスタシーでしょう。【サゲ】さんへ、ちっとも怖くないから安心して。ただ、嫌悪と怒りで気持ち悪くなる(怒りは道徳から来るものではなく、どーしょーもない稚拙な映画を見せられる怒り)。これが気に入った人は「発狂する唇」観てください。しかし、あの二人はまたとないベストカップルなのにどうして別れてしまうんでしょうか? 私は結構フェティシズムのストライクゾーンは広い方なのですが、さすがにこれはダメ。文句なく1点献上。 1点(2001-10-10 00:47:15) |
2056. ヤング・ゼネレーション
こちらは実話ではないでしょうが、採石の町で落ちこぼれ達が自転車レースで奮闘する1979年のピーター・イエーツ作品。そう、思い出してみれば、まるで「遠い空の向こうに」のような展開なのです。何とも可笑しい主人公のイタリアかぶれが印象的でした。若き日のデニス・クエイドが出演しているのもパンフレットをひっくり返してみて発見。さわやかな佳作に6点献上。 6点(2001-10-07 18:13:07) |
2057. カッコーの巣の上で
当時の精神医療の問題を提起しながら魂の解放を謳う重量感たっぷりの感動作。「17歳のカルテ」や「ショーシャンクの空に」が子供じみて見える程の圧倒的な完成度。今はなきハリウッドの良心が作り上げたとしか思えない映画です。演出のミロス・フォアマンと神がかり的な演技を披露する出演者全員に、謹んで9点献上。 9点(2001-10-07 18:09:11) |
2058. アフリカの女王
「ロマンシング・ストーン」の原型を思わせる古典冒険映画。タイトルから想像していたのはキャサリン・ヘップバーンのファイティング・ヒロインでしたが、実際は少女のような中年女性。格好良くないハンフリー・ボガード共々、味のある演技を披露しています。ジョン・ヒューストンの名作ですが、あくまで今現在の目で見た評価で、6点献上。 6点(2001-10-07 12:22:54) |
2059. モハメド・アリ かけがえのない日々
半ば伝説化した「キンシャサの奇跡」と呼ばれるアリ対フォアマンの世界戦を追いながら、黒人達の精神的カリスマとしてのモハメド・アリを浮き彫りにしていくアカデミー受賞ドキュメンタリー。試合を中心にしたドラマチックな展開の中で、「人種分離」ではなく「民族の文化の再興」を望むアリの饒舌な主張は、今世紀の「文明の衝突」を予見させて非常に考えさせられます。完成までに20年をかけた労作に7点献上。 7点(2001-10-07 12:21:43) |
2060. アデルの恋の物語
ビクトル・ユゴーの次女の実話だそうですが、展開は「危険な情事」的。さすがに古いフランス映画だけあって退屈な出だしなんですが、アデルの手紙や独白は美しい詩のようです。決して相手を必要としない、自らが構築したひどく閉塞的な「愛」に依存し盲信し、やがて狂っていく才能溢れる美しく若い女。現実問題としてイザベル・アジャーニが相手でも、こういう女性を受け入れられる男はそうはいないと思います(愛する男に娼婦を贈るシーンはゾッとしました)。しかし、あんなだらしない男のどこがいいのか…、6点献上。 6点(2001-10-06 17:45:06) |