2161. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
スター・ウォーズ旧三部作を一応は観ていても、あまりこのシリーズ自体に魅力を感じていなかった者にとっては、初見ではそれほどの面白味を感じることができない。だが、今回また見直してみると、作り込まれたエンターテイメント性は流石のクオリティを見せ、物語自体の深みも増して見えた。希望に満ち溢れて見えるアナキン坊やがふいに見せる一寸の“不安”や続編への伏線となる“懸念”もしっかりと描かれており、映画としての完成度の高さをうかがうことができた。 [DVD(吹替)] 8点(2003-11-25 14:55:34)(良:1票) |
2162. 燃えよドラゴン
ストーリーは滅茶苦茶もいいところで、その破錠っぷりが逆に面白い。今や伝説的なアクションスターであるブルース・リーであるが、その存在感にはさすがに世界のスターになり得た魅力を感じる。 [DVD(字幕)] 6点(2003-11-25 14:48:30) |
2163. 交渉人(1998)
白熱の演技合戦を売りにして、その通りに白熱させてくれたサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーは流石だ。ストーリー的にはも少しひねったものが欲しい気はするが、映画のクオリティは高かった。あと今作がJ・T・ウォルシュの遺作となった。惜しい悪役を無くしたものだ。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-25 14:44:52) |
2164. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
自分がそうなんだけど、若い年代の人は、この映画で高倉健の存在感を初体験したのではないかと思う。雪景色にたたずむ健さんはひたすらに渋く、不器用で、もはや神聖化されている日本の男らしさを感じる。脇を固める俳優陣の演技も良く、ベタな話ではあるけど、感動させられる。 7点(2003-11-25 14:39:10) |
2165. SF サムライ・フィクション
映像センスや独特のノリの良さには非凡な面白さはあるが、内容はなく非常に良く出来たPVを観ているような印象。好きな人は多いし、私自身も嫌いではないけど、純粋に映画として観ている人は少ないと思う。 [映画館(邦画)] 5点(2003-11-25 14:33:39) |
2166. CUBE
予想以上に映画の本質としてショッキングな映画だった。この映画で描き出される人間性は、極めて濃厚で観客の神経にキリキリと迫ってくる。個人的には、そのテーマ性が非常に心地悪く、この映画が面白いと言うことが出来ない。設定と映像美は抜群に素晴らしく、映画全体としても文句のつけようはないのだが、私は二度と見ようとは思わない。 [ビデオ(字幕)] 0点(2003-11-25 14:30:39) |
2167. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
娯楽映画はハリウッドを中心に毎年大量に量産されているが、近年においてはもっとも「娯楽映画」という名にふさわしい映画ではないかと思う。もちろん広く見れば、今作よりも優れたエンターテイメント映画は数多いが、あえて娯楽映画という言い方に限定すれば、そのノリの良さ、展開の小気味良さを考慮して今作は極めて秀逸である。 8点(2003-11-25 14:22:29)(良:1票) |
2168. 恋する惑星
アジアの熱気と美しさを併せ持った空気感が映画全体に充満している。熱情的なストーリーと登場人物たちの息遣いをそのまま表現したような映像センスは、世界的な革新であったことを疑わせない。まだ一度しか観ていないが、鮮烈に心に焼きついている映画だ。 9点(2003-11-25 14:16:38) |
2169. 生きていた信長 完全版
岩井俊二監督作「四月物語」で劇中、松たか子が立ち寄る映画館で上映されていた映画の全長版。当然ながら小道具的映画ではあるが、その主演に江口洋介と石井竜也を引っ張ってくるあたりが面白い。短いけれど、ストーリーもちゃんと作られていて、映像も流石に凝っている。こういう細かさと遊び心が岩井俊二が岩井俊二である所以だろう。 [DVD(邦画)] 5点(2003-11-25 14:07:04) |
2170. 古畑任三郎vsSMAP<TVM>
三谷幸喜の脚本作品は、密室劇(あるいはある限定された空間)の時特にその面白さを爆発させる。古畑シリーズでもそれは顕著で、密室劇風のエピソードの時のクオリティが格別に高いと思う。このSMAP編もその様式であったことがまず良かったと思う。ただ別の方も言っているように、まあ半ば仕方ないことではあるけれど、古畑よりもSMAPの方が重視されていることは否めない。そーいえば、今度の正月にスペシャル版で復活するそうで、犯人はなんと松本幸四郎!今泉が出ないのは消沈モノだけれど、楽しみです。 6点(2003-11-25 13:57:44) |
2171. 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM>
元来、このシリーズは大好きなテレビドラマなので、テレビ受けの良いSMAPの面々と個性的な演出家たちによる5つの小話はどれも衝撃と小気味よさに富んでいて面白かった。特に、確か「鮫肌男と桃尻女」の石井克人演出だったキムタクの話は、とめどなく破天荒でこれまでのテレビドラマの枠を越えたものだったと思う。 7点(2003-11-25 13:51:00) |
2172. 恋人はスナイパー<TVM>
ウッチャン自体のキャラクターが良いのでなんとか見れるが、作品の質としてはテレビ映画ということを差し引いてもあまりに程度が低かったと思う。君塚良一の脚本だけに、「踊る大捜査線」なみの面白さを期待したがストーリーは極めて陳腐と言うしかない。 3点(2003-11-25 13:42:54) |
2173. ELECTRIC DRAGON 80000V
石井聰亙の破天荒ぶりはまさに個性的で、興味をそそるものだけれど、ここのところの作品の完成度の低さには辟易する部分がある。浅野忠信、永瀬正敏の今や日本を代表する映画俳優を有しながら、作品の質が仲間内で作った映画という印象の域を出ていないのは残念なことだ。 [ビデオ(字幕)] 2点(2003-11-25 13:38:10) |
2174. 楽園の瑕
時間軸をずらしたストーリーが破錠気味で、風貌や名前も混同するので感情移入がほとんどできなかった。しかし、ウォン・カーウァイとクリストファー・ドイルによる映像世界は圧倒的に美しく、その映像美で引き込まれた部分が大きい。スローモーションによって画像をブラしただけのアクションシーンには魅力がなかったが、その他の映像感覚はやはり秀逸だった。ストーリーがもう少しまとまっていれば、かなりの秀作に仕上がったと思う。 [ビデオ(字幕)] 5点(2003-11-19 14:43:07) |
2175. 卓球温泉
くだらなさを覚悟して見たけど、意外に楽しめる映画だった。温泉卓球を軸に過疎温泉の復興、家族関係の修復がコミカルに描かれる。題材にふさわしいほのぼのとした空気感が映画全体を包み、心地よく観ていられた。主演の松坂慶子のはつらつとした魅力も印象的。 6点(2003-11-18 18:48:03) |
2176. RONIN
この手の映画としてはストーリーには特に目新しさがあるわけではないのだが、全編に渡る徹底的な緊張感は秀逸と言えるものだった。映画自体がトーンダウンしそうなところを卓越した演出による緊迫感でまとめあげている。相当に面白いというわけではないが、作品のクオリティをギリギリのところで保っているあたりに、この監督の手腕の確かさが伺える。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-18 18:36:12)(良:1票) |
2177. 天使の涙
賞賛すべきはウォン・カーウァイの圧倒的な世界観だが、あえて抑えて欲しいのは、金城武の存在感である。日本のメディアでしか彼を見たことがない人は、ウォン・カーウァイの世界にハマっている彼の存在にハッとするはずである。金城武には日本でなくアジアの舞台で積極的に活躍してほしいと思う。 7点(2003-11-18 18:31:12) |
2178. トレマーズ2<TVM>
もはや伝説的ですらあるB級映画である前作を越えることは当然ないが、その雰囲気は残しつつ気合の入ったB級映画として仕上がっていたので嬉しかった。B級ということを最大限利用した突飛な展開は、そのノリの良さも含めて評価できる点だと思う。「トレマーズ」を本質的に好きな人なら、この続編には満足できるはず。 7点(2003-11-18 15:37:38) |
2179. 死刑台のエレベーター(1958)
古き名作サスペンスには満足することがほとんどない。今作も例にもれず、何の衝撃も受けずに終始してしまった。題材的には興味を引く部分はあるのだけれど、描き方に中途半端な印象を受ける。現代映画の目まぐるしい編集に慣れきってしまっている部分もあるのかもしれないけど、やはりサスペンス映画はある程度映像で引き付けることは重要だと思う。そういうことを考えると、やはりヒッチコック映画は革新的であったのだと感じる。 4点(2003-11-18 15:30:29)(良:1票) |
2180. シン・レッド・ライン
伝説的映画監督の復活作&超豪華キャストという触れ込みで期待は相当大きかったけど、あまりに退屈な出来栄えに愕然としてしまった。映像美的にはさすがに目を引く部分はあるけど、ストーリーにあまりに起伏がないというか、物語性自体が欠如してしまっている印象さえ受けてしまった。 3点(2003-11-18 15:25:04) |