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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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201.  クエスト
ヴァンダムIN少年ジャンプ。ベッソンといいヴァンダムといい、フランス人は少年マンガを読みすぎなんじゃないの?
4点(2004-08-06 12:52:43)(笑:1票)
202.  沈黙の要塞
「沈黙の戦艦」が4週連続全米ナンバーワンというとんでもないヒットとなったことから、ワーナーがセガールに大幅な予算と発言権を与えて製作したのが本作。「環境を大事にしましょう」と言いながら爆破アクションをやるチグハグな構成、趣味の悪いファッション、本筋とはまったく関係のないスピリチュアル描写(セガールが素手でクマを倒したり、裸の女性に誘惑されたり、ばあさんのグチを聞いてあげたり、常人には理解不能な内容)等々、セガールがやりたい放題にやっていて、ある意味見応えがあります。監督セガールは俳優セガールの大ファンのようで、セガールを盛り上げる演出はいつも以上。「セガールが実は凄い奴らしい」と聞いて急にビビり出す悪党というセガール作品お馴染みの描写が普段の5割増しくらいになっていて、かなり笑えます。主人公はヒロインを連れて行動しているものの彼女にはセリフがほとんどなく、クライマックスになると満足に顔も映してもらえなくなり、観客が見るのはセガールの雄姿ばかりという凄まじい状態となります。予算アップに伴い悪役も豪華になっているのですが(ボスがサー・マイケル・ケイン、戦闘部隊のリーダーがリー・アーメイ先生)、彼らもまた赤子のように難なく倒されるといういつものセガール映画の悪役に過ぎないため、良い俳優を連れてきた意味がありません。「ギャラさえもらえればたいていの仕事を受ける」をモットーに、「ジョーズ87復讐篇」撮影のためにオスカー受賞式を欠席したという素晴らしい経歴を持つマイケル・ケイン、またしても金に釣られたようです。同じく金に釣られた組でも、唯一ベイジル・ポールドゥリスだけは素晴らしい仕事をしています。アラスカの雄大な大地をまさに表現していて、オスカー受賞作に使用されていても不思議ではないほどの名スコアーを気前よく提供。引き続き「暴走特急」に起用されたのも、本作におけるマジメな仕事ぶりが評価されたためでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2004-08-05 16:13:49)(笑:1票) (良:1票)
203.  ジャッカル 《ネタバレ》 
地味だったオリジナルから一転、開き直って大作路線でリメイクという方向性は悪くありません。相手とする殺し屋があまりに凄腕でロシア当局もFBIも捜査に行き詰り、やむをえず収監中の元テロリストを放ってこれに対抗するという基本的なプロットも興味を引きます。ただ、この設定をまったく活かせていないことが本作のダメなところ。まず、ジャッカルが凄腕の殺し屋に見えません。高い戦闘能力を示す場面が皆無だし、かといって知能犯にも見えない、野生動物のような勘で捜査網から逃れるということもない。FBIはなぜこいつを捕まえられないんだと不思議になります。行動にもムダが多く、ジャック・ブラックやダイアン・ヴェノーラをわざわざ殺す必要がないし、そんなムダな殺戮のせいで足取りを掴まれてしまうのだからバカにしか見えません。挙句の果てに、あれほどこだわっていた銃座の設計図を持って逃げなかったために、暗殺の手段をFBIに知られてしまう始末。遠隔操作の高速銃を使っているにも関わらず遠くからターゲットを狙わず、わざわざ現場に姿を見せるという理解不能な行動も。ん~、もうちょっと何とかならなかったのでしょうか。彼に対するデクランの描写も杜撰です。そもそもリチャード・ギアがミスキャストでどうやっても凶悪テロリストに見えず、このために「毒をもって毒を征す」という本作のコンセプトが死んでしまっています。彼の捜査方法はFBIのそれと変わらず、元テロリストだからこその発想や捜査方法がまったくありません。後半になるとジャッカルを勘で追いはじめ、捜査らしい捜査すらしなくなる適当さには驚きました。よくもこんないい加減な脚本に予算がついたものです。  【2018.6.13再見】 何見ようかなぁとNetflixをダラダラと眺めていたらふと本作が目に入り、「もしかしたらもしかするかも」と思って8年ぶりに再見したのですが、全体の印象は8年前と変わらずでした。感想は↑と変わらないので、見ていてどうしても気になって仕方のなかった部分を箇条書きにしておきます。 ・どれだけ手の込んだ変装をしてもブルース・ウィリスにしか見えないジャッカル。 ・FBI・ロシア内務省・元IRAテロリストが組んで一人の暗殺者を追うという基本設定が完全に埋没しており、比較文化論とか組織論とか面白くなりそうな要素がかなり捨てられているので残念。 ・中盤で判明した内通者を使って誤情報を流せば随分早くにジャッカルを捕まえられたかもしれないのに、この内通者に尋問も何もせずアッサリ帰国させるデクラン&FBIの不手際。 ・ジャッカルのターゲットが完全に読めた後に「罠を張るんだ!」とか言いながら、結局何の準備もできていなくて発砲されるに至るデクラン&FBIの不手際。 ・「罠を張るんだ!」とか言いながら軍の大型ヘリコプターで現地入りし、来たことを思いっきりジャッカルに知らせるデクラン&FBIの不手際。 ・人質にとった少女を無傷で帰すジャッカルの無用な優しさ。
[インターネット(吹替)] 4点(2004-06-29 20:20:34)
204.  愛と死の間で 《ネタバレ》 
脚本家としてハリウッドトップに君臨しているスコット・フランクの初期作品ということで鑑賞前には期待もあったのですが、鑑賞後には久しぶりにつまらん映画を見たなぁと感じるほどの駄作でした。深夜でもないのに猛烈な睡魔との戦いとなり、休憩を入れたり、テレビの前で立ち歩いたりしながら何とか最後まで完走できたという、もはや苦行の域に達した映画体験となりました。 ドラマの流れがとてもぎこちなく、せっかくのオカルト設定が登場人物達にさほどの影響も与えていません。例えば、40年前の殺人事件の被害者と死刑になった犯人の写真を見ると、まんま私たちカップルと同じ顔でしたという、普通に考えればびっくり仰天の展開を迎えても登場人物達は「ふ~ん」という程度のリアクションしかしないのですが、恋愛関係に発展しかけている相手が前世で自分を殺した人間の生まれ変わりかもしれないという微妙な状況に置かれたのだから、いろんな意味でもっと驚かねばならないし、この人との関係を続けてもいいものかという迷いに発展させなければならないとも思うのですが、こうしたそこにあるべきドラマが見事にスルーされています。 また、ミステリーとしても今一つ。アンディ・ガルシアやロビン・ウィリアムスといったビッグネームを意味ありげに登場させながら、実は事件の核心部分には何らの関係もなかったり、他方で傍観者の一人として現れた人物が真犯人でしたという仕掛けがサプライズのつもりで置かれているのですが、意外な真相に驚くことよりも、真相に関係のないやりとりを今までさんざん見せられてきたという肩透かし感の方が強く出ています。結局、事件の真相部分に魅力がなさすぎるのです。 この犯人がなぜマーガレット殺害に至ったのか。また、完全犯罪が成立してこのまま勝ち逃げできる状況にありながら、なぜ自ら名乗り出てまで主人公たちによる過去の詮索活動に加担したのか。この辺りをうまく説明できていないために、サプライズがただのこじつけのようになっています。ローマンとインガ親子の愛憎関係や、両者の間で成立していた関係を崩した異物・マーガレットとの確執などがきちんと描かれていれば立派なドラマになった可能性もあったのに、謎が解けたら「はい、終わり」と言わんばかりに映画が終了してしまい、何もスッキリしませんでした。 本作はケネス・ブラナーのハリウッドデビュー作であり、以後四半世紀以上に渡ってブラナーにはコンスタントに仕事が入り続けていますが、この人が撮った映画で本当に面白かったのって何本あるでしょうか。ハリウッドのお偉方はその輝かしい経歴に目がくらんでいるのかもしれませんが、映画監督としては並レベルの人ではないかと思います。
[インターネット(字幕)] 3点(2018-06-26 18:19:15)
205.  デビル(1997)
家に上げていた青年が実は武闘派テロリストだったことが判明するというサスペンスと、一介のパトロール警官が人間凶器と対峙せざるをえなくなるというスリラー、この2点が本作の骨子だったように思うのですが、2大スターの共演作となったことで、その両方の柱がポッキリと折られてしまっています。。。 まず第一の柱についてですが、最初の脚本においてフランキー・マグワイヤはかなりダークに描かれていたのですが、ブラッド・ピットの出演が決定したことで、フランキーは観客から好感を抱かれる好青年へと書き換えられたようです。彼が祖国で犯した罪について劇中では明確にされないし、NYで正体が発覚した後にも、彼は汚い手を使いません。武闘派テロリストならば、目的達成のためにオミーラの嫁・子供を人質にとるくらいのことはやってもいいと思うんですけどね。代わりに描かれるのは、フランキーが友人と戯れあったり、ビリヤードを楽しんだりといった、本筋とは無関係なブラピのプロモ映像。これにはさすがにブラピ当人も反発し、「自分が惚れ込んだのは最初の脚本であって、この内容でいくのなら俺を下ろして欲しい」と映画会社に抗議したらしいのですが、仮に降板した場合には尋常ではない額の違約金が発生することから、彼は渋々出演を継続したのだとか。ともかくこの改悪作業によって、本作は悪役がまったく怖くないという何とも間抜けなサスペンスになってしまったわけです。。。 第二の柱については、ハリソン・フォードが完全なミスキャストでした。なんせ彼はハンソロでありインディ・ジョーンズでありジャック・ライアンなのです。勤勉だけが取り柄のパトロール警官にはどうやっても見えません。本来、トム・オミーラはフランキーとの間の絶望的な戦力差を地の利と家族愛で乗り越える役柄だったと思うのですが、ハリソンさんのスターオーラによって彼は無敵のヒーローになってしまい、戦力差に係るドラマチックな展開はすべて潰れてしまいました。。。 以上、とにかく見所のない映画なのですが、不思議なのが本作に9,000万ドルもの製作費が使われているということ。これは同年公開の『ロストワールド/ジュラシックパーク』や『エアフォース・ワン』をも上回る製作費であり、ロクな見せ場のない本作のどこに、これだけのお金がかかったのかは未だに謎です。
[ブルーレイ(吹替)] 3点(2013-06-30 02:54:46)(良:2票)
206.  シュリ
劇場公開時に鑑賞した際にはピンと来ず、今回10数年ぶりに見返してみたのですが、私の中での評価は変わりませんでした。韓国映画隆盛のきっかけとなった重要作であるという歴史的価値は認めるものの、映画としてはイマイチかなと。ハリウッドのアクション大作と日本のトレンディドラマをミックスして一定の形に仕上げることには成功したものの、それ以上のものにはなっていません。。。 分断された南北朝鮮の悲劇を一組の男女の関係にまで圧縮したドラマパートについては、その意気込みこそ買うものの肝心の出来はよくありません。恋愛の描写は死ぬほどダサイし、二人を襲う悲劇も取ってつけたような薄っぺらな印象を受けました。北の国民が飢えているから南北朝鮮は再度戦争をすべきだという北工作員の主張は意味不明だし、観ていて納得できる要素が少なすぎました。。。 アクションパートについては、同じような見せ場の連続で飽きてしまいます。逃げる北工作員と、それを追う韓国機動隊という構図ばかり。韓国側は大人数なのに北工作員を追い込みきれず、彼らが放つ大量の弾丸はほとんど命中しないというバカバカしい見せ場がしつこいくらいに繰り返されるのですから、アクション映画としては赤点でしょう。また、都市を丸ごと破壊できる特殊爆弾や、金魚に仕込まれた盗聴器などのアイテムにも無理がありすぎで、南北朝鮮の悲劇を描くという本作のテーマにまったく馴染んでいませんでした。 
[DVD(吹替)] 3点(2012-07-14 02:04:11)
207.  ニュートン・ボーイズ
登場人物に魅力がないし、目を見張るような見せ場もない。本作は完全な失敗作だと思います。才能あるリチャード・リンクレーターが監督を引き受けながら、メジャースタジオとの初仕事にあたってその個性を封印し、普通の映画作りをしたことが敗因だったと思います。それなりのキャストは揃っていたのだから、監督が腹を据えていればそれなりの映画にはなったはずです。
[DVD(吹替)] 3点(2012-06-10 02:22:52)(良:1票)
208.  ゴースト&ダークネス
精悍なヴァル・キルマーはヤバイくらいにかっこいいし(本作でラジー賞にノミネートとかウソでしょ?)、エキセントリックなハンター役のマイケル・ダグラスもハマっています。アフリカの大自然や橋梁建設場面のスペクタクルを捉えるヴィルモス・ジグモンドによる撮影、ジェリー・ゴールドスミスによる音楽も素晴らしく、この映画なかなか弾は揃っています。しかし、監督の無能によってこれらすべてが台無しに。この企画には並外れた演出力が必要であり、スティーブン・ホプキンスのような凡庸な監督には荷が重すぎました。見せ場における緊張感のなさは異常であり、作品のハイライトであるハントシーンよりも、つなぎのドラマパートの方が面白いというあんまりな状態となっています。技術的な制約によりタイトルロールである「ゴースト」と「ダークネス」の全身像をほとんど写せなかったというハンデは確かにあったのですが、写せないことを逆手にとって動物を動物以上のモンスターとして見せた「ジョーズ」という先例があるのですから、演出にはもっと頑張って欲しいところでした。
[レーザーディスク(字幕)] 3点(2011-01-17 21:38:20)
209.  パトリオット・ゲーム
序盤は素晴らしかったんですよ。余計な説明をテキパキと片付け、一気に襲撃へと持って行くテンポの良さ。主演がアレック・ボールドウィンからハリソン・フォードにグレードアップしたことで画面に華が出たし、初の大作に抜擢されたショーン・ビーンも、登場した瞬間に悪のカリスマとしての魅力をムンムンに漂わせます。しかし、本筋に入ると物語は一気に失速し、最後までダメダメなままでした。最大の問題は、テロリストの行動や警察の対応の描写があまりに雑だったことです。ロイヤル・ファミリーの一員を狙い、殺す寸前までいった重要犯罪人がいとも簡単に脱走してしまうわ、楽々と国外へ脱出し、平然とアメリカに入国できてしまうわというお手軽さ。そして、元CIAにして海軍兵学校の教官にして、ロイヤルファミリーを救った英雄として新聞の一面を飾った重要人物であるライアンに難なく接近してしまえる身の軽さ。ジャック・ライアンシリーズに求められることは知的さの延長にあるアクションなのですが、肝心の論理の部分があまりに雑すぎます。原作を有する作品においては、生身の役者に演じさせ、時間軸などがより立体的に伝わる媒体にシフトした結果として、本で読む分には感じなかった不自然さや論理の不整合性などが往々にして生じるものです。それをうまく料理するのが脚本家や監督の仕事なのですが、本作はそうした映画向けの補強作業を怠っているため、ご都合主義が横行する雑なアクション映画に終わっています。それに加えて見せ場の作り方もイマイチで、ホームパーティーを襲われるラストのアクションなどは、見づらいし、つまらないし、無駄に長いしと良いとこなしでした。一方、中盤において特殊部隊が砂漠のアジトに襲撃をかけるシーンこそがジャック・ライアンに期待される見せ場だったのですが、こういうものに限ってほとんど盛り上げずにスルーしてしまうという選択のまずさ。これは完全に失敗作です。不思議なことは、当時無名だったフィリップ・ノイスが、ヒット作「レッド・オクトーバーを追え」の続編をなぜ任されることになったのか?そして本作を失敗させたにも関わらず、なぜ「今そこにある危機」で続投できたのか?トム・クランシーは「せっかくの原作をB級アクションにしやがった」と嫌っているようですが。
[DVD(字幕)] 3点(2010-02-06 21:29:49)
210.  北京のふたり 《ネタバレ》 
私は中国の司法制度に詳しくないのでこの映画がどこまでリアルなのかはわかりませんが、とりあえず中国をバカにして作ってることはわかりました。拘置所という国家の施設で、将軍の娘殺害容疑がかかっているアメリカ人が襲われる(ギアを殺すことが目的なのに凶器を持って来ず、回し蹴りで殺そうとする世界一間抜けな殺し屋)、殺人容疑者と弁護士が打ち合わせをする場所が弁護士の自宅、中国の法廷なのに英語で熱弁を振るう弁護士等々、どう考えてもおかしなことが目白押しです。異国の理不尽な法廷に突如放り込まれたらという面白くなりそうなネタを扱っているにも関わらず、細かい部分があまりに杜撰で都合よく作られているため、中国を下に見た適当な映画にしかなっていません。中国人にとっては気分の良くない題材なのですから、せめて細部にまでこだわってウソは極力入れないという製作側の良心は必要だったと思います。法廷ものとしても、容疑者とその弁護士が何度も命を狙われるという大変なことが起こっているのにそれが裁判に影響を与えない、検察側の主張が一切描かれない、ラストは状況証拠とその場で飛躍していく推理のみで片がついてしまうという、かなり強引なものとなっています。論理を戦わせるという裁判ものの醍醐味をすっかり放棄してしまっているのが残念なところです。また、ドラマ部分も的を射ておらず、最悪の国選弁護人しか付かないと言われたこの裁判の弁護を、なぜ有能なバイ・リンが引き受けたのかというそもそもの部分がまずスッキリしないし、彼女がキャリアを捨ててまでこの事件に挑む理由づけも不十分です。一度は米大使館に逃れたギアが、バイ・リンのために再び中国の土を踏む心変わりも唐突。追い込まれた現場で突然心情の吐露をはじめるハリウッドお決まりの臭い展開には笑うしかありません。結果、リチャード・ギアのブリーフしか印象に残らない作品となりました。
[DVD(字幕)] 3点(2009-06-06 13:23:23)
211.  レディ・ヴァンパイア/淫夢伝説
アリッサさんが脱ぎまくる、それだけの映画です。「コマンドー」と同時上映にすれば、人生の摩訶不思議を傍観できます。モーニング娘。の誰かがVシネで脱ぎ要員になってたらショックでしょ。そんな感じです。
3点(2004-07-14 12:39:44)(笑:1票)
212.  ダンテズ・ピーク
前半が異様に退屈で、やっと噴火がはじまる後半に大期待だったんですが、後半もつまらない・・・。あのばあさんとか、ガキどもとか、犬とか、車とか。あと、調査隊のリーダーが「遊星からの物体X」で頭から足が生えてた人だったので、画面に映るたびに笑ってしまいました。子供は勝手に車を運転してガンコばあさんを迎えに行くわけですけど、「もういい加減にしろ」って感じで、その後の災難が全部自業自得にしか思えないんですよね。「ブロブ宇宙からの不明物体」みたいに、子供のうちの片方を殺してしまえば盛り上がったんですけど。そういえば、プロデューサーのゲイル・アン・ハードってのはジェームズ・キャメロンの元妻、そんで主演のリンダ・ハミルトンは当時のジェームズ・キャメロンの奥さんでしょ。アメリカ人ってのはわかりませんわい。
3点(2004-07-13 15:40:54)(良:1票)
213.  マーキュリー・ライジング 《ネタバレ》 
国家機密をプロテクトしている暗号コード「マーキュリー」の安全性を確かめるため、市販のパズル雑誌にマーキュリーを用いたメッセージを忍ばせていたら、9歳の少年に解読されてしまった。焦ったNSAは、暗号を解読した少年を殺しにやってくる…この設定の時点で「?」です。たった一人の子供に解読できるのなら、これを解読できる人間が他にもいると考えるのが自然でしょう。なぜ、この子を殺せば暗号を守ることが出来るのか、NSAの浅はかな発想には負けてしまいます。アレック・ボールドウィンはなかなか板に付いた悪役演技を披露するものの、陰謀の根本があまりに下らないので、彼の演じるクドローという人物も薄っぺらに見えてしまいます。彼の率いる殺し屋も実にお粗末で、9歳の子供を2度も見失うわ、白昼堂々銃を振り回して防犯カメラに顔を撮られるわと、尋常ではないドン臭さを披露。殺しのプロフェッショナルという設定なのですが、まったく怖くありません。さらにこの映画の凄いところは、彼らNSAに対抗するブルース・ウィリスが、NSAの上をいくほど考えが足りない大馬鹿野郎のバカボン君だったということ。殺し屋が大量の証拠や目撃者を残しているのですから、FBI本部に少年を連れ帰って保護すれば済む話なのですが、たった一人で子供を連れ回るという最悪の手段をとってしまいます。「おいおい、なんでそんなややこしいことするんだよ」ということを重ね、どんどん自分を窮地に追い込んでいく様には呆れ果てました。そしてさらに凄いのが、中盤以降に突如現れるステイシーなる女性の意味不明ぶり。初対面であるアートへの協力を惜しまず、素性の知れないアートを簡単に家に入れて一泊させてしまうという浮世離れした行動を披露。「親切な人」の一言では片付けられないほど都合の良いヒロインぶりには驚き呆れました。。。この映画は理屈で詰めるべき部分が非常に甘く、子供を殺すという異常な行動をとらざるをえなかったクドローの政治的背景や、アートが一人で戦わざるをえないほどの巧妙な仕掛け等、設定を観客に飲みこませるためのディティールが完全に不足しています。そして、脚本がボロボロな一方で見せ場も地味で、これといって盛り上がるアクションもなく、監督やプロデューサーは一体何がしたくてこの映画を作ったのか、実に理解に苦しみます。
[DVD(字幕)] 2点(2010-11-07 21:35:04)(良:3票)
214.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 
全6作を通して鑑賞すると、このEPⅠだけがサーガから浮いていることが気になりました。宇宙戦争に巻き込まれた親子の物語において本作だけがサーガの本筋と直接関係のないことをやっており、EPⅠがなくても話が通じるのです。「ジェダイの復讐」から16年も待たされた挙句、ようやく出来たEPⅠがサーガと直接関係のない話ではファンもガッカリだったでしょう。中盤の山場であるポッドレースに至っては、サーガの本筋と直接関係のないEPⅠの本筋からもさらに外れており、観客を飽きさせないよう挿入した意味のない見せ場にしか思えません。いや、ルーカスにとってはアナキンのパイロットとしての才能を示す重要な場面のつもりだったのかもしれません。しかし、ラストにおいてアナキンは手違いから空中戦に参加し、訳も分からず飛び回っているうちにまぐれで勝利するという展開となっていて、彼が天性のパイロットであるようにはとても見えないのです。ポッドレースの際に見せた勘の良さや機転が空中戦においても活かされるという展開がなければ両者は結び付かないのですが、ポッドレースではアナキンの非凡さがそれほど伝わってこないし、空中戦ではポッドレースでの経験が活かされるような局面がないし、ポッドレースがなくてもラストの空中戦は成立してしまいます。本作は万事この調子で、映画全体が必要のない物語、必要のない見せ場で構成されており、仮にルーカスの頭の中では必然性ある場面のつもりだったとしても、完成した映画からはその意図が伝わってこないという有様。完全に失敗作だと思います。VFXは当時としては最高のものが用いられています。ルーカスが「スターウォーズ」を作るために設立したILMにとって、本作は会社のアイデンティティの根幹をなす重要な作品。世界最高のVFXスタジオが最高のスタッフを惜しげもなく動員して製作したのですから(本作から漏れたスタッフは「ハムナプトラ」に回されたとか)、VFXは凄くて当然。公開前、本作はVFXの新たな可能性を示す作品になるだろうと期待されていました。しかし、フタを開けるとVFXの限界を露呈した作品となったのが皮肉でした。CGで描かれたエイリアンとドロイドが戦争をしても何とも感じないし、いくらVFXにお金をかけても、レイ・パークというひとりのスタントマンによるダース・モールのアクションには勝てなかったのです。
[レーザーディスク(字幕)] 2点(2010-09-02 00:18:00)(良:2票)
215.  ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
カラーパープルで挫折を味わった後、スピルバーグは自身のキャリアを意識的にコントロールするようになりました。勝負作に挑む時には、自身の才能をもっとも活かせる娯楽作を抱き合わせて保険をかけるようになったのです。この方針に従い、シンドラーのリストにはジュラシック・パーク、ミュンヘンには宇宙戦争、そしてプライベート・ライアンには本作ロストワールドが抱き合わせで製作されました。特にプライベート・ライアンは同時期にアミスタッドもあって3本連続撮影という尋常ではないスケジュールで製作されているため、その中で最もお仕事感の強いロストワールドの品質が悪くなってしまったのも、当然と言えば当然の話です。ここまで登場人物に感情移入できない映画も珍しく、「恐竜が出てくればそれでいい」という製作陣の投げやりな姿勢が丸見えになっています。第一作当時、スピルバーグが「もっとも気に入っている」と言っていたマルコム博士がまるで別人になっているのが良い証拠。荒れた私生活を送る変人だったマルコム博士が、続編では子供と彼女に振り回される常識人になっていて、むしろ対照的だったグラント博士に近い人格となっています。好みのキャラが続編で別人格になっていて黙っている監督がどこにいるでしょうか。スピルバーグが脚本にほとんどダメを出さず、やっつけで撮影したことが伺えます。その他の登場人物はさらに酷く、ギャンギャン騒いで目障りなだけのジュリアン・ムーア、恐竜を檻から出して大勢の死人を出す直接の原因を作りながら、なお綺麗事を言うのをやめないヴィンス・ヴォーン、ただひたすら鬱陶しいマルコムの娘などは、まとめてT-REXに食われて欲しいと願うほどでした。あまりにムカつき過ぎて、こんなありえないキャラクターを出すには、何か伝えたいメッセージでもあったのではと裏の意味を考えてしまったほどです。目的が正しければ他人に迷惑かけてもかまわないと考えてる連中はロクなもんじゃない。「自分達が自然を守る」と考えるのは、「自然をコントロールできる」と思ってる連中と根は変わらないじゃないかと。恐竜をどうする、自然をどうすると上から目線で島を眺めず、このサバイバルは人と恐竜との殺し合いであるとの覚悟を決めているローランドが本作中唯一かっこよく描かれているのも、そんなスピなりの思想を反映しているような気もします。私の考えすぎのような気もします。
[レーザーディスク(字幕)] 2点(2009-12-30 14:26:33)(良:1票)
216.  パラサイト・イヴ
脱ぐなら脱ぐ!脱がないなら脱がない!
2点(2004-08-30 16:07:05)(笑:4票)
217.  ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン
安い音楽に萎えました。
2点(2004-08-05 16:12:07)
218.  フェア・ゲーム(1995)
シンディ・クロフォードがわがままなバカ女で、あまりの不快さに彼女の死を願ってしまいました。あ、それってテロリスト視点じゃん。そう感じた時点でこの映画終わってんじゃん。
2点(2004-07-19 00:35:28)(笑:1票)
219.  スピード2
まさかとは思いますが、これって「沈黙の戦艦」のヒットでボツにされた幻の「ダイ・ハード3」の脚本を流用してません?「ダイ・ハード3」って、本来は豪華クルーズに出かけたマクレーン夫妻が、またしてもテロに巻き込まれる話だったんですよ。
2点(2004-07-08 15:38:06)
220.  ネメシス4
主人公の女サイボーグをやってるスー・プライスさんは女性のボディビルダーか何かだと思うんですけど、筋肉だらけのとんでもない体格をしてます。顔も、女だてらにドルやシュワに負けないほどゴツゴツしてて、何か悪い薬でもやってる感じです。そんな化け物な彼女ですけど、またよく全裸になるんです。全裸で車から出て来たり、全裸で人を待ってたり(街角で)、全裸で長話をじっくり聞いてたり。全裸でなくても基本的には上着を1枚着てるだけで、パンツもブラもズボンつけずに街をウロウロしてました。シュワやスタのように80年代には裸がユニフォームだった方々も多くいますけど、その女版だと解釈すべきなんでしょうか。それにしてもパンツぐらい履かせてやれよって感じですけど。さらに乳首から必殺の針が出てくるなど、さすがサイボ-グ!な描写もあり。しかしそこまでのサービスにも関わらず、恐ろしいまでに欲情させないのはさすがプライスさん。男にはエロさを微塵も感じさせず、かと言って女から「スー・プライスさんって裸になってもいやらしくないよね」などと言われるような代物でもなし。「男子中学生でも興奮しねぇよ」なんて思って見てると、学ランみたいな服来た同僚サイボーグ(男)が彼女を助けにやってきました。出会って早々に2人は男女の行為をはじめるんですけど(サイボーグ同士で)、さすがプライスさん。彼女は1枚限りの上着を脱いですぐに全裸になるのですが、学ランサイボーグは男なのに裸にならないんですよ。裸どころか、上着を1枚脱ぐだけという学ランサイボーグ(田代まさしみたいな髪型)。こんな扱いを見るにつけ、スー・プライスさんが不憫に思えてきました。化け物みたいとは言え女性としてまったく大事にされてないわけですから。さっきからずっと裸、裸って言ってますけど、本当それだけの映画なんです。ヘボいアクション、セットを作るお金がなかったのか、基本的に同じ場所をウロウロしてるだけの狭すぎる世界観、たまに出てくるこれ見よがしな特殊メイクやCG(しかもショボい)。そのすべてを象徴するすばらしいシーンが、ヘリによる機銃掃射のくだりです。CGモロばれな弾道を小走りで逃げるスー・プライスさん。くるっと振り返ると、ピストルから放った2発でヘリを撃墜します。こんな脱力感みなぎるシーンを見るにつけ、「ピュン、あんた何年アクションやってんだ」って気分になります。
1点(2004-09-21 17:17:36)
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