201. ダイ・ハード/ラスト・デイ
点をつけるのにモノすごく迷う作品ですね。 皆さんが既に書きまくってるように、「ダイハード」として観ると極めて残念。登場人物の名前と職業が同じだけの作品。全てが違う。別物。 先入観も何もなしで初見であれば、そこそこ楽しめるノンストップアクション巨編。でも、あまりに浪費しすぎの芸風は受け入れ難いものがあります。予算のかけ方が間違ってる。 道徳観も倫理観もかなぐり捨ててビジュアル的に楽しむ分には7点、という意味の採点です。 それにしても、不死身すぎて都合良すぎて、もはやこりゃ漫画ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2013-12-28 20:05:03) |
202. エレベーター(2011)
《ネタバレ》 過去にもありましたね、このシチュエーション。かぶってしまうとオリジナリティを演出するのが極めて難しいと思われるソリッド・シチュエーションもの。この作品は微妙にリアリティを持ち込むことで個性を打ち出してます。 密室に予期せず閉じ込められることで当然心配される尿意。いくら独りじゃないにしても閉所恐怖症の人間にとっては地獄。耐久力に問題がある妊婦や病人。差別主義者と差別対象との対立。たったひとり修羅場に立ち会ってしまった小生意気な子ども…。更に、物語が進むうちにグロシーンも登場。ただし、それだってもしこの状況になったら起こりかねないと思ってしまう妙に説得力を伴うもの。 最後の最後に一番まともじゃないかと思われる登場人物が悲劇に遭い、でも、それもリアリティが伴ったりしてるのでやりきれない。 最初引いていたけれど、観終わってみれば結構納得してしまったので7点献上。 [DVD(字幕)] 7点(2013-12-01 20:05:38)(良:1票) |
203. 清須会議
《ネタバレ》 過去の作品のテイストを維持しつつ、歴史モノにチャレンジした三谷監督に大いに期待しましたが、概ね外れることなく楽しめました。 オープニングの絵巻物アレンジの雰囲気はどことなくタランティーノ風(超個人的な印象かも知れませんけど)で、その後の展開、てか演出に大いに期待させられましたけど、そこから後は思いのほか地味に淡々と(三谷テイストはちりばめられてますけど)物語が進み、見せ場の清須会議へと突入します。そのあたりの演出が観る人によっては不満と言うか消化不良なのかも知れませんね。 でも、ワタシ的には満足。具体的にどこがというと役者さんたちの演技合戦的なところになってしまい、純粋に作品に満足と言うのと違うのかも知れませんけど、138分の長尺を全く感じさせられなかったところは惹きこまれていた証拠。フジテレビが関わってるから1年後には地上波初放映かも知れませんが、ここは7点献上とさせていただきます。 [映画館(邦画)] 7点(2013-12-01 18:38:48) |
204. アルゴ
遅れ馳せながらの鑑賞です。もう皆さんに言い尽くされてる感がありますので一言だけ。 少なからずエンターテインメント的脚色は鼻につきますけれど、さりとて実話。ディテールよりも、これだけの史実があったということを後世に残すと言う意味において価値のある作品と思います。当時の事件はリアルタイムで承知はしていたけれども、子どもには本当の意味は理解できるはずもなく、今この作品を通じ、脚色部分を削ぎ落とした真実を少なからず知り得たと言う意味で、事件当時は理解できなかった者として価値のある作品。もちろん、奇想天外な作戦の存在を知ったことも収穫。 ちなみに、どの作品でも口呼吸が気になる俳優としてのベン・アフレックだけれど、この作品の髭面・無表情はリアルで好感。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-17 11:11:24) |
205. ソルト
《ネタバレ》 良くも悪くもアンジー万歳作品。スパイ映画としてのストーリー仕立てや連続するどんでん返しは、適度に緊張感を伴って目が離せません。少なからず強引ではあるけれど、そこはそれ娯楽作品と割り切ってしまえば及第点。ただし、アクションにはちょっと無理があったかな?全力疾走するシーンが複数出て来るけれど、アンジーいまいち走りに切れがなく、銃を構える上半身は絞り込み過ぎていて迫力不足の感は否めず。 ま、尺の長さも程よく、シッカリと娯楽作品を楽しむのなら十分過ぎるぐらい濃密な作品であることは間違いないので、迷った挙句に7点献上。 [地上波(吹替)] 7点(2013-11-04 23:01:10) |
206. デンジャラス・ラン
緊張感があって展開はスピーディ、実に面白かったです。ただ、退屈する暇などないぐらい楽しめるのにも関わらず、あまり後に残るものがない感じ。安定感抜群のデンゼル・ワシントンの熱演が光るだけに、一抹の寂しさを感じてしまいます。娯楽作品として割り切るしかないのかな?複雑な心境の7点献上。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-27 23:42:42) |
207. THE GREY 凍える太陽
《ネタバレ》 長過ぎます。それだけは間違いないと思う。 絶望的な状況の中、おそらくはベストの選択ではない雪中行軍の道を選ぶ男たち。平静を装っていても明らかにパニック状態にある彼らは、ことごとく無茶で危険な選択を繰り返し、一人また一人と絶命していく。ところどころに散見されるエンターテインメントならではの非現実的な演出に目をつむっている限り、この作品に流れる緊張感や絶望感は極めて現実的と思われます。ラストシーンの主人公の選択も、ある意味現実味があるのではないでしょうか?(例のカットは不要です。) と言う訳で高評価したいけれど、やっぱり長い。長過ぎます。 ちなみに、最近ありがちな「やっぱり事故で死んでました。天国に行くための最後の試練がこれです。」みたいに受け止める方もいるのではないでしょうか?だからこその神との対話?私は現実モノとして受け止めましたが…。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-20 12:26:14)(良:1票) |
208. キック・オーバー
《ネタバレ》 メル・ギブソンの復活を感じさせる良作。実に様々なエッセンスが詰め込まれていて、コメディかなと思いきや、かなりブラックな描写もあり(だからR15+?)、それらが渾然一体となって絶妙な味わいに繋がっています。 殆ど世紀末モノの荒廃した未来社会みたいな環境設定だけれど、10年以上前にニュース映像で見た極悪刑務所ってこんな感じだったのか…とてもじゃないけど自分だったら半日も生き延びられないなぁ。世の中には恐ろしい現実があるもんですね。妙に明るく表現されてるけど、相当な地獄だったんじゃないかと…。 ちなみに、個人的には手榴弾をポイする場面が痛快でした。考えてみりゃヒドイ話ですけどね。やっぱこの主人公も極悪人だ。 それと、邦題はどういう意味でしょうか?「払いやがれ!」かな??原題の副題が一番合ってるような… [DVD(字幕)] 7点(2013-10-20 11:27:25) |
209. ネイビーシールズ(2012)
《ネタバレ》 確かにミリオタ御用達作品かも知れませんが、セミドキュメンタリーとして非常に見ごたえのある作品じゃないでしょうか?本物を知らないでこんなことを言うのもおこがましいかも知れませんけど、武器弾薬にしても戦術にしても作戦遂行の緊張感にしても、とにかくリアル。ストーリーがシンプルなのもリアルさを強調してます。メインキャストを務めてるのが本物の隊員だというのもビックリ。そこらのB級作品の出演者よりよっぽど熱演してます。中途半端な作り物よりもシンプルな本物の方が優れてることの、ひとつの答えがここにあるのでは? [DVD(字幕)] 7点(2013-10-14 19:16:44) |
210. コロンビアーナ
《ネタバレ》 全体的にクールでカッコいいんだけれど、今ひとつ説得力が無いのは皆さんのご指摘のとおりですね。 本筋部分が甘すぎます。復讐したければ最初から復讐すれば良いのに、と思ってしまう。おじさんに鍛えられて一流の殺し屋テクを身に付け、そしておじさんのもとから仇敵への無念を晴らす旅に出る。難攻不落の要塞に攻め入り敵の親玉を追い詰める。それが普通じゃないのかなぁ…何も、ファミリーを危ない目に遭わせてまでおびき出す必要は無いでしょ。FBIのボスの自宅を難なく突き止めることが出来るんだから、敵の居所ぐらい楽勝でしょ? とは言え、丁度良い尺に目の離せないアクションの連続。ひねりの効いたアイディアに緊迫感溢れる演出と有無を言わせぬ彼女の存在感。アクション娯楽作品としては満足です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 17:59:18)(良:1票) |
211. ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-
《ネタバレ》 裏社会から足を洗おうにも洗えない男の悲劇を描いたストーリーは、全体としてはさほど目新しくはないのですが、パパラッチに悩まされる訳ありの元女優のボディガードなんていう設定は新鮮。どうしようもないけれど愛すべき妹の存在や、ホームレスへの優しさ等々、主人公の人間味を表現しておいて、それに対峙するギャングのボスの異常で執拗な行動を対比させる。なかなか緊迫感のある展開に惹き込まれました。コリン・ファレル、こういう役が似合うなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-24 00:37:39) |
212. 陰謀のスプレマシー
《ネタバレ》 二転三転するストーリーに翻弄される、ってほどでもないけれど、十二分に楽しめるサスペンスドラマです。主人公のお父さん、冒頭では切れ者の技術者って感じなんだけれど、ヒットマンに襲われたりするうちに少~しずつ本来の姿を現していく。この親父、タダもんではないな、ってのは結構早くに判るけれど、この事件の中でどんな位置づけにあるのかは中盤以降まで判らない。うまく纏められた脚本じゃないでしょうか。 地元警察もCIAも結構トロかったり、エイミーがお父さん顔負けの活躍をしたり、ラストには偶然にも生き残るお父さんなど、お約束的ご都合主義は随所に見られますが、上質のエンターテインメント作品として仕上がってます。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-08 15:58:44) |
213. アベンジャーズ(2012)
お祭り映画ですね~。ただし、アメコミヒーロー祭りだから、日本人的には観客を選んじゃうかな? もう何でもありの世界だから、細かい部分は言いっこなしってことですよね。そこそこストーリーもキチンとしてるし、「エクスペンダブルズ」の超人版ってことで何も考えずに楽しみましょう!次作があるなら、もっともっとヒーローを盛り込んで欲しいもんです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-08 01:36:11) |
214. ボディ・ハント
《ネタバレ》 この邦題はないですよ。予告編で面白そうな「ホラー」だと思ったから借りたのに違うじゃん!悪魔が次から次に若い女の子の肉体に宿り殺人を繰り返していく、みたいなお話を想像しちゃってましたから。ただ、いい意味で裏切られたんですけれどね。この内容なら飽きずに観れました。無駄にグロくなく、そこそこ緊迫感があって良かったです。ライアンの位置付けが結構はっきりと解らないまま引っ張ってくれましたし、サスペンスとしては上々でしょう。かの名作「サイコ」にも通じるカラクリですけれどね。それと、お母ちゃん刺されたのに強過ぎ!ライアンてば撃たれたのに強過ぎ! ちなみに、原題の方がカッコいいし、中身が読めなくて良いと思うんだけどなぁ…。 [DVD(字幕)] 7点(2013-09-08 01:16:47)(良:1票) |
215. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 ストーリー的には面白いですね。斬新とは言いませんけど、冒頭近くであっさり頓死してしまう若き学者さんの薀蓄ある一言が、結局患者ゼロを特定できなかったブラピに響いて来る。結果、逆転の発想でウィルスと戦わずウィルスから隠れるという戦術に出た人類。おそらく9割がたの人類は死んでしまうのでしょう。でも、耐え忍べばその先には未来があるはず。そんなエンディングからは少なからず希望が見えて来ます。 圧倒的な映像。私はあえて2Dで鑑賞しましたけれど、こんな映像は過去にあったでしょうか?イスラエルの映像が衝撃的過ぎます。「蜘蛛の糸」を実写化したらこんな感じ?あぁ旅客機の爆破シーンも凄まじかった。緊張度と映像のクォリティは流石の大作ですね。 ただ、仕方ないとは言え感染者を殺し過ぎかも。生きてるのに焼いちゃうし… そもそもゾンビゾンビと言われてますけれど、あの感染者達って生きてるんじゃないのかなぁ?死んでないと思うんですけどね。 ま、いろいろ言いたいことはあるにせよ、やっぱし圧倒的な映像に降参です。 [映画館(字幕)] 7点(2013-08-19 00:27:01)(良:1票) |
216. ゴーストライター
《ネタバレ》 娯楽作品として会話と雰囲気を楽しむのであれば文句なし。緻密なストーリー展開を期待するとハズレ。観る者の立ち位置で評価が変わってしまうのでは傑作とは言えないのかも知れないけれど、流石の出来に7点献上ですが、ワタシ的には後に残るのがラストの紙吹雪のイメージだけってのが淋しい限りです。そんなことに首突っ込んだんだから少しは用心しろって… [DVD(字幕)] 7点(2013-07-15 11:31:12) |
217. キラー・エリート(2011)
《ネタバレ》 予告編に期待させられすぎてしまった感があります。「孤高の殺し屋」VS「無敵の特殊部隊」 特殊部隊のターゲットは世界最高クラスの殺し屋で、特殊部隊員が束になってもかなわず、「俺にかまうな!」ってなキメ台詞に凍りつくような恐怖を覚え退散してしまう、みたいな展開を期待してました。裏の強者こそが真の強者…という感じかな? ところが実際はもっと人間臭くて、殺し屋稼業はいい加減にして愛する人と余生を全うしたい、友人だって命を大切にして欲しいから引退して欲しい…実話ベースだとどうしても現実路線になってしまうのかな? というわけで、決して駄作ではなく思いっきり楽しめるアクション・エンターテインメント。けれどもハードボイルド感は弱く現実路線まっしぐら。不安定な出来栄えに7点献上です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-04 01:54:53) |
218. ワイルド7
連載時期をリアルタイムで知っている私としては何とも懐かしい。もっとも当時の私は「マガジン」派だったので熟読はしてませんでしたが。その後のTVドラマ、更にその後のOVAも殆ど記憶にありません。ですから、結構新鮮に鑑賞することが出来ました。 アクションはいいですね。日本映画としてはかなりのハイレベルではないでしょうか?荒唐無稽なストーリーも、そもそもの設定が設定ですから良しです。深田恭子演じるエピソードも映画化には必要かな? あれ?ってことは文句なしなのかな?う~ん、いまひとつ手放しで評価できないなぁ…やっぱやり過ぎだからかな? [DVD(邦画)] 7点(2013-06-02 18:34:48) |
219. ブレイクアウト(2011)
《ネタバレ》 初見はイマイチだったかな?ビッグスター競演でなければB級モノと判断してしまいそうなチープな展開。既視感ありのストーリー(実際には類似作品はないかもしれないけど)は、妻や娘の行動とか意外性も十分あるけれど、それほど惹きつけられることもなく…人間ドラマ的な部分で、家族の葛藤は丁寧に描かれてると思いますけれどね。 というわけで無難に7点を献上です。 ちなみに、2回目観るといろいろ解ってきますね。夫が妻のキスを避ける理由とか、慌ててアタッシュケースを閉める理由とか、細かい作りこみは流石監督の力量を感じます。 それと、原題の方がいいな。同じストレートなら原題の方が良いです。邦題はテーマがずれてると感じます。 ※間違えて、いったん「あらすじ」の方にレビューを入れてしまいました。短時間とは言え、ご迷惑をおかけしましたことをお詫びします。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-02 07:41:55)(良:1票) |
220. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 「バトルシップ」 海戦ものボードゲームの名前ですね。私の年代だと「タカラのアメリカンゲーム」シリーズにあった「レーダー作戦ゲーム」です。懐かしい。実家の押入れにまだあると思います。すべてのパーツがプラスチック。繰り返し遊んでも飽きない、アナログの時代ならではの興奮でした。 この作品、ボードゲームで遊んでいたら想像が膨らんで、あげくいろんな過去の作品の記憶やらオマージュがそこかしこに入り込み、派手にCGで仕上げたらこんな感じになりました、てな出来栄えですね。いやいやこれって褒め言葉です。実に無難なレジャー向け作品。これもアリでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-02 07:14:10)(良:1票) |