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えすえふさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 552
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/sf0O7
自己紹介 筋肉アクションやSFなどに目が無いです。

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221.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
​キムタク!お前艦長代理をやれ!お前が古代進だ! わかってる。2時間であの遠いイスカンダルまで行って帰ってくるのを馬鹿正直にまとめるのは無理がある。なので今回のアレンジは結構驚きだけど納得してしまう。ガミラスもイスカンダルも意識集合体というよくわからないモノにするのもアリといえばアリだ。 双子星を表裏一体の惑星にしたり、エイリアンにしたり、森雪をパイロットにし、相原や佐渡先生を女にするのもこうなったらもうアリだ。 映像もいい。素晴らしい迫力のヤマトを見せてくれる。ドッグファイトなども日本映画の中では上位の映像クオリティだろう。 役者は…まぁキムタクはキムタクで、沖田艦長はさらにお爺ちゃんになってましたが、そんな事より凄いのは真田演じる柳葉敏郎だ。まるでアニメから飛び出したかのような真田っぷりにビックリ。声も青野武に似せるこだわり様。正直本作の見所は柳葉敏郎と言っていいくらいだ。マジで凄い。 …だけどやっぱり2時間は無理がある。古代をはじめとしたクルー達の成長は一つ一つの事件を解決していく事で培わられるモノであり、そんな簡単に済む話ではない。でも経験は積ませたいので非常に急ぎ足で唐突に進んでいく。そのためどのドラマも薄っぺらく不自然だし、テンポも悪い。特に最初のワープまでの流れは一体なんなのか。戦闘時は宇宙からのヤマトは極力見せたくないのか敵の位置や状況が掴み難いのも痛いところだ。そしていつの間にか波動砲を撃つ状況になってたり、突然自爆のピンチと唐突な展開が多い。それでいつのまにかイスカンダルまでついてしまっても「もう着いたの!?」としか言えない。 アナライザーの登場もとても嬉しいがほとんど噛ませ犬のような呆気なさで非常に残念でした。ああいうサプライズは嬉しいですけどね。 終盤の古代がヤマトに残るシーンはネチネチとした話になりうんざり。でもアニメにはないこの展開にはちょっと驚きましたね。まぁネチネチとしてますが。 個人的には頑張ってこのクオリティでじっくりドラマシリーズを作り、ゆっくりイスカンダルに向かってもらいたかった…とか思っちゃいました。 だって急ぎ足でなければ、僕的にはかなり満足出来る出来なんですから。 そんなこんなで評価は柳葉敏郎の好演も含め4点献上です。 ヤマトという題材で頑張ったものの尺の制約には勝てなかった非常に勿体無い作品でした。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2017-11-27 22:54:52)
222.  ツイスター 《ネタバレ》 
​竜巻っ!?(ガタッ)出動だ!!! ストームチェイサーというお仕事はわかります、観測したい気持ちもわかります。でも限度や身の丈にあった行動というものが必要です。特にこれから結婚しようかと思っているビルは恋人を連れて元婚約者に離婚のサインを書いてもらいに来ただけなのに、彼の中で燻っていたモノが大炎上する事態になる流れは異常そのもの。何が何でも自分の研究を自分で達成したいが為に恋人を巻き込み竜巻を追う姿はまさにキチガイ。恋人の目の前に車が落ちようが、竜巻に巻き込まれようが御構い無し。まるで何事もないような態度。…ヤバい奴だ。 そして元婚約者も異常。過去のトラウマを倒すべく竜巻を追い続けるのはわかりますが、車や機材が壊れようがその身がボロボロになろうがなりふり構わず竜巻を追う姿はまさにキチガイ。そして彼らをサポートする連中もヒャッハーなご機嫌異常者というキチガイ集団。 そんな狂気に満ちた世界に巻き込まれた唯一の一般人である主人公の恋人は災難でしかない、それでも耐えに耐えた方だと思います。気持ちはわかる。あいつら全員狂ってる。 どんどんと大きくなってく竜巻に何が何でも張り付いていく彼らの道中はまさしく災害ど真ん中。まぁ序盤は退屈ですが、牛も車もなんでも飛ぶその恐ろしさをこれでもかと…CGショボいな…まぁそれを置いといても竜巻ひとネタでコレでもかとサービスしてくれるシーンの連続。落ちてくる重機や家に突っ込んだりとギャグ一歩手前のシーンにワクワクします。(あのデカい鎌の小屋は一体…。)まぁコイツら好きで竜巻に突っ込んで行ってるので同情も心配もないのが面白い。ただライバル集団が本当にただの噛ませ犬だったのが残念です。 この映画、竜巻シーンも確かに凄いのですが、それを追う連中の方が凄まじくて終始そちらばかりに気を取られてしまうハイテンション映画でした。彼らに乾杯。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-11-26 11:49:26)
223.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 
​どうぞ奥さん!いい仕事ありますよ!え?離婚してる?そりゃ失礼。どうですメキシコをぶらっと回るのは。え?予定にない?いや、そんなことよくある話ですよえ?この男?あぁ気にしないで…ね?ねぇ…?奥さぁん…。 麻薬戦争は言うだけあって戦争だ。 初っ端からこれでもかと見せる地獄絵図は惨憺たる現状を脳裏にぶち込んでくる。そんな麻薬カルテルに対して順序よくお役所仕事でなんとかなると思うとそうも行かず超法規的手段がモノを言う。そりゃもう正義か悪かのボーダースレスレな所で。 そんな所に知らずに入ったFBIお姉さんの国境旅行は地獄だ。死体の山に爆発に買収された警官によるチョーク、自分の価値範囲外で行われる仕事人たちの正義の鉄槌にただただ唖然。 しかしこのお話正義を問う話だけかと思いきや終盤からは打って変わって驚異の殺し屋と化した男の復讐劇にシフトチェンジ。正義を問わぬ殺し屋と化した男の手際良い殺人術にまたまた唖然。 結局正義も悪もつかぬ麻薬戦争は新たな火種が燻り続ける終わり方で非常に後味の悪さだけが残ります。にしてもトレーニングデイに似た話で既視感が最後まで薄れませんでした。 でも良い。なぜか凄い良いのはその音楽と映像。美しい砂漠の夕陽や景色。緊張感の中では映し出される光景はどれも絵になるのはやはり監督ドゥニヴィルヌーブの職人芸。ドゥニドゥニした乾いた空気と温度が伝わってきます、それに重たく響く音楽もまた重苦しさと言い知れない不安をドゥニドゥニと煽っていきます。 重たく淡々としながらも次の展開が気になって仕方がないテンポ、常に目を楽しませる映像。今をときめく監督のサスペンスは想像以上の作品でした。 まぁそんなこんなでセガールのようなオジさんは去っていく。仕事は終わったのだ。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-11-26 11:46:11)
224.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 
​やっぱカミナリ様は強いぜ!無敵だぜ!アホだぜ! ソーさんは毎度ノリが軽い。まぁこの人丈夫だし、めったなことじゃ死にゃしない。完全にネタキャラ枠なんですよね。 そんな彼の第三弾は更に軽く、頭が悪くなって帰ってきた。心配になるくらい。 最初のバトルからギャグ色全開で気になっていたロキの乗っ取りもアッサリ解決。全ての元凶である親父も死んじゃったら凶暴なお姉ちゃんがやって来てさぁ大変。あのクソ親父まだ秘密があったのか!というか老人ホームにいたのかよ! そんな訳で始まったソーの珍道中は僕のツボな80'sサイバーなシンセサウンドとおもちゃのような彩りのSFアホ世界で繰り広げられる。まぁ本当に頭を空っぽにして観れる内容でギャグ色も前二作以上に濃く、ソーもロキのキャラもかなりぶっ壊れており壮大ながらも笑い所沢山。チート級の強さを持つハルクやストレンジも登場して面子の満足感も高いです。ハルクもそんなキャラだっけ? でも冷静に見てみると状況は非常にシリアス。ソーはヘラに勝てず、逃げるという選択をし、ヘラを止めるために大切なハンマーとアスガルドと片目を失い、流浪の旅に出るというオチは結構重い。バナー博士もハルクに乗っ取られるとか言って不穏だし…まぁ破天荒なギャグとテンションの高さでコーティングされているし当の本人は楽観的でイイのですが。あ、だから移民の歌なのね!なーる! そんなこんなで非常に気になるラストで終わった本作は非常に愉快で痛快なアクションに仕上がっておりました、来年のインフィニティウォーが非常に楽しみです。 にしてもストレンジもGOTG2もスパイダーマンも本作もギャグ色が強くどれも面白くて今年もMCUには楽しませていただきました。 あ、浅野さんお疲れ様でした。
[映画館(吹替)] 7点(2017-11-21 14:47:24)(良:2票)
225.  GODZILLA 怪獣惑星 《ネタバレ》 
​ゴジラに人類は負けたっ! 宇宙人の方々も助けてくれるとか言ってたけどやっぱりダメ!メカゴジラもダメ!もう逃げるしか無い! でも宇宙で他に住める星は無いしやっぱり地球に帰ります!まぁ2万年も経っていればどうにかなってるっしょ! と思ったらゴジラいるし。地球もよくわかんない進化してるよ。 ならばこっちは四つ足戦車にホバーバイクに歩行メカで対抗だ!メーサーは無い! そんな訳で虚淵玄のアニメゴジラは僕らのゴジラな世界観を取っ払い新たなゴジラの世界観を作るところからのスタートで始まった。そりゃもうアニメって感じで。 そしてまぁ状況といい雰囲気とにかく暗く重い。主人公は常にゴジラに対して殺意むき出しで何をしでかすか分からん奴。そんな奴が打ち出したゴジラ必殺作戦はなんだか道理に通っているがなんとも地味。いつまでたっても盛り上がらない。説明に説明の説明。 ゴジラが登場してもやはりビルなど比較対象が無いためにスケールの分かりにくく迫力も…いや、あの声だけは凄い。やはり鳥肌が立つ。お顔は表情がわかりにくくて怖いですね。 そこから作戦開始されてからも予定された作戦通りに進む展開で、想像していたものより地味な絵が続いてビックリ。バイクで旋回しまくりですよ。さっきも見ましたよその絵。 そして健闘してるけどアッサリとゴジラを倒してしまい驚きましたが、そこからの大ゴジラの登場にはビックリしました。デカい!尺度とかの問題では無い!とにかくデカい!強い!尻尾で薙ぎはらうだけでビームですよ!ヒェーッ!デカいは強い!負けた!そこからの美少女!可愛い! …そんなこんなで続く訳ですが。絵的な面白さにイマイチ欠けるアニメーションで今後付き合うかは僕的には約束出来ない気分です。にしてもブラックホール第三惑星な宇宙人が来た時にはテンション上がりました。メカゴジラ気になりますね…。
[映画館(邦画)] 5点(2017-11-20 19:17:01)
226.  マニトウ 《ネタバレ》 
​ややや!古代インディアンの魔術師が蘇る!そりゃコトだ!どうにかせにゃ! 色んなヒントや降霊術などを駆使し恋人に憑いている奴にお戻りに頂こうと模索するがそう簡単にはいかない模様。 しかも前半パートはテンポはとてもスローであっちへ行って話を聞いて、こっちへ行って話を聞いて退屈そのもの。怪現象も派手だけど怖くないしまぁ目新しくない。といえかエクソシストものだったのですねコレ。 だけど魔術師が復活した途端突然エンジンがかかったように特撮とトンデモ展開の嵐!北風のマニトウで病院は氷漬け! ならばこちらは最先端の英知コンピュータで対抗だ!!なんだそりゃ!!!いや、何故かは知らぬがうまくいった!女が半裸で叫びながら手からビームを出して魔術師をやっつけたぞ!!!すげぇ!!!意味わかんねぇ!!!カッコいい!!! そんな訳で今回の魔術師の復活は成らずに終わり犠牲者は出たけどめでたしめでたし…いいのかコレで。 いや理屈では考えられないからオカルトという訳で…これがまさに怪作と言うのでしょうね。 ラストの勢いに負けたので5点献上です。やられたー。
[DVD(吹替)] 5点(2017-11-18 20:36:09)
227.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
​え?俺ってもしかして特別なんじゃね? あれ?もしかしたらもしかして俺って奇跡の子!?!?!? 彼のなりそめは生まれた時から悲しみと寂しさに溢れている。唯一慰めてくれる相手はバーチャル彼女。そんな彼に訪れたのはこの世界を根底から揺るがしかねない大事件であり、彼自身の存在が認められるかもしれない希望であった。 ブレードランナーの続編はハッキリ言って望んでもいなかったし、公開まで期待と不安ばかりだった。そんな本作は、前作の雰囲気と似て非なる映画であった。というか限りなく続編に近い別作品のような印象を受ける。どこか前作のより硬質で冷たい印象を感じる。ドゥニ・ヴィルヌーブの前作「メッセージ」同様静かで淡々とした雰囲気は画面から伝わる高い湿度と異文化が溢れかえり混沌とした前作とは違いますね。 しかし本作で映し出されるビジュアルは今回も独特で不思議なカッコよさに包まれていますね。特に社長の部屋がイイですね。ジョイと抱き合うシーンも印象的。冒頭のソニーとコロンビアのロゴもカッコいい。 そして望まれてるのか微妙な続編の主人公となる男はどこかバツの悪そうな顔をしている。そんな彼だって幸せになりたい。いや、なってくれとこちらも思ってしまう。「違うよ違うよ!」と言いつつ内心とても期待している悲しいレプリカントの自分探しの真実はなんとも虚しい。 にしてもデッカードイイですね!あの話も聞かずに殺しに行くスタイル!あの融通の利かない感じ!彼が出てきただけで主人公が霞むって結構映画としてヤバイですがやっぱり嬉しいですね。 そんなK...ジョーの期待と不安。そして悲しみの詰まった2時間44分は切なくもその映像美に酔いしれることが出来ました。
[映画館(字幕)] 7点(2017-11-17 16:02:20)(良:1票)
228.  ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 
​エライことになっちまった。 核戦争はいつだって起こり得る、水際の人間たちのこの計り知れない緊張感。誰がスパイかわからない不信感。そして緊張に押し潰されそうなラストのやりとりに不気味なAIジョシュアとの攻防にドキドキです。 ラストの○×ゲームの展開でこれがサマーウォーズの元ネタと気づいた頃にはこの作品の圧倒的な緊迫感に丸め込まれていました。ヒェーッ! にしても冴えない主人公に対してジェニファーの絶対的な天使っぷりはなんなんでしょうね。ヤバイですよありゃ。フォルケン博士ことジョン・ウッドの不思議な存在感も凄いですね。 それに80年代なゲームセンターに音響カプラとたまらないアイテムの数々も嬉しかったです。 僕が子供の頃に気づいた頃には終わっていた冷戦の張り詰めた雰囲気をこれでもかと味わえる一本でした。怖い!
[DVD(字幕)] 6点(2017-11-08 09:03:14)
229.  荒野の用心棒 《ネタバレ》 
​あの流れ者は油断出来ない。頭はキレるし早撃ちの腕じゃ右に出るものはいないだろう。 そんな彼がやってきたヤクザだらけの無法な街のゴタゴタ。何故助けようとしたのかはわからない。彼の過去がそうさせるのか。 シンプルなお話ながらも初っぱなから子供に銃を撃つシーンにビックリ!敵の連中は非道そのもの! そこからの流れも早撃ちと知恵だけのギリギリの中で上手にやろうとする流れ者にハラハラ。ちょっと上手く行き過ぎですが。 にしてもイーストウッドはカッコイイ。そして音楽もカッコイイ。所々流れるSEも謎だが良い。 自分は初めてのマカロニウエスタンでしたが面白かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2017-11-01 10:38:40)
230.  デッドゾーン 《ネタバレ》 
​ジョニーの不幸は運命か。 身についてしまった力は誰のためか。 ジョニーの前に降りかかる悲しみは計り知れない。その力も決して彼を幸せにはしてくれない。そんな足を引きずり歩く彼を見ていると胸が苦しくなる。それでも彼は目の前で起こる事は見過ごす事は出来ない。最後の決断も彼にしかわからない未来の為に決死の思いで挑んだのだから悲しい。 にしてもクローネンバーグ監督の手腕なのか死んだような目のクリストファー・ウォーケンの表情がたまりません。それに婆さん連中の演技も無駄に怖いですし、殺人鬼の死に方もヤバイですね。それと火災現場の水槽が沸騰するシーンなども凝っていて面白いです。 細々とした話で作られているせいか若干話のスピードが早く感じましたが、陰鬱とした冬の空気がとても苦しく、心が痛む物語でした。
[DVD(吹替)] 6点(2017-10-31 01:03:20)
231.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 
騙し騙され二重スパイin1989 80'sシンセサウンドとネオンカラーが彩る世界でのスパイ達の攻防は生々しくも幻想的。 抑えられた色調の中一人真っ白なブロンドの女スパイ・ローレンの任務は最初から大ピンチ。 ただスパイ映画というのは007のようにわかりやすいエンタメ一直線か、見る側の頭の回転力が求められる心理戦を交えた二重三重の騙し合いのどちらかなのだが、後者はやっぱり何かと面倒くさい。そして本作は硬派な後者。 疑心暗鬼は当たり前、誰が見方か裏切り者で、どこで盗聴されているかなんてわかったもんじゃない。 そんな30年くらい前の出来事ははじめのうちは静かにあっちに行ったりこっちに行ったりの繰り返し。 登場人物の名前が頻繁に登場し頭の中で彼らの相関図がどうなっているか混乱しながら作って行く内に展開は次から次へと変わって行く。 しかし中盤、スパイグラスを逃がすシーンからのアクションシーンは凄い。超長回しによる生々しい戦闘シーン。そりゃアザだらけになりますよ!これだけでも本作は見た価値あったと満足出来る素晴らしいシーンです。 そこからのカーチェイスも一体どこにカメラが付いているのかわからない、車内をグルグル回るカメラに仰天。どうやって撮ったんだろう…。 結局後半はパーシヴァルが何がやりたかったのかとか、KGBとどういう関係だったのかとか、自分の頭ではよくわからないまま終わってしまいました。 そんな本作ですが劇中局といい80年代末期の雰囲気といい色調といい最高にカッコ良かったので満足です。サントラ欲しい!
[映画館(字幕)] 6点(2017-10-24 12:43:22)
232.  ダーク・スター 《ネタバレ》 
​俺たち壊し屋!星から星へ不安定な惑星は爆破していくぜ! エイリアンの脚本家とジョン・カーペンターがタッグを組んだ初期のSF作品は斜め上を行くシュールな世界。 呑気な音楽とともに始まる狭い男達の旅はトラブルの連続。どうみても風船にしか見えない謎生命体との攻防に(倒したらやっぱり風船だったというオチが最高)、悟りを開いてしまったAI爆弾の説得(こんなラフな話し方するAIイヤだ…)彼らは緊迫した状況かもしれないが雰囲気はやたらユルい。SFな設定やら特撮がしっかりしている分とてつもなくユルい。おい船長!あんたの事も言ってるんだぞ! そんな彼らの旅もしょーも無い事故の結果終わってしまう。 生き残った一人はフェニックス流星群の仲間入りをし、船長はどっかに。主人公はなんとも潔いサーフィンで大気圏突入という、これまたシュールな締め方をして頂きなんだかこちらもユルい笑いで観終わる事が出来ました。 変な映画です。
[DVD(字幕)] 6点(2017-10-22 17:29:44)
233.  ジョン・カーペンターの要塞警察 《ネタバレ》 
​娘殺され駆け込んだ先は引越し途中の警察署!人もいなけりゃ弾も無い!でも助けを求める人あれば、やってみせます要塞警察! いや、怖いぞ!敵は頭も良けりゃ数も多いし悪虐非道。静かな夜に潜み、サイレンサー装着の銃でジワリジワリとやってくる。そんな不気味な集団に警官一人女一人囚人二人の壮絶な籠城戦は緊張感に包まれている。本当にヤバい! そしてキャラクターの立ち方も良いですね。信念を曲げぬ警官、気高い心を持った女性、どんな時でもキザな笑みを忘れない囚人! 煙の中から現れる三人の不屈の構えが最高にカッコ良いです。そして芽生えた友情で締めるラスト!面白かったです。 にしてもあのじゃんけんは一体…。
[DVD(字幕)] 7点(2017-10-17 23:23:07)
234.  アーノルド・シュワルツェネッガーの鋼鉄の男 《ネタバレ》 
ムキッ!ムキムキッ!ムキキキキッ!!! 若いぜシュワ!凄いぜシュワ!調子乗ってるぜシュワ!でもそれだけの事が出来る鋼鉄の男シュワルツネッガー!! 知っているようで知らないボディビルの世界は想像以上に過酷な世界だ、その頂点に立つ若きシュワを追う男たち、それを受けて立つネッガー。 美しき肉体を作り上げるその源はストイックな精神力。強く冷静な心こそが体を鍛え上げる!整った肉体と力強いポーズこそが勝利の鍵! そんな男たちの頂上決戦をこれでもかと拝める本作はドキュメンタリーらしいドラマと、迫力ある超筋肉、ある意味異様な世界のど真ん中へ入り込める素晴らしい映画でした。 でもお父さんの葬式には行けよシュワ…。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-10-15 20:17:08)
235.  エンジェル ウォーズ 《ネタバレ》 
刀に銃を持ったカッコいい美女に相対するはアンドロイド!ドラゴン!ゾンビサイボーグナチス!ガトリング武者! 男の子ならたまらん世界をチャンポンした荒唐無稽でやりたいほうだいなアクションシーンはまるでジャック・スナイダーの頭の中を覗いているようだ。 しかも妄想という言葉で全部片付ける潔さ。本当はそんな事起こっていなければ見えていないけれど、いいじゃないですか。ずっと精神病院の話だったら絶対見たくないですよ! 現実パートも高級クラブに仕立て上げ、まるで現実味の無い世界でハラハラドキドキ出来ちゃいます。 そしてそんなやりたい放題な世界でもちゃんとまとめ上げ、見終わった後の後味も良く、とても楽しめる作品になっていました。
[インターネット(吹替)] 6点(2017-10-12 12:12:16)
236.  劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール 《ネタバレ》 
そのテンポの良さと世界観で面白かったSAOシリーズ。 今回の劇場版もまた新しいゲームをプレイするのですが、未だにソードアートオンラインは人々を縛り続ける。 オーディナルスケールは拡張現実(AR)を使ったゲームという事で仮想現実(VR)では強かったキリト君もたじたじ。いかにも体育会系なゲームですな。 そんな中起こる事件は以外とスローペース、おかげで地味で何が起こっているかわかりにくく、アスナとのイチャイチャするシーンも多く、全体的に長いのもあって結構ダレます。 最初は転んだりイイ所無しのキリト君もやるべき事が定まった瞬間やたら強くなるのもちょっと不思議でした。道場で練習するシーンも一瞬ありますが、もうちょっと汗水流して道場で剣を振り回してくれたらなと思っちゃいますね。 そして本シリーズの売りでもあるアクションシーンはARでの戦闘がメインで、どうしても外連味のある派手なアクションが抑えられ、地に足の着いた戦闘が多かったのが残念です。その分ラストバトルではこれでもかとVR上でのテンションの高いオールスターバトルで非常に楽しめました。派手!サービス!御都合主義!でもイイっ! しかしさすがは劇場版、映像は凄い事になっていますね。協賛企業も多い事で想像以上にリアルな東京描写も現実感が出ていて素晴らしいです。 AR描写もかなり面白く、リアルな背景と相まって非常に本物っぽくて素晴らしいです。キャラクターの扱いなどはムラなく登場しているのもとても嬉しい。 最後は「なんかノリと勢いで解決!」な具合でラスボスを倒して解決という、若干説明不足と急ぎ足な展開でしたが。 本作はアニメ版に比べるとだいぶ荒削りな作品でしたが奇麗に風呂敷が畳まれているのでなんだかんだ後味良く見終える事が出来ました。これからの展開も楽しみですね。
[DVD(邦画)] 5点(2017-09-28 09:24:41)
237.  新感染 ファイナル・エクスプレス 《ネタバレ》 
​なにやら相当マズイことになっているぞ! そう思った瞬間にはもう遅く、この電車は爆走ゾンビ地獄と化したのだ。 そんな狭い車内に蠢くゾンビに立ち向かう人々は想像以上に生命力に溢れている。愛する人を救うためにゾンビ車両を次から次へ突き進む男たちのなんて勇敢な事か。にしてもあの太いおじさんの強さにはビックリしましたが。 そして列車の構造を活かした車両ごとにゾンビの対処や量が違ったり、暗闇では目が見えない特性を活かしたトンネルなど。アイディアに唸らせられる作り。 そして一難去ってまた一難と次々と押し寄せる試練がとてもテンポ良く出来ています。湧いて出てくるゾンビの恐怖に、あのゲスい親父の徹底したゲスっぷりも最高でたまりませんね。 それと終盤の大量のゾンビ達が電車に乗ろうとするシーンは面白いながらも絶望感を味わえる名シーンですね。 恐怖描写は控えめながらもハラハラさせる怒涛の展開と想像以上に力のこもった人間ドラマに終始のめり込まれました。 ラスト、父に聞いてもらうための歌によって命が助かる結末も素晴らしいの一言です。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-19 05:42:36)
238.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
なんとも評価に困る作品である。 戦中の日本をリアルに切り取る訳でもなく、ラブストーリーをたっぷりやるわけでもない。 ただ戦中で、そこで夢を志した男がいずれ来る悲しみを知りつつ恋をし、大好きな飛行機を作り、生きて行く。それだけのようにも見える。 もちろん主人公は宮崎駿自身であり、本作はまるで彼の夢である。だから自分と同じ位置に身を置く男、庵野秀明に声優を任せたのであろう。 理想の女性。好きな時代。大好きな飛行機。それをこれでもかと詰め込んだような作品だ。 にしてもやはりアニメーションは凄い。夢の中の摩訶不思議な風景に飛行機描写、それに関東大震災で逃げ惑う大勢の人々などさすがジブリと唸らせられます。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-09-15 23:56:46)
239.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
​生きていればいい。 戦争映画というとプライベートライアンのようなドロドロでグチャグチャなイメージで見に行くのもどうも億劫になる。 だけどこの作品は見たことも無い空気を描き出している。 ひと気の無い街から始まり、砂浜に並ぶ人の列、無数の人、水平線上にポツンとある飛行機。戦争という状況下ながら目に映る映像はどこか乾いて空気が流れており、淡々としている。絵画的にも見えるから不思議だ。 そして本作は最近の映画ではありがちな人体破壊描写はおろか、血すら一部を除いてほとんど写らない。しかし本作の溢れ出る迫力、音楽、臨場感は決して劣ることなく、逆に研ぎ澄まされた映像を体験できる。 ストーリーの構成は三つの視点で描かれているが時間の流れが違うので若干わかりにくさがありました。 また一つ一つの話にケレン味のあるドラマはあまり無く、ありのままの事実のような作りが逆に映像と非常にマッチしていたと思います。 戦争映画という僕的にはあまり惹かれないジャンルでしたがノーラン監督は今までの戦争映画にはない新しい世界を見せてくれました。 とにかくIMAXで観て本当に良かったです。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-12 02:10:25)(良:1票)
240.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
​B-A-B-Y ベイビー。お前は最高さ。 ノリノリな音楽と爽快なカーチェイス。アクションが音楽と呼応し銃声だって音楽に合わせリズムを刻む。 ありそうでなかった、ここまで尽力を注ぎ込んだ映画は見たことがない。 そして本作はただのワンアイディアでは終わらない。 構成された人間関係と伏線、そしてそれを精密機械の如く全てを上手く拾い上げ回収していく展開は本作を更に気持ちよく仕上げていく。ベイビー同様何一つ無駄の無い仕事だ。 キャラクターもたまらない、ベイビーはもちろん、恋人に犯罪グループの一人一人、そして脇役のオバちゃんまでキャラが立ちまくりそれが上手く作用している。それにしてもジェイミー・フォックス演じるバッツの何をするかわからない恐怖は本当にヤバい。あのダイナーのシーンでの緊張感は息も詰まります、あんな奴とは絶対にお関わりになりたくないですね。 そして天才走り屋は音楽と運命共同体。 彼がノリに乗っているときは常に音楽は流れ続ける、しかし物語の後半音楽が止んだ時、止められた時それが彼のピンチだとこちらも確信する。 終盤の逃亡劇はまさにギリギリの連続に肝が冷えます。 結末まで、強迫的で丁寧な風呂敷のたたみ方にエドガー・ライトの妥協を許さない精神を垣間見ました。素晴らしい作品です。 にしてもあの形のiPodはやっぱりいいですねえ。再販してもらいたいなぁ…。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-08 21:44:47)(良:1票)
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