241. ワイルドシングス
《ネタバレ》 うーん、それなりには楽しめましたが、あと一歩足りなかった。 問題点は2つ。 ひとつは先が読めてしまう点。途中でちょっと先の展開が読めてしまった。あの、デュケ刑事がケリーを銃で撃ったシーンが何故か、不自然に音だけで外から映像になった瞬間、ああ、デュケも黒幕なんだな、って気づいてしまった。そして、一度そういうどんでん返しを見せられると、その先にも「どうせまた急などんでん返し展開なんかあるだろう」って気持ちで見るから、その後のどんでん返しにはそんなに驚きはなかった。まあさらに言うと、刑事を演じてるのがケビンベーコンである時点で、こいつには裏があるな、とは思ってましたが(笑) もう一つの問題点は、あまりに伏線がなさすぎる。どんでん返しがたくさんあるのは展開としては面白いのだけど、伏線があまりにないから、そのどんでん返しがすべて「あとづけ」のように思えてしまう。誰が犯人でもいいから、最後に「ああ、あれはそういうことだったのね」と思える伏線を前半に織り込んでおかないと、全然釈然としない。見終わっても観客は全然すっきりしないんじゃないかな。 これでもかと、お話に急転直下な展開を入れるのは試みとして面白かったですが、色々惜しかったですね。 [地上波(吹替)] 7点(2006-11-12 14:12:18)(良:1票) |
242. 亡国のイージス
これって「原作読んでないヤツは理解しなくていいよ」な映画なんだろうな。 ストーリーでよく分からない点が腐るほどある。副長がどうしてヨンファに味方するのか、船員達が何故副長について行くのか、その理由がよく分からない。副長は息子が死んだことを発端にヨンファに同調していったのであろうし、船員達も「日本がくさってるから立て直す」とかそういう思想的な点で副長についていったのだろうとは、推測できるが、そのへんの説明があまりに不十分。だから、どうにもストーリーにのめりこめない。 他にも、いったい、ヨンファと副長との間には何あったのか、防大生はどういう経緯で死んだのか、ヨンファはそもそも船を乗っ取っていったい何がしたかったのか、如月はいったいどういう過去を背負ってあの船に乗り込んだのか、その他諸々とにかく、まるで描き切れてないものだから、物語に深みも何もあったモンじゃない。 あの、女格闘家みたいなヤツの存在もなんだか分からないし、如月との水中キスはいったい何の意味が?如月が死ぬ間際、副長に親父の話をするのは何のこっちゃ? さらに言うなら、この作品のテーマの「もはや国とは呼べない日本」というのが、いったい何を持ってそう批判されているのか、全く伝わってこない。日本の何が気に入らないの?日本を亡国とまで言うまでに、いったい日本には何が足りないの?そのへん大事なテーマなんだからきっちり描いて下さい。 たぶん、原作読んでれば分かるのか知れないが、原作読んでるの前提の映画なら、最初から「この映画は原作を予習してから見て下さい。原作を知らない人が見ても楽しめません」と前置きしておいて下さいね。 アクションシーンもやはり日本映画の限界を感じる。銃撃シーンはそこそこ楽しめたけど、爆発シーンあたりは金がかかってないのがよくわかる。 ラストで艦船が沈むシーンがお粗末なのはまだいいとして、最初に「いそかぜ」によってミサイル攻撃される別の艦の撃沈シーンが、遠くで炎上してるワンカットで終了って、手を抜きすぎじゃないか? ところで、ラストシーン、主人公の決死の手旗信号でナントカ爆弾(名称失念)による攻撃を寸でのところにやめさせることに成功するわけだけど、どのみちそのあと、船は沈没するわ、生存者はなんだか主人公1人だけみたいだし、それなら、別にナントカ爆弾使ったって特に困らなかったんじゃぁないの?(笑) [地上波(邦画)] 5点(2006-11-12 14:06:06) |
243. あずみ
殺陣のシーンは頑張ってる。随所に色々工夫が凝らしてあった。オダギリの首がまわるラストのアイディアはいい。360度まわるカメラアングルや、木の柱ごと敵をぶった切るシーンもうまくやってた。 ただ、上戸の演技がダメだった。殺陣にしても、振るう刀に全然力が入ってない。剣と剣とぶつかるシーンなんかが特にそうで、あんまり勢いよくぶつけると怪我するからだろうが、力をセーブしてるのが見え見え。 感情があらわになるシーンの演技も大根ぷりが爆発。「爺~~~~!」「貴様~~~~!」とか叫ぶシーン、台詞棒読みで、盛り上がる所がぶちこわし。上戸可愛いけど、これじゃあねえ・・。 [地上波(吹替)] 6点(2006-10-08 23:02:19) |
244. ハウルの動く城
前半はけっこう楽しく見てたんだけど、後半のストーリーの支離滅裂っぷりには、がっかりです。ほんと、意味不明の行き当たりばったりな展開。前半は楽しめて、後半一気につまらなくなるというのは、「千と千尋」と同じパターンですね。 「映像は綺麗だし、独自の世界観も見事に作り込まれてるのに、ストーリーが最悪」と言う点も「千と千尋」から踏襲されてるんですが、これが最近の宮崎さんのスタンスなんですか? しかし、ストーリーにも疑問がいっぱい残るなあ。 序盤に出てきたヒロインの妹(モテモテ)やお母さん(ハデハデ)、それと、帽子屋を引き継ぐ引き継がないといった話は、ストーリーに何の関係があったの? 途中から、ヒロインがお婆さんの時と若い時と、ころころ変わるんだけどどういうこと? ヒロインはなぜ、いつ、ハウルを好きになったの?ハウルはなぜ、いつヒロインを好きになったの? てかそもそも、ヒロインがお婆さんにされたのは、ストーリーに何か関係があったの?あの話なら、別にヒロインは普通にそのまんま出てても、ストーリー進行に何の差し支えもない気もしますが。 あと、倍賞智恵子の声は、あまりにミスマッチです。 [地上波(吹替)] 6点(2006-07-30 02:27:46)(良:1票) |
245. 恋愛小説家
神経質で細かいことにこだわるくせに他人を思いやるデリカシーがないろくでもない男が徐々に変わっていき、またそれにひかれていく女性の心の機微が見ていて楽しい。ただ、あの男がなぜそうやって徐々に変わっていけたのか、その理由がイマイチわかりにくい。あと、全体に台詞が冗長で見ていてだれるシーンが多かった。特にラストの口説き文句は、もう少し簡素に、それでいてばしっと決まる、センスとウィットに富んだ決めぜりふで締めて欲しかった。 [地上波(字幕)] 6点(2006-05-03 14:20:53) |
246. レッド・プラネット
《ネタバレ》 この映画、生き死にがかかったサバイバルな展開のくせに、ちょっと人間ドラマに乏しかったですね。 補給基地が荒らされてて、酸素も燃料もなくなり、もう全員死ぬしかないって時に、誰かが泣きわめいたり、神に祈ったりするわけでもなく、みなさん至ってクール。 年配の男性が内臓破裂になって動けなくなったので他のクルーに自分を置いていくように言った時も、お涙ちょうだいの展開になるのかと思いきや、クルーのみなさん、ものすごくクールに「じゃ!」って感じでいってしまうのには 工エエェェ(´д`)ェェエエ工ってなった。 そこは、「無理にでも連れて行く!」「いや俺のことはイイ!」とかやるシーンじゃないんだろうかw 他にも、裏切りや愛憎の「ドラマ」がありそうな伏線を張ってるくせに、ことごとく、そういう展開にならなかった。 例えば、崖から仲間が1人突き落とされた時、「あ、この突き落とされた奴は実は死んでなくて、物語の終盤で襲いかかってくるんだろうな」と私は予想したんだけど、全然そんなことはないし、、3人のところ2人しか探査機に乗り込めないって話になった時も、「ああ、誰か1人が自ら犠牲になって仲間を救うか、または血で血を争う殺し合いになるんだろうな」と予想したんだけど、全くハズレでした。 なんで、そこで人間感情が大きく動くようなドラマを入れないんだ!!?? これって、わざと見る者の予想を裏切るためにそういう展開にしてるんじゃないのかなあ(笑) まあ、予想通りの展開になる、それすなわち「過去の映画のよくあるパターン」ということなわけで、それを避けるのはいいんだけど、とりあえず、もう少しドラマがあってもいいんじゃないのかな、と。 ところで、ちょっと気になったんだけど、ロシアが残した無人探査船に、なぜ衛星軌道まで脱出できるような機構と燃料が搭載されているのだろうか・・。そして、微妙に気になったのは、火星の重力って地球の1/3くらいなのに、どの場面でも、普通に地球と同じような加速度で落下してるのは、おかしいかな~と。まあ、それはどうでもいいつっこみですが(笑) しかし、あのクルーたちは自分の生命が絶望的な状況でも、常にジョークを忘れないのがカッコヨカッタ。アメリカ人て実際にもあんな感じなのだろうか。 [地上波(字幕)] 7点(2006-05-03 14:15:01)(良:1票) |
247. アメリ
見所はアメリの可愛さと、ウィットに富んだいたずら。アメリ可愛いね。いわゆる「萌え」。実写映画で萌えを味わえるのもめずらしい。 [地上波(吹替)] 8点(2006-02-20 02:18:27) |
248. バーティカル・リミット
なんかもうこんなハラハラした映画は久しぶりだな~。ホントもうアンタ落ちそうじゃんってぎりぎりの状態なのに、そこからまた、さらに落ちそうになるんだもん。ちょwおまwwもうw見てらんないww でもそうやってハラハラしつつも、あいまあいまに拝める美しい山の景色で心がなごんだり。うん、ほんと楽しかったよこの映画。しかし、一人助けるために何人死んだのよ。それってハッピーエンドなのか?てな皆さんごもっともなご指摘ですが、もう目をつむりましょうw [地上波(吹替)] 8点(2006-02-20 01:51:09) |
249. バグズ・ライフ
ディズニーのアニメは笑いあり、感動ありで、いいですね。おきまりに愛と勇気がテーマなんですが、毎度楽しませてもらってます。もともと涙腺が弱い方なんですが、石を見せるシーンと、みんなで決起して敵に立ち向かうシーンにはうるうる来てしまいました。蚊がバーで血液を注文したり、ナナフシが枝に擬態して見つからなくなったり、虫ならではの小ネタも随所にあって楽しめます。虫って基本的に「気持ち悪い」見た目ですが、うまくデフォルメされて、可愛く仕上がってます。映像も相変わらずクオリティ高いですね。 [地上波(吹替)] 8点(2006-01-14 23:06:24) |
250. パール・ハーバー
前半の男女のどうでもいい三角関係の話は、ほんとにしょ~~もなかったけど、日本による真珠湾攻撃のシーンだけは、気合い入れて作ってあって良かった。それだけの映画。あと、日本人が見るとちょっと気分が悪い映画かもね。でも、アメリカ人の視点で作った映画なんだから、まぁ仕方ないかな、と。 [地上波(吹替)] 3点(2005-11-07 01:33:41) |
251. ワンス・アンド・フォーエバー
この手の映画って、リアリティがあるだけに、ヘタなホラーよりよっぽど怖い。ベタなんだけど、普通に戦争って怖ええ~って思えるから、制作者の思惑通りにさせられたかな(笑) 戦闘シーンは、大迫力。痛快さ、残虐さがびしびし感じられてヨカッタ。ただ、そもそも特にメリハリのないストーリーなのに、えんえんと戦闘シーンが続くのは、ちょっとダルかったかな。 [地上波(吹替)] 7点(2005-09-25 00:20:43) |
252. オーシャンズ11
《ネタバレ》 なかなかおもしろかった。こういう話好きなんだよなぁ。それぞれのジャンルのエキスパートを集めて、綿密に計画を立てて、腕と頭脳と度胸で犯罪を犯すって楽しい。 ただ、相手のボス(カジノのオーナー)がそんなに「嫌なヤツ」じゃないから、どうにも「してやったり感」がない。後半は、むしろ、女も金も同時に失ってしまった彼がかわいそうに思えてしまった。 あと、ラストのジュリアロバーツだけど、さっきまでカジノのオーナーにへらへらしてたのに、いきなりジョージクルーニーに戻っていったのは尻が軽すぎだろうって思う(笑) カジノのオーナーに裏切られたわけだから、彼に失望するのはわかるとしても、その直後に、元カレのジョージクルーニーとあっさり寄りを戻そうとするのはどうかと思うぞ。君の愛はその程度だったのか~。それじゃあ、カジノのオーナーを批判出来ないと思う…。 まあそんなことはどうでもいいか(笑)おもしろかったですよ~。 8点(2005-01-16 18:29:59)(良:1票) |
253. 少林サッカー
それなりに笑わせてもらいました。ただ、シナリオは大ざっぱでいまいちストーリーにのめり込めなかった。ヒロインとの恋愛部分にしろ、サッカーでやる勧善懲悪にしろ、どれも中途半端で心に響かない。もっと練って欲しかった。 7点(2004-06-04 04:33:43) |
254. ファイナルファンタジー
泣ける映画。何が泣けるって、こんなどうしようもない映画を作ってしまったスクウェアが不憫で涙が出そうになる。スクウェアはこの映画で大赤字を出して、株価も大暴落したわけだけど、それも当然だろう。 「うわぁCGでここまでできるのか」という感動は最初だけ。あとは、ただただCGによる、冷たさ、違和感しか感じない。普通に実写でやれることを、わざわざCGでやる意味は全くない。 しかし、なにより最悪なのは、シナリオ。とにかく面白くない。開始30分で寝そうになった。SFはいいのだが、ファントムだとか、ガイアとか、8つの生命体だとか、ワケのわからん設定にはついていけない。 [地上波(字幕)] 1点(2004-04-28 01:13:09) |
255. ロード・オブ・ザ・リング
面白かったシーン→オークと戦うシーン。面白くなかったところ→オークと戦うシーン以外全部。はっきりいって、この映画が評価されてる理由が全く分からない。こういう剣と魔法の純粋なファンタジーは好きで、子供の時にアルゴ探険隊の大冒険にすごく興奮してみただけに、期待してみたのだけど、もう全く駄目駄目でした。ところで、最後で魔法使いのおっさんがここはわしが食い止める!といって橋の上で魔物に立ちはだかるんだけど、あれって、何もしないでも、どのみちあの魔物は橋から落ちるんじゃない?(笑) 4点(2004-04-03 23:36:09) |
256. トーマス・クラウン・アフェアー
《ネタバレ》 アメリカ映画を見ていつも思うんだけど、どうしてアメリカ人は、あんなにも簡単に男女の仲になってしまうのだろう。追うもの、追われるものという関係の2人が、あって数日ですぐ「寝る」ってのは、どうも私にはしっくり来ないのだよなぁ(それがアメリカの国民性?)。加えて、男のあまりに優雅でかっこよすぎる生き様には感情移入しにくかった。でも、絵を盗み、そして戻す際のトリックは、華麗で痛快で面白い。そこは評価する。ただ一つだけ言うなら、油絵の上に水彩絵の具は乗らないと思う(笑)。 6点(2004-04-03 23:17:55) |
257. 身代金
《ネタバレ》 話の展開がどんどん予想外の方向に進んでいって、楽しい。いったいどうなるのかと、2時間ずっと画面に釘付けだった。しいて文句を言うなら、最後にゲイリー・シニーズを追いつめるシーン。もっとカタルシスを得られる展開にはできなかったかな。あと、ワイロの話がたびたび出てきたわりには、それがストーリーに全然からんでなかったのも気になる。でも、面白いよ、この映画。 8点(2003-11-30 05:07:02) |
258. マトリックス リローデッド
正直言おう。お話はよく分からなかった。作中、救世主とか預言者とかなんだか色々言ってるけど、そのへん、ほとんど理解できなかった。でもそれは私が悪いんじゃない!映画が悪い!!くどくど小難しいこといわなくていいから、もっとずばっとわかりやすく言ってくれ。だいたいこれって、前作を見てないと分からないような話なんだが、前作の設定なんていちいち憶えちゃいねーよ!もっとユーザーフレンドリーにしろよ!…と、文句はここまでで…。この映画、非常に面白かった。お話はワケ分からない、というかつまらない。でもそれを全部許せてしまうほど、映像がすごい、とにかくすごい。やれ過剰演出だ、CG使いすぎだと、各所で叩かれてるけど、私は素直にすげえ!かっこいい!と心の中で叫びながら見てた。特に高速道路のシーン、しびれる。とにかく映像迫力満点。もうそれだけで満足。 8点(2003-09-15 02:57:34) |
259. 13デイズ
キューバ危機の際にはこんなドラマがあった…という歴史を読み解く面白さはあるけど、映画としてはどうかな。だって、これってNHKの「その時歴史は動いた」あたりの歴史再現ドラマを見るのと同じ感じだから。知的好奇心は満たしてくれるけど、映画としての面白さがあるかというと、あんまりない。ハラハラドキドキするとか、アクションが痛快とか、人間ドラマが感動的とか、そういった物語としての面白さが希薄なのだ。もう少し登場人物の内面や境遇を掘り下げて描いていれば、せめて人間ドラマの部分は物語としての面白さが出たように思う。題材はいいだけに残念。 6点(2003-09-15 02:40:20) |
260. ターザン(1999)
あんまり楽しめなかった。まあ、子供向きの映画(?)だからこんなものなのだろう。お話は単純な勧善懲悪モノに、薄っぺらいラブロマンスを足しただけといった感じ。はっきりいって、ストーリーには見どころ皆無。映像が綺麗で、迫力もある、それだけの映画かな? 5点(2003-09-15 02:29:43) |