241. 13ゴースト(2001)
なんだか、ホラーハウスのアトラクションのような映画。前半は謎を積み重ねて提示していくんだが、観せ方が下手と言うか、話がつまらなくてイライラする。そのうちにワケも判らず迷路のような屋敷で幽霊と追っかけっこが始まり、分かったような分かんないような理由付けが明かされて、最後はこの手の映画お約束でドカーンといって終わり、と。w まあ、オリジナルを観ていないので何とも言えませんが、まごうことなきB級作品です。w 後半、多少は人間関係に工夫(?)があったりするので、その辺りは頑張ってるかな、と。逆に言えば後半だけ観ればいい映画でもある。www [ビデオ(字幕)] 3点(2008-01-10 01:23:13)(良:1票) |
242. 劇場版 遙かなる時空の中で 舞一夜
もう、あまりによくある話で何と評して良いのやら……。先の先まで読める展開は、またこんな話かいっ! としか……。ゲームの映画化らしいが、設定その他諸々、高橋留美子の影響が強いね。犬夜叉+陰陽師+八犬伝、そこにテンちゃん(今作では小天狗だが)を加えた感じ。まあ作品の出来としては、取り立てて悪い所も無い代わりに、褒める所も全く無い、と。いやいや、2006年の作品であるのなら、もう少し何か工夫があっても良かったんじゃないか? ってことで3点付けときます。 [地上波(邦画)] 3点(2008-01-01 02:47:12) |
243. アトランティス/失われた帝国
パクリ疑惑は知っていたが、元ネタを知らない自分は結構楽しめた。CGにアニメを重ねた緻密な画と、お子様向きではあるが展開の速いストーリーは、エンターテインメントとしては良く出来てるんじゃないでしょうか。海底版インディ・ジョーンズといった雰囲気で、こういうのはアメリカは上手いよな、悔しいけど。元ネタを知っていたら4点とか3点になってたかもしれないけれど、知らないんでとりあえずは6点付けときます。www [地上波(吹替)] 6点(2007-12-31 06:49:27) |
244. 深紅
まいったな……。面白くないワケじゃないんだが、観終わった後のこの物足りなさは何だろう? テーマと設定は興味深いんだが、描き方がとにかく薄っぺらいんだな。カコ(奏子)が何をしたいのかが今一つ分からない。ミホを陥れたいのか、大切なモノを奪いたいのか、はたまた単なる復讐なのか? だから最後の心変りも、観ている者に「ああ、そーなんだ」程度にしか伝わらない。一方のミホの罪を受け継ぐのどーのという言い分も、何かピントがぼけてて理解しかねる。結局、最後は小綺麗にまとめたんだね、という印象しか残らないのが非常に残念。 [地上波(邦画)] 5点(2007-12-31 06:34:15)(良:1票) |
245. 武士の一分
前半長ぇ~っ! 何とバランスの悪い配分だろう。話の本題に入るのは3分の2を過ぎた頃だろうか? さすがに無駄が多すぎるだろ。まあ、映画の出来としては『たそがれ清兵衛』と『隠し剣 鬼の爪』の間と言ったところか。でも、この「間」と言うのは、映画としての出来ではなく、お話の出来と言う意味で。作品としては『隠し剣~』とどっこいかな。何と言っても木村拓哉に威厳が無い。一剣術流派の免許皆伝を受け、命を賭して武士の一分を守ろうとする“侍”には、とてもじゃないが見えない。例えば『HERO』なら、如何に検事に見えなくても作品自体がコメディーだから構わないが、この映画で一端の侍に見えないのは致命的。また、演出もこれは「淡々」ではない。「のっぺり」だ。ただ話を説明しているだけで、観る者の喜怒哀楽に訴えるものが何も無い。観客はただの傍観者としてスクリーンのこちら側に置き去りにされたままなのだ。さらに視力を失くしてからの剣術稽古の描写もおざなり。一言二言助言をもらったあの程度で目の見えない物が真陰流の免許皆伝者に勝てるのか? いや、もちろんそこにテーマがあるわけじゃないのは分かってる。でも、一騎打ちのシーンはクライマックスの見せ場ではないのか? そういった部分に多少なりともリアリティが無ければ、その他の部分も単なるご都合主義に見えてしまう。ましてその後の展開は、恥ずかしいほどベタな話なのだから。 [地上波(邦画)] 4点(2007-12-31 06:13:03) |
246. 半落ち
最初に観た時に、どうもピンと来ずにレヴューを控えていたのだが、つい先日TVの2時間SPでドラマ化、その直後に映画のオンエアがあったので見比べると、なんとなく感想が固まった。作品としては両者一長一短だったのだが、原作の設定を整理し直して2時間にまとめたTVに比べて、映画は原作をそのまま映像化したために、映画作品は「梶はなぜ自殺を思い留まったのか?」という肝心な部分のピントがボケてしまったように感じる。あと一年は生きていたいと思う理由が、映画からは伝わってこないのだ。執行猶予の付かない理由も、あそこはフェードアウトではなくしっかりと読み上げなければ、メッセージ性としては弱い(TVはこの判決が出る部分はすっぱりとカット)。映画に関して言えば、弱い脚本を役者の演技で観せ切ったな、という感がある。その分、役者の演技は映画の方が1枚も2枚も上だった。 [地上波(邦画)] 6点(2007-12-30 16:35:42) |
247. クローサー(2002)
スー・チーもヴィッキー・チャオも好きなんだけど、これはちょっと……。強引なストーリーに急激すぎる展開。何一つ自然なところの無いアクション。ちょっとやり過ぎでしょう。ま、二人の可愛さと、倉田御大のご活躍で許しますが。w [DVD(字幕)] 4点(2007-12-29 19:14:12) |
248. ゴシカ
《ネタバレ》 おやおや、結構点数低いっスね。w ホラー+スリラー+ミステリーと欲張った作りは、自分的には上手いと思ったけどなぁ。精神科医にしておくには勿体ないようなハル・ベリーの行動力!w 前半は、ただただ謎が積み重ねられていくだけの、ともすれば面倒臭くて飽きちゃいそうな展開を、テンポの良さでサクサクと観せ切った。この勢いはなかなかのモンでしょう。「一人じゃない」の意味を2重にしただけでも頑張った方だと思うなぁ。w オチの弱さと詰めの雑さは多少感じるけれど、この手の映画であんまり細かい所を突いてもしょうがない。だからってまあ、さすがに無罪放免ってのは無いと思うけどね。結局は旦那を殺してるわけで、おそらく幽霊の訴えなど考慮してくれないであろう法的には、第一級殺人は免れないだろうから。w あ、あと暗いシーンが多くて観難いのは、目が疲れてツラかった。 [地上波(字幕)] 6点(2007-12-29 18:45:53) |
249. イノセンス
画は素晴らしかったです。CGとアニメがさほど違和感無く合わさっていて……。が、話は全くちんぷんかんぷん。『攻殻機動隊』とやらを知らない私は、まず世界観が分からない。設定も理解できない。その辺りの情報を、原作や前作に頼るのであれば、コレは一本の作品として独立してないよね。賢いんだか的外れなんだか判らんセリフが飛び交い、事件のポイントすら理解できない私を遥か後方に置き去りにしたまま、映画はどんどんと進んでいく……。と思いきや、さっき観たようなシーンがループで挿入され…………。結局、最後までなぁんにも分かりませんでした。w ラストも何かヘンな間があっていきなり終わるし。なんだか「解る人だけ観てくれ」と言わんばかりの映画ですな。画の美しさに1点付けときます。 [地上波(邦画)] 1点(2007-12-27 14:29:52)(良:2票) |
250. エボリューション
如何にもアメリカのバカ映画って感じの作品。しかも下品。w まあ嫌いじゃないけどさ。でも、ジュリアン・ムーアもよくこんな仕事受けたよね。w とは言え、それなりに一所懸命作られてる作品ではあって、CGの出来は決して悪くないと思うし、テンポもいい。103分退屈せずに観られるのは、お祭りバカ映画としては良い出来ってことか? [ビデオ(字幕)] 5点(2007-12-27 01:37:07) |
251. ブリット
なんか、みんな高評価だねぇ。確かに、最近の刑事アクションに無い硬派な雰囲気はイイんだけど……。如何せん話が面白くない。テンポも悪い。そして長い(と言うか114分が長く感じられる)。編集で上手くまとめて、あと15分短くすれば印象はグッと良くなると思うんだけどなぁ。ラストの宙ぶらりんさも自分的にはイマイチ。ま、フリスコの街を駆け抜けるムスタングと、ジャクリーン・ビセットの美しさに4点ってとこかな。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-12-27 01:08:10) |
252. 7月24日通りのクリスマス
最初はちょっと面白いかと思ったんだけど、中盤で見事に中だるみ、終盤にはグダグダな展開。この映画の登場人物たちは皆さんアホですか? コレって中谷美紀という美人が演ってるから観てられるんだろうな。ごく普通のそこらにいる30歳にもなる女がこんなコト考えてこんなコトしてたら、そりゃもう気持ち悪いぜ~! って言うか、あり得んだろう?! 一家もバカ揃いだし。大学生の弟は女孕ませて「幸せです。結婚します」とか言いだすし、親父は「おめでたい事は応援してあげよう!」って……おいおい。沢村と川原夫婦の関係も描き方が雑。そもそも川原の動かし方が強引過ぎて浮いてる。彼女が何をしたいのかさっぱり分からない。劇団ひとりに至っては全く必要ない。佐藤隆太の役が一番まともかな。ともあれ、映画として何が言いたいのかちっとも解らないし、2時間観流すにもツラい。だいたい映画観終わって印象に残るのが佐藤隆太とYOUだけって言うのが悲しいやね。 [地上波(邦画)] 3点(2007-12-25 16:16:02) |
253. ナショナル・トレジャー
《ネタバレ》 1年ほど前にDVDで観て、先日TVで再観。テンポも速いし、つまらないワケじゃないんだが……、何か物足りない映画なんだな。まず話が単純すぎる。序盤の展開も強引。薄らハゲとショーン・ビーンは喧嘩別れする必要があったか? どの道、独立宣言書を盗むんじゃん。両者同じ罪を犯しながら同じ宝を追うんだろ? 無理矢理ライバルを作るための喧嘩別れじゃわざとらしくて乗れないね。ショーン・ビーンだけじゃない。ハーヴェイ・カイテル率いるFBIチームや、味方のジャスティン・バーサなどなど、キャラの動かし方が下手。肝心の謎解きも、謎解きになって無い。あんなにあっさりと次々に解ける謎って、果たして謎と言えるのか? 薄らハゲの先祖は代々あの謎を追ってきたんだろ? どんだけ能無し揃いだったんだよ……。とにかく下手な脚本をテンポ一発で観せ切ったって感じ。それ以外でも、まあディズニーですから、それなりにソツ無くまとめてはいるんだけど、今一つツメが甘いと言うか……。例えばトリニティ教会の地下施設。木造の階段がワラワラと崩れ落ちていくシーン。薄らハゲが掴まった木材が崩れる時に、釘がキラ~ンと光るんだな。w 400年前に作られた施設の釘が。木材は崩れ落ちるほど腐って脆くなってるのに、釘だけは10分前に打ったみたいにピッカピカ。おいおい、もちっとディテールに気を配れや!w ま、久しぶりにイイ人役だったジョン・ヴォイトとハーヴェイ・カイテルに免じて、4点に近い5点だな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-12-25 00:06:42) |
254. ゴールデンボーイ(1998)
極々普通。原作からしてそうなんだけど、頭の切れる人間が悪に走るというテーマは、特に目新しいものでもない。いやいや、むしろ普遍的なテーマ。かと言って、結構(イイ意味で)ぶっ壊れてた原作を映画化するにあたって、とくに工夫があるわけでもない。まあこんなモンでしょ。原作を含め、この物語で思うのは、非常にアメリカ的な感覚だということ。つまり“誰にでも判る悪”という概念としてナチスを持ってきている。自分たちの悪行は棚上げ。しかも悪いのは他人(他国人)。こういうのを見るとガッカリするね。やっぱりアメリカ人って馬鹿だわ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-12-24 23:22:48) |
255. 上海から来た女
《ネタバレ》 巧いね! ホント巧い。 やっぱりオーソン・ウェルズは映像作家と言うに相応しい人だと思う。幾人もの思惑が絡み合って、なんなんだ??? と思わせる前半から殺人事件が起き、中盤の法廷劇に移行する。なるほどココで事件の真相が解明されるのか、と思いきや! 終盤にはもう一と転げする3段仕込み。ま、はっきり言って、お話は雑。とくに工夫のある面白い話ではないし、展開的に説明不足の観も否めない。最も雑なのは、主人公が真犯人を見破るところ。その理由も謎解きも無く、ほとんど直感。神憑り。w でもね、そんなことを差っ引いても、この作りの巧みさはお見事としか言いようがない。前半でただの嫌みにしか聞こえなかったサメの例え話が、最後で大きな意味を持つに至っては、もう脱帽の一言。のちにブルース・リーの『燃えよドラゴン』にインスピレーションを与えた鏡の間のシーンも、映像効果としてこっちの方が1枚も2枚も上手。素晴らしい。それにしても、リタ・ヘイワースの作品を観る度に思うが、この人はただのセクシー女優じゃなかったんだなぁ。才色兼備の名女優だわ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-22 17:30:51) |
256. サハラ 死の砂漠を脱出せよ
なんなんだろ? 何かもったいない映画だなぁ。少々ご都合主義でトントン拍子過ぎるのが気にはなるが、事件は次々に起きるし、それなりに画も派手。だけどイマ一つ、いや、イマ三つくらい盛り上がらない。それどころか非常に散漫な印象で、中盤には退屈すら感じてしまう。派手なんだけど、ドキドキもハラハラもしないし(クライマックスのヘリポートでの格闘だけは、ちょっとイイ)、宝探しのワクワクも無いんだな、残念ながら。原作は全米No.1のベストセラーで、シリーズ中でも人気の高い話。主演もマコノヒーとクルス、とそれなり。なのになんでこんな薄っぺらい印象しか残らんかね? 2時間以上もある尺も長過ぎ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-12-17 16:45:35) |
257. キャッツ&ドッグス
コレ、劇場に行きたかったんだが行けずに終わったんだよな。いやぁ、行かなくて良かった。w まず話がくだらなさ過ぎ。大人が観られるレベルの話じゃない。そして映像はCGに頼り過ぎ。動物の目線で動物同士の世界を描く点では、『ベイブ』シリーズの足元にも及んでいない。ま、動物映画ってよりは『スクービー・ドゥー』なんかに近い、おバカなギャグ映画なんだな。 [地上波(吹替)] 3点(2007-12-16 23:13:47) |
258. スカイハイ[劇場版](2003)
感情移入できないブッ飛んだストーリー。しち面倒くさい説明ゼリフの数々。ちゃちなアクション。下手な芝居。……数え上げていったら、褒める所って全然思い当たらないんだよね~。w だけど不思議と退屈せずに見られた。まあ、TVシリーズの下敷きがあったからね。 [地上波(邦画)] 5点(2007-12-16 22:59:27) |
259. フェア・ゲーム(1995)
スタローンの『コブラ』もそうなんだが、コレも『逃げるアヒル』を原作としていながら、「狙われた女を守る」というシチュエーションだけもらった全く別のお話になってしまっている。当時人気絶頂だったシンディ・クロフォードをヒロインに据えて、もうちょっと何とか成りそうなモンなんだけど……。今回の失敗の一番の原因は、脚本の拙さだな。ヒーローが鈍臭すぎる! 次々に事態を悪化させてるのは、全て頭の巡りが悪く、気が利かない主人公のせいなんだから。しかも、敵の目的や行動が理解し辛い。だから、何か分らんが逃げて、撃ち合って、爆発してるだけの映画になっちゃってるんだな。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-12-16 22:44:15) |
260. コブラ
『フェア・ゲーム(逃げるアヒル)』を原作にしながらもその面影は全く無く、ただ「狙われている女を守る」というシチュエーションを借用しているにすぎない。こりゃ確かに原作ファンからは文句出るわ。w って言うか、こんなストーリーの映画はたくさんあるわけで、なにも『フェア・ゲーム』の名前を出す必要はあったのか? って感じ。むしろテイストは『ダーティ・ハリー』に近い刑事アクション。スタローンもヒーロー然としてカッコイイ。敵の設定は多少強引だが、ガンアクション有り、カーチェイス有り、ジョーク有り、格闘有り、と盛りだくさん。でも……これだけサーヴィス精神満点な作りなのに、なぁんか地味なんだよな、この映画。w 決して面白くないわけじゃない。いや、それどころか出来は及第点以上でしょう。でも、もっともっと面白くなっても良さそうなのに……。まぁ、まず一番の失敗はヒロインのブリジット・ニールセンだろうなぁ。性格の悪さでハリウッドに響き渡った大女が、か弱いヒロインじゃな~。w [ビデオ(字幕)] 6点(2007-12-16 22:16:54) |