281. 唐獅子株式会社
この作品を観たのは20年も前のこと、「ドラゴン特攻隊」の同時上映として劇場で見た。たしかそれ以来観ていないので正直忘れているところの方が多い。コレを書き始める前に思い出そうとパンフレットを読み直しているが、たいしてやくに立たないし・・・。しかしコレだけはシッカリおぼえている。それは横山やすしの演技である。たしかコレがやすしの初主演映画だと思うのだが、その演技はメチャ素人っぽかった。話がヤクザモノ?だけに安岡力也や伊東四郎、成瀬正、そして丹波哲郎とヤクザ役常連の俳優に囲まれたやすしの演技はまさしく素人だった。しかし、その素人っぽさが当時幼かったわたしには妙にリアルに感じて逆にインパクトがあった。たしか息子の木村一八とも初の共演作だったと思う。最近無性に見直したい1本である。 6点(2003-12-20 03:07:03) |
282. 宣戦布告
原作読んだこと無いし、確かに海外の同種の作品と比較したら比べ物にならない位ヘボいかも知れない。でも、この作品はそういうレベルで語るべき作品でないような気もする。平和ボケした日本がこのような話を映画化したこと自体を素直に喜びたい。 劇中のSATやレンジャー、普通科連隊などは見た目は素人ぽくってリアリティがある(コレは監督がドキュメンタリー畑で育った人だからかも知れない)。これが一度、戦闘に入るとどうでしょう・・・まるでダメ。リアリティの欠片も無くなり、「あぶないデカ」並みの撃ち合いが展開される。しかしコレこそが、今の日本の平和ボケを象徴しているのではないでしょうか。緊張感の無い国に緊張感を表現すのは難しいのではないかとわたしは思うのです。そういった意味で日本では難しい、この手の話を映画化したこと自体をわたしは喜んでいます。そしてこの作品を機会に、この手の映画をどんどん撮って欲しいものです。そうすればいずれはもっと面白い作品が生まれるでしょう。 6点(2003-12-19 16:12:02) |
283. アルゴ探険隊の大冒険
今更言うまでも無いが「七回目の航海」と並んでハリーハウゼンの代表作とも言える傑作。その驚異のダイナメーションはCG全盛の今においても色あせることは無い。それどころか、まるで生命が宿っているような動きはCG以上と言って良いでしょう。特に、青銅タロスと骸骨剣士は公開から40年たった今でもそれ以上のモノをわたしは見たことが無いし、いくらCGが発展しようと出来ないのでは無いかと思う。最近のCGによるモンスターしか知らない世代にはぜひ見て頂きたい1本です。 9点(2003-12-19 14:50:29)(良:2票) |
284. カリフォルニア・ドールス
うん、そうそう。コレって「ロッキー3」の同時上映で見たんだ。アメリカの女子プロレスって日本の女子プロとちがって”男性向けのエロい見せ物”ってイメージがあって劇場で見た時はおバカ映画だと思ってた。それからしばらくしてTVで見たら、これがなかなかどうしてよく出来た映画でした。レビューの少なさといい、隠れた名作?いや佳作かな。P・フォークの演技はもちろんのこと、ドールスの2人もとても良い感じでした。そして監督がロバート・アルドリッチって!ぜんぜん気が付かなかった。と言いますか当時は小学生だったからそんなことどうでも良かったんですけど。しかしコレがアルドリッチの遺作になったんだ・・・でもそれでもおかしくない位の出来の作品だと思います。 7点(2003-12-19 12:55:57) |
285. ワイルド・ワイルド・ウエスト
コレ、わたしの知り合いが内容も知らず話題性だけでいきなりDVD買ったもの(一番初めに出たものだから結構な値段したはず)を借りて見ました。タダで見たのであんまり偉そうな事いえないんですけど。見どころ満載のような感じだし、ウィル・スミスだし、設定もけして悪くないと思うんですけど・・・なんだかなァ。要するに何が言いたいかと言えば、「内容も知らない映画を話題性だけでDVD買うのは危険だよ」っていうことです。 4点(2003-12-19 00:40:32) |
286. モンスターズ・インク
ピクサーが作る作品は、細かいところに気を配っていると言うか、芸が細かいと言うか、とにかく随所に笑える所を散りばめている。だから飽きずに最後まで見れてしまう。サリーとマイクは絶妙。それと、あのブーのCGとは思えない愛らしさ・・・イイ。 8点(2003-12-19 00:02:52) |
287. ブレイブハート
この作品で何が新しく目を引いたかといえば、それはまさしく戦闘シーンに限るだろう。とにかく残酷映写と臨場感はそれまでに見たことの無いものだった。残酷すぎると言う方も居られるかもしれませんが、この残酷映写がこの作品によりリアル感を与えていると言えるのではないでしょうか。わたしは思いっきりのめり込めましたしね。単純に歴史モノとみたら評価も低くなりますが、映画と見たらこの点数は挙げたいと思います。 8点(2003-12-18 23:40:06) |
288. 非・バランス
小日向文世の優れた演技力と派谷恵美の素人演技(良く言えば超自然な演技)による、まさにタイトルどうりの「非・バランス」な所が実に良い感じの作品でした。何処が良いだの、悪いだの、そういう所は一切無いが、ただただ見入って物語にのめり込んでしまう。特に小学校でのいじめっ子との取っ組み合いのシーンでは、自分にいじめられた経験があるわけでもないのにチアキにえらい感情移入してしまった。強いて言えば全体のキー?となっている”緑のおばさん”の意味が良くわかんなかった。舞台がわたしの愛する”杜の都”であり、ほとんどのシーンが観なれた近所だったので、それだけでもわたしとしては見る価値十分だった。よって作品自体には6点。で全編”杜の都”と言うことで1点プラス! 7点(2003-12-17 03:06:31) |
289. RETURNER リターナー
なかなか面白い作品でした。ハリウッドを意識した・・・と言うよりは挑戦したアクションやVFXはそれほど引けを取らない出来といって良いだろうし、アイデアやストーリーでは勝っているところも多し。一部では”パクリすぎ”などと言われているようだが、コレはパクリという次元ではなく、オマージュが正しいだろうね。十分評価するところはあるのに、この作品をただのパクリ映画として切り捨ててしまっては邦画の未来も暗いですよ。ただこういう作品は今回で終わりにしないとね。次回はこれで養った技術でもっと日本独特の作品を撮ってほしい。って言うか、そうじゃないとダメ! 7点(2003-12-16 02:40:34)(良:2票) |
290. パラダイム
カーペンターの作品の中でも以外に考えさせられる、こったホラーではないでしょうか?そして、いつものカーペンターらしいB級感がより一層終末の恐怖感を引き出しているのではないでしょうか。なんとなくイタリア映画なんかで味わう陰惨な雰囲気も出ていてコレはコレで良し。 6点(2003-12-16 02:05:41) |
291. スコーピオン・キング
ハムナプトラがイマイチだったのであまり期待をしていなかったんですが、なかなかどうしてこっちの方が映画らしいではないですか。単純でバカっぽい所が純粋に楽しめて良かったです。CGをやたら使わず、アクションの補助として使っている感じが好感持てます。まあ、ロックが主演ですからCGに頼る必要もないのですが。で、肝心のロック様ですがこれもなかなかどうしてうまく演じていると言うか、なかなかハマッているではありませんか。見ている間はレスラーって事忘れられましたし。少なくても「コナン」のシュワちゃんよりは断然ウマイですよ。それにアクションもいろいろ考えているようで悪くないです。それにしても、俳優のマイケル・クラーク・ダンカンは優しい顔してレスラーのロックに引けを取らない体格ってのが凄いな。さすがボディガードやってただけのことはあります。 6点(2003-12-16 01:30:16) |
292. ディスクロージャー
マイケル・ダグラスってハッキリ言って好きな俳優ではないし、演じる役もあまり共感が持てないと言うか好きな役じゃない方が多い。この作品でも例によってダグラス演じる役はなんか好きにならない。しかし、この作品のデミはもっと嫌な女を演じている。男としてだろうか?ダグラスを応援したくなるくらいだ。終盤にかけて、徐々に2人の立場が逆転して行く所は男としては気持ち良い。で、クライマックスで完全にダグラスが勝利した時もなかなか良い気分だった。 6点(2003-12-14 03:45:43) |
293. 片腕ドラゴン
まず最初に言っておきます。自分で付けておきながら何ですが、一般的に見てこの作品に対してのわたしの点数は過剰ですね。コレを始めて見たのは20年以上前。この映画の記憶と言えば主人公が片腕ってことくらいでした。そしてこの度DVDを購入して観たのですが・・・この十数年間、この「片腕ドラゴン」を無視してカンフー映画のことを語っていたことを恥ずかしく思いました。とにかくカンフー!カンフー!カンフー?カンフー・・・。この手の映画になれている方でも”お腹いっぱい”の格闘地獄!韓国代表はテコンドーのキム、タイからはムエタイの鉄脚銅脚兄弟、インドからはヨガの達人、気功?の使い手ラマ僧、そして日本からは柔道家と沖縄流?(空手のことかな)の3人と、まあ万国びっくりショー並の荒唐無稽な奴らが襲いかかるんだから面白くないわけが無い!こいつら見たらそうそう忘れられません!そしてそんな奴らを相手にする主演ジミー先生演じるわれらの片腕ドラゴンがまた凄い!片腕もがれてから残った片腕を鍛えるわけですが、これがまたどう見ても破壊しているとしか見えない。こんな修行したら腕が使いモノにならなくなること間違い無し!しかも修行期間も短すぎるぞ。「コレこそカンフー映画なんだ!」とは言いません。しかし70年代ブルース・リーに続けとばかりに撮られた、どうしようもないカンフー映画。それにまみれて育ち、ドップリ漬かってしまったわたしのような人間には、この映画を否定することは今までの人生を否定することに等しいのです。と、自分で言ってて良くわからなくなってきましたが、とにかくわたしにとっては、この先どんな形であれ、永遠に語り継がれることを望む不滅の名作です。これを読んで興味をお持ちになった方は続編「片腕カンフー対空とぶギロチン」の評価へ行こう! [DVD(字幕)] 9点(2003-12-14 03:24:42)(良:2票) |
294. ジングル・オール・ザ・ウェイ
これ観ると苦い思い出が蘇るんですよ。それは去年のクリスマス・イブですよ。わたしその日になっても子供が欲しがっていた「ハリケンジャーの合体ロボ」買ってなかったんですよ。でも郊外の大型おもちゃ店とかは、大体イブの夜は遅くまでやってますから、子供寝かせてから21時頃かなァ、車で買いに行きましたよ。しかし、どこのおもちゃ屋も合体ロボが売り切れ!いやァ~2軒、3軒どこも売り切れであせりましたよ。最後に行った店も売り切れで、結局合体ロボではありませんがいちをハリケンジャーのロボを買って帰り、子供の枕元に。そんな苦労をして買ったおもちゃを子供が朝見て、まず最初の一声は「違う!サンタさん間違えた!」。皆さん、プレゼントは早めに買っておきましょうね。あ、肝心のこの映画ですが、これはシュワちゃんがやるから良いんですよね。普段ムチャクチャ強い役を演じる事が多いのに。このギャップが良いんですよ、バカっぽくて。個人的にはこういうシュワちゃんは大好きです。クライマックス、パレードでのドタバタも良かったなァ。これを見て、わたしも「ターボマン人形」欲しくなって買ってしまいましたもん! 7点(2003-12-12 19:32:31) |
295. 青春グラフィティ スニーカーぶるーす
《ネタバレ》 関係ないけど小学生の頃、わたしのあだ名がマッチだった(近藤真彦より俺の方が先だよ!)。友達が「マッチ」ってわたしを呼ぶと周りの知らない人までわたしを見て「なんだ~」って顔されるのが恥ずかしかった。まあ、当時は”たのきんトリオ”ブームの真っ只中で「ハイティーン・ブギ」だの「ブルージーンズ・メモリー」だの毎年2作品、多い時は3作?くらい公開されていたかな?とにかく人気のアイドルを使って、内容の無い作品がやたら作られていました。この映画もそんな時代の、まさに映画界にとって”何でもあり”の80年代を象徴するような作品の1本だと思います。で、わたしもコレ劇場までおじいちゃんと観に行ったんですけど(おじいちゃん、恥ずかしかったろうに・・・ありがとう)、案の定、劇場内はお姉さん方(わたしは当時小学生だったのでみんなお姉さんに見えた)で満杯、わたしは立ち見になってしまいました。立ち見でしかもモミクチャにされながら90分ちかく観ているのは小学生には辛かったなァ。終盤、たのきんトリオと族の乱闘シーンで敏夫(トシちゃん)がバイクで族の車に激突!マッチとヨッちゃんの腕に抱かれて息を引き取るんです。すると劇場内いっせいに「しくしく」という泣き声や「ズズーッ」と鼻をすする音。でクライマックスは、死んだ敏夫の憧れの場所”甲子園球場”で「スニーカーぶるーす」を熱唱!するとどうでしょう、劇場内でも「ペアで揃えたスニ~カ~♪」・・・う、歌ってる?、ひ弱ではありますが確かに聞こえてくる歌声・・・そしてサビのあたりなんか「ベイビー!スニーカーぶるーす♪」って元気いっぱいだし!ココはコンサート会場か!で画面ではヨッちゃんが涙するんですけど、なぜかわたしも涙目になって、瞬きするのを我慢してます状態に。うーん、パンフレット見ながらコレ書いてたら、なんか無性に観たくなってきた。 5点(2003-12-11 12:40:38)(笑:4票) |
296. ゴースト・オブ・マーズ
いや~皆さんのレビュー読むと良くわかるなァ。「なんじゃ、こりゃ!」「チェ、B級じゃん」とか思った方はカーペンターを良く知らない方々ではないでしょうか?まあ、カーペンターのこと良く知っていて、カーペンター作品が嫌いな方々は、はじめからコレ見ないですけどね。逆にある程度楽しめた方々はカーペンターの作品を良く観ていて、尚且つソコソコのカーペンターファンではないでしょうか?で、カーペンター大好きなわたしは、もちろん後者。期待どうりで満足しました。カーペンターを良く知らない方々、良いですか?いい年こいて何時までもB級にこだわり、わたしのようなボンクラに愛される監督。それがカーペンターなんですよ。コレから観る方は覚悟してみてくださいね。 7点(2003-12-11 03:26:57) |
297. 愛・旅立ち
当時、何でわたしはコレを劇場で見たんだろ?あ~たしか「うる星やつら」かなんかの同時上映だったんだ。そういや昔はみんな2本立てだったなァ・・・何時から1本だけの上映になったんだろ?・・・あ、いかんいかん。話があらぬ方へ行ってしまうとこでした。で本作、マッチと明菜のアイドル映画と思いきや、ちょっと違うんですよ、コレが。なんて言いますかね・・・簡単に言えばアイドル版「大霊界」ですか。(そういえば丹波哲郎もチョイ役で出てたな)明菜が演じるユキの愛読書が「耳なし芳一」ってのも凄いんですが、その「耳なし芳一」がユキの枕元に現れて願いを叶えてくれるんですけど、こんなシーンこの作品でしか見れないと思います。まあ、うろ覚えではありますが、その他にも霊界のシーンなど題名からは想像できない見所が満載で以外に楽しめた思い出があります・・・と言っといて、この点数ですけど。 5点(2003-12-11 03:05:14) |
298. 天国から落ちた男
《ネタバレ》 スティーヴ・マーティン主演第一作目にして、この作品こそ、わたしをマーティンの虜にした作品。冒頭、黒人一家の中で一人白人のマーティンが一緒に暮らしているのだが、いいおっさんになってから母親(もちろん黒人)に自分が本当の子供ではないことを教えられてショックを受ける。ココでもうわたしはやられてしまった。”くだらないモノ大好き精神”に火を点けられてしまったのだ。その後もさぶいギャグの連発で脳感覚が麻痺すること間違いなし。 [DVD(字幕)] 9点(2003-12-09 21:49:10) |
299. 千と千尋の神隠し
う~ん、コレも正直どこがそんなに良いのかわからないんですよね。確かに良く動くし、綺麗だし、アニメとして、絵として観る部分はさすが宮崎って感じなんですけど、それ以外がどうも面白くないんですよね。話もなんですけどキャラクターなど皆子供向けで正直好きになれませんでした。やっぱりわたしは「トトロ」までで「もういいかなァ」って感じです。でも、ホントはもう一度だけで良いから「カリ城」や「ナウシカ」「ラピュタ」のような爽快な娯楽活劇作品を作ってほしいなァ。お願い! 5点(2003-12-09 13:00:28) |
300. エイリアン3
このシリーズがこれほど続編を重ねているのに、なぜ質が落ちないのかと言ったら、それはやはりシリーズごとに旬の監督を起用し、映画の流れよりも監督の持ち味を大事にしている点でしょうね。そのおかげでファンは毎回新しい感覚で観ることが出来る。でコレはフィンチャー監督なんですけど。絵的な所は面白いし斬新な発想もあったのだが、ただその他はどうかというと・・・。まあ、まだ若かったということで。個人的に最も気に入らない所は前回生き残ったヒックスやニュートが会話の中だけでアッサリ切られた所でしょうか。 5点(2003-12-09 12:09:43)(良:1票) |