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元みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 524
性別 女性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22089/
年齢 52歳
自己紹介 点数表記にむちゃくちゃムラが・・・。

9点以上 特別
7~8点 面白かった(人に基本的におススメできる)
5~7点 面白かった(人様におススメするのはちょっと・・・)
3~5点 そこそこ(なんとか)面白かった(でも難あり)
1~3点 むぅ・・・
↑上記例外あり(見直すのも面倒なのでこのまま)

3点とか5点、7点が重なっているのはご愛嬌。
細かな点数の上下は、そのときの気分ってことで。
こう見ると、なにげに3段階で点数つけてるよーな気が。

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281.  プラトーン 《ネタバレ》 
戦争ってむごいね。環境最悪で、眠たいのに眠ることができなくって、ドロドロだしよろよろだし、でもいつ命がなくなるかわからなくて……。自分が殺されるのも嫌だけれど、人も殺したくないし。もう訳わからなくなっちゃうよね。あの小さな村での拷問、殺りくだって日常じゃあ考えられないけれど、あの胸くそ悪くなるようなシーンは、戦時下において日常なんだろうね。疑心暗鬼にならないと、立つことはできないんでしょう。辛いなぁ。そんな中、私が共感した人物は……あの自らの足を刺して負傷した人。多分私だったら、自分で怪我して負傷兵になる!もしかしたら醤油をそのまま飲んで熱を出すかもしれない。この作品を観て、痛烈に思ったこと。それは、作戦を考える人は広い目を持って柔軟に考えてもらいたいってこと。指揮官がバカだとついていく兵はたまったもんじゃないです。
7点(2004-02-13 23:22:51)
282.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
♪じれったーいのよ、ララランラン、じれったーいのよぉ、ララランラン♪ってを唄ってしまいます。ん?どこのシーンかって?それはね、トウモロコシ畑のバス停のところよ。あと30秒遅かったら、確実に寝てる! 超有名なシーンだけれど、あそこは苦手です。だって……じれったいんですもの。それからね、またまた有名なラシュモア山のチェイスシーンだってね、笑っちゃうの。何度観てもプププッってね。だって人々の動作が妙に劇的なんだもの。芝居がかっているのかな、大袈裟なのかな(笑)。ごめんね。観方間違っているよね。主人公のケイリー・グラントと一緒に、「なんで追われなくっちゃいけないんだろう? 何が起こったの? えっ?この部屋は彼のものなの?」とか考えちゃって、なんだか胡散臭いケイリー・グラントと一心同体になれたような気分になるんだもの。ヒッチコックお得意なのかもしれないけれど、私まで煙に巻かれたような気持ちになっちゃうの。なんかごまかされているよーな気がするんだよなぁ~。ヒッチコックを信用しちゃいけないぞって、どこかで何かの声がする。でも、何度観ても騙されちゃっているから、それはそれでいいのかな。
7点(2004-02-13 21:03:47)
283.  我が道を往く
【STING大好き】さんの言葉を信じて、本作を観る前にDVDを購入してしまった……。えっ?面白くなかったら責任とってくれるんですかぁ~。あら【へちょちょ】さんまで連帯保証人? んじゃあ責任とってもらおうかなぁ~。 DVD代1500円に心的プレッシャーってことで、なんか別のDVDを3本くらい用意してください(笑)。そういえば【へちょちょ】さんには『アンリエットの巴里祭』を買わされましたね~(遠い目)。とまぁ、なんとかいちゃもんをつけて賠償金をせしめたいのはやまやまなんですが、これが面白かったのでしょうがない。負けました(笑)。金銭的に運営が厳しい教会を立て直すために神父として赴任してきたビング・クロスビーが、創建時から45年間、母親にも会わずに頑張ってきた老神父をたてながら、自分のできることをやっていっている姿がすてき。また、この老神父って子供みたいで可愛いしね(笑)。ちょっとしたことですぐに調子にのったり、落ち込んで家出(教会出?)をしたりする彼は他人に思えませんでした(汗)。少しずつ心の温まるお話が散りばめられているハートフルなお話です。現実にはありえないのかもしれないけれど、私はこんなベタなストーリーに弱いのです。火災で焼けた教会の庭にある噴水に水を運んでくると、間髪をおかずに小鳥が飛んでくる。ああ、こういうのにやられてしまうんですねぇ~。ただ、この作品のもう一つの売りである歌は……ちょっと好みではありませんでした。アベマリアはよかったけれど、神父自身が作曲した2曲はちょいと……説教くさくて……ごめんなさーい。あの出版社の人と同じく、野郎が女をくどく歌(例えばアステアね 笑)のほうが好きなんですよねぇ~。
8点(2004-02-13 18:38:25)(良:2票)
284.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 
麻雀牌の“中”って“レッドドラゴン”を表すのね。はじめて知った。ってことは“白”が“ホワイトドラゴン”で“發”が“グリーンドラゴン”? 単純すぎるかなぁ〜。ところでこの作品、レクター博士の謎があきらかになるっていう触れ込みじゃなかったっけ。でも、どうして人食いになったのかわからんぞぉ〜。確か『ハンニバル』では、親に「何でも食べて味わってみるのよ」って言われたっていうような回想シーンがあったけれど……。どうして人間の味に興味を持ったのか……わからん。まだ続編が作られるということか? それはそうと、『羊たちの沈黙』のラストでレクター博士がアロハ着ていましたよね。なんでレクター博士がアロハにサングラスぅ〜?っていぶかしんでいたのですが、やっと謎が解けました。なるほどぉ、グレアムへのお礼参りだったのね……もやもやが解けました。ありがとう!!
6点(2004-02-13 16:51:44)
285.  オープン・ユア・アイズ
顔がダメになって生活のすべてが壊れてしまう、ってのは“顔”オンリーの生活だったってことだよね。自分の魅力は顔しかありませんってかな。そりゃあハンサムなのにこしたことはないけれど。主人公のセサルには全く魅力を感じません。そりゃああたしだって、女性だから顔を失うっつーのはとっても辛いだろうし、ショックだろうけれどね。男性なんだから、できれば顔以外のところでも勝負してもらいたいなぁ~というのが本音です。というわけで、後は夢だろうが現実だろうが、冷凍保存だろうが、治ろうが、治らなかろうが、どうでもよくなってしまいました(汗)。このセサル役のおにいちゃん、ハンサムっちゃあハンサムなんだけれど、憎たらしいくらいの金持ち臭さがなかったのが残念ですね。走らせている車もちょっと貧乏くさいし……。何台も持っている設定でしたが、やっぱりフェラーリだかポルシェだかそのあたりの車をぶんぶん乗り回してこそ金持ちボンボンなんだけれどね。なぜか貧乏くさい車に好印象を受けてしまいましたよ。なんだ、ただの兄ちゃんじゃん!ってね。さて、ヒロインのほうですが、皆さんも書かれているようにペネロペがむっちゃかわゆい♪ これ観たらトム・クルーズがペネロペに惚れて、セサル役をやりたかったんだなぁ~と、妙に納得できますよね~。どうでもいいことかもしれませんが、同じ役を英語とスペイン語でやっているペネロペってすごいなぁ~って思いました。ペネロペが可愛いので、それだけでヨシ!(笑)
6点(2004-02-13 16:01:55)
286.  身代金 《ネタバレ》 
身代金をそのまま犯人逮捕への懸賞金にしてしまうというハチャメチャさがスゴイ。映画でしかありえない設定という点で、その迫力に圧倒されてしまいます。メルちゃんだからオッケーって感じでしょうか(笑)。それはともかく、ゲイリー・シニーズ演じる誘拐犯ジミーの恋人の愛情には恐れ入りました。あのゴタゴタの中でよくぞジミーを撃つことができたもんだ。彼を犯人にしたくない、という愛に心を打たれてしまいました。ただジミーのほうからの愛はまったく感じられませんが……。メル・ギブソンの家族愛については、スゴイんだけれどしつこかったのであんまり印象に残らなかったかも。結局、メル・ギブソンの息子がジミーの声を聞いて、恐怖からおもらしをしちゃうことで、犯人がわかっちまうわけですよね。なんでジミーはミューレンの家に行っちゃったんだろう? そこんところがすごく不思議。息子の近くに行かなければ、犯人だなんてわからなかったのに……。でも、あんまり深く考えちゃあいけないのね♪
6点(2004-02-12 22:31:56)
287.  メリーに首ったけ 《ネタバレ》 
高校生時代のテッド(ベン・スティラー)のマヌケ面が……。歯に矯正ブリッジをしていたり髪型やプロムの衣装がヤバかったりと、完全にイケてない男がはまっている……って、褒めてないか、ゴメン。それでもメリーのハートを射止めたんだからスゴイ。たで食う虫も好き好きとはよく言ったもので、そんな言葉がピッタリくるくらいヤバかった。弟を邪険にしなかった、ほとんど唯一の人だったってことなんでしょう。してみると、メリーは極度のブラコンということになる。将を射止んば馬を〜ってのが正解なんでしょうね。エセ建築家になってみるとか、男共はあの手この手でメリーに近づこうとするけれど、弟に近づくのが一番だったんですね。納得……。妙な男性陣の中でのお気に入りはヒーリー(マット・ディロン)です。ヒーリーの職業が単純な探偵じゃないところに、インチキ臭さが倍増。保険調査員なのに、保険に関係ない人物の身辺調査までやるのか。きっと小遣い稼ぎのアルバイト感覚なんでしょう。しかも依頼人にウソっぱちの情報を流しているし。プロ根性まるでナシ!というのがすばらしい。また、メリーに建築家だと思わせるために、製図ケースを車から取り出すなんてベタなことを堂々とやってのける、そんな厚顔無恥なヒーリーが私は好き。実際に身近にいたらイヤだけど(笑)。印象に残っているシーンはたくさんあるんですが、たいていどれも下品なので、文章で紹介するのはためらわれます。その中でも下品じゃない場面を挙げるとすれば、犬のパフィーの全身ギブス&包帯姿でしょうか?車のルーフにのっけるかぁ〜とつっこめる場面です。でも真面目に観たら、きっと腹立つだろうなぁ〜。
7点(2004-02-12 21:35:50)
288.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 
映画を観終えた第一声。「ズルイ!」それから「なんてオイシイんだ!」という言葉が。確かに5年刑務所にいた。フランスの刑務所では酷い目にあったようだ。だけど400万ドルの代償が5年の刑期+金融犯罪の予防だなんて!! しかも過去の経験をふまえて“偽造されない小切手”の特許をとってお金が入り、自伝を書いてはお金が入り、映画になってお金が入り……。う〜ん、こんなにうまくいっていいんだろうか? 世の中おいしい話は落ちてないと言うけれど、ここにあるじゃん。ふぅ〜(溜)。とまぁ、主人公が羨ましいみかんでございます(だって、子供の頃のあたしの将来の夢は“天くだり”だったんだもの 爆)。ストーリーについては、オープニングからもう楽しませてもらいました。ああいうアニメーションのオープニングって60年代に多いですよね。色使いとか、けっこうツボなんですよね♪ テンポはいいし、レオちゃんのお父さん、お母さんへの想い、トム・ハンクスとのやりとりなんかとても楽しめました。これってなにげにクリスマス映画なんですねぇ〜。だってレオちゃんがハンクスとコンタクトを取るのは必ずクリスマスですものね。こういうのってレオちゃんの孤独を感じちゃって、ちょっとしんみりしちゃいます。でもでも、結果的にはウハウハ(っぽい 笑)なので、いいなぁ〜とやっぱり、羨ましく思っちゃうのでした。マルッ。
7点(2004-02-12 21:14:28)(良:1票)
289.  不機嫌な赤いバラ 《ネタバレ》 
不器用で嫌味なばあさん(大好きなシャーリー・マクレーンです♪)が、ダグ役のニコラス・ケイジにだけは深い信頼と愛情を持っていたというのにやられてしまいました。元大統領夫人テス(シャーリー・マクレーン)が何度も見ているビデオはご主人の葬儀風景。この葬儀に参列しているシークレット・サービスたちの中で唯一、涙を流しているのがダグだったってくだりに、そうだったのか〜としんみりしちゃいましたよ。だから、彼女はダグにこだわっていたのかぁ〜。そしてダグの純粋な心が見えてきて、すごく些細な場面ですが、ぐっとくるものがありました。この場面があるからこそ、テスのイケズな態度もかわいらしいと思えてくるんです。こういう愛情表現が下手くそな婆さんの可愛らしさっていうのにコロッといっちゃうんですよねぇ〜。そうそう、病院を退院するときのテスの強がり……あれも、めっちゃ可愛いですぅ〜(笑)。
8点(2004-02-12 20:33:05)(良:3票)
290.  第三の男
はじめて観たときは、なんとなく辛気くさい感じがして、面白くないなぁ〜って思っていました。でも、音楽だけは耳について離れません。たまに(よく?)♪タラリ〜ラリラリ、タラリ〜ラリラリ……♪を口ずさんでいました。あれから何度か観ましたが、観れば観るほど、人物の登場シーンでクスリと笑ってしまいます。コメディーじゃないんだけれどなぁ。それでもクスリという感じで外される。どこかとぼけているんですよね。この間が、昔はわからなかった。けれど、な〜んかはまるんですよ。戦争の傷跡が激しく残っているウィーンで、4か国による分割統治がなされている微妙な空気のハズなのに、ちゃんとそういうところ映してくれているのに、何なんだろうなぁ〜。私としては、こういう外し方がツボなんですが、見方が違っていますでしょうか? きっと違っているんだろうなぁ〜(とほほ)。んで、アリタ・ヴァリの毅然とした表情がかっこよかったなぁ〜。
7点(2004-02-12 20:12:50)(良:1票)
291.  あの頃ペニー・レインと
ツアーバスの中、みんなで合唱した「Tiny Dancer」のシーンは、楽しげなんだけれど、どこか儚げで……。すごく印象に残るシーンですね。監督自身の思い出を回想しているだけあって、美しい感じがしますね。ペニー・レインって、不思議と透明感のある女性です。現実味がないっていうのかな。手を伸ばしたらスルリと抜けてしまいそうな軽やかさがあって、つかみどころがない。あんな女性って、ちょっと憧れてしまいます。 あんなお姉さんを身近に感じた少年は、もう……たまったもんじゃないでしょうね。ドキドキしっぱなしでしょう(笑)。 現在、青春真っ直中という人より、青春時代を懐かしく思っている人向きの映画かもしれませんねぇ〜。
7点(2004-02-12 14:22:43)(良:1票)
292.  アメリカン・ビューティー
アメリカの一般的な団地が舞台。なのに妙な人たちばかりが住んでいて、ちょっといかれ気味の人が、普通の人なのかという錯覚を覚えました。えーーーっ、アレって普通なのぉーーー!? ホントにぃーーー??? なんかヤだなぁ〜。家族三人の食事の場面が……寒々としていましたね。あんなんなら一人で食べるほうがマシだだよぉ(涙)。食卓は明るく、楽しく! それが私のモットーですよ。また、レスター(ケビン・スペイシー)が娘の友達?アンジェラの気を惹くため体を鍛えるシーンがありましたよね。あの妄想があまりにもバカげていて逆に印象に残っております。でも、ケビン・スペイシーはすごくイヤラシイ役柄なのに違和感がなかったのが不思議……。何でだろ? 地?なわけないか(汗)。
3点(2004-02-12 14:12:32)
293.  アマデウス
サリエリとモーツアルトは表裏一体です。神の音楽を理解する者と、作り上げる者として、そのどちらかが欠けても珠玉の音楽はこの世に誕生し、生き続けることはできなかったのではないでしょうか。そんな天才たちのおかげで、一般人の私も芸術に触れることができるんだなぁ〜と、シミジミしてしまいました。モーツアルトはすばらしい。人間の精神に何かの影響を与えてくれる旋律。マイナスイオンじゃないけれど、癒し効果抜群だと思います。ある意味、神が人間にプレゼントしてくれた良薬なのかも。って言いながら、神の存在なんて私にはよくわかりませんが……。とにもかくにも、モーツアルトは天才でしょう。あんな少年期から作曲を行えるというのは、先天性の才能としかいいようがないですよね。対するサリエリは努力の人って感じがします。いえ、モーツアルトが努力してないわけではないのですよ。彼だって、相当の努力をしているだろうし、道化(っぽく描かれている)顔のウラには、自分自身がバランスをとるためにいろんな葛藤があると想うのです。でもきっと、サリエリの方が既存の音楽を研究し、発展させていくという地道な仕事をしていたと思うんです。そういったコツコツと積み上げていく力と、音楽を理解する耳を持っていたという点で、サリエリもまた凡人ではなかったと思います。無学な私はサリエリという人物が実際に存在したのかどうかはわかりません。実存したとしてもサリエリ作曲の音楽として、そのメロディを耳にすることはありません。でも、サリエリのような人がどの世界にも、どの世にもいたんだってことを認識することができる。こういうのってすばらしいじゃありませんか。ただ私はサリエリのような力はいりません。モーツアルトのような天才になりたいとも思いません。しんどそうだし(笑)。素晴らしい作品に嫉妬することなく、凡人として映画なり音楽なり本なり美術品なりを楽しんでいきたいと思います。う〜ん、ついつい、熱くなってしまいましたね(恥)。えっと、この映画で一番印象に残ったのは……なんといっても、モーツアルトの笑い声でした(笑)。
7点(2004-02-12 13:26:53)(良:2票)
294.  アバウト・ア・ボーイ 《ネタバレ》 
マーカス母子のテーマソング“killing me softly”はコワイ曲だ。ひたすらリピートしてしまい、ウィルじゃないけれど「永遠に歌い終わりそうに思えない」と感じてしまいます。頭の中をぐるぐる回ってしまう後遺症あり。マーカスが母親の自殺を止めるための苦肉の策が、この歌を校内コンサートで歌うこと。ウィルはこの行為を“社会的自殺”と称しています。ちなみにマーカスが授業中につい口ずさんでしまうカーペンターズの“rainy days and monday”もひらすら暗い曲です。私もつい自転車に乗りながら歌ってしまうことがタマにありますが……(笑)。えっと、話を戻しましょう。どうもレビューが散漫になってしまう……。で、“killing me softly”の続き。そしてマーカスの学内コンサートにギターを持ち込んで、アカペラの恥ずかしい歌に伴奏をつけてあげるところなんて、もう感動ものです。今までが自己中男だっただけに、感激もひとしお。さらに恥を忍んで歌を唄いつづけるところは、マーカスに対する父親とも兄とも友達ともいえる愛情を感じます。これが結局、レイチェルとうまくいくためのきっかけになるんですから、世の中つながってますね。“情けは人のためならず”といったところでしょうか(笑)。正直、ウィルがマーカスと関わりを持ちはじめるまでは結構つまらなかったのです。でも、マーカスが学校でいじめられていると知った時のウィルの行動には、すごく共感するところがありました。何をするって? マーカスは学校に乗り込むのかと思ったようですが、実際はかっこいいスニーカーをプレゼントするんですね。ダサイ格好(と妙な歌)がイジメの大きな原因だったから。80ポンド(もしかして60ポンドだったかも?あやふやでスミマセン)で親切ができたと、自己満足をするウィルに微笑しました。それにしても、いつもいつもレイチェル・ワイズの存在感には圧倒させられます。後半チラッと出てきただけなのに、全部もってっちゃったね(爆)。彼女にはホントやられてしまっちゃいます(あはは)。
7点(2004-02-12 13:04:53)
295.  ミラノの奇蹟 《ネタバレ》 
キャベツ畑でお婆さんに拾われたトト。↓【オオカミ】さんの仰るように、本当にコウノトリが運んできて、一番愛されそうな人に拾われるよう、天の采配があったような設定ですね。トトは心根が優しく、お婆さんに託された幸運の白い鳩を使って、バラック住まいの人の願いをどんどん叶えていく。みんなバラック住まいでお金がないのはわかるけれど、立ち退きの危機に瀕しているというのに、個人個人の欲のための要求をする姿を見ているのは、とても辛かったですね。トト自体は、一人ひとりの願いをかなえてあげたくて、喜んでもらいたくて、ただひたすら願いを叶えてあげている。バラックの家に入らない、どでかい衣装タンスやシャンデリアをもらい、貴族もビックリというくらいのドレスを身にまとう……そういう一つひとつの物質が、彼ら個人にとっての“幸せの象徴”だったのかもしれませんが、ちょっと哀しくなってしまうのです。また、黒人男性と白人女性のカップルはそれぞれ、黒人→白人、白人→黒人へと変えてもらいます。トトが想いを寄せる少女は、やっと気持ちがほぐれて靴をねだりますが、片方しかもらえません。なんか、ちょっとチグハグなんですね。虚しいというか。そうそう、話は前後しますが、バラックの街が作られたばかりの頃、トトが少女に水をかけられて彼女が怒られるシーンがありましたよね。そこでトトが自分から水をかぶり「水をかぶるのが好きなんです」と言います。そこで感動したのですが、その後少女が感謝の気持ちに、もう一度トトに水をかけるのです。水は遠い水くみ場まで行かなくては手に入らない貴重品なのに、それをかけることは最大の感謝の現れなんでしょう。しかし、トトは水をかぶるのが好きなんじゃなくって、彼女が怒られないようにしてあげたかっただけ。あああ、チグハグなんですよぉーー。なんだかやりきれなくなってしまいますね。最後、結局バラックは追われてしまいますが、どこか幸せな場所に移動できると信じたいのですが……どうも、そう簡単に幸せにはさせてくれないような……そんな気がしてしょうがないのです。
7点(2004-02-12 12:03:09)(良:2票)
296.  オリエント急行殺人事件(1974)
イスタンブール発カレー行きのオリエント急行。イスタンブールのヨーロッパから発車するのですが、アジア側からヨーロッパ側へ渡る際、連絡船を使うなんて旅情あふれてます。今も連絡船は残っているのかしら? 私は瀬戸内生まれなので連絡船が妙に好きです。そうそうカレーといえば、フランスからイギリスへの航路の発着点。『三銃士』でも悪役枢機卿からイギリス国王への密使がカレーをめざしていました。まだヨーロッパ旅行をしたことはありませんが、こういった交通の要所って、人と物が行き交って楽しそうな街ですね。またまた、全然関係ないことを書いてしまいましたね(汗)。じゃあ、本番にいってみよーかなぁ。えーーっと、登場人物が多すぎて、私のバカ頭では人物の分類をするだけで精一杯。謎解きまでは思考が追いつきませんでした。オールスターキャストだったからなんとなくわかったものの、マイナーな人ばかりだったら理解不能だったと思います。普段は字幕で観ているんですが、この作品に関しては日本語吹き替え盤の方が解りやすいかもしれませんね。さてさて、肝心のミステリーのほうはといいますと、「なんだよぉ〜この犯人はぁ〜」っていう感想でした。決して後味は悪くはないんですが、しっくりこないというか、反則技をくらったような……。いくら映画でもこれでいいのか?という印象が拭いきれません。ヒントはポワロが乗車拒否されたところにあったのね。ひとまずいろんなスターが見られたので、6点!*あたしはスターに弱いんです(笑)。
6点(2004-02-11 16:28:40)(笑:1票)
297.  赤と黒(1993)<TVM>
聖職者を志すといいながら、欲望いっぱいのユアンが……うん、ユアンだから許す(笑)。大工の息子でありながら完璧なラテン語を身につけたユアンは、貴族の家に家庭教師や秘書として雇われるんだけれど、そこんちの奥さんやお嬢さんと……いい仲になっちゃうんですねぇ〜。女たちを惑わす何かがあるんでしょうね。そりゃああたしだってメロメロですもの。ユアンには。それにしても、ユアンにしてもレイチェルにしても、脱ぎっぷりがスゴイ! 私のイメージでは、イギリス人俳優っつーのはホント、脱ぎっぷりがいいねぇ〜。だって、レイフ・ファインズだってすごいじゃない?(笑)。けっこう重たい内容なんだろうけれど、あたしはユアンのお尻、レイチェルのお尻が印象に残ってしまいました。こんな見方で良かったのかなぁ〜。甚だ疑問……。 ところで、相変わらずレイチェルの存在感はすごいですねぇ。『アバウト・ア・ボーイ』でもそうでしたが、後半に出てきてもってっちゃう(前半出てきた女性の印象がなくなってしまう 汗)は見事です。
7点(2004-02-10 19:28:58)
298.  男たちの挽歌
兄弟の絆、男の友情、裏社会……任侠ものとしてベタベタの設定がいいですね。警官になろうとしている弟のために裏社会から抜けることを決心したホー(ティ・ロン)。なのに最後の仕事で仲間からの裏切りに合い、服役。出所後、まっとうに生活するためタクシー会社に就職するが、組織の人間がワラワラと現れて……「ああ、ほっといてあげようよ。なんでそんなに執拗なのよぉ〜」と胸が痛くなります。マーク(チョウ・ユンファ)の落ちぶれ具合も辛いし、何よりキット(レスリー・チャン)の壊れそうなくらいの痛々しさが突き刺さりました。ベタベタな展開ではありますが、こういう映画って大好きですね。心に残るシーンはたくさんあるんですが、やっぱりマークが植木鉢に銃を隠しながら廊下を進み、敵地に乗り込むところがすごかったです。
7点(2004-02-10 19:14:56)
299.  オー・ブラザー! 《ネタバレ》 
いろんな妙ちきりんなキャラクターの中でもひときわ面白かったのが、銀行強盗のジョージ・ベビーフェイス・ネルソン(マイケル・バダルコ)。人にベビーフェイスと言われるとキレまくる。躁鬱病らしく、躁のときの迫力はスゴイを通り越してちょっとコワイ。お金をばらまくし、バンバン発砲するし(笑)。一方、鬱のときは本当に何もかもイヤになるみたいだね。シュンとしている姿がいじらしかったりして。ラストのダム→発電→電気椅子という繋がりがなんとも……壮絶。結局、ジョジクルことエヴェレットの話はガセで、120万ドルの現金の話はデタラメだったけれど、もっと大切なものがダムの底に沈む前に手にしたかったというのが良かったです。結婚指輪で妻の愛を取り戻せると信じたエヴェレットは……なんかかわいいし……ね。弁護士なのにマヌケっぽいところもとっても愛らしいです。それにエヴェレットは常にポマードと櫛を手放さないオシャレ?さん(ちょっと勘違いのところもあるけれど 笑)。眠っているときも頭の乱れには気をつけている。で、そのポマードの名前が“伊達男”。こういうネーミングにもツボ突かれまくりです。ダムの水が入れられたときも犬と一緒に流れていましたっけ(笑)。ああ、もうシクシクおかしいところがいっぱいで、どこから書けばいいのか難しいなぁ。書ききれなかったけれど、ジョジクルと一緒に行動するピートやテルマー、ギター弾きのトミー、聖書売りのおっさん、執拗な保安官などなど魅力的なキャラがたくさんいるので見どころ満載。あっ、そうそう忘れてはいけないのが彼らのバンド“ズブ濡れボーイズ”の魅力。歌がマジで楽しいです。アホっぽく唄うジョジクルたちにやられてしまいました(笑)。
8点(2004-02-10 18:48:10)(良:1票)
300.  喝采(1954) 《ネタバレ》 
とにかくセリフがオシャレです。↓【STING大好き】さんが、しびれたお言葉、ええ、私も使ってみとうございます。かっこいいですよね。この映画の原題がただの『カントリーガール』というのも凄いですね。田舎娘ですよ、田舎娘。ぐれぇす・けりぃ様を捕まえて田舎娘とはなんつーーと思ったものですが、この素朴感がすごぶるいいですね。彼女の登場シーン、古ぼけたアパートで掃除機を手にした、神経質そうな女がででーんと出てきたとき、正直言ってど肝を抜かれましたよ。なんて、もったいないーー!!と。それがずーっと続くのです。ところが、過去の回想シーンでの彼女の美しかったこと。また、最後のシーン、夫であるクロスビーの返り咲き舞台のN.Y.公演の初日の黒いドレス姿は、本当に美しい。ギャップがというんじゃないんです。目がキラキラ光っていて、下唇がちょっとだけ厚ぼったくて、可愛くて美しい。この姿を見たとき、夫の復帰第一歩を本当に喜んでいるんだと思いました。だから、朝刊の舞台評を待つパーティでのシーンは……びっくりでした。えええ、ホールデンとぉーーー、そんなの話が違うじゃん!と怒りというより哀しくなってきたのですが……ラストは、本当に良かったです。舞台の評価なんて見ず、クロスビーを追っていく彼女の姿。確かにクロスビーの虚言には辟易していたし、なんつーダメ男なんだと呆れてもいました。だけれど、あの二人はずっと一緒にいなくっちゃダメなんです。だから、ホールデンが途中でちゃちゃ入れてきたときは、なんというダメな男だ!と、思ったものです。ダメさ加減ではクロスビーもホールデンも両方ともダメダメちゃんなんですがね。そんな男性に好かれるグレース・ケリーも難儀な女性ですね。押しつぶされそうになりながら、健気に、懸命に夫を支えようとする彼女にこそ拍手喝采を贈りたいと思います。ところで、フレアのドレスをふわぁ〜と広げてイスに座るグレース・ケリーは本っ当に秀麗ですね。
7点(2004-02-09 15:21:10)(良:1票)
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