3541. お熱いのがお好き
とにかく底抜けに楽しい! オモシロ映画を作ってやるんだという激しい意気込み、トニー・カーチスとジャック・レモンとの掛け合いの鬼気迫る気迫、な~んてものは観てる間はぜ~んぜん感じずに楽しんでしまえます。が、観終わった瞬間、映画の内容からはまるで予想もしなかった、そこはかとない感動を覚えます。 10点(2003-10-05 00:10:04) |
3542. ユージュアル・サスペクツ
冒頭の謎、中盤のサスペンス、最後の意外性、のすべてを備えたのがよく出来たミステリーであって、今やすっかり古びて物足りなくとも、ガストン・ルルーの『黄色い部屋の謎』なんてのはやっぱり見本みたいな作品なのかな、と思います。多くの作品は中盤のサスペンスが足りず、それでも最後の意外性が高いと、何となく満足しちゃう。さて本作。これも上記「多くの作品」と同様の印象でした。「最後に意外なオチが待っている事すら忘れて観ちゃう」くらい面白いとベストなんですけどね。 7点(2003-10-04 23:57:35) |
3543. ゴールデンボーイ(1998)
この題材なのにこの内容。うーん。何でこんなに「凄み」の足りない映画にしてしまったのか。ナチの所業は皆知ってるので背景は観客のアタマで補えるから、ってトコなんでしょうか? しかしこれでは少年と爺さんの多少ホノボノしないやりとりであって、あまり目新しさも感じないんですけど・・・。 6点(2003-10-04 23:33:28) |
3544. スリーピー・ホロウ
昔のSF映画に対しての『マーズ・アタック!』程ではありませんが、こちらもかつての怪奇映画を彷佛とさせます(J・ホエールの『フランケンシュタイン』!)。しかしそんな事気にしなくとも、たまらなく面白いです! 騎士はホントに首が無いし、人の首をホントに切っちゃうしで、特撮の大変丁寧な仕上がりに好感が持てます。ホラーながらミステリーの味わいもあり、と言って無理矢理な腰砕けの展開になることもなく、観終わって大満足でした。確か首無し騎士の役って冒頭のクレジットには出て無かったんでしたっけ、コノ人がコノ役やってるとは露知らず、登場した時にはビックリしました。 9点(2003-10-04 22:53:17) |
3545. シンプル・プラン
墜落セスナ機から大金を横領するところから始まって、まさに先の読めない思いがけない展開が待っていますが、散漫にならずに求心力を保っていて、ラストまでじっくりと引込まれます。ストーリー展開と人物描写の魅力を損なわぬよう、おおむね堅実な演出ですが、ここぞというところでは、ちゃんとサム・ライミらしいコケオドシの片鱗も見せてくれます。 8点(2003-10-04 22:25:56) |
3546. 駅馬車(1939)
駅馬車内の人間模様も良いのですが、とにかく追撃戦が必見中の必見。カーチェイス映画の原点ですが、やはり馬の疾駆する姿には、自動車にはない迫力があります。今観てもいつ観ても、圧倒されます。一体どういう了見でコレをわざわざリメイクしようという発想が生まれるんでしょう? 8点(2003-10-04 21:51:38) |
3547. ロード・トゥ・パーディション
コメディ出身のトム・ハンクスもすっかり演技派に~、って、何だか寡黙で深刻な役が増えただけで、役者としての幅は広がったのやら狭まったのやら。本作、壮大なギャングの物語と思いきや、蓋を開ければフツーに面白い復讐譚。結構楽しめます。特にクライマックスの描写はかなり気に入っています。ジュード・ロウは、いつにも増してヌメヌメしており、ちょっと意外な変質者っぽい役で、いい意味でも悪い意味でも、観てて落ち着きません。 8点(2003-10-04 21:29:35)(笑:1票) |
3548. インソムニア
ロビン・ウィリアムズが何と悪役~って、そりゃ悪役くらいできるでしょ、第一線の役者なんだから。悪役専門俳優がコメディやるのは大変でしょうけど。でもこういうヒネった起用にはそれなりの味があります。ストーリーは、単に刑事が殺人犯を追う話ではなく、刑事の心の闇を描いて、なかなかスリリングでありますが、全体的にチンマリ小さくまとまっちゃったかな、という気もします。しかし白夜の気持ち悪さは意外な程よく伝わってきます。 7点(2003-10-04 21:01:15) |
3549. HERO(2002)
本作に近い映画とは?グリーン・デスティニー?マトリックス?いやいや『ガントレット』でしょう。雨アラレと降り注ぐ矢の描写には圧倒されてグウの音も出ませんでした(『スウォーム』に近いという話も?)。チャン・イーモウ監督の『赤いコーリャン』では民話的世界が色彩的に描かれ、やや毒々しく感じて辟易したのですが、本作は、ほとんど神話的世界で、CGやワイヤーアクションと共にさらに遠慮なく色彩をぶちまけてくれてます。ストーリー構成に関しては、これじゃオイオイとツッコミを入れたくなるのが人情です。しかししかし、やはり娯楽映画としてのテンションが全編に充分行き渡っているので、こういった諸々の非現実的コケオドシもまた、結構心地よく感じられたのでした。荒野や湖上でのワイヤーアクション、どうやって撮影したのかと驚きます。ところで、音楽は現代を代表する作曲家タン・ドゥンであります。『グリーン・デスティニー』では、オスカーに輝いたにも関わらず一部で「音楽:ヨーヨー・マ」等と宣伝されておりました。その図式で行くと本作の音楽はイツァーク・パールマンという事になっちゃうけど(クラシック好きなら知らぬ者はない名ヴァイオリニスト。知らない方は『ミュージック・オブ・ハート』を御覧あれ)。 9点(2003-10-04 20:30:51) |
3550. マイケル・コリンズ
どうにも情けない程、実話の映画化には弱いもんで・・・。と言っても、この映画の魅力は、史実を追うばかりでなく、マイケル・コリンズという人の人間性や、周囲との愛憎劇を描いてるところでしょう。ダイナミックなシーンも交えて、見ごたえある映画になっています。 8点(2003-09-27 22:30:11) |
3551. ウォーターワールド
いやあ水生人間っていいよね! 『アトランティスから来た男』みたいでさ(何故かこのTVドラマ好きだった)。そりゃまあ、巨額を投じた割に半端なファンタジーなもんで、違和感が無いでも無いですが、基本的にこういう、あまり他では観られないような世界を展開してくれる映画は好きです。さすがに退屈するほどツマラナイ映画でもないでしょ? 7点(2003-09-27 22:20:42) |
3552. 県警対組織暴力
実際にも、捜査四課と暴力団の関係は、独特のものがあるようです。それを殊更に肯定したり否定したりするのではなく、各々の立場と感情のぶつかり合いのドラマに仕立てており、特に後半の緊迫感はかなりのものです。 7点(2003-09-27 22:02:56) |
3553. リプリー
ジュード・ロウが出るらしい、と聞いて「そういやアラン・ドロンに似てなくもないしなあ」と思ったのが完全なる誤解。蓋を開ければリプリー役はマット・デイモンでありました。どう見ても野心家には見えなくて、クールさに欠けます。別にそれがイカンという訳ではないんですが、その割には犯罪をキチンとこなしていて、もひとつ痛々しさみたいなのも感じられないんで、やや感情移入しにくい。『太陽がいっぱい』を観てなければ、印象も違ったかもしれませんが。 6点(2003-09-27 21:44:57) |
3554. 太陽がいっぱい
古典の仲間入りしたと言っていい本作ですが、倒叙物サスペンスの秀作として充分に楽しめます。ラストはあんまりにも有名なんで、初めて観た時にもすでに知ってはいたんですが、それを忘れて見入ってしまいます。N・ロータの音楽も、さすがにベタだなあ、と思いつつも映画とマッチしてるのでつい口ずさんじゃう。 8点(2003-09-27 21:22:31) |
3555. シンドバッド黄金の航海
何だか最初の方は出し惜しみしてるような感じで、ハリーハウゼンもお疲れかねえ、なんて思ってたらトンでもない、カーリー像のダンスとチャンバラに大興奮。スゴイ。これはもう人間業じゃないよ。CGだろうがストップモーションだろうが、大事なのは、何を描くか、そしてどう表情つけるか。というわけで特に後半、ハリーハウゼンの匠の技を堪能できます。それ以外は、どうということもない映画ではありますけど。 7点(2003-09-27 20:58:21) |
3556. ドラゴン危機一発
クライマックス、大邸宅の庭で血で血を洗うような凄惨な格闘が繰り広げられてるのに、背景に目をやると表の通りに車がのんびり走ってます。結構テキトーに撮影してますね。それにしてもブルース・リーのアクションはスゴイ。スピード感が違います。音楽もいいです。あと、ノラ・ミャオは信じられないくらい美人です。というわけで、ストーリーはもうどうでもいいような話ですが、それでも観ちゃう。 7点(2003-09-27 20:40:29) |
3557. ミクロの決死圏
コレも子供の頃に観て、映画ってなんて面白いんだ、って大興奮した作品。人体の各器官を難所に見立てて、それを次々クリアしていくうちに、人体構造のお勉強もできちゃう(ただしあまり真に受けない方がよいけど)。体内のセットや、当時どうやって撮影したんだろう、という特撮のクオリティの高さも見どころ。ミクロ化には1時間というタイムリミットもありハラハラ。って、誤差というものはないのかね。あと、白血球に襲われてもさすがに消化はされないと思うけど、巨大化しないの? 8点(2003-09-27 13:12:48)(良:1票) |
3558. 007/私を愛したスパイ
ジョーズ最高。子供の頃マジで怖かった。ブラッシーもびっくりの噛みつき攻撃。歯が鋼鉄。それだけ。ハハハ。でも今だったらジョーズ主役で番外編ができるところでしょう、きっと。歯が鋼鉄なもんで意外かつ情けない弱点が。でも不死身。次作にもちゃんと出てきたくらいだから遠泳も得意らしい。 7点(2003-09-27 12:52:58) |
3559. 007/ユア・アイズ・オンリー
前作と比較するとまさにジミ&ハデー。最初のヘリアクションはなかなかなんですが、あとは何ともジミな展開。最後くらいはもっと盛り上がるかと思ったんですが・・・って、やはり前作にだいぶ毒されたかな。見せるところは見せる引き締まった映画で、これが正常なんでしょうけど、どうもムーア=ボンドにはちょっと似合わない気も。 6点(2003-09-27 12:43:07) |
3560. ダークマン
『スパイダーマン』公開前の話。「今度スパイダーマンが映画化されるらしいですよ、監督は(『死霊のはらわた』の~と言いかけて、一か八か)、『ダークマン』のサム・ライミです!」「へーじゃあ面白そうだね」・・・何だ、『ダークマン』の隠れファンって実は多いんじゃないの。というわけで大人気の映画。アクションもB級テイストを敢えて前面に出し、なかなかカッチョよいです。 8点(2003-09-27 12:21:17) |