341. ステート・オブ・グレース
《ネタバレ》 バッジを放棄した時点で彼はもう警察官では無いわけで、最後の行動は私的な復讐に過ぎない。この時点で他のギャング映画と何ら変わりは無いのであるが、ではギャング映画としてこの映画は優れているかと考えると全く並である。せっかく潜入捜査という流れで来ていたのだからもう少し他と違った終わり方には出来なかったのだろうか。何もギャング映画は全て最後は選択枝が無くなってドンパチやればいいというものでも無いのだし… [DVD(字幕)] 6点(2006-08-07 19:37:09) |
342. CUBE2
FFはムービーが入って安っぽくなった。マリオは3Dになってつまらなくなった。そういう映画。 [DVD(字幕)] 3点(2006-08-06 14:46:22) |
343. ムーラン・ルージュ(2001)
名作と呼ばれるミュージカル映画はいくつかの名曲の中の名曲と残りの映画を長引かせるものでしかない退屈な駄曲で構成されていて、それがミュージカル映画の一つの欠点でありましたが、この映画は惜しげもなく投入される既存の大ヒット曲だけで構成されており、それもニコールとユアンが全て吹替えなしで素晴らしく歌いきっています。ミュージカル映画が衰退した時代の中、今後ミュージカルの再興があるとすれば主流はこのような映画となるでしょう。ストーリーは椿姫であり、ロミオとジュリエットでしかない所に、逆に製作者がこの映画の歌曲や踊りといったエンターテイメントの部分に大きな自信を持っていることが窺えます。ムーラン・ルージュという実在の、華やかな歴史がある社交界を舞台にしてムードを高める演出もニクイ。最初から最後までハイテンションで、観客は考える暇も無く、次から次へと押し寄せる音と光の波にのまれるしかありません。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-08-06 05:04:58)(良:2票) |
344. マイノリティ・リポート
カメラが上下左右に動きまくるスピルバーグには珍しい攻撃的な意欲作。SFにしては分かりやすく適度にサスペンスしていて期待をはるかに超えていたと思いますよ。スピルバーグやトム・クルーズの映画が万人受けするのは、SFというマニアックなジャンルですらここまで素人にも分かりやすい映画にできるからこそだと思います。 [地上波(吹替)] 8点(2006-08-06 04:49:53) |
345. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
コメディアンとしては最高の部類に入るマイケル・J・フォックスですが、決して肉体的に優れていないマイケルにこういうヒロインを引っ張らせるラブロマンスやらせたらダメなのでは。かつてトム・クルーズとニコール・キッドマンのカップルを見たときに似たある種の滑稽さが感じられました。SITCOMのレベルのオフィスラブコメディドラマにして欲しかった。彼の才能はそこでこそ生きますから。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-06 04:43:06) |
346. トレーニング デイ
目的を達成する手段としてはアロンゾのやり方も最良のうちの一つです。戦争が正にそうですが、殺し合いも大儀さえあれば正当化されてしまうものです。観客に悪とは、正義とは何かを答を出さずに問いかける映画として、なかなかの出来だと思いますが最後はやりすぎでは。観客に嫌悪感を感じさせると自ずと一方的に偏った視点に流れるでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-06 04:33:45)(笑:1票) |
347. マネー・ピット
普通すぎるなあ。ドリフを見てきた日本人は家が壊れるの見たって今更笑わないんですよ。そんなのは使い古されてますから。もっとストーリーラインで笑わせて欲しかった。なんせ主演トム・ハンクス、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグですぜ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-22 17:41:53) |
348. 恋するための3つのルール
全く予備知識は無くノッティングヒルみたいなベタベタラブコメディを予想して見始めたら、なぜか結婚を拒否る彼女、そしてクレメンザっぽいおっさんとジェームズ・カーンが出てきた瞬間どういう映画か理解しましたよ。いや~このアナライズミーをもっと庶民的にした話、マフィア映画好きにはたまりませんな。大人数で見たのですが、マフィア映画のパロディ的な部分が多く、マフィア映画好きほど笑い始めるのが早かった(事が起こった瞬間にそれがどういうことか理解できる)のでマフィア映画好きの人にはよりお勧めできます。それにしても主人公は「マイケル」、ヒロインは「ジーナ(スカーフェイス)」、ボスは「ヴィート」ってのは名前遊びでしょうか。もっとこの手のマフィア映画やってくれ~(このレビューでマフィア映画って5回も言ったな…) [DVD(字幕)] 9点(2006-05-21 22:51:43) |
349. 戦国自衛隊1549
全く期待に応えてくれなかった前作と比べると、いかにも小説な奇を衒いすぎたストーリーだが無いに等しかった前作より随分マシだった。そもそも無茶なプロットを、それらしいものにしようという努力すら無かった前作に憤りを感じただけに、今回の無理やり無茶苦茶なこじ付けで必死にそれらしくしようとしている痛々しさをむしろ微笑ましく思ったことがこの評価。たとえ子供騙しに近い映画だったとしても、多くの注目を集めて、制作費もかけて、そしてヒットするという最近の邦画には中々無かった流れを作れたことはよかった。 [DVD(邦画)] 7点(2006-05-19 18:40:45) |
350. シルミド/SILMIDO
国家の対外的評価を歪めかねないものを映画化してしまった関係者達に拍手です。実話とは違うなんて必死の弁論が聞こえてくる時点で実話なんでしょう。実行前の指揮官のあの演説、何ですかあの迫力。あんな小さな国がよくもこんな事件を抱えていたもんですね。デモ行為の激しさを見ればわかるが、考え付くと一気に燃え上がってしまって後先考えずに行動してしまうのは国民性なんでしょう。出来ればあまり係わり合いにはなりたくないが、外部から観察するには本当に楽しい国です。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-19 18:22:26) |
351. 駅馬車(1939)
1939年公開なんてどんなもんかねと半信半疑だったがなんと質の高い「ロードムービー」。同乗者達の心理描写の人間臭いこと、一方的なヒーローにはならないジョン・ウェイン。そして今のトレンディドラマのような恋愛まで絡めることをこの時代にやってしまっていたことが驚き。これが西部劇というものなんですねえ。 [インターネット(字幕)] 8点(2006-05-19 18:14:45) |
352. ある日どこかで
ここまでストレートで清々しい純愛ラブロマンス映画は今時珍しい。これほど盲目的に異性を愛せたら素晴らしいと思いますよ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-19 18:05:53)(良:1票) |
353. イン・ハー・シューズ
キャメロン・ディアスだしいつものお下品コメディだと思っていたのだが、ところがどっこい。シリアスな姉妹関係を描いた濃い映画だった。この手のシリアスドラマで奇を衒わないしっかりとしたドラマを見られたのは久々なような気がする。なおシリアスだが後味は悪くない。この作品とは方向性は違うが「ある日どこかで」のような清々しさを感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-19 18:01:37) |
354. ネットワーク
情報社会論が未来論から現実論としてネガティブに捉えられ始めた頃の社会派ドラマ。過剰演出に見えるが今やテレビのみならずインターネットや携帯電話。完全に情報社会化された今だからこそ、当時よりもむしろ納得させられることが多いだろう。確か社会学小辞典で情報社会論が病理論的に捉えられたのが1977年だから当時流行の学説の映画化である。それにしてもシドニー・ルメットの鋭さには感服させられる。 [DVD(字幕)] 9点(2006-05-18 17:27:24) |
355. 太平洋の嵐
1960年というと既に「もはや戦後ではない」戦時の空気も残しておらず、また撮影技術も発達前というこのような映画を撮るには中途半端な時期で戦時中のハワイ・マレー沖海戦や、のちのハリウッド資本のトラトラトラと比べると、迫力のある海戦やリアリティの面で劣りどっちつかずの映画となってしまっている。ハワイ・マレー沖海戦のリメイクのようなシーンも多々あるが、むしろ昔のほうが出来がよかったかもしれない。ハワイ・マレー沖海戦では「本物」だった海軍内部の描き方(甲板上での朝礼など)はただの怖い顔したおっさん達の軍隊ごっこに見えるし、海軍の重量感の無い模型や吊り糸が見える勢いのクオリティでしかない特撮は円谷としては最低の出来に近いだろう。太平洋戦争を追っていく小説としての内容は申し分ないのだが完成度は低いといわざるを得ない。 [DVD(邦画)] 6点(2006-05-16 17:33:16) |
356. コップランド
チャイナタウンの焼き増しのような話だが比べるべくも無い薄さ。脚本より役者の個性のほうが勝っている。クライムムービーの大御所集めて何ワルの警官ごっこやらしてんだ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-16 00:10:27) |
357. ブルース・オールマイティ
またまたジムキャリーお得意の縛りコメディ。いつもどおりです。好きな人は期待を裏切られることはありません。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-15 16:31:30) |
358. ヒトラー 最期の12日間
ヒトラーの最後については全く詳しくなかったので、単なる伝記として評価し辛い所はある。ヒトラーの理論というものは正直言ってごもっともなことが多く、弁護士にでもなればかなり有能だったのではと思うが、なぜユダヤ人虐殺のような極論に走ってしまったのか残念でならない。ヨーロッパではこのようなことを言うだけで罪になるらしい。そのようなことも全く異常であるとしか言いようが無く(ハリウッドにも大勢居るが地位を得たユダヤ人によるヒトラーの逆虐待と言える)、その意味ではヒトラーを人間的に捉えたこの映画は価値のあるものなのかもしれない。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-15 16:26:13) |
359. 花嫁はギャングスター
こういう女が好きな俺はM属性確定なのだろうか。姐さんに犯されたい [地上波(字幕)] 6点(2006-05-15 16:17:34) |
360. 奇人たちの晩餐会
果たして彼は愛すべき馬鹿なのか、空気の読めない邪魔者なのか。映画で見る分には前者。実際隣に居たら地の果てまで蹴り飛ばすけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-15 16:07:48) |