361. 十二人の怒れる男(1957)
アクション映画などで、時間の割に短く感じたという誉め言葉がある。逆に言えば時間の割に長く感じたものは退屈な映画ということができ、実際そういう作品は多い。本作は90分という短さにも関わらず、いつ終わるとも知れない議論、せまっ苦しい部屋とうだるような暑さのおかげで観てる方までストレスがかかり、実際の鑑賞時間より非常に長く感じる。しかしこのストレスが逆に退屈さを消している。「早く終わってくれ」と思わずにはいられない作りのはずなのに、後から後から発される言葉にその思いは打ち消され、あの部屋にどんどん引き込まれてしまうのだ。そしてラストでストレスから一気に解放され、あの部屋から外へ出たときの爽快感。劇中の空気をここまで観る者に伝える神業に、心から素晴らしいと言わせていただく。 [DVD(字幕)] 10点(2004-10-06 12:50:00)(良:3票) |
362. ジャッジ・ドレッド(1995)
作品としてはB級一直線で、それとして観れば捨てたものでもないですがスタローンがやってるせいで、笑えるものも笑えない。完全なミスキャスト。 [地上波(吹替)] 3点(2004-10-05 20:42:52) |
363. シャイン
ピアノが主題になっている映画(「戦場のピアニスト」を除く)は基本的に好きなので評価は甘め。屈折した人生であっても、幸せそうな彼を支えている多くのものに感動した。その中心であるピアノにもホント感動した。これはラフマニノフを聴かねば、と思いつつ未だに聴いていなかったりする。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-10-05 20:35:58) |
364. シャイニング(1980)
発狂したのはきっと一日中奥さんの顔を見ていたから。いや、失礼。映画としては素晴らしい出来だと思ってる。 [ビデオ(字幕)] 6点(2004-10-05 20:25:50)(笑:2票) |
365. シックス・デイ
シュワちゃんが2人も!何て豪華な。一時期に比べれば全然許せる作品。笑っちゃうほどの強さが健在でとても嬉しい。ただ、折角2人も出したのだからオチをもう少しひねってもよかった。お約束みたいな流れのネタバレで終盤はダレているのが残念。 [映画館(字幕)] 6点(2004-10-05 20:14:59) |
366. シックス・センス
《ネタバレ》 どんでん返しというのは、最後にどんでん返しがあるとは分からないように作られているから騙されるし面白いのに、ハナからこの映画はどんでん返しですよーと銘打つとはネタバレもいいところである。本作をきっかけに「衝撃の結末」なんて安っぽいキャッチコピーを打ち出す映画が増えた気がする。最初に言われちゃ受ける衝撃も受けない。いい加減にしてくれ。 [ビデオ(字幕)] 2点(2004-10-02 09:16:11) |
367. 十戒(1956)
壮大なテーマの映画は、しょせん「映画」という枠から出られないために、人間の頭が想像する壮大さを超えられないのが常だと思います。原作が映画化されても原作は超えられないというヤツです。もちろん例外もありまして、本作もそのひとつだと思っています。本作の特撮は果たして陳腐でしょうか。安っぽいCGよりよっぽどリアリティがあるとは思いませんか。宗教がテーマだから入り込みにくいでしょうか。モーゼという純真な男の一大冒険叙事詩とは捉えられませんか。彼の葛藤と成長がよく表現されていると思います。ということで、私は「ベン・ハー」よりこっちが好きです。オススメ! [地上波(吹替)] 8点(2004-10-02 09:09:29)(良:1票) |
368. 七人の侍
長いが、細かなところに見どころ満載の作品。挙げていったらキリがない。侍たちがそれぞれ見せるいろんな種類のカッコよさに惚れっぱなしになれます。贅沢な一本。 8点(2004-10-02 08:58:06) |
369. 四十七人の刺客
音楽だけは良かった。 [地上波(邦画)] 1点(2004-10-02 08:51:20) |
370. シザーハンズ
ティム・バートンの作品では一番好き。「独特」としか言いようのない色彩、世界観。カットの上手さはハサミの数の問題じゃなくて器用なだけだろうという突っ込みは置いといて。 [DVD(字幕)] 9点(2004-09-15 20:57:01) |
371. シコふんじゃった。
特に笑えなかった。今となっては斬新さも褪せてしまってあまり楽しめない。本作のせいで竹中直人が少し嫌いになった。 [映画館(字幕)] 3点(2004-09-15 20:47:33) |
372. シカゴ(2002)
ミュージカル好きなんで点数高めですが、それほど大した作品ではないような。刑務所が全然辛そうじゃない描写はどうかと思うし、特別素晴らしいと感じた曲もなかったし。「ムーラン・ルージュ」の方が私は好き。 [DVD(字幕)] 6点(2004-09-15 20:38:07) |
373. JSA
本作にリアリティがあるかはともかく、朝鮮の南北問題はリアリティがあるので自然と緊張して観てしまいました。分かり合えないって切ない。私には登場人物たちの障壁となっているモノの重さが分からないので評価のしようがないのですが、単に映画としてみたらこんな感じでしょうか。 4点(2004-09-15 20:28:20) |
374. ザ・ロック
豪華キャストの作品にはいつも好感が持てないのですが、コレはよくまとまっていると思います。テンポも良い。そしてエド・ハリスがカッコよすぎます。「○○がいい」と役者を褒めるレビューはどこが良いのかハッキリしないので好きじゃないんですが、カッコよすぎるんだもの。仕方ない。許してください。 9点(2004-09-15 20:20:20) |
375. 猿の惑星
未見の方は本作を観る前に60年代ってどんな時代だったのかな~と想像してから観るとよいです。想像するだけでけっこうです。この映画が当時いかに凄かったか少しは分かるかも。かくいう私は80年代生まれなんですが、当時凄かったんだろなぁと思いましたよ。ラストも猿も音楽も、言葉に表せない恐怖が表れていると思います。 9点(2004-09-15 20:10:16) |
376. 俺たちに明日はない
「明日に向って撃て!」の、ラストを見せない素晴らしさ。本作の、ラストを見せる素晴らしさ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2004-09-10 12:35:09) |
377. ザ・リング
邦画版がそもそも大嫌いなんだが、怖いもの見たさで観てしまった。ものすごく無理して褒めるなら、ハリウッドだけに安っぽくない雰囲気は(邦画版に比べれば)出ているのかなと。製作者は原作読んだのかね。読んでないだろうね。邦画版そのままだもんね。 [ビデオ(字幕)] 2点(2004-09-09 20:50:07) |
378. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
原作の功績とはいえ、題材がユニークで面白い。ものすごく不自然なはずなのに映画になっても自然に流す技はかなりのもの。恥ずかしいほどのストレートな心の叫びに、ありえなさを忘れて涙してしまう。コレにはちょっと泣きそうになったので、映画で泣けない私にとっては貴重な1本。 [地上波(邦画)] 7点(2004-09-09 20:42:47)(良:1票) |
379. サウンド・オブ・ミュージック
ミュージカルの真骨頂。どれもこれも曲が良すぎる。ミュージカル嫌いな人でも、深く考えずにすーっと入っていけるはず。 [ビデオ(字幕)] 9点(2004-09-08 20:28:26) |
380. サイコ(1960)
展開の複雑さに凝り固まっている最近のサスペンスに慣れてしまってから観たためオチは想像ついちゃったんですが、本作が映画史に残した功績の大きさも想像つきました。登場人物のあせり、恐怖をリアルに観る側に伝える精神描写は秀逸です。音楽も非常に素晴らしい。タイトルバックから一気に映画に引き込まれてしまいました。さすがヒッチコックというべきでしょうか。 9点(2004-09-08 20:23:15) |