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anemoneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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361.  ザ・ペーパー
タイトでスピーディな群集劇、ってちょっとあり得ないような気がするけど、珍しく大成功している例がこれ。地味豪華なメンバーでスリリングにスピーディに、圧倒的なテンポの良さで一気に見せてしまった手腕はさすがロン・ハワード。この人は現代のハリウッドにおいて、小粒な秀作からビッグバジェットまで何でもこなせる稀有な存在。ある意味映画バカなんだけど、たまにはこういう作品も見せてくれるのがファンには嬉しいところ。明日の朝刊のトップ記事をめぐって、ここまでスピード感あふれるサスペンスに仕立ててしまったあたり、目のつけどころがさすがです。何気なく退屈しのぎに手にしたタイトルでしたが、かなりハマッてしまいました。秀作です。
9点(2003-12-18 01:09:55)
362.  チアーズ!
これだけスター予備軍のティーンエイジャーを集めちゃって、撮影はさぞかし大変だったろうなぁ・・・とストーリーと関係ないところで妙に感心してしまった作品。でもお色気あり、ロマンスあり、笑えるエピソードいっぱいありの、コミカルでアップテンポなストーリーは最後まで楽しく観られました。顔だけ見てるとぽっちゃりしたイメージのキルスティン・ダンストのスタイルの良さにも驚き。ナゾの転校生役を演じたエリザ・ダシュクの美少女ぶりもかなり強烈な印象でした。若さはじける青春モノとして、高く評価したいと思います。チアリーディングのシーンもかなり盛りだくさんでレベルも高く、躍動感たっぷり。エンドクレジットの仕掛けも楽しく、純粋に楽しめる作品だと思います。エリザ・ダシュクの双子の兄が着ているTシャツのバリエーションも必見。
9点(2003-12-17 23:32:03)
363.  星の王子ニューヨークへ行く
王子の入浴シーンでわざとらしく花がまかれたり、旅立つ王子の荷物が全部ヴィトンの山だったり、今思えばけっこうベタベタなんだけど、まだ今ほど心が汚れてなかった私は素直にげらげら笑いました。単独主演でお客が呼べる黒人スターがまだとても珍しかった頃に、ブラックムービーの先駆けを築いたエディ・マーフィの存在ってやっぱり大きかったと思います。黒人に限らず、コメディをキチンとやれる人ってそれほど多くはないと思うので、まだまだ彼には頑張ってもらいたいです。
8点(2003-12-17 23:25:21)
364.  ボディ・ダブル
普通におもしろがって観ていたのだが、突如画面に躍り出て「リラックス」を歌い踊るフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドにめまいがし、そこに至るまでのストーリーをほとんど忘れてしまった。ところどころに見せ場もあって、へんなことを思いつかなければそれなりにおもしろい映画になっていたと思うのだが。ちょっとビデオっぽい映像が当時はとっても珍しかったが、今になって思うと、ちょうど私がブライアン・デ・パルマに飽き始めていたのってたぶんこの頃だったような気がする。もうちょっと青臭かった頃のデ・パルマがとっても懐かしい今日この頃である。
5点(2003-12-17 23:18:25)
365.  黙秘
おそらくキャシー・ベイツとジェニファー・ジェイソン・リーという夢のキャスティングに目がくらんでしまったためであろう。残念ながらジャケットの裏面に書かれていたストーリー解説のみで概ね内容がわかってしまい、その上で、この類稀なる才能の女優2人がこの程度のシンプルなストーリー物に出る以上、何かものすごいものを見せてくれるのに違いないと過大な期待を背負わせてしまったために、残念ながら火曜サスペンス以上の何も見出すことができなかった。それなりに良いネタだとは思うのだが、キングの作品にしては地味すぎるし捻りもない。スティーブン・キング、キャシー・ベイツ、ジェニファー・ジェイソン・リー、この3人のうちいずれか1人でも大した思い入れのない人であれば、それなりに楽しめるかも知れない。不思議なことに周りの評判は良い。この映画がいかにおもしろかったかという話をするために、数年ぶりに電話をかけて来た友人さえいた。もうちょっと大事な用事で電話して来てもらいたいと思った。
4点(2003-12-17 23:14:59)
366.  ジミー・ハリウッド
実は私、この映画大好きなんです。誰が見たってスターには見えないのに、涙ぐましいぐらい一途にスターを目指しているジョー・ペシ。何故か彼を一途に慕っていて、どう見てもアタマの弱いクリスチャン・スレイター。冷静に見るとかなりイタい二人なのに、空回るジョー・ペシの奮闘ぶりと、意味不明のコトバを発するスレイターのボケぶりが不思議と和むんですよね。音楽を元ザ・バンドのロビー・ロバートソンが手がけていて、全体にミスマッチなBGMも上手くハズしてるな~と感心します。これ、計算じゃなくて偶然だったら大笑いなんですけど、狙いすぎずギリギリの線でズレている感じが、ハマる人にはけっこうハマるんじゃないかと思います。「キカ」のビクトリア・エイブリル、たぶんこれがハリウッドデビューじゃないかと思うんですが、一体なんでまたこんな作品を選んじゃったの!?と、これも妙にオチていて笑えたりします。シナリオがさりげなく上手いです。「イタい」が芸になるって、やっぱりジョー・ペシ半端じゃないですよ。
7点(2003-12-17 02:12:29)
367.  最終絶叫計画
このミもフタも芸もヒネリもなーんにもない、とにかく徹底したおバカさ加減が妙にピッタリ来てしまった私って本当に救いようのない完璧なバカなんだワ・・・と皆さんの酷評を読んでて真剣に嬉しくなってしまいました。なんというか、この映画にわざわざお金を払って、先行上映に1時間も前から並んでしまった自分って世界一情けない存在のような気がしました。しかも先着30名に配られたTシャツをもらって狂喜し、ぼーっと突っ立っている仕込のスクリーマーくんにはっぱをかけました。なんというんですか、私は常に、やるなら徹底的に!をモットーとしていますので、おバカもここまでやれば潔いかなあと。でも観ている間じゅう、この人たち映画好きやなー。とかなり感動しながら観ていました。正直なところ、いわゆる芸のあるヒネリの効いたパロディは私にはよくわからないのです。このぐらいベタベタにやってもらえると、私のような人間にもよくわかります。私は自分の名前すらたまに忘れてしまうほど物忘れが激しいので、このぐらいハッキリとパロッてもらわないと出典が思い出せないのです。この映画では3つぐらい、はっきり出典が思い出せました。嬉しかったです。
8点(2003-12-17 01:56:27)(良:1票)
368.  コクーン
人々に夢や希望を与えることが映画の一つの使命であると考える立場から、この映画には心の底からありがとうと言いたい。多くの人が、その人生で最も大切な物が何だったかに気づくのはもはや取り返しようのないほど年をとってしまった後である。死を目前にした祖母の、長い長い思い出話を聞いた日から、私は心のどこかでこの映画に出会える日を待っていたような気がする。ここに出て来るお年寄りは、私の祖母ではないのだけれど、彼らが若さを取り戻して笑い、はしゃぎ、再び人生を楽しむ姿を観て、その嬉しさを想像できることが私には嬉しかった。人生は短い。だからこそ、わずか数時間の映画の中だけでもいい、誰かが心の底から幸せを感じる瞬間を、分かち合えたらどんなに良いだろうか。子供が空を飛ぶ夢を見るように、若者が愛する人との出会いを夢見るように、お年寄りにだって若かった自分を取り戻す夢を見る権利があるのだ。この映画に登場した、実際に年老いた俳優たちに感謝したい。若さを取り戻したように演技をするのは、彼らにとってたやすいことではなかっただろう。子供のように走り回り、飛んだり跳ねたり、プールに飛び込んだりすることは彼らにとってしんどかっただろう。それでも大勢の人に楽しいひと時の夢を見せるためなら、彼らはやるのだ。そういうファンタジーが、あってもいいと思う。若い私たちが映画の中で、遠い宇宙の彼方を旅するように、お年寄りが若返ったっていいじゃないか。世の中には楽しいことばかりじゃないけれど、映画の世界では時折、こんなふうに楽しいひと時もある。そういう映画もある。
10点(2003-12-16 00:56:58)(良:1票)
369.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 
フェミニズムの嵐吹き荒れる1977年に大学を卒業し、ジャーナリストを目指してNYに出て来たサリー。日本で言えばさしずめ「クロワッサン」世代の彼女が、実に11年間の「友達」づきあいの末、大っ嫌いだったはずの悲観主義者ハリーとの結婚を選ぶ、というある意味70年代の女性解放運動を全面的に否定するかのようなこの作品が、アメリカはもちろん日本でも、女性達から圧倒的な支持を得たことは実に興味深い事実である。強くあれ、キャリアを磨け、経済的に自立して男を頼るな、という信念に支えられて生きて来た世代がこの時30代前半。結婚や出産を脳裏にちらつかせながらも、刷り込まれた価値観との板ばさみに苦しんでいた女性達を再び解放したこの作品は、行き過ぎたかつてのフェミニズム運動に対する一つの回答とも言えるだろう。サリーの歩んだ道は、現実にこの時代に学業を終えて世に出た多くの女性達に通じるものだ。実に11年もの長い歳月を経て、サリーは愛する男性に素直に「YES」と言うことを学び、結婚しない人生をキャンセルして新しい人生を歩み始める。フェミニズムに洗脳され尽くしたかのようなサリーの言動が全編を通して笑いを誘い、あるいは彼女たちと同時代を生きる男性としてあらゆるトライ&エラーを繰り返しながら共存の道を見つけて行くハリー。この二人にシンボライズされるものは、実はこの時代に生きる全ての男女にとって避けて通ることのできないジレンマだったりする。小粋な台詞回しと、この映画で大ブレイクしたメグ・ライアンのコケティッシュな魅力、さらにコメディアン出身のビリー・クリスタルの達者な話芸で、最後まで楽しませてくれる傑作。一見、ライトなコメディのスタイルを取りながらも、隠し込まれた意外にも辛辣なメッセージに思わずドキッとさせられる作品でもある。
10点(2003-12-16 00:38:26)(良:2票)
370.  恋する人魚たち
「佳作」という言葉が実によくぴったりはまる、天才子役スタークリスティナ・リッチの映画デビュー作。トラブルメーカーの母親にしっかり者の娘たち、という構図はどことなくニール・サイモンの「グッバイガール」を思い出させる。そういえば「グッバイガール」で天才子役と騒がれたクイン・カミングスと、この作品のクリスティナ・リッチは共に10歳で同い年。思春期に揺れる長女ウィノナ・ライダーを加えたことで、話に新鮮味と幅が出た。女3人集まれば、とは良く言ったもので、この映画の3人も絵に描いたようなかしまし親娘。淡々ときめ細かなエピソードをつないで次々と先を見せて行く手腕は見事。今さらながらクリスティナ・リッチの天才ぶりは必見。派手な仕掛けもあっと驚くオチもないが、ホッと一息つきたい時にはなかなか手ごろなハートフル・コメディである。
7点(2003-12-16 00:19:03)
371.  ジョニーは戦場へ行った
ダルトン・トランボについては既に多くの方が語っておられるので私ごときに付け足せるものは何もない。この映画について言えることは、とにかく他のどんな「傑作」と比べても、一度は必ず観ておくべき作品であること。私は25年前にこれを観た。そして、それから25年間、この映画に出会えたことを感謝しない日はないし、もう1度この映画を観たいと思ったこともない。2度3度、繰り返してこの映画を観られる人は、人なみ外れた強靭な精神力の持ち主だろう。少なくとも私自身に関しては、もう2度とこの映画を直視できる勇気がない。それほどこの映画の放つメッセージは痛烈であり、はっきりとした胸の「痛み」として突き刺さって来る。これまで何度も、イヤというほど「衝撃の」という宣伝文句を聞かされて来たが、どの衝撃もこの映画に比べれば蚊に刺された程度のものでしかない。阪神淡路大震災の死者が6千人。911テロの犠牲者が3千人。その1人1人に家族があり思い出や将来の夢があり、顔を見たかったわが子や孫があり、あらゆる人生にかけがえのない重さがあることを、この映画は必死で私たちに訴えかけて来る。数多くの作品を残す機会に恵まれなかったトランボは、残り少ない人生の中でそれほど沢山の映画が作れるわけではないことを承知の上でこの作品を撮った。彼がその人生の中で語りたかったことを全て、余すことなく描き切りたかったその情熱が、この映画には凝縮された怨念のようにきっちりと封じ込まれている。ジョニーは銃を取った。それが別の時代、別の国なら、あなたも私もみんな、顔もない、名前もない、黙って死んで行くしかない「死者ン千人」の1人だったかも知れない。【追記】かくして25年間1度もリピートしていないので記憶が定かでないのですが、最後のモールス信号は「SOS HELP ME」ではなかったですか?字幕ではそう出ていたように思うのですが。実際には「KILL ME」だったとか?
10点(2003-12-14 18:59:39)(良:1票)
372.  猿の惑星
私はこの映画が好きだ。好きだから正しいことは言えない。惚れてメロメロになっている男の欠点なんか見えるワケがないように、私にこの映画の欠点を見つけることなんて不可能だ。だから10点だ。多くの映画と同じようにこの映画にも欠点はいっぱいあるだろうし、不満に思う人もいるだろう。そのへんも、男と同じだ。違っているのは、私がこの映画を初めて観てから30年以上経っているはずなのに、私のこの映画に対する想いはちっとも冷めていないこと。そしてこの映画が私にある日突然心変わりを告げたりしないこと、それだけだ。かくして私と「猿の惑星」の相思相愛は続く。世の中では極めて珍しい、非常に幸せな未来永劫のハッピーエンドである。やれやれ。
10点(2003-12-14 17:49:48)(笑:1票) (良:3票)
373.  タワーリング・インフェルノ
70年代ハリウッド超大作の金字塔。オールスターキャストのパニック映画が何本あったのか正確なところは知らないが、これだけの豪華キャストでこれだけのスケールで、しかも成功しているというのは恐るべきことでしょう。オールスターキャストのお約束である、個々のスター俳優の見せ場もちゃんと本筋につながっていてバラけていないし、スーパースター2本立てとなったポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンですらキチンと共存できちゃっているところが凄いです。役割分担がちゃんと出来ている。誰が「オレのアップをもう1カット増やせ」とか言い出しちゃってもおかしくないところなんだけど、それぞれがキチンと正しいポジションにはまっているから、バラけない。ある意味、豪華キャストという手法自体がそこそこ熟成していて、出演陣も演出側もノウハウを身につけていたからこそ出来たバランスですよね。高層ビルが火事になったらどうなるの?という素朴な疑問に答えを提示してくれた点も当時としては意外なことに大変新しかった。デキすぎたハッピーエンドに持ち込まなかったところも上手いし、ある意味パニック映画の教科書みたいな作品です。最近のハリウッドには、これに学ぶべき点のある人たちも多いんじゃないのかな。
10点(2003-12-14 17:39:53)(良:2票)
374.  ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 
これって隠れた大傑作ですよね。B級に徹した潔さと、掴みの展開の極端なテンポの良さが最高。全体的に、有無を言わせない強引さというか、余計なことを考えさせないスピード感があって良く出来ている。物語の主旨に関係ないことをゴチャゴチャ詰め込まなかったのも大正解だし、どういうジャンルでもいいから何かに突出してて欲しい、突き抜けて欲しい、徹底してて欲しいと願う私には最高に嬉しい映画でした。オチも実に気が利いてるし。なんでカイル・マクラクランなんだ?ってすごく不思議な映画だったんですけど、彼が主演してること自体が一つのオチでしょ。これは笑いました。最高です。一見地味な作品ですが、一部で根強い人気があるのも非常にうなずけます。
10点(2003-12-14 17:32:06)
375.  バッファロー'66
ダメ男映画はけっこう好きな方ですが、なんかこの作品は狙いすぎた感じがして全然共感できなかった。ビンセント・ギャロの「マルチな才能」があまりにも持ち上げられすぎてしまったせいか、もうひとつ主人公が本当のダメ男に見えなかったのも一つの理由かも。おもしろいな、と思ったカットもいくつかあったが、どれも「素人が感覚的に撮った新鮮な映像」を狙ったヘンに技巧的なものに見えてしらけ気味。何より公開ルートがものすごく限定されているわりには、雑誌のタイアップなど全国規模の過剰な宣伝で、ちっぽけな劇場に連日長蛇の列を作らせた某百貨店系列のあざとさには反感というか怒りしか感じなかった。アメリカでこの映画を観たことのある人なんかほとんどいないのに、「今年最高にHOTな映画!」みたいに売りまくっちゃって、安く買って来て高く売ってるだけじゃんか。バカにすんな。と、映画とは全然違うところで評価が下がってしまった。でもクリスティナ・リッチは可愛い。
5点(2003-12-14 17:10:13)(良:2票)
376.  スリー・キングス
戦後のドサクサを舞台に、追いつ追われつの争奪戦を展開しようとした目のつけどころは良かったが、後半お約束のヒューマニズムに走ってしまったためにレベルダウンしたところが惜しい。映像的には、なかなかチャレンジ精神も感じられて楽しませてくれただけに、非常にもったいない感じがした。もうちょっと戦争と切り離したところで単なるドタバタに終わった方が、吹っ切れた感じがして良かったんじゃないかと思う。こういうテーマを遊び倒してしまったら、ある程度の非難は免れないことを覚悟の上で、潔く貫いて欲しかったですね。結果、前半と後半のテンションが違いすぎて何が言いたいんだかわからない映画になってしまった。まあうっかりじーんと来てしまう私も私なので「惜しい」とだけ言っておきたい。
7点(2003-12-14 16:49:04)
377.  永遠に美しく・・・
SFXという手法がエスカレートし尽くしてもはやどうにもならないところまで行ってしまい、「見たこともない映像」だけが突出していることが求められた時代、おろそかにされがちだったストーリーが始めて技術に追いついた作品。そもそも映画を実現させるための手法だったはずの技術が、SFXの見せ場を盛り上げるために考えられたストーリーみたいな本末転倒なことになっている作品が多かった中で、話として面白く、かつそれを実現させるための手法としてSFXが品良く上手に取り込まれている点が評価できる。美しさのためなら手段を問わない、いささか極端なキャラクターのメリル・ストリープとゴールディ・ホーンも、シャレにならないほどの狂奔ぶりで笑わせてくれた。女性がアンデンティティを「美」に見出した場合の暴走ってたぶんこのぐらい行ってしまいそうな、女性にとっては妙な説得力がある。二人の間で翻弄されっぱなしのブルース・ウィリスも、本来の持ち味であるダメ男ぶりが発揮されていて良かった。そもそもロバート・ゼメキスというのは、SFXの手法に頼らなくても充分楽しい映画を撮るだけの技量がある人。最近の彼はほとんどSFXの虜になってしまっている感があるけど、この作品を初めて観た頃は、ああこういうバランス感覚を持てる人がやっと出て来てくれたんだなあというある種の感慨がありました。イザベラ・ロッセリーニやメリル・ストリープという比較的シリアスなイメージの強い大御所二人が、敢えておバカな役に挑戦してくれたのも嬉しかったです。
8点(2003-12-14 16:40:08)
378.  アンタッチャブル
アンディ・ガルシアの活躍は永遠に脳裏に刻みつけられており、まさにこの作品があるからこそ誰も彼の悪口を言えないのであるが、いくらなんでも公開から実に15年を経てなお代表作がコレであるというのは現役俳優としてちょっと問題なんじゃないだろうか。スタイリッシュな映像はデ・パルマらしくて私は好き。夢中になれる人には向くみたいだけど、個人的には死に物狂いで熱狂するほどの決め手に欠けた。嫌いじゃないけど、普通におもしろかったぐらい。
6点(2003-12-14 04:10:24)
379.  エントラップメント
「キャサリン・ゼタ・ジョーンズはカラダが柔らかい」っていう映画ですよね?でも芸になってるからいいじゃん。と思った私は寛容すぎ?だってやっぱりカラダは固いより柔らかい方がいいですよ。それだけで6点あげちゃう私もどうかと思うが。
6点(2003-12-14 04:01:58)(笑:1票)
380.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
ウーン。これ微妙にあざとくないですかね?なんか最後の最後になって、本当のジャンルはこうだよ、って言われてるみたいな。そういう映画だと思ってなくて、真面目なミステリーと思って観てたらガチョン。な映画でした。オチの寸前までかなり盛り上がってて楽しく観てたのに脱力しました。じゃあつまんないのか、って言われたらそうとも言い切れないところが私も甘いですが。良く出来たネタ物って、爽快なヤラレタ感があるものなんですが、この作品には「ほー。そう来るか」って敵意がメラメラしただけでした。やるならやるで、正々堂々と正面からかかって来い!と思いますね。でも最初からそう言われてたらわざわざ観なかったかも。やっぱりずるいよこれ。
7点(2003-12-14 03:56:53)(良:1票)
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