21. スピード(1994)
《ネタバレ》 このお話、劇中の第三者の視点から見ると本当に悪い奴はK・リーヴスなのかD・ホッパーなのか分からないだろうなぁ。というか町中で暴走に暴走を重ねまくるキアヌの方が悪? 飛行機ブッ壊したり地下鉄脱線させたり、ちょっとやり過ぎじゃないだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-06 21:59:46) |
22. ユージュアル・サスペクツ
観終わった直後は「面白ぇ!」って思ったんだけど、エンドロールを観ながら内容を回想しているうちにだんだんと疑問が噴出。サスペンスってのはある一定のルールの範囲内で展開されるからこそ面白いのであって、不必要にそれを破ると「巧妙な仕掛け」はただの「インチキ」にしかならない。で、あの結末をみる限りこの映画はやや後者寄り。嘘は大いに結構だがそれも度が過ぎると話は別である。これなら最後まで絶妙な匙加減で走り切った『ソウ/SAW』の方が一枚上手です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-10-15 10:48:39) |
23. シザーハンズ
終わってみたらエドワード以上に、自分のことしか考えてない町の住民たちこそが「異形」の存在に思えてくる(特に噂話に敏感なオバさん集団はホントに怖い…)というブラックなお伽噺。それはそれでいいんだけど、唯一納得いかなかったのがヒロインのキム。よく考えたら不法侵入騒ぎの時に彼女が真実を話していたらあんなことにはならなかったんでは? しかも結局最後は全部ジムに泥をかぶせて自分だけおいしいところ持っていきやがったし。初登場シーンからラストに至るまで彼女のエドワードに対する想いが描かれる場面がほとんどなかったので、ラスト十数分の展開にはお口アングリ状態でした。それだけが心残りです。ところでエドワードが刻んでいたあのデカイ氷柱、一体どっから持ってきたんだろう? [DVD(字幕)] 7点(2006-08-12 21:56:55) |
24. リング2
《ネタバレ》 前作の雰囲気はせいぜい松嶋菜々子が死ぬところまで。後はグダグダ。最終決戦の舞台を室内プールにした時点でこの映画の敗北は目に見えていた。怖さもへったくれもない。だいたい幽霊相手にまじめに科学で挑むなよ。 [地上波(吹替)] 2点(2006-07-09 22:01:34) |
25. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
《ネタバレ》 長峰&浅黄と朝倉&倉田はそれぞれ綾奈のポジ・ネガを象徴した記号なんじゃないか。そう思った瞬間、全てが納得できた。これって復讐だとか世界の終末だとか言ってるけど、要するに綾奈のインナーワールドの縮図でしかないんだと思う。イリスとは自分の殻に閉じこもって周りを見ようとしない綾奈のエゴの象徴だし、ガメラは目の前の現実から逃げずに戦う意志の象徴だと解釈できる。そうなると最後のギャオスの大群は、これから綾奈に襲いかかるであろう幾多の苦難を象徴しているということになる。最終的にイリスは死に、傷だらけのガメラが残った。綾奈は逃げずに前進する道を選んだ。だからこそ最後に綾奈は龍星に対して「ごめんなさい」と言えたんだと思う。結局、この一言を言わせるための映画だったんだと思うし、それがそのまま世紀末(もう過ぎちゃったけど)を生きる我々に対するメッセージだったんじゃないだろうか。 [映画館(吹替)] 8点(2006-07-05 21:26:50)(良:2票) |
26. ナビィの恋
《ネタバレ》 ナビィがサンラーと駆け落ちした時はオイオイって思ったけど、おじいの気丈な振る舞いのおかげで不思議と不快感はなかった。だからこそ、最後に唐突に奈々子と福之助がデキてしまう展開には思わず呆然。オイオイ。余談ですが、バイオリンを弾いていたアイルランド人の怪しいオッサンが非常にいい味を出してました。 [ビデオ(吹替)] 9点(2006-07-05 21:25:27) |
27. ソナチネ(1993)
《ネタバレ》 「凶暴な男、ここに眠る」というコピーどおり、初期北野映画の集大成的な作品。「あんまり死ぬのを怖がってると、死にたくなるんだよ」って台詞は、ラストへの伏線だったんですね。でも、いかにもな感じだった『HANA-BI』よりはインパクト絶大の終わり方でした。 [ビデオ(吹替)] 9点(2006-07-05 21:24:13) |
28. フィフス・エレメント
カメみたいな宇宙人がはさまって動けなくなってもがいてるシーンを観た時点で匙を投げました。あとはひたすら不死身のブルース・ウィリスが大暴れする典型的なアクション映画。延々とどっかで観たようなシーンが続くだけ。エレメントが揃った時に発動する最終兵器のアホらしさには思わず悶絶してしまった。 [地上波(吹替)] 3点(2006-05-16 22:55:04) |
29. アイズ ワイド シャット
「なんでそう都合良く電話がかかってくる!?」「なんでそう都合良く貸衣装屋の知り合いがいる!?」。まさかキューブリック作品でこんな寒いツッコミをすることになろうとは…。ま、さすがに死を目前にしたキューブリックに40代の頃のキレまくった感性を期待するのがどだい無理な話なんだけど、なんかイマイチな感じでした。彼らしい”衝撃的カット”が見られたのはせいぜいあの儀式のシーンぐらい。これってとりあえず、北野武の『TAKESHIS'』みたいな妄想と現実が入り乱れた世界だと思えばいいのかなぁ。はて? [DVD(字幕)] 6点(2006-05-03 23:56:36) |
30. パルプ・フィクション
ハッキリ言ってこの映画、時間どおりに並べると「なんや、その程度のことやったのか~」で終わっちゃいます。しかし、それをただムチャクチャに並び替えただけでこんなにも面白くなるなんて! すごいぞタラ! キャラクターも本当にみんな味があっていい。特に、U・サーマンの美貌と半分ラリッたようなJ・トラボルタの表情、そしてL・ジャクソンの髪型(!)は生涯忘れないであろう。あと、ブッチが日本刀を振り回すシーンは思わず笑った。すでにこの頃から『キル・ビル』の種は蒔かれていたんですね。 [DVD(字幕)] 9点(2006-01-15 12:51:56) |
31. 北京原人 Who are you?
導入部は割とオーソドックスな作りになっており、「いったいこれのどこが駄作なんだろう?」と思いながら観ていたんだけど、北京原人が魚を捕るところを見た緒形直人が発した信じられない一言で見事に撃沈(?)。たしかにこれはすごい。コレを作った連中の頭は、ネジが一本どころか根こそぎ外れていたに違いない。そうでなければこうなるはずがない。 [ビデオ(吹替)] 1点(2005-11-22 10:52:48)(笑:4票) |
32. プライベート・ライアン
やはり最大の見所はノルマンディー上陸作戦のシーンでしょう。というより、見所はここぐらい(ラストの市街戦もなかなかすごいか)。後は不可解なライアン二等兵の救出作戦が延々と続くだけ。なんだかんだ言って、これも典型的なアメリカ万歳映画にすぎなかったなぁ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-20 16:27:50) |
33. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
登場人物が前作より輪をかけて頭の悪い連中ばかりで(マルコム博士は除く)、終始イライラしっ放し。生死をかけたパニック映画に子供が出てくると大抵面白くなくなるのが世の常であるが、これもその例外ではなかった。最後に一言。大都会に上陸するのはやはり恐竜ではなく怪獣に限る。 [地上波(吹替)] 4点(2005-11-20 16:20:28) |
34. ジュラシック・パーク
草原を恐竜の群れが駆け抜けていくシーンは、当時はそりゃあもう衝撃的で、インパクトは『マトリックス』のそれとは比較にならないものだった。しかし、恐竜の恐ろしさにメリハリがない。悪い奴らは容赦なく食い殺されていくのに、なぜか子供だけはどんな危機的状況でも助かってしまう。ま、さすがに子供を食い殺すわけにはいかないだろうけど、全体的に『ジョーズ』並の緊張感があったらもっと面白かったと思う。 [地上波(吹替)] 6点(2005-11-20 16:15:35) |
35. シンドラーのリスト
映像をモノクロにしたことで、まるでNHKのドキュメンタリーを観ているかのようなリアリティを感じてしまった。なかでも中盤のユダヤ人迫害のシーンは凄まじく、こういうことをやらせたらスピルバーグの右に出る人はいないかもしれない。でも『プライベート・ライアン』と同様に、映像のインパクトはあるけどドラマが弱いというのが正直なところ。最後の演説シーンが賛否の別れるところですが、あそこだけわざわざ感動を強要するような作りにしなくてもよかったと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-20 16:08:44) |
36. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
人形使いが延々と生命と機械の定義について論じるシーンがあるけど、あれって要するに『2001年宇宙の旅』のラスト(特に小説版)と同じことを言ってるんじゃないんだろうか。ネットの海に飛び込む素子というのは、肉体を放棄してスターチャイルドに進化したボーマンが時空を超えて地球に戻ってくるラストと同じニュアンスなんじゃないか、と。難しい映画です。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2005-11-20 15:58:42) |
37. 機動警察パトレイバー2 the Movie
アニメにしては珍しく冬の物語。とにかく雪がキレイです。これは前作よりもさらに難しい話ですね。正直、一回観ただけでは内容が掴みきれなかった。会話のシーンが非常に多いので(特に後藤と荒川のところ)、脳ミソをフル回転させないと何が何だかよく分からなくなる。前作同様、犯人がなぜこの事件を起こしたのかがイマイチ掴みきれなかったのが残念だけど、いろいろと考えさせられる映画だと思います。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2005-11-20 15:32:42) |
38. 御法度
初めて大島渚の映画を見たけど、ハッキリ言って微妙。北野映画を見まくった直後に観たからかもしれないけど、やたら台詞が多いたけしには違和感を感じたし、なんで崔洋一やトミーズ雅が出てるんだ? だいたい、新撰組ってあんな奴らばっかりだったのか? [地上波(吹替)] 4点(2005-11-20 15:21:01) |
39. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
現在と過去が交錯する作品の場合、それをどのタイミングでつなぐかが重要だと思うが、この映画ではそれがややイマイチで、時々どっちの話か分からなくなる。もし『ゴッドファーザーPART2』並の見事な編集がなされていたら、全く同じ内容の話でもさらに完成度が高くなっていたでしょう。とはいえ、話自体はとてもよかったと思う。ラストがちょっとワザとらしかったのを除けば。 [ビデオ(吹替)] 7点(2005-11-20 15:13:30) |
40. あの、夏の日 ~とんでろ じいちゃん~
尾道を舞台に、ヘンなじいさんとその孫が織りなす心温まるファンタジー…なのか? 映画自体はそれほど面白いとは思わなかったけど、これを観たあと無性に尾道に行ってみたくなり、数日後つい出かけてしまった。不覚。観たあとしばらく「巻き巻き巻き巻き…」って呪文が頭から離れず困ったもんだ。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-11-20 15:01:49) |