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パブロン中毒さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 914
性別 女性
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自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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21.  毛皮のエロス~ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト~ 《ネタバレ》 
なかなか良かったです。変態じゃない人も一度は見ていただきたい作品。 ダイアンが己の変態性と向き合うシーンとか、独特で面白い。 変態性と、淑女としての尊厳は両立するのだというところが、微妙なバランスで描かれていてそのへんは非常に面白い。 変態趣味と日常生活が自分の中で共存できるというところが…面白い女性だったんだなあと。 さてロバート・ダウニーJrを選んだことは大正解でした。 あの目ねえ。 あの状態でちゃんと演技できるから大したものだなあ。お面被っているようなのに。 私生活はボロボロでも、やっぱり彼は才能があるなあと。 感情を抑えたハイソサエティの女性をニコール・キッドマンというチョイスは普通に正解なのだが…個人的には違う女優でも良かったかもと思う。クロエ・セヴィニーとかどうだろ。 さてめでたくロバートは多毛症の人を演じた2人目の役者さんになったのだった。 1人目はミシェル・ゴンドリーの「ヒューマン・ネイチュア」でパトリシア・アークエットが演じている。 …しかしこれで、男優と女優が揃ったということで、よくわからないがなにか良かったような気もするのだった。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-08-02 23:57:57)(笑:1票)
22.  REC/レック2 《ネタバレ》 
うわー、そっち行くかよ、という感じ。 前作の最後のとこでも、そんな感じは見せていたのだが…そっちかあ。 個人的には残念…ウィルスで押してもらいたかった。 ゾンビに十字架…たぶん、ホラームービー初の展開では。 ゾンビにエクソシスト…初だな。 しかしゾンビが十字架に怯える展開というのは…やっぱ違う。 なんでもMIXしてみたらいいというわけではなくて、やはりゾンビはウィルス。 あと…何が何でも動いてるゾンビから採血しようという提案は…有り得なさすぎて×。 なんかそうなると…どんどんコントぽくなってくる。 「コレ持ってろよ」「ガチャン!」とかお約束の展開だしー、それコントだしなあ、「仕方がないから動くゾンビから血を採る」「マジかよ」とか完全にコントの展開だな。 いろいろな思いつきが散りばめられていて、遊びながら作っている感じは伝わってくるが…若者向け。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-02 23:45:23)(良:1票)
23.  ノウイング 《ネタバレ》 
なにかリアリティを感じない作風である。…どう言ったらいいのかわからないが、「マジで?」という驚きの無さというか。妻に死なれて息子を育てながら大学教師をしているわびしいインテリ男性、ということでそれなりにはいいのだが、やはりどうも、リアリティを感じない…大学教師というのはハリウッド映画の主人公としてはありがちなパターンなのだが、なんの役にせよ適材適所というものがあるよなあ。 ケイジはわびしいインテリには向いていないのよ。…今まで彼がぴったりしっくり来たと思った職業は、わびしい救命士です。意表をついて気象予報士というのは一回しか使えないネタだが良かった…あと、ニヒルな死の商人もまあまあ良かった。警官とか兵隊でもまあまあいいのだが、それよりは前科者のほうがぴったりしていたかな。 ケイジインテリには向いてない、うえにさらに、この作品ではケイジでは…というのはどんなCGを駆使したとて、ありがちな終末パターンのこの映画では(まあ、選ばれた子供以外は滅びるという点ではありがちではないのだが)最大の見せ場は父子の別れの場面なので、あそこのシーンで客を「どれだけ泣かせられるか」が勝負なのだと思う。 …私の場合は、「チョロ」くらいでした。ダメだこんなんじゃ。 あそこで滂沱の涙にならなければ、ここまで見てきた意味は全然ない。 …何がいけないのだろうと、考えますと、やはりここはケイジではダメなのではないかと。 インテリに見えないからということではなくて、父子の別れと来たらやはりトム・ハンクスだろうと。 あの重要なシーンに、ケイジはなんだか手抜き感が感じられましたけど。 …それはこの作品では意図的に「抑えた演出」がされていますので、ケイジは注文通りに演じたのでしょうが、「抑えた」中でも充分客を泣かせるというまでにはケイジは至っていない。 真剣にトム・ハンクスを呼びたくなりました。あのシーンでは。ちょっとダイエットして絞ってもらってボトックスと脂肪吸引でOK。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-26 20:16:24)(良:1票)
24.  ゴーン・ベイビー・ゴーン 《ネタバレ》 
ドイル引退および郊外の一軒屋で妻と抱き合うのシーンを見たらば、ああ、アマンダはここにいるんだなあ、ということはわかってしまう。 なので、謎解きとしては食い足りないのだが、全体としてはなかなかの秀作に仕上がっているかと。 「2」という数字は何かとトラブルの種になるので困りもの。 「1」があったために、「2」を回避しようという動機が大きく働いてしまう場合は、特に困りもの。 私は「失敗」のことを言っているのだが、「1」がなければ、「2」は成立しなかったので、逆に言えば「1」が無かったと仮定したならば、パトリックは「同じ決断」をしただろうか、というと、それは不確定、むしろ逆だったかもしれない、と言えると思う。 「1」については完全に「失敗」だったので、あんなことをしておきながら刑務所を免れているという設定にも大きく無理があるのだなあ。 あの小児性愛者は放っておいてもアメリカの法律では一生刑務所から出てこられないのだから、殺すことはなかったのだし、彼には殺す権利もなかったのだし、あの処刑は衝動殺人以外のなにものでもない。たまたま銃を手に持っていて、たまたま「カッ」としてしまったから。それだけ。 他人がどう誉めてくれようと、「1」は完全なる間違い。 「パトリックの思う神様」は、それを許さないだろう。 …で彼はカトリックだと思われるので、そして「神様が許すかどうか」だけを気にしているので、こういう場合は教会に行って懺悔をするのが通常の展開のはずだがなぜだかそうはならないところもちょっとヘンである。 「1」の決断が間違いであったからこそ、「2回間違えたくない」という思いばかりが強くなって、「2」が発生したということである。2は1とセットだ。1回目は、明らかに神様が許さないことをしでかし、2回目は、自分の神様が良いと言ってくれると思うことを彼はした。 …個人的には、パトリックがドイルとの会話を終えたあとの段階でフェイドアウトして終わったほうがよかったのではないかと思う。原作はどうあれ、その後の展開を謎のままにして観客に任せてしまったほうが、完成度は高くなったように思われる。そうなってくれていれば、努力賞をあげてもよかった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-15 01:32:15)(良:1票)
25.  ミルク(アメリカ映画) 《ネタバレ》 
84年のドキュメンタリーのほうを先に見ていたもので、う~ん、なんだかなあ、これはショーン・ペンに賞を取らせるための作品なんじゃないかと思いますね。 ハーヴェイ・ミルクがどういう人だったかとか、ダン・ホワイトがどういう人でなぜ犯行に及んだのかと言うことは、「2の次」である。 もちろんショーン・ペンは「ストレートがゲイを演じて上手だった」という意味で、素晴らしかったと思います。 しかし、それだけだなあ。 ここでは犯行動機は「警察の連中に圧力をかけられてプレッシャーに負けた」というような描き方をされていますね。 私はそういうふうには思っていないのだが、また、ダンがハーヴェイを憎んでいた、というようにも思っていないのだが、彼は「無理心中」をしようとしていて自分だけ死にそびれたのだと思っている。 理由は妻が関係あるのじゃないかと思っている。 まあそれは置いても、ハーヴェイの人生を終わらせたダンがのちに自殺しているということを考えても、「警察の圧力で」という示唆を入れて容易に見せるのはどうかと思う。 ジョシュ・ブローリンは悪くないが、映画自体にダン・ホワイトの人物造形が希薄なもので、どうとも演じようがなかっただろう。 「ハーヴェイはこういうふうに生きました。そしてダン・ホワイトに殺されました。」というシンプルなことなので、そこに2人の男性がどうかかわりあっていてそういうことになったのかということは、どうでもいいようなのだ。本当は、それを追求しなければ、ハーヴェイの姿も見えてこないのではないかと私は思う。 極端なことを言えば、2時間なり尺があるとしたら、ハーヴェイの出演シーンはそのうち5分か10分でもいいのである。あとは全部ダン・ホワイトでOK。 そういう映画を見たかったと私は思う。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-31 18:28:43)
26.  私の中のあなた 《ネタバレ》 
ネタばれしますのでご注意。 こういうネタの取り上げ方は、社会派らしくていいと思う。 しかし、子供を的にしてしまったために、固定観念を破れなかったところが…さしもの鬼才も限界ということかなあと思った。 それはなにか。 というと、「姉のために腎臓を惜しむような妹はいない」という筋書きだ。 そんな利己的な意地悪な妹は居ないんだぞ、と。 …そういう終わり方をしてしまうと、この映画そのものが否定されてしまうのではないのかなあ。 作り手は、そういう11歳の妹を描くことが、どうしてもできなかったということだ。 それが固定観念だ。 それなら、こういう映画を作ってもあんまり意味はない。 そのくせに、最後に判決文を持ってこさせて「君の体は君のもの」と言わせるなどとは、言い訳もはなはだしい。 それは「どっちも欲しい」という作り手の欲張り。 どっちかにしないと。 「自分の体は自分のもの」と本当に思っている妹を描くのか、もともとそうでないか。 「本当は心優しい妹だったんですよ~」とか、そういう持って行き方はズル。 テーマは良かったのだが、「モメているわけではなくて、みんながみんなを思うゆえ裁判に…」とかそういうのは、私が見たかったのとはちが~う。 そら、こういう筋書きにしなかったとしたら、大批判を浴びて、あの子役の子も嫌われたかもしれないね。 でも、そういうことを気にするがゆえのストーリー運びなんて、私は見たくないね。 こういう話は、はっきり言って、TVドラマ(海外)並みだと思う。 それを、子役の子が嫌われてでも、そうでないものを作れれば、「映画」になる。 これは「TVドラマ」でしかない。残念。 ケイト役の子はドラマ「ミディアム」に出てレギュラーで子役をやっています。そこでは金髪のロングヘア。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-30 23:47:55)
27.  シャッフル(2007) 《ネタバレ》 
とりあえずサンドラは好きだから、相手役の男がイマイチでも、サンドラだけ見ていればなんとかなる。私の場合。 そして、ひかえめな演出も、まあまあよい。揺れるカメラは嫌いだが。 そして、宗教映画…だな、ということもまあいいか。 宗教心を、信仰を持たない人間は「迷う」であって、「時間」にすら迷うのだと。 録画を消去してしまったので、もう確認ができないのだが、疑問が残る。 「鳥の死骸」は、日曜日の夜の落雷?で落ちてきたはず…。ですよね。 木曜日にそれをゴミ箱に入れた。はず? けれど「その前の曜日」にゴミ箱を開けたら「死骸があった」というシーンがあったはずなんだが、どういうことだろう。 もうひとつは「長女の顔のケガ」は火曜日だった。 けれど、始まりの木曜日には、長女の顔って、どうなっていたっけ? 映画の中では、長女の顔のケガに気付くのは土曜日なのだが、木曜日にもケガがあったはずなのに、それについては、いったいどうなっていたのだっけ。 水曜日には長女の出演シーンはなかったからいいのだが。 あれえ、これって…。 で、意図的なのだとしか思えないのだが「新聞を取っていないor読まない」とか、「TVをつけない」とか、カレンダーがどこにも張ってないだとか、そういう小細工がありますよね。 それって…ううむ、これはリンダの回想ということ?妊娠して寝ているリンダがラストで目覚める前の夢ということ? そうすると、「鳥の死骸」や「長女の顔の傷」の矛盾も解けるというか、それならどんな矛盾もOK。 しかし、それだとシャッフルの謎で引っ張るというのはどうなのかなあ。謎じゃないわけだから。 原題は「Premonition」で「前兆」という意味らしいので、もともと「シャッフル」という題名なわけではないのですよね。 全体として悪くはないが、夫役にもう少し魅力のある俳優(死んで惜しいと思うくらいの)を当てて欲しかったのと、構成がこれで「合っている」のかどうかがやっぱり気になる。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-30 23:33:52)
28.  さらば、ベルリン 《ネタバレ》 
この作品は映像を楽しむものではなくて、「謎解き」のほうがメインなのではないかと思います。 クルーニーとかブランシェットを投入して過去の名作を濃厚に匂わせるなどしてしまったので、もっと雰囲気やムードを楽しませてくれるかと期待されがちだが、そんな意図は全然なく、「謎解き」や、「歴史」との絡みで唸らせることを狙ったのではないかと思う。 そういう意味では、バホ「ブラックブック」とかのほうが近いのではないか。 この作品のミソはどこなのかと聞かれたら、私なら「エミール・ブラントにトドメを刺したのは誰だったのか」と答えるなあ。 「英語がしゃべれない」というのは嘘に決まっている「元ドイツ人警察官」の無口なおっさんだが、「なぜ彼がエミールを殺したのか」ということを考えるととても面白い。 なぜなら、私はバーニーがレーナとエミールを裏切って殺したというふうには思っていないからだ。バーニーは「自分の指示だった」ということを一度も言っていないと思う。また、レーナはトドメを刺されていないから、殺意は明らかにエミールだけに向けられていたということもある。 バーニーはマラーたち米軍に「待ち合わせ場所」を密告したかもしれないが、「殺し屋」まで送ってはいないと思うのだ。1人目の殺し屋は米兵だった。 米兵が失敗したあと、例のおっさんは動き出すのだが、これがバーニーの指示だったというふうには、私は思わない。なぜならバーニーは密告しているので「軍がエミールの口をふさぐ」ということを知っているわけなので、「もしも失敗したときのために部下を配置する」ということは「介入」になり不自然だ。 百歩譲って「観察」のために部下を配置したのだとしても、「失敗したら殺せ」という命令をバーニーがしていたとは、私は考えない。 おっさんがバーニーの命令ならずしてエミールを殺した理由を考えてみるのはおもしろいと思う。 おっさんはもしかして「元ドイツ人警察官」ではなくユダヤ人なのか。ドーラでの非人道的行為に対する復讐だったのか。それともやっぱりドイツ人で、ドーラでのことを公にされたくないという「死んでいるヒトラーもしくは上層部からの」指示を忠実に守ったのか。もっと言えば、おっさん自身がドーラでの行為に関わっていたのか。 そのへんのことを明らかにしないまま終わるところが、ミソなのかなあと思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-19 15:27:32)
29.  実験室KR-13 《ネタバレ》 
ええと、ネタバレますけどもムスリムのスーサイドソルジャーに対抗するものを作るために、これだけのことをするというのは、ものすごく効率が悪いですね、という映画か。違うか。 ムジャヒディンを1人送り出すために、どれだけのお金と時間がかかっているのか私はよく知らないが、おそらくこの研究施設とは全く比べ物にならないほどであろう。 それを考えると、この映画でやっていることは、ものすごく効率が悪い。 そりゃそうだ、「平和」なところで「死んで来い」と言っても、「わかりました」という人はあまり居ないので、「平和」なところでそういうことを言わせるまでにはものすごい労力が必要だということなのですね。 すると、これだけのことを隠蔽しながらしなければならないのならば、新型兵器の研究開発のほうに金と人をかけたほうがいいのではないか、という当然の疑問になる。 すると、この映画にはほとんどリアリティが感じられないのであるなあ。 本来は「死んで来い」に「YES」と簡単に言わせるには、故郷が攻められるという切羽詰った状況さえあれば、「YES」が生まれるのである。キリスト教圏では、そうでない国よりちと難しいとは思うが。 日本では本土が攻められていなくても、「YES」と言った若者たちがおおぜい居て、わずかばかりの別れ酒と覚醒剤を与えられて、飛び立っていったのだ。この映画のような施設で長時間洗脳などされていなくとも。 …そんなことはもう思い出したくないし、考えたくないが。 クロエはいい女優さんだと思うが、ホラーとかスリラー向きではないのではないだろうか。 
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-12 23:01:39)
30.  レスラー 《ネタバレ》 
長いですね。 これがニコラス・ケイジだったら、と考えながら見てましたけど、ミッキー・ロークにしたことで、痛々しさが増大したと思う。 …この話は、ランディの無鉄砲さを、「観客が笑える」程度にまで持っていかないと、「もたない」話だと思うんですよ。正直、「おもしろい」と思いながら見ていたわけではないし、「まだ終わらないのか」と思ってしまいました。 もちろん、生々しい描写も必要である。 が、全体として、「痛々しいけど、やっぱり笑っちゃうな」というところまで持っていかないと、ダメだと思うのです。 ア氏は、「ミッキー・ロークの演じるランディ」に思い入れが強くなりすぎて、そこんところで失敗してしまったと思います。 ストリッパーに振られるとか娘に嫌われるとかいうエピソードも、シリアスに描きすぎなのです。 「痛々しさ」を感じさせながら、「やっぱり笑っちゃう」というものを見せるのは、とても技術が要ります。 中途半端ですね。 私は、笑って終われたら10点を上げても良かったと思います。 最後の試合で、観客を大笑いさせながら、エンドロールに持っていけば、「あの歌」もセンス良く思えるというものです。 このような出来で、最後に「あの歌」を聞かされると、もともと低かったテンションがさらに下がって、やりきれなくなります。 ア氏は笑いのセンスが足りません。 それとは別に、顔を大胆に整形して、ステロイドを打ちまくって肉体をビルドしたミッキー・ロークの役者魂は無視できません。 ただし、こんなに急激に大量のステロイドを使用したとなると、内臓や精神への影響が必ず出るでしょうから、心配ではあります。 ケリー・フォン・エリックはピストル自殺していますし、モーリス・ホワイトは若年性アルツハイマーです。 ステロイドは非常に危険です。そのうちミッキー・ロークの訃報を聞くことになるかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-03-12 15:54:51)(良:1票)
31.  ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 
スカパーで、長尺を4話に分割してドラマ放送されたものを見ました。たぶん、内容は同じはずです。 …う~ん、正直言って、見なくても良かったかな。 見ても見なくても良かった、ではなく、見なくても良かった、かな。 この原作者のヒトはヘビースモーカーのうえ不健康な生活で若死にしましたが、なにか、そういう「無茶」な感じが、「お話」にも流れている…ように思いますね私は。 リアリティつーもんが、これっぽっちも、ないがな。 キャラクターの誰一人として、現実に居そうではない。 起こった出来事も、有り得なさ過ぎるうえ、必然性を感じさせるようなテクも別にない。 なんかこう、地に足が、ぜんぜん、着いとらん。 「突飛」すぎ…はっきりいって、誰に対してもシンパシーを感じないし、「こんな出来事が起こるかも!」「こんな出来事が本当にあったかも!」とも、1ミリたりとも思えない。 これは「女性を憎む男たち」にまつわる話ということになっていますけど、もうそれがその、「露骨」すぎるんだよなあ。当然のように近親相姦あり、当然のように連続レイプ殺人があり、エロいオヤジは当然のようにレイプする。リスベットは主人公とサッサと寝る。 目を背けたいシーンも、はっきりすっきり全部見せる。 なんか、あけすけなんだよなあ。 これが北欧流…ということなんでしょうか。もともとは海賊が住んでたような野蛮なとこ?ですし。よくわかりません。 全体的に、ショッキングな事件に対するタメが足りないし、事件の衝撃度に比べて関係者のリアクションも足りない。 私はこういうのって、どうも拒否反応が出ちゃってダメですね。 1話ものと割り切った使い捨ての犯罪ドラマなら、なんでもなくスルーするところですが、れっきとした原作者つきの大作しかも3部作でしょう。それでコレなのか。 「好きじゃない」だけでなく「ダメである」と思う。 3部作の第2~3作目も放送予定ですが、私はもういいや。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-02-27 23:13:39)(良:1票)
32.  グッド・シェパード 《ネタバレ》 
リドリー兄弟が製作総指揮を務めた(ということになっている)TVドラマ「CIAザ・カンパニー」と比べて見るとこの作品の特異さがよくわかると思う。 TV版では、血湧き肉踊る「現場」へ主人公が赴き、銃弾は飛び交い、東欧の住民蜂起では共に銃を持って戦い、現地人はコロコロと死に、スパイは殺し合い、キューバ侵攻に参加して上陸までする(泳いで単身船に戻って逃げるという設定)。 八面六臂の大活躍で、主人公は決して死なない。よってリアリティは激しく低い。 デニーロ版では、銃弾飛び交う戦闘シーンとか住民の蜂起とかは描かれず、凄惨な拷問シーンも一回だけで、「スパイ合戦」などは部下がやっているらしいからウィルソン自身は決して手を汚さない。 「前線」ではなく「前線の一歩も二歩も奥」を描いているのだ。 この作品は「奥の方々のお悩み」のことを言っているみたいなのだ。 そして、この当時の「奥の方々」とはWASPであり、作品中で最も重要なセリフである「WASP以外は〝visitor〟である」が登場するのである。 この〝visitor〟は〝お客さん〟と訳されていたが、私は〝よそ者〟というのがここでは適すると思う。 さて、こんな作品を作ったのはデニーロさんで、デニーロさんは〝よそ者〟と呼ばれる側の人なんである。そして上のセリフは、イタリア人マフィアのじいさんとウィルソンの会話である。 デニーロさんの目線は、ウィルソンの側にあったはずはないのだ。デニーロさんは、「奥の方々のお悩み」について本当に、心から、興味を持てるのだろうか。 それがこの作品をよそよそしいものにしているのではないか。 また、デニーロさんがデイモンに要求した演技の内容は、そのままデニーロさんのWASP像ということでしょう。…材料が乏しすぎたのでは。「本当はよく知らない」から、こういうことになったんじゃ? 今は〝日焼けした人〟がホワイトハウスの主になった時代。 〝visitor〟の内訳は変わったんでしょうか。 マット・デイモンがミス・キャスト。老け役が無理すぎ。それ以上に彼は「奥の方々」的なキャラではなかった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-18 14:24:22)
33.  花の生涯 梅蘭芳 《ネタバレ》 
長くてつまらない。 「覇王別妃」と同じ監督さんとは、とても思えない。 なんじゃこりゃ、と考えるに、熱狂的な大ファンが、崇めるスターの伝記を書いたらこういう感じになるのではないかと思った。 チェン・カイコーは、梅蘭芳が「好きすぎる」んですね。 おそらく、生前の舞台を見たことがあるのではないでしょうか。 大ファンがお気に入りのスターのことを語る場合に、あまり名誉でない事柄についてどうしても無視できないとしたら、「サラッと」触れる感じになりますよね。 私が本当に知りたいのは、少年時代に有力者の寝室に呼ばれたのかどうかとか、義兄弟の契りを結んだチウとの男色関係はあったのか(心身ともに)どうかとか、愛人関係にあった小冬との間に、男形と女形との恋愛という特異さによる倒錯した感情は一切なかったのかとか、女形なのに何人も子供を作っているから性的にはけっこう絶倫だったりしたのかなあとか、そういう下世話なことである。 でも、「大ファン」はそういうことには触れない。 大ファンだから。 梅蘭芳は、刑死した叔父の遺言を無視し、恋愛も流行りの服装も映画もすべてあきらめて芸に精進し、そのうえ日本軍には協力しませんでした。彼に関わる人は、男も女も中国人も日本人も魅せられて虜になりました。すばらしい役者さんでした。おしまい。 こんなつまらない大作を世に出すのなら、いっそのこと関係者のインタビューとか記録映像でドキュメンタリーにしたほうが良かったと心から思う。「覇王別妃」のような傑作も作れる同じ人が、「ファン心理」でこれだけ目が眩んでしまうとは、よっぽど梅蘭芳のことが好きなのだなあ。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-02-05 14:11:00)
34.  その男ヴァン・ダム 《ネタバレ》 
JCVD本人には、充分にコメディセンスがあるということがわかった。 自分が「出稼ぎベルギー人」であることを宣言したような作品。 …けど、20年に渡ってハリウッドのB級作品に出続けたカレは、もう純粋な意味で「出稼ぎベルギー人」ではなくなっていたみたいなんだ。 ヨーロッパ人のメンタリティを持つはずのカレが、セピア色の画面では到底ごまかしきれない強烈な「ハリウッド臭」を発してしまっていると、私は思う。 増毛や、顔と体の「お直し」をしている人特有のこの感じ。 ヨーロッパの俳優は「お直し」をしない。 銀行強盗シーンがとてもつまらなく、JCVDの回想シーンの自虐ギャグだけが非情に面白く、残念。 カレにとって、ハリウッドで仕事をして生きていくことは、日々銀行強盗の人質に取られているような緊張感や不条理と共に過ごすということであったのだろう。 右や左に駒のように動かされて、言われたとおりにするだけで、自由がなく、自分の意思は無いものとされる。 だから「銀行強盗の人質」だったので、その重苦しさを思う存分表現したのであろう。 けど、犯人役の設定が非情すぎて観客はこの「不条理」についていくのが大変…う~んほとんど無理。 この一作でちょっとスッキリしただろうから、次はもっと楽しめる自虐コメディを作れるんじゃないかな~出資者さえいれば。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-02 21:16:25)
35.  勇者たちの戦場 《ネタバレ》 
イラク版「ランボー」。 アメリカとイギリスのTVドラマでは、今でも繰り返し使われているこのパターン。 過酷な戦場を体験した兵士がなかなか社会復帰できない苦悩。戦友以外の誰にもわかってもらえない苦しみ。あげくに事件を起こしてしまうが、ドラマの作り手は彼を完全に悪者扱いすることはできない…。 本作では女性兵士を混ぜたり、軍医を登場させたり、サバイバーの1人が再度イラクへ戻るとかいうバリエーションで新味を出そうとしている。 アメリカの国民向けのものとしては、今も昔もこういうものが必要なんだろうなあ。 けど、この作品は、それ以上の意味、つまり世界に向けて配信するほどの価値があるとは、私は思えないんだ。 …だってさ、士官候補以外のほとんどのアメリカの兵隊は、本国ではまともな仕事につけないか、兵隊になることを条件に帰化させてもらったとしか思えない外国出身者か、貧乏で大学に行けなくて小金を作るために軍に入るしかなかったか、微罪を免除してもらうかわりに兵隊になってるってこと、日本人でももう知っているんだよね。この映画の志願兵とは全然違うし。 …なんで知っているかというと、それは横須賀や沖縄でさんざん悪さをされたからなんだよね。 …優秀なやつは本国に置いておいて、そうじゃない兵隊を外国に派遣してるんじゃないかと、みんな疑ってるし、そろそろバレているんだよね。 武装して他国に乗り込んで、「怪しいものではありません。善意です。」といくら言っても、「いい人」だと思ってもらえるわけはないってこと、ベトナム過ぎてもまだ学習してないってとこが、果てしなくバカの壁であることだ。 「戦争行ったら、ひどい目にあってさあ…PTSDで大変」って言うけどさ、こういう映画を一つつくるなら、同じ数だけ「在留米軍の兵隊が起こす犯罪で被害を受ける現地の(特に日本の)人々の苦しみ」の映画もつくってもらわないと、納得いかないってものよ。  言わせてもらえば「横須賀でタクシー代を踏み倒すために運転手を殺すなよ」で、「沖縄で少女に乱暴するなよ」で、「酒飲んで日本の道路を運転して当て逃げするんじゃないよ」だよ。 PTSDで苦しむ帰還兵に同情するなら、在日米軍の犯罪被害者にも同情してもらわないと。 結局、ろくでもない兵隊を派遣するなら私用で基地から出さなきゃいいだけのこと。マジで出てこないでほしい(私は横須賀在住)。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-01 19:56:09)
36.  コレラの時代の愛 《ネタバレ》 
「ノーカントリー」で一躍「時の人」となったハビエル・バルデムだ。 ゴツくてゴツい彼は年齢不詳系でどんな年齢の役でもしっくりこなす。老けメークもお手の物。 しかし…本作では、20代の役がかなりキツかった。あのままヤング・フロレンティーノでもうしばらく押すべきだった。 そして、一番もったいなくて、作品の質を大幅に下げてしまったのはフェルミーナ役の女優が若すぎたこと。それなのに強引に老け役まで引っ張ったこと。 う~んなんでなんだ。どう贔屓目に見ても30そこそこにしか見えないのに70歳て。 なんであそこに高齢女優を持ってこなかったのか、大変理解に苦しみます。自分よりうんと年上の女優を「娘」と呼ばせているのが、非常にイタい。 フェルミーナがシワシワのヨボヨボになっていなかったら、ラストの感動は無いも同じです。 シワシワヨボヨボした二人がそれでも「いたす」ことの意味を、考えることができない。 それと、コロンビアの話なのに強引に英語で押し切るセンス、意気地がないねえ。 同じ内容でも、英語で言ったらそのパッションは半分にしか聞こえないんですよ。 特に、「情熱」を重視した内容ですから、ここはスペイン語で堂々とやるべきでした。 想像するに、出資者から英語作品であることとの条件がついたのでしょう。 70歳のフェルミーナが高齢女優であったなら、私もラストで何か感じるものがあったかもしれないのだがなあ。 さて、「愛」とは相手の存在そのものを愛しむことであって、フェルミーナがフェルミーナである限り、何歳であっても愛するというのがフロレンティーノです。 が、あの若い日に結婚していたとしたら、フロレンティーノは同じ気持ちを持ち続けられたかどうか。 フェルミーナは特別に優れた女性ではなく、夫の浮気ですねてみたり、姑を嫌がる、フツーの女ですから、フロレンティーノに対してもいろいろな要求を出し、不満もぶつけたはずです。 「人生の激動期」を共にせず、パスしたからこそ、フェルミーナへの愛が持続した…のではないかと私は思うんだよなあ。70過ぎて結ばれた時には、お互い人生の「凪」ですから、もう真剣にもめる理由もあんまりないですから。そういう意味では、死んだ夫こそ「お疲れ様」だったと思うんだよなあ。 色々な面で残念な作品。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-28 17:14:01)(良:1票)
37.  フリーダムランド 《ネタバレ》 
意味不明。 つかみどころなし。 どんなにがんばっても、作り手の「コレだけは、伝えたい」というキモが探し出せなかった。 どんなBC級作品でも、「はは~ん、ココだな」というものが、必ず、ある。 逆に言うと、そういうものが無ければ、製作にまでこぎつかない。 「ロレンゾ刑事シリーズ」として、TVドラマの前後編で見たのならば、即座に忘れて終わるところだが、私は主演の男優女優が大物すぎることが妙に気になる。 この二人は今どき珍しくTVドラマには出ていない=TVに出なくてもやっていけるという数少ない大物だ。 …このスジの通らなさ、意味の無さ、なのに超大物俳優2名ゲット、もしかして、狙いに行ったのか。 そんな気もするなあ。幼児虐待と人種問題を絡めて2大スターが意味ありげに何かしていれば、どっちかは賞をもらえるか、せめてノミネートに引っかかるのではないかと。 ジュリアン・ムーアの強引なスッピンモーロー演技とかも、そういうふうに考えれば、そういうこともアリかもしれないし。 ま、はっきりしたのはジュリアン・ムーアはああした役をやるには本人がセレブすぎて無理があるってことだったが。 しかし、キャストはともかく賞を狙うには、この映画は脚本も含め裏方がちと安かったでしょう。 高い俳優を使っても安いスタッフを使うとこういう感じになるんだなあ。という感想。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-25 21:53:08)
38.  パトリオット 《ネタバレ》 
飲酒問題と暴力と差別発言が心配なメル・ギブソンだが、こと、体力勝負のヒーローを演じればこんなに説得力がある役者さんはいない。 メル・ギブソンはどうしても主役をやるべき人なんだなあ。たとえ、酒乱でレイシストで家族を殴っていても、これは動かない事実である。 で、これはどっからどうみてもアメリカの精神を熱く語った話なんですけど、主役はオーストラリア人、監督はドイツ人だ。どういうもんだ。 …作り手の中核が生粋のアメリカ人でない、というところに、かえって真実が潜んでいるような、気がしますね。生まれながらのアメリカ人でないからこそ、こういう作品に「熱く」なっちゃうんじゃないかと。 エメリッヒのスピード感ある話運びに加え、ドラマ部分も泣かせのツボをきっちり押さえて、戦闘シーンで盛り上げるテクも充分で、「善玉悪玉」の別が鮮明すぎてベタであるという致命的な欠点を上回る効果を上げている。とは思う。ラストでは、誰しも多少は涙腺がゆるんでしまう。とは思う。 ちょっとまって。 「我々は多大な犠牲を払って星条旗(当時は星の数が違うけど)を獲得したのじゃ。どんなもんだ。」であって、もっと言えば「自衛権というものは、先祖が血で獲得した権利なのじゃ!(だから武装する権利は死んでも手放すものか)」というふうに聞こえますね。実際そう言いたいわけです。 でもこの話ってさあ、ネイティブアメリカンをいっぱい殺して、追い払った後の話なんだよね。 そこをすっとばして、知らん振りして、「悪いイギリス人が攻めてきた!大変だ!」…って言ってるのか?もしかして? 殺されて、土地を追われたネイティブアメリカンの側からすれば、「ざまあみろ」としか思えないのではないのか? エメリッヒにすれば、この作品が「オレは建国の精神をちゃんと理解して完全にアメリカ人になった(たった10年でか?)」宣言なのだと思う。カレはドイツ人だからこそ、こういうものに「熱く」ならないとアメリカ人になれなかったのだ。クールに仕事と割り切った作品であるとは、とても思えない。 けど、「パトリオット」を見たネイティブ系のアメリカ人の人たちは、どういう気持ちになるだろうか。 「星条旗万歳。建国の父それは農民兵。」と賛美してくれるとでもいうのか? ルー・ダイアモンド・フィリップスは、もしこの作品のオファーがあったら受けただろうか? 私はそれが知りたい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-23 20:04:58)(良:1票)
39.  ワルキューレ 《ネタバレ》 
さて、トム・クルがどうしてもドイツ人貴族に見えないとかいうことは、この際どうでもいいようなちっさいことなのだ。 なぜなら想像してみてください。硫黄島の栗林中将役を、チョウ・ユンファが演じて、作品が全編中国語だったとしたら? …「ワルキューレ」で行われているのはそういうことです。どっちも白人だから、私らは気がつきにくいだけ。 だいたい私は有名イギリス人俳優満載のキャストにひっくり返りましたさ。 そして思ったとおり、最初の38秒以外は全編これ「英語」。 …だからさあ、たとえば戦時中に天皇か東條の暗殺計画があったと仮定して、それをチョウ・ユンファとかが主役で、中国人俳優満載で、全編中国語で演じたとしたら、そこに、いかなるリアリティが、ありますかって。 この有名なヒトラー暗殺計画は、断じて軽薄なエーゴの響きをもってではなく、あのゴツゴツした冷たいドイツ語で練られていたものなのです。すべての陰謀は、ドイツ語で企画・検討されたのだ。当たり前だ。 「言葉くらいなんだっていいじゃないか意味が伝われば」などと、言ってはならない。 真実はディーテイルに宿るのだ。 それとさあ、映画の内容についていいますと、トム・クル大佐をヒーロー扱いするための演出に必死みたいだけどさ、この暗殺が失敗した理由は誰が見ても明らかじゃん。 「ヒトラーは殺したいけど、自分は死にたくない」と思っていたからだ。 自分が無事に逃げることに重点を置きすぎて、結果、勝手にカバンの位置を変えられてしまい、爆発がヒトラーを直撃できなかった。 そんなに相手を殺したいなら、自分も死ぬ覚悟がないと、無理なんだよ。所詮暗殺なんて。 貴族出身の坊ちゃん大佐には、それができなかったから、失敗したんだよ。 それは歴史上の事実として、広く知られている。 それをいくらトム・クルが演じたからといって、「ヒーローだった」とするのは強引すぎです。 とにかくまあ、イギリス人の恨みが爆発してこんなことになったんでしょうなあ。こんな手の込んだ形で恨みを晴らすとは。やりすぎ。 私たちは、中国人がこういうことをしないことに感謝したほうがいいのかもしれませんよ。 ドイツ人は、幼少時から徹底した教育により「過去の罪」に対する罪悪感を背負わされて育つそうで、気の毒だと思います。ま、それをいいことにイギリス人にいいようにされちゃって。 ドイツ人、気の毒。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-20 16:02:07)(笑:1票) (良:4票)
40.  ワン・ミス・コール 《ネタバレ》 
う~んやっぱりむこうのヒトは「悪魔」という方向に理解するんですね。 悪魔はカミサマとセットなので、結局「幽霊」や「怨念」はどっかに行ってなくなっちゃう。 悪魔は神様の反対物としてすでに〝ある〟ので、存在する理由が必要ないわけですが、幽霊は「怨念」があって初めて存在する。 いったい何をそんなに恨んでいるのか、どんなにひどい目にあったのか、日本人が幽霊を怖がる理由はそこにある。 逆に、「とにかく存在する」という悪魔に対しては、積極的に怖がることが、できません。だって、唯一の創造神を信じているわけじゃないからさ。 和製ホラーを輸出してリメイクした場合に、もっとも違和感が出るのはこういうところじゃないかと思う。みなさん、悪魔、そんなに怖いですか?怖くないよね。 大笑いするのはデーブ・スペクターが3秒くらい写っていることで、セリフは二言。デーブが英語をしゃべるとすごい違和感がある。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-20 17:27:29)
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