Menu
 > レビュワー
 > 佐吉 さんの口コミ一覧。2ページ目
佐吉さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 61
性別 男性
ホームページ http://flyinghigh.exblog.jp/
自己紹介 おもしろい映画に出会った時って、生きててよかったと思いますね。DVDが普及して以来、すっかり映画館に行かなくなりました。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  カリートの道 《ネタバレ》 
デパルマっていうのはアクション・サスペンスを無難に撮る人であって、傑作を生むような演出力は無い人だと思っている。この作品も悪くない。パチーノの格好良さ、ショーン・ペン演じる弁護士の姑息さ。この二人の行く末を追うだけでも興味深い。しかしなんたる画面の古くささよ(笑)。後で1993年の作品と知って驚いた。最後に主人公を追うのが、電車内であたふたするようなショボいやくざだったのはちょっとガッカリだが、それもデパルマっぽいか。ロック・バラードの使い方の臭さ、これにも苦笑した。なんか演出が70年代で止まってるよ。 それも含めて、佳作だと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-09 02:54:04)(良:1票)
22.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
何はともあれ、エピソード3で終わったと思っていた「スター・ウォーズ」の、新たな映像が見られるというだけで興味深い。それだけで最低5点。あれが出た、これも出てきたみたいな、知り合いに再会したような気分が何回も味わえる。ただまあ、全編CGの映画ってのはやっぱり臨場感は薄いね。「実写版」の方もCG満載なんだから違和感はないだろうと思っていんだが。顔の平べったいドロイドの天然ボケには笑った。映画としてはまあ、ものすごく面白いってことはなかったね。ただ、こういうアニメでいいから新作はどんどん作ってほしい。なんぼでも見ますよ。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-01 00:21:02)
23.  仁義なき戦い
そこそこ面白い。基本的にヤクザ映画は嫌いだが、この映画はヤクザを過度に美化していない点に好感がもてる。 広島出身者としては、劇中の広島弁がどうしても気になった。映画の質と直接関係はないが、思った事をいくつか書いておく。 セリフ自体は、ほぼ正確な広島弁だった。だが、ほとんどすべての役者がイントネーションを間違っていた。一番マシだったのは菅原文太だった。 映画中で「こんな」という言葉を「お前」という意味で使っていた。しかし広島弁で「こんな(こんなあ)」は「こいつ」という意味であって、「お前」ではない。同様に「そいつ」を「そんなあ」、「あいつ」を「あんなあ」と言う。 イントネーションについては最も難しい部分だから、ある程度はやむを得ないと思う。だが語彙の間違いはできるだけ避けてほしいものだ。
[DVD(邦画)] 6点(2008-12-30 13:44:30)
24.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
本気で期待したらガッカリするかもしれんが、キワモノであることを承知の上で、暇つぶしに観るなら悪くない。 この映画が作られると聞いたとき、少々疑問に思う点があった。見た目と行動がまるっきり野生動物のようなエイリアンと、高度な科学技術で作られたらしき防具と武器で武装しているプレデター。プレデターは透明になれるし、飛び道具まで持ってる。この二つが対等に闘うのは不自然だ。 で、この映画の設定はこうだ。プレデターは、「エイリアン狩り」をおこなうために、(人類にとって)太古の昔に自らエイリアンを地球に持ち込み、飼ってきた。飼育はすべて機械がおこない、プレデターは常駐しない。その 「狩り」 をするためだけに、プレデターは100年に一度地球にやってくる。 これは、映画 『プレデター』 を観たことのある者なら、うなずける話だと思う。プレデターは大量殺戮をするためではなく、自らの武勇を証明するためだけに、強い地球人を選んで 「狩り」 をするのだ。基本的にプレデター優位の戦いである点も納得できる。これを説明する場面が出てきた時、わたしゃ満足しました。それまで下の方をうろついていた目盛りが上昇し、「最低限の満足レベル」を越しました。 あと映像的には、エイリアン、プレデターそれぞれキモいし、グロいし、上出来かと。ああいうもんだから。 途中からプレデターと主人公が仲間になるっつー奇想天外な展開も、考えようによってはよし。人間とは全然力の違うバケモン同士の戦いに人間が一枚かむには、あれしかないわな。で、組むとすればさすがにエイリアンの方はあり得んだろ。 ただ、エイリアンは確かに見た目と行動からすると野生動物としか思えんが、もともと宇宙船を作るくらい高度な文明を持っていたはずなんだがなあ……。もっとも、食物を採る時は一切料理などせず生身の獲物にいきなり食らいつくばかりだから、少なくとも食文化はまったく発達していないと思われる。 それから最後の最後、ラストシーンもいい。あの後味の悪さ、こういう映画には不可欠だろ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 02:48:34)(良:2票)
25.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
歴史的傑作であった前作と同じ監督・ほとんど同じ出演者となれば、仮にその80%の出来としても充分おもしろい映画になると期待したが……。そうはならなかった。面白い/つまらんの二択を迫られたら、「つまらん」の方になっちゃうね。 理由の一つは悪役が、前作のジョーカーほどには魅力的でなかったこと。 もう一つは、こっちの方が大きいのだが、場面と場面のつながりが出来てなくて、見る上で何に注目すればいいか分からないことが多いこと。 野球に例えると、2アウトランナー1塁の場面があったとする。バッターがライト前ヒットを打つ。これで1・2塁か、あるいは1・3塁かと思ったら、ランナーは3塁を回ってホームに帰ってきた。実はそのバッターの2球目にランナーが盗塁をしていたが、その部分の映像がカットされていたのである。 もし観客が「ランナー2塁」と分かっていれば、シングルヒットが出た時点で点が入るかどうかを緊張して見守ったはずだ。ところが知らないから、あくまで長打が出るかどうかだけに注意していた。いわばその部分の緊張感を「損させられた」のである。 こういう風にダークナイト・ライジングは、何がどうしてこうなり、この場面の一番注目すべき点はこれだ、と思わせる展開のスムーズさが欠けている。 アクションはすごい。しかし、個々の場面はバラバラだ。大きな期待をしていただけに、極めて無念である。 ラスト、ウェインが死んでいたら駄作とまで思ったかもしれん。人の死をドラマ性を盛り上げることに使うのは、大嫌いだ。自動操縦の伏線も生きたし、良い結末です。 あ、そうだ。核爆弾が沖で爆発して一安心、てのはやっぱり、被爆国とは核兵器に対するリアリティの持ち方が違うのかなと感じた。風下には恐ろしい量の放射能が降り注ぎ、地獄が現出する。
[映画館(字幕)] 5点(2012-08-04 11:31:52)(良:1票)
26.  父親たちの星条旗
いまいちでした。 主人公の息子の行動を追う現在、硫黄島での戦闘、主人公たちが戦場からアメリカへ帰った後という三つの時間軸が入り組んでいて、非常に分かりにくい。 誰が写真に写っていないかという話、いまだによく分からん。 硫黄島とアメリカの場面が交互に入れ替わるのは、戦場の悲惨さと、それを知らない人々の気楽さを強調したかったのだと思うが、あまり成功しているとは思えん。 反戦のメッセージを訴えるためにも、戦争アクションとしても、舞台は硫黄島にほとんど固定した方がよかったんじゃないでしょうかねえ。
[DVD(吹替)] 5点(2010-02-06 20:41:38)
27.  スリーピー・ホロウ 《ネタバレ》 
映画の序盤は、期待させるものがあったと思う。科学的捜査を通じて真実を追究しようとする警官と、拷問まがいの尋問で容疑者に自白させることを重視する市の上層部。ホロウ村へ行けば、こんどは幽霊などの非科学的なものに犯罪の原因を求めようとする村の長老たち。 これはどうやら、「良心的で先駆的な捜査官が、事件の真相を明らかにして頑迷な爺さんたちに一泡吹かせる話かな!」と期待しますわな。 全然ちがった。オカルトだった。 首無し騎士を操ってたのは一応生身の人間だったとしても、話自体が非現実的なことに変わりはない。結局、最初から幽霊の仕業だと思ってた長老たちが正しかったわけだ。あれじゃ科学捜査の全面的敗北じゃんよ。 いや別に、オカルトやファンタジーを全面否定しているわけじゃない。今さら「ハリーポッターなんぞいないよ」つっても何の意味もない。だがファンタジーはファンタジーの中で完結してりゃいいのよ。現実的・科学的なものと対立してファンタジーが勝った、なんて要素は無い方がいいと思うね俺は。 ティム・バートンの作る画面は基本的に好き。おどろおどろしいが、どこか上品。 だがこの映画については、気持ちの悪い映像が多すぎた。そこもあまり好きじゃない点。 ジョニー・デップはどうも大根役者に見えて仕方がないなあ。
[DVD(字幕)] 5点(2009-08-08 13:26:12)
28.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 
見る前に思った。老人の肉体をもって生まれ、どんどん若返っていくというだけの話をどうやって面白く、感動的にするのかと。見終わった今、見る前と感想は変わらない。 前半はそれでも、割と興味深く見られたのですよ。爺ちゃんのブラピがなんか見てて可愛いのと、からんでくる人物がユニーク。タグボートの船長とか。 ケイト・ブランシェットと結ばれてからがいかんな。一方だけ若返りゃ、悲劇に至るのは当たり前なわけで。「そりゃま、そうだろうな」としか思わん。若返るということ自体が非現実なんだから、見る人に共感しろってのは無理ですよ。
[DVD(吹替)] 5点(2009-08-02 09:58:58)
29.  タイタンズを忘れない 《ネタバレ》 
そこそこです。でも 1)当時の黒人差別の実態があまり強烈に描かれてない 2)選手が融合していく過程が簡単すぎる ので、ハッピーエンドに至ってもあんまり感動がないんだよねえ。 それと一番疑問に思ったのが、主人公のコーチの指導が独裁的すぎること。一方で黒人差別の撤廃という良いことをしようとしながら、クラブ内では圧政を敷いて選手たちを抑圧するとは。そこんとこが、どーも完全に共感するに至らない理由。どうせならそこも好感を持てるように描いてほしかった。実話をもとにしてるらしいが、別に事実にこだわる必要はなかったんじゃないの。
[DVD(字幕)] 5点(2009-07-09 01:18:47)(良:1票)
30.  パーフェクト・ストレンジャー(2007) 《ネタバレ》 
何ですか、宣伝文句の「ラスト7分11秒まで真犯人は絶対わからない」、あれに騙されて、とは言わないがあれのせいで最後まで見ましたよ。確かに真犯人は意外ではあるが、犯則気味。それまで主人公に感情移入するように描いておいて、実は彼女が犯人だったてのは。小説で言うと、一人称の語り手がいきなり「俺が犯人」と言うようなもの。そりゃ見る人、分からなくて当たり前だ。映像も全体的に安っぽい。日本で言うと2時間ドラマのレベル。最近金がかかってるアメリカのテレビドラマをよく見るから、特にそう思う。ハル・ベリーは色っぽくて好き。なので+1点。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-28 19:01:34)
31.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
最初から、わけがわからない。大量殺人の場面に偶然でくわした主人公があわてるでもなく騒ぐでもなく、平然と金を探し、持ち去る。もともと主人公自身が持ち逃げ犯だから、義も理もなし。追われるのも仕方ない。 とてつもなくサイコで不気味なあの殺し屋も、追われる者への共感がなければ怖さ半減。 さらに保安官トミー・リー・ジョーンズ。主人公と殺し屋の足跡を後から追いかけてブツクサ言うだけで、存在する意味なし。 主人公が殺し屋に追いつかれると、大した抵抗もなく、従って盛り上がりもないまま殺される。そこでさっさと終わりゃいいものを、またジョーンズが事件を回顧してブツブツ言う。 個々の場面の緊張感はある。冒頭の荒野の映像は、殺風景な風景なのに息をのむほど美しい。演出90点、脚本10点。そんな映画だ。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-01 22:01:56)(良:1票)
32.  ビッグ・フィッシュ
この映画のいったいどこで泣くのだろう。悪い映画だとは思わん。ほほえましいし、楽しい。映画の作りがていねいだ。だが、どこに感動する要素があるのか?ホラ吹きの、と言って悪ければイマジネーション豊かな親父の、現実と空想が入り交じった思い出話が延々と続く。例によってバートンのユニークな世界の中で繰り広げられるから、つまらなくはない。特に話として面白くはないし盛り上がりもないが、あまり退屈せずに見られる。だが、観た人の言う 「巨大な感動」は最後まで無かった。もしかすると、親父が息子に伝えたイマジネーションと愛を、それを理解してなかったように見えた息子が本当は理解していたという落ちなのか……? まあいい。こっぴどく叩くほど嫌いな映画じゃない。問題は、なぜあれだけ多くの人が泣いたのかが分からないことだ。僕の精神構造が特殊なのかもしれん。まあ実際そうかもしれないし、それでも別にかまわないのだが、それにしても観た人のほとんどが「泣いた」という映画にまったく感動しなかったのは少々残念だ。
[DVD(字幕)] 5点(2008-02-11 00:31:05)
33.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 
演出は高度で一つ一つの場面を切り取れば緊張感があるが、とにかく話に中身がなさ過ぎる。評判になったタップダンスのシーンは確かに楽しいが、ストーリーと何の関係もないので意味がない。北野さんの映画はほとんど観たことがなかったが、すごい才能だとは思う。惜しい。
[DVD(邦画)] 5点(2008-02-06 00:48:56)
34.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
全体として眠い映画だった。 ピーター・ジャクソンと言えば『ロードオブザリング』である。で、この『ロード』シリーズの最大の見どころは何かというと、特殊メイクとCGでできたクリーチャー(化け物)と、同じくCGでできた壮大な戦闘シーンである、と僕は思っている。しかしその二つが映画史上でもまれな高いレベルに仕上がっていたため、それだけでも充分に見る価値があった。 『キングコング』でも、見るべき箇所はCG場面だけ、という意味では『ロード』と同じ。だがこっちは、見る価値のある場面がロードに比べて圧倒的に少ない。 3時間という長丁場のうち最初の1時間は登場人物の事情やら舞台背景やら何やかんやの説明に費やされる。はなはだ退屈な時間帯。 そいで島についたら、驚いたことに「コングの島」じゃなくて「恐竜の島」なんだこれが。コングよりでかい恐竜たちが、何十匹も我が物顔で徘徊しておる。キングコング、島の主役じゃねーじゃん。人間が恐竜に近づいたら、大人しいはずである首長竜(ブラキオサウルス?)が一匹残らず、猛スピードで人間を追いかけ始める。で、なぜか崖っぷちまで追いかけてきて恐竜は足を滑らせてどんどん谷へ落ちていく。そういう意味のない独り相撲を描いてどうする。 それから、例によってコングが女性をさらって住処へと持ち帰るのだが……。コングの身軽なこと身軽なこと。丘から丘へひょいひょいと飛んで、土が崩れないし地面も揺れないてのはどういうことよ。その間、手につかんだ女性をブンブンと振り回しておる。全身粉々になってなきゃおかしいだろありゃ。 それからこの映画の最大の見せ場である、コング対ティラノサウルス?3匹の戦いとなる。ここも化け物どもの動きが速すぎて、重量感が全くないのよ。そういう数々の文句がありながらも、この場面は緊張感があってなかなか良い。 この場面に次ぐ見どころは、人間よりでかい巨大なヒルやらクモが人間を襲う場面。その気持ち悪さに(悪い意味で)背筋がゾクゾクしましたわ。あのキモさからするとこの監督、ホラー大好きだとしか思えん。 映画の見どころ、以上。コングがアメリカへ連れて行かれてからは、特記すべき場面なし。
[DVD(字幕)] 5点(2008-01-27 01:45:04)(良:1票)
35.  トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 
オリジナルの方はアクションもさることながら、ストーリーが魅力的だったと思う。キモはやはり、マインドコントロール前の主人公がモニタに現れて「現在の」主人公に裏切りを迫る場面。今この新作を見る観客のほとんどが、そういうストーリー展開も結末も知っているのではないかと思う。となると、アクションを盛りに盛って見せるしかない。 そういうわけでこの映画は、アクション映画になってしまったのではないかと思う。 やっぱ多少、メリハリがないとなあ……。静かな場面、激しい場面のバランスがとれてこそ、緊張感も増すでしょ。なんつーか、別に聞きたくもないバンドのライブ会場に放り込まれたみたいな感じかな。騒々し過ぎです。
[映画館(字幕)] 4点(2012-09-03 12:07:57)(良:1票)
36.  理由(1995) 《ネタバレ》 
前半は、冤罪に黒人差別問題をからめた社会派映画かと思った。だいぶ時間を残してボビー・アールが無罪放免になったから、ここからどんでん返しがあるとすればやはりボビー・アールが真犯人だった……となる可能性が高い。誰でもそう思うでしょ。実際そうだった。そうなっても、警官二人をあまりにも憎々しげに描いてるので、今さら奴らに感情移入する気がおきない。で最後は、いくらボビー・アールが悪人だからといってナイフで刺しまくるのはどうなのか。 ひどい映画でした。ショーン・コネリーの無駄遣い。
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-31 19:33:58)
37.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
このシリーズの今までの作品とは違って、サスペンス調。 あまり面白くない。僕が思うに、ファンタジーとサスペンスというのは非常に相性が悪いのではないかと。何がどうなったら安全でどうなったら危ないかという、観客に緊張感を与える元になる設定が、完全に架空のものだからである。 だから我々は、箱が壊せなくて非常に困った、幻の剣が見つかってよかった、妖精が意外と強くて助かった、などの一つ一つのイベントを見終わってから、「そういうもんなのね」と思うしかない。途中経過でハラハラすることがない。 だがかといって、リアリティーを強めるとこんどは「ハリー・ポッター」ではなくなってしまう。ハリポタという名の下で観客に緊張感を与えるのは難しいのではないか、と僕は思う。
[映画館(字幕)] 4点(2011-01-11 16:39:02)(良:3票)
38.  ロッキー
この有名な作品を、公開後30年以上経て初めて鑑賞。 いちばん肝心な試合のシーンが良くなかった。まず、はるかに実力差のあるはずの二人が互角の試合をすることが不可解。 それからサウンドトラックがあまりにスタンダード化しすぎ、テレビ番組などで「ほれ!感動しなさい」という場面で使われるため、実際に映画中で使われるとちょっと笑ってしまった。これは映画自体の責任ではない。 ロッキーの生活のすさみっぷり、エイドリアンとのぎこちない恋愛の描写はよかった。
[DVD(字幕)] 4点(2009-07-21 01:56:26)
39.  レオン(1994)
主人公の側に共感できない、というのが決定的にまずい。 レオンというのは日頃は金のために人を殺すという極悪非道な人間のわけで、それが少女を守り、その仇を討つという大義名分ができたとたんに「正義の味方」に早変わりされては困る。 女の子を守るという一銭にもならず、かつ危険をともなう事を、レオンがあっさり引き受けるのも分からん。殺し屋ってのは感情的に最もドライな人種であるはず。どうやらマチルダ一家に恩があったわけでもなければ、事件の起こる前にマチルダと親しい友達であったわけでもなし。 レオンは殺人場面以外では極めて「良い人」のように描かれており、だからマチルダを守った、ということなんだろうが、だとするとそういうレオンがなんで殺し屋をやってるんですか、という疑問がわく。 これらの部分を説得力ある描き方をしていないから、すべての展開がご都合主義のようにしか思えない。 あと、マチルダがクソ生意気で、まだ色気がまったくないという点も僕にとっては良くない。思い入れる人物がいない。 なので、スタンフィールド一味が悪徳警官だったとしても、結局悪と悪の戦いでしかない。特殊部隊の警官もぶち殺しまくるし。彼ら個人個人には、何の罪もないわけですよ。 こういう映画、感情移入できるかどうかが全てでしょ。俺はできなかった。そんなに評価すべき映画とは思わんね。
[DVD(吹替)] 4点(2009-07-04 23:48:14)
40.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
あまり面白くない。映像的な見どころがほとんどない上に、腑に落ちない点が多い。 主人公は正常な状態で残った地球上で唯一の人間。少なくとも本人はそう思っている。想像を絶する孤独。しかし映画が始まってみれば、鹿を追い、犬と話し、研究をし、割と平然と暮らしているように見える。彼がそうなるまでの葛藤は一切描かれず、最初からその状態で現れる。だから、そんな馬鹿な、と思う。 ラジオで他の生存者への呼びかけを続けていたにも関わらず、それに応じて人間が現れると主人公は彼らに対して拒絶的態度をとる。生存者コロニーの存在も認めない。なぜだ。嬉しくないのか。一人は女だ。犬はすでに死んだ。コミュニケーションを渇望していたんじゃないのか。そして性行為への渇望は無いのか。 細かい部分。まず、電気はどうしている。水は。ガスは。食料は。鹿だけでは栄養が足りないだろう。 これらの物を調達するための「ゴーストタウン・サバイバル」を描くだけでもけっこうドラマになるだろうに、まっっったく描かれない。そりゃま、自家発電とか、川の水をくむとか、想像すりゃいくらでも説明はつく。それにしても、いくら何でももう少し映画中で説明すべきだろ。
[DVD(字幕)] 4点(2009-04-15 02:41:57)(良:1票)
011.64%
111.64%
223.28%
3711.48%
41626.23%
51016.39%
6813.11%
7711.48%
858.20%
923.28%
1023.28%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS