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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1645
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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381.  レミニセンス 《ネタバレ》 
「記憶」を可視化して辿る技術というキーアイテム以外にも、悲観的近未来の世界観をも取り入れたそこそこ大掛かりなSFなのですが、そこでやりたいコトとゆーのはごくシンプルなサスペンスのお話で、その面の質感はどちらかと言えばちょっと古めかしいハードボイルド系、という様にも見えます。キャストからしてそんな感じの分かり易いナイスミドル+少し古風な正統派美人、だと言っても好いでしょうし。  ただ、そのサスペンスとしてのお話は結論的にはこれまた非常に在り来りと言える様な内容で、当然その捜査の段階では参考人の記憶を辿るという新規要素が含まれますが、それとてその一辺倒なのでスグに目新しさは失われますし、あと何でしょう?ちょっと展開運びの効率が好すぎるとゆーか、出てくるモノ・人の全てが手掛かりで、それらが異常にテキパキと繋がっていってしまうので謎が謎に為る前に解けていってしまう、という様な白けた感覚がありましたね。疑念を胸に生じてモヤモヤする感じとか、ひとつ手掛かりがリンクしたことの心地好さの余韻とか、サスペンスってそーいうの結構大事だと思うのですけどね。  後は細かい部分の出来映えなのですが…「記憶を辿る」というテーマ面ではメイの最期のシーンがひとつ最大のアイデアなのでしょうし、ソコはそれなりに好いシーンだったとも思います。しかし、そこ以降のオーラスの展開運びはエラい適当&チンプンカンプン&(これも)余韻の感じられないしょーも無い有様で、正直相当にガッカリしましたですね。他、アクションシーンもあんな中途半端なモノをこれ見よがしに放り込むくらいなら、前述どおりサスペンスとしての「遊び」を入れて間を取った方が好かったのではないでしょーか?  そして長くなるので割愛しますが、SFとしても突っ込みドコロはまたかなり多いという…なんつーか、どーにも完成度が低いとゆーか、そもそも目指していたゴール自体がちょっと低い位置にあった、という様な感じすら受けますのよね。駄作かと。
[映画館(字幕)] 4点(2021-09-23 13:58:01)
382.  スパイラル:ソウ オールリセット 《ネタバレ》 
そーいえば、実は『ソウ8』って観忘れてたわァ…(ぶっちゃけあんまし観る気にならんな…)  でもそもそもこのシリーズ、少なくとも3~6+ファイナル辺りってあんまし内容的に変わり映えがしなくて(それは肝心なグロ描写に関しても同傾向だと思えており)、正直根本的にさほど好みではないって感じなのですよね(ほぼ全部やん)。そしてその観点からすると、今作でも相変わらず観たコト無くもないよーな(いつもの)拷問描写+率直に大したアイデアも無い犯人vs犠牲者の対決ギミック(どだい今作ではギミックと言えるのはラストぐらいなモンだし)といったトコロは、前述のこのシリーズの「悪い」流れからは残念なコトに脱却し切れていない、ともまずもって感じるのです。加えて、真犯人の「悪」としての魅力の(ジグソウと比べての)低レベルさ、という点が、ココは確実にやはり旧作(1・2ら辺)には到底比肩し得ない、という感じであるのが激イタですね。結論、あまり上等とは言えない感じの二番煎じ風、と言っても過言ではないかと。ただ二点、流石に映像の出来は(ある面で)確実に向上しててその辺のキレ自体はごく良好、あと今風とゆーか(それにしても)トンデモなく映画のテンポ自体は好いので(=好過ぎてあまり恐怖パートにネットリ感が無いとゆーのは痛し痒しではあるケドも)、単純にホラーとしてはワリと観易くて快適、つーのはある種適切な進歩だとも思えましたケドね。  (※以下、重大なネタバレ込みの蛇足)20代かと思った真犯人が実は演者は30半ば、に始まり、30代だと思った女署長は演者的には40後半、主人公も30代に見えたケド同様に50半ば、そしてサミュエル・L・ジャクソンだってこれももう70過ぎで還暦辺りくらいの役をやっていて、そこら辺が正直なんか驚愕だったのですね(ホントに蛇足ですね)。
[映画館(字幕)] 4点(2021-09-16 00:51:46)
383.  名も無き世界のエンドロール 《ネタバレ》 
「ラスト20分を見てくれ!」という煽り文句からしても、非常にシンプルでごく「真っ当」なサスペンスである(ラブストーリー、或いは友情物語な側面も多分に含んでるつもりなのかも知れないケド)。  しかし、要するにオチが総てな作品として、そもそもあの形式での「復讐」のトリックとゆーのは昨今ワリとありふれたものに成りつつあるとも思うし、また登場人物もごく限られての(前述どおりの)シンプルで一直線なシナリオ故に、どーしたって20分と言わずラス前3,40分くらいには話の全容は丸見えになってしまうのであり、そこからのあのオチは正直ちょっと「弱い」。本作では更にそこからもう一枚オーラスの展開を(ちょっとだけ)用意しているワケだが、ソッチはソッチでごく陳腐な代物だったりで、尚更少し物足りない感じとゆーか(あの方法で大オチまで付くと思ってるのは、怪獣映画大好きな日本人の悪いクセかも知れないすね)。  そして、このトリックを成立させるが為にシナリオでは若干ばかり無理をしている様にもどーしたって見えてしまう(特に人物の設定面とゆーか、キダとマコトが目的のために別のキャラクターになってゆく、ソコのリアリティの面とか特に)。なので結局、このレベルのオチに「賭けて」色々と頑張ってはみたけれど、やっぱちょっとワリに合ってなかったかな、というのが支配的感想すね。遺憾ながらやや残念作ぎみかな、と(個人的には、友情ものとしての側面での岩田剛典の感じが好みだったので、もう一点はあげても好いよーな気もするのですケド…)。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-09-16 00:32:19)
384.  シャン・チー/テン・リングスの伝説 《ネタバレ》 
何度でも言いますケド、映画が描くべき最良のモノとゆーのは「価値観」「世界観」だと思ってます(それも特に「ユニーク」なヤツが望ましい)。その重要ぶりに比べれば、お話自体の内容だとか実際的な部分の背景・キャラ設定だとか(ですら)、ましてやアクション・カンフーとかのジャンル要素や美術・音楽・衣装、果ては起用される俳優の「人種」などとゆーのは、押し並べてごくどーでもいい謂わば「外皮」とでもゆーべきモノだと思ってますです。  単刀直入に申し上げますが、結局なぜマーベルは今作みたいな中華(アジア)風ヒーロー映画をつくろうと思ったのでしょうか。ド初っ端のアクションこそ、例えば香港伝統のワイヤーアクション的なモノであったり動き自体も多分に太極拳的なモノであったり、と、アクション面のコンセプトとして中華圏のそれらを取り込んだ作品なのかとも思ったのですが、以降は諸々ほぼ「いつも通りの」平凡なマーベル産アクション映画(演者が総じてアジア系というだけの)でしかなかったのですよね。お話の実際の内容や設定なんかはも~言うまでもなく、というか、別に替りに地球のドコが舞台でダレが主役でも何らの問題もなさそう、てなもんで。そもそも、テン・リングスっていったい何なんすか?『封神演義』の哪吒の乾坤圏から着想を得た…というコトでもなさそうですし、あんなハナシ中国絡みで聞いたコトねーのですケドね。そんなトコロも含めて本当に(本当の意味で)中華・アジアのナニを、どんな価値観を今作には描き込みたかったのか、という疑問が脳内を駆け巡るのを止め様が無い。  結論、私には今作は「中華(アジア)」がテーマの作品とかでは更々なくて、単なる「ポリコレ配慮の賑やかし」にしか見えませんでした。コレなら、例えばファンタジーではあったにせよ、描く対象に対する「敬意」がある程度チャンと感じられた『ラスト・サムライ』すらの方がまだ全然マシだったとも思えますのですよね(アレだって相当に浅薄な作品にも私には思えましたですよ?アレからだって何十年経ってると思ってるのでしょーかね)。ナンの中身も無い世辞愛嬌をブチまけられるくらいなら、いっそ無視された方がマシ、というコトもあったりするじゃねーですか。正にそんな感じだと思いましたすね(本来の点数からは一点引いて、この評価といたしますデス)。
[映画館(字幕)] 4点(2021-09-04 19:31:12)
385.  カポネ 《ネタバレ》 
映画自体の全体的な質は十分だし、カポネを演じるトム・ハーディの出来は特に相当に上質な部類だと思う。が、中々ココまで何が描きたかったのかがピンと来ないという作品も稀だ、というレベルで中身が薄い。中盤以降カポネは完全に廃人状態で意識もちゃんとあるのか無いのかすら定かではなく、元気に動き回ってるシーンは全て彼の幻覚(過去の情景も多分に入り混じって)なのだから、その意味でも結局「晩年のカポネを描く」というテーマつーのは、それだけでは一本の映画としては成立しないというコトだったのだろうと思われる(だからソコの補強が必須な筈なのに、ソコを碌に手当てしてないから案の定こーいうコトになってる、つーか)。  コレにシンプルに『カポネ』というどーみても伝記映画なタイトルは、ワリと詐欺にも近いと思う。このタイトルならもうちょっと工夫して(あまり描かれなかった晩年を含めた)カポネの人物像が総合的に理解できる映画であるべきだよね(とは言えやや尺も短めだし、騙される人もあまり居なさそうだケド)。結論、トム・ハーディの怪奇な演技を観れる!というだけの映画であります。その点に興味がある方は是非どーぞ。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-08-03 00:33:35)
386.  ザ・ファブル 殺さない殺し屋 《ネタバレ》 
う~ん、お話の内容は相当に酷い、というかメチャクチャですね(前作にも増して)。とにかく、堤真一一味に関しては何から何までサッパリ意味・意図とゆーのが通じません。ギャグ要素込みの単なるアクション(スリラーというホドでもねーワケで)を何故にこんなややこしく支離滅裂にしてしまったのでしょーか(こーなる位ならもっとシンプルで陳腐につくればいーじゃないですか)。  他方、ド初っ端のカーアクションにせよ、中盤の団地(足場)での盛大な戦闘シーンなんかにしても、邦画としては一級に派手だし率直に相当以上に面白く観れましたのですよ。だから尚更、もっと単純一直線な話にして(それなら尺も90分くらいにしちゃって)そのアクションだけを思いっ切り際立たせる、という方が絶対に正解なよーにも思うのですよね。何ですかね、コロナ禍真っ只中の製作でちょっとやりたいコトと予算的なコトのバランスが崩れちゃった、とか、平手友梨奈を必要以上に目立たせる為にシナリオが歪んじゃった、とか、そーいう「大人の事情」とゆーのがそこはかとなく感じ取れる、という風にすら思われます。  まあでも、平手友梨奈自体は確かに凄く可愛かったですし、それも量産型な可愛さでもなくユニークで個性的なパッと目を引く魅力が在った、とも思うのですよね(確かにこのコで一本映画撮りたくなっちゃう、的な)。ただ、本作品での平手さんの引き立て方とゆーのは、お世辞にも巧かったとは思いませんです。前述どおりストーリーはパッパラパーですし、その意味でのハイライトたるラストのアクションシーン(地雷)は(ココだけは)これもかなり意味不明という代物でした(やっぱり、コレだってもっとシンプルにすりゃいーじゃない!てな感じで)。  コレもコロナの弊害、なのでしょーか。巣籠もりで打ち合わせばっかり時間長くなって、みんな考え過ぎた(煮詰まり過ぎた)、という感じなのかも知れません。
[映画館(邦画)] 4点(2021-06-20 13:07:14)
387.  魔女がいっぱい 《ネタバレ》 
率直にラストは確実に議論の在るトコだと思う。で個人的にはコレはナシ(それでイイの?と訊かれたら、イイ訳ねーじゃん…としか言い様が無い)。そのうえに、ややダーク寄りではあるケドも子供向けファンタジー・アドベンチャーとしてはごく手堅い展開運びでありながら、どーも盛り上がりを欠くとゆーか要するに展開上に登場するミッションをなんつーかどれも容易く乗り越えて行ってしまう…ので結果ハラハラ感というのが不足しているのですよね。そーすると尚更、ある意味意表を突くラストでごく気が抜けてしまう感も強まる、と言いますかね。  大人が鑑賞するに当たってはそーゆうお話の方はさて置いて、キッズ向けを装いつつも相当ダークで正直グロめな魔女絡みの演出・演技を楽しむ…という観点からなら(ポイントを絞っての)鑑賞価値とゆーのは十二分以上に見出せる、と言えるかも知れない。アン・ハサウェイ自体はかなり好かったと思いますよ(目が大き「過ぎる」という点でかなり個性的な顔なので、特殊効果も普通以上にモ~予想外に映えるなあ…と思いました)。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-05-28 21:36:29)(良:1票)
388.  糸(2020) 《ネタバレ》 
映画のジャンルの中でも純・恋愛映画というヤツは、肝心なシーンでとっておきのムーディな名曲を流しとけばそれだけでも結構成立する(否、名作にすら成り得る)と個人的には考えているし、この中島みゆきの『糸』という曲も、そーいう使い方をする分には十分な力を持っている名曲のひとつだ、と思っているのだ。  しかし本作は、一見そーいう純愛映画な風に見せかけてその実、男女ふたりの人生(前半生つーか)そのものを描き出してゆくという(シンプルな恋愛映画よりは)間違い無く奥行きの深い作品なのだし、同時にそれを通して平成という時代を丸ごと振り返ろうとしている、とも言うことが出来る。その意味では、高度な一貫性があると言うよりはある種オムニバス的な作品なのであり、非常に多岐に渡る小テーマ(特に、ひとつの「時代」を描くというやや大それたコトを含む)をひとつに融合する、という大役を果たせるとなると、これは本当に限られた特殊な曲、ということになってくるかと思う(それこそ国民的名曲、例えば昭和なら『川の流れのように』とか)。結論、やはりちょっとコンセプトに無理があった映画、ということにも感じられる、のですね。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-05-27 23:55:50)
389.  星の子 《ネタバレ》 
ハッキリ、かなりセンシティブな題材だと言えるだろう。そこから生じる何ともイヤ~な居心地の悪さとゆーのが全編に色濃く漂っているというか、少なくとも観ていて快適な映画だとは全く言えない。ただ、そこまでシリアス過ぎて観てられない、というホドでもないのも事実で、それは、両親がその「教義」に従って奇妙な行動を日常的に繰り返していたり、おかしな水を買い込んでいたり、怪しげな集会なんかに娘も連れて参加してたりする、とは言え、それ以外の部分では意外と(上納金の払い過ぎで困窮するというよーなこともなく)ごく普通に暮らせているという概した状況の平穏さによるものだと言えると思う。  ただそれが余計に、この映画が結局ナニを描きたいものなのか、という点までまろやかにぼやかしてしまってるのもまた事実。最後まで観終わって本作のテーマというものを半ば無理矢理にココから捻り出すなら、ナニがあっても「家族は家族」ということぐらいしか分からない様にも思うし、だったら尚更もっとハードな状況を乗り越えてその結論に達する方が、お話としては絶対的に正しいのではないかとも思う。(原作未読でもありますケド)個人的には正直掴み切れなかった映画、としか言えませんかね。その意味ではこの評価はある種の採点放棄にも近いですね。  二点、まず芦田愛菜ちゃんの演技は(特に数少ないシリアスな場面の緊迫感なんかが)流石の素晴らしさだったですよ。あともう一人、愛菜ちゃんと同い年の新音(にのん)ちゃんという娘も、シュッとした目を引くビジュアルに加えて、少しだけ風変わりなキャラを表現する演技もまずまず面白かったですね。今後に大いに期待します。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-05-13 21:50:32)
390.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 
CG全開で思いっ切り出てくるオバケ、なんてのからして私の好みからは完全に外れるが、特に前半は全く何にも怖くない、というワケでもない。そして、お話の進め方も面白みが皆無、というホド酷くはない。題材も、物珍しいと言えば物珍しいので、丸っきり内容に興味が持てない、というコトでもない。諸々、最低限のクオリティとゆーのは有ると言ってよいのではないだろうか。  ただ、あくまで最低限、というコトなのですよね。まずはやはり、あまり、とゆーか殆ど怖くない、とゆーのが痛恨なのですよ。個人的な見解として、やっぱお笑い芸人が出てくるホラーとゆーのは一定以上に怖くはならない、つーことかとも思いますし(お話自体にもなんかチョイチョイ笑かしにかかってる場面があったりで、怖がらせようとするには一貫性を欠くとゆーか)、そして、主役の亀梨クン自体がこの事故物件の心霊現象を全く怖がってない(そーいう素振りが微塵も無い)とゆーのも一因かとも(怖くて恐ろしくてしょーがないケド売れるために仕方なく…的な葛藤とゆーのもほぼ無かったりで)。あとは、根本的にオムニバスホラーであるが故にエピソードごとに状況がリセットされて、全体を通しての「怖さの盛り上がり」とゆーものもやや欠いていた、のではないかと思ったりも(それでもラストはだいぶん派手にオバケ出しまくったりしてましたが、あのね、こーいうのはまず「数」でナントカなるもんじゃねーのですよ、というコトだけは、私は例えソレを理由に死刑になったとしても最後まで主張し続けますですよ)。  もう一点、多少は物珍しいと言ってはみたものの、発生する事象にせよ事故物件の内容(間取り)にせよ驚くほどに在り来りですよね。「畳に血痕が残ってる」「風呂場の鏡が不自然に外されてる」なんて誰でも想像する内容じゃねーかと思いますし、あとは基本オバケの所為で体調が悪くなったりかんたり…程度でしょ。原作がそれなりに売れた本だとすると、もうちょっと奇抜なエピソードや風変わりな事故物件とゆーのは無いもんなのでしょーか?ホラーとしては大して怖くねえ、とゆーのなら、コッチの方面の面白さとゆーのがも少し有れば…という感じでもありますね。  ヒロインの奈緒ちゃんは可愛かったすね(若かりし日の池脇千鶴に少し似てる)。ただ、恐怖の表情が最初(だけ)は結構真に迫ってるなあ、と思ったのですが、それ以降はちょいオーバーリアクション気味でこれもイマイチに思いました。残念。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-04-23 01:17:57)
391.  影裏 《ネタバレ》 
起・承・転・結というのがお話の中にあるとして、まずとにかく起・承のパートは(平坦で)長すぎる。そしてその上に転・結の方のインパクトが弱すぎる。なかなか内容・シナリオ自体のみにでも観る価値を見出せる、という作品にはなっていないかと。  原作未読ですが、そっちの方は小説・文章としての表現技法・構成の工夫等でこのお話を「読ませる」のに成功していた、というコトなのでしょーかね。映画でそれを「再現」するなら、雰囲気づくりや演技のつくり込みをこだわってゆくしかない(かなり「生活感」というものの溢れる作品なので、画的な美しさ・芸術性で勝負しよう、という感じでもないと思うのですよね)かと思いますが、その雰囲気や演技というのも全体的に決して悪くはないのですが、前述のお話としての弱々しさを十分にカバーできている、というレベルでもないと思います。それでも演技なんかは、よく見るとキャストがかなり豪華なのもあって随所で相当にレベル高かったとも思いますケドね(國村隼とか特に)。  もう一つ、というか一つだけ褒めておくならば、綾野剛よりは松田龍平ですかね。彼のキャラクターそのもの、でもあるかと思いますが、善人なのか悪人なのか何とも得体の知れない(一種不気味な)感じというのはそれなりに独特で面白かったですし、その部分に関しては作品に求められている(=キャラクターを成立させる)クオリティにまで達していた、と感じています。
[DVD(邦画)] 4点(2021-03-22 20:19:02)
392.  天外者 《ネタバレ》 
色々と事情がありそうなのも分かるのだけど、いくら何でもダイジェスト的に過ぎるのではないか、というのが率直なトコロ。それは本作の主人公が五代友厚という、観る人にとってどーいう人だかが頭に入っているとは決して言えない人物だ、という点を踏まえてである。正直言って、五代さんがどーいう人で実際にどーいう功績があったのかなどサッパリ伝わらなかったし、ひとつの伝記ものを観てその人の人生を追体験した、という様な感覚も全くもって得られなかった(多少「観切った」感があったのは遊女のはるとの一連のエピソードくらいなもんで)。少なくとももう少し要点を絞るか、割り切ってもっとナレーションに語らせちゃうとか工夫が必要だったのではないか。それか五代友厚の功績を顕彰するのが目的なら、それこそテレビドラマでも全然好かった様にも思う(45分×4,5回くらいで)。  ただ、肝心の三浦春馬は実に素晴らしい出来だった。何というか、眩かった。実に惜しい。
[映画館(邦画)] 4点(2020-12-28 21:40:56)
393.  新解釈・三國志 《ネタバレ》 
私はこの監督のコレは決して全然嫌いな方じゃないので、今作も所ドコロはそれなりに笑えましたですよ。恐らく、かなり楽しんで帰ることの出来た観客な方だと思います。しかし、率直に言って肝心なそのコメディ面の出来も決して上々とは言えません。むしろ随所に「本気でやってるのか?」というレベルで薄らサブいシーンが見て取れた、とでも言うか。  そうなってくると悪目立ってしまうのがやはり、結局何がしたかったのか分からない、というテーマ性の欠如でしょう。三国志の英雄がこんなパッパラパーな感じだったら!という(だけの)映画ですが、正直「で?」というコトですよ。登場人物がおちゃらけ倒しているだけで、描かれる物語は非常に平凡でアイデアの無い「普通の」三国志に留まっています。ソコに何らかの革新的な化学反応を思いついたが故の「新解釈」なのではないのでしょーか?  モチロン、ムロツヨシかの如くノリの軽い諸葛亮、ナルシーな趙子龍、異様に沸点の低い周瑜、エロしか頭に無い曹操、バカにもホドがある董卓と呂布だとか、あと頭がイイのは実は諸葛亮じゃなくて黄夫人、というよーなキャラ自体が「新しい」と言いたいのかも知れませんよ。しかし、それは三国志の元々のキャラを多少「誇張」して描いているに過ぎませんし、それらをひっくるめた上で一番の勘所であろう「劉備を劉邦っぽく描く」というコトにせよ、例えば『蒼天航路』で既にやられていることとハッキリ言って大差はありません。コレのドコが「新解釈」なのですか。  正直、もう1点低くしたい度し難い欲求に駆られますが、前述どおり全く笑わなかった、というのは良心に反しますので、この点数で。ただもう一つだけ、実にいい加減にストーリーをどうでもよい部分で改変している(単に展開上の都合で)のが、これも個人的にはどーにも気になります。こーいうのには、愛・こだわりを感じられないのですのよね。
[映画館(邦画)] 4点(2020-12-11 21:57:03)
394.  おらおらでひとりいぐも 《ネタバレ》 
うーん、面白くない映画というよりは、ただ私に合わなかっただけ、という感じなのだけど…  ヒジョーにじっくりじっくりと時間をかけて、過去や自分自身を反芻し、結果的に主人公は少しだけ前向きになって終わる様には見えるのです。がしかし、とにかく私には、映画の大半で主人公が寂しがってるor強がってるor後悔してるというネガティブ方面の感情に支配されている様にしか見えなかったのですよね。それでもそこかしこに過去・現在の幻影が織りなすノスタルジックやコミカルが散りばめられてはいるのだから、もう少し楽しげに味わい深く観れるハズ、とも思うのですが、中々そっちに意識が向かなかったというか。  悠々自適と言えばそーなのだし、単純にやや若い私が観ているからなのでしょうかね(正直、私にとっては一種のホラーだった気がします)。もう少し主人公に共感し寄り添えるシニアな年頃にならないと、色々な方向にも心が動かされてゆかない、ということかも知れません。しばらくのちにぜひ再見したいと思います。
[映画館(邦画)] 4点(2020-11-18 21:59:38)
395.  ホテルローヤル 《ネタバレ》 
田舎のラブホテルを舞台に繰り広げられる種々の人間模様、的なのを想像していたのだけど、なんちゅーか物凄く物足りなかったすね。ひとつ、明確な主人公である波瑠の話がメインとしてあるのだけど、これも実に芯の通らない薄っぺらい話で(率直にただ流されてるだけに見える、つーか)、あとは2つ3つエピソードがあるものの、伊藤沙莉と岡山天音の心中ばなし以外はほぼほぼ無内容と言ってもいいよーなもんだし、件の心中にしても人ってあんな感じから死ねるの?と個人的には疑問しかなかった。その他エピソードとしてはオーラスのなんかは特にヒドかったすね(ま、マサカこれで終わるつもり?てか)。  原作読んでないので何とも言えないのだけれど、これはいくら何でも成功している様には思えない映画化に感じます。個々の役者の演技には好いものも無くはなかったのだけれども(安田顕の最期のシーンのあの笑顔とか、個人的には好きでしたね)。
[映画館(邦画)] 4点(2020-11-14 18:41:27)(良:1票)
396.  ドクター・デスの遺産 BLACK FILE 《ネタバレ》 
原作未読。しかしコレ、テレビの2時間サスペンスの延長線上に在るが如き、と言ってしまえばそれまでなのだけど、にしてもそーとしか言い様が無いつーか、もっと言えばこれより面白い2時間ドラマなんて幾らでもあるぜ、というか。コンセプトもなんかどっかで聞いたことあるよーな代物だし、肝心の捜査の進め方も(特に前半は)地味なこと極まりないし、クライマックスのスリラー展開もこれ以上無いくらいに平凡、てオイ!と。何故にいまこの脚本をワザワザ映画にする必要があったのか小一時間問い詰めたい。  テーマ面も平凡なだけでなく、率直に浅いですね。安楽死に関して、人は生きる権利と同様に死ぬ権利を持つのか、というのはそれなりに議論の余地があるポイントだと思います。しかし、本作はその議論を完全なまでに逃げており、いかなる場面でもヒトは精一杯生きてゆくのが正しいのです、と言わんばかり。子供向け映画じゃないんだから、これじゃあ大人の鑑賞に耐えるよーな「深み」というものは到底醸せません。  ただ一方で、今作は役者の仕事に関してはそれなりに上質な部分もありました。綾野剛や木村佳乃はまずまずの流石な出来だったと思いますし、北川景子にしても今作では演技もそれなり、かつ見映えの面は率直にかなり素晴らしかったと思います(パンツスーツが抜群に似合ってましたね)。ちょっと役者に頼り過ぎた、とでもいう感じでしょうか。
[映画館(邦画)] 4点(2020-11-14 18:41:24)
397.  スパイの妻《劇場版》 《ネタバレ》 
※以下、ネタバレ全開です  話の大枠は非常にオーソドックスな間諜ものサスペンス、しかし裏をかき合うのは敵と味方ではなく、味方同士なハズの夫と妻である。その二度の騙し合いのトリックはシンプルながらそこまで陳腐というワケでも無く、これを軸に周りを着実に固めてゆけば確実にもっと面白くなったはずのお話だと思う。実際、妻の方が夫を「裏切る」までの前半は、かなり面白く観れていた。  しかし、どうもそこからが率直に色々しっくり来ないのだよね。男も女も感情に一貫性が無いと言うか、一貫性が無いのならその心境が変化することに理由が必要なはずなのに、それもよく分からないと言うか。諸々どうにも引っ掛かる、という意味では(特に感情の流れの整理が)やや雑な映画だと言えるのかも知れないね。雑という意味では、敵方たる憲兵隊の夫婦に対する対応もテキトーなことこの上ないし、終盤で精神病院に居る蒼井優の諸々の状況も(実際の病状・反逆者としての身分・そして何より彼女の抱く感情が)どーにもチンプンカンプンだし、そもそも彼らの行動にどういう意味があったことになっているのかも全く描写されないし(まあ史実と整合しないのだから成功ではないのだろーけど)、レビュー書いてみると結構にいい加減な映画だったなあと思う。建付けがちょっと悪いかもね。前半は心理サスペンスなのだけど、後半は2個目の仕掛けのキレ味を際立たせることに注力した力技なサスペンスになっちゃってて、という。  褒めるとしたら、役者の演技は(特に夫婦ふたりは)割と素晴らしかったですよ。両人ともレトロな時代の日本人の雰囲気の醸し方が実に上手くて(特に台詞の読み方ですかね)、あぁ歴史ものを観てるナァ…という醍醐味を十分に味わえた。ただその意味では、どーにも軟弱な若造で(しかもこいつだけは現代風な)、特に憲兵という感じがまるで出ていない東出クンは、個人的にはかなりイマイチだった(まあ終始一貫してそーなのだから、これは監督の意図なのだろうと思うケド)。
[映画館(邦画)] 4点(2020-10-16 22:53:05)
398.  仮面病棟 《ネタバレ》 
速水と瞳が妙にテキパキと「捜査」を進めていくのとか、犯人が碌にエレベータを見張ってないのに誰も逃げようとしないのとか、中盤までは率直に、やや腑に落ちない点が幾つかある。そして、肝心の病院の「秘密」とゆーのが、正直言って「ですよね~」な陳腐な代物だったりで、ここまではハッキリちょっと白けた感じで観ていた。  しかし、そこには実は理由があって、一つの仕掛けでそこら辺をいったん全部綺麗に浚ってくれる最初の種明かしは中々に鮮やかな伏線回収ぶりで、おお見事だ、と思った。ところが、それ以降の終盤にかかる展開がまたイマイチよく分からん妙ちきりんで、よーく考えると分かってくるような気もするが、例えば…  ①相棒は何故殺されたのか  ②最初ファイルに拘っていたのに、それをアッサリ速水に渡してしまうのは何故なのか あたりはやっぱ正直よく分からんかった。前述どおり、1つ目のトリックの質は中々だと思うのだが、全体的には、微に入り細を穿って考え抜かれた、というよりは、場当たり的でややザルな、というシナリオで、最終的な納得度というものは(サスペンスとしては)率直に不十分だと感じる。  役者の演技も特筆するほどに良いと感じられるものは無かった(江口のりこですら無駄遣いなのも率直に勿体無い)。残念作。
[映画館(邦画)] 4点(2020-07-20 20:27:43)
399.  スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 《ネタバレ》 
前作の犯人・浦野には、実はネット犯罪を伝授した闇の師匠が居た…その男こそ、悪の天才ハッカーにしてダークウェブの支配者、Mだ!!  とか言い始めて以降は半笑いで観ていたが(大体開始15分くらいから)、前作で二人だけ評判の良かった千葉雄大と成田凌だけ残してのサスペンス展開は中盤まではそこそこ観れなくもない出来にも思う。終盤はなんかよう分からんが、コミカル要素もふんだんに盛り込まれ、少なくとも前作程度には楽しめるのではないか(個人的な一押しシーンは、お盆を持って登場するアキラ100%)。あと、神奈川県警の無能ぶりはもはや内閣総辞職必至レベルで、これには旧態依然とした日本の警察機構に対する崇高な批判精神を大いに感じ取れる(嘘)。  一点だけ、せっかく北川景子をクビにしたのに、続いて連れてきたのが白石麻衣というのは何がどうなっているのか。こいつらには学習能力というものがないのか。
[映画館(邦画)] 4点(2020-02-24 00:01:51)
400.  リボルバー・リリー 《ネタバレ》 
ヤバいねコレ。私としては、前年の『大怪獣のあとしまつ』にも匹敵するってクラスだと思われてしまいましたよ(⇒殊に、内容「以外」は・役者とかセットとか小道具とかの質にはメッチャ金掛けてつくり込んでるってトコなんか瓜二つだとも思われましたよ)。こんなモンを毎年毎年つくってるよーだと、流石にちょっと憂慮せざるを得ません。俳優さんが可哀そうですよ。  ゆーて、映画自体の大筋とゆーのは非常にオーソドックスなコトだった様にも見えて、だから過去のサンプルだってしこたま有るだろーし、加えて肝心な綾瀬はるかさんの魅力だってコレは十二分だったと思うのですよ(+アクションも綾瀬さんの個別の部分に関してはまずまずだったと思ったりもしますよ)。ただ、原作は600ページを超える長編・かつ国家的陰謀に関わる歴史サスペンスだったってコトなのでまま複雑な内容だったのだろうとは思えて居て(⇒原作未読)だから映画化にあたっては諸々の調整・端折りと(多分大幅な)改変も在ったのだろうとは思うのです。でも、それでも、何故にここまで支離滅裂な・リアリティの皆無なこんな内容に化けてしまうって必要性があったのでしょーか?個人的には、冒頭からの大立ち回りの後、どー考えても陸軍が血眼で二人を追っかけてるって状況でフツーに東京(玉の井)に平然と戻って来て、で案の定ファランクスみたいなのがやって来て街中で大戦闘おっ始めた⇒ケドほぼ無傷で済んだわラッキー!のトコロで既に完全にココロが折れてしまいました。こんなんモ~、リアリティでもナンでもないファンタジー=大正ロマネスク的なナニか、としか言えねーですよ(⇒多分、魔法を掛けないと鉄砲の玉が真っ直ぐ飛ばせないって世界観なんでしょーね+んで最後まで観てたら綾瀬さんはやっぱリジェネ重ね掛けしてるとしか思われないって有様だし…)。  もう一つダケ、コレは冒頭・始まった瞬間からも気になりまくってましたが、とにかくテンポが悪くてタルくて我慢が出来ないって映画だったのもどーにかして欲しかったですね(⇒コレも結局最後まで、全く完全に一貫してアクションのテンポ・間合いではなかったかなと)。コレまた多分、アクションのみならず内容に描くべきモノがチャンと在る(=少なくとも原作には在る⇔ケド実際には映画には無い)という解釈に基づいての明確なる方針なんだろーな…とは思うのですケド、ちょっと流石に機能してないよコレ!と。その所為で、2時間を優に超える大長編なのに内容は斯くの如くスカスカの薄っぺらで⇒ソコに更にプラスしてその長時間がホントに唯々かったるいダケの映画になってもーてたと思っちゃうのですよね。私は正直、観終わるのに二晩掛かりましたよね。  何となく、綾瀬はるかさんは去年おととしと何か「勝負」を掛けて来られてたのかな…という気もしてましたが、少なくとも映画の分野においてはかなり残念な始末になってしまったという感がありまして、ソコは私も至極残念なのです。最初に述べたとおり、他の方々についても、やはりソコが最も哀しまれるのですよね⇒鈴木亮平さんなんて、哀しいを通り越してモ~痛々しかった…(コレじゃあ続編なんて絶対あり得ないだろーし…)
[ブルーレイ(邦画)] 3点(2024-06-23 12:26:38)《更新》
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