401. ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
《ネタバレ》 旧作大好きです♪ でも箱庭的だった旧作を、スピルバーグが今風に翻訳してくれて、 この作品の面白さがさらに分かりました! やはり作家は最後はシェイクスピアに挑みたいんじゃないかなぁ・・ スピルバーグのセンスに合うのが、 ロミオとジュリエットの現代劇ウエストサイドだったために、 今回の映画化になったんじゃないかなぁ? もう一回、改めてロバートワイズのウエストサイドを観直したいと 思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2022-06-10 01:27:52) |
402. サマーフィルムにのって
《ネタバレ》 何も言いますまい。 奇跡のラストに、ただ感涙、そして祝福の拍手。 [DVD(邦画)] 10点(2022-06-05 23:02:09) |
403. ラストナイト・イン・ソーホー
《ネタバレ》 旅先で、とかキャンプ先で、とかでこういう目にあうのは、 たくさん観てきたが、田舎の子がファッションの学校で ロンドンに上京して、こんな展開になるというとこが新しい。 ピルドゥンクスロマンとホラーが融合! それをエドガ―ライトの持ち前の音楽センスで観せられると、 これはもう唸るしかない。 某映画雑誌で、この映画は「ファントム~」とか「ロッキーホラー~」とかと 同じようにカルトになるのでは、と書かれてあったが、後世に残ってもおかしくない 監督の音楽センス。 [DVD(字幕)] 8点(2022-06-04 23:06:41) |
404. アモーレス・ペロス
《ネタバレ》 イニャリトゥ監督は、見せ方が上手い。 どのエピソードも飽きさせない展開で見せる。 終わってみると、一つの事故現場の3人のエピソードが絡むことなく、 2時間半綴られていくだけだけど、これが面白い。 この監督ならではの、カタルシスといった感じ。 犬がどのエピソードにも重要なのだが・・ 闘犬で稼ぐ兄嫁に惚れた男の話、事故で怪我したバツイチと一緒に住むモデルの話、 テロリスト上がりの殺し屋の話。 どの話も面白い。 殺し屋が最後、殺さないのがまた良い塩梅ですな。 [ビデオ(吹替)] 7点(2022-05-22 22:26:20) |
405. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 ロアルドダールはいいね♪ どんどん映画化してほしい。 ティムバートンの漫画センスが活かされた配役に唸りました。 「ナイトメアー」のようなオープニングから、 ロアルドダールの話のいい流れで、見せ場にはミュージックビデオのようなノリで、 ところどころに往年の名画へのオマージュがあり、好感が持てます。 ラストもいい話に括って、大人も子供も楽しめる1本になってます。 [DVD(字幕)] 7点(2022-05-22 13:51:06) |
406. 菊とギロチン
《ネタバレ》 大正時代、関東大震災直後、社会主義思想者たちの 魂の叫びを女性相撲士たちが受け止め、もがき苦しむ話。 いつの時代も。社会の不条理は、 弱い男にしわ寄せが行き、それを女たちが受け止め、 権力者たちと戦う構図は変わらない。 [DVD(邦画)] 7点(2022-05-20 14:49:55) |
407. クライ・マッチョ
《ネタバレ》 ニワトリは、可愛がって育てると、本当に頭がよくなる。 家で飼ってたので、よく分かる。 さて、本作は、どこか「刑事ジョンブック」のような、異文化での ナイスガイの優しさが描かれてて、イーストウッド作品の中では、一番好き。 毒もそんなにないし、枯れた味わいというか、口にやさしい作品。 ただ、設定が1979年。 古き良きアメリカ、と言った感じでしょうか・・ 現代が舞台では、とてもこんな映画は無理と言ったとこでしょうか・・ 悲しいっす、イーストウッドさん。 ※最後のアランに捧ぐは、撮影担当者への追悼みたいです。 [DVD(字幕)] 9点(2022-05-13 21:59:11) |
408. 花戦さ
《ネタバレ》 日本史の上で、文化を愛する者たちが、 煩悶してしまう事件が、利休の切腹。 その篠原監督の解釈にうなりました。 そこに池坊を出すとこなんか最高です! 北野大茶会を描いた映画は初めてじゃないですか? 篠原時代劇にぞっこんです💛 [DVD(邦画)] 10点(2022-05-12 10:56:56) |
409. ミッドナイトスワン
《ネタバレ》 ラストの女の子のバレエが見事! これまで描かれてきた痛みや涙が、ここに凝縮! それがよく表れていたのが、ラストの踊りのときにインサートされる 草薙との思い出の場面。 踊りに深みが増した。 果たして、審査員に届いたのだろうか? せまい東京での、こってりした日々の生活の味(蜂蜜生姜味?)が 世界で陽の目を浴びるだろうか? [DVD(邦画)] 7点(2022-05-08 19:29:35) |
410. ファーザー
《ネタバレ》 考えさせられる映画だった。 アンソニーにとって、思考の立脚点は、 親と子であったようだ。 しかし、二人の娘のうち、一人は事故死している。 かくして、彼の思考の混乱ぶりが、 老後、一気に押し寄せる。 そして、彼はとうとう考えることを放棄して、 ラストとなる。 音楽が、心に刺さる映画だった。 (ところで、あの男医、ジーンハックマンの息子?似てるんだけど・・) [DVD(字幕)] 7点(2022-05-06 23:36:10) |
411. TOKYO FIST 東京フィスト
《ネタバレ》 塚本監督の「鉄男」は、まだ観てないが、 やはり、漫画家の大友さんの影響を受けてる気がする。 血がドバーッと出るあたり。 でも、男と女の関係に肉薄する辺りは、 塚本監督の真骨頂。 「6月の蛇」といい、「斬」といい、 男の哀しさで、観てて、心臓がドキドキする。 [DVD(邦画)] 7点(2022-05-05 23:28:28) |
412. 弾丸ランナー
《ネタバレ》 面白かった。 走ってるときに、すれ違った女性に 妄想抱いて走るシーンが好き💛 鑑賞後、大友克洋の「RUN」を 読み直した。 こちらもおススメ♪ [DVD(邦画)] 7点(2022-05-04 10:54:56) |
413. フラッシュバックメモリーズ 3D
《ネタバレ》 これは珍味な傑作。 音楽の原型というか、腹に響く音楽だった。 この映画のスタッフの岩井澤さんが、 この音楽の魅力を分かりやすくアニメーションにしたのが、 「音楽」というアニメ。 こちらも必見!デス。 [DVD(邦画)] 7点(2022-05-02 01:13:51) |
414. 護られなかった者たちへ
《ネタバレ》 不埒な1%だって生きたいと声を上げちゃダメなのか! ? [DVD(邦画)] 9点(2022-04-27 22:41:25) |
415. マトリックス レザレクションズ
《ネタバレ》 ウォシャウスキー「姉妹」の知的格闘の跡が見られて、とても面白かった。 が、これもDVDで見て、分からなくなると、再生を止めて考えて、また見ることを したから何とか自分なりに解釈できたのであって、2時間強を一気に見せられたら、キツイと思う。 マトリックスシリーズの大胆な続編。 つまり、3までのマトリックスは、アンダーソン(キアヌ)のつくった仮想現実に 自分が取り込まれたからの話だったとする、全く新しい続編である。 そして、興味深いのは、もう一人、精神分析医が出てきて、彼のつくる物語に 色々関わってくるということ。 しかし、話は理詰めではない。 前回までの戦いの続きや、アンダーソンの世界のキャラが引き続き、 コンピューターのスミス(モーフィアスとの合体?)と戦ったり、 分析医との戦いにキャラたちが暴れまわったり、 ついには、この分析医の動きを読むアンダーソンの世界のキャラの登場、 スミスが人間の世界のさらに上手を行ったり、 実にかなり面倒だったろう監督とカウンセラーとのやりとりの苦悩が、映画の世界に膨らみをもたらしている。 そして、可哀そうなアンダーソンを救うのは、愛する女トリニティ(人妻であるとかないとかは不問)なのである。 最後、飛べないアンダーソンを救うのは、飛べるトリニティだった。 そして、彼女は分析医に蹴りを入れると、二人は世界を飛び回るのだった、というお話。 面白かった! 最高の続編! [DVD(字幕)] 8点(2022-04-25 00:29:50) |
416. プロミシング・ヤング・ウーマン
《ネタバレ》 エリートの乱痴気騒ぎの被害にあった女性、その被害女性に強い思いを抱いていた女性の復讐劇。 復讐は、その事件に直面して、知らない顔をしていた女性たちや事件をあやふやにした学校側、 告発を抑え込んだ弁護士に向けられる。 そして最後は乱痴気騒ぎをしたグループと、その女性に被害を加えたリーダへと向けられていく。 彼女も結局、力の強い男性にやられてしまう・ このストーリーを観ている女性はどんなことを思うだろう・・ しかし彼女は自分がやられたときの策を考えて、敵地に乗り込む。 かくして彼女はやられてしまうが、その策が逆転劇のように、ラストのひっくり返しへとつながる。 ラストは、してやったりの感があるが、やはり女性は野獣の本性を隠し持つ男性という性には 敵わないのかという一抹の寂しさが心に残る。 そして、監督が女性であることに、結局、女性の側からは、男性は信用ならぬものと映っているのかもしれない、 (と思った・・) [DVD(字幕)] 8点(2022-04-04 14:57:48) |
417. 街の上で
《ネタバレ》 参りました。 今泉映画は、一刀両断できないです。 こんな青春、送りたかったなぁ・・ なんつって・・(汗) [DVD(邦画)] 9点(2022-03-27 23:59:50) |
418. 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
《ネタバレ》 マジか~!? この作品は、次の007(黒人女性?)へのバトンタッチなのか~!? なんや~!ジェームズボンドじゃない007なんか観たくない~!? これ、マジでフレミングの原作にあるんかいな~!? ダニエル・クレイグで女好きの絶体絶命に強い不死身のボンドシリーズは終わりか~!? これからはデジタルに強い、新しい007なんや~!? そんな気持ちで、ミサイル爆発にのみ込まれるボンドを寂し気に見送った後、 時代が変わったという気持ちでエンドロールを観終わると、 なんと!「ジェームズボンド・ウイル・リターン」との文字!!!! うっひょ~!我らがボンドシリーズ!どんな新人で復活なんや~!? 多分、幾人もの脚本家の才能が、潰れてしまうことでしょう(笑) [DVD(字幕)] 8点(2022-03-21 00:45:42) |
419. DUNE デューン/砂の惑星(2021)
《ネタバレ》 カッコイイ! リンチのデューンを先に観てたので、筋は分かっていたから、 ヴィルヌーブの演出を堪能できた。 話もかなり練りに練って、絞った話にしており、 彼の世界観を損なうことなく、見事なまとめ方だった。 ただ、続編へと続くのね。 こっから先がリンチのデューンは、ぱっぱと話が片付くので、 ヴィルヌーブの続編が、腰を据えて、じっくりとこの物語をどう料理するかが楽しみだ。 [DVD(字幕)] 9点(2022-03-19 23:55:21) |
420. わたしはロランス
《ネタバレ》 感受性豊かな新人に拍手を送りたい。 これは男と女のラブストーリーですね。 ただ男には、何かのきっかけで、自分の中にある非「男」が 発動してしまう。 それがロランスには、子どもの頃の女装癖から、このような物語が展開していくんじゃないかなぁ・・ とても見応えあるラブストーリーだと思います。 若いのに世界を見る目が肥えてて、映像的にもファッション的にも 新世代のパワーを感じました。 [DVD(字幕)] 8点(2022-03-13 22:42:30) |