421. ウォール・ストリート
《ネタバレ》 前作のファンだったけど、今作はあまりドキドキ感がないな。経済問題を背景にした人間関係を楽しむ作品になっている。もちろんそれを否定するわけじゃないし、映画としては当然なプロットなんだけど、それでももうちょっと経済問題に対する深みが欲しかった。マイケルダグラスの存在感を楽しむ映画となっている。往年のファンにとっては、年老いたチャーリーシーンがその年月が過ぎたことを感じさせてくれて嬉しい。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-09-29 17:40:38) |
422. 犬神家の一族(1976)
なんとなく観だしたらどんどん引き込まれていった。余計な脚色もなく、ストレートに展開が進むから時間を忘れて観賞できる。この時代を代表するといってよい大野の音楽も十分に盛り上げる。トリックネタも満足納得できるものであった。演者陣もベテラン組は各々の個性を発揮して大変好ましい。島田陽子坂口良子の美しさ愛らしさが作品に一層の華を添える。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-17 17:53:59) |
423. エネミー・ライン
《ネタバレ》 何故か面白い。B級ぽいシナリオなんだけど。ジーンハックマンの威厳ある演技のおかげかなあ。結構ここぞというとこの映像はいいね。地雷の工場とか。安い2本線のジャージは結構仕事師感をあたえるなあと。いい小道具だ。 [地上波(吹替)] 7点(2011-09-13 23:38:54) |
424. 復活の日
スケールがでかい! 角川の元気のあった時の代表作と言ってよいだろう。現在制作されたら、ノアの方舟的な展開とか、ちっぽけな親子愛(エメリッヒゴメン)でお茶濁されそうだけど、この作品にはパンデミックの恐怖、大国や独裁者の暴走、核兵器の恐怖、ちゃんと描かれているし、政治や生の渇望、性に対しても逃げずに表現されている。前半少し冗長かつ無駄な描写もあったかもしれないけど、良い作品だと思う。木村大作の絵、テーマソングともに心にしみた。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-09-03 19:34:20) |
425. ブタがいた教室
テーマ性は重い。答えが無いだけに。先生、ちょっと重過ぎる課題を子供に与えてしまったね。映画的にはそこそこよくできている。子供が感極まって泣きの絵が多かったのはこっちはちょっと入り込みにくくなってる。Pちゃんの可愛い絵は少し狙いすぎがでてあざとい。 [地上波(邦画)] 6点(2011-06-18 22:07:29) |
426. パピヨン(1973)
尺が長かったけど、その分じっくりとした時の流れを感じることができた。パピヨンの自由への渇望がその演技の気迫を通じて実感できる。ダスティンホフマンの演技もよろしい。理詰めでもエンターテイメントでもないけど、感じるものを残せる作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-12 17:35:20) |
427. タイムライン
後味はスッキリ。こっちは欧州の歴史に疎いんでちょっと背景掴みにくい、英仏の区別も面倒。でも、よくあるテイストとは言えSFと歴史物を上手くコラボ。戻ってくる仕組みが少しちゃち。いい絵はとってあるしいい娯楽作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-10 22:31:24) |
428. ギャラクシー・クエスト
《ネタバレ》 素晴らしい!!B級なんであえて満点はつけなかったけど、限りなく満点。うまくドラマにされているSFをパロディにしてるし、ドラマギャラクシークエストのコアなマニアファンに対する扱いも愛にあふれている。純朴な異星人の描き方もよかったし。ドクターに対して、「父と・・・」の台詞、以降のくだりにはベタだけど涙しちゃった。オメガ13の使い方も見事。B級テイストだけど、なかなかこんな素晴らしい作品作れないよ。 [DVD(字幕)] 9点(2011-06-09 18:08:46) |
429. インソムニア
アルパチーノ、ロビンウィリアムスの演技はもちろん文句なしなんだけど、面白そうな設定の割にディテール物足りなさを感じる。まだまだもっとひねれそうなんだけど。アラスカのローケーションは素晴らしかった。眠れないのくだりは必要ない気も。 [DVD(吹替)] 6点(2011-06-09 18:03:14) |
430. パニック・ルーム
《ネタバレ》 2度目の観賞だけど、いいんじゃないか。オープニング映像なんか、おっ!って思わせるし、緊張感もずっと続く。ただそれも後半にいくにつれて盛り下がっていくのがちょっと残念。ウィッテカー、悪人相がないからと思ったらやっぱりな感。でもツッコミどころも多いんで、練られた脚本ってわけではない。演出でドキドキ感楽しむ作品。ただ血糖値の伏線はもっとよく判るようにふってあげないと、知識ない人にとってはなんのことやらになってしまう気もするし、警察がやってくるのもちょっと? [DVD(吹替)] 6点(2011-06-01 17:28:51) |
431. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
良かったよ。三国志、赤壁の場面を映像化しようとすると莫大な費用がかかることは容易に想像はついていたんで、制作されたことに感謝。映像的にはよくできている。でも、脚本がどうにもエンターテイメントに振られてしまって、原作からかなり乖離してしまっていることには失望。尚香のスパイのくだりは必要だったか。彼女使うなら劉備とのからみであるべきだったと思うし。チーリンはアジアンビューティーだねぇ。自分としては関羽や張飛趙雲の超人的な強さが見たかったで、 三国志映画化は難しいとは思うけど、光栄とスクウェアエニでCG目一杯で作って欲しい気がする。 [DVD(吹替)] 7点(2011-06-01 17:25:41) |
432. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 斬新だねぇ。素晴らしい発想だよ。ちょっと器を乗り換えるのくだりが理解しづらいとこが残念だけど。コメディとしても十分成り立っているし、ブラックユーモアも効いている。 7と1/2階の絵面もいいし。傑作のような気がする。でも、そうは断言できないと解釈する自分もいる。 [DVD(吹替)] 7点(2011-06-01 17:04:14) |
433. インビクタス/負けざる者たち
まあマンデラ氏は立派な人です。どこかの国の首相にも観てもらいたい映画です。モーガンフリーマンはもうマンデラ氏にしか見えなくて、この人は黒人大統領役の代表格のような気さえする。前半はとても良い内容だったけど、そして期待感もどんどんふくらんでいったけど、肝心のラグビーシーンが長くてドラマ性にも欠けて退屈だったのは残念。とても頑張って映像にはしたんだろうけど迫力やスピード感も欠けている。ただ、映画なのにスタジアムは満員、実際の試合会場の雰囲気をだしている。これはたいしたものです。 [DVD(吹替)] 8点(2011-05-25 18:14:00) |
434. 消されたヘッドライン
《ネタバレ》 なんか2時間サスペンスのノリでテンポ良く事件が起こり、謎が紐解かれていく。その辺りの人間関係とかネタはよく練られている。でも解決の過程はあまりにポンポン進むので御都合主義炸裂。ベンアフレックははまり役、ラッセルも持ち味だしたけど、ルームメイトにしては年齢差が・・・ 。大オチはビックリはしたけど、そこまでしなくても十分面白かったのにと思った。それより、議員の妻の処理はしておきたかったな。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2011-05-22 13:04:45) |
435. デビルマン
再見。0点を付けるために何の因果か2度目の観賞となった。漫画(アニメじゃない方)の熱烈なファン。その原作の良いところをカットして、どうでもよいエピソードをチョイス。脚本家に原作に対する愛がないために勝手に自分風のデビルマンを描いてしまったようだ。で、日本映画SFにありがちな展開に。演技はこの際おいておこう。たとえ高校文化祭レベルとしても。カメオ出演の多さがこの神原作を馬鹿にしてるのがわかる。どうせ、漫画だからと、監督演出制作の意識の根底にあるのだろう。永井豪はこの作品の完成を見てなにを思ったのだろう。彼にとってデビルマンとは、キューティーハニーやハレンチ学園の映像化とは意味合いは違ったであろうに。できることなら、もう一度ハリウッド制作で再挑戦させてあげたい・・・。この映画は日本の文化とも言える漫画を愚弄し日本映画史において大きな汚点となった。改めていうけど原作は素晴らしいんだよ。この映画もってデビルマンは語ってはならない。ここは強調しておきます。 [DVD(邦画)] 0点(2011-05-21 09:51:26)(良:2票) |
436. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 良い出来だった。心温まる良い映画。実はアデルが法廷で助けてくれるという伏線かなと変な読みしちゃった。ルークが還ってきたと勘違いされた時の、映画館の人、町の人たちの眼差しが暖かくて良かった。公聴会の時は、もっと感動的に話し振る流れもできたろうけど、社会的に落としたね。列車で戻ってきた時の町中の人の光景に涙。全体的に抑えた演出だったと思うけど、それも良し。ジムキャリーの華が一層引き立った。みんな町に希望が欲しかったんだろうなあ。アデルも。お父さんは気付いていたのかなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-19 17:24:38) |
437. ソウ ザ・ファイナル 3D
《ネタバレ》 もはやゲームの意義がなくなって、ただの残酷な殺人描写グロ描写のためになってる。ゴードン先生ネタはあらかさまな伏線が張ってあったんで、ネタにさえならず。自分にあるソウに対する決着つけたくて観賞したけど、改めて観ることもなかったかな。今となって思い返すとジグソウ自体には思想もあって、映画史に残る良いキャラクターだったけど、あとの人たちはグダグダ感は禁じ得ない。 傑作の1が存在して、あとはもはやアナザーストーリー。面白そうなネタ回をお好みに観賞を。2,3だけで十分とは思うけど。このシリーズ90分でまとめてくれているのは、制作者の身の程わきまえた態度。 [DVD(吹替)] 5点(2011-05-16 15:12:14) |
438. サマーウォーズ
《ネタバレ》 よくできてるよ。売れそうな設定よく研究してる。ハイテク空間、田舎風景、人物のキャラも典型にのせてる。ちょっと弱々しいけど特技ある主人公、感情移入し易い。勝ち気なヒロイン。知恵あって包容力あるばあちゃん、豪快なおじちゃん、小生意気でコンピュータ扱うチビッコ。やさぐれたおじさん。気のいいまたひねたおばちゃんも。宮崎アニメが今風のもの作ろうとなるとこうなるんだろうな。花札の意匠は日本文化代表するから着眼勝ち。バーチャルがリアルを凌駕しようとするところは提案性がある。ハリウッドなんかではありがちな気がするけど。でも、おばあちゃんが電話でアナログ感とか、ネット住民が力合わせて解決しようとするデジタル感みたいなところにみえる新旧対比する人間力は面白い。なんとなく、怪物が引き起こした混乱、原発がらみ、3・11以降の日本をみるようで・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2011-05-16 15:11:01) |
439. グリーン・ゾーン
《ネタバレ》 自分で期待値を高めてしまったため、少し肩すかし。戦争物というよりはイラクを舞台にした陰謀物のサスペンス。まんまボーンにストーリーイメージが似ている。 ならもう少しエンターテイメントにふっても良かった気がする。 [DVD(吹替)] 5点(2011-05-02 18:49:18) |
440. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 日本人としてゾディアック事件に対する思い入れが無いためにさほど感慨が湧かないなあ。日本人における3億円事件みたいな位置づけなのかな。アメリカにとっては。デヴィットフィンチャーらしい映像もサスペンスに対して十分好ましいし、終盤も緊迫感もある。が少し尺が長い。実話をベースのために筆跡などの同じネタが繰り返されてるし、ちょっとややこしいし、結末もエンターテイメントとしては盛り上げにかけることは否めない。演者の演技は良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2011-05-02 18:20:25) |