501. 複製された男
《ネタバレ》 悪い。私には本作は無理でした。2度3度と見て欲しいと言われても、もう見る事はないでしょう。90分しかないのに、こんなに長く感じる90分もなかったです。 [映画館(字幕)] 4点(2014-07-19 20:41:08) |
502. 思い出のマーニー
《ネタバレ》 どれ、ひとつ見てやるか、みたいな不遜な気持ちで見たら、思いのほか出来が良いので驚きました。最近のジブリの作品では「かぐや姫」を別格とすれば一番出来が良いと思います。何よりもストーリーがちゃんと完成されている。原作の良さだとは思いますが、最近のジブリの悪いところ(場面設計のみが先行し、ストーリーは後付けでこさえていく手法)を踏襲しなかったのは素晴らしかったです。1本の映画を見た満足度が高いです。メルヘンチックな少女ドラマをイメージしてたら、マーニーの謎に迫るミステリーだったと言う驚きがありました。 [映画館(邦画)] 8点(2014-07-19 15:31:02) |
503. ダイバージェント
《ネタバレ》 5つの派閥に分かれると言うのに興味を持って見たが、出てきたのはほぼ「勇敢」のみ。「平和」と「高潔」に至っては全く描かれてもいない。お話も「無欲」から政権の座を奪取したい「博学」のショボいクーデターのみ。「博学」と「勇敢」って一番仲悪そうなのに、その「博学」にいいように操られる「勇敢」。そもそも「勇敢」も何から市民を守ろうとしているのか?存在理由が良く分からない。「無欲」が実は腐敗していた?と言う裏事情が描かれる事もなく、お話として全く盛り上がる事もなく終わったのは致命的でした。前半はまだ興味を持って見れたけど、後半のダメダメさ加減がハンパでなかったです。唯一評価するとしたら中盤の教官役の男が「俺は5つ全部持っていたい」と言うセリフ。そりゃそうだろう。システムに根本的に無理があるよ。 [映画館(字幕)] 3点(2014-07-13 14:22:29) |
504. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 一番最初の戦闘はトム・クルーズのヘタレぶりがなかなかリアルで良かった。2回目、3回目もそれぞれ趣向が凝らされている。でもヒロインとからみ始めてから単なるゲーム戦闘となってやや単調になりましたね。あんたたち簡単にリセットしまくりだよ。もし生き返らなかったらどうするの?みたいな逡巡はいっさいなく、その潔さは良かったのか悪かったのか。ゲーム戦闘と全く同じ趣向の展開はそれなりに面白いです。でもそれが中盤どうしても行き詰まって、ヒロインに声もかけずにたった一人で先に進んで行く場面だけが、妙にリアルでした。 [映画館(字幕)] 6点(2014-07-05 17:22:07) |
505. マレフィセント
《ネタバレ》 「眠れる森の美女」のアナザーストーリーと言う事で、見方を変えればと言うストーリーだと思ったけど全く違います。本作では最初から人間側が完璧に悪者。マレフィセント自身は全然邪悪ではなくむしろ人間的に描かれています。気のいいオバさんと言う感じですね。自分を裏切った王への復讐として娘に呪いをかけてしまったけど、結局そのことを後悔。何とかして事態を収拾しようとするけど・・・と言うストーリーです。王様の行動が意味不明過ぎてその部分がかなりマイナス点ですね。なぜ娘を育児能力ゼロの妖精たちにあずけるのか?そこはずっとひっかかったままでした。でもアンジェリーナ・ジョリーはこのマレフィセントと言う役を生き生きと演じています。そこは見て損はしなかったです。 [映画館(吹替)] 6点(2014-07-05 16:03:35)(良:1票) |
506. 渇き。(2014)
《ネタバレ》 中島哲也監督は「告白」は良かったし、エンタテイメント性を追求する姿勢も支持しますが、本作は残念ながら失敗していると思います。良いところを見つけようと思って見てこの印象だから、本作が一般的に叩かれているのも無理はない。まるで日本のタランティーノを目指したかのような劇画チックな過激な暴力描写。しかしそこにエンタテイメント性を見出すにはカタルシスを感じさせなければいけない。本作にはそれが全くなかったです。ラストの展開も唐突に過ぎ思いっきり盛り下がってます。非常に残念な作品。しかし、本作を失敗作と断定するには小松菜奈は頑張りすぎているのでした。4点にしようと思ったけど、大甘で2点プラス。これ以上はムリです。 [映画館(邦画)] 6点(2014-07-01 22:35:00) |
507. 呪怨 -終わりの始まり-
《ネタバレ》 相変わらず宣伝は下世話に過ぎており(キャーキャー言う女の子を映す毎度の手法)思いっきり見る気を失わせてくれてますが、映画の出来は意外なほど良く出来ています。今回は俊雄の生い立ちに迫ると言う事で伽椰子の露出は控えめ。時系列を入れ替えて混乱させる例の手法も控えめで分かりにくさもなく、非常にオーソドックスな作りとなっています。その代わりと言ってはなんですが、はっきり言って怖くはないです。ゾッとするような演出もなし。これはホラー映画としては致命的かもしれない。6点にしようかと思ったけど、その点でマイナス1点しました。 佐々木希はこれも意外なほど好演しており、クライマックスで毅然として「敵地」に乗り込む様はカッコ良いと思わせるほどでした。ただ、あんなに顔丸かったっけ?可愛いのは相変わらずですが。 [映画館(邦画)] 5点(2014-06-29 16:12:41) |
508. トランセンデンス(2014)
《ネタバレ》 こりゃ失敗したなぁ。残念としか言いようがない。人間の意識とは何か?それをコンピュータにインストールするなどと言う事が出来るのか?興味あるテーマだったけど、その方面の踏み込みは全くなかったです。何か知らんが彼の意識をアップロードしてネットにつないだが最後、世界に拡散して制御不能となると言うのは予想通りの展開。ネットにつながれば無敵ってクラウド信者みたいな事を言われてもあまり納得はできかねます。ビジュアル的な見せ場にも乏しい。率直に言ってあんまり面白くない映画でした。今年の上半期の期待作品だったのに、ほんとに残念。 [映画館(字幕)] 5点(2014-06-28 18:13:50) |
509. ザ・ホスト 美しき侵略者
《ネタバレ》 この映画はまず宣伝がダメでした。せっかく予告編見てそれなりに興味を抱いたのに、チラシを見るとこんな言葉が。「今話題のSTAP細胞がこの映画の中で更に進化して使われている」と。こんなアホな事を言っても観客は遠のくだけなのに。映画自体は至って普通の作品でした。ソウルなる侵略者に乗っ取られた地球。彼らが取り付いた人間は目の光彩に光の輪っかが見える。それで識別可能だが、乗っ取られてない少数の人間が生き延びて彼らから地球を奪還しようとする。ありきたりのストーリーです。でも一つ特徴を上げるとすると、ソウルの取り付いた人間は性格は平和主義となり暴力を振るう事も無く温厚そのもの。嘘も言わず信頼しあって生活しています。そんな彼らの生活を「退屈ね」と揶揄する我ら人間側の代表メラニーの方がよっぽど凶暴でダメ人間に見える。メラニーに乗り移ったソウルの人格であるワンダラーが一番まともな人間に見えてしまうのがこの映画の一番の特徴でしょう。確かに「美しき侵略者」だわ、これは。何しろ人間を見つけてもヘリや車で追跡して「止まりなさい」と言うだけで何もしない。逆に逃げる人間の方がヘリに銃弾を浴びせる。ショッピングモールでもお金はいらず微笑むだけでお持ち帰りOK。これ何かの冗談?と思えるくらい侵略者の方が平和的です。 あんたたち、侵略する星間違えたわ、悪い事は言わん、とっとと帰りなさい、と言いたくなりました。 [映画館(字幕)] 6点(2014-06-27 21:20:07) |
510. 万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-
《ネタバレ》 ごめんなさい。もうちょっと面白いかと思ったんだけど、想像以上につまらなかったです。お話や展開に無理がありすぎるのと犯人の動機が意味不明なのでサスペンスとして盛り上がりません。ただあの強引でこじつけとも言える推理はナショナルトレジャーっぽくて笑えると言えば笑えます。綾瀬はるかの万能っぽくない風貌もアンバランスで、なかなかよろしい。綾瀬のファンなら押さえておいて損は無いでしょう。榮倉奈々も友情出演で1シーンだけ出てますが、こちらはこれを目当てに見られても困るくらいのチョイ役です。 [映画館(邦画)] 5点(2014-06-09 21:22:15) |
511. MONSTERZ モンスターズ(2014)
《ネタバレ》 思ったよりもつまらなかったです。なぜつまらなかったか?「どうしてあやつれないんだ?」「知るか。お前こそ何者だ?」を延々繰り返すだけだからでしょう。もうちょっとヒネリが欲しい。X-MENで言うところのプロフェッサーX対ウルヴァリンと言ったところでしょうか?最終的には死なない方が強いね。 [映画館(邦画)] 5点(2014-06-09 21:01:56) |
512. X-MEN:フューチャー&パスト
《ネタバレ》 素晴らしい。X-MENシリーズの最高傑作だと思います。コアなファンほど満足感は高いと思いますが、最低でも3とファーストジェネレーションは見ないと訳分からないと思います。オールスター集結と歌ってますが、単に集結しただけではなく、個々のキャラの思いが良く表現されている。希望を持って欲しいと言うプロフェッサーの思いと、圧倒的な力を見せる事で人類の手出しを防ごうとするマグニートの思いが本作でも衝突するが、その2人の葛藤がミスティークと言う怪物を産んだ事が良く理解できた。他のキャラもそれぞれ素晴らしい。ラストでなつかしの2人が現れるシーンで、プロフェッサーの「努力した」と言う言葉が痛いほど納得できる。この50年の間にどんなドラマがあったのだろうか。万感胸に込み上げるラストでした。 [映画館(字幕)] 9点(2014-06-01 16:13:51) |
513. MAMA(2013)
《ネタバレ》 これはなかなかに怖いが、怖い以上に悲しい映画です。姉妹の2人の演技は素晴らしいが、それ以上に主役アナベルを演じるジェシカ・チャステインが良かった。ロッカーは優しいのよ、基本。野獣と貸した姉妹に最初はおっかなびっくり接していたが徐々に彼女の方から心を開いて行く。でも姉妹の中でも特に当時1歳だった妹に取っては5年間も山小屋で自分を育ててくれた「ママ」が大好き。それは仕方の無い事だと思う。「ママ」の正体は映画を見ていただくしか無いが、それにしても残酷な展開です。最後は怖いと言うより悲しくなった。こう言う正当派のホラー映画がちゃんと上映されないなんて日本ではホラーは不遇だと思うよ、本当に。 [映画館(字幕)] 8点(2014-05-17 23:49:50)(良:2票) |
514. アナザー プラネット
《ネタバレ》 あのラストは幾通りも解釈可能だが、私の解釈は「向こうの地球でも事故は起きた」です。で、向こうのローダは救いを求めてこっちへやってきた。こっちのローダは罪を受け入れてあちらの地球行きの権利をジョンに譲った。その違いがラストで浮き彫りになったと思ってます。いずれにせよ救いはないですね。向こうの地球で事故が起きてなかったとしても向こうに行ったジョンはそれを見る事しかできないのだから。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-01 19:26:42)(良:1票) |
515. テイク・シェルター
《ネタバレ》 統合失調症ってどんな感じだろうと思ったけど、この作品は悪夢に悩まされる主人公を通してその恐ろしさが伝わったと思います。その真剣さ深刻さは良かったが、最後ははっきり言って蛇足でしょう。オイルのような雨で私は妻も同じ病気にかかったと解釈しますが、だとしても感染するような病気じゃないでしょう?これは余計な演出だった。そこを除けばなかなかの力作ではありました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-01 14:03:36) |
516. ディヴァイド
《ネタバレ》 想像を遥かに超える暗さと救いの無い展開です。核戦争なら当然とはいえ、ところどころに垣間見えるディティールの甘さが気になります。あんなドア一枚で放射能は防げるのか?椅子にくくり付けられたあのオッサン、トイレはどうしてるの?とか、トイレからの脱出は山上たつひこの「光る風」を思わせるが、これもリアルさなし。まぁリアルにやられたら吐くけどね。壮絶なサバイバルにだけ4点あげます。極限状態の人間の表情はなかなか良く表現されていたと思います。役者さんは良くがんばった。にしても、あの白い防護服の男たちの正体を明かさないまま終わるのはどうにも納得いきません。映画としては落第でしょう。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-01 10:52:55) |
517. パラノーマル・アクティビティ/呪いの印
《ネタバレ》 このシリーズもこれで5作目かな?亜流も含めて何を見たか分からなくなってきた。本作ではついに「定点カメラがなくなり普通のPOV映画となった」と言う特徴とも言えない特徴がまずあります。後は「おかしくなるのが男で色気も何もあったものじゃない」と言うマイナス点も。ストーリーが無いと言うのはこのシリーズ安定の低品質です。ケイティとミカの名前が出てくれば正当な続編と言うだけです。このシリーズ、劇場に女の子のカップルが多いのが特徴。そんなにドギツイ画面がないので来やすいのかな。でもコアなホラーファンにも本来女の子が多いんだけどね。もうコアなファンは投げても問題ないでしょう。 [映画館(字幕)] 3点(2014-04-30 22:47:22) |
518. 裏切りのサーカス
《ネタバレ》 これは渋い。難解だけど、2回3回と見ても特に変わりないです。1回目を注意深く見ればだいたい分かります。登場人物の顔と名前を一致させるのは大変だけど、特徴あるキャラクターと言うか俳優人は有名どころばっかり出てるしね。スパイと言うか諜報人の実情をリアルに描いた「銃撃戦もカーチェイスもないスパイ映画」として後世に語り継がれる作品でしょう。これでもうちょっと娯楽性も入れてくれたらと思うけど、それを言ったら007を見ろと言われるだけだしね。評価は難しい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-30 17:23:42) |
519. アナと雪の女王
《ネタバレ》 お話は単純そのもので深みはありません。でもこの作品はこれでいいのでしょう。わが街ではほぼ吹き替えのみで字幕はほぼなくなったこともあって吹き替えで見ました。これが何と当たり。アナ王女=神田沙也可が実に良い。歌も吹き替えも完璧です。彼女は既に母親を越えてますね。エルサ女王の松たか子も良くやった。吹き替えでここまでの完成度はなかなかないでしょう。字幕がなくなって見るのをためらっている方、吹き替えもいいですよ。この映画に限って言えば。ただ、最初のショートフィルムが非常に出来が悪く出来れば削って欲しいくらいです。 [映画館(吹替)] 7点(2014-04-29 15:43:35)(良:1票) |
520. ダーケストアワー 消滅
《ネタバレ》 本作はディザスタームービーとしてとらえればそれなりの出来です。冒頭から見知らぬモスクワの街であれよあれとと言う間に変な物に襲われて、地下室に逃げ込み数日後出てみたら街はもぬけの殻。と、ここまでは良かった。充分楽しめそうな展開だった。けどその先がいけない。各キャラに特徴がなく誰に肩入れする事もなく、少しずつ人数が減る。ロシア側のキャラの方がキャラが立っているがしょせんサブキャラ、あまり目立ちすぎる事もなく過ぎて行く。敵もあっさり弱点が見つかって最後はめでたしめでだし。盛り上がる事なく終わりました。無人のモスクワの街と、最後に意外な男気を見せた敵役(?)の男は良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-28 13:41:47) |