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椎名みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  28日後... 《ネタバレ》 
うーん、いまいち。 ホラーというには恐怖感もなく、どちらかと言うと、パニックアクション映画というところなんだが、それにしたって特に見どころはない。 お金かかってないんだろうなあ。なにせ、今どきの映画にしては、映像に迫力なさすぎ。こういう映画やるには、もう少し、迫力があるとか、ゾンビが怖い、とか映像部分をもっと頑張って欲しい。 肝心の敵ゾンビがほとんどちゃんと映らない。暗かったり、カメラが激しく動いたりで、ゾンビがいったいどういう姿してるのか、きちんと映さないシーンがほとんど。あまり映すと、ちゃちいのがバレるから映さなかったんだろうけど。 そのせいなのか、ゾンビとの戦いというより、後半は生き残った物同士のサバイバルになってしまった。 主だった登場人物も、黒人の女も、白人の少女も、どっちも小生意気で何だか可愛げのないのばかりで、どうにも感情移入できない。こんな奴むしろ、とっとと死んでくれ…と思ってしまった。 細かいところでも、不自然、不合理なシーンが目立つ。 後半に出てくる軍隊と思われる連中はなんだか、妙にバカで、子供っぽく遊んだりふざけたりするのはよく分からない。 主人公がサイレンを鳴らしただけで、大慌てで探しに飛び出しに行くのも意味不明。サイレンが鳴ると何か困ることが?鳴らしてる主人公が一番音源に近いんだから危険なのは彼だろう。 主人公が目覚めた時、街中ががらんとして、死体や暴動の跡がないのもおかしい。普通に考えてロンドンなんか死体だらけ、火災や建物の破壊も起こってるだろうが、そんな形跡なし。病院なんて、一番人が大挙して押し寄せてきてきそうなところ。当然感染、パニックになってるはずで、ここに死体も血の跡もひとつもないどころか、昏睡状態の主人公が無事生きているのも不自然。血を浴びたらとたんに凶暴化するのもなんだかなー。そんなにすぐには発症しないでしょ。血で感染するくせに、登場人物たちが血に対してやたら無頓着で、血しぶきが飛んでも構わずなたをふるったり、血だらけでも構わずチューしたりもアホすぎて。トンネルでは、車が山積みになった上を走り抜ける、おいおい、それはさすがに無理だろ・・・・。ラストはなんで「HELLO」?HELPだろ、普通。というか、飛行機が来ようが来まいが、ずっと出してろよ。 あまり、面白くないので、不自然なところばかりが目立つ。 うーん、いまいち。
[DVD(吹替)] 4点(2014-04-30 13:41:19)
42.  キル・ビル Vol.2
第一作に比べるといまいちインパクトが足りない。 バカっぽさ、はっちゃけ感、おふざけがなく、凡庸な作りになってる印象がいなめない。 「普通の映画」になってる。 普通の映画としても悪い出来ではないんだけど、取り立てて褒めるべきところもない。 ラストシーンも、普通ならけっこうグッと来る展開なんだけど、バカ映画の延長線で見てしまってるので、どうしても茶番に見えてしまう。
[DVD(吹替)] 6点(2013-08-24 04:14:34)
43.  キル・ビル Vol.1(日本版)
女剣術士というだけで心にビンビンくるものがあるのだが、ヒロイン、女組長、女子高生、みんなかっちょいい。素敵。 独特の世界観と、変なノリが持ち味の映画。飛行機に堂々と刀を置いてるところだけは笑えた。 血が飛びまくる残虐描写は必要だったのか?ちょっと見ていてグロい。そしてすごいB級感が出てしまう。 女子高生の武器は、鉄球でなくもう少しスタイリッシュなのが良かったな。 女組長はもっと綺麗な日本人でできなかったのか。リューシールー・・向こうで人気あるのは分かるけど。アメリカ人てアジア系にはああいうつり目の女を求めるの?正直全然魅力のない女優だ。 ヒロインは一体何者で、なぜビルに殺されかけたのかが、最後までよく分からない。続編まで待てという感じなのか?
[DVD(吹替)] 7点(2013-05-16 02:47:01)
44.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
昔見たチャールズ・ブロンソンの俺が掟だ的な映画。その女版。法が裁けないなら私が、てな感じですか。話としてはベタ。何のことはないただの勧善懲悪モノ。でも「法を破って自ら裁く・・・・そんなのダメ!いけないこと!」みたいな説教臭い結末にはなってないのがよかった。そんな説教臭い展開になると予想してたんだけど。結局刑事も復讐劇に最後は加担する。 "悪いやつ"をやっつけるってのはやっぱり見ていて気持ちいい。それが倫理的にいいとか悪いとかじゃなくて、あくまでお話として楽しければそれでいい。最後はなんだかんだでハッピーエンド。「もう元の自分には戻れない」と主人公はいうけれど、犬も戻ってきてるし、雰囲気としても明るい未来を予感させる。 悪いやつをやっつけてすかっと爽快、ハッピーエンド。勧善懲悪モノは、ベタだけどそれでも物語の王道。楽しめる。
[DVD(吹替)] 7点(2013-05-13 19:41:40)(良:1票)
45.  CUBE2
第一作は名作。でも、この手の映画の続編には全く期待してはいけない。そうと知りつつ、借りて見てみたが、やはり想像通りのダメっぷり。 設定、展開、登場人物などもろもろが、前作と同じような作りであるのだが、前作にあった緻密なシナリオはもう微塵もなく、面白くない。 謎の数字も結末は「え?それだけ?」とずっこけるシロモノ。次々明かされる「意外な事実」も伏線がなく取ってつけたよう。数多く登場する人物もほとんどがストーリー上無意味な存在で、いてもいなくてもどうでもいいような奴ばかり。壁が迫ってきたり、謎の四角形が襲ってきたり、と前作キューブにあった「洗練された独自ルール」に反するような「例外」的仕掛けも多くうんざり。時間の遅れだの、パラレルワールドだの色々新要素が出てきてはいるものの、だから何なの?それによってお話が面白くなってるの?としか思えないものばかり。 制作費が安そうなのも、今回も健在だが、今回はその安さゆえの「チャチさ」がかなり目立つ。CGというかSFX的な部分が本当にチープで、見てると失笑モノ。 役者ももう少しどうにかならないのか。アジア系の盲目の女は妙にブサイクだし、赤いドレスの女はなぜあんなに背中が汚いのか?あの背中には何かわけがあって最後にそれが明らかになるのかとすら思ってしまった。 前作が「ワンアイディアで勝負!」の作品だったから、その続編に期待してはいけないのであるが、全く想像通りのダメ映画。でもこういうサバイバル映画好きなんだな~。最後まで見れるだけの楽しさはあったので6点。
[DVD(吹替)] 6点(2013-05-13 19:37:43)
46.  呪怨2 (2003) 《ネタバレ》 
ホラー好きで、かつ、ホラーのハードルが低い自分にはそれなりに楽しめた。が、ダメ出しすべきところも非常に多い。多すぎる。 まず、顔白塗りでブリーフ履いた少年は出さないほうがよかった。あの見た目はどうひいき目に見てもギャグにしか思えない。伽椰子の子供ということのようだが、「親子の化け物」というのも何だか滑稽でテンション下がる。伽椰子の方はなかなか怖いんだけど、ブリーフ少年が出るたび、ちょっとガクッとなる。まあこの少年がある意味この映画のイメージキャラみたいな所があるから無理なんだろうけど。 そして、サッカーボールのように転がる少年の頭、もぞもぞ動くカツラ、死んで空に浮かび上がる千春・・・・もうギャグにしか見えないんだけど(笑)…これって本気でやってるのだろうか。 出産のシーン、生まれてきた赤ん坊が紙袋に入っているのはどうして?これもギャグというか、もうシュールすぎて何が何やら分からない。ラストは悪くない。いかにも次回作につなぐため、という感じもしなくはないが、続編は出ていない。今作は興業的にイマイチだったのだろうか。 作中よく出てくる血については、あんな鮮明な赤じゃなくてもっと黒くしたほうがリアルになるだろう。さすがにノートに染み付いた数年前の血のりが真っ赤じゃ、血じゃなくてインクのシミに見える。 千春は何だったんだ?あの子やその友だちはなぜあの呪われた家にいたの?というか、公園の方は夢?他の犠牲者は全員何がどうなったか明瞭なのに、千春のエピソードだけは意味不明すぎる。 キャストは冴えないのばかりでゲンナリ。女性陣は酒井法子(おばさん)に新山千春(B級)、恵役の素人くさい人、もう少し可愛い子を出せなかったか。市川由衣だけ輝いていた。男の方もメインキャストじゃないとは言え、京子の婚約者は素人さんか? ほぼ覚えていない前作は、ただただ人が現れては死んでいくだけの映画だったと記憶しているが、今回は時系列にも一工夫あったり、また、「なぜ京子だけは死なずに済んだのか?」という謎とそれが分かる結末など、少しは見るべき筋がきがある。 まあ、総じてB級感のある映画。そして少々子供向けに作られている感じ。
[DVD(邦画)] 6点(2013-05-13 01:18:52)
47.  ダークナイト(2008)
アメコミ映画に全く興味が無いのだが、これは面白いと聞いて見てみた。確かに悪くない。 ジョーカーという悪役は良い味を出している。ガッツリとピエロのメイクをするのでなく、常にメイクが落ちかけのような状態で、髪もボサボサなのがインパクトがある。 ただ、口元が裂けているという割には、あまりそう見えず、ただ、口元から耳にかけて赤いメイクが施されているだけのようにしか見えない。 トゥーフェイスというバットマンでは代表的な悪役がいることは見終わってから知ったが、バットマンを知る人には、トゥーフェイスの誕生秘話としても楽しめる作りなのかもしれない。 アメコミなので単純な勧善懲悪ものかと思ったら、人間の狂気だの尊厳だの、色々描かれていて面白い。 すべての罪をかぶり、また頼りにしていた仲間とも別れることになり、それでも悪のヒーローとして生きていく、というラストはなかなかにかっこいい。 もっとも、アクションシーンには微妙さが。ラストの廃ビルみたいなところでの戦闘も、いったい、バットマンは何をしたいのか?何と戦っているのかよく分からない。映像も暗くて見にくい。ジョーカーとの決着も「なにそれ?」というお粗末感がぬぐえない。 総評としては、そこそこに楽しめる映画。
[DVD(吹替)] 7点(2013-04-04 20:18:08)
48.  サマーウォーズ
いまいち。ダメな点を列挙してみる。 ネットが社会の至る所に浸透した近未来、そのネットをハックすることで社会に混乱をもたらそうとする敵・・という設定は極めてやりつくされた感があり、うんざりする。 電脳世界での戦いも、すごく抽象的なものなので、それを映像でイメージ化しても、結局「なんだかよくわからないことをやっている」という感が拭えない。 「家族のつながり」が作品のテーマなのだが、敵と対峙する時、その家族がほとんど力になっていない。結局は家族の中で特別な力を持った一部の天才(主人公、ヒロイン、少年、ワビスケの4人)のみで事件の解決に至っており、アレコレとたくさん出てきた家族も最後はただ応援してるだけであった。(力を合わせるだの団結だの綺麗事を言っても、結局世の中というのは一部の天才によってのみ動いていくのだという皮肉が込められている、と解釈したらそれはそれで面白い映画かもしれない。) 電脳世界を乗っ取った巨大な相手が、たかだが「花札」で負けるだけで、すべて崩壊するというのもあまりにご都合主義にすぎる。 声優がひどい。もう最近のお決まりだが、ネームバリューがあるだけで演技力のない著名人を起用し、作品の質を落としても宣伝効果を優先している。声優のレベルが低すぎて聞くに堪えない。 監督が描きたかったという、日本の原風景や家族の温かさのようなものは描けており、完全な駄作というわけでもないが、及第点には届かない作品。
[DVD(邦画)] 6点(2013-03-26 17:05:46)
49.  ノーカントリー
恐ろしい殺人鬼。逃げまわるオッサン。そのへんの恐怖感とか、ハラハラ感は文句なくすごい。ただ、問題は物語がそれだけで終わらないことだ。多分見た人のほとんどが、見終わって「ん?」ってなるだろう。え?何が言いたいのコレ?と。最後の主人公の夢の話、引退した副保安官の昔話、それらは一体なんだったのか?今回の惨劇とどういうつながりがあるのか?まるで意味がわからない。 何かを訴えようとしている感じはするんだけど、それがさっぱり分からない。 はっきり言おう、こんな映画はダメだ。 この映画を評して、「見終わった後考えさせられる」と言えば聞こえがいいが、実際は、「考えてもよく分からない」、「意味不明な映画」という方が正しいだろう。 世間はこういう、深いメッセージ性がある映画を、高く評価したがる。それはそれで分からなくもない。しかし、この映画は深いメッセージ性が「ありそうな感じがする」にすぎない。実際、製作者の意図として深いメッセージが込められているのかもしれない、でも、それが観るものに伝わらなければ意味が無いのだ。理解できない奴が悪い、なんてとんでもない。理解できるように作らなかった奴が悪いのだ。 恐ろしい殺人鬼と逃げまわるオッサン、という、ただのサスペンスものにしておくと、安っぽい映画になるから、何だかよく分からない主題があるように思わせるオマケを付けました、そう思われても仕方のない映画。
[DVD(吹替)] 7点(2013-01-05 05:36:02)
50.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
クイズ番組、警察での取り調べ、主人公の過去、この3つの時系列が入り乱れてストーリーが進行する。最初はいったいどういうこっちゃい?となるが徐々にからくりがわかってきて面白い。3つそれぞれがどうつながっていくのかワクワクしながら見ることになる。最終的にはまさに「運命」の一言になる。 ただ、これがサクセスストーリーかというと、そういう話ではない。 彼がどういう経緯でミリオネアに出場できたのかは分からないが、彼の目的がお金でないことは確かだ。彼が番組に出たのは番組で有名になって別れ離れになった想い人のラティカに再会するためである。だから、「不遇な子供時代を経たからこそ、金持ちになれた」とか「スラムんのどん底から這い上がって成功を勝ち得た」という類の話ではないのだ。実際ミリオネアになった後、彼が笑顔になるのはラティカと再び巡り会えた時である。 彼が「運命」によって成し得たのは大金を得ることでなく、子供の時から好きだった少女と最後に結ばれることであったわけで、結局このドラマは非常に純愛ドラマなのである。 悪の道に進んだ兄の振る舞いや、主人公のクイズミリオネアでの快進撃、警察での過酷な取り調べ、それらは全部、主人公がラティカに運命的に結ばれるラストへのお膳立てであり、そしてそれが見事に効果を発揮している。
[DVD(吹替)] 7点(2012-10-10 18:00:20)
51.  笑の大学
笑いあり、涙ありを期待してみたが、笑いも涙もなかった。 堅物の検閲官が徐々に劇作家に感化され打ち解けていくという展開は、見るもの誰もが物語冒頭から予想するものであり、そして実際その通りの展開となった。意外性があればいいというわけではないがあまりに予定調和な物語である。 本作はいわゆる密室劇に近い作品であるが、変わらない場面でえんえんとセリフだけで物語を進ませ、それでいて、かつ見るものを飽きさせず楽しませるには、よほどシナリオに面白さがなければならない。ましてや本作はその密室に登場人物がたった2人だけというのだから、なおさらハードルが高くなる。だが残念ながら本作はその高いハードルを超えていない。ぶっちゃけ、出来が悪いのだ。だから、見ていて非常に退屈に感じる。ラストはちょっとしたお涙頂戴を狙っているが、別段心動かされるものでもない。見終わっても特に何も残らないし、見ている間も退屈に感じる、そんな作品。
[DVD(邦画)] 5点(2012-06-25 01:38:11)
52.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
かっこえええええ。こんなかっこいい主人公は初めて。無鉄砲で何も考えてない命知らずのバカだけど、根っこのところで人の命を奪う爆弾はテロは許さないという使命感がある。平穏な生活もつかの間、また死と隣り合わせの戦場に向かっていく主人公の後ろ姿、任務明けまで365日の文字。かっこ良すぎます。しびれます。 全編通してリアリティーがあってよい。まわりの現地人がみんなテロリストに見えて恐怖する。手を上げろ、下がれ、と言っても、言葉も通じないもどかしさ。そういう緊張感みたいなのがビンビン伝わってくる。
[DVD(吹替)] 8点(2012-03-12 01:32:51)
53.  パラノーマル・アクティビティ
怖い。確かに怖い。そこは評価する。ただ、よくある心霊モノと違う怖さがあったのか、となるとそこまではいかない。 ドキュメンタリー的な手法でホラーというのは目新しい感じがするだけ。ホラーとしては及第点。 色々残念なところもあった。まず、彼らにつきまとう見えない何かについて、序盤にその正体は「悪魔」とはっきり言ってしまうのがダメ。加えて、男が悪魔について書かれた本を読むのだが、そこに描かれた悪魔(世間一般がイメージするような悪魔)の絵を見せてしまうのもよくない。 「見えない何か」は「正体不明」だから怖いのに、結局はその正体は「悪魔」しかも、「我々がよくイメージする悪魔」であるとなると、怖さは半減である。 さらには、物語中盤で足あとを残したりするのは興ざめ。どうして、「得体のしれない何か怖いものがいる」としなかったのだろうか。足音や影だけでよかった。女の足を引っ張って引きずり下ろすという直接的、物理的な接触もやらないほうがいい。それとも、そういう感覚は日本人だけ(というか自分だけ?)で、アメリカ人的には正体がわかりやすい方が怖いのだろうか? 他に気になった点としては、「出演者が撮影している」という設定なのでカメラの手ぶれしまくりなため、ずっと見てると少々酔う。 あと、女の言うことを全然聞かないで暴走する男にかなりイライラする。まあ、そういうヤンチャな彼なんだから仕方ないんだけども。 そして、ラストシーン。ここでは評判が悪いけど、自分はラストはかなりよかった。 無名の監督と役者、1万5千ドルという低予算で作られた、という話題性がなければ、そんなにヒットはしなかったと思われるが、十分楽しめる作品であった。
[DVD(吹替)] 7点(2012-02-09 20:22:15)
54.  崖の上のポニョ
この映画で最も面白かったのは、エンドクレジットが50音順だったことである。これには吹いた。しかし、残念ながらそれ以外に見るべきところは何も無い。 はっきり言って、ちっとも面白いとは思わなかった。では、面白くなかった理由は何か?と聞かれたら、あれがダメとか、これこれこういう理由でダメ、とかそういうのはないのだ。しかし、逆に「いったいこの映画のどこを面白いと思えばいいの?」という感想しか残らない。つまり、作品の中に何も楽しむべき要素が見つからないのだ。 少年とポニョが出会って、その後、出かけていったお母さんのいるところへ行った。そしたらなんだかよく分からないけどポニョは人間になってハッピーエンド。このストーリー、どこを楽しめばいいの? 千と千尋から続く、最近の宮崎アニメはずっとこんな感じである。本作について宮崎は次のように言っている。「出会って事件が起きて、小山があって、最後に大山があってハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる、こういうものは捨てなきゃいけない」。つまり、こうすれば面白く作れる、という既存の物語のパターンを打破したかったということだろう。その心意気はいい。 しかし、結果としてできたものがこれではダメである。こんなモノを大金かけて作るくらいなら、物語の王道パターンを踏襲していようと、普通に楽しめる映画を作ったほうが断然いい。 制作者も、歳をとって、何度も物語を作り続けると、どんどんヒネた作品を作りたがるようだが、今の宮崎はまさにその典型といえる。そのくせ、商業主義に走ってるのは今回もご健在で、相変わらず、ネームバリューがあるだけで演技力のない芸能人を声優に起用し、作品の質を落としてでも話題づくりを優先している。 宮崎よ、お前はいったいどこに向かっているのだ?
[地上波(邦画)] 4点(2011-01-20 04:11:25)(良:4票)
55.  ロード・キラー 《ネタバレ》 
うーん、まあそこそこ楽しめるし、怖いといえば怖いんだけれど、いまいちパッとしない。 相手が一体何者なのか分からないけれど執拗に追い掛け回される。それは不気味で怖いのだけれど、まあよくあるパターン。しかも追いかけてくるのはトラック野郎で、まさに「激突」そのまま。ちょっとしたきっかけで変なのに付きまとわれるというのも「座敷女」(映画じゃないけど)とかでもやられてるし、まあちょっとありがち感のあるネタである。 結末は、犯人は製氷会社の人間・・・と分かってハッとなる兄弟二人。でもどういうことかよく分からない。あの、カードを持ってきてくれた親切な人が犯人?ということ?それはそれでちょっと首をかしげるなあ。 あと、最初はかなり自分勝手だった兄が、途中からヴェラのことをかなり心配したり、ちょっと「真人間」になってしまったのに違和感があった。 とりあえず、B級感たっぷりの平凡な作品。
[DVD(吹替)] 6点(2011-01-20 04:09:14)
56.  日本沈没(2006)
描かれているのは、人類存亡の危機(今回の場合は日本限定だが)、それに立ち向かう男とその家族、恋人との人間ドラマ。お話としては「アルマゲドン」を彷彿させる感じ。あの映画はお世辞にもその人間ドラマがよく出来ているとは思わなかったが、「沈没」の方はそれ以上にしょーもない。まず、「安っぽい」そして、「ありがち」。今時、「人類を救うために命を捨てる!」って展開も「ふーん」て感じだし。また演出も随所に「ありがち」が目立つ。好きな人が死んで悲しいのが嫌だから、もう人は好きにならない、とかもうやられすぎてるネタでしょ。二人で夜を過ごし、女が起きたら男はいない、気がつくと置き手紙。それを読んで慌てて外に飛び出す女。それをバックに男の声で手紙の内容のナレーションが入る。何このやりつくされた演出はw 吹き出してしまった。 もっとも、この映画に期待してたのはそういう人間ドラマではなく、日本が沈没するその映像である。東京が、大阪が、地震で崩壊していく迫力の映像を期待した。しかし、やはりハリウッドのようにお金をかけられないようで、出来はいまいち。なにより、そのシーンがどれもこれも短くて食い足りない。 見ていてどうしようもないほど退屈というわけでもないが、とりたてて評価するべきところが何もない、完全な駄作である。 ところで、草薙くんの頑張りでなんとか日本が救われた!というお話なのだが、日本のほとんどが海に沈み、残っているのは山の上だけみたいな状況に至っては、何だか助かってもこの後どうするの?などといらぬ心配をしてしまうのでありました。あとN2爆雷はありなのか?w
[地上波(邦画)] 4点(2010-10-14 14:33:44)
57.  アザーズ 《ネタバレ》 
最初、娘が正体不明の存在を見たとか言い出した時は、また「○○ド○ンド○ーク」や「○ー○○ット・○イ○ド○」的な二重人格ものかと思いましたが違いました。しかし、ラストまでみると、なんだ「○○○ス○ン○」かよ!!!てな感じ。二番煎じはちょっと・・・。とはいうものの、そのラストにやっぱり驚かされたので、まあOK。ラストまで「どうなるのか?」とハラハラ見続けられたし、写真が見つかったシーンなんかはぞっとしたし、ホラーとしては十分。けっこう楽しめた。ところで、お母さんはどうして子供二人を殺さなければならなかったのだろうか。その理由を説明して欲しかったなあ。
[DVD(吹替)] 7点(2010-08-14 02:49:49)
58.  クライマーズ・ハイ(2008) 《ネタバレ》 
これは面白い。新聞記者と言えば体育会系というイメージがあるが、もうこいつらはそんなレベルじゃない。もはやヤクザの組事務所にいるような奴ばかり。そんな人間が熱く火花を散らして、どなりあい、暴言を吐き、ときにはとっくみあいしながら新聞紙面を作っていくそんなドラマが非常に見ていて楽しい。 しかし、「作品を通して描かれるテーマ」が妙におざなりな作りであるのが残念だ。その「テーマ」についての問題点は二つ。 一つは、「親子の絆」。主人公悠木とその息子との親子の絆のようなものが作品の根幹テーマとして描かれているのだが、問題なのが、それが日航機墜落を報じる編集部を描いたドラマに何一つリンクしていないという点だ。何かの確執があってずっと会っていなかった息子を、悠木は最後に訪ねるわけだが、彼が息子を訪ねようと思うに至った心境の変化を引き起こしたのが、本作でメインに描かれる日航機報道の一連のドラマと、全く関連がないのだ。「親子の絆」と「日航機報道」が全く無関係であるため、ドラマとしてはちぐはぐになってしまっている。 問題点二つめは、つかんだスクープを最後の最後に報道しないと言う選択を悠木がするところ。これもかなりいただけない。まず、なぜ報道しなかったのか?それは、伏線として「チェック、ダブルチェック」のくだりがあるように、「慎重であれ」という悠木の考えからきたわけだ。しかし、この最後の最後で、報道を見送るという、重要なクライマックス、そしてどんでん返し(つまりはその作品の重要なテーマだ)でもってくるのが「慎重であれ」というのでは、なんだかずっこけてしまう。「勇気」とか「友情」とかそういう心に訴える何かしらの感情でもって「報道しない」となったのならそこに感動も生まれようが、「慎重であれ」というのが理由・・・これで見てる人が心打たれたりするのだろうか。また、「慎重であれ」がテーマなら、もう少し丁寧に伏線を張ってじっくり描かないといけない。そうでないから、さっきも言ったように、「なんで報道しないの?」という釈然としなさが残る。みんなアレだけ泥だらけになって事件を追ったんじゃない。その末に手に入れたスクープ、それを報道しない理由の伏線が、数分しか出てこないっておかしいだろ。というわけで作品の非常に重要なところで雑な作りになっているのが残念だが、スクープを追う人間ドラマは面白かったので7点を計上。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-14 00:48:27)
59.  実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
とにかく怖い!下手なホラー映画なんかよりよっぽど恐ろしい。 見所は、のちに「山岳ベース事件」と呼ばれることになる凄惨なリンチシーン。 「総括」というワケの分からないものを強要され、自分の「同士」であるはずの仲間から集団で暴行を受ける、という、その理不尽さに身の毛がよだつ。 特に「遠山」というどこかおっとりした女性が自ら顔を殴って、顔が無残に腫れあがるシーン(これを映しだす映像がまたやたら長い)や、その後縛られてトイレに行けずに漏らしていたり、ついには気がふれるところなど、ちょっとトラウマになるくらいの怖さ。 こんな背筋の凍る思いをできるだけでも、この映画は非常に価値がある。 もっとも、3時間にも及ぶこの長編映画で評価できるのは、作品の中程にあるこの「山岳ベース事件」のシーンのみで、それ以外は正直見るべきところはない。 最初にえんえんと連合赤軍の軌跡のようなものを語るのだが、これはかなり退屈。また後半にはあさま山荘に立てこもるシーンが描かれるのだが、これも、まあいってみれば刑事モノでよくあるような立てこもってドンパチやってるだけのもの。しかも、制作費が相当にケチられているようで、そのドンパチにもまるで迫力がないお粗末な出来。そもそも、あさま山荘を取り囲む機動隊の姿が一切出てこないとかありえないだろう。あさま山荘事件の象徴的な「クレーン鉄球攻撃」シーンも直接描写がなく、残念である。 また、このあさま山荘のシーンで、メンバーの一人が突然「おまえらには勇気がない!だからこんなことになったんだ!」みたいなことを語りだすシーンがあるのだが、これがかなりずっこける。ご丁寧にBGMまで流して、なんだかそのシーンがこの作品の重要な「主題」のような感じなのだが、しかし、「どうして勇気?」と首をかしげざるを得ない。作品を通して、彼らの行動に「勇気がなかった」と、そんな風に描かれることが一度だってあったか?彼らの行動はすべて、勇気を通り越して「無謀」の域に達していて、少なくとも「勇気がない」という感じでは全然ない。とってつけたようなテーマ性みたいなの入れるのはやめて欲しいもんだ。 あと、細かいようだが、映画の冒頭で「この作品に描かれることはすべて事実だが、一部フィクションも含まれる」などと説明があるのだが、全て事実なのに、一部フィクションとはこれいかに?MMRの注意書きじゃないんだからさ(笑)
[DVD(邦画)] 8点(2010-07-25 01:25:19)
60.  オープン・ウォーター2 《ネタバレ》 
前作は決して面白い作品ではなかったがそれでも2を見てしまった。 はしご下ろさずに全員海に飛び込んじゃったら生死の危機になる、というのはなんとも面白い。そんなことで死んじゃうなんて考えもしない。すっごいくだらないことが発端で繰り広げられるサバイバルとはなかなかひねりがきいてる。その後も、目の前に立派なボートがあるというのに、海の上でどうにもならずどんどん死んでいくという悲劇。なかなか面白い。 ただ、出てくる奴らがどいつもこいつもアホばっかりなのに、終始イライラさせられた。 海を怖がってる女を無理矢理海に海に落としたり、携帯電話を海に投げ捨てたり、死ぬか生きるかの状況で船の心配してナイフ取り上げようとして挙げ句の果てに仲間を刺しちゃったり…アホすぎる。まあこいつはもう作中でも「アホ」扱いされていたからまあいい。しかし、他にも船底に入り口があるかも(あるかそんなもん!)といって潜って頭ぶつけて死んだトンマ君や、やっと助かったと思ったらはしごだけ下ろして、まだ海の上を漂ってる男を無視して赤ん坊のところに駆けつけてまったり寝るアホ女など、信じられないアホたちのめくるめく饗宴にはもうイライラも通り越して痛快ですらある(笑) ナイフか携帯をなくさなければ助かる可能性はあったかもしれないが、なくなった後では確かにどうしようもなさそう。ちなみにこの作品「探偵ナイトスクープ」で取り上げられ、「俺ならこういうやり方で船に上がれる」というネタがあったのだが、結局どのやり方でも船にはあがれなかった。ここで誰かが書いている「誰かを土台にして上がる」というのも実際には無理なようだ。 ラストはダメ。結局助かったのかどうかよく分からない終わり方をするが、助かったのならハッピー、助からなかったのなら悲劇ですぱっと終わらせるべき。モヤモヤしたまま終わらせて一体何のメリットがあるのかサッパリ分からない。 あと、後半、暗いシーンが多くて見にくい!その上、雷で時折明るくなったりするもんだから見ていて気持ち悪くなる。 映画としてはまあそれなり楽しめた。前作と比べ登場人物が多いせいか作中、ドラマが色々あって、単調なシーンの繰り返しだった前作よりもずっと楽しく見れた。 ちなみに本作はDVDで見たのだが、最初に入ってる宣伝部分をスキップできない。映画の登場人物と同じく、制作スタッフもそうとうにアホのようである。
[DVD(吹替)] 7点(2010-03-12 09:19:22)
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