41. スチームボーイ STEAM BOY
途中から宮崎駿作品に見えて仕方がなかった。 『天空の城ラピュタ』の飛行石を巡る野心家達の争奪戦はスチームボールに置き換えられますし、空飛ぶスチーム城はラピュタそのものだし、最後のスチーム城崩壊シーンもラピュタのラストと同じ、主人公が空飛びまくりなのもそう。 ストーリイは誤ったテクノロジーの暴走というか怖さと最後は正義が勝つ!!っていう洒落にならないお粗末さ。何を今さら。そういうのはハリウッド映画に任せとけばいいのである。 メカニズムというか歯車・ピストン・各種制御装置・操縦といったものへの執着を作品にしたという印象。 親子の確執の描写は消化不良だし、スカーレットの存在も謎。だいたいオハラ財団のスカーレットってどういうこと?いつレット・バトラーが出てくるのかと本気で心配してしまいました。 何の意味があったのかいまだ不明。 確かに映像そのものは凄い。でもそれだけです。 ところでスチーム城は飛んで何をしようとしたんでしょうか? あ、それ言っちゃあオシマイか。 [DVD(字幕)] 4点(2005-06-09 11:42:44)(良:1票) |
42. ドライビング Miss デイジー
辛気臭い役柄の目立つモーガン・フリーマンだけどこれははまり役です。陽気な中でふとした瞬間にちょっとシリアスな一面が見え隠れする奥の深い役柄をこなしているあたり、この人ありきで成立している映画だなと思いました。ちょっと他の俳優は思いつかないな・・・。 所々にちりばめられた人種差別系のエピソードはあまり効果的とは思えず違和感があった。 この時代の南部系の黒人問題やユダヤ人に対する偏見という背景を説明しておきたかったのかもしれないがあまりにも説明的過ぎて。まあ文句付けるハナシでもないんだけど。 長い年月のなかで信頼関係を深めていく二人を時系列で淡々とエピソードを連ねて描いている、ただそれだけの映画なんだけど何が良いのかよくわかんないのに全体としてすごく良いのはなぜなんだろうね。 [DVD(字幕)] 9点(2005-06-06 09:56:40) |
43. 冬の華
中学生頃にTV映画で見て感激。 最近DVD版が出てるのに気づき早速購入。 やっぱりカッコ良かったです、健さん。 寒そうなマンションの一室でパンにジャムを塗るシーンなんて哀愁爆発。 中学生のときに見たときもこのシーンが一番記憶に残ってます。 ラストで組の裏切り者を刺すシーンで、そいつに子供がいるのを知りながらも刺してしまい、またやっちまったぜ・・・・という健さんの表情は、なにか滑稽さをはらんでいてそれがまた切ない。 どうでも良いような映画かもしれないけど、僕が健さんを意識した初めての映画ってことで僕にとっての名作。 [DVD(字幕)] 9点(2005-06-06 09:56:22) |
44. Ray/レイ
期待してたんですが・・・。 決して悪くはないんですが延々レイのオンナがらみのドタバタが続くのでダレました。 真実なのかもしれませんが映画としての面白さとは別なんですかね、こういう伝記ものの場合。 好きなアーティストであっても個人の部分には立ち入らないし興味ないという僕のスタンスとは相容れなかったのでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-06 09:55:53) |
45. エイリアンX<TVM>
まあ予想はしてましたが・・・・。 オリジナリティもヒネリもパロディも無く大真面目にやってるので救いがない。 評価に値せず。 [DVD(字幕)] 0点(2005-06-06 01:03:26) |
46. 八月の狂詩曲
いやあ黒澤映画のなかでもかなりコケた映画のひとつ。 無意味なプロットが多く何かの伏線かと思いきや何も意味なかったり。 錫次郎さんがホントにお兄さんなのかどうか悩むシーンは全く意味をなさないと思うし、河童の悪ふざけや、雷に打たれた夫婦杉のそばでついムラムラして襲い掛かる縦男逃げるみな子。 何の意味が? 肉付けとして必要なシーンなら大いに結構だが、テーマは原爆でしょ、カンケイないじゃん。 黒澤映画ってあらゆるカットに対して隅々まで計算して無駄が無いって思ってたもんだから唖然。どうしちゃったんでしょうか? 子供たちも妙に生意気に語ってたりして背筋がむず痒くなります。クラークさんは何のために来たんだろう?あっという間に帰っちゃうし。お婆ちゃんが突然ボケて雨の中を走るところで唐突に「野ばら」が流れるのも、あまりの不自然さに呆然。DVDが故障したのかと思いました。で、後で気付いたんですがこの唐突な音楽はキューブリックの『博士の異常な愛情』のラストと似てるんですが。本来深刻な場面で明るい音楽を充てて異様な印象をもたらすっていう効果。テーマも両者原爆だし。 それにしても吉岡某ってのはダイコン役者だね。『半落ち』の裁判官役も酷かったけどこの作品でもヒドい。あちこち出演してますが何が評価されているのでしょうか? あまりにも頭にくるのでちょっと強い口調になってしまいました。ごめんなさい。 [DVD(字幕)] 3点(2005-05-30 21:13:51)(笑:1票) |
47. キッド(1921)
後半の夢の世界だけはちょっと不可解でしたが、最高に楽しめました。 うまく表現できませんが、間違いなくここ数年で最高の映画でした。 [DVD(字幕)] 10点(2005-05-27 22:16:34) |
48. コラテラル
乗ってきたタクシーの屋根にドサリ。一人目からいきなり失敗。 次から次へ大騒ぎして殺しまくる姿は冷徹な殺し屋には見えない。 最後にゃたまりかねた運ちゃんに逆切れされて殺されてしまいます。うーん、なんて言ったらよいのか・・・。 タクシーの中での説教の応酬はまあ面白くなくは無かったが、やや冗長に過ぎたか。 でも最後までよそ見せずに見せる適度な緊張感はあったかと。 5/272度目の鑑賞。やっぱり印象変らず。ダレる。 初見の時も気になったのだが『トランスポーター』の主役ジェイソン・ステイサムが初っ端の空港で出てきます。『トランスポーター』でオドロキのヌルヌルプレイを熱演した彼が出てきたんでコレは何かの暗示ではないか?まさかトム・クルーズが何か別のプレイをやってくれるのか?と・・・。完全に勘違いでした。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-27 20:53:34) |
49. エイリアン
何度見たことか。で何度見ても非常によく出来てはいるがあんまり怖くないです。エイリアンは有機体というよりロボット見たいだし。背中から排気管みたいのが出てるし。何馬力ですか? 一番怖いのはアッシュがぶち壊れて大暴れするシーン。首から白い液体をぴゅぅぅと噴出させながらしつこく暴れる様はなんとも気味が悪い。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-27 19:37:15) |
50. レディ・キラーズ
あっという間に殺し合いで自滅。最後の一人までゴミの島へもれなく送り届けられちゃうのには笑った。 なんてことないストーリーだけど奇妙な雰囲気があって楽しめました。 DVDのオマケで作品中で出てきたゴスペルソングのフルバージョンが収録されてますが、実はコレが一番お気に入りだったりして・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-26 00:40:36) |
51. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
初めて見ました。笑えるには笑えるんですが意味不明な部分も多々あります。 最後の『総統! 歩けます!!』ってどういう意味?? 地球滅亡も何のその、男にとって夢のようなハーレムを目前にして元気になっちゃったってこと? 邦題の一見不可解な直訳も見ればわかるっていう趣向でなかなかオツですな。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-26 00:16:11) |
52. ハンニバル(2001)
オペラのシーンが印象的でした。美しい音楽とパッツィ刑事とその奥さんとの会話。 芸術への嗜好とカニバリズムが同居しているレクターの不気味さが最も良く表現されている。 ジュリアン・ムーアのクラリス役もちょっと違和感が。『羊』のジョディーの印象が強すぎたんでしょうか、最後までコレがジョディだったらなあという思いが拭えませんでした。 脳みそのソテーは正直言って美味しそうでした。銅のソテーパンでバターとハーブで軽くソテー・・・・涎が。まあ実際に目の前で知人のアタマがパカーーッと開いて、『これが脳膜で』とか解説されて自分のヤツを食わせてるのを見たら卒倒するでしょうけど。 ラストは原作とは全く異なる。原作のままで作ったら続編作りにくくなるでしょうから、そういう配慮が働いたんでしょうか? [DVD(字幕)] 7点(2005-05-22 01:35:06)(笑:1票) |
53. 猿の惑星
突込みどころ満載ではありますが、猿と人間が完全に逆転するのはブラックユーモアとしてかなり見ごたえはありました。 聖堂のキリスト転じてサルの石像、聖書をそのままパクって神は自身に似せてサルを作った・・・とか、悪い冗談としか思えん。上陸直後にランドンが小さなアメリカ国旗を岸に立てたことにテイラーが大笑いするシーンもラストと絡めて見るとかなりブラックだ。 異端審問の場面で3人の裁判官が”見ざる言わざる聞かざる”を何気にやってるのは笑いました。仏教系の何かを意図しているのかと思いましたが英語圏でも”See no evil, hear no evil. speak no evil”という言い回しがあるようです・・・・。 それにしても都合よく美女でて来るし・・・お約束ですな。 ブラックユーモアとラストの衝撃が奇妙に絡み合ってなんとも言えない味わいがあります。 [DVD(字幕)] 9点(2005-05-21 22:06:33)(笑:1票) |
54. 海峡
吉永小百合若い・・・。 健さんと何かありそうで何も無いもどかしさでムズムズしてしまった。 健さんにはやっぱり荒波が似合う。 冒頭いきなりドド~ンと荒波。来たァ~~~~と高まる期待!!!! と思ったら、何かプラモの船みたいなのが波に呑み込まれる。 ???洞爺丸沈没シーン??? 見た瞬間模型だとわかるチンケさに愕然。しかも2度もそのシーン使いやがったな。 いきなりテンションブチ下げてどうする。 ここだけは許さぬ。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-21 22:03:30) |
55. タンポポ
大金持ちから浮浪者まで、それぞれの生き方にそれぞれの食ありですね。 山崎努というと『天国と地獄』の卑劣な犯罪者役とか『八墓村』の32人殺しの多治見要蔵役とか、シリアス系の役者という印象があったので意外。目尻のシワが可愛い。 伊丹作品の中では一番好き。宮本信子をはじめ出演者全員が輝いて見える。 [DVD(字幕)] 9点(2005-05-20 01:42:21) |
56. 山猫は眠らない2 狙撃手の掟
前作以上に冒険活劇。 前半の1/3以降、後はお決まりの脱出劇。追っ手との狙撃合戦はまあ見ごたえはありましたが所詮脱出劇の一部という扱い。 もう少しマニアックにストイックに描いて欲しかった。 一発の狙撃に至るまでのプロセスを丁寧に描くと『ジャッカルの日』になってしまう恐れは多分にあるが、観測員の役割と狙撃の理論的な部分をもう少し丁寧に描いてくれればと・・・。 確信犯でマニア受けを狙うまで突き詰めなくてもいいけど、もう少し何とかならなかったのか。 [DVD(字幕)] 4点(2005-05-18 01:53:03) |
57. クイーン・コング
当時のウーマンリブへの諧謔を込めた批判をキングコングのパロディでもって表現してるってことかな。 パロディだから恐竜との戦いのシーンは言うに及ばずあらゆる場面でチープ感全開。 コングもゴリラだかサルだか熊だかワケわかんないし、オッパイも色っぽくないし。 完全に確信犯でしょう。 馬鹿馬鹿しさに呆れたり怒ったりした時点で術中にはまってる。 ウーマンリブはともかく、馬鹿さ加減は折り紙付き。 ジャケットにあるようなピンクのブラじゃ無かったのは残念(何が?) [DVD(字幕)] 6点(2005-05-17 20:39:49)(良:1票) |
58. ボーン・コレクター
しょぼいなあ。デンゼルさん使うほどの映画とも思えんが。 犯人のあんた誰?感は言うに及ばず、犯行に及ぶ動機など意味不明、説明不足。 犯人を画面に出すならちゃんとしかるべき手順と状況設定がいるでしょうに。 いきなり「あ、僕が犯人っす。なんでこんなことしたかっていうとー・・・」って唐突に言われましても。 最後の格闘シーンのために出したんでしょうが、格闘もしょぼい。 半身不随の体の不自由な方を相手に苦戦。退場セヨ! [DVD(字幕)] 2点(2005-05-17 00:32:55) |
59. ホワイトアウト(2000)
原作もつまらんが映画もつまらん。 [地上波(吹替)] 2点(2005-05-17 00:32:41) |
60. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
作品としては好きなんだが、広末使う意味はない。 わけわかんないアイドル使うなって。 志村けんも同様。 高倉、奈良岡、小林ら大御所の熱演と、足をひっぱる素人というちぐはぐさが理解できない。 もちろん広末、志村健に罪はない。だって素人なんだから。 どこからも批判がでなかったのだろうか? それにしても健さんどうしちゃったの。健さんが泣くシーンなんて見たくないよオレ。 健さんは涙見せずとも哀愁を演じることが出来る俳優。それを一番判ってるはずの降旗監督がなぜ?僕にはその涙には老醜を感じるだけだった。言葉悪くて申し訳ないが。 でもやっぱり好きな映画。小林稔侍の存在感が抜群。年輪を重ねてますますいい役者になってます。 ぜんぜん話題変わるが、しかし駅長さん暇そう。あんな仕事で食っていけるなんてある意味うらやましいような・・・。決まったことだけ頑固にやってればそれでいいっていうのもいかがなものかと。無論クリエイティブな駅長さんって何よっていうハナシもあるが。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-17 00:32:08) |