41. コンチネンタル
コメディとしては、そこそこ良く出来てる。行き違い、擦れ違い、勘違いが重なって話がややこしくなっていく、この頃のスラップスティックの王道パターン。 ただねぇ、アステア&ロジャースコンビのダンス映画としては、どうなの? と言わざるを得ない出来。コンビの主演第一弾ということを差っ引いても、ちょっとね。というのも、二人の全てのダンスシーンが小さいんだな。 確かに人数は出てくる。わっさわっさと。大勢で踊る、いかにもミュージカル! 的なシーンはたくさんあるんだが、客が観たいのはアステアとジンジャーなんですよ。で、二人のダンスは? と言うと、広いステージが用意されているにも関わらず、カメラの前だけを使った小さいダンス。展開に奥行きが無い。勿体無さ過ぎて「おいっ、振付師呼んで来い!」と言いたくなってくる。 まあ、コメディ映画としての纏まりは良いので、コンビの作品の中では人気のある方ですし、私としても6点くらいは差し上げますが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-12 15:01:30) |
42. 有頂天時代
“アステア&ロジャース”コンビのベストとも評される作品。 正直に言って、映画としての出来はイマイチだと思う。話は雑だし、オチの付け方も荒い。しかし! 二人のダンスは本当に素晴らしい。とにかくもう、優雅! 二人の動きの一挙手一投足が美しい。ダンスシーンの設定も工夫を凝らし、ダンス教室で、雪山で、ステージで……と色んなシチュエーションで魅せてくれる。 ダンスと言えば、アステアのベストパートナーは、ロジャースか、それとも後に共演したエレノア・パウエルか、と評価の分かれるところだが、タップ名人のパウエルはパートナーと言うよりライバルじゃなかろうか。アステアとパウエルのダンスシーンは、パートナーと言うより個人芸のバトルなんだな。ところがロジャースとのダンスは、息がピッタリと合った正しくコンビ芸。なんせこの二人で9作も撮ってるワケで。 これはコンビの主演5作目(この前に脇で共演した1本有り)。アカデミー受賞の素晴らしい楽曲に載せた、二人の全盛期とも言えるダンスは必見でしょ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-11 18:44:07) |
43. ナイトクローラー
《ネタバレ》 いろんな意味で、“ある意味”凄い映画。 ギレンホールのクズっぷりが凄い。とくにこれ見よがしな派手さは無いのに、いや、無いからこそ、イッちゃってる人の怖さが滲み出る。人の顔色などお構い無しで自分勝手に取って付けたような正論を滔々と捲し立てる鬱陶しさは、コミュ障なんてもんじゃない。ホント面倒くさくて怖い。ってか、あの腕時計の件はハッキリ描写されて無いが、アレは警備員を殺して奪ったもんだよね? 冒頭数分の時点ですでに殺人犯なんだよな、ブルームって。 レネ・ルッソが凄い。この映画の時点で60歳? 見えねぇ。怖ぇ~っ。40歳って言われても信じるよ。やっぱハリウッド女優怖いよぉ! まったくカタルシスの無い終わり方が凄い。基本的に悪は滅んで終わるのがハリウッド流のモラルだった数年ほど前なら考えられない終わり方。今はこれくらい捻じ曲がってなきゃ刺激が得られん世の中なんだな。怖いコワイ。 まあお話としちゃあ、テレビ屋のモラルなんてモンがこれっぽっちも無いことは今更言うまでもないことで、ネタ自体に新鮮味は無いんだけれど。久しぶりに豊田商事の社長が惨殺された事件を思い出した。 ラストシーンでブルームが言う。「俺は、自分がやらないことまで君たちに強要することはない」。ってことは、裏を返せば『俺がやる程度のことはヤッてもらう』ってことか? ああ~怖すぎる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-05 19:33:48)(良:1票) |
44. SUPER8/スーパーエイト(2011)
《ネタバレ》 スピルバーグの“宇宙人モノ”全部乗せ、みたいな映画。J.J.エイブラムスは余程スピルバーグに心酔しているのか、それともAMBLIN制作の作品だからなのか、スピルバーグ的なクセが其処彼処にある。その分スピルバーグの嫌な部分もけっこうありますが。 その他のスパイスとして『スタンド・バイ・ミー』、ロメロの『ゾンビ』辺りが効いてるかな。列車事故のシーンは『ファイ・デス』シリーズを思わせる気合の入り方。それ以外にも『エイリアン』等などヒット作へのオマージュ的な細かいお遊びがたくさん散りばめられていて、映画好きには結構楽しめる。 まったく予備知識無しに観たため、田舎町でゾンビ映画を撮る少年達を前振りに、列車事故、軍の秘密作戦と来て「ああ、そういう映画ね……」と思いきや、まさかの宇宙人モノというバカ展開も、個人的には楽しめた。 まぁツッコミ所も多々あるが、そこは考えちゃダメ。決して神妙に観る映画では無いので、多少の穴は大目に見て笑って楽しむのが良いでしょう。後味も悪くないし、そこそこの佳作。SFホラー映画好きの暇つぶしにはけっこうお薦めかも。w [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-04 00:56:28)(良:1票) |
45. ザ・キープ
観終わったあと、思わず「酷いな……」と声に出してつぶやいてしまった。 原作はF.P.ウィルソンの“ナイトワールド・サイクル”の幕開けを飾るベストセラー小説。吸血鬼伝説をモチーフに古代より続く悪と善の戦いを描くこの『ザ・キープ』は、確かにウィルソンの初期の作品だけにシリーズ中でも作風が垢抜けないと言うか、キレが無いと言うか、判りにくいと言うか……。正直、手放しに「面白い!」と言える小説ではない。 そしてこの映画である。テンポの悪い演出、繋がりの悪いシークエンス、暗くて観にくい画面、そこに差し挟まれる唐突な濡れ場……等などのおかげで、観ていても引き込まれる要素が全くない。いや百歩譲って、ホラーなのだから画面が暗いのは許したとしても、そこに被さるタンジェリン・ドリームのヤケに軽やかな音楽が雰囲気を台無しにしている。これはタンジェリン・ドリームが悪いのではないだろう、彼らに曲を依頼、採用した製作者のセンスの無さだ。 よく判らないキャラクター設定もそのままに、半ば強引に映画は進み、なんやかんやとドタバタし、唐突に終わるラストに至ってはもう絶句しかない。 いや、それより何が驚いたって、ここでの評価の高さ。原作を読んでいる自分でさえ「なんじゃ、こりゃ?」状態で観終わったのに……。むしろ読んで無い方が良かったのか?w [CS・衛星(字幕)] 1点(2017-11-01 17:35:33) |
46. 少女は異世界で戦った
もうね……、コレ、どこを観ろって言うの? 序盤で、表の顔ではアイドルとして活躍しているらしい4人組のステージが映し出されるワケですが、もうここでキレの無いダンスに嫌な予感がビンビン。そして、お茶の水は湯島聖堂での立ち回りでその嫌な予感が的中するまで、そう時間は掛からない。 何とも緊張感の無い殺陣に、思わず溜め息が零れる。動けるのと(魅せる)アクションが出来るのとは全っ然違うことなのだよ! どなたかがココのレビューで書いてらっしゃるが、確かに彼女達は苦労して身体を張ったのかもしれない。しかし、そんなことは観てる方にはどうでもイイことなんだよ。むしろ、スパッとシャープなキレのあるアクションを撮るためならスタントでもダブルでもいい、ガンガン使ってくれ。 兎にも角にも、この映画の一番のウリのはずのアクションがこの体たらく。お話なんざ、それこそ話にならない。演技? 学芸会並みなんて言ったら学芸会に失礼だぜ。 ほんと、観るとこ無いのよ。どうしましょ? 時間返して。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2017-10-28 03:28:12) |
47. ウェス・クレイヴン’s カースド
まあ、そこそこオーソドックスな作りのライカントゥロープ物で、しかもウェス・クレイブンとくれば、さすがに「なんじゃ、こりゃ?!」みたいな失望感は無い。安心して観ていられる。そう、お茶すすって煎餅食いながら鼻歌まじりで。 だが、しかし……。それこそが問題なのよ。これ、ホラーだよ? ホラーなのにまったく怖くない。さらにこれ2005年の映画でしょ、だったらもう少し工夫が欲しいところ。 しかもクリスティーナ・リッチの使い方が何とも勿体ない! あのヘアメイクは何だ?! ちんぺいチャンとタメが張れそうな彼女のデコを強調してどうする?! そしてあの巨大な胸は一切スルーかよ! クレイブンともあろう者が、このB級ホラーにあるまじき健全さは何だ?! この手のB級ホラーはアメリカじゃ高校生のデート映画なわけですよ。でもね、これじゃあ付き合いの長い彼女とアレやコレやの合間に横目でチラ観で精々だな。これから口説こうというコ相手だったら、まだMJの『スリラー』のPV方がドキドキ出来るわ。 まあ、まとまりの良さに免じて4点差し上げますが、B級ホラー映画としての出来は3点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-10-28 03:05:11) |
48. ファイナル・デッドブリッジ
《ネタバレ》 毎回気合の入った殺戮描写で、ホラーファンはもちろんホラー制作者にも注目されているというこのシリーズですが、さすがに5本目を数えるとそろそろ飽きてきたかな……、と思いきや。w お話自体はもう有って無いようなモノで、シリーズすべて大同小異。あとは、どうやって死んでいくのか、そのシーンの凄惨さのみに期待が掛かるわけです。まあ、悪趣味の極みと申しますか、下衆なホラーの王道を先陣切って突っ走る「ファイ・デス」シリーズ。 ですが、今回はそんな中にも「ほうほう、そう来たか」と思わせる仕掛けを工夫してくれてます。途中までは過去のシリーズ作まで含めた伏線を、(この手の映画にしては丁寧に)きっちりと消化していく。そして終盤、一気に「えっ、前日譚だったの?!」と。w そこに繋げるかぁ、と。w 誰にでもは薦めませんが、このシリーズを観てきて「流石にもうイイや」と思ってる方には、最後だと思って観てみて、とお薦めします。w [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-22 17:38:41) |
49. シン・シティ 復讐の女神
シン・シティの2と言うよりは、まさに続編。1の続きのお話し。しかしなぁ……、10年経って続きを語られても、もう1の話なんか覚えてないってば。コレ見る前に1を観直しておかないと置いてけ堀を喰らいそう。そして観直したら観直したで、数々の矛盾と違和感が。 ただまあ、雰囲気はまんま1を継承しているし、メイン処のマーブ=ミッキー・ロークは誰だか分からないほどの特殊メイクで全く変わらない。さらにジェシカ・アルバやブルース・ウィリス等も顔を揃えてるので、細かい所を気にしなければ、それほど目くじらを立てるようなものでもないのだが。 お話は、今回も良くも悪くもマンガ。まあ、マンガ原作ですから。チャンドラーの『ロング・グッドバイ』的な、悪女に振り回される男達をハードボイルドに描いてみました、みたいな話と、悪のロアーク上院議員とナンシーの復讐譚が平行して語られる。 1と比べてパワーダウンしたとも思わないが、パワーアップしたとはお世辞にも言えない。まー、こんなもんでしょ的な作品だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-05-04 17:01:24) |
50. レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳
何と言うか、まあ……。ブルース・リーへのリスペクトはさておき、この映画は自分にはとても褒められない。 アクションは早回しとワイヤーアクションの連打連打。はっきり言って漫画です。現実離れもここまでいくと正直ノレない。特に冒頭の戦争シーンでのリアリティの無さには脱力する。こいつ一人いたらどんな戦争でも勝てるだろ? なんで中国は世界の覇者になれなかったんだ? ドニー・イェンって、せっかく動けるのに、その作品は早回しとワイヤーアクション、ストップモーションと、ギミック過多で勿体無さ過ぎる。 タイや東南アジアでは往年のジャッキー・チェンばりに身体を張ったアクションで世界の注目を集めているのに、本家の香港がこれではなぁ。 お話は、相変わらず「我々に酷いことした日本を中華英雄が懲らしめてやったアル!」的なモノで、捏造と妄想の極み。こんな映画で憂さ晴らししてるなんて、観てると本当に中国が哀れに思えてくる。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-10-06 21:44:05) |
51. 三国志英傑伝 関羽
お伽話然とした物語『三国志演義』よりも、実際の三国志の方が好きな私にとっては、曹操がちゃんと名将として描かれたこの作品は好感が持てます。常識的に考えて、義ほどの国を一代で築き上げ、発展させた曹操が、無能な悪人なわけはあるはずがなく、演義では判官びいきと言うか、諸葛孔明というヒーローを際立たせるため、蜀からの視点が強すぎる。 ま、それはともかく。 “2”の方も言われているように、曹操を名将として描き過ぎたためにお話としては破綻しています。あんだけ出来た大将なら、その配下になったって良いじゃん?! アクションは、ドニー・イェンの古装片としてはこんなモンじゃないでしょうか。良くも悪くもいつも通りです。 [DVD(字幕)] 5点(2016-09-28 14:01:43) |
52. ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳
《ネタバレ》 ツッコミどころが多すぎて、どこからツッコんで良いやら……。 前半は、如何にも当時の香港映画らしく、本筋に関係の無い無駄の多いユルユル展開。中盤を過ぎてから強引に話が進み、無理矢理終盤に雪崩れ込むのは、この頃の香港功夫映画のお約束みたいなモンで。w そして終盤に差し掛かると、それまでの大味で雑なゆる~い殺陣から一変して、見応えのあるシビアなアクションに。いや、そんなことはどうでも良い。途中、いきなり差し込まれる『酔拳』のトレーニングシーン! ジャッキーが芝生の上で酔八仙拳(この映画では韓湘子の部分を使用)の套路を練っている。えっ、この映画は74年、『酔拳』は78年。なのにあのシーンが撮影済とは……。「実は『酔拳』は完成までに6年近くを要している」という噂は本当だったのか! そして、相手の自爆によって棚ぼたで決着が付いてしまう、ある意味衝撃のラスト。w 後にジャッキー映画の常連となる役者さん達がたくさん出ているが、『蛇拳』(&『酔拳』)がどれほど出来の良かった奇跡の功夫映画だったのか、再確認させてくれます。 [地上波(吹替)] 5点(2016-09-21 17:54:05) |
53. トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
いやはや、酷い。ここでの評価の高さに驚いた。 しかも、このシリーズ全部に言える(と言うか、マイケル・ベイの映画全部に言える)が、無駄に長い。長すぎる! 前半はマイケル・ベイらしい無駄なシークエンスの連続で、観る価値はおろか、最早語る価値も無い。 話が本題に入って動き出すのは一時間以上も過ぎてから。しかし売りのハズのロボット同士の戦いになると、迫力と言うより画面がゴチャゴチャ、似たようなロボットが入り乱れて、誰が誰やら、敵も味方も判らないただのドタバタに。終盤は、これまたマイケル・ベイらしい無理矢理感動路線まっしぐら。『ID4』か『アルマゲドン』かってな感じで、さも重厚そうに見せちゃあいるが中身はすっからかん。どなたかも仰っていたが、戦いが終わって、戦場をあれだけ転げまわっていたヒロインの真っ白な服に泥一つ付いてないのに失笑。結局、前半は無駄だらけで冗長、中盤はドタバタガチャガチャと騒がしいだけ、終盤は感動の押し売りと、どこを取っても褒める所が無い。シリーズだから勢いで観ちゃったけど、正直時間が勿体なかった。 [地上波(吹替)] 3点(2016-09-20 17:11:00) |
54. トランスフォーマー/リベンジ
相変わらず長い! マイケル・ベイってのはホント無駄に長い映画ばかりだな。 いや、そんなことより。このシリーズ、特に今回気になったのは、特撮のための特撮映画になってること。 本来、特撮やCGってのは、映画によりリアリティを与え、スムーズに見せるための技術だったはず。ところがこの映画では、ロボットのCGを見せるための映画になっちゃってて、ストーリー部分はそのオマケとして有って無いようなものでしかない。しかも、そのCG特撮も1作めでもう判っちゃってるワケで。それでこの2時間半の長尺はかなりツラい。これでは5点の『ビデオでも良い感じ』と言うよりは、いつでも止められて、暇な時に分けて観られるビデオ(DVD)じゃなきゃシンドい。 [DVD(吹替)] 5点(2016-09-20 14:22:11) |
55. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 スピルバーグらしいと言うか、スピルバーグの嫌な所がビシバシ出てくる映画。スピルバーグという監督は、映画の観せ方は上手い。とくにサスペンスやスリラーの観せ方は「凄い」とさえ思う。しかし、映画として思想的なものが入ると、途端に如何にもアメリカ人らしい似非ヒューマニズムや浮っついたモラルが、不愉快なまでに鼻につく。まあ、どこがどうと数え上げるとキリがないので止めますが。 それにしても、容易に予想は付いたが、あの全く可愛げの無い、ただただ反抗的だったバカ息子は生かしておく必要があるか? あれだけの人々が殺された大惨事に、一人も欠けること無く再会を果たす主人公一家…………。別れた嫁さんとその彼氏に加え、爺さん婆さん、途中で勝手に軍に付いてどっかに行ったアホ息子まで。ナメとるな。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2014-12-05 18:00:27)(良:1票) |
56. 新少林寺
《ネタバレ》 まず、長い! そして壮大に見せようとはしているものの、作品としては非常に小粒。 リー・リンチェイ主演の82年版『少林寺』を現代的アレンジで蘇らせたという触れ込みだったが、一応は史実を踏まえてその裏ではこんなお話もありました、的なストーリーだった前作に比べ、今作はまったくの創作話。おいおい、いったい何時少林寺はイギリスの武器商人に砲撃されて大破したんだ?! また、前作では主要キャストが皆本物の武術家であることが売りだったが、今回はそれも無い。よってクンフーアクションは少なめだしショボい。 ストーリーは悪い話ではないが、あまりに急激な侯杰の改心がわざとらしく、それに絡むメロドラマも少々鬱陶しい。 ジャッキー・チェンの役どころは、必要かつ良い役ではあるが、アクションシーンは戴けない。武術を知らない厨房係が、料理の要領で敵を薙ぎ倒すって……。 終盤、無理やり感動モノに仕立てようとする作りも鼻についた。 結局終わってみれば、虚仮威しの壮大さだけで観せようとする冗長な映画という印象だった。唯一の収穫は、前『少林寺』でタン師兄役で活躍されたユエ・ハイ(彼は本物の武術家です)の元気な姿が見られたくらいか。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-02-23 13:54:05) |
57. フロム・ヘル
《ネタバレ》 かなり期待してたんだけどなぁ……。切り裂きジャックという、言ってみれば使い古されたネタを(13年前の作品とは言え)今更映画化するからには、何かそれなりの仕掛けがあるのだろう、と。 コミックの原作(未読ですが)があるからしょうがないのかもしれないが、あまりに工夫の無いお話にはガックリ。王室関係者説にフリーメーソンを絡めてみました程度ではねぇ。これならいっそ『タイム・アフター・タイム』くらいぶっ飛んだ話の方が、純粋に映画として楽しめる。 しかも、陰鬱な雰囲気もちょっと度が過ぎるし、話の展開が遅すぎて退屈すら感じる。全体的に緩急が無いと言うかメリハリが無いと言うか。 いやホント、期待して観たから尚更厳しい感想になってしまうのだろうが、かなりガッカリな作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-02-15 22:14:46)(良:1票) |
58. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 ここでの評価の高さにビックリ。 話は『振り出しに戻る』とか『リプレイ』など、SFとしてはよくある過去に戻ってやり直すという物。しかし、何がつまらないって、秀才のはずの主人公の頭の悪さにイライラする。と言うか、悪い結果に導くための無理やりな脚本が気になってしょうがなかった。 爆発すると分かってる郵便受けの前で立ち止まるか? 爆弾を壊すんだ! って……郵便受けの爆破を阻止すれば良いだけの話だろ。なんでビデオの撮影の現場に戻ってダイナマイトに着火するんだ? まずは地下室に戻ってビデオの撮影を止めさせる。これによってケイリーが救われる。次にトミーの更生のために郵便受けの爆破の際に母子を救う(トミーに救わせるために、爆破自体は阻止しない)。これですべて上手く行くじゃないか。現在がどう変わろうが日記自体は存在するワケで、大筋で気に入った未来を作ったら、後は対処療法で改善していけば良いんじゃねーの? なんで秀才のくせにそこに気がつかない? 過去の一点を変えると、バタフライ・エフェクトで未来が変わるという素材は面白いだけに、強引に悲恋物にしたがった出来の悪いホンが残念。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-01-13 20:20:33)(良:1票) |
59. ダブル・ミッション
如何にもジャッキー・チェン作品といった感じ。 バカバカしい設定と、お約束にお約束を積み重ねた展開。でも、これが結構楽しめちゃうのがジャッキー映画の不思議。w 今回も、ワイヤーワークにかなり不自然な所があったけど、それを突くのは野暮ってモノ。下手なCGが無かっただけ許します。 一番笑ったのは、秘密基地で上着ごとハンガーにぶら下がって、身体だけ出てくるシーンのNG。別段スゴくもカッコ良くも見えないシーンでも、結構苦労して撮ってます。w こういう所で手を抜かないのが好感度に繋がるのかな? [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-11 22:06:29)(良:2票) |
60. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
TVの3時間SPでエエやん? なんでわざわざ本編に? [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-01-11 21:45:08) |