41. 隣人は静かに笑う
隣人という最も身近な他人に、一度恐れを抱き始めると止まらない。 膨らんだ恐れは得体がしれず、どうしても過去に起きた事件、爆弾魔としての 過去を洗うと罪の疑念はあるも確証がない。 緊迫を終始保ち、救いのないエンド。 面白いというか、心臓の鼓動が早まるのが、 鑑賞後もおさまらない、興奮する映画。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-04-02 23:45:44) |
42. ナイトクローラー
表情が一つ一つ無を感じさせるルイス・ブルーム。 映画という形で切り取って切り取って、 非情に感じるものの、 カネカネな世の中にこんな人って実は半数くらいの割合なのでは。 自分自身もそうかもしれない。 だとしたら、カネカネを責められるだろうか。 映画内でも、衝撃度さえあれば映像を買い取るシーンがまま描かれており、 そこに道徳心が少しでも入ろうとするも、すぐに否定される。 さて、それでもキレイに人生を送り、キレイに死を送るだろうか。 鑑賞側の置かれる状況により、偽善も義務もすべてが捉え方が変わりそう。 また、数年後に見てみよう。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-04-02 17:39:10) |
43. 300 <スリーハンドレッド>
誇り、名誉 これだけのために生きる。 そんな姿に憧れる人は、はまると思います。 スパルタの兵士が声を挙げるシーンで 血が沸騰する感覚を覚えますから。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-02-25 07:13:01) |
44. 燃えよドラゴン
ブルース・リーって名前は幼い頃から耳にしてきたけど、 実際にどんな映画、どんな演技なの、 と30年ほど経ってようやく視聴。 鑑賞後はなるほど、圧倒的な格好良さでこりゃ真似したくなりますな。 ホァァァ!! の声も演技過剰なんじゃないの?とか思っていたものが、 鑑賞後には絶対この声でないとダメだ、なんて思わされる。 そんなキャラクタが、 復讐のために怪しい島をコッソリ、大胆にアクションするストーリーは 古さを感じさせず夢中にさせてくれました。 [地上波(字幕)] 8点(2018-02-10 05:36:29) |
45. ドラえもん のび太の宇宙小戦争
《ネタバレ》 序盤のウサギと特撮のなんともアンバランスなドラえもん味がたまらず、 そこへ小さい宇宙の敵?らくしょーらくしょ、と思わせつつ(ジャイアンの投石は素晴らしい)も 同じ小さい身体での戦いを強いられることになってハラハラ。 途中から2つのパーティに分かれるところ、特にしずかちゃんに勇気を鼓舞されたスネオが 身を挺してしずかちゃんを助けるシーンは胸が熱く、 その後は敵がいくつきても倒してくれそうな安心感と気分の高揚感。 パピが微妙にかわいくなかったり、ロコロコがうるさかったり、 何回みても飽きないキャラの味付け。 スモールライトなし、、、からのちょっと無理のある展開も目をつむり、 こうして大人になった今もあの頃と同じ、それ以上の感動を得てしまう。 [インターネット(邦画)] 8点(2017-03-11 11:26:20) |
46. 天使のくれた時間
巡りめぐって、人は最後にようやく幸せの形を知る。 そのためにラッキーな人は天使との出会いという形で、 背中をひと押しされるのかもしれない。 幸せに常に疑問を持ちつつ、今を噛みしめる、 そんな不安定ながらも享受できたものは、かけがえがないよね。 if [ $myPleasure -eq "$nowOfLife" ] ;then $chooseAnother else $keepGoing fi [インターネット(字幕)] 8点(2017-02-26 22:24:35) |
47. アイ,ロボット
《ネタバレ》 こいつはロボットなのか人間なのか。という疑問を抱きつつを2015年の今に見直すととても面白かった。今の人間の方が人と目をみて話さない。それでも人間らしいことをできるだろうか。本当に人間を救いたいときに、人間を救うだろうか。最後にサニーと握手を交わしたときに、むしろ自然を感じた今日この頃。 [インターネット(字幕)] 8点(2015-11-01 00:51:25) |
48. トゥルーマン・ショー
《ネタバレ》 かりそめの世界の方が、自分が理想と思ってつくった世界こそが本当の世界である。 という一つの全世界に失望した男が、自分の理想と感動をたくす形で一人の人間を役者に仕立てる。 太宰治の人間失格は、世の中に失望してから演技をして生き延びていくパターン。 トゥルーマンショーは、本物と思う世界で自由に生きていたのが実は周囲が演技でしたというパターン。 仮想現実(とまではいかない、文字やスマホの画面が支配する世界)において、 本当の世界を拒絶し始めたこの世の中から、 いつか本当の世界を探すために世界を囲う壁を越えようとする人間が、 そう遠くない未来に現れるかもしれない。 [インターネット(字幕)] 8点(2015-10-10 18:07:13) |
49. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 想像していたより良い映画だった。主人公の飛行機にかける熱意、妻への愛情、共に未来と現在からくる懸命さが、切なさと、そして空しさを強く表現している。未来:二郎は過去と現在を繋いで未来を創るでなく、ファンタジスタのように未来だけを見つめ、たぐり寄せる。現在:二郎と菜穂子は危惧される未来よりも、今の愛情を毎日確かめ合う。映像美も相まって、死のシーンさえもファンタジーのように、夢見る世界に昇華させているのはアニメ、宮崎駿ならではではないか。「創造に費やせるのは10年の期間だけだ。君の10年を...」とあったが、10年どころか、刹那を未来のために生きる様。だからこそ、結婚のシーンでは泣けた。いつだって未来は今この瞬間から始まるのだ。夢を見ている時間さえ、夢見る世界の1ピースになる。 駿自身も、このようなファンタジーをつくってきた時、同じことをおもい、同じことを感じ、空しさの中に夢を見てきたのではないだろうかと、自己投影も強く感じた作品。 [映画館(邦画)] 8点(2013-08-02 01:53:20) |
50. MERU メルー
《ネタバレ》 山がない将来を考えられない。 これをジャンキーと呼ぶこともあるだろう。 誰も成功したことがない、 一度失敗した、 何より死が物凄く近くにある。 それを克服した物語。 その裏でいかに苦しんだかもしっかりと描かれており、 生き様とおもった。 むろん、この映像の裏にさらなる失敗が信じられないほど あることを思いつつも。 (蛇足) 命を駆ける。 いつか自分にも来るような気がする。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-21 00:33:05) |
51. スキャナーズ
人間の範囲にとどまらない存在は 利用するか、滅ぼすか。 人間の範囲だって曖昧なのに、ずいぶんなことをするよな。 という点をとてもよく描けていて スキャナーは迫害されたり、(だから?)支配を試みたり 色々な存在があって、 それをスキャナーを使ってなんとか解決しようとする画。 自身が扱えない存在を扱おうとして わけもわからない死に方や負傷など 人間の自然に挑むような姿だなぁ。 小説 "ジェノサイド" を思い出しつつ。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-20 22:52:46) |
52. ドラゴンボール超 ブロリー
超サイヤ人の上の上の上の、、、 に対して一石を投じてくれた作品。 ブロリーってのは僕が子どもの頃、30年近くも前から とんでもない強いやつであり、 超サイヤ人にならずとも、悟空やベジータと渡り合うところに ワクワクしました。 ウーロンやプーアル的な存在の二人が もうちょっと魅力的だったらなぁ。 [3D(邦画)] 7点(2022-02-10 22:39:41) |
53. パピヨン(1973)
《ネタバレ》 心だけは染まらない。 華やかに描かれる英活、 それはこの映画としても最後の饗宴で あとは心の自由を求める物語。 正直、描き方としてはありがちという印象を持ちながら 「お姫様」と呼ばれる囚人を見ている自分がいた。 それはすでに状況を黙認しているのと 同じ意味であることに気付く。 本土に戻ることが全てを取り戻すことではない。 それを知った上で年単位の極限生活、独房生活を耐え ようやく潮目をみたときに、これほど自由を感じられるものなのか。 映画による追体験は、あくまでも「学び」にとどまらず 「事実の黙認」さえ要求してくるのだな、 と時を含めた高次元の冤罪、囚人、仕舞われ方を見事に表現していると思う。 残りたいと思ったドガの余生が残りたかった形で、20%は過ごせたことを願いつ。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-20 00:12:35) |
54. 遠い夜明け
ビコの死が、あまりにもさりげなく流れていく。 それが時間の流れ、戦おうとするに思う気持ちを ぐらぐらと揺らつかせる。 正直いって、マスコミの男は出来すぎた男である。 出来すぎているがゆえに、 映画としては国内脱出に至るまで、緊張感が損なわれる。 とはいえ、真摯なスピーチを繰り広げたビコの姿。 ただただ、その姿を認めたマスコミという描写は 当時(はたまた今も)情勢を考えると異様なのだろう。 この映画のサビ/ピーク というものはわかりづらかったが、 人権の獲得に至る過程、その描き方としては これくらい分かりづらい経過が良いのかもしれない。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-15 21:43:45) |
55. 死霊館
貞子(じゃなかったリング) のように メタにいうと過去の映画とは一線画する存在として うまく死霊を描いていると思う。 誰彼かまわず襲い狂って観る側に恐怖を与えるのではなく、 慎重に、必然のように、あなたへ届ける恐怖、といった具合。 特徴として 「誰一人、恐怖を疑うものがいない」 ことで、 その中で、再びいつ現れるのか、何のためにか、 に時間が使われる点が良い。 私のような屁理屈感想が屁ほど役に立たないとすれば、 この映画が面白いのである。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-15 21:13:16) |
56. ブラッド・スローン
目の前にカレーがあって、 カレーが美味しかったということを思い出したときに 一緒にカレーを食べようよと息子がきて だからこそカレーを食べなかった という物語構成が気に入りました。 対比というよりは、個人的には 没落めいた覚悟だと思いました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-12 21:28:14) |
57. 透明人間(2020)
人物描写が丁寧。 そのおかげで、透明人間に負けない人物像をもって 相対することが出来た。 ストーカーは透明人間を包括しきれないし 透明人間も然り。 撃たれて出現することや兄弟の存在など、 その微妙なバランスが保たれている映画と思った。 オチもなかなか好みで、 目に見えるもので証明すれば文句ないでしょ? という強気な主人公像がようやく報われたような、良い後味。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-09 21:34:41) |
58. 名探偵ゴッド・アイ
Funky Funny Godness ai。 印象深いのはファンキー具合。 そして男女の「恋愛感情になってたまるかちくしょう」 から、シティーハンターを思い出さずにいられなかった。 もっこりバレエが知人にとられていたのはいいけど、 それをバレエ側が「ひと目で惚れた」 っていうシーンは必要だったんですかね? [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-05 21:41:57) |
59. バレット・オブ・ラヴ
ブカレストに行きなさい、具体的なアドバイスでしょ? お洒落な一言があって、この映画は良い映画かもしれないと膨らむ。 寝て寄りかかるおっちゃん、その亡くなり際の会話 元気に話していたように思えたときの会話。 よりかかり方は違わなかった。 亡き母の助言に沿って出た旅ですぐに恋をする。 そして巻き込まれる。 濃度の高い、ドラッグ的な音と映像がちらつく。 非現実的な中に、ある意味 現実に戻してくれるのはナイジェルという 哀しい男。 恋愛のために奔走するんじゃなく、 奔走していたら、恋愛の関係以外が削ぎ落とされていたという感じ。 なんとも心地悪く、良い。鑑賞後の感覚。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-02 00:15:31)(良:1票) |
60. パラノーマル・アクティビティ
大好きです。 ミカの気持ちが分かる。 弱い犬ほど吠える、だと思っています。 自分の恐怖を消したいから、撮って証拠をもとに吠える。 しかし徐々に、本当に少しずつ理解できない事象が続き、 参っていく様がリアルです。 引き摺られてもっていかれたときがラストでないのが ちょっと驚きではありますが、 はたして一緒に住み始めたときから、 お互いどのこらい知っていたのでしょうか。 [地上波(字幕)] 7点(2021-12-29 21:24:15) |