41. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 原作既読です。義姉の話が原作にないほどくどくて、露骨でした。 毎朝、服を着て、80分しか記憶が持たないことをメモで知り、新聞で今日の年月日を知って、鏡で自分の顔が年を取っていることを知って、衝撃を受け、椅子に座り込んで気持ちを整理して気持ちを落ち着けた頃に家政婦が来るというような事を繰り返しているというような、シーンがもっと描けていれば説得力が増したような気がします。 原作を読んで数字が二人の間を浮かんで螺旋を描いて立ち上っていく崇高で奇麗なイメージが(勝手ながら)頭の中に出来あがってしまっていたので、小さい黒板を使って講義するだけの映像にも(勝手ながら)拍子抜けでした。 映画ならではの伝え方にもうひと工夫があれば良かったのにと思いました。 [DVD(邦画)] 5点(2010-05-30 11:18:00) |
42. 主人公は僕だった
《ネタバレ》 アメリカ映画なのに、アメリカ映画っぽくないところが独特の雰囲気になってます。 ただ個人的には、もっと主人公が明るくて、コメディ色を出した方がもっとおもしろかったかも。 主人公の話をすんなりと受け入れるか、頭のおかしい奴と突っぱねるか。 ダスティン・ホフマン演じる文学教授の存在がキーだったように思います。 話を受け入れたような、受け入れてないような微妙な態度でいたと思ったら、いつの間にか主人公のアドバイザーとして、話を進める役割を自然に演じていたところは見事だと思います。 作家役のエマ・トンプソンの演技も見事でした。スランプに陥っている変な作家っていう雰囲気が出てました。10年作品書いてなかったら、締切とかあるのかな、と脚本の端々で細かいところは気になりました。 話の設定や、全体の雰囲気は悪くないので、脚本をもう少し凝ったらもっと点数高くなったと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-30 10:55:36)(良:1票) |
43. かいじゅうたちのいるところ
《ネタバレ》 主人公の少年はなかなか演技派だと思う。 が、映画の設定にちと疑問。 どうもお父さんはいなくて、母子家庭で、最近お姉ちゃんは友達や彼氏と遊ぶのに夢中で、お母さんも仕事が忙しくて新しい恋人にも気を使ってかまってくれない。 そんな設定を見せられるとお母さんの苦労の方が際立っちゃって、映画の少年はお母さんの事情を分かってあげれないただのわがまま少年のように見えてくる。 出だしから暗くなる。 幸せ家庭の中のもっとささいな喧嘩で、かいじゅうしままで行っちゃうぐらいでいいと思う。 かいじゅうしまでも、孤独や、嫉妬など負のオーラが満ちていて幻滅。 かいじゅうたちの造形は魅力的なので、もっと楽しい作品に仕上げて欲しかった。 [DVD(字幕)] 4点(2010-05-30 10:46:33) |
44. パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
《ネタバレ》 原作未読。タイトルは「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」。 オリンポスの神々とあるところから、てっきりナルニアみたいにファンタジーの世界に引きずり込まれる話かと思いきや、ほぼ95%舞台はアメリカ。 オリンポスの神々の子供たちの訓練所がアメリカの森の中にあるのも意味不明だけど、ここはアメリカ流のジョークなんだよね。 冥界に行く前に真珠を集めるあたりが、アテナ神殿からラスベガスあたりが単調でちょっと眠くなりました。 メデューサ、ヒドラ、ラスベガスの花びらの罠も、黒幕はハーデスでいいんだよね。話が一本調子だったわりにここが分かりにくかった。 主役のパーシーと、アテナの娘がもう少し魅力的だったら良かったかなと思います。 [映画館(字幕)] 4点(2010-05-30 10:45:09) |
45. 地球が静止する日
《ネタバレ》 前半のヘレンが高速を連行されていくところまで(前半10分ぐらい?)は盛り上がりました。 そのあとは、妙にこじんまりとしてるというか、話の盛り上がり所がどこかわからないまま進んで行きました。 墓場のシーンでちらりと腕時計で残り20分ぐらいなのを見て、「ああ、ここからクライマックスか」と確認したほど。 キアヌ演じるクラトゥが人類が変われると感じるまでに揺れるエピソードや、変われることを確信するに足るエピソードがあった方がよかったし、大作感を出すなら、各地の絶望に打ちひしがれる人や、それでも生きるために努力する人などの人間ドラマを入れるという手もあったと思う。 クラトゥを動かす女性科学者の活躍を描くにしても、人類の絶望や希望を描くにしても、どちらにしても中途半端な感じが否めなかった。 いっそのことコメディ調も入れて、人類を滅ぼそうと決めたクラトゥが、ふらっと立ち寄った酒場で酔っ払いと意気投合して人類を滅ぼすのをやめるとか、そんなのでもいいなと思ってしまった。 [映画館(字幕)] 4点(2010-05-30 10:43:55) |
46. ラビリンス/魔王の迷宮
《ネタバレ》 「ダァンス、ダァンス。ダァンス・マァージック♪」「ジャンプ、ジャンプ。ジャンプ・マァージック♪」子供の時観たデビッド・ボウイの魔王ジャレスが格好良くて印象に残ってました。 ジョニー・デップの「アリス・イン・ワンダーランド」を観てたら「ラビリンス」を思い出して無性に観たくなってきてしまいました。 久しぶりにDVDで鑑賞しましたが、ストーリーもシンプルで分かりやすくて楽しめました。CGやら3D映画の時代だけど、ストーリーに入り込めば人形でもCGでも変わりないですね。むしろ味があっていいかもと思えました。(火のオオカミのやつらのシーンの合成はイケテナイですが・・・。) 監督のジム・ヘンソンのインタビューで、魔王役の候補にマイケル・ジャクソンっていう話があったっていうのも驚きでした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-05-30 01:53:02)(良:1票) |
47. I am Sam アイ・アム・サム
《ネタバレ》 ショーン・ペンもダコタ・ファニングもミシェル・ファイファーも演技が素晴らしかった。 ただ、ストーリーは単純にこれでハッピーエンドで良かったのかどうか。 検事だったり、福祉事務局のおばさんの言ってることも分かる気がして。 単純に親権が得られれば良かったね、といえる問題でもないので、最後もう少し結論を深掘りして見せてくれた方が観てる側も安心できるかなという気はした。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-24 00:50:40) |
48. アメリ
《ネタバレ》 もっと意地が悪いブラックなところがあるかと思いきや、ブラッキーなひねりは無く意外と最後までどストレートなストーリー展開。 途中途中の挿入話も、適度に面白くて好印象。 普通にお洒落でハッピーエンドのお話でした。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-16 22:20:49) |
49. グラン・トリノ
《ネタバレ》 頑固で有色人種に対して人種差別的な発言もするじいさんが、東洋人の隣人のトラブルに巻き込まれていくうちに、隣人のために行動するようになる様子がとても自然に描かれている。 愛車のグラン・トリノを眺めながら満足そうにビールを飲む姿、庭でタオのデートにグラン・トリノを貸す約束をするところ、イタリア人の床屋のところに男修行に行くところなどいいシーンがいろいろありました。 タオがもっと魅力的な青年に描かれていたらより説得力があったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-16 21:30:16) |
50. 7つの贈り物
《ネタバレ》 原題が「Seven Pounds」(7ポンド=約3.18kg)。 シェイクスピアの「ベニスの商人」に出てくる金貸しが、貸した金の代わりに借りた人の体から1ポンドの肉(=命)を要求するシーンがあるんだけど、これになぞらえて7ポンドの肉=7人分の命としているんでしょう。 臓器提供のテーマ自身は興味深いんだけど、事故を起こしたんだとしたら、まず遺族への償いが先に来るんじゃないかなぁ。 そこをきちんと描いた上で、最後まで謎を引っ張るミステリーちっくな演出にせずに、きちんとしたヒューマンドラマにした方が感動できたし、臓器提供の問題をきちんと世に問えたんじゃないかと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-09 17:26:58) |
51. トランスフォーマー/リベンジ
《ネタバレ》 CGがとにかく良かった。 CGキャラクターのロボットたちと、人間の間にまったく違和感無し。 ストーリーは1の方がよかったかな。 説明が要らない分、2では、もっとテンポよく進められたと思う。 CGの迫力と、じいさんロボットの活躍に7点。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-09 17:03:19) |
52. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 アン・ハサウェイはもちろん美人なんだけど、ほんと最初芋っぽく見えるあたり、演出がうまい。 メリルストリープのボス・ミランダの悪女ぶり、剛腕ぶりの演技もうまかったです。 アン・ハサウェイ演じるアンドレアの揺れ動く気持ちも良かったし、 何といっても「ボスのようになるか、別の人生を選ぶか」の最後の選択と、 決別後のミランダが示す友情、ここが見ていて気持ち良かった。 実際には、ミラー紙のジャーナリストになっても、一流のジャーナリストになろうと思ったら「仕事を取るか、彼(家庭)を取るか」の命題はつきまとうだろうとは思ったけど。 まぁ今後の細かいことは抜きにして、とても面白い作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-04-15 00:52:19)(良:1票) |
53. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 これきっかけで夫婦になったそうで、ご馳走様。 コメディとして面白い。 ただ二人の所属する組織同士が手を組んで二人を消そうとしてるくだりが説得力無い。 もうひとひねり欲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-04-15 00:26:23) |
54. トランスフォーマー
《ネタバレ》 子供のころアニメで見ていたトランスフォーマー、楽しく見れました。 サム役のシャイア・ラブーフと、ミカエラ役のミーガン・フォックスもフレッシュで、特にシャイア・ラブーフのさえない田舎の少年っぽい感じが笑えました。 サイバトロンとデストロンの変身と戦闘シーンは迫力がありました。 ただ、めまぐるしい戦闘シーンでは、どっちがどっちか分からなくなることもしばしばだったので、もっと顕著にサイバトロンは有彩色、デストロンは無彩色みたいに色分けがくっきりされてればよかったのになぁと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-03 01:18:44)(良:1票) |
55. マリー・アントワネット(2006)
《ネタバレ》 「伝記もの、ヒューマンドラマものとして、マリー・アントワネットを描きたかったんじゃない。キュートな女の子としてのマリー・アントワネットのお洒落で贅沢な日常を描きたかっただけ」と言っているように監督の意図というかメッセージ性はビンビン感じる。 その意味で言うと、市民革命まで描いてしまったのはNGな気がする。贅沢三昧の生活をしているところで、気の利いたセリフで終わったほうがよかったし、所々の長尺の叙情的なカットとかも無いまま、もっとテンポ良く撮った方がよかった気がする。 スパイダーマンのヒロイン役のときはパッとしないなぁと思っていたけど、キルスティン・ダンストは「エリザベスタウン」と本作ではとてもキュート。 ルイ16世役も、こんな感じの人だったんだろうなぁと思わせるようなはまり役でした。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-23 23:20:44) |
56. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 テリー・ギリアム監督の作品として、脳内のファンタジーという点で「バロン」を思い出しました。 独特の世界観で不思議な面白さですね。 撮影中に主要なキャラクターのヒース・レジャーが急死してしまい暗礁に乗りかけたこの作品ですが、現実世界の撮影までは終わっていたため、鏡の世界(=Dr.パルナサスの脳内の空想世界)ではヒースが演じていたトニーは、相手の願望によって姿が変わるというアイディアを脚本に加えました。 鏡の世界のトニー役に、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウの3人を起用しています。 3人の起用がうまくはまっています。ただ、何も全員オールバックにしなくてもいいのに。ジュード・ロウとヒース・レジャーの区別が最初つきませんでした。 脚本的には違和感無くみれました。 私は面白く見れましたが、人によって好みが分かれる映画だと思います。 クセのある映画が好きな人にオススメです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-01-23 22:49:59) |
57. ハンコック
《ネタバレ》 前半おもしろかったけど、中盤の展開からあれあれ? 同じような力を持った強力な悪役もいないまま。 悪役の宇宙人がいないスーパーマンのようで歯ごたえが無い。 この展開で行くにはハンコックのような力を持った人々への説明も不足してた気がします。 結局ハンコックは独り身で可哀想ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-13 00:26:25) |
58. ウォンテッド(2008)
《ネタバレ》 ダメな会社員かと思ったら実はスーパーな能力を持っている人間だったという展開がマトリックスⅠをほうふつさせる。こういうありがちな展開は好き。 独特のストップモーションで回り込みながらの映像も好き。 ストーリーもおおむね悪くないです。 機織りの預言に信憑性を持たせるようなエピソードを追加すれば良かったかな。 列車に関しては、あんなに大惨事にしなくてもと思ってしまう。 あれじゃ大量殺人じゃないですか。暗殺の範囲を超えてますね。 全般的な印象はクールでちょっとバカっぽくてハチャメチャで楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-01-10 02:16:36) |
59. ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
《ネタバレ》 日本ではなじみの薄い高校行事が目白押しで、一瞬ストーリーを見失いかけました。 プロム(学年末ダンスパーティ)と、卒業記念ミュージカルの内容がごっちゃになってしまいそうでしたが、アメリカでは当たり前なんでしょうね。 楽曲も古臭くなくてよかったです。 ただ、ストーリーが大きな事件というよりは、進路に悩む恋人たちということで、もうひとつストーリーにも楽曲にもパンチがあっても良かったかなとは思います。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-26 23:59:48) |
60. ゲーム(1997)
またゲームを見たことのない状態からやり直したいものです。 ゲームをこれから鑑賞できる人が羨ましい。 ジェットコースター・サスペンスを飽きずに見れる人にオススメです。 [DVD(吹替)] 9点(2009-12-24 00:52:12)(良:1票) |