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コメント数 1963
性別 男性

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661.  太平洋の鷲
映画の冒頭と最後に出てくる字幕による戦争批判的なナレーションこそがこの映画の本題であるように映画全体を通して戦争という過ちを二度と起こしてはならない。という強いメッセージが感じられる作品になっている。戦争の責任を負う者、負わされる者との叫びが聞えてきそうなほどに人は何故戦争を起こしてまで醜い争いをしなくてはならないのか?主人公山本五十六演じる大河内傳次郎をはじめとするその他の脇を固める俳優陣の豪華な顔ぶれ、三船敏郎に三国連太郎に志村喬、そして、つい先日亡くなってしまった小林桂樹といった顔ぶれを見るだけでも当時の日本映画の俳優陣の凄さが解る。監督が日本が誇る名監督で怪獣映画の大傑作「ゴジラ」を生み出した本多猪四郎監督による特撮映像の迫力、白黒であるからこそ伝わる恐怖、戦争の恐さ、空しさ、悲しさというものがひしひしと伝わってくる。全編、ドキュメンタリー風な感じで流れるこの映画、日本とアメリカとの関係、日米の会戦に至るまでの経路、真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦までの戦いの流れを描いている作品として見応え十分の作品になっている。最後に三船敏郎と志村喬、二人共もう既にこの世にはいないし、大河内傳次郎も当然、居ません。小林桂樹といった誰もが親しみやすい人間を演じて見せてくれている名脇役も亡くなっていない。同年代の俳優で唯一、生きている三国連太郎には彼らの分もいつまでも長生きして頂きたい。
[DVD(邦画)] 8点(2010-09-23 09:01:43)
662.  黒い画集 あるサラリーマンの証言 《ネタバレ》 
小林桂樹さんの死というニュースを聞いて、どうしてもこれだけは外せない。見逃せない。以前、CSで放送したのを録画しそこねていたけど、親戚が録画してあると聞いて早速借りてきて観ることに!松本清張の原作、シナリオは日本が誇る最高の脚本家、橋本忍である。もう既にこの時点でどう考えても駄作なはずない。絶対に面白いその予感通り面白かった。一般庶民の見方、どこにでもいるサラリーマンが似合う俳優小林桂樹が深刻な顔をしながら人間の恐ろしさ、自らの嘘による証言によって身を滅ぼすその姿を徹底して見せ付けられることになり、人間の弱さを思い知らされた気がして、とにかく恐い。平凡な生活こそが人間の生きがいとすれば、ここでの主人公の姿はその反対を行っている。家庭があるのに別の女、愛人という存在の恐さに気付いた時には既に手遅れであるということをこの映画を見て感じると共にそれはサラリーマンであれ、そうでなくても同じ過ちを起こしてはならない。人は皆、何かしら過ちを犯す者であるとばかりに原作者の松本清張という人は例えば「砂の器」の犯人も同じであったようにここでもそう述べている。色んな意味で考えさせられる映画でもある。
[DVD(邦画)] 8点(2010-09-21 22:26:59)(良:2票)
663.  黄色いリボン
西部劇にしては大人しい。派手な銃撃シーンもない。ストーリー的にもワクワクするほどのものはない。ただそれでも相変わらずジョン・フォード監督の作り出す世界、美しい空の色、西部の町並み、そういうものをこれはこうなってるのか!なるほどね。西部劇を愛し続けてきたジョン・フォード監督とジョン・ウェインとの息の合ったコンビが繰り広げる世界観、それを美しい映像とかっこいい音楽とで見せてくれているという意味ではこれもまたジョン・フォード監督作品と言えるだしろうし、何しろ監督自身が一つの絵を自身のカメラから覗くようにして描いているようなそんな映画でもある。心から愛する西部劇を色んな形で表現しているこのジョン・フォード監督の心意気みたいなものはこの映画からも凄く感じられる。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-20 10:14:07)(良:1票)
664.  社長えんま帖
このシリーズ、やはり三木のり平がいるといないでは大きな違いを感じてしまう。三木のり平が醸し出す。まるで落語に出てくる太鼓持ちのようなお調子の良さ、これが大した面白味のある話でもない話、つまりどれもこれも同じようなパターンの作品の中で笑いを提供してくれている。そんな三木のり平不在になってからというもの、笑いという意味で物足りない。三木のり平がいない「社長シリーズ」の不満が残る。社長シリーズ全体、まるで寅さんシリーズや釣りバカシリーズと同じような完全なるマンネリもそれでもついつい見てしまうのはこのシリーズがやはり好きで仕方ないからであって、森繁久彌、加東大介、更にここでは不在の三木のり平、そして、そして、もう一人、今朝の新聞でまたしても悲しい訃報という記事を見て寂しく思えてしまう小林桂樹、あぁぁ、作品全体のシリーズの終わりへと近づいていくことの悲しさ以上に、これでこのシリーズを支えてきた四人の偉大なる名喜劇俳優が全員、この世を去ってしまったことの方が寂しい。小林桂樹さん、森繁久彌さんの後を追うようにして亡くなってしまったけど、天国で森繁久彌に加東大介、三木のり平といった仲間とこのシリーズの中で楽しくやっていたように楽しくやってください。本当に今まで沢山の映画で良い演技、見せてくれてありがとうごさいました。心よりご冥福お祈り致します。(2010.9.19追記)
[DVD(邦画)] 6点(2010-09-19 09:34:06)(良:1票)
665.  紅の流れ星
どこかで一度、見てるぞ!何かの映画にそっくりであると思ったら雰囲気から何まで「勝手にしやがれ」に似ている。渡哲也と浅丘ルリ子の会話、一人勝手にしゃべりまくる渡哲也に対してほとんど表情を変えない浅丘ルリ子、やたらかっこつけて、キザな台詞きり言う渡哲也の五郎、日活映画的な要素とフランス映画、ゴタールの映画的な要素とがちりばめられ、音楽の使い方、映像的にも日本映画でありながら違う国の映画を観ているような感覚さえ起こさせる。派手なアクションシーンはそれほどないのでそういうものを求める人にはつまらないと感じてしまうかもしれない作品ではあるが、雰囲気を楽しみたい人にとってはこの映画の醸し出す雰囲気が良い感じで見られる映画にはなっていると思います。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-09-18 09:37:56)
666.  恍惚の人
何とこの映画のDVDが中古、1000円で発売されていたので何の迷いもなく買ってきた。前にCSとBSとで放送したはずのを録画し損ね、見れなかっただけに1000円なら絶対に買いである。何しろ森繁久彌と高峰秀子の共演なんて、なかなかない。少なくとも私の知る限りでは唯一の共演映画だと思う。そんな二人の名優の名演技がこのドラマを完成度の高いものにしている。相変わらず何をしていても面白い森繁久彌、高峰秀子は秀子で森繁久彌の芝居に対して受けて立つ。二人の演技、凌ぎ合いだけでも見ていて面白い。この面白いとはゲラゲラ声に出して笑うとか、手に汗握る面白さとは違う。人間の心理的なもの、人間って生きものの一面を見せてくれている面白さ、ただ笑い、スリリングな展開だけが映画の面白さではないということを森繁久彌と高峰秀子の二人を見ていると思わずにはいられなくなる。豊田四郎監督に森繁久彌、そして、高峰秀子、原作は同じ高峰秀子が出ている「華岡青洲の妻」と同じ有吉佐和子に高峰秀子の夫で映画監督でもある松山善三だ!つまらないはずがない。期待通りに見応え十分の映画になっていて、買って良かった。他にもこの映画、昔の日本映画好きな私としてはそれ以外のキャストなどを見るとそれだけでも楽しめた。色んな意味での楽しみ方が映画にはある。成瀬作品的な感じに木下作品的な感じもするし、そういう意味でも満足である。
[DVD(邦画)] 8点(2010-09-15 22:14:02)
667.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 
好きだ!この映画のどこが良いのか?て聞かれると答えるのに苦労するけど、好きなものは好きだからどうしようもない。そう答えるしかない。とにかくメグ・ライアンが良い。もう完全にこの映画はメグ・ライアンだから良いのである。ビリー・クリスタルとの二人の食事のシーンでのメグ・ライアンの喘ぎ声、あの時の演技、声、顔付き、どれもが良い。下手なアダルトビデオよりも興奮できる。←下手なアダルトビデオてどんなんだよ?という質問、突っ込みはしないで頂きたい。メグ・ライアン演じるサリーがサンドイッチを1時間半かけて注文しようが、夏に風邪をひこうが、眼を細めて話そうが、全てを受け入れるビリー・クリスタルのかっこ良さ、見た目はどう考えても二枚目なんかではない。三枚目なハリー(ビリー・クリスタル)が良い。全くもって嫌味の無い。本音と本音のぶつかり合いをテンポ良く見せてくれているこの映画が私は好きです。 二人で別々の部屋で同じ時間に同じ映画を見ている。あの映画が私の好きな映画でもある「カサブランカ」てのも良い。メグ・ライアンの下手くそな絵だって愛しく思えてしまう。とにかくメグ・ライアン、メグ・ライアン、メグ・ライアンの魅力でいっぱいの映画である。
[DVD(字幕)] 9点(2010-09-12 21:36:11)
668.  パーフェクト・ワールド
う~ん?よう解らん!これのどこがパーフェクトワールドなのか?私には解りません。ロードムービーとして観れば確かに泣けないこともない。でも違う。泣かせたいが為にケビン・コスナーを上手く利用しているようなクリント・イーストウッドの演出がどうにも引っ掛って、素直に泣けない。クリント・イーストウッドにとってはパーフェクトかもしれないが、ケビン・コスナーからしてみたらパーフェクトとはどう考えても思えない。二人共にパーフェクトであるなら良いけど、それにやはりケビン・コスナーは悪役よりも善人、ヒーロー役の方がピンとくるし、似合う。クリント・イーストウッドにケビン・コスナーと共にアメリカを代表するスターであって、監督としても成功を収めている。そんな二人の共演ということの方が先走っている気がしなくもない。作品的にはけして悪い映画だとは思わないけど、でも何か物足りないのと違う気がする。ロードムービー的な形を加えての逃走劇として考えてみた場合、逃走劇にしては妙に落ち着きすぎている。のどかな感じが強すぎる。ロードムービーにしたいのか?逃走劇にしたいのか?欲張りな映画て気もしてしまいます。あまり比べるのも何だけど、少なくとも「明日に向って撃て!」よりは完全に落ちるし、遠く及ばない。最後に自分だけ良い所を持っていくクリント・イーストウッドとは対照的なケビン・コスナーが可愛そうです。やはりイーストウッド自身が監督している映画であるからだろうか?いずれにしても私にとってはタイトルのようにはパーフェクトとは行かず、それなりに楽しめた程度ということで6点てことで、それより高い点数は付けられませんし、クリント・イースドウッド監督作品では他にもっと良い映画が沢山、ある筈です。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-12 21:11:55)(良:1票)
669.  会社物語 MEMORIES OF YOU
谷啓さん死去という悲しいニュースを聞いて借りてきた。もう二度とあのジャズ、かっこ良いトロンボーンが聞けないと思うと本当に残念でならない。会社物語という何ともしみじみした内容に私の知っている。今まで見たクレージーキャッツの映画にはない空しさ、笑えるシーンもほとんどなく、何だか寂しい感じが漂う。正直言って楽しい映画ではない。でもこれはこれで有りだと思えるのは、クレージーキャッツのメンバー全員が勢揃いしているということが大きく、メンバー全員の最後の共演作品であるというだけでもファンにとってはありがたい映画である。谷啓さんが亡くなる前に既にハナ肇も植木等ももうこの世にはいない。この世にはいないと言う意味では監督の市川準監督ももう亡くなってしまっている。谷啓さん、天国でハナ肇や植木等といった仲間とこれからも楽しくやってください。ご冥福をお祈りすると共にあなたの存在、一生、忘れることはありません。「釣りバカ」シリーズでの佐々木課長、大好きでした。
[DVD(邦画)] 7点(2010-09-12 12:19:42)(良:1票)
670.  瀬戸内少年野球団
夏目雅子の遺作!野球映画として見るとかなり物足りないことは否定しませんが久しぶりに拝見してみて、やはり夏目雅子の美しさが輝る。篠田正浩監督という人の作品はハズレばかりの中で、この作品が一番好きです。瀬戸内海の美しい街並み、インザムードのあのグレンミラーの音楽、そして、やはり夏目雅子!それにしても監督に恵まれないまま僅か二十七歳という若さで亡くなってしまったこの夏目雅子という女優の輝きと美しさは永遠のものであるし、監督にさえ恵まれれば映画史に残るだけの素晴らしい映画を沢山残すことが出来たと思うととてもやりきれない。昨今の日本の女優にはない本物の女優としてのオーラ、美しさが画面を通して見る者に迫ってくる。本来なら6点ぐらいの作品であるも、夏目雅子の魅力で1点追加ということでの7点!
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-11 13:07:09)(良:1票)
671.  時代屋の女房
これはもう、イニシャルKさんのおっしゃる通りの映画で、個人的にはこの作品の夏目雅子が一番好きですし、これこそ彼女の残した作品の中でもナンバーワンだと思います。話そのものよりも、とにかく夏目雅子という女優を語る上でこの作品を語らずして他のものを先に語るなんてことは私には出来ません。ラストの傘を差してる時のあの笑顔は絶対に忘れることなど出来ない。もっと長く生きていたらと思うと本当に残念です。あんな女優さんは二度と出てこないだろう!
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-09-11 13:04:55)(良:1票)
672.  魚影の群れ 《ネタバレ》 
この映画を一言で表すなら「壮絶」て言葉で表したい。緒形拳と佐藤浩市の二人の男のもたらす一騎打ち、漁師としてのプライドをかけた男とそんな男を慕う男の闘い、愛する女の為になら頭を下げ、どんなことにも耐え、少しぐらいのピンタも耐えて見せる男、そして、二人の男に関係する女、父親への愛と愛する青年への愛、待つ女を見事に演じて見せてる夏目雅子の存在があればこその作品になっていると言っても過言ではないぐらい夏目雅子という一人の本物の映画女優の存在が大きい。緒形拳と佐藤浩市が船に乗ってマグロを釣りに行く。あの釣り糸が間違って佐藤浩市の顔へと行く場面の凄まじいことといったらないぐらい漁師という職業の厳しさ、辛さが物凄くリアリティーを持って伝わってくる。半端じゃないぐらいの映像的な力強さ、それはオープニングのあの長回しからしてこの監督らしい力強いショットとして現れている。夏目雅子が自転車に乗って坂道を下ってくるシーンにおいても映画的な力を感じることが出来る。夏目雅子というこの女優の持っている魅力、男に対する態度、待つ姿、そして、やはりあの日傘、夏目雅子に日傘、森崎東監督の「時代屋の女房」の中でも日傘姿の彼女が映し出されるが日傘がこれほど似合う女優は果たして他にいるだろうか?ただ見た目が可愛いだけでない、きちんとした演技力を持っているこの女優の若くしての死は本当に不幸である。映画史において各年代事に必ずその時代を映し出す本物の女優がかつての日本映画にはいた。少なくともこの映画が撮られた1980年代において最も女優らしい、それでいて、誰でも親しみの沸くことの出来る女優は夏目雅子で決まりである。この映画は男と男の格闘であると共に女も女で男達と共に何かに向って戦いを求めているような感じがしてならない。いずれにせよ、夏目雅子がいる。彼女がいるといないではここまでの作品になったであろうか?僅か27年という短い人生においてまた短かった映画人生において夏目雅子の代表作であると共にこれもまた若くして亡くなった相米慎二監督の代表作の一つであると思います。
[DVD(邦画)] 8点(2010-09-11 13:01:58)(良:2票)
673.  瀬戸内ムーンライト・セレナーデ
フランキー堺の遺作がこれかあ!フランキー堺と言えば私にとっては森繁久彌、渥美清と並ぶ日本映画史上の名喜劇俳優である。フランキー堺には喜劇が最もお似合いだし、喜劇でこそ持ち味、面白さが発揮されると考える私からしてみたらやはりこれが最後の映画出演とは寂しい。しかも完全な脇役扱い。フランキー堺は主役を張る俳優です。少なくとも私にはフランキー堺は主役なのであって、脇役での俳優なんかではない。森繁久彌に渥美清とフランキー堺を入れての三人の名喜劇俳優、森繁久彌も渥美清も最後まで喜劇で亡くなったのとは対照的にシリアスな作品、喜劇とは全く違う作品が遺作とは本当に残念です。映画そのものはけして悪い作品でもなきゃ、篠田正浩監督の晩年の映画の中ではマシだし、でもやはりフランキー堺の遺作となると他のフランキー堺の出てる映画に比べてしまうと物足りない。 フランキー堺の名喜劇ぶりを活かすことの出来る監督が1980年以降の日本には居なかったのか?山田洋次監督ならきっと活かせたはず。そう考えるとそれもまた寂しさを覚えてしまう。 色んな意味で寂しい気持ちにさせられた。 
[DVD(邦画)] 6点(2010-09-02 23:36:54)
674.  大誘拐 RAINBOW KIDS
岡本喜八監督の他の作品、監督自身のもっと昔の作品を沢山、見てからだとこれは確かによく出来てはいると思うけど、私の好きな岡本喜八作品にある。感じられる馬鹿馬鹿しさというものが感じられない為に不満が残る。この年のキネマ旬報でも第二位にランクされるほどの作品だからつまらないはずがないし、それでも違う。岡本喜八監督ならもっともっと弾けていても良いぐらいである。岡本喜八ワールドとでも言うべき漲るパワー、躍動感、そして、何よりも他の監督では撮れないこれぞ岡本喜八作品だ!というものがこの作品にはない。よく出来た原作の映画化ならば、別に岡本喜八監督でなくたって良いではないか!これだけ面白い話なら岡本喜八監督じゃなくてもそれなりに面白い映画にはなるであろうと思えてしまうのである。少なくとも私にとっては何が何でも岡本喜八監督でなければ撮れない映画という気がしないのである。これが岡本喜八作品の中でも「肉弾」と並んで第2位にランクされているけれど、それなら映画評論家達にも映画ファンの間でもほとんど無視され、ベストテンは愚か30以内にすら入ってない「戦国野郎」やその他同じくベストテン入りしてない「血と砂」や「ああ爆弾」「独立愚連隊」シリーズの2作品などの作品こそ岡本喜八監督本来の映画という気がするし、同じ2位にランクされている作品なら絶対に「肉弾」の方が上であるし、そういう意味でもこの映画が岡本喜八監督のベストかと言われるとそうは思いません。
[DVD(邦画)] 6点(2010-08-29 18:05:16)(良:2票)
675.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 
「歩いても 歩いても」とこのタイトルにあるように歩くことは素晴らしいと教えてくれているような気がする。私のように田舎で暮らしているとどうしたって、歩かなくなる。ほんのちょっとした距離の所でさえも、ついつい自動車で移動してしまう。歩くという行為によって生まれる距離感、歩きながらでなければ離せない会話、空間というものをこの映画はよく表しているし、家族のあり方、じいちゃんとばあちゃんにとっての息子とその子供、孫に対する態度の違い、また息子の嫁への態度の違い、医者である親父とその息子との会話、母親との会話、色んな意味でこれが現実、息子に対しても嫁に対しても冷たくあたったりするのにその子供、孫には優しく接するじいちゃんとばあちゃんの態度などは人間の本質を見せ付けられているようである。全く血の繋がりのない嫁にとっての居場所はやはり夫の両親との時間よりも夫と子供との間であるし、そういう意味では嫁って立場は色んな辛さを感じさせるものであるという事を考えると男よりも女の方が大変なのかもしれないと考えたりもする。ところでやっと思い出してもらったのに、最後は語られることなく終わってしまったお相撲さんの黒姫山、凄く可哀想でならない。ある意味、一番、可哀想なのは黒姫山かもしれない。
[DVD(邦画)] 8点(2010-08-29 11:39:53)
676.  影を斬る
タイトルからはとても想像出来ない感じのこれまた何とも微笑ましい感じの市川雷蔵の駄目男ぷりが面白い。女に対して弱く、甘い。好きでもない女とのやりとり、次から次へとやってくる女を別の部屋へと隠す場面の可笑しさ、男のだらしなさ、こんなコミカルな市川雷蔵も悪くないし、良い感じだ。ただ個人的にはニヒルな市川雷蔵の方が私としては好きなのと、時代劇なんだけど、ハラハラする場面がさほどないのでその点は少し物足りない。脇を固める俳優陣の中では断然、藤原釜足が良い。
[映画館(邦画)] 7点(2010-08-28 21:10:08)
677.  ドランク・モンキー/酔拳 《ネタバレ》 
なるほど!酒は飲んで飲んで、酔えば酔うほど強くなれる。確かにそう思わせる力がこの映画にはある。世の中の酒飲み、アルコール中毒患者の人達に夢と希望を与えてくれているような気がしなくもないが、それとは逆に酒が嫌いな人、飲めない人にはどのように映るのか?もしかしたら酒さえあれば、この映画の主人公やあの爺さんみたいに強くなれるのかもしれない?とある意味、勘違いかもしれないが生きる希望が持てたりと、要するに強くなりたいのなら飲め!我を忘れて酔えば良い。確かに酒飲みで酔っぱらいほど恐いものはないと思えるし、色んな意味でこの映画は深い。ところで映画の前半、眼に何か入って見えないと少女に助けてもらったジャッキー・チェンがその娘の母親に「うちの娘に何するの?」みたいなシーンがあったけど、母親との戦いで「女は相手にしない」「この辺で許してやる」だっけ?みたいなことを言うのを見て、聞いて休日の朝イチから張り切ってパチンコ屋さんに行って散々、やられて店を出る時に「今日はこのぐらいで許してやる」と一言だけ言って帰って行った会社の先輩を思い出しまいました。何となく似てませんか?それにしても飲めば飲むほど強くなれるという何と言うアホらしい単純さ、これが酒だから良いのだろう!同じ中毒でも、吸えば吸うほど強くなれる。なんてことは誰も思わないはずである。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-28 09:38:48)(良:1票)
678.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
最後の最後まで仲間を大切にし、一緒にいることを選んだウッディの姿に感動しました。仲間を思いやる優しさ、そういうものをきちんと教えてくれる素晴らしい映画である。映画は大衆を喜ばせ、笑わせ、泣かせ、感動させて、夢の世界へと引き込ませるのが映画本来の形である。如何にリアルに描くかではない。やたら小難しい映画ばかり誉めて、それを持ち上げる今のアメリカ映画の賞レースが大嫌いだ。こういう子供から大人まで、男女関係なしに楽しめる映画にこそアニメだからと区別せずにアカデミー賞作品賞を与えたいし、与えるべきだと声に出して言いたい。映画はどれだけ夢の世界へ誘わせてくれるかである。そういう意味でもこの映画は文句なく夢の世界へと誘い込ませてくれる。映画って良いなあ!そう思わせてくれたこの映画に関わった関係者全員にありがとう!と言いたくなりました。 
[映画館(吹替)] 10点(2010-08-27 12:27:48)(良:9票)
679.  スーパーガール
何となく昔、テレビで放送していたのを覚えてはいるし、観たような気もする。でも、全くもって内容覚えてない。どんな映画だっけ?何だか久しぶりに見たくなって借りてきた。スーパーマンに対抗してのスーパーガールなんだろうなあ?てのはよく解るし、男ならやはり可愛い女の子が短いスカートで空を飛ぶのを観るのは良いものである。あくまでもこの映画はスーパーガールであることが大きい。もしも、あれと全く同じかっこをむさ苦しい野郎ども、男がしたらとてもじゃないけど見ちゃおれん。スーパーマンはクリストファー・リーブだからかっこ良いようにスーパーガールも女の子だから良いのであって、女の子であるということが重要なのである。別にスーパーウーマンでも良いんだけど、でもやっぱりガールであることの方が良いし、嬉しいものだ!内容なんて大してないし、中身のある映画でもない。それでも良いのだ。全てを許せてしまうのは私が男であるからである。それにてもう~ん?やはり短い。短すぎるぞ!
[DVD(字幕)] 6点(2010-08-26 22:32:14)(笑:2票)
680.  アラン・ドロンのゾロ
アラン・ドロンの黒マスクにマント、そして、悪人顔の似合うアラン・ドロンが正義のヒーローゾロを難なく演じて見せている。アラン・ドロンと言えば二枚目の正義的なイメージを持たれている人のがもしかしたら多いかもしれないけど、私は違う。アラン・ドロンと言えば絶対に悪役のが似合うし、どこか冷たい。冷酷な眼差しを感じさせ、それがアラン・ドロンの最大の魅力であるように思うのたが、ここでのアラン・ドロンは全くそれとは違うのであるが、これがまたなかなかである。悪と正義のどちらを演じても絵になるスターである。それがアラン・ドロンである。映画の内容は単純明快、誰が見ても解る。この単純さこそがこの映画の魅力である。若干、長さを感じさせるのと私もヒロインの女性がいま一つだと感じてしまうものの、それでも下手な映画、例えるなら何を言いたいのか?解る奴だけ解れば良いみたいな難しさが全くないので誰が見ても普通に楽しめるはずです。何だかこの映画のアラン・ドロンのゾロを見たら他のゾロものはあまり見たいて気がしなくなった。それだけアラン・ドロンがとにかくかっこ良い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-22 22:53:53)(良:1票)
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