721. ファーザー
いつか自分にも訪れるであろうという意味では教訓的で考えさせられる作品ではあるが、そもそも認知症になったことがないのでこれが認知症の世界を表現できているのかどうか不明であるし、ただただ混乱するだけで(それが狙いなんだろうが)映像作品としては失敗かな。素直に娘の視点で描けば認知症患者と付き合うことの大変さを描けたと思うが、それではタダの認知症モノになってしまってインパクトがなくなってしまうんだろうけど。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2023-03-13 10:40:10)(良:1票) |
722. ルーム
もっと壮絶な内容なのかと思ったら、そんなにシリアスでもないし、かといってエンタメというわけでもないし、中途半端な作品。見方によってはキレイにまとまっているとも言えるのかもしれないが。子供の柔軟性と大人たちの戸惑いとの対比は中々よかったが、母親の葛藤の描き方が弱かったかな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2023-03-08 11:48:12) |
723. 日本一のホラ吹き男
フザケタ出世物語なんだが、爽快感があって見ていて楽しい。ライバルが途中で消えちゃったが、もうちょっと競争的なものが欲しかったかな。昔の東京の街並みも貴重な映像。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-09 00:09:16) |
724. 君も出世ができる
中身は殆どないのだが、まだ戦後20年も経っていない昭和30年代に、これほどのパワーと熱気と勢いがあったのかと驚かされる。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-07 18:14:12) |
725. 教誨師
死刑制度の是非を問うのがテーマなのだろうが、群像劇にしてしまったことで少々わかりにくくなってしまったような。かと言って、設定上、こうならざるを得ないのも仕方ないのかもしれない。語り中心なので人間ドラマとしても弱い部分もあるのだが、メインの囚人である高宮との対話を通じて、牧師の方も気づかされていく展開は興味深いものがあった。印象に残ったのは、子供をバカにされて殺人をしてしまった父親だが、人はちょっとしたことでカッとなって殺人をしてしまうものなのかもしれないなとあらためて思い知らされた。背景には経済的な問題があるようだが、人生はちょっとしたことで狂ってしまう危うさがあるのではないか。これから残りの人生、トラブルには巻き込まれないように気を付けたいという教訓にはなった。自分が加害者になるのか、被害者になるのかはわからないが、それも紙一重ではないのかと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-04 00:48:44) |
726. 妻への家路
チャン・イーモウらしい作品で、基本的には「夫婦愛」の物語なのだろうが、裏には「文革批判」が感じられ、イデオロギー的なものが排除できないのが中国映画の難しいところ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-03 13:18:16) |
727. チョコレートドーナツ
設定上こうなるのは仕方ないが、物語的にはお約束的な展開で予定調和的ではあった。ラストは少々イガイではあったけど。気になったのは服役終了した母親へのゲイによる「偏見」かな。ここは意図的に挿入したのか、それとも無意識なのか。差別される側も簡単に差別する側にまわるという意味では興味深かった。また、マツコ・デラックスがゴールデンタイムに出続ける一方で、出生前診断による中絶が蔓延る日本人にこの映画がどのように受け入れられるのだろうかという疑問も湧く。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-01-02 20:49:21) |
728. 淵に立つ
罪と罰というか、因果応報的な感じは悪くはないが、全体的には少々物足りなさもある。演出というか演技が抑制されていたからか。もっと、感情の揺れや心の叫びみたいなものがあってもよかったように思えるが、あえて抑制することで仮面夫婦的な家族関係を描きたかったのかもしれないけど。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-02 19:14:36) |
729. 地獄の黙示録 特別完全版
中学生ぐらいの時にTVでオリジナル版を見て挫折した記憶がなんとなくあり、それ以来敬遠していた。本作に限らず、子供の頃に見て挫折した映画というのは距離が生まれてしまい、その後見るのが億劫になるというのはあるように思える。で、182分のファイナル・カット版を見た。所謂「戦争の狂気」というのは確かにあるのだろうが、ドキュメンタリー番組等々でアレコレ見てしまうと、公開当時はどうかしらないが、今となっては目新しさはあまり感じられない。それよりも平凡な日常生活に潜むある種の「狂気」の方がよっぽどリアリティもあるし恐怖もあるように思える。という意味では、40年以上も経つとやはり古臭さは否めない。それでも、音響効果というのは子供時代に刷り込まれるし、それなりにノスタルジーを感じながら鑑賞することはできた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-21 21:09:43) |
730. 正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官
《ネタバレ》 題名からはハリソンフォードがガンガン活躍するアクションモノかと思ったが、イガイと社会派だった。これは邦題がよくないね。アメリカがそんなにいい国だとも思わないので、市民権を得ようとする心情が理解できず内容的には共感はできないが、「国籍とは何か」について考えさせられる。難点はたとえ誤ったとしても妹殺すのに眉間に銃弾撃ち込むか?ってところで、ラストのオチが少々納得できなかったこと。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-12-15 11:23:24) |
731. ガーンジー島の読書会の秘密
《ネタバレ》 ガーンジー島については知らなかったので勉強になった。イギリスとしてはドイツに占領されたというのが汚点ではあるのだろう。その中で抵抗した女性がいた。とはいえ、ドイツ人も全部が悪人ではない(だからと言って、子供まで作っちゃうのもどうかと思うし、それを「アバズレ」と非難することで作品全体の中立性を保っているとも言える)。という、「民族と国家」をある種切り離した視点で描いており、深い感動はないが無難にキレイにまとまっているという印象。難点は題名からはもっと読書の効用について語られるのかと思ったがそれは殆どないのと、ロマンス系の話が少々余計だったことかな。まあ、こうなるんだろうなということは冒頭からわかるんだけどね。という意味ではありきたりな恋愛話でもあるが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-10 11:21:32) |
732. L.A. ギャング ストーリー
無難に手堅くまとめたギャングVS警察モノ。アンタッチャブルの劣化版というか現代版?に思えてしまうのと、ショーンペンが小物にしか見えないのが難点。 [地上波(吹替)] 6点(2022-11-29 19:59:54) |
733. 人間の証明
原作未読。小学生の頃にTVで見て挫折した記憶があるが、このたびリベンジ。戦後の混乱期の過去を背負う系に人種差別を加味したことにより、松本清張をインターナショナルにして少々クドクした感じ。佐藤純彌にしてはオトナシメの印象だが、エンタメ的になってしまうのは仕方ないというところか。同日に生じた両事件の必然性とご都合主義が気にはなるものの、全体的には酷評するほど悪くはない。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-11-25 12:39:25) |
734. そして、バトンは渡された
原作未読だが、瀬尾まいこは中学受験によく出るので塾で教えてたから、だいたいの展開は読める。重松清をマイルドにしたテイストというか。本作も受験問題に出そうな無難な作りで手堅くまとまっていた印象。早瀬君との再会がご都合主義的ではあったが。石原さとみは母親役にしてはちょっと若いというかキャラ的にミスキャストかな。さすがに永野芽郁の親ってのも年齢的に無理があるし。イメージ的には竹内結子ぐらいがちょうどよかったかなって感じもしたが。 [地上波(邦画)] 6点(2022-11-12 14:27:23) |
735. セッション
師弟という名の支配・被支配の関係を超越しないとダメってことだろうね。テンポもいいし後味も悪くはないが、もの足りなさもある。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-11-12 11:10:10) |
736. 三島由紀夫VS東大全共闘 50年の真実
内容的には興味深いものの、東出のナレーションが作品全体をぶち壊している印象。また、記録映像にインタビューを加えただけのものを果たして「映画」と呼んでいいのかどうかという疑問はある。そもそも「映画」って何なのか・・・。ちなみに、討論内容そのものは角川文庫から出ているので、そっちを読んだ方がよいのかと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-11-08 00:12:07) |
737. 愛する人
《ネタバレ》 全体的には感慨深い話ではあるが、隣人を嵌めたり誘惑するような人間嫌いの破天荒なナオミワッツが妊娠をキッカケに突然人間性が変わってしまうのが少々不可解というか唐突に思えた。理屈抜きに女性というのはそういうものなのかもしれないが。尚、30分程度カットされたものを見たので、その中に「心変わり」の描写があったのかも。 [地上波(字幕)] 6点(2022-11-03 11:19:34) |
738. 髪結いの亭主
ある種のオトコのファンタジーではあるが、そんなに都合よく行くはずもないとしても、どうも腑に落ちない展開ではある。が、最後まで愛されたと思えば、それも男の本望と言えなくもないのかも・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-11-03 00:12:11) |
739. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
ちょっと期待しすぎたせいか、イガイとあっさりしていていた印象。もっと各々の葛藤を深く描いてもよかったのではないかと思うが、80年代テイストだとこうなってしまうのかもしれない。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-11-02 21:53:45) |
740. ウソツキは結婚のはじまり
中年恋愛コメディとしてキレイにまとまっているし、吹き替えが上手なこともあって思った以上に楽しめた。出演者各々にしっかり存在感があって、子役もいい演技をしている。特にゴルフ場の写真撮影シーンは笑えた。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-10-08 10:10:49) |