61. ロンリーハート(2006)
《ネタバレ》 独り者の女性を騙して殺害し続ける男女と、その2人を追う刑事の2つの話が並行します。後者は、妻の遺書のない自殺の重みをしかめっ面で演じるトラボルタが、久しぶりにシリアスな役を好演してます。前者は、女性の殺害が軽く描かれていて残忍性に乏しく、サスペンス性を感じませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-14 07:33:39) |
62. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
《ネタバレ》 全編出ずっぱりのダイエル・デイ=ルイスに圧倒されっぱなし。人を信用できず、お金を稼ぐためにのみ人を必要とする男の情熱を体現している。対して、息子(実の息子ではない)への愛情は複雑さがある。息子との決別、狂信的な牧師との対決と続くラストはスクリーンに釘付け。牧師が双子だという点が途中まで掴めなかったので、ちょっと困りました。ロバート・アルトマン監督に捧げられた、パワーみなぎる映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2008-04-27 13:14:40) |
63. ウィッカーマン(2006)
《ネタバレ》 期待せずに見た分、それなりに楽しめました。個々のエピソードがラストに集結してくるような物語を期待してたのですが、そうでもなかったですね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-27 12:46:24) |
64. ラッキー・ユー
《ネタバレ》 ポーカーをよく知らないと楽しめない映画。腕はいいが攻撃的な賭け方で失敗している主人公が、父親との確執、正直に生きる女性との出会いで変わっていく。ストレートなストーリーだが、話があまり進まず、ポーカーのシーンでも心の高揚を得られなかった。ロバート・ダウニーJrなど、出てくる必要があったのかどうかという感じでした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-27 12:44:08) |
65. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 モンスター映画を擬似ドキュメンタリーで撮るというアイデアがおもしろい。カメラの焦点が合わず、音だけが聞こえる恐怖感など楽しめました。 [映画館(字幕)] 6点(2008-04-12 18:41:07) |
66. 消えた天使
《ネタバレ》 サスペンスとしてはイマイチ。犯人捜しがすぐ終わり、証拠を丹念にたぐっていくという面白さはなく、主人公の思い込みが当っていたという展開。米国に潜む性犯罪問題の闇を探るというには、深みもあまり感じられませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-23 13:29:24)(良:1票) |
67. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 カーアクションの迫力はたっぷりで、同じ場面が異なる登場人物の視点から何度も繰り返される展開も工夫があって楽しめました。繰り返しが二十数分の出来事に集約されているのも、テンポがあっていいですね。実力ある俳優が各エピソードの中心となっているので、顔を忘れることもなく話についていけ、緊迫感を終始味わえます。 [映画館(字幕)] 8点(2008-03-09 16:43:29) |
68. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 とても温かな気持ちになれる映画。辛い過去を背負っている女性と、石油掘削施設に住む男性たちとのふれあいがとても自然で物語に惹きこまれる。看病した火傷患者に秘密を打ち明ける場面は、静かながら深い感動を残す。戦争が生んだ悲劇の爪痕が物語の核となっているのが印象的だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-05 10:08:38) |
69. スパイダーマン3
3作の中ではもっとも楽しめませんでした。やはり詰め込みすぎです。一つ一つのエピソードが生きてこない、その反面、各エピソードの決着の仕方もスムーズすぎてドキドキ感を得られませんでした。 [映画館(字幕)] 5点(2008-02-29 20:44:04) |
70. 潜水服は蝶の夢を見る
あまり物語に入り込めませんでした。全編に散りばめられたイメージの数々は印象的。 [映画館(字幕)] 6点(2008-02-29 15:14:25) |
71. ヒトラーの贋札
《ネタバレ》 贋札を作らないと殺されるという恐怖、反面、贋札を作ってしまうとナチスが戦争を優位に進めてしまうという罪悪感。その中で揺れる人間たちの葛藤は、ドラマというよりサスペンス。その意味では、ナチス収容所を描いた他の多くの映画とは少し異なります。ラスト近く、贋札作りのため塀の中でも優遇されていた彼らが、同じ建物内で酷い扱いを受けていたユダヤ人たちと対面するシーンは印象的です。 [映画館(字幕)] 7点(2008-02-27 18:05:42)(良:1票) |
72. エリザベス:ゴールデン・エイジ
《ネタバレ》 前作は、裏切り、策略、葛藤といった人間同士の駆け引きが楽しめる秀作。その分話はややこしくも、豪華なセットと衣装、かけ出しのケート・ブランシェットが女王として国を背負う過程にぴったりで、魅せられるものでした。今作は、前作ほどのドロドロした人間関係はなく、話自体は分かりやすい。反面、ケート・ブランシェットは名女優になり、その貫禄が見事に役にも活かされています。衣装やセットも期待通り。前作に比べて薄くなった感はありますが、やはり楽しめる映画でした。サマンサ・モートンも出番は少ないながら存在感ありです。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-18 17:32:41) |
73. スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
《ネタバレ》 2回目の鑑賞。1度目は映画館で見たが、テンポいい展開と楽しいカメラワーク、そして濃いキャラのオンパレードに満足させられました。2度目では新たな発見がなかったため、1度目ほどの満足は得られず。ノリのいい映画が好きな人は楽しめます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-07 17:01:35) |
74. アメリカン・ギャングスター
D・ワシントンが麻薬商売でのし上がり、R・クロウがのけ者になっていく前半はあまり勢いがなく、もたついて話が進む。しかし後半、大物になったD・ワシントンには敵が増え包囲がきつくなり、ラッセル・クロウは麻薬取締を仕切って執拗に正義を貫く展開は心地よい緊張感と重厚感にやられてしまった。脇を固める俳優としては、悪徳警官の代表とでも言うべきジョシュ・ブローリンが、映画の中で最も憎たらしい役を好演している。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-05 11:44:44) |
75. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 ティム・バートンの凝った世界観が堪能できました。ただ、トッドが人をバタバタ殺し始めるまでの前半はもたついた感じ。人肉パイを人々がうまいうまいと食べるグロテスクさも抑えられてましたね。J・デップ以上に歪んだ優しさと愛情を表現したヘレナ・ボナム・カーターの存在が際立っていて、彼女にぴったりの役でした。 [映画館(字幕)] 6点(2008-01-30 10:00:59) |
76. オーシャンズ13
カメラワークは、なかなかおもしろかったです。ストーリーはもう一つ満足感の得られないまま終わってしまいました。個々のキャラクターも活かされてない感じ。アル・パチーノは存在感ありです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-29 10:35:30) |
77. アース
《ネタバレ》 基本は、昨年に日本でもTV放送された『プラネット・アース』です。ホオジロザメによるアザラシの捕獲や、群れとなったライオンによる象の襲撃など、いくつかの印象的なシーンが重複して盛り込まれています。全体としては、北極から南極へという流れを軸に様々な生き物の“生”を圧倒的な映像力で描いているのですが、さすがにTV画面とは迫力が違います。終始、スクリーンに釘付けになります。ベルリンフィルによる壮大な音楽も、映画館であってこそ更に活きます。超高感度カメラやモーション・コントロール・カメラ、高速カメラといった最先端のカメラを用いて、ヘリや長期のキャンプによりいっさいCGを使わずに撮影された映像を短時間に一気に迫力のスクリーンで鑑賞できるのはお得です。パンフレットも写真と解説がしっかりしているので、好きな方はお買い得です。敢えて苦言を呈するのであれば、むやみに「温暖化」の言葉を出しすぎです。しっかりした科学的検証を踏まえずに挿入してる感があり、少しもったいない気がしました。エンドロールによると、元のコンダクターはパトリック・スチュアートのようです。DVD化のときには、そちらも是非お願いしたいものです。 [映画館(字幕)] 7点(2008-01-14 23:24:14) |
78. ゴーストライダー
《ネタバレ》 不思議な映画でした。心地よいダークさも、迫力の映像も、手に汗握る緊迫感もなく、主人公も別にカッコよくない。なのに、なぜか最後まで見れました。B級テイストに徹している感があったからでしょうか。馬までが炎と化すとは、ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-12 14:16:54)(笑:1票) |
79. ジェシー・ジェームズの暗殺
《ネタバレ》 ジェームズに憧れ、殺害するに至るロバート・フォードの視点から映画が描かれます。人からからかわれやすく、繊細な心を秘めながら、時に怒りや憎しみを突発的に表現するケーシー・アフレックがフォードを好演です。ブラッド・ピットも、人を惹きつける魅力と頭の良さがある反面、自分勝手で横暴なところがあるジェームズ役は適役です。しかし何よりも映画が長い。それも、画面に陶酔できる気持ちのいい長さではなく、強盗仲間が画面から出てきては消え、また出てくるという登場人物に感情移入しにくい形で進んでいきます。そのため、ジェームズの人間性もしっかりと伝わってこなかったです。長尺映画の見せ場となるはずの美しい景色も、人物のアップが多くて肩透かしでした。配役やロケもすばらしいので、少し残念な形でした。疲れた日にレイトで見ると寝てしまう映画です。 [映画館(字幕)] 6点(2008-01-12 14:10:30) |
80. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 映像と音楽に酔いしれる映画ですね。主人公の少年が、パフュームを残すという狂気に一貫して取りつかれているのも物語の異常な美しさを助長します。ダスティン・ホフマン演じる変わった香水店店主がすぐにいなくなってしまうのは残念でしたが、アラン・リックマンの登場が後半の物語をひきしめます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-10 18:56:01) |